現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2015年 2月 惑星の救済――選集

惑星の救済――選集

本誌は今月号では、『惑星の救済』というテーマで、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』)、そしてベンジャミン・クレームの著書より引用した選集を提供する。

戦争とは別に、汚染ほどすべての人間の未来に非常に深遠な影響を与えるものはない。ある国々はこの事実を認めて、汚染と地球温暖化を制限するステップをいくらか取っている。他の国々は、ときには汚染の主要国が、地球温暖化の現実を、圧倒的な証拠があるにもかかわらず、否定する。今や、日ごとの気候の変動は、惑星が病んでおり、その均衡を取り戻すために即刻、熟練した看護が必要であることを、疑いの余地なく証明している。この惑星地球が毎日被っている変質を停止させるために残された時間は切れつつある。すべての男女が、子供が、この仕事に彼らの役割を果たさなければならない。まさに時間はない。S.O.P*われわれの惑星を救え!

〔*編注=S.O.P.とは英語のSave Our Planet(われわれの惑星を救え)の頭文字であり、これはやがて、われわれの惑星を救済するための行動をすべての人
間に呼びかける国際的な合言葉になるだろうという
ことを明記しておきたい〕
(『シェア・インターナショナル』誌、2012年10月号
「覚者より」―われわれの惑星を救え!―)

われわれは、この惑星の生命の全体と、――人類の仲間と、動物・植物・鉱物界と―― 一体になることができるということを示さねばならないのです。この地球を搾取することをやめ、その資源の悪用をやめねばなりません。動・植物界の搾取やそれらの生命の悪用をやめ、一つの世界、一つの人類、一つの生命であることを示さねばならない。これが人間の運命です。
(『世界教師と覚者方の降臨』P.108)

わたしの役割は、道が岐れていることを人類に示すことである。道標は置かれた、そしてこの地球の未来はあなたがたの決定にかかっている。正しい道を、神につながる唯一の道を、人類が選ぶのを確実にするために、我々は(あなたがたとわたしとは)ここに集うている。
(『いのちの水を運ぶ者』第19信、P.73)

何がこの問題を引き起こしているのか。何が放射能をもたらしているのか。何が地球温暖化を引き起こしているのか。もし地球温暖化の一因が森林破壊だとすれば、森林伐採をやめなければなりません。特に、二酸化炭素を大量に吸収し、その代わりに大気中に酸素を吐き出す、古代からの原生林を切るのをやめなければなりません。大気には酸素が少なくなり、二酸化炭素が行き場をなくして、地球温暖化が生じています。しかし、もし私たちが木材を浪費しなければ、地球温暖化の大きな原因を取り除くことになります。
私たちは原因が好きではないため、原因を追究しません。原因は原因と結果の法則に関係しており、私たちはそれが好きではありません。どういうわけか、現代の機械的なマインドは決して原因を追究しようとしません。そのテクノロジーを変えたいと思わないからです。木材なしではやっていけないと言うかもしれません。しかし、富裕国がすることは自国の広葉樹を保存して、自国が必要とするものをブラジルやアフリカ諸国のような貧しい国々から買うことです。そうすれば、こうした国々は古代林を伐採するのを強いられるか、あるいはその伐採を許可することを強いられます。その古代林は人間の生活にとって絶対になくてはならないものです。したがって、何かについてどうすべきかを知りたいならば、その原因を追究することです。原因を突き止めたならば、その原因を是正するよう努力することです。
(『光の勢力は集合する』P.124-125)

人類は今日、まさに未来への偉大なる飛躍をせんとしている――その未来において人間の本質的に聖なる特性が顕示されるだろう。人間は知らないかもしれないが、完全なる大人として、その未来を形づくる知識と力の受託者となるためのテストに合格したのであり、合格しつつあるのである。現在は、人類種族の案内人の内的視覚にのみ、このリアリティーは明瞭であるが、それはまことであり、来るべき時のために良い兆しである。今日人間が集う所には、新しい危急感が、この惑星とその王国の福利に対する新しい責任感が見られ、また感じられる。
(『覚者は語る』―協力―P.110)

人間一人ひとりが燈台であり、その灯りを同胞のために遠くまで照らすのである。あなたのランプの灯りを明るくともし、輝かせ、道を示しなさい。一人ひとり、すべてが必要である。この世界を救済し、復旧するためのこの偉大な計画に参加するのに、小さすぎる者も、若すぎる者もいない。これをなす決意をしなさい、そしてわたしの援助があることを確信しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第13信、P.57)

マイトレーヤは、まず最初に経済と政治の分野で、世界中を回り、変革を推し進めるための先発部隊をつくるでしょう。これらの変革がある程度実施されるとき、この惑星を健全な状態に回復させることが次の緊急課題です。私の師が何度も言及されたように、またマイトレーヤも御自身のメッセージで伝えられているように、この問題は最優先事項となるでしょう。私たち自身がこの問題を引き起こしたのです。この地球という惑星は私たちの存在の源であるにもかかわらず、私たちは絶えず破壊し続けています。覚者は、汚染が今日の第一の殺戮者であると指摘されています。世界の資源は枯渇しつつあります。人類は様々なやり方で地球の生体組織を荒廃させているのです。ですからこの惑星を救うことが、あらゆる人間――男女、子供を問わず――にとって第一の仕事となるでしょう。
(『多様性の中の和合』P.251)

地球が、生きている存在として、その全体にとってそれぞれ欠くことのできない各部分をすべて整えた完全な存在として見なされるとき、新しいビジョンと新しい正常さが普及するであろう。人間は自然の秩序の世話人として自分たちを見るようになるだろう。大計画に沿って、人類の上位も下位も、それぞれの王国が関連し合い、和合と美の中に機能することを前もって定められているのである。
(『覚者は語る』―人間の役割―P.139-140)

多くの者が恐れながらわたしを待つ、その混乱の原因も知らずに。我が友よ、恐怖のあるところに信頼は存在しない。それなのになぜ、恐怖にしがみつくのか。わたしの存在は、あなたがたの周りを見ても明らかである。この事実に目覚めなさい。世界に起こっている変化に、あなた自身の心に起こっている変化に、あなたの子供の目に輝く喜びの光に、目を見開きなさい。このようにしてわたしがあなたがたと共に居ることを知りなさい、我が友よ、そして世を救う手助けをしなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第134信、P.405)

製造に対する私たちの現在の態度を貪欲や浪費や競争に基づくものから充足に基づくものに変えなければなりません。「どれだけ多くの量を、そしていかに早く製造できるか」と言う代わりに、「必要とされるのはどれくらいか。この商品をどれだけ使わずに済むか。すべての個人が豊かで満ち足りる生活を分かち合うための最小限の量はどのくらいか」という思考をするようにならなければなりません。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』P.222)

人間は‘死をもてあそぶ’ことをやめなければならない。広島と長崎の破壊は、投下された原子爆弾の核分裂の結果である。それがチェルノブイリの爆発で起こったものであり、今日、人知れず死や病気を引き起こしている。それは、“あるべきではないもの”であり、もし人間がさらに繁栄しようとするならば、放棄されなければならない。地球の科学者たちは、自分たちが化け物を実際に手なずけており、それをコントロールし続け得るという自信を持っている。彼らは自分たちの使う機器が実に粗雑なものであり、核放射能の低位の面のみしか測定できず、濃密な物質界(固体・液体・気体)の上位にさらに精妙なレベルがあり、(そこに蔓延する汚染が)すべてのものの健康と安寧にいっそう危険であることに気づいていないのである。この目に見えない危難を軽減しようと、カルマの法則の許す範囲内でたゆみない努力をしている宇宙の兄弟たちの助けがなければ、われわれの状態はまさに危険極まりないものであろう。人類よ、目を覚ましなさい!
(『シェア・インターナショナル』誌、2006年6月号
「覚者より」―目に見えない迫りくる危険―)
宇宙の兄弟たちの主な活動の一つは汚染を中和することです。私たちは汚染で地球を破壊しています。主に全世界の原子力発電所から放出される放射能による汚染です。すべての地下核爆発もまた、放射能で完全に汚染された粉塵を空中に撒き散らします。その汚染強度が半減するのに何十万年もかかります。カルマの制限内で彼らは可能な限り放射能や汚染を掃除してくれています。さもなければ、この惑星は今ごろ居住不可能になっていたでしょう。彼らはまた海洋に潜って海底に捨てられた放射能廃棄物を中和します。そうされなければ、それは海洋生物を殺し、この地球をさらに毒するでしょう。
この惑星はいまや危険なほど汚染されています。汚染が人類のすべての病よりも大きな殺戮者であり、その多くが核放射能であります。マイトレーヤと覚者方は、世界中の核分裂による原子力発電所を直ちに閉鎖することを助言されます。それらは明日にでも、安全な核の融合プロセスによる発電で置き換えることができるのです。それは来るべき光のテクノロジーの前の臨時的な処置として使えます。
(『大いなる接近』P.191-192)

可能な限り最も早い時期に、一刻の猶予も許さず、わたし自身を現し、世界の前にあなたがたの友として、教師として登場することが、わたしの意図であった。あなたがたがわたしをただちに発見してくれることに多くがかかっている。なぜならそれによって、わたしは、あなたがたの救世の仕事を、助けることができるのであるから。わたしは援助し、教え、未来への道を示すために、そしてあなたがたに神としてのお互いを見せるために、ここに居るのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第140信、P.421-422)

もし助けがなければ、地球の人々の大多数に大きな混乱と危険とひどい心痛をもたらす生態、政治、経済の問題を正すための時間を、人間はもうほとんど持たいないことが間もなく明らかになるだろう。地球の歴史において類のない状況である。人間が、管理人として、この惑星とそのすべての王国(鉱・植・動物界)の福祉を注意深く管理し、そして未来の世代のために活気にあふれた健康な惑星の住み処を引き渡す責任を持つことに気づくことに多くがかかっている。人間の捕食的な行動と無頓着な無視ゆえに、この惑星はあまりにも不健康になっており、もしこれが人間だったならば、回復の見込みはほとんどないだろう。人間と低位王国の住み処は、進化の大計画におけるその役割を果たすために、看護しながら健康を回復させなければならない。
(シェア・インターナショナル誌2006年9月号、「覚者
より」―助けが必要とされる―そして提供される―)
あなたがたは道を整える者たちの仲間に加わってください。今、この大いなる仕事に参加し、世界の必要を満たしてください。世のために奉仕することより崇高なる使命はない。兄弟たちのために奉仕するよりも偉大なる献身はない。あなたの転生の目的をしっかりと掴まえて、わたしの計画に助力しなさい。わたしの教えを聞いても、心に留めない者が多い。しかし少数の者はしっかりと心に留め、意志と愛とをもってわたしの仕事を遂行する。
(『いのちの水を運ぶ者』第14信、P.59)

わたしの覚者たちはあなたがたと共にあり、道を示すであろう。わたしが自ら先導する。この手引きを、立ち上がって前進するこの機会を、あなたがたが拒否することはあり得ようか。いや、わたしはそう思わない。人の道とは、同胞愛であり、密接な協力と相互の信頼であり奉仕であるということを示そう。これが唯一の道である。他はすべて失敗に終わった。我が友よ、もしこれをなさなければ、人間はこの地上に存続し得ないのである。脅しているのではない。真実を述べているに過ぎないのである。時間は残り少ない――自然とこの世界との間に均衡をとりもどす時間は。
(『いのちの水を運ぶ者』第12信、P.53-54)

すべての人々が、体質によって程度の差こそあれ、例外なく汚染に苦しめられています。世界中で病気、主に皮膚、心臓、肺に関する病気の発生率が上昇しています。それは人類が直面する巨大な問題であり、直ちに対処されなければなりません。原子力発電所は削減されなければなりません。河川の汚染は社会に対する犯罪と見られなければなりません。現在、それは廃棄物を処理する容易な方法として行われていますが、多くの飲料水の水源である河川を汚染することは犯罪です。魚の生命を奪う化学廃棄物を海に流すことは犯罪です。膨大な食糧資源が世界から失われています。例えば、日本人にとってこれは大問題です。なぜなら、日本人は主に魚を食べて生きていますから――少なくとも、非常に最近まではそうでした。
私の師は、資源の再分配の後、第一番の最優先事項は世界の環境問題に取り組むことであると言いました。マイトレーヤは、これはすべての人々が関わることであると言いました。これに参加するのに若すぎる人も年を取り過ぎている人もいないと彼は言います。小さな紙切れを無駄にしているにしろ、食肉用の牛を放牧するために森全体を焼いているにしろ、私たちは変わらなければなりません。これは一夜にしてできるものではありません。合意によってのみ行うことができます。その合意は、必要が理解されたときにのみ生じます。必要が理解されるとき、それに向けての道が見つかるでしょう。それに向けての道は分かち合いの原則を受け入れることから生じるでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』P.174)

マイトレーヤはこの惑星の健康に対するより大きな責任を呼びかけるだろう。維持可能で公正な経済制度の創造、未来の世代を保護するための資源の管理、すべての生命がそれに依存している環境――空気、土壌、水源――の浄化を呼びかけるだろう。マイトレーヤはこれらのことを取り上げ、そして解決法を提供するだろう。
わずかな人間を除いたすべての人々にいまだ知られていないマイトレーヤは、今や世界の舞台に入って、彼のアイディアをすべての者に提示しなければならない。多くの者は彼の見解の正常さと公正さを見るだろう。しかし悲しいかな、その他の者たちは彼が人類の事柄に介入することを憤り、彼の排除を呼びかけるだろう。このようにして、『裂開の剣』は人間に彼らの選択を提示するだろう――容赦なき苦悩と苦しみへの下り坂を進み続けるか、あるいは過去の間違いを正して人間本来の生得の権利の中へと進むか。
マイトレーヤはすべての人間に彼の救助隊に加わることを呼びかけるだろう――環境を維持し、浄化し、人々を彼ら自身のために行動へと活気づけ、惑星を汚染する毒素を浄化し、そして諸国家の間に融和を再確立するためである。
(『覚者は語る』―その時は来た―P.464)

私たちは、すべてが生きることができるために分かち合わなければなりません。しかしそのためには、もっと簡素に生活することを学ばなければなりません。生活をより簡素にし、この惑星にかける負担を少なくし、より賢いやり方をしなければなりません。世界の生態系の均衡がマイトレーヤの主な関心事の一つでしょう。そして人類が現在のような生き方を続ければ必然的に起こる結果を、彼は最も高いレベルから示してくださるでしょう。それに関しての行動の必要が科学者たちに明らかになり、彼らを通して世界の諸国政府にも明らかになるでしょう。
(『全人類のための世界教師』P.78)

わたしは、人類に二通りの行動を提示する。この世界の未来は、人類の決定にかかっている。唯一の取るべき選択は、分かち合いと相互扶助であることを示そう。これをなすことによって、人は己の真性とその目的を識り、神の足下に導かれていく。もう一つの径は考えるのも恐ろしい、それは地上のすべての生命を絶滅させることを意味するのだから。人間はその未来を己の手に握っている。嗚呼、人々よ、よく考えなさい。もしあなたがたが真の人間として選択を行うならば、あなたがたを聖なる継承の光の中へ導こう。良き選択をなし、わたしに導かせてください。良き選択をなし、絶えることのないわたしの援助を受けなさい。良き選択をしなさい、我が兄弟たちよ、そしてあなたがたを制限するすべてのものから解放されなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第17信、P.68)

この危機の中にマイトレーヤはやって来られた。彼はいかなる人間よりもその危険をよくご存じである。人間がさらなる苦しみから自分たち自身を救うのを助けるために、そしてこの惑星を完全な生気に溢れた健康体に回復させるために、マイトレーヤは何をすることができるだろうか。
マイトレーヤが提供できる援助の特質と規模は、カルマ(因果)の法則によってコントロールされる。人間は助言と手引きを求めることはいくらでもできる。しかし、この惑星の未来と彼らの子供たちの未来を保証するためには、人間は現在の生活様式を変える覚悟をしなければならない。地球の資源には限りがあるが、よい管理と分かち合いを行えば、すべての必要を満たすのに十分である。したがって、人間はこれらの必要を再評価して、人生の意味と目的について新しい、より正しい理解をもたなければならない。これは、分かち合いが今日の破壊的な競争にある程度でも置き換わり、そして人間を崖っ淵から引き戻すときに起こるだろう。
(『覚者は語る』―選択は人間のものである―P.461-462)

次のようなかたちで、あなたがたはわたしを知るであろう――あなたを奉仕と愛に目覚めさせ、あなたを通して輝くわたしの光によって、また次のようなかたちでわたしを知るだろう――正義と理性へのわたしの呼びかけによって。そしてまた、あなたの兄弟たち、わたしの助けを必要とする者たちの中でわたしの働きによって、あなたがたはわたしを知るであろう。わたしの嘆願の声は響き渡るだろう――「世界を救い、貧困の中に苦しみ死ぬ者たちを助けなさい」わたしの呼びかけは鳴り響く――「過去の過ちを正し、人間の霊性を新たにしなさい。あなたの心に愛を築き、神を見なさい」
(『いのちの水を運ぶ者』第37信、P.120)


囲み記事:
地球は産みの苦しみの中にある
――覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記 2007年11月

地球温暖化とその結果がもたらす気候変動によって提起される危険を真剣に受けとめはじめた人々がやっと現れたと言ってよかろう。その危険の実体と度合について、そしてその中で、それが存在することについての合意ができた問題に対処する最善の方法について、かなり意見の相違があることは確かである。しかしながら、破壊の進行を止め、環境を安定させるためには人間は途方もない仕事に取り組まねばならないということを、少なくとも認めつつある人々がいるということは疑いない。最も認識のある、関心を持つ人々でさえ、この問題の大きさとその複雑さの度合がどれほどのものかについて、ほとんど知らないということもまた事実である。
汚染問題がその一つである。汚染は様々な形をもち、あるものは明らかであり、意志さえあれば容易に対処できる。しかしながら、あるものはいまだに人類に知られていない科学と救済策を必要とする。それはあまりにも有毒で破壊的であり、その克服は最優先されなければならない。空気の質や食物や動物、そして河川や海洋の魚に対する汚染の結果は知られているにもかかわらず、ほとんど無視されている。あらゆる汚染物質の中で最も破壊的な核放射能による汚染は、地球科学の科学者たちによる発見を待つ。核放射能の上位レベルは、現在の原子力テクノロジーを超える。またそれは人間と低位王国(動植物界)にとって最も有害で危険なものである。これらすべてのレベルにおいて、汚染の問題は克服されねばならない。これは現在の政治、経済、社会の完全な再建によってのみ達成することができる。

荒廃

人間は地球を荒らし、汚染し、そして自分自身の住む環境をひどく破壊した。いま自分たちが傷つけたところのものを救済することを最優先と見なし、自分たちの病んだ惑星を健康に戻さなければならない。惑星に対する要求を簡素化し、簡素さの美を学び、分かち合いの歓びを学ばなければならない。人間はほとんど選択肢を持たない――その仕事の緊急性は即刻の行動を要求する。すでになされたダメージ(損傷)の本当の規模を認識する者はまさにほとんどいない。問われなければならない問題は、地球という惑星を救済することができるか、それはどんな方法によってできるのか、ということである。
答えは大きく鳴り響く「然り」であり、その方法には大多数の人間による現在の生活様式の変容が含まれる。
いわゆる‘開発された’国々すべての最高の野望は彼らの経済の成長率をさらに高め、それによってさらに豊かになることである。そして、競争に基づいた経済社会で、支配力と力(パワー)を達成し、さらに高度の生活水準を享受することである。そのためには、地球の略奪、資源の無頓着な浪費は単に自然なことであり必要だと見なされる。この無責任な行為がついに惑星地球をほとんど屈服した状態にまでもたらした。

緊急

マイトレーヤがこの緊急問題を取り上げ、そして彼の解決法を提供する時は長い先ではないことは確かである。彼が提唱する最初のステップは、今日多くの者が否定するこの問題の緊急性を受け入れることである。分かち合いは、われわれの災いへの答えと地球の再生を提供するための変化のプロセス(過程)の始まりであると、彼は言われるであろう。