現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2012年 5月 世界の変化 ―― 選集

世界の変化 ―― 選集

「世界の変化」というテーマに関する引用文の選集を発表する。これはマイトレーヤの教え(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』)、およびベンジャミン・クレームの他の著書から抜粋したものである。

歴史は、進化がゆっくりと進むことを明かしている。しかしながら、この来るべき新時代に、人間はこれまで最も傑出した先祖たちによって成し遂げられた進化の速度を、はるかに超えるだろう。社会生活と組織の中に起こる深遠な変化が、これまで汲み上げられたことのなかったエネルギーを放出させるだろう。そして世界に変容の旋風を解き放つだろう。そのようになるだろう。このようにして人間は、約束された彼らの尺度に見合うものとなり、非常に長い間潜在し静止していた力(パワー)を開花させるだろう。創造的変化が来るべき未来の時の基調であり、より良い方向へのあらゆる可能性をそれ自体に集めるだろう。創造的変化が生命の基礎であり、周期の起源であることを人間は発見するだろう。宇宙の流れと調和して、人間は時間が存在しなくなる文明を建設するだろう。そこでは「同じ日が二度と繰り返されることなく」、人生の技と霊として存在する技が手に手をとって歩く。
(『覚者は語る』―来るべき時―p.185)

人間が初めて、大衆的な規模で、人間本来の霊的特性を表現するようになる時代が始まろうとしています。全世界で数えきれない多くの人々が人生の真の目的に目覚めるでしょう。人生に対するより深い、より健全な真理に基づいた姿勢が生まれるでしょう。そして人々は自分たちが魂であることを、魂が肉体を持って転生している存在であることを悟り始めます。魂が肉体に転生している目的を知り始めます。ますます多くの人々が自分たちの霊的進化に意識的に参加していくようになります。そしてこれまで一度も見られたことのないような自由と正義を確立していきます。自由と正義が、したがって平和が確立されることによって、人間の真の霊的本質が発揮されます。単に宗教的な体験のみならず、生活のあらゆる分野で、この霊的意識がますます表現されるようになるでしょう。政治、経済、教育、芸術、科学のすべての分野で、人間の内的な認識が、霊的なものとのアイデンティティー(同一認)が表現されていくでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』p.16) 

わたしに「新しい時代」への道を示させてください。もし望むならばあなたがたのものとなすことの出来る栄光の輪郭を示してあげよう。人間は神と人とに奉仕するために創られており、正しい奉仕を通してのみ、神への道を歩むことが出来るのである。再教育、再建設、そして変革の仕事を、あなたがた自身の任務としなさい。
人間一人ひとりが燈台であり、その灯を同胞のために遠くまで照らすのである。あなたのランプの灯を明るくともし、輝かし、道を示しなさい。一人ひとり、すべてが必要である。
この世界を救済し、復旧するためのこの偉大な計画に参加するのに、小さすぎる者も、若すぎる者もいない。これをなす決意をしなさい、そしてわたしの援助があることを確信しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』No.13、p.56)

多くの者は、マイトレーヤと覚者たちがすべての悪を正し、世界を変換することを期待する。彼らが道を示し、導き、鼓舞することは否定できない。彼らの光と智恵が人類のために提供されることも、等しく真実である。しかし、変革の仕事は人類自身によって行われなければならず、その結果として起こらなければならない変化と犠牲を喜んで受け入れねばならない。心から喜んでそれを受け入れることによってのみ、変化は根を下ろし、人間にとって新しい、より良い生活の条件をつくる。先導し、そして新しい時代の機構の土台を築くために、来るべき文明の訓練された建築技師たちが、今出現しつつある。彼らの奉仕への願いと智恵と顕された愛によって、彼らを認知しなさい。
(『覚者は語る』―大いなる奉仕者の出現―p.149-150)

至るところで新しい霊的な目覚めがあることは疑いがない。それはやがて人類同胞愛の時代に繋がる。宝瓶宮の世紀の基本線である。現在起こっていることは内面の力の盛り上がりの結果であり、それが人間の思考や意識に大変化を起こしている。これは、人類の真の要望にもはや応じ切れなくなった世界の機構や社会構造の完全なる再組織へと繋がるであろう。
世界中に、現実との新しい対処のし方があらわれ始め、新しい時代の我々の生活を支配する新しい価値観が定められつつある。政治・経済・金融のシステムをより合理的な公正な線に沿って再組織することが必然となっていく。
(『世界大師と覚者方の降臨』p.36-37)

変化のための手順を開始し、人間の裡なる神が輝き出でるように、人の生活を変換させる時がきた。これは、我が友よ、なにもむずかしいことではない、なぜならあなたがたの裡にそのような聖なる存在が宿るのであるから。わたしの任務は、その輝かしい光をあなたがたの裡に呼び起こし、本源へお連れすることである。わたしの覚者たちも、各々の拠点地で仕事をしている。彼らを通して大計画は進められる。わたしの仕事は、その大計画を統合し、分裂を最小限にすることである。多くの愛されてきたものが捨て去られねばならない。古い形にしがみついていてはならない。役に立たなくなった機構を放棄し、新しい、より単純な世界を創造していくことである。人間の能力に、多くのことがかかっている。
(『いのちの水を運ぶ者』No.74、p.213)

世界は何にもまして、世界中至るところにいる何百万もの善意の人々によって変えられるでしょう。マイトレーヤの呼びかけに最初に反応するのは善意の人々でしょう。彼はその善意を強化するでしょう。マイトレーヤは彼らの人生に対する態度が正しいことを確認し、非常に強化するので、地上のいかなる政府も対抗することができない強力な世界的世論を築き上げるでしょう。
このようにして、教育され、正しく導かれ、強化された大衆の善意を通して、世界の変化が起こるでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』p.180)

ご承知のように、わたしの教えは単純である。人間が生きるために、愛と正義と正しい分かち合いが必要である。現在、わたしの周りに居る者たち、わたしの拠点地に居る者たちは、これを学びつつある。わたしの呼びかけに応え、未来の約束に目覚めつつある。あなたがたにとっても同じことであろう。いまわたしはあなたがたの裡に、同様の崇高なる意図を見る。だから、我が友よ、わたしの任務の成功を懸念することはない。もうすぐ世界の前にわたしの姿を現す計画である。最も浅ましい心を持つ者のみが、わたしの降臨を否定するであろう。今でさえ起こっている変化は大きい。国々は新しい調和のきずなでますます接近していく。あなたがた自身でこれらの出来事を目撃しなさい。わたしの顔が広範囲に知られるようになるとき、この変換は新しい激しさを加え、もっともっと速やかに成し遂げられるだろう。
(『いのちの水を運ぶ者』No.83、p.238-239)

人間がこの時を振り返って見るとき、それを「神の恩寵」への踏み石として見るだろう。今日の混沌とした騒乱はただの騒乱ではない。この混乱から新しい形態が生まれ、それが新しい文明を飾るだろう。新しいより良い形態が、至るところに住む人々のために寄与し、すべての者のハートを喜ばせるだろう。
人問自身はそのような刺激の中を通っているので、未来について不安を感じるのも当然である。彼らはすでに進行している途方もない変化をほとんど見ることも理解することもなく、無為に過去にしがみつく。間もなく、この恐れと不安は、変容の仕事への決意と勇気に置き換えられるだろう。マイトレーヤと彼のグループの導きの下に、人間は新しいより良い生活、すべての人間がさまざまな形で夢見る人生の礎石を敷くだろう。
(SI誌 2009年6月号「覚者より」
―顕現しつつある人間の神性―)

世界は今変化の過程の中にあります。今一時的に、極端なもめ事と暴力と憎悪が表面化している時期を通過しています。しかし新しいエネルギーが常に惑星に注ぎ込まれており、特に平和または平衡の霊と呼ばれる宇宙のアバター(大聖)からの偉大なエネルギーが流れ込んでいます。このアバターは私たちがカルマの法則と呼ぶ、作用と反作用の法則に正確に沿って働いています。この法の下で、作用と反作用は正反対で、しかも同等のものです。現在の暴力と不調和、憎しみと混乱の中から、均衡と平和、知的・感情的平静、そして確立された調和の時代へと移行していくでしょう。それは全世界を変容させ、その調和は今日の不調和と正確に釣り合ったものになるでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』p.397)

新しい文明は過去の土台の上に築かれるのだが、当然のことながら、古きものの多くが現状のままでは腐敗して役に立たず、一掃されなければならない。見る目を持つ者にとっては、新しい徽候はすでに明らかである。今日どこへ目を向けても、新しい風景が姿を現しており、新しいアイディアが心を引き付け、新しい機構が仮の形を取りはじめている。流動する世界は変容しており、変化に伴う成長の苦しみをすべての者が感じている。
この状況の中に、キリストはやって来られた。人類の危急のときにあたって、彼らを助けたいと願っておられる。彼が人類を助けることができるのは疑うべくもないが、しかし人間が彼の提唱する変化を欲し、そして彼ら自身の自由意志で、それらを実施しなければならない。人間に強いられることは何もないし、押し付けられることは何もないだろう。そうでなければ、法が侵されることになるから。
(『覚者は語る』―優先順位の立て直し―p.227)

振り返ってみるならば、歴史は秩序ある順序だった変化の様相を提供する。見えざる手によって導かれて、すべてが必然で、徐々に進行しているように見える。実際には、変化はしばしば急激で突然であり、それに対する人間の適応能力が問われてきた。人類の長い歴史の中で、この最も重大な時期にあって、人間は、急速でしかも徹底的な変化の目撃者であり、その重大性に活気づき、その約束に輝いている。今こそ、これまでになく、各人が何らかの方法で奉仕する機会をつかみとり、変化の方向に影響を与え、そして正しい、安定した世界の創造を確実にする時である。
(『覚者は語る』―奉仕の時―p.273)

草の根レベルで起こらなければならない徹底的変化がやって来るでしょう。それはすべての人にとって満足のいく、現実のものでなければなりません。そうでないと、持続しないからです。その変化は理に適ったものでなければなりません。それがいつ起こるにせよ、現存の社会秩序の分裂を最小限にとどめるために、その変化は急速ではあるけれど、人々が適応していけるだけ十分緩慢なものでなければなりません。
しかしながら、変化は非常に広範囲に及ぶので、仮にあなたが二十五年後に火星からやって来るとすると、あなたは完全に変容した世界を目にすることでしょう。その世界では、人々は成熟し、自分たちの声を政治に反映させているでしょう。誰が「ベルリンの壁」を倒したのでしょうか。それは政治家ではなく、民衆だったのです。
(『大いなる接近』p.126-127)

世界は古いものと新しいものとの間を、過去と未来の間をさまよっており、人々はその結果を示す徴を固唾を飲みながら待つ。徴はそこに、すべての者が見ることができるようにたくさんあるのだが、彼らは、それらの中に切望する希望を見ることを拒否する。したがって、彼らの幸せと平静さは減少する。
未来を恐れることはない。なぜならそれは、もし人間がその意志を持つなら、想像するよりもさらに偉大で、より美しいものであり、人間の最高の夢よりもさらに素晴らしいものであるから。不確かさや耐えがたい悲しみ、喪失や変化の痛みは、生まれ出ようと苦闘している新しいより良い世界の産みの苦しみにすぎない。
(『覚者は語る』―生得の権利が待っている
―p.551-552)

すべてがよく進み、未来への良き前兆である。わたしの計画は速やかに進み、人類を活気づかせる。今日、世界中どこを見回しても、変化が起こっている。上部から下部まで、古き腐った秩序の綾はほころびている。これを見て大いに満足している。この過程において痛みはあるけれども、新しいより良い世界が出現するのであるから。だから、我が友よ、この事実に励まされて、希望を持って未来を見つめなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』No.130、p.382)