現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2011年 7月 和合への道

和合への道

――覚者より
ベンジヤミン・クレーム筆記 2011年6月11日

このユニークな時期についての歴史が書かれるとき、人々は、おそらく初めて、中東における最近の出来事がいかに重要で、中心的なことであったかを認識するだろう。驚くべき6カ月間に、チュニジアとエジプトの民衆の例に続いて、何世紀もの古い部族的な独裁政権の中に抑えつけられ、閉じ込められてきた多くの中東の国々の住民は立ち上がり、自由と民主主義、社会正義と仕事を得る権利を要求した。マスコミが「アラブの春」と呼ぶところのものは、多くの生命を犠牲にし、同胞や子供たちの自由のために喜んで死ぬこれらの勇敢な人々に多くの苦しみを与えた。彼らは殉教者と呼ばれており、確かにそうである。
今後、この同じ現象が世界中に顕現するだろう。すでに、多くの人々は同じように行動すべく結束しつつある。変化のための青写真が何百万もの人々の想像力を引き付け、間もなく世界の注目を集めるだろう。結束し、そして勇敢であるとき、彼らは無敵であることを、人々は理解した。この変化への運動を止めることのできるものは何もない。それは未来の、そして大計画の概念を包含する。マイトレーヤはそれに声を与えたのであり、それが今や世界の民衆の声である。

古い体制
古い体制はあらゆる方法でこの変化への動きの進行を止めようとする。しかし、いのちの原理に、あのいのちの特質をより良く表現するために絶えず変化し、絶えずその形態を作りかえている原理に、いつまでも対抗することはできない。今日がそのようである。かくして、古い体制は萎え、人々が新しい時代の原理――分かち合い、正義、正しい関係、愛、和合――をより良く表現し、顕現しようとするにつれて、新しい若枝が繁茂する。

前進
まさしく人間は途上にある。もし人が和合という意味で(行動を)考えるならば、何ものも彼のさらなる進歩を止めることはできない。すべての人間が和合を求めるのだが、異なった道(通路)によって混乱させられる。自分の前に「和合」と「愛」の原理をいつも掲げなさい。さすれば道はおのずから開ける。
このように、マイトレーヤはカイロのタハリール広場で語られた。彼の教えを聞いた人々の中の最高の者たちが彼らの兄弟姉妹を導き、道を、同胞愛と平和、正義と顕現される愛への単純な道を、彼らに示すだろう。