現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2015年 10月 試みの時──選集

試みの時──選集

Testing times a compilation

「試みの時(Testing times)」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

変化のための手順を開始し、人間の裡なる神が輝きいでるように、人の生活を変換させる時がきた。これは、我が友よ、なにもむずかしいことではない、なぜならあなたがたの裡にそのような聖なる存在が宿るのであるから。わたしの任務は、その輝かしい光をあなたがたの裡に呼び起こし、本源へお連れすることである。
わたしの覚者たちも、各々の拠点地で仕事をしている。彼らを通して大計画は進められる。わたしの仕事は、その大計画を統合し、分裂を最小限にすることである。多くの愛されてきたものが捨て去られねばならない。古い形にしがみついていてはならない。役に立たなくなった機構を放棄し、新しい、より単純な世界を創造していくことである。人間の能力に、多くのことがかかっている。これをよく記憶しておきなさい。忘れてはならない──わたしは、すべてのものを変えるためにやってくるのだということを。
(『いのちの水を運ぶ者』第74信、p.217~218)

もうすぐ、その新しい日に目覚めなさい。各々の明るい志向をまた新たに磨きなさい。新しい光、「世界の光」が今、再びあなたたちの中にある。いま生きとし生けるもの一つ一つの中に入る増大する光を明示しなさい。そして古い不均衡を正しなさい。
わたしたちは見守り、待ち、あなた方と共にいる。日ごとにわたしたちの存在をあなた方の視界により近づける。あなた方がわたしたちを見るとき、人類種族の護衛のために共に働くときがやって来たことを知るだろう。もはや「市場主義のフォース」が人間の上昇への道に破壊をもたらしてはならない。もはや残酷な野心が国民の生活を左右するようであってはならない。大勢の人間が豊かな世界の直中で飢えることが、再びあってはならない。若者たちの未来が彼らの頭上で売られてはならない。自由と正義の未来が招く。それを受け入れなさい、受け入れなさい。
(『覚者は語る』―自由と正義の未来―p.352~353)

現在の世界経済の崩壊(“下降”とか“不況”と呼ばれていますが)は、実際には古い秩序の終わりの兆候であり、すでに老いも若きも多くの人々の間に態度の変化をもたらしています。これらの同じ人々が、マイトレーヤが簡素化の必要性と正義を通しての平和の達成のために資源の分かち合いの必要性について語るのを聞くとき、彼らはマイトレーヤの呼びかけに喜んで応えるでしょう。彼の教えと提唱は、分かち合い、正義、そして平和への欲求という巨大な反応を鼓舞するでしょう。それは私たちにかかっています。私たちは、過去を放棄し、一つの人類のために働くのに十分なだけ平和を欲しなければなりません。
(『多様性の中の和合』p.151)

試みの時は始まる。わたしの計画は、あなたがたの前にこの二つの選択肢を示し、その可能性とおとし穴の外郭を描くことである。選択はあなたがたにかかっている。あなたがたが、天与の自由意志をもって決めねばならない。もしあなたが神を選ぶならば──わたしの心はあなたがたがそうすることを知っている──神のみもとに連れていこう。そして一緒に、神と世界に仕える生涯を神の御前に献げよう。わたしの民の多くはすでにこれをなしている。それゆえ彼らに、「我が愛しき者たち」という呼称を授けるのである。世界の真なる奉仕者の群に加わりなさい。
わたしの労働者になりなさい、わたしの仲間になりなさい、わたしの英雄になり、大計画に奉仕しなさい。この準備の仕事のための時は短い。栄光への最初の一歩を今、踏み出しなさい。あなたの転生の目的と神の大計画とに仕えなさい。これらは同じものである。わたしの覚者たちは、苦境から抜け出す最初の歩みをあなたがたに示すだろう。愛と兄弟たちへの奉仕とを通して神性が顕されて、満ち足りた幸せのうちに、より簡素な生活を送ることができることを、あなたがたに示すだろう。これがいにしえの道であり、永久に変わることのない道である、神にあっては、実際に何も変わらないのである。今、選択をしなさい──わたしの計画に仕え、あなたを未来へ招く光を見るか、あるいは永遠に後悔の鐘を鳴らすか。
(『いのちの水を運ぶ者』第16信、p.65~66)

その時代の業績、何百万の人間の志向、分かち合う用意、救助機関、国際連合や、舞台の背後にあって人と人とを結び付け国際主義と協力の感覚を提供する種々の国際的団体のような組織は維持され、大きくなるでしょう。それらは新しい状況の中でのみ成長することができます。しかし、邪魔をする者たち、競争と市場のフォースと貪欲に基づいた狭い国家主義的な機構は「新しいものの猛襲」の前に、新しい時代のアイディアに対抗するのは不可能なことを知るでしょう。最初になくなるのは世界の株式市場でしょう。それは今まさに崩壊しようとしている、とマイトレーヤは言われます。それは崩れるでしょう、なぜなら、正しい関係の確立の邪魔になるからです。それは国家間の貿易にさえも実際には何の関係もありません。それは時代錯誤であり、マイトレーヤはそれを非常に的確に「賭博場」と呼びました。それが将来の時代に演ずる役はありません。
(『人類の目覚め』p. 53~54)

あなたがたがわたしを見るとき、神の本質が光と愛と意志であることを知るようになる。これらの聖なる様相があなたを通して反映されるように。そうなるとき、わたしはあなたを通して働くであろう。わたしはあなたを必要とする。あなたがた、すべてを必要とする。人間に信と喜びを回復させ、地球上の貧しい人々に、必要な資源を解き放ち、均衡を取り戻すために、この世界を再建する仕事を、わたしと分かち合ってくれるすべての人々を必要とする。わたしの役割は、あなたがたに方法を示すことである。あなたがたの役割は、行動し、わたしの計画を実施することである。わたしはあなたがたを信頼することができることを、頼むことができることを知っている。わたしの愛がすべての者を包む。
(『いのちの水を運ぶ者』第76信、p. 223~224)

人類はそのように意識せずに、大きな霊的危機を通っております。その霊的危機は政治、経済の面に集中しています。したがって、その危機は政治、経済の分野を通してのみしか解決されません。人間が進化し向上していくためには、自分たちは唯一なる神聖なる本源の下にある一つの兄弟姉妹であることを認識し、その聖なる本源と全く同一の特質を持つ存在であることを認識しなければなりません。通常、家族の中ではどういうことが起こるでしょうか。家族が持っているものは分かち合われます。母親は自分の子供の一人に余計に与え、一人に少なく与えるというようなことはしません。一人の子供に83%を与え、一人の子供に17%しか与えないということはしません。つまり私たちは人類家族の兄弟姉妹であり、資源を、食糧をより公平に分かち合わなければならないのです。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』p.23)

世界経済の崩壊と共に、人々は人類の一体性を認識するようになるだろう。この認識は戦争に対する彼らの態度に深遠な影響を及ぼすだろう。生存のための闘いに彼らは共に結びついていることを知るだろう。そしてマイトレーヤのことばがより一層大きく彼らの心(マインド)に響くだろう。分かち合い、正義、自由は、未来の強力なシンボルとして、すべての者の生得の権利として、正しい関係への道として、人間の心(マインド)に育っていくだろう。
(『シェア・インターナショナル』2014年4月号、
「覚者より」─行動を待つ諸問題)
市場フォースを手なずけることが非常に多くの政治家の信条となっているのが見られるだろう。それは人々の健康と富を奪ったが、しかしいまや人々はヒューマニティ(人間性)の名において目覚めつつある。国家の富はすべての国民の間で分かち合われるようになるだろう。
(『いのちの法則』p.183)

間もなく、今日世界を牛耳っている緊張に緩和が見られるだろう。様々な出来事が危機状態に近づいており、これらのまったく異なる諸勢力を解決するだろう、そして人々がより健全な見解に耳を傾けることが可能になるだろう。経済的な必要性が、最も富める国にさえ、より世界的な視点で考え、集団の必要により多く沿った線で考えることを強いている。
間もなく、貪欲によってつくられた窮境が経済理論とその実施についての再考を強いるだろう。そしてより公正な世界への道を開くだろう。その日は“すぐ近くにある”のではないが、それほど遠い先のことではない。大計画はうまく進んでいないのではないかと恐れることはない。大計画は確実に進んでいる。
(『覚者は語る』―大計画は進む― p.334~335)

霊性は私たちの存在の本質的性質であり、外的な形態の中に顕示することが必要なだけなのです。私たちが人間の活動として想像できるものはすべて霊的であり得るし、実際霊的でなければなりません。本当の道徳とは私たちの霊性に固有のものであり、ある社会やある宗教的信仰に適うために発展させた価値体系に関係するものではありません。
競争や市場のフォースではなく、協力と分かち合いに基づいた経済制度を創造するとき、私たちはより道徳的な経済構造を確立するでしょう。株式市場が崩壊する時、人類はリアリティの性質についての錯覚と直面させられるでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』p.150~151)

わたしの臨在によって、分かち合いの法が顕現するであろう。わたしの臨在によって、人は神へ近づく。わたしと覚者たちの臨在によって、新しい愛の御国が知られる。我が友よ、この単純な法をあなたがたの心に受け入れなさい。分かち合いを通して愛を顕現し、世界を変えなさい。あなたがたの周りに平和と喜びの風潮を創りなさい。そしてわたしと共にすべてのものを新しく創り直しなさい。
わたしの到来は変化の前兆である。だから、古い機構を失うことへの悲しみでもある。しかし、我が友よ、古い瓶は壊されなければならない──新しい酒にはより良いものが相応しい。
我が友よ、兄弟たちよ、今わたしはあなたがたの近くに居る。あなたがたの頭上に、周りに、愛と喜びへの志向が見える。これが人類に広く当てはまることをわたしは知っている──これこそがわたしの帰還を可能にしたのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第82信、p. 241~242)

当然、国によっては、他よりも変化を達成するのが容易なことを発見するだろう。また国によっては、何世紀もの間、権力を振るい、富の要塞を築いてきたグループがその覇権を放棄するのを非常に嫌がるだろう。しかし、変化へのフォースはあまりにもしつこく、抑止できないものになるので、彼らもまた方向を変え、国民の要求に合わせなければならなくなるだろう。
かくして、新しい社会が著しいスピードで発展するだろう。それはすべての国民の自主決定という聖なる権利と、自分たちの社会と未来に参与するという民主的な権利と、適切な生活水準と医療と教育を得る権利を包含するものである。何にもまして、人々は平和のうちに生きる権利を主張するだろう。
マイトレーヤは正義と自由への彼らの要求を支援されるだろう、そして彼らのすべての努力に磁力を与えるだろう。彼は(エジプトの)カイロで行ったように、すべてのグループとすべての宗教を尊重しながら、怨恨や競争なしに、平和のうちに自分たちの要求を主張するすべての人々と共におられるだろう。かくして、人々は将来の道筋を、あの未来を、分離分割なしに、すべてによって分かち合われる未来を保証する唯一の道筋を理解するようになるだろう。
(『シェア・インターナショナル』2011年6月号、
「覚者より」─将来の道筋)

マイトレーヤは、われわれが非常に高位のレベルから、物質主義の中にどっぷりと浸かったこのレベルにまで落ちてしまったことを示し、分かち合いの原則を受け入れて、ひとつの兄弟同胞感を表すことで、再び、競争ではなく一体性につながる霊的な道を歩むことができることを示してくださるだろう。
新しい時代、統合の時代とはそのことである。統合とは分離分裂した様々な部分を共に引き寄せ、一体性を、和合をつくることを意味する。
(『人類の目覚め』p. 15)

もしあなたが贅沢なもので自分の生活を取り囲むならば、感覚は所有欲に囚われ、人生は葛藤と混乱に満ち無秩序なものになる。
あなたが主を自分の裡に体験するや否や、人生におけるこれらの執着すべてから解放されるだろう。簡素であることは心(マインド)と生気(シャクティ・パワー)と肉体にとって重荷ではない。これらは主の宮殿であり、所有欲から解放されていなければならない。しかしながら、必需品はあるだろう。これらは内的な進化の自然な経緯を表す自動的な過程である。
よりいっそう簡素な生活を求める傾向が、世界中で多くの金持ちの間にも観察されるようになるだろう。彼らは余剰分を整理して人々と分かち合うだろう。
(『いのちの法則』p. 29~30)

人生の意味と目的についての再思考のみが、災難の淵を走る人間の舵を取る。新しい現実感のみがこれらのミステリーを解く鍵を提供する。かつて人間にとって寺院であった世界の株式市場が崩壊してつぶれるとき、その鍵は回り、生まれ出ることを待っている新しい美が明らかになるだろう。
そうすると、人間は自分たち自身を皆、同じ道しるべの星々を暗闇の中で探し求めている同胞として知るだろう。前進するための唯一つの道は、一般的善のために協力することであるのを知るようになるだろう。自分たちが地上に存在する理由を改めて認識し、大計画について理解することを、できる限りの方法で実施しようとするだろう。
(『覚者は語る』―教師たちは用意が整っている―
p. 349)

より貧困な国々からの救援を求める叫びに耳を傾けて、裕福な国々は分かち合いの必要の必然性をやっと熟視する用意をする。これは姿勢の重要な転換を表しており、未来にとって良い前兆である。
これらの審議が具体的な行動と提案につながるかどうかは別にして、現実と良識への扉は開かれ、ほんの一瞬、どんなに不完全であろうとも、可能性を垣間見たのである。これは、時が来れば、マイトレーヤの勧告に速やかに反応することにつながるだろう──喜んで心から応えるか、あるいはまったく応えないか。人は必要とされる変化を受け入れなければならない。
(『覚者は語る』―選択のジレンマ― p. 401~402)

第一の優先事項はすべての人間のための十分な食糧の供給。第二は、すべての人間のための適切な住宅の供給。第三に、すべての人間のための健康管理と教育の提供である。これらは至るところにいるすべての人間が必要とする基本的人権であるが、それがすべての人間の普遍的権利として提供されている国は世界のどこにも存在しない。経済崩壊が起こるとき、われわれは、人類が一体であることを、協力し、世界の資源を分かち合う必要があることを認め始めるであろう。……
新しい自由はすぐそこで人類を待っている。しかし、その新しい自由は、何にもまして責任を必要とする。われわれはお互いに対する責任を背負わなければならない。マイトレーヤはそのことを非常に簡潔に述べておられる。「兄弟たちの必要をあなたがたの行動の指針として、世界の問題の解決に当たりなさい。他に方法はない」
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』p. 32~33)

今日、変化の必要を認めてはいても、まだそれに抵抗する者が多い。古き使いふるされた過去の世界がくずれていくのに気づいていながら、なお古い形態にしがみついている者が多い。
しかし国々に新しい声が聞こえる──希望と約束をはらんだ真理の声が、新しい時代の声が。この声は人々の心に刻みつけられていく、次第に強さを増しながら。なぜならこの声は、人間を通して語る神の声であるから。
(『いのちの水を運ぶ者』第12信、p. 53)

その第一歩が世界資源の分かち合いです。もしそれをしなければ、私たちは自分自身を滅ぼすでしょう。それは自明の理です。私たちは自由意志を持ちます。マイトレーヤは私たちに干渉して、私たちが自分たちを破壊しないようになさるわけではありません。彼は私たちに二つの選択肢を提示されます。一つは、過去の古い貪欲と利己的競争に基づいたやり方を続けて自滅する道。もう一つは、私たちが一体であること、分かち合いの原則を受け入れてそれを実践し、正義を、そしてそれゆえに平和を世界に確立し、マイトレーヤのインスピレーションの下に、私たちがいまだかつて経験したことのないような最も輝かしい素晴らしい文明の建設を始める道です。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』p. 131~132)

至るところにいる人々は変化を感じており、その呼びかけに彼らの声を添えている。また彼らは、行動することへの自分たちの力(パワー)を感じており、そして多くの者たちがそれを証明するために死ぬ。昔のようなやり方はほとんど終わっており、それらのフォース(エネルギー)は使い果たされたことを感じる。彼らは、他に、より良い生き方があることを感じており、明日を期待している。まさに古いやり方は廃れつつあり、人類種族を阻害している。車輪は回り、大ローマは再び崩壊しつつある。マイトレーヤの火は数え切れない何千万の人々の心(ハート)に灯され、彼らは反応し、正義と調和が支配する新しい世界を築くことを願っている。マイトレーヤの約束はこの新しい世界がやってくる途上にあるということである。
(『シェア・インターナショナル』2011年11月号、「覚者より」─マイトレーヤの約束)

今日非常に必要なことは、あなたがたの社会の機構の変換である。我が友よ、あなたがたの文明は、死にかかっている──いや、すでに死んでいる。その灰の中から、新しい美が育つであろう。その基礎は愛と正義と分かち合いである。これをあなたの目標としなさい、我が友よ、そして神の意味を知りなさい。これをあなたの目標としなさい、我が友よ、そして満たされた幸せな生活の意味を知りなさい。これらの聖なる様相に、あなたがた自身を捧げなさい、我が兄弟よ、そして大計画を成就させなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第107信、p. 319~320)



写真:最初になくなるのは世界の株式市場でしょう。それは今まさに崩壊しようとしている、とマイトレーヤは言われます。それは崩れるでしょう、なぜなら、正しい関係の確立の邪魔になるからです。それは国家間の貿易にさえも実際には何の関係もありません。それは時代錯誤であり、マイトレーヤはそれを非常に的確に「賭博場」と呼びました。それが将来の時代に演ずる役割はありません。
(ベンジャミン・クレーム『人類の目覚め』)



囲み記事:
舞台は整った
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
何年もの間、あなた方の兄であるわたしたちは、人間に、それ自体が盲目である市場フォース(エネルギー)に盲目的に従っていくことの危険性について警告してきた。かくして、現在の広範囲に広がった経済金融危機は予想外のことではない。競争と貪欲によってつくり出されたあぶく(バブル)は必然的にはじける。しかるに砂上に高くそびえ立つ大殿堂をつくった‘マネーの男たち’はその結末に唖然として、この破局の理由を理解しかねており、同じ愚行を続けるためにより良い方法をすでに探している。
しかしながら、最近の出来事で最も被害を受けた国々の国民はこの崩壊の理由をよく知っており、次の何カ月も何年も、困苦欠乏を耐えなければならないのは自分たちであることを知り、怒っている。


辛抱強く舞台脇で待っておられるマイトレーヤは、これを、彼が公に出現して、世界での外的な使命を始めることを可能にする一つの‘機会の窓’として見ておられる。かくして、彼の出現を待っていた長い時はほぼ終わった。本当に、非常に間もなく、人々は行動と変化を呼びかけるマイトレーヤの声を聞くだろう。
すでに、マスコミが現在の危機について説明や助言を求めてきた無数のアナリスト(コメンテーター)たちの中に、根本的な変化が不可欠であることを、同じことを繰り返さないために‘マネーの男たち’に対するコントロールと規制が最優先されなければならないことを賢明に警告する人々が数人いる。国民は公平さと正義を呼びかけており、無視されることに甘んじる気分ではない。かくして、ついにマイトレーヤの声が聞かれ、そして思慮ある真の男として見られるための舞台は整っている。現在の無秩序の継続はさらに大きな破壊をもたらすのみであることを、世界の経済制度の完全で秩序ある再建のみが正義と平和をもたらすのであり、そのような正義と平和がなければ、未来の世界はまさに暗黒であろうということを、マイトレーヤは告げるだろう。われわれは答えを手の内に持っていることを、世界はひとつであることを、ひとつの人類として生き、そして栄えるか、あるいは絶滅に直面するかということを、彼は告げるだろう。これらの事柄を、マイトレーヤは少しずつ世界に告げるだろう。そして人々は応えるだろう。現在の彼らのリーダーたちよりも前に、民衆はマイトレーヤの良識を見るだろう、そして彼の助言を実行に移す機会を歓迎するだろう。
この段階がどのくらい続くかを予想するのは難しいが、現在の混乱した状況の中で、それは比較的短い期間かもしれない。貪欲な‘マネーの男たち’は当てが外れ、彼らの方法では足りないことを理解した。自分の家族を人並みに養うに足りるものだけを欲する人々は、変化と未来についてのチャレンジを受け入れる用意が十分にある。彼らは正義と平和を欲し、これらの貴重な目標を達成するために分かち合う用意がある。民衆は用意ができている。‘マネーの男たち’は困惑し、自分たちの傷をなめている。マイトレーヤもまた用意ができており、彼の手をドアの上に置いている。
(『シェア・インターナショナル』2008年11月号)