民衆の力の盛り上がり──選集

The rise of people power – a compilation

 

「民衆の力の盛り上がり」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 

 

 

民衆の声は高まりつつある、いや(すでに)高まった。そして彼らは人々に、自分たち自身を宣言するように呼びかける。

民衆は恐れることなく、はっきりとした目で将来をのぞき、公平で、平和な世界を求める彼らの志向の実現の可能性を見た。これはひとりでに起こらないことを、兄弟姉妹たちと共に、実現するための力(パワー)を自分たちの手に握らなければならないことを、彼らは知っている。また彼らは、その道が困難であり、危険なことも知っているが、それを不成功に終わらせるにはあまりにも貴重な褒美である。なぜなら、それは同胞愛という褒美、正義、平和という褒美、そしてすべての人間にとって、より良い、より簡素な、より真の人生という褒美であるから。

(『シェア・インターナショナル』2013年7月号、

「覚者より」──民衆の声が将来を先導する)

 

 

未来への道は、新しい公正な秩序を通して、新しい人類同胞愛を通して、昔の敵との間に協力の精神を打ち立てることを通してであることを認める者が今日たくさん存在する。このすべてのことは、今日可能であり、効果をあげつつある。

新しい光が、わたしの光が、地上を照らし、そのまぶしさの中で多くの者が驚嘆する。真理のために、すべての者の利益のために働きながら、彼らは自分たちの力に畏敬の念を持つ。同様に、我が友よ、あなたがたすべての裡に真理の力が宿るのである。

(『いのちの水を運ぶ者』第128信、p.385〜386)

 

 

人類は強い力を持っています。人類はその力について全く分かっていません。適切に教育された大衆世論よりも強力なものはありません。マイトレーヤは、現在の商業主義を打倒し、分かち合いと正義の原則をもたらすために、そのような大衆世論の形成を頼りにしています。それを行うのは私たち自身です。

(『光の勢力は集合する』p.291)

 

 

今、加速的テンポで起こっている変化の中に、何らかの力(フォース)が世界の運命を導いているという証がますます増大している。いま大規模に目撃されている歴史的な変容、自由と参加を求める志向の怒濤のような盛り上がりが単なる偶然の一致であり、内的な原因はないと信じることができる者はほとんどいない。これらの重大な変化の速度だけを見ても、そうではないと否定する者はいないだろう。それは、何百万の民衆が自分たちの運命の日が来たことを認識し、権力は国民にあり、これからは国民の利益のために行使されなければならないという認識を増しつつあることを指し示している。

(『覚者は語る』─ 運命の日─ p.257)

 

 

「主の意志によって、意識の種がいま打ち開かれようとしている」。人々は至るところで目覚めはじめており、彼らの運命は自由であることに気づき、他人に支配されることを許容しなくなるだろう。世界中の政府は民衆の声に耳を傾けなければならなくなるだろう。「政府は国民による国民のためのものになるだろう」。この新しい目覚めの感覚を充分に説明し、理解できる者はいないだろう。しかしわれわれはそれを目撃し、体験するだろう。

(『いのちの法則』p.308〜309)

 

 

平和と正義と同胞愛を呼びかける者すべてを、わたしは支える。兄弟たちを愛する者たちすべてを、わたしのもとに招く。彼らはあらゆる党派から、あらゆる国家から、わたしの周りに集い来るだろう。わたしは彼らの心を希望と愛で満たす、そして彼らはその数を増し、勢いを増して、世界を制服する。この過程は始まった。すでに人々の声は聞かれ始めている。ますます声を大にして、彼らは正義と平和を求める。新たな希望が人類をとらえ、わたしの心を喜ばせる。

(『いのちの水を運ぶ者』第131信、p.395)

 

国民自身が彼らの役を演じ始めている。投票箱やデモ行進を通して、彼らの声を聞こえさせ、平和への要求を知らしめている。この時点から、後戻りはない。民衆は彼らの力を感知しつつあり、彼らが欲する平和を彼ら自身がつくりあげていかなければならないことを、そして自由とともに正義が支配するときのみ、うれしい平和が保障されるだろうということを理解しはじめている。

(『シェア・インターナショナル』2006年12月号、

「覚者より」──戦争の無意味さ)

 

 

……徐々に、マイトレーヤによって組織化され、教育され、鼓舞されて、民衆の力が大規模な世界世論となって表現され、それに対抗できる国家は存在しなくなるからです。私たちはこのプロセスの始まりにいるにすぎませんが、そのうち、民衆の力が世界で最も強力な力になるでしょう。

(『光の勢力は集合する』p.270)

 

 

わたしの教えは、もし必要とあれば、この世には人間が成し遂げ得ないものは何も存在しないことを示すであろう。人は神であり、その神性を顕し、栄えさせることのみ必要なのである。これが確かであることを、わたしの存在が保証する。なぜなら、わたしの兄弟である覚者たちとわたしとが共に、あなたがたの聖なる本性の驚嘆すべき不思議を見せてあげるのだから。このようにして、あなたがたは己の可能性に気づき、光の中に成長するであろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第71信、p.209〜210)

 

世界中に起こっている強力な出来事 ── 今は毎日のように起こっている── は、死滅しつつある文化の死にぎわを目撃しているのであり、そしてそれは暗に新しい文化の創造を意味するという認識を人々の裡に目覚めさせている。

新しい文化がどのような形を取るかは、大体においてまだ漠然として実体のないままであるが、一つの要素はすでに大衆およびメディアの心に刻みついている。つまり民衆の声の増強とその声を聞こえさせようとする決意の増大である。これがわれわれの時代の最も重要な政治的出来事である。世界を通じて、各国の国民が自分たちの運命をコントロールしつつあり、自分たちの権利を要求しつつある。人間の神性に本来備わった特性である自由を求める裡からの呼びかけがあらゆる人種、信条の人々を団結させており、その声はますます高まりながら反響を起こし、また反響を呼んでいくだろう。圧政の最後の砦が崩壊し、人間が生得の権利を受け継ぐまで、それはこだまするだろう。

(『覚者は語る』─民衆の声─ p.329)

 

 

民衆の力は特定の国の経済体制を「倒す」ためのものではなく、その国の人々のための自由、正義、平和を勝ち取るためのものです。最終目標は常に頭に置いておかねばなりません。それは世界中に自由、正義、平和を確立することです。これを達成するためには、世界の経済体制が根本的に再組織されることが必要であることは明らかです。分かち合いはこれを達成するための最も重要な仕組みです。

(『多様性の中の和合』p.192)

 

 

神と愛は一つであるというこの単純な真理が、人を未来の約束に目覚めさせている。これがわたしの仕事をやり易くする。我が友よ、喜びと愛に満ちて、英雄のように、昔の武者のように行動する用意の整っている男女として、あなたがたに与えられた救援と愛の任務をなしていく用意の整っている者として、自分たちを示しなさい。恐れることはない、我が兄弟よ、あなたがたの肩はわたしによって強められる。

(『いのちの水を運ぶ者』第99信、p.295)

 

 

この惑星全体に広まる現在の物質主義の不正を、心(ハート)のうちで拒絶する人々が今日たくさんいる。彼らは正義と平和を願い、それらの達成のために行進しデモをする。ますます多くの世界の民衆が、一緒になるとき、強力な男たちの行動を変えるだけの力を持つことを認識しはじめている。かくして、マイトレーヤは民衆を信頼し、彼らの要求に声を与える。かくして、彼は民衆の行進に参加し、彼の声を彼らの声に加えられる。

(『シェア・インターナショナル』2005年7月号、

「覚者より」──暗闇の終わり)

多くのデモを続けることは重要です。ときどきではなく継続的に、そしてこのような持続的なデモは政府の思考に徐々に影響を与えるでしょう。

私たちがこのようなデモの価値を測ることは困難ですが、覚者方はそれが非常に強力な変化の梃子であることを疑いません。私たちはもっと頻繁にデモを組織すべきであり、参加者を増やさねばなりません。「民衆の力」は世界を変容させるでしょう。

(『多様性の中の和合』p.187)

 

 

わたしの覚者たちは、あなたがたのために未来の輪郭を描こうと働いている。これらをよく心に留めなさい。あの輝かしい未来が築かれる礎となる岩は、愛と正義と分かち合いである。これらを聖なるものと見なす者たちと手をつなぎなさい、我が友よ。それをあなたがたの目的としなさい。あなたがたの間に光の壁を築きなさい、それに対して世の攻撃は空しいであろう。

わたしの軍は動く。わたしの副官たちは戦いの結果を知っており、戦闘の計画を知っている。その戦闘はあなたがたすべてを巻き込む。なぜなら、我が友よ、兄弟たちよ、あなたがたを通して新しい世界は創られねばならないのであるから。それでは、この雄々しい仕事に参加し、あなたの気概を示しなさい。わたしの愛が、あなたを支えるであろう。わたしの法が、あなたを導く。わたしの心は、いつもあなたを包む。

(『いのちの水を運ぶ者』第45信、p.139〜140)

 

 

世界の舞台に登場するのを待ちながら、キリストは舞台の袖に立たれる。キリストのエネルギーがまず先に放出されて、変換の仕事を行い、すべての人間が願望してきた平衡を創り出す。今や多くの者が、名前で呼ぶ者も呼ばない者も、キリストの臨在を感知している。彼らはもうほとんどあきらめかけていた時に、新しいいのちと希望の放流を感知する。彼らはまた、自分たちの未来を形づくるための力と能力が増大するのを感じる。彼らがキリストを見、キリストが語るのを聞くとき、キリストが彼らの最も深い願望と要求に声を与えるとき、それに引き続いて起こる変化の大きな盛り上がりを止めるものは何もないだろう。

(『覚者は語る』─再生の門口─p.261〜262)

 

 

神よりも単純なるものは存在しない、なぜなら、すべてのものの背後にその聖なる原理があるのだから。人がこれに気づくとき、真に偉大となる。そしてその人から、創造的エネルギーが流れ出づる。わたしの計画は、その聖なる原理を顕す道を一歩一歩あなたがたに示し、あなたがたを本源へと導くことである。

(『いのちの水を運ぶ者』第54信、p.162)

 

 

民衆の声は高まり、聞き届けられることを迫る。それは新しい時代の、新しい摂理の前触れであり、生まれ出ようとして苦闘している。危険な者どもの計画や行動にもかかわらず、いやそれ故に、人々は古い束縛を投げ捨てて、権利を主張している。新しい緊迫感と新しい自信が彼らの要求に力を授ける。民衆の声の力が古い束縛を打ち破り、未来への道を指し示す。政府の役割は国民の必要をないがしろにすることであり、戦争が唯一の解決策であるということに何の問題も困難も感じないのだということを、ますます人々は気づきはじめている。権力を貪るリーダーたちの調子はずれの声は、少しの間、恐れる者たちや、軽率な者たちを引きつけるかもしれないが、彼らの時は限られており、終わりに近づいている。

(『シェア・インターナショナル』2003年4月号、

「覚者より」──束縛の終止)

 

 

人類全体としての声は本当に非常に強力です。世界の出来事に対する私たちの自由意志の表明から、どれほど強力な影響が出てくるかを知れば皆さんは驚くでしょう。私たちは自分の自由意志の間違った行為を通して多大な害を及ぼしています。同様にその正しい行使を通して多大な善をなすこともできます。それは大抵は人類自身の手の内にあります。私たちは巨大な力を持っているのです。賢明に使わなければなりません。そうすることで、マイトレーヤの正しい指導と案内の下で世界が非常に速やかに変換されるのを見ることができるのです。2、3年のうちに私たちは経済構造に関して、ただ人類がその意志を、何を願い、何がなされなければならないかを、世界の諸政府に表明するだけで、全世界を変革させることができるでしょう。

(『マイトレーヤの使命 第㈽巻』p.597〜598)

 

 

今日、大いなる新しい光が人類をその目的と運命に目覚めさせている。その輝かしい光は、神の意志の基礎をなす大目的を人に明らかにし、人間を活気づけて、大目的をその美と力(パワー)のすべてをもって実演するための関係と形態を創造させるだろう。

このような時が存在したことはなかった。人間は己自身について、そしてすべての外見の背後に横たわるフォース(エネルギー)について、新しい理解を得る瀬戸際にある。間もなく人間は神が在ることを、そして人間は神であることを、反論の余地なく知ることになるだろう。

(『覚者は語る』─ 新しい啓示─ p.205)

 

 

兄弟たちの窮乏を知り、非常に多くの者たちの苦しみに同情の思いを持ち、そしてそれらすべてを変える意志を持つ者たちに、わたしは頼る。わたしが召集する者たちの仲間に、あなたがたも入るように。そして共に新しい、より良い世界を招じ入れることができるように。

わたしの心は、志向するあなたの心の律動に応える。わたしの愛が、その火を燃やす。我が友よ、その火をあおぎ、炎となしてわたしと共に来なさい。あなたの描くビジョンをしっかりとつかんで、あなたがたすべての裡にある神を顕しなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第46信、p.142) 写真:人々は至るところで目覚めはじめており、彼らの運命は自由であることに気づき、他人に支配されることを許容しなくなるだろう。世界中の政府は民衆の声に耳を傾けなければならなくなるだろう。(マイトレーヤ、『いのちの法則』より) 写真2:人類は強い力を持っています。適切に教育された大衆世論よりも強力なものはありません。/photo: Wikimedia.org