現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2012年 3月 伝導:新しい時代のための瞑想

伝導:新しい時代のための瞑想

ベンジャミン・クレームによる質疑応答

【本誌1月号で、2008年1月26日にロンドンのセシル・シャープ・ハウスで行われたベンジャミン・クレームの講話を編集したものが掲載された。伝導瞑想について以前に発表された質疑応答の選集と、2011年9月にオランダのケルクラーデで開催された伝導瞑想研修会での新しい質疑応答を以下に掲載する】

Q アリス・ベイリーの本『光線とイニシエーション』の中で、世界奉仕者の新集団の働きが次のように描写されています。「その一つの働きは、‘出現しようとする完成した単位’(高位のイニシエートと覚者方)が、彼らの個々の力強さをある程度下げることを可能にすることである。そのようにして、彼らは人類に望ましくない影響を与えることなく、地上において物質界で客観的に働くことができるようになる」。伝導瞑想はこれを促進していますか。

クレーム:はい。

Q 伝導瞑想が存在するようになる前、エネルギーはどのようにして世界に伝導されていましたか。

クレーム:伝導瞑想は独特で、とても新しいものです。それは私の師によって世界に紹介され、1974年3月にロンドンで最初のグループから始まりました。
なぜ新しい瞑想の形態が必要なのでしょうか。何らかの方法で地球に奉仕することを願い、自分の魂との同一化へといっそう近づき、そのために奉仕の分野を探し求めている人々の数が、最近になってますます増えているからです。奉仕したいと願うのはパーソナリティー(肉体人間)ではなく魂です。ますます多くの人がこのような段階に達しつつあるため、伝導瞑想を世に紹介することが可能になったのです。
覚者方は秘教科学の大家です。これは、人々が参加できるようになるレベルまで引き下げられた偉大な科学です。真の仕事は覚者方によってなされるため、それは奉仕を行う単純な手段となっています。
覚者方は、宇宙の源、太陽系の源、そして惑星外の源からこの地球に入ってくるすべてのエネルギーの管理者です。彼らの仕事は、このようなエネルギーから、特定の時期に必要とされるものを選び、人類が吸収できるレベルでそれを分配することです。エネルギーの波動は非常に高いため、覚者方は自分たちを通してそれを下げます。
覚者方は世界にエネルギーを分配する手段を探しており、これまでは宗教グループがエネルギーを分配するために使われてきました。しかし、そうしたグループの人々は、他の人々よりも進化しているわけではありません。少しだけより進歩している傾向のある宗教グループの人々、教師や司祭がおります。したがって、より高いレベルでエネルギーを扱い、そのエネルギーを下げ、そのようにして人類にとって利用可能なものにすることができる人々もいたわけです。今では、全く科学的な方法でこれが行われています。
覚者方は伝導瞑想グループを通してエネルギーを送り、そのグループは足掛かりとしての働きをします。エネルギーはグループの人々のチャクラを通って、世界でそのエネルギーが必要とされるところへ方向づけられます。伝導瞑想は世界に奉仕するために覚者方と直接に協働する方法なのです。

伝導瞑想の科学と実践

Q トライアングル(三角組み)の役割はどのくらい重要ですか。

クレーム:トライアングルの科学は伝導瞑想のまさしく基本です。そのために、伝導瞑想は非常に強力であり、世界を救うこのような途方もない仕事を行うことができるのです。覚者方は、エネルギーのトライアングルを作ることによって、伝導瞑想グループを通して世界に送るエネルギーの特質を拡大されます。それはトライアングルの科学を通してのみ機能します。
伝導瞑想に参加するすべての人が、(あなた方には見えませんが覚者方には見える)フォース(エネルギー)の線によってつなげられ、それぞれの人が他のすべての人とエネルギー的に結び付けられます。それによって、大勢の人々の中からグループが形成されます。そのグループを通してエネルギーのトライアングルがつくられるということは、限定されたほんのわずかのエネルギーではなく、トライアングルの科学に由来するエネルギーを扱うということを意味します。例えば、3人いれば1個のトライアングル(三角組)ができます。5人いればそのグループには10個のトライアングル(三角の組み合わせ)ができます。一つのグループに10人いれば、120個のトライアングルができます。違いがお分かりでしょう。トライアングルができることによってエネルギーの強さが増します。部屋の中に150人いれば、何千というトライアングルができます。75人しかいなければ、トライアングルの数はその半数よりもかなり少なくなります。トライアングルの科学は決定的に重要です。それは伝導瞑想の力(パワー)の土台です。

Q トライアングルは一つのグループの人々だけを結び付けるのでしょうか。それとも、他のグループで伝導している人々も結び付けるのでしょうか。

クレーム:それぞれのグループがトライアングルのネットワークを形成し、覚者方は、これらのトライアングルを似たようなトライアングルの世界規模のネットワークに同時に結び付けます。

Q 伝導瞑想グループの中に2人しかいなくても、トライアングルはできますか。

クレーム:いいえ、3人がトライアングルの基本的な数です。しかし、ある程度のエネルギーは2人を通して流すことができます。

Q 伝導瞑想中に眠ってしまうことがよくあります。眠っている人がいるとき、エネルギー伝導の価値は影響を受けますか。


クレーム:もちろん、眠っている人が多ければ多いほど、なされる仕事は少なくなり、送られるエネルギーは少なくなり、そのグループの有益性は低くなります。
人々が眠ると、そのグループの仕事を減少させます。しかし、ずっとこっくりし続け、注目を高く保たないでいるよりも、5分間眠ってから回復し、その後2時間注目を高く保つ方がよいでしょう。注目はアジュナ・チャクラ(眉間)になければなりません。そうでないと、目覚めていようと眠っていようと、グループの中で活用されません。何時間も居眠りをするのではありません。あなたが回復するまで少しうとうとし、その後、本当に整列し続けることができるならば、グループにとって有益です。

Q 伝導瞑想中にずっと眠る人もいれば、少しだけ眠る人もいれば、その両方が組み合わさっている人もいます。眠っている人に対する適切な対応の仕方はあるのでしょうか。隣に座っている人を何回も起こしてあげればよいのでしょうか。それとも、そうした人たちをただ眠らせておいて、自分自身で回復するまで10分間待てばよいのでしょうか。

クレーム:たぶん伝導中にしか睡眠を取らない人もいるのかもしれませんね!

Q いびきをかくのはどうですか。

クレーム:いびきをかくのは明らかに許されません。

将来のグループワーク

Q 大宣言の日のあと、グループにとって何が統合する力となるでしょうか。このグループは伝導瞑想によってまとまるのでしょうか。それとも、アシュラムの外的顕現によってまとまるのでしょうか。

クレーム:徐々に、伝導瞑想と、覚者方の大きな集団の世界への到来の両方によってまとまります。

Q グループは一緒にいることのほうが容易なため、一緒にいることになるでしょうか。

クレーム:グループは一緒に行うべき仕事があるため、一緒にいることになるでしょう。その数は増えるでしょう。

Q 覚者の観点から見ると、人は何によってこのグループの一員になるのでしょうか。伝導瞑想を行うことでしょうか。世界にマイトレーヤがおられることを知らせることでしょうか。その両方でしょうか。それとも、こうした活動のいずれか一方でしょうか。

クレーム:両方です。

Q 伝導瞑想中に優れた伝導者となるためには、自分自身のエーテル体に敏感にならなければなりませんか。


クレーム:いいえ。


Q 伝導している人がエネルギーに対して敏感であるなら、伝導の質は高まりますか。

クレーム:必ずしもそうではありません。

Q エーテルに対して、そしてエネルギーに対して、もっと敏感になる方法について助言していただけますか。

クレーム:伝導瞑想を続けていると、たいていの人は徐々に、自分の体のエネルギーに気づくようになるでしょう。しかし、人々の肉体は、特に光線構造によって、異なっています。長年伝導していても、エネルギーを感じないと言う人もいます。それでも、彼らはエネルギー伝導が行われているという何らかの認識を確かに持っています。

Q 他の人々よりもエネルギーに敏感な人がいるのはなぜでしょうか。

クレーム:彼らは単に、エーテル体内のエネルギーに対してより敏感であるだけです。人々は多様です。

Q 一部のグループでは、伝導瞑想をやることだけに集中する人がいる一方、伝導瞑想ではなく‘出現の仕事’をすることに焦点を合わせる人がいます──これによって、グループにはどのような影響がもたらされますか。

クレーム:特に、しかし必ずとは限りませんが、2-4-6の光線構造の系統の人は瞑想により引きつけられます。特に、しかし必ずとは限りませんが、1、3、5、7の光線の系統の人は外的な世界をより指向しています。しかし、この種のグループで働いているすべての人は伝導瞑想を行うべきだと思います。それは世界への奉仕でありますが、すべてのグループが恩恵を受けることのできるエネルギーの溜まり場も提供します。

Q なぜ一部の人々は、1週間の限られた時間しか伝導瞑想を行うことを許されないのですか。

クレーム:これは、何らかの肉体的あるいは精神的な病気を持っている人にだけ当てはまります。その病気のせいで、時間が制限されます。こうしたエネルギーは非常に強力であり、そのような場合には修正されなければなりません。

Q マイトレーヤがグループソール(魂)を通して直接働くことができるようになるのに必要な条件は何ですか。

クレーム:人々は、伝導瞑想を行うように自分たちを導くのは魂であることを認識すべきです。それによって、覚者方がそのグループを通してエネルギーを送ることを可能にするグループ活動が確立されます。もしグループが伝導瞑想において正しく働いていれば、これは自動的に起こります。

Q 人はどのような方法で、グループがグループソールを発達させつつあるということを認識することができますか。

クレーム:覚者方のみがこのことを認識することができます。

Q グループの光線構造は、個々のメンバーの光線、さらには国家の光線によってどのように影響されますか。

クレーム:一般的に、個々のメンバーの光線が、関係する国家の光線と共に、グループ光線を決定します。

Q たくさんの人がグループを去ったりグループに加わったりすると、グループの光線構造が変化することになりますか。

クレーム:多かれ少なかれ、そうです。

Q あなたの師は、伝導瞑想という実験が世界において進展しつつある様子に‘満足’しておられますか。これまでのところそれは成功していると見なしておられますか。

クレーム:はい、とても満足しておられます。

Q 伝導瞑想は着実に、ますます広がっていき、将来はより重要性を増すものと推測します。グループはより大きくなるのでしょうか。少数の非常に大きな伝導グループよりも、もっと多くの小さなグループがあった方がよいのでしょうか。

クレーム:伝導瞑想は確かに広がるでしょう。グループはもっと大きくなりますが、非常に多くの小さなグループも花開くでしょう。どのような伝導にしろ、その強さは、参加する人数次第です。しかし、それは大きなグループを通して、あるいはどのくらいの数にせよ小さなグループを通して、同時に起こり得ます。大きなグループにせよ小さなグループにせよ、すべての参加者から流れ出るエネルギーは、覚者方によって世界的な規模で連結されます。

Q ‘統合されたパーソナリティー’の特徴は何でしょうか。

クレーム:統合されたパーソナリティーは、自分の三つの体──肉体、アストラル体、メンタル体──の波動を共振させているでしょう。たいていの人は今日、自分が主に外的な形態の世界で熟達しているかどうかを光線が決定する段階にいます。人は、生命の外的な、形態の様相と、瞑想という内的な生活の間を意のままに移動できるようになるでしょう。

Q 人々がそのときどきに伝導することができる最大限の時間はどのくらいですか。例えば、復活祭、ウエサク、キリストの祭りという三つの霊的な祭りの際に行われるような24時間瞑想などにおいて。

クレーム:24時間のうち、合計で12時間以上伝導すべきではないという一般的な規定があります。

Q 妊娠している女性は伝導瞑想に参加することができますか。

クレーム:医者が全般的な健康と、妊娠の進み具合に満足しているならば、参加できます。

Q (1)長年にわたって世界中の人々(伝導瞑想グループのすべてのメンバー)からなるかなり大きなグループによる伝導瞑想への参加は、彼らの進化に影響を及ぼしてきましたか。(2)それはまた、地域社会の発展の度合いに肯定的な影響を及ぼしてきましたか(ある瞑想は、その瞑想が行われる地域に肯定的な影響を及ぼしてきたと言われています)。


クレーム:(1) はい。(2) はい。しかし、これは評価するのが困難なものです。

Q 伝導瞑想はハートセンターを強め、拡大し、したがって奉仕しようという意欲を増大させるでしょうか。


クレーム:はい。