現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2008年 9月 国際連合――選集

国際連合――選集

世界人権宣言の60周年記念日が近づいたので、本稿には『国際連合――選集』というテーマに関する引用文の選集を発表する。これは、マイトレーヤの教え(『マイトレーヤからのメッセージ』、『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

「国際連合は世界で最も強力な政治的力となるだろう。この機関を通して、すべての主要な国際間題が解決されるようになるだろう」
(シェア・インターナショナル、1989年7/8月号 p.9)

国際連合の機関は人権の規約を公布している。もしそれが実施されれば、現在の社会緊張を解消し、公正な安定した社会の基礎をつくるのに大いに役に立つ。世界のすべての国に住む、搾取され、公民権を剥奪された何百万の人間にとって、これまでのところ世界人権宣言は夢にすぎない。目標はできる限りのスピードでこれらの基本的権利をすべての国家に確立することである。
分かち合いの原則を受け入れることによってこれは可能となる。人間はもはや、働くための権利、家族を養うための権利、自分の運命に対してある程度のコントロールを持つ権利、これらを得るために戦う必要はなくなる。分かち合いの受け入れは、一挙に分割を癒し、対立を終わらせ、現在の状態の病を癒し、人間を落ち込んだ泥沼から救い出すだろう。だから、分かち合いをあなたの努力の目標としなさい。世界は今、歴史上かつてないほどに、この公正な基本的な原則の確立を必要としていることを、人々に示しなさい。これを受け入れることを通してのみ、人間は己の神性を見つけ、それを実証することができるだろう。
(『覚者は語る』―人権―p.99-100)

人の道とは、同胞愛であり、密接な協力と相互の信頼であり奉仕であるということを示そう。これが唯一の道である。他はすべて失敗に終わった。我が友よ、もしこれをなさなければ、人間はこの地上に存続し得ないのである。脅しているのではない。真実を述べているに過ぎないのである。時間は残り少ない――自然とこの世界との間に均衡を取り戻す時間は。神の子として、すべての者が兄弟同胞として、人間の尊厳をもって生きるための手段を全人類に伝えなさい。これをあなたの第一の仕事としなさい。世界の産物をすべての国々に譲り渡し、すべての人間に委託しなさい。自由な人間として、今日、これをなし、真なる神の子として、明日の栄光を刈り取りなさい。
(メッセージNo.12、p53-54)

国際連合は世界平和を維持する機関としての本領をゆっくりと発揮しつつあります。現在、国連は世界の警察としての役割を引き受けることを嫌っており、至る所の政府は必要とされる犠牲を払うのを躊躇しています。しかし、世界平和が分かち合いと正義の実施を通して保証されるようになるまでは、国連はそのような責任を引き受けなければなりません。国連の将来の役割は、世界政府になることではなく、世界議会になることです。そこで問題は議論され、平和のうちに解決されるでしょう。
(ベンジャミン・クレーム『マイトレーヤの使命、Ⅲ巻』 p.98)

「国際連合の目的、目標、意図は人類の大義のために仕えることであり、強国によってコントロールされる政治的力ではなく、またそうなってはならない。アメリカもソ連も全世界を支配することは決してできない。それは強力な機関になりつつあり、世界の福祉を見守ることができるだろう。
(『いのちの法則』p.318)

徐々にゆっくりと、ためらいがちに一歩ずつ、国際連合は勇敢に責任ある力のマント(外套)を着けて、それ自体の力を発揮しつつある。国連は、正義と平和を求める人間の最高の志向の集合点を代表する。そしてそれを保存するために行動する用意がなければならない。それ以下では、同胞殺しの脅威から解放された未来を保証することはできないだろう。戦争は今日、非合法化されなければならず、それを煽動する者たちは法のもとに裁かれなければならない。諸国はその法を施行する用意がなければならず、行動の代価を引き受けなければならない。真の永続する平和が保証されるまで、そのようにして世界を監視することが唯一の方法である。
(『覚者は語る』―力のマント―p.355)

世界中に起こっている大規模な変動や悲劇に対する解決は何か。クウェートの4~5百万の国民を守り、その実在しない民主主義を擁護するために巨大な軍隊を送り込んだと同じように、政治家は何百何千万の人々が苦しんでいるアフリカに軍隊を送り込むべきである。アフリカの民衆の苦難は、西洋諸国とソ連によって武器や弾薬を与えられたアフリカの政治家がもたらした害の直接的結果である。
ヨーロッパ諸国やアメリカやソ連は今どこにいるのか。アフリカでも第三世界でもない。なぜならこれらの地域は、石油や収益など彼らに提供するものを持たないからである。彼らは自分たちを民主主義と平和の擁護者だと呼ぶ。しかしマイトレーヤは、彼らを欺瞞者と呼ぶ。彼らは自分たちのためには何も益がないので、何もしないのである。そのような災害を起こすのは、神ではない。その責めは、しっかりと政治家に向けられるべきである。
答えは、国連がアフリカの国民を守り、自国民を殺している彼らの軍隊を追い払うために、国連軍を送るべきである。イラクにおけるクルド人に安全な場をつくったと同じように、国連は飢えるアフリカの民衆にも同様の安楽の場をつくるべきである。国連は介入しなければならない。それ以外に選択の方法はない。
(『いのちの法則』p.170-171)

国際連合は国家の連合した集会です。安全保障理事会はその価値の頂点を過ぎたので、解消されるべきです。もはや、本当の機能はありません。ロシアはソ連邦であった国々全体を代表して発言することはできません。そして五つの国家が、五つの常任理事国が、世界の政治/経済の取り決めを指示すべき理由は何もありません。安全保障理事会は解消されなければなりません。そしてそれがなくなるや否や、国際連合総会はその適切な声を見出すでしょう。
(ベンジャミン・クレーム『マイトレーヤの使命・第Ⅱ巻』 p.158)

神への道は、同胞愛と正義と愛の道である。他の道はない。すべてがこれに含まれている。この道はつらくきびしい道であると思う者は多い。しかしそれよりもはるかに多くの者たちが、喜び勇んでこの道を歩むだろう。古くすたれた役に立たない過去の小事を捨て去って、その荷の軽さに喜びながら。互いに同胞愛を実践し、すべての者と親しみながら、己自身の真性を受け継ぐ者の数は多い。そしてますます増えるだろう。
(メッセージNo.15、p63)

わたしは、人類に二通りの行動を提示する。この世界の未来は、人類の決定にかかっている。唯一の取るべき選択は、分かち合いと相互扶助であることを示そう。
(メッセージNo.17、p67)

来るべき時代における人類の目標は集団意識、全体の一部分として欠くことのできない存在感、の創造である。アクエリアス(水瓶宮)の星団からこの惑星に入ってくる新しいエネルギーはこの方向に働く。それに固有の特質は統合、普遍性である。
政治、経済、社会、宗教、教育、文化のすべての制度と構造の根本的な変化を、我々は今まさに目撃しようとしている。これらの変化は、人類がその本質的な一体性を徐々に理解し、それを具現するために必要な手段を取るにつれて起こるだろう......。
我々が分かち合いの原則を受け入れる時(各国の政府は世界世論によってそれを強いられるだろう)、各国は必要分以外の余剰を世界への信託として移管することを要請されるだろう。各国はその資源と必要の明細目録を作ることを要請される。これらの統計はコンピューターに入れられ、この目的のために設置される国際連合の機関が、この情報に基づいて世界資源の合理的な再分配の計画を作る。このようにして先進国と後進国との間により良いバランスが達成される。再分配のプログラムは、実施に2~3年かかると見積もられている。この企画のための計画と青写実は高度のイニシエートたち――相当な業績を持つ経済学者、金融財界人、産業人――によって、既にかなり以前に作られており、その実施を求める人類の要請を待つのみである。高度に複雑な物々交換の形態が今日の経済システムに取って換わるだろう......。
より調和した政治風土の鍵は分かち合いの原則を受け入れることにある。民主主義と共産主義の両方のシステムとも過渡期にあり、それぞれに進化するにつれて、現在考えられているほどお互いに相容れないものではなくなるだろう。より大きな世界の和合が生まれるだろう。
国際連合総会が国際立法機関として、その正当な地位に立ち返るだろう。今日、国連総会の仕事は、主要国、特に米国とソ連の支持を欠くことによって、さらに拒否権を持つ安全保障理事会の存在によって、阻まれている。安全保障理事会はその有益性は既に越したのであり、より広範囲に基礎を持つ国連総会の声が反映されるように、道を譲らねばならない。国連は、独立した国々の連邦である将来の世界政府のための青写真である。すべての国々が唯一の政治組織の下で統治されることが、神の計画ではない。民主主義も共産主義も、多かれ少なかれ歪められてはいるが、それぞれが聖なる理念の表現なのである。やがて各々がそれを完全に表現することによって、異なった人民や環境に適した社会機構のモデルを世界に提供するだろう。「多様性の中の和合」が将来の政治集団の基調となると言えよう。
(ベンジャミン・クレーム『マイトレーヤの使命・Ⅰ巻』 p.121-123)

善意の人々が集団をなして、正義と平和への希望と夢を高く掲げて振り回すだろう。この叫びが世界の諸国に真理のたいまつを燈すだろう、そしてその中心にわたしが居る。
(メッセージNo.135、p398)

間もなく今、降りつつある未来の青写真から、新しい文明の形態が形を取るだろう。各国がそれぞれに演じる役を持ち、世界全体の機構に各国独自の声を持ち込む。この中で国際連合が重要な役割を演じ、再建設と再分配のための計画を整合するだろう。今でさえ、大国によってその仕事に制限が加えられているにもかかわらず、国際連合が世界平和に貢献する役割は多大である。国連の機関は多くの地の何百万の人々に教育と援助をもたらす。世界的討論の場として、その地位はユニークであり、かけがえのないものである。神の大計画の成就にあたって中心的な存在である国際連合に対して、諸国家が信を失うならば、それは人類にとって悲しい日であり、大いなる損失であろう。
(『覚者は語る』―大いなる奉仕者の出現)―p.149)

「国際連合は世界議会の種である。これは徐々に進行する過程である。それぞれの国の議会や国会が消え去ることを意味するのではない。世界議会と諸国家の議会の間に協力があるだろう。最優先事項は環境であろう。最下位は防衛であろう。もっと武器を売ろうとするための裏取引は長期的にはうまくいかないだろう」
(『いのちの法則』p.171-172)

世界政府はこの世界のためのハイアラキーの目標ではありません。目標(つまり私たちが既に胚種として持っているもの)は国連が世界のための討論会場となり調停者となり、あらゆるレベルのあらゆる論争が公表され、論議され、戦争なしに解決されることです。国連は差し当たって世界の「警察力」となるべきであり、平和が世界のすべての危険地域で維持されるようになるため、財源、軍隊、軍事的資力を集めるべきです。これは重要です。なぜなら、戦争の最も破壊的な武器は今、「山師」や煽動政治家が自由に手に入れることができるからです。
(ベンジャミン・クレーム『マイトレーヤの使命、Ⅲ巻』 p.96)

わたしの拠点地に住むあなたの兄弟たちは、彼らの中に素朴な神の男が、兄弟の中の兄弟が、彼らのための代弁者がいることをまもなく知るであろう。その男は世界の諸国の前に、すべての人間の必要を提示するであろう。平和なる世界を、資源の公正なる分かち合いを、笑いと喜びを、神の原型の上に築かれる新しい世界の創造を、すべての人間が求めているのだということを提示するであろう。
(メッセージNo.103、p303)

世界の幾つかの政府の頭に、そして国際連合などのような世界機関の中に、覚者か、あるいは少なくとも第三段階のイニシエートが位置を占めるでしょう。
(ベンジャミン・クレーム『世界大師と覚者方の降臨』 p.245)

権力に酔いしれた政治家の話術や虚勢の直中で、慎重で利他的な働きを着実に行っている国連の多くの機関に、世界は深く恩恵を受けている。世界の必要とは、至るところに住む人間の必要、すなわち食糧と職、医療と教育であることに人々が気づく時が急速に迫っている。これらが、人間の行動を導くべき、エネルギーと資源を投入すべき優先事項である。これらが、すべての人々の四季を通じての必要である。人類はあえて危険を冒しながら、それらをおろそかにしている。
このことを専門とする非政府団体も同様に彼らの洞察や調査を提供し、すでに病んでいるこの惑星をさらに濫用する向こう見ずな猛進の危険性に人々を目覚めさせようとしている。
(『覚者は語る』―より健全な人生観―p.598)

世界中で政治が急速に変化している。新しい時代の政治は国民による国民のためのものであろう。国際連合は強力な道具となり、より弱い国家のために防衛を提供するだろう。米国とソ連もまたより弱い国家の福祉のために働くだろう。
(『いのちの法則』p.319)

未来への道は、新しい公正な秩序を通して、新しい人類同胞愛を通して、昔の敵との間に協力の精神を打ち立てることを通して、可能であることを認める者が今日たくさん存在する。このすべてのことは、今日可能であり、効果をあげつつある。
(メッセージNo.128)

統合の大聖のエネルギーは、実際に国連総会を通して働きかけています。ゆっくりと、しかし確実に、各国を統合していかれます。国連は、エネルギーが流れ出ずる主要な集団の一つです。我々は国連の限界を見ていますが、国連の様々な機関は、世界中で、素晴らしい働きをしています。国連の開始以来、あらゆる分野において、経済的・生態系的・医療的・社会的分野で、再建と再組織の素晴らしい働きをしてきました。世界の困窮に応えるために、各国が共同してなしてきた貢献を、過小評価すべきではありません。このように関心を持つということは、世界情勢の中で、全く新しいことであり、大計画が実行されているということの確実な徴です。
(ベンジャミン・クレーム『世界大師と覚者方の降臨』 p.246)

今でさえ起こっている変化は大きい。国々は新しい調和のきずなでますます接近していく。あなたがた自身でこれらの出来事を目撃しなさい。わたしの顔が広範囲に知られるようになるとき、この変換は新しい激しさを加え、もっともっと速やかに成し遂げられるだろう。
(メッセージNo.83、p239)

民主主義であれ他の政治体制であれ、ただ一つの統治形態が普及すべきだということは、進化の大計画ではない。人間の必要は、イデオロギーよりもずっとリアル(現実)であり、より重要である。相違に対する寛容さは統合させ、イデオロギーは分割させる。
したがって、マイトレーヤが公に話をされるとき、多様性の中の和合が将来の調和への鍵であることを示されるだろう。すべての国家がそれぞれにユニークで神聖なる運命を持つことを示すであろう。マイトレーヤは、この幸いなる状態を達成するための道を示され,人間が大計画についてより賢明に理解するために彼らのハートを開くように鼓舞されるだろう。マイトレーヤの導きの下に、人間は彼ら自身のそして他の人々の達成の素晴らしさを賞賛し、高く評価するようになるだろう。競争し、支配しようとする強い衝動は徐々に静まり、同胞愛と平和のうちに人間にとっての新しい章が開かれるだろう。そのようになるだろう。
(シェア・インターナショナル、2006年5月号、p.1)

もうすぐ多くの者がわたしを見るであろう。そして、わたしの容貌を見て驚くかもしれない、わたしが昔の伝道者ではないから。わたしはただ道を指し示す。いのちの本源にかえり、調和と美と正義へ辿りつくために歩まねばならない道を、示すためにやってきたのである。わたしの任務は単純である。あなたがたに道を示すことである。我が友よ、あなたがたは困難な仕事をなさねばならない、新しい世界を、新しい国を、新しい真理を築きあげる仕事を。しかし我らは共に勝利するであろう。
(メッセージ No. 15、p61-62)