現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2008年 5月 明日の都市

明日の都市

もし火星人がその宇宙船を地球に着陸させて、あたりを見回すとすれば、周囲の環境に絶対に驚くに違いない。彼が田舎に行く使命を持っているのでない限り、地球人が世界中の非常に多くの都市や町の絶望的な単調さとむき出しの醜さをどうやって我慢できるのか、不思議がるだろう。おびただしい極貧層のみすぼらしさが、大金持ちの非情で無味乾燥な露骨さと対比される。地球上どこを見ても、巨大な蟻の巣のようなオフィス街が大地を覆い、ほぼ類似した立方体の果てしない軒並みに囲まれている。その中で疲れ切った蟻たちは眠って回復する。もちろん、火星からの友は、この至るところに見られるいのちを否定する凡庸さには例外があることを発見するだろう、しかしそれは(例外は)みな過去の遺物であり、観光客を楽しませるために誇らしく維持され保存されているということを発見するだろう。その間、その土地の人々は沈黙の羨望の中でなんとか生活している。
もちろん、上記は風刺的な描写である。しかしマイトレーヤの優先事項の中に、都市の美化があるのは、理由がないわけではない。都市というものは単にお金を稼いで、その果実を楽しむ以上のものである。それはセンター(中心)であり、磁石であり、人々の集団を共に引き付けて、すべての者の意識を高め、豊かにする。それは、国家の魂が顕現され、至るところにいる人々の業績に光彩を与えることができる場所である。であるから、都市は美しいところであり、多様性と色彩を持ち、瞑想や休息のための静かな領域をたくさん備えたところであるべきである。大き過ぎるべきではない。多くの近代都市はその市民を惹きつけるよりも、むしろ追い払う。

エネルギーのセンター

都市は充電されたエネルギーの中心であり、各々の都市は異なり、多くの違った光線や特質を表現する。それらが一緒になって、その国家のパーソナリティーをつくる。そしてその国家の魂が表現される機会を提供する。マイトレーヤと覚者たちが公に働くようになるとき、特定の都市の重要性がより明らかになるだろう。

光の科学

人口の大きな中心として、来るべきエネルギーの科学は、当然、都市の中で開花するだろう。新しい光の科学が、世界中のすべての都市の外見を変容させるだろう。太陽から直接、光のエネルギーが様々な大きさの容器に流入し、そこから放出されるだろう。そして形のパワーが、必要とされ、保管されるエネルギーの特質を定めるだろう。
今日の都市を美の場所に変容させるには多くの年月がかかるだろうということは疑いがない。しかしながら、そのような都市をつくることはできるし、そのようになるということを思い描くことができることが必要である。地球の人口が減少していくにつれて、そしてそうなるのだが、都市は最終的に最良の大きさになり、そして栄えるだろう。