グループの奉仕――選集
マイトレーヤの出現のための方法を準備する40年目の記念日に当たって、「グループの奉仕」のテーマに関連する引用文の撰集を公開する。引用文は、マイトレーヤ(マイトレーヤのメッセージである『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師(『覚者は語る』および『シェア・インターナショナル』誌)、およびベンジャミン・クレームの文書から引用されている。
この希望のメッセージを心に抱き、海外の兄弟たちに伝播し、マイトレーヤがやってきたことを、愛の主がここに居ることを伝えなさい。これを彼らに伝えなさい。我が友よ、そして真理に仕えることの歓喜を知りなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第87信 p.257)
われわれは新しい時代の門口に立つ。今日ほとんどの人間が、世界中で吹き荒れている変化の風を、新しい時代への指標を、感じることができる。古い確信や形態が崩壊し、混乱の直中に、生まれ出ようとして待っている新しい世界が感じられる。より良い世界である。より安全で、より健全で、より公正な世界である。わたしの任務はこれらの希望と計画をあなた方の前に保ち、あなた方の協力と積極的な奉仕を鼓舞し、あなた方の足取りを転ばないように導き、あなた方の裡に、人間は助けを欠く、孤立した存在ではないという認識を目覚めさせることであった。わたしはこの奉仕ができることをうれしく思う。あなた方の荷を軽くし、あなた方の前に未来の黄金の約束を掲げる機会を歓迎する。
(『覚者は語る』―未来の約束―p.323)
わたしの覚者たちとわたしとは、これからの時を奉仕の機会として注目している。わたしたちもまた、この聖なる相を顕すことによって成長する。我が友よ、神から出づる者で奉仕しない者は存在しない。我が兄弟たちよ、これが真理であることを学び、信じなさい。人に奉仕することを通して、人は神に至る。このことは永遠に変わらない。これからの時を奉仕の人生として誓い、神の愛の至福を知りなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第75信 p.221)
奉仕は進化の梃子のようなものです。奉仕を通して、我々が奉仕をする相手と自分を同一認ようになるのです。そして、我々の意識の焦点が自己から他へ移行するのです。個人的な利己的なところから、非個人的な非利己的なところに移るのです。
(『マイトレーヤと覚者方の降臨』p.179)
あなたは奉仕するにつれて変化する。なぜ変化するのか。なぜなら、奉仕はあなたの中で奇跡を起こすからである。文字通り奇跡なのである。変容の過程が起こるのである。あなたの魂があなたに奉仕をさせる、そしてあなたはどのように小さな限られた範囲であろうと、奉仕を始める。奉仕の分野に近ければ近くにいるほど、速やかにそれに取りかかることができる。世界の果てまで行く必要はない――それがあなたの使命であることもあるかもしれないが。現在いる場で始めることができる。目標は全く自己中心的な状況から移行することである。……奉仕するにつれて、注目の焦点を移動させる。あなたが仕えている者と自分を同認するようになる。仕えている者と自分をますます同一視するようになり、いつの間にか自分で気付かずに自己という意識を失ってしまっている。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』p.358)
人類をこの大昔からの束縛――その幾分かは物質そのものの特性に固有のものでもあるのだが
――から解放するには、何がなされねばならないか。人間は、聞違った同一認と自分自身ででっち上げた想念の圧制から、いかにして自分自身を解放することができるか。その答えは意識の焦点を自己から集団(グループ)に移行させることであり、魂とのより正しい同一認であり、そしてすべての魂との正しい関係である。魂の光は、マインド(識心)を仲介として、グラマー(幻惑)の偉大なる解消剤として働く。そしてずっと以前に、仏陀が欲望を征服するために教えられたように、二つの相対する極の間の「高貴なる中道」である。魂の光の中で、本質的和合は見られ、アストラル(感情)体の波は静まり、そして志向者はイニシエーションの門口に立つのである。
(『覚者は語る』―グラマー〔幻惑〕― p.91)
伝導瞑想は簡単で、しかも幾つかの非常に重要な働きをなす。これほどの力のある、これほどの価値と重要性のある、明らかに大計画の進化の線に沿ったもの、しかも同時にこれほど簡単で容易な世界への奉仕の手段を、私は他に知らない。
……必要なことは、この仕事を生活の規則的な習慣にしていく決意である。規則性が非常に重要である。それはリズムをつくり、リズム自体に価値がある。伝導瞑想グループのメンバーが、一週間に一回なり、二回、三回なり、いつも同じ日の同じ時刻に集まることが重要である。このようにして覚者方は、彼らからのエネルギーを世界へ伝導する用意のあるグループが特定の場所と時間に集まることを知るようになるのである。この仕事は我々を直接にハイアラキーへ連れていく道に通じる扉であることを発見するだろう。志向者や弟子たちが共に協力し、そしてハイアラキーそのものと協力して働くことができるように、ハイアラキーが企画した過程の一部である。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』p.315-316)
グループ・ワークが将来の仕事のやり方です。アクエリアス(宝瓶宮)のエネルギーは、グループ形式でのみ認識され、吸収され、利用できます。次の数百年を通してグループの成長が見られるでしょう。グループで活動するとき、個々人がグループに投入するあらゆる行動をさらに強化するのです。それは非常に強力な働き方です。ハイアラキーが何かを始めるときは、いつでもまずグループをつくるのは偶然ではありません。彼らは一人の人間と接触して、その人にグループを与えるか、あるいはグループと接触する手段を与え、それからそのグループが一緒に働きます。神智学協会、アーケン・スクール、そしてマイトレーヤと覚者方の出現のために働いている世界中のグループができたのはそのためです。グループ・ワークがその答えです。
(『全人類のための世界教師』p.164)
わたしの覚者たちは、彼らのグループを通して、新しい形態と機構を開発している。それは、あなたがた自身である聖なる存在を、よりよく顕すことを可能にさせる。かくして大計画は完成される。この偉大なる霊の冒険に参加しなさい、我が友よ、そして、あなたがたの受け継ぐ遺産を示させてください。そこへ導かせてください。
(『いのちの水を運ぶ者』第41信 p.131)
それぞれの時代は、その時代に支配的なエネルギーに調和を見いだすことのできるエネルギーを持つ魂群を転生に導く。このようにして、その時代に必要な形態の形成が確実となり、それらの形態を通して、その世紀の特種の意図が表現される。われわれが宝瓶宮(アクエリアス)の門口に立つ今日もまたしかりである。統合と融合へ向かう宝瓶宮のエネルギーに応える能力を特に際立って備えた青年や若い大人たちが、ますます多く見いだされるだろう。彼らは提供される機会をユニークに利用することができるだろう。そして来るべき時代の文明を建設していく基礎となる構造を見つけ、創造するだろう。
マイトレーヤは期待されるとおり、計画を巧みに敷かれた。それには様々なセンターや機関の設立をも含み、そこで必要な教育が与えられ、体験が得られ、レッスンが習得される。
このようにして、若くて機動性のある先駆者のグループは新しい生き方、関係の仕方を示していくだろう――彼らの人生に宝瓶宮の愛のこもった、ブレンド(混合)させていくエネルギーをしみ込ませることを絶えず求めながら。賢明な実験を通して、彼らは一歩一歩、存続可能な信頼のおける形態の創造へと進み、徐々にそれらはすべての者に採択されるだろう。
このようにして、古い時代の混乱の中から新しい世紀が生まれるだろう。現在の束縛は全く新しい自由に道を譲るだろう。それはついにいのちを与える宝瓶宮の水に融和する。
(『覚者は語る』―宝瓶宮の水―p.217-218)
グループ活動は将来の在り方です。来るべき時代にはすべての活動がグループを通して行われ、グループ提携、グループ思考、そしてやがてグループ意識に到達するでしょう。これは宝瓶宮星団から流れ入るエネルギーの特質に沿ったものであり、そのエネルギーはグループ形成を通してのみ知ることができ、理解することができ、利用することができるのです。過去の、双魚宮の時代のグループ活動はいつも、一人の個人、つまりグループのリーダーが彼の意図やビジョンを伝え、彼の指示をグループの他のメンバーが実行してきました。これが過去2,000年間のやり方でした。宝瓶宮の時代のエネルギーと人類の進化の大計画の意図に正しく応えるためには、このやり方を変えなければなりません。どんなに献身的であろうとも、そのような個人の集まったグループが、一人のおそらくより強力な個人の命令に従うのではなく、各メンバーがグループの考え、アイディア、意図、目的に完全なる責任を持たなければなりません。……私たちは今二つの時代の変転期にあります。古いやり方はあまり良く機能せず、かといって新しい形はまだできていない。私たちはちょうど、「あいだ」にいるのです。リーダーに服従する古い個人的なやり方をする人々は、自分たちがますます効果的でなくなることに気づくでしょう。なぜならこのアプローチは宝瓶宮の時代のエネルギーの特質にそぐわないからです。
究極的な目標はグループ意識です。これは非常に微妙であり、達成するのは難しく、ハイアラキーの覚者方のみが今日これをご存じです。彼らはグループ意識のみしかご存じなく、分離した個々のパーソナリティーの意識を全く持っていません。それが完壁なあり方です。私たちはそれに向かって進むべきですが、うまくできなくとも、あまり気を落とす必要はありません。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』p.551-552)
わたしの覚者たちは、人類の必要を満たす道を示すために、彼らのグループを訓練している。それを実際に具現することによって、すべての良きことがなされていく。わたしの覚者たちは、今日人間を取り巻く問題をよく知っており、答も彼らの裡に持っている。彼らに導いてもらいなさい、我が友よ、そして喜びと簡素な優雅さと真理との単純な径を見せてもらいなさい。新しい法は降る。人は新しい真理を知る。その法は愛である。その真理は、我が友よ、同胞愛である。
(『いのちの水を運ぶ者』第43信 p.135-136)
マイトレーヤは、兄弟姉妹を助けたいと願う者たちを活気づけ、新しい奉仕の改革運動を始動させるだろう。そのようになるだろう。そのようにして、マイトレーヤは、地球的規模の先駆者のグループの形成を鼓舞するだろう。彼らの任務は、長い間苦難の中に生きてきた世界中の窮乏する者たちに救いをもたらすことだろう。
(『覚者は語る』―神への道―p.369-370)
すべての世紀に、弟子たちの一団に特別の任務が与えられる――特定のアイディアや真理の発見や発表、人間や宇宙の特性についてそれまで知られていなかった事実を明かすこと、芸術や宗教を通して人間の霊的生活を豊かにすること。これらのアプローチの道のすべてが、人間を彼らがその中で生きているリアリティ(実在)に目覚めさせるために、隠れたハイアラキーによって利用されてきた。時代から時代へとこの過程は続けられ、覚者たちが働きかける方法に連続性を保ってきた。世界が宝瓶宮の啓示の敷居ぎわで構えているときに、すべてが流動し、すべてが沸き返るような変化を通っている。
ハイアラキーの中もまた同様である。例外なく、覚者たち自身が以前には知られたことのなかった手続きや方法についての再教育の経験をしている。過去5世紀の間、彼らは大いなる接近、すなわち彼らの仕事を世界で外的に顕現するための準備についての取り組み方を徐々に変えてきた。長い間試された行動方針をすべて新たに見直し、試し、必要に応じて新しいそして増大しつつある人間の感受性に適応させてきたのには、それなりの理由があった。今、彼らの接近の時を合図する大宣言の日を舞台の袖で待ちながら、人類の案内者は前進する人間に奉仕する用意が整っている。覚者たちは人間の隊伍から出てきたのである。そして彼らの隊伍に入るように人間を招いており、これを歓迎する。
(『覚者は語る』―大いなる接近―p.214-215)
わたしがここに居ることを、わたしが戻ったことをすべての人々に知らせなさい。そして大宣言の日のために、神の贈物である日のために、人々を用意させなさい。なぜならその日に、人は皆共に、神の意志の成就を祝うであろう。わたしの到来がもたらすものは、それ以下のものではない。さあ、わたしの側に立ちなさい、人間は神であることを、神以外のものは存在しないことを、共に証明していこう。
(『いのちの水を運ぶ者』第25信p.89)
一日一日が経過するごとに、マイトレーヤの完全な公の出現が成就される日がますます近くなる。程なく、待っている世界は、覚者たちのリーダーが、世界の光と希望である方が、今再び人間の中におられることを、いかなる反論の余地もなく知るだろう。長い間練られた計画の成就を見るまでの時間はまさに短い。これらの計画には、覚者たちのグループの再編成が含まれ、彼らがその知識とパワー(力)を公に顕示して人間と共に再び仕事を始めるために、彼らにもまた用意を整えさせることが含まれる。マイトレーヤは、覚者たちの長である。この任務のために彼らを準備させるのに多くの特別な訓練が必要とされた。間もなく、この努力の結果、人間は彼らの直中にある新しい現実に目覚めるだろう。そして前方の道の新しい方向が指し示されるだろう。各々の覚者はそれぞれの専門を持つが、しかし各々が人間の霊的本質を支配するすべての要素を開発するための計画に喜んで応じる。覚者たちは、単独で、またグループのメンバーとして、すべての者の裡に潜在する霊的可能性を刺激し喚起するだろう。そのようになるだろう。そのようにして人間の長兄たちは彼らの同胞感覚と関心を、彼らの愛と大計画についての知識を実証するだろう。
(『覚者は語る』―前例のない出来事―p.385)