覚者の役割
――覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記 2013年3月9日
多くの年月、わたしたち覚者は「出現の時」のために自分たちを準備してきた――今や間近に迫ったその時とは、わたしたちがグループ構成で(人間の)日常世界に公に住む時である。それは、ある覚者たちにとっては全く新しい経験であろう。多くの者は、覚者として、ハイアラキー内で時を過ごしてきたのであり、今、全く新しいやり方で働くことを学ばねばならない。テレパシー(思念伝達)がわたしたちが長いあいだ使用してきた様式であるから、言葉の使用すら学び、練習しなければならない。
初めのうちは、かなり長い期間、わたしたちの接触は、様々な分野で働く古参の弟子たちと実務的な行政(管理)の分野に、特に食糧の分配に関与している訓練された人員に限定されなければならないだろう。多くの覚者たちは行政(管理)の専門家であり、また他の者たちは好んで教育に携わるだろう。目標は、すべての分野にできるだけ近く働き、できるだけ早く一般大衆と共に働くことである。強調したいのは、覚者たちの目標は、必要に応じて人類を刺激し、導くことであるが、しかし人間の本質的な自由意志を保護しなければならない。
徐々に、予備レベルと高等レベルの様々なミステリースクール(秘教学校)の場所が知られ、何千人もの励もうとする弟子たちがそれらに引き付けられるだろう。そこで、彼らは最初の2段階のイニシエーションのための訓練を受けて、「ハイアラキーの聖域」に入るだろう。
初めは、覚者たちの臨在と理念に対していくらかの抵抗を予想しなければならないが、やがて、あらゆる宗教や信条の頑強な原理主義者でさえも人類の「兄たち」の無害さに欠点を見つけるのは難しいことを知るだろう。
やがて時を経て、世界の都市や町は美化され、変容させられるだろう。新しい「光の科学」が産業と旅行様式を変容させ、人々の移動が世界に「和合」をもたらすだろう。すべての国の国民はすべての者への奉仕に共に働き、協力するだろう。覚者たちの助言が手近にあり、人類を優しい手で賢明に導くだろう。
人間の間に数人の覚者たちが臨在するだけで、世界の必要に仕えることを切望する何千人もの人々に電撃的な効果をもたらすだろう。そして、奉仕についての理念が大勢の人々の新しい人生目標になるだろう。このようにして、比較的非常に短期間で、とてつもない変容を達成できることが知られるだろう。貧困な人々への大量の援助プログラムが、例えばアフリカや南アメリカの諸国に奇跡を成し遂げるだろう。過去の過ちを直すために急ぐ必要があるという全く新しい感覚が、今日では未知の猛烈な助けを保証するだろう。マイトレーヤと彼のグループによって鼓舞されて、何百万もの男女がこのようにして彼らの天職を見つけるだろう。
わたしたち覚者は、人間に道を示し彼らを害から守るために、教えそして導くことのみを目指す。あらゆる形態の戦争は過去のものにならなければならない。しかし、そうするための決断は人間のみがなさねばならない。繰り返し言うが、わたしたちの仕事は道を示し、大計画の輪郭を描くことであり、人間のみがその道の一歩一歩に取り組まねばならない。恐れることはない。すべてが達成されるだろう。人間にとって将来の暮らしは非常に明るいものである。