2016年6月号目次

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-覚者より-
マイトレーヤのお導き
ベンジャミン・クレーム筆記 2005年9月

視点
人類を選びなさい、不可能な選択を可能にしなさい!
エルベ・フェルフーセル

環境活動家たちにゴールドマン環境賞が贈られる

助けは身近にある一選集
Help is at hand-a compllation

世界情勢
過半数の人々が自分たちを世界市民だと考えている
バングラデシュの若者の報道機関/血液がんに対する驚異的な治療成果/日本の神官たちが気候を
700年間記録し続ける

なぜわれわれは政府の弾圧に対抗して団結する必要があるのか
ダニー・スリスカンダラヤ

時代の徴
溢れる徴

S.O.P. (Save Our Planet) -われわれの惑星を救え!
アース・デー
ブレイク・フリー2016/フィリピンで拒絶された石炭プロジェクト

民衆の声
民衆の力がEU・アメリカ間の貿易協定を頓挫(とんざ)させる

覚者の言葉
「耐え難い非人道」:難民への敵意に対するシェイクスピアの言葉

編集長への手紙
もう一頑張り 他

読者質問欄
回答ベンジャミン・クレーム

マイトレーヤのお導き

―覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記 2005年9月

政治家や指導者たちは、どのように試みようとも、さまざまな出来事をコントロールし、彼らの‘国家という船’を水平に保たせておくことがますます困難になることを知るだろう。彼らの熟練の技にもかかわらず、それはあたかも何か目に見えない手に導かれているかのように、抑えがきかずにひとりでに疾走することを知るだろう。その見えざる手とは、もちろん変化の論理である。彼らが用いるルールや方法は過去のものであり、今日の問題や必要にほとんど適応しないということを、彼らは理解しない。彼らは会合し、これらの問題を討議するが、常に実際行動から尻込みする――行動のみが問題を解決するのだが。その間に、民衆はさまざまに苦しんでおり、彼らの貧苦を緩和するための思慮と洞察を待つ。彼らは心(ハート)のうちで、救いが可能なことを知っている。そのような貧苦から解放される権利を持つことを知るのだが、それを可能にさせる制度も力もまだ持たない。人々は永久に待ってはいないだろう。すでに、世界中に衝突と苛立ちのしるしが現われており、指導者たちに彼らの必要と苦悩に対処するよう迫る。指導者たち、ビジョンを持たない男たちは、公正さと正義への増大する要求を停止させるための約束や弁解を探す。それは無駄である。世界の民衆は、自由、正義、平和についてのビジョンをつかまえた、そしてそれを放さないだろう。指導者たちではなく、彼ら民衆が未来の輪郭を描き、彼らの必要にあわせてそれを形作るだろう。そのようになるだろう。世界にあるこの新しいフォース――民衆の声――は急速にその力と結合力を増しており、今後の世界の出来事に主要な役割を果たすだろう。マイトレーヤは民衆の声の力と影響を増大させて、そのコースの舵を取る機会を待っておられる。そのコースを形成する要素は多く、それらの目標は本質的に異なる。だからその道を見失い力を放散させないように、その導きは賢明でなければならない。であるから、民衆の要求は単一かつ単純でなければならない。彼らの問題は多くそして多様である、しかし彼らの必要は万民共通である――正義と自由を通しての平和はすべての人間の必要である。分かち合いが信頼の創造にとってのカギであることをマイトレーヤは勧告なされるだろう。信頼がなければ何もできない。分かち合って、ありがたい信頼を築きなさい、そして正義と平和のしあわせを知りなさい、とマイトレーヤは世界に告げられるだろう。それ以外の方法は彼らが心(ハート)のうちで切望する平和をもたらさないということを、マイトレーヤは厳粛に諸国家に気付かせるだろう。そのようになるだろう。そのようにして、民衆は分かち合いを、したがって平和を呼びかけるだろう。新しい、強力な世界の世論がその力をはっきりと顕示し、今日の権力者の操作や策略を時代遅れのものにするだろう。そのとき、マイトレーヤはすべての人間に御自身を公に宣言されるだろう。そして来るべき(アクエリアスの)時代全期間を通じて、人類への奉仕に御自身を捧げられるだろう。(2005年9月)

助けは身近にある──選集

Help is at hand ──a compilation

「助けは身近にある」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

わたしたちを、あなた方を助けたいと思っている兄たちとして考えなさい。未来への案内人として見なしなさい。なぜならわたしたちはその道をよく知る者であるから。わたしたち同胞団(ブラザーフッド)が背後にいるので、あなた方は失敗することはあり得ない。わたしたちのインスピレーション(鼓舞)はあなた方のものである。そしてその力の源から、あなた方の夢をかなえる知識と力(パワー)が流れ出る。
(『覚者は語る』―覚者たちは落胆していない―p.63)

御父とわたしの一体性を、あなたがたに伝えさせてください。御父の特性をあなたがたに明かし、御父の足下にあなたがたを導かせてください。わたしの道が、単純なる愛の道が、あなたがたを御父の腕の中に連れていく。我が友よ、神の特性について知るべきことがまだまだたくさんある。あなたがたが知っているのは、ほんの小さな一片に過ぎない。わたしの助けで、あなたがたすべてをその裡に宿しておられるあの実在の栄光を識ることになるだろう、あなたがたはその実在の一つの反映なのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第139信、p.419~420)

マイトレーヤは人類を愛しているからやって来られるのです。これが再臨の根本的な理由です。それが神の意志であるから、そしてマイトレーヤが人類を愛するからなのです。マイトレーヤは、人類が助けを求める叫びに応えられたのです。戦争中もその後も、そしていまだに盛り上がっている、助けを呼ぶ声に応えられたのです。しかも、このお方は、非常に素朴な男としてやって来られたのです。しかし、彼はキリストなので、われわれの小さな困難などすべてを見通され、それにもかかわらずわれわれを愛するのです。
(『世界教師と覚者方の降臨』p.185~186)

人類はその長い歴史の中で、道に迷ったときが幾度もあったが、今ほど大きく運命られた道から逸れたことはかつてなかった。今ほど人類が救助を必要としたことはかつてなかった。そして今まで、その助けがこれほどまでに入手可能であったときはかつてなかった。長い長い間、人類に与えられる援助の程度は法によって制約されてきた。人間の自由意志は神聖であり、侵されてはならないものである。今日、数え切れない何世紀もの間で初めて、かつてないほどに多くの援助が自由に提供され得るのである。今日、人類の必要と絶望感が最大のときに、彼らの兄たちの豊かな援助の手が開かれ、そして彼らが切望する援助を提供する。要求されることは人間自身からの要請のみである。必要とされることは同胞団の助言と智恵を喜んで受け入れて、方向を変える用意ができていることである。
(『シェア・インターナショナル』2004年7月号、
「覚者より」─教える者たちと教えられる者たち─)

世界中のもろもろの民は、わたしを呼び、わたしの帰還を請い願っている。わたしは彼らの嘆願に応える。さらに多くの者は飢え、無意味に消えていく──世界の倉庫の中では腐敗しているその食物を欠くために。また別の意味でわたしの助けを必要とする者も多い──教師として、守護者として、友として、案内人として。これらすべてを総合する者として、わたしはやってくる。
(『いのちの水を運ぶ者』第2信 p.24)

人類が助けを求める叫びを──より多くの光を、より多くの情報を、テクノロジーを、より一層の認識を、一言で言えば、人間自身の特性と目的を求める叫びを──発するや否や、それは与えられます。その叫びはハイアラキーによって聞かれ、そして言が鳴り響きます。「門を開けよ」──光と知識とインスピレーションとガイダンス(導き)の水門を開けよと。叫びに応えて、それらすべてが覚者方から注がれます。それが1875年に『秘密の教義』と『暴かれたイシス』の出版で起こったところのことです。それが大戦前に、アグニ・ヨガの教えとアリス・ベイリーの教えを通して起こったところのことです。新しい光と知識と認識が、それを吸収し、反応し、そして大計画に仕えるためにそれについて何かをなす用意のある者たちの探究心に富むマインドのために、提供されたのです。
(『大いなる接近』p.348)

人間は、すべての人間は、潜在的に神であり、彼らすべてが栄える条件をぜひともつくらなければならない。これをなすために、あなた方がその方向へ最初の小さなステップを踏み出すとき、わたしたちは喜んであなた方を助けるだろう。その最初のステップは難しくもないし、危険をはらむことでもない。失うものは何もなく、得るものはあなた方の神性である。その最初のステップは「分かち合い」と呼ばれる。
(『シェア・インターナショナル』2006年9月号、
「覚者より」ー助けが必要とされる─そして提供されるー)

わたしの計画は遂行されていく。わたしの心はわたしを知る者たちすべてを包み、助けを求めてくる者たちすべてを包む。いつもそのようになるだろう。兄弟姉妹たちよ、わたしの助けはいつでもあなたがたの意のままである。ただ求めればよいのである。わたしの手を取りなさい、我が友よ、あなたがたを、あの栄光の中にお連れしよう。
(『いのちの水を運ぶ者』第49信 p.149)

このようにして、マイトレーヤは現在の状況に、すべての人間を取り囲む問題──飢えや争い、惑星の平衡、分かち合いと正義、平和と戦争の道程──に対処する。彼が人類を助けるために来られることは疑いないが、主に教えに来られるのである。であるから、彼の教えをよく聞きなさい。なぜなら、それにはいのちの本質が含まれているのだから。そしてその導きとインスピレーション(鼓舞)によって、あなた方はあの星々にたどり着くのである。
(『覚者は語る』―扉を叩く者― p.343)

マイトレーヤは、助言し、指導し、教えるためにここにおられます。私たちの行動を指示したり禁止したりするためにおられるのではありません。彼は教師です。彼の直近の弟子たちである覚者方は、マイトレーヤと同じように、援助と助言を行うための高度な知識と経験をお持ちです。しかし私たちは、自分たちがしなければならないことを欲しなければなりません。
マイトレーヤは私たちの思考の全体的な方向性を示されるでしょう。つまり、人類の一体性の感覚、世界資源を分かち合うことの絶対的な必要性、国際問題解決のために戦争とテロリズムを終わらせることです。私たちがそれを理解したことを示すならば、最大限の援助と助言が与えられるでしょう。しかし私たちは、自分自身で進んで喜んで変化を起こすことを求めなければなりません。
(『人類の目覚め』p.104~105)

もしわたしを受け入れるならば、人は神の真理の中に入り、その真理の輝かしい衣の中で、あなたがたの神としての本性が明かされる。わたしは、厳粛にこれを約束する。あなたがたのためにこの仕事をなすわたしに助力してほしい、我が友よ。あなたがたの裡にすでに輝いている神の霊を顕しなさい、そして真理のうちに結ばれて、共にこの世界を創り直していこうではないか。
(『いのちの水を運ぶ者』第54信 p.162~163)

マイトレーヤはすでに世界におられますが、彼が公に出現すれば、私たちが正しい方向──すべての人の一体性、正義、自由──に向かって行うあらゆる行動は、彼の援助とエネルギーを呼び起こすでしょう。彼は私たちの行動を強力にしてくださり、変化は途方もないスピードと正しい順序で進行するでしょう。
(『人類の目覚め』p.153)

人間は恐怖を感じるとき、いつでも神や天使に助けと確証を求める。かくして、人間がますます深まる危機の直中にある今日もまた然りである。すべての側から助けを求める叫びが起こる。そしてその叫びに神の代行者たちは応える。新しい時代の建築技師であるわたしたちは、すべての人間の心(ハート)の奥深くに、より高位の助けと導きに対する確固とした信があることを知っている。それらを提供することがわたしたちの歓びであり、大昔からの義務である。……
間もなく、人間はわたしたちを大勢見るだろう、そして本来のわたしたちを知るだろう。わたしたちはあなた方の兄であり、あなた方の前に先へ進んだ者であり、あなた方の心からなる案内人であり、助力者である。あなた方のより高位の仲介者であり、あなた方のメントール(賢明な顧問)であり、教師である。あなた方のミューズ(守護神)であり、鼓舞者である。あなた方の忠実なる下僕であり、永遠の愛人である。わたしたちは援助を求める呼びかけに応えて、あなた方の領域に入って行く。
(『覚者は語る』
―覚者たちは人間の領域に入っていく― p.417)

わたしに手伝わせてください。道を示させてください──誰も窮乏することのない、より簡素な生活に至る道を。そこでは、同じ日が二度と繰り返されることなく、同胞愛の喜びがすべての人間を通して顕されるのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第3信 p.28)

あなた方の生活の骨組みをつくり直すのに、新しい材料と新しい手腕が必要だろう。古く廃れた形態を新しいエネルギーで置き換えなさい。そして喜びと愛の中に固められる関係をつくっていくことを学びなさい。
わたしたちが案内者としているから、すべてが可能である。すべてが美と真理の中につくり直されるだろう。あなた方を助けるための手が喜んで差し延べられており、何ものもこの新しい始まりを遅らせることはできない。
(『覚者は語る』―変化の時― p.60)

宇宙の兄弟たちは援助するためにここにいます。彼らの援助によって悪のフォース(勢力)は破滅させられるでしょう。悪のフォースは、至るところの人々が平和と正義と正しい関係で生きようとするのを阻止します。正しい人間関係は、人類が次に目指すべき運命づけられたステップです。そして、宇宙の兄弟たちの援助とこの惑星の覚者方のハイアラキーの出現によって、それは速やかに成就するでしょう。
(『光の勢力は集合する』p.43)

わたしはただ、あなたがたの兄として、友として、人類の愛人として、すべての人間の教師としてやってきた。わたしの覚者たちのグループのリーダーとして、わたしはあなたがたの中に居る。人の子としてあなたがたの前に現れる。あなたがたを導いて新しい時代の創造をする。これらのすべての方法で、わたしはあなたがたを助ける。
(『いのちの水を運ぶ者』第138信 p.415~416)

人間一人ひとりが潜在的な神であるゆえ、各人が己の神性を顕すのは当然である。わたしたちの任務は、あなた方がもっとも短いルートでこれを成し遂げるのを、助けることである。わたしたちの経験は長く、そして試されたものであり、わたしたちの叡知は確かである。わたしたちが勝ち得た知識は、あなた方の役に立つだろう。だから、新しい時代の門口に立つにあたって、あなた方が恐れるものは何もない。
(『覚者は語る』―真理の瞬間― p.161)

あなたがたがわたしを見るとき、一人の友を、助力者を見るのであり、神を見るのではない。このことを知りなさい、我が兄弟たちよ、そして同輩としてわたしと共に働きなさい。恐怖心が、わたしたちの間にある絆を曇らせることのないように、友として、兄弟として共に大計画に仕えようではないか。
(『いのちの水を運ぶ者』第88信 p.259)

その計画はマイトレーヤと覚者方が世界に戻って来られることを含み、人類を通して新しい文明を創っていくための彼らのインスピレーションを含みます。自分がどこに位置し、自分が誰であるか、そして自分がなすことを評価するとき、これをいつも尺度とするならば、あまり大きく間違うことはないでしょう。そうすると、あなたは大計画そのものの方向に向かって働きます。マイトレーヤの助けを喚起しなさい。あなたの仕事にマイトレーヤのインスピレーションと導きを呼びかけなさい。彼は言われています。「わたしの助けはいつでもあなたがたの意のままにある。ただ求めればよいのである」
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』p.557)

わたしたちの助けがあること、わたしたちの助言はあなたがたが求めるならばいつでも提供されることを確信しなさい。わたしたちは人類の本当の必要を知っている。しかし人間は自分たちの自由意志で選択し、喜んで受け入れなければならない。
もし人間が正しい選択をするならば、つまり資源の公平な分割を選ぶならば、わたしたちの手は解放され、さらに多くの助けを提供することができる。わたしたちの体験と知識はふんだんに与えられ、わたしたちの智恵と愛はすべての人々のために供される。わたしたちは確信をもって人間の嘆願を待つ。そうして、わたしたちは信頼される兄たちとして、友として、あなたがたの生活の中に公に入っていくだろう。
(『覚者は語る』―新しい現実感― p.362~363)

人間一人ひとりが燈台であり、その灯りを同胞のために遠くまで照らすのである。あなたのランプの灯りを明るくともし、輝かせ、道を示しなさい。一人ひとり、すべてが必要である。この世界を救済し、復旧するためのこの偉大な計画に参加するのに、小さすぎる者も、若すぎる者もいない。これをなす決意をしなさい、そしてわたしの援助があることを確信しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第13信 p.57)

もう一頑張り

編集長殿
2016年4月25日、ちょうど(アムステルダムの)インフォメーションセンターを閉めようとした時、二人の中年の紳士が入ってきました。私たちは何かお手伝いできることがあるかを尋ねました。彼らの一人が笑みを浮かべながら、「そう、だぶん僕たちがお手伝いできるかもしれないね!」と言いました。彼らは「光の勢力の集合」について、どこかでチラシに書いていたのを読んでいて、実際的な事柄としての意味を尋ねてきたのです。
彼らには静けさと愛ある威光というような雰囲気がありました。彼らは「光の勢力の集合」が何を意味するのか、どのように実際的なものになるのか、そしてこのグループの活動の意味について尋ねてきました。彼らの一人はさらに、チラシにあった「暗黒」という言葉と、多くの人々にとっての困難な時期であることを引き合いに出し、もう一人の男性はこのグループの仕事がどのように助けになっているのか尋ねてきました。私たちは30分ほども話をし、彼らはマイトレーヤの優先順位と、今日の世界の問題を解決する方法をよく知り、賛同しているかのようにずっとうなずいていました。
私たちは人類の分離性と強い個人性に対して、関係における魂の質としての和合について話をしました。男性の一人は変化への抵抗もあると言ったので、私は続けて「無知のために(それが私たちの仕事の一部であることを伝えながら)、人々は個人性と自由を失うことを恐れていますから」と言いました。覚者方の例が頭に浮かんだので、「覚者方はいまでも個人性を持っています」と言うと、それに対して一人が微笑んで「おお、やっと注目の発言が出ましたね」と言いました。また男性の一人は一滴が大海の一部になるという例えを話してくれましたが、これに対しては私が「でも(ある人たちには)やはり個人性を失う恐れを思い起こさせますね」と言うと、彼は答えて「ああ、私はそれで大丈夫だけどね」と言ったので、私たちは笑いました。彼は「緑の鳥が緑の木の中を飛んでいるという喩えもあるよ。それはまるで木と一つに見えるけれども、やはり鳥なのだから」と言いました。個人性の喪失(という恐怖)は必ずしも意識の喪失を意味するわけではないことを、絵に描いているような表現でした。
彼らは伝導瞑想についても知りたがって、背景となる情報を伝え終わると、短い瞑想をしてもらえるかと尋ねてきて、それが終わると心からのお礼を言って帰っていきました。
(1)この男性たちは、以前の場合と同じく、ちょうど帰ろうとしていた時にやって来たのですが、「特別な」方々でしたか。(2)最近多くの代弁者の方たちが、講演やワークショップの終了や開始直後にセンターに来られるという事実に、何かメッセージがあるのでしょうか。それは現在のこの途方もない時期に、私たちにより多くが求められている、ただほんの少しでも多く、より一層のエネルギーや努力を、これまでにないほど注いで仕事をする必要があるということへのヒントなのでしょうか。
インフォメーションセンターのメンバー 一同
オランダ、アムステルダム
【ベンジャミン・クレームの師は、(1)彼らがイエス覚者の代弁者であったことを確認した。(2)そのとおり!】

次の2通は同じ人物からのものです。

帰郷

編集長殿
(1)大体20年以上前に、私はフランス南部のニースとその後のムージャンで、数年間、非常に困難な状況にありました。ついにはその地域を離れて、健康を取り戻すために父親の家に帰りました。私がペリグーで列車から降りるとすぐに、一人の年配の女性が通路で近づいてきました。当たり前のように、彼女が私に向かって、治療のために自然療法医を訪ねるように言ってくれたのです。彼女は並外れた存在だという気がして、すんなり聞き入れられました。彼女は覚者でしたか。
【ベンジャミン・クレームの師は、その『年配の女性』がイエス覚者の代弁者であったことを確認した】

クリスマスの出会い

編集長殿
(2)20年以上前に、私はガールフレンドに招待されて、フランスのオブジャで彼女の家族とクリスマス休暇を過ごしました。私たちが通りを散歩していた時、子供のための回転木馬の前を通り過ぎました。一人の男性が立ち止り、人々が行き交うのを眺めていました。
私はほとんど彼を見る暇がなかったのですが、突然、不思議な興奮を感じたのです。まさしく並外れた人物に出会ったのではないかと考えました。彼はほんの二言三言、おそらく「こんばんは」とかを話したようで、私はその状況にあまりに気持ちが動転していて、わかっていませんでした。友人たちは何も気づいていませんでした。彼は覚者でしたか。
パスカル・ブラシェ
フランス、トゥールーズ
【ベンジャミン・クレームの師は、その男性が覚者方のお一人の弟子であったことを確認した】

読者質問

Q 地球温暖化のために、極付近の氷床が変化し、NASAの科学者によれば、地球の動きに変化が起こっているといいます。NASAのジェット推進研究所の調査員は、2000年以来「劇的なシフト」が起こっており、危険とは見なされないものの、このシフトは「疑いなく、気候変動によるもの」であると述べています。溶ける氷河が地球の自転の仕方を変化させているというのは正しいですか。
A はい。


Q 覚者方の霊的ハイアラキーは、まださらなる世界的経済金融崩壊を予想していますか。

A はい。

Q 生活のあらゆる分野で、最近多くの腐敗が表面に浮かび上がっているようです。これほど多くの腐敗が今、暴露されていることに理由はありますか。新しいエネルギーに関係しているのですか。
A はい、これは新しいエネルギーの浄化のプロセスです。


Q 近年、さまざまな形で民衆の力が高まっているのを見ます──「占拠せよ」運動、スペインのポデモス、スペインの「インディグナドス」(怒れる者)、そして現在のフランスの「ニュイ・ドゥブー」運動などは、近隣諸国にも広がりを見せています。これらの民衆運動はしばらくして立ち消えになるものもあります──ピーク時には力強く確固として見えたのに、どうしてでしょうか。それらを維持するには何が必要なのでしょうか。

A 働き、働き、働く能力、そしてそれを続ける能力です。


Q ベルギーの建築家ビンセント・カレボー(Vincent Callebaut)氏は、海中や水中に都市を建設する方法を発見しました。(1)将来、都市は地上と海中に建設されるでしょうか。(2)もしそれが可能なら、これは気候難民問題への解決になり得るでしょうか。

A (1)はい。(2)はい、一つの選択肢です。

Q シェア・インターナショナル誌2013年7・8月号で、1959年にフィデル・カストロの演壇に降りた鳩についての質問がありました。2016年3月25日、オレゴン州ポートランドで、アメリカの代議士で大統領候補のバーニー・サンダースが1万1千人の聴衆に話しているとき、聴衆が驚いたことに小鳥が演壇の上に停まりました。この鳥は覚者方によって導かれたのですか。
A はい。

Q (1)現在われわれはヒンズーのカリ・ユガ(鉄の時代)の最末期にいると思われますか。(2)今は新しい黄金時代の始まりであることに同意されますか。(3)地球上の大半の人々が愛よりも恐怖に基づいて選択しているときに、このことがどうして起こり得ますか。
A (1)はい。(2)はい。(3)すべては変わるでしょう。

Q 2016年4月にフランスのアルジャントゥイユで展示されたイエス・キリストの外衣は本物ですか。
A はい。

Q 私がアルジャントゥイユのサン=ドニ大聖堂を訪れたとき、疑いようのないエネルギーを感じました。それはイエスのエネルギーでしたか。イエスは肉体的にそこにおられたのですか、それとも衣から放たれるエネルギーでしたか。
A 彼のエネルギーが衣から放たれていました。

Q 「代弁者(スポークスマン)」とは何ですか。この背後にどんなプロセスがあるのですか。
A 代弁者とは誰か他の人のために話す人です。覚者が誰かに何を知ってほしいとか、何かを話したいと思うとき、彼は自分で創造する肉体(マヤヴィルーパ)で直接話しかけることもできます。そのようなやり方にエネルギーを費やしたくない場合は、誰か──必ずしも彼に近くないあるレベルの弟子──に頼んで、彼のためにその人に話してもらうこともできます。覚者方は情報を発信する多くの方法を利用されるので、後になって正確にどの方法が使われたのかを言うのはしばしば困難です。


Q 私が出会った「代弁者」は常に「代弁者」とは限らないと思っています。彼は時には「代弁者」で、時には彼自身で、アリス・ベイリーやあなたの本を勉強している、というのは正しいですか。

A そうかもしれません。それはどんな「代弁者」が使われたのかによります。彼は覚者の近くにいるかもしれないし遠くにいるかもしれません。私が知っているある場合には、覚者は、グループの人々がよく知っている人を使います。その人は、いわば彼自身ですが、それでも時々ある情報を知らせるのを直接または間接に頼まれます。これらの弟子たちの中には、秘教の教えに詳しい人もいれば、比較的初期の段階で代弁者の役割を演じている人もいるかもしれません。

Q イエス覚者はなぜ代弁者を使うのですか。なぜご自身で来られないのですか。
A それは彼の時間とエネルギーを節約します。平均的なグループ・ワーカーにとっては大きな問題のすべてが、覚者のエネルギーを大いに費やすに値するとは限りません。期待を控えめにしておきなさい! 選ぶのは彼なのです。

Q 「代弁者」はかなり発達した人物ですか、それとも誰もが「代弁者」になれますか。
A 代弁者は覚者によって選ばれます。彼らのレベルは様々です。


Q 「代弁者」は覚者とテレパシー的接触がありますか。

A 時にはそうですが、常にではありません。彼らは覚者が彼らを通して話していることに気づいているかもしれませんし、そうでないかもしれません。

Q 以前パトリシア・ピッチョンがマイトレーヤの「代弁者」に話していました。これらの「代弁者」とは違うのですか。
A 非常に違います。「側近」と呼ばれていたロンドンの人物は、マイトレーヤが知らせたいと思っていたことを伝えるために使われました。彼は「代弁者」であると同時に、マイトレーヤの近しい側近でした。