現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2007年 2月 多様性の中の和合(質疑応答1)

多様性の中の和合(質疑応答1)

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Q 多様性と個人性の間の関係は何ですか。一方は他方なしに存在し得るのですか。
A 個人性がなければ、いかなる関係や多様性についても語れないでしょう。個人性がなければ、何もありません。私たちは個人です。それが私たちが神から与えられた本質です。その個人性をコントロールすることが重要です。それをグループに押し付けてはなりません。他の人々に押し付けてはなりません。あなたの個人性を決して放棄してはいけませんが、グループの奉仕にそれを向けなければなりません。あなたは他の誰も与えることのできないものを持っています。そして彼らも他の誰にも与えられないものを持っています。誰もが、彼らのまさに個人性から、誰にも与えられないものを持っています。それがグループの多様性です。
誰もがユニーク(独特)です。それがあなたの個人性であり、あなたの魂から来ます。あなたは個性化した人間の魂であり、それぞれの魂がユニークです。顕現した宇宙全体の中で、あなたの魂と同じ魂はありません。それは覚者が即座に認知できるユニークな波動を持っています。これが、誰もあなたから取り上げることのできないものであり、あなたは誰にもそれを取り上げさせてはなりません。その個人性はグループの多様性の一部として受け入れられるべきです。
誰もが思ったことを言う権利があり、他の人々はそれに同意しない権利があります。最終的にはグループ全体は和合に至らなければなりませんが、それは実際的な意味では合意です。グループの合意は投票によって--これまたはあれに誰が票を投じるかというようにして--生まれるのではなく、グループの思考に植えつけられた思考の合意によって生まれます。それが私たちがやろうとしていることです。なぜなら、その方法によってのみ私たちは正しくアクエリアス(宝瓶宮)のエネルギーと共に働くことができるからです。それは個人的に適用されるのではありません。グループを通してのみ働くのであり、それがグループを形成する意味のすべてです。
グループは生活のあらゆる分野で形成されています。なぜなら人々は、グループが重要性を持つ時代に入っていることを感じているからです。これまでは、グループではなく個人の集団が、一人の指導者(リーダー)に従いました。今日では異なり、将来はもっと異なるでしょう。指導者の地位は次第に消滅し、全体としてのグループが和合のうちに最大限に多様化し、合意によって決議を行うに至るでしょう。
合意というものを信じない人々がいます。彼らは、合意というようなものはないと言います。「勝つ場合あり、負ける場合もある」というのが現代のビジネスマンの声です。それは競争のゲームです。どれだけ勝ち、どれだけ負けたかを自分自身で判断するのです。グループ・ワークは勝ち負けや競争とは全く関係ありません。それはグループにおける思考の合意です。他の人々のマインドを克服するのではなく、一番大声で叫ぶことでもありません。
Q グループの意思決定の過程で、しばしば意見の多様性はありますが、和合はありません。この場合、どうやって決定に至るのかについてコメントをお願いします。
A 同じことです。試行錯誤です。グループの意思決定において意見の多様性があれば、それは当然予想されることです。多様なグループであれば、多様な意見があります。別のグループにおけるほど完全に多様ではないかもしれませんが。しかし異なった意見があることを受け入れなければなりません。
グループ・ワークの美しさは、合意に到達するところにあります。違いがあることを受け入れ、それを楽しみにしなさい。それが人生の一部です。楽しみなさい。多様な観点が必要です。それに取り組む和合的な方法も必要です。どちらの方法も用いなさい。人々に意見を言わせ、それらをすべて聞きなさい。より意義深く、実際的で、実行しやすいものが出てくるでしょう。それを行い、空想的な意見は脱落させなさい。試行錯誤です。私はあなたの知らないことを行う方法を知りません。あなたは私と同じくらい知っています。
Q 多様性を通しての和合は、統合のエネルギーを他のグループと共に外に向けて働かせる機会であり、多様性を通しての和合は、この新しい挑戦のために私たち自身のグループで内的に実行されなければならないことにも気づきました。多様性を通しての和合は至るところで実現されなければなりません。
A そのとおりです。
Q 他者についての認識と他者との協調は、多様性の中の和合を達成するための必要条件ですか。多様な人々やグループの中で和合をもたらすためにあなたの勧める他の特質や手段は何ですか。
A あなたが方法を見つけなければなりません。あなたが欲しているのは私の方法ではありません。あなたにとってグループと共に働くための方法が必要です。あなたのグループは実験しなければなりません。様々な方法を用いなさい。私はあなた方の使えるお仕着せの方法を持っていません。そのようなものではありません。私の役目はあなた方を鼓舞することです。私は情報ブースではありません。あなた自身の才能を使いなさい。
Q 英国の国旗ユニオン・ジャックは多様性の中の和合の象徴ですか。
A ユニオン・ジャックは多様性の中の和合の象徴です。まさにそのようなものです。それはイングランド、スコットランド、北アイルランド、ウエールズの旗を表しています。
Q 多様性と断片化の違いは何ですか。
A 断片化には形がありません。和合の中の多様性は形のないものではありません。形が和合の産物です。断片化そのものには外的な形や和合はありません。
多様性の中の和合にあっては、様々なグループや見解は全体の中の断片ではありません。それらは全体の中の一部です。全体とはそれらが一緒になってできるものであり、それが形を与えます。和合は多様性の中から生まれるのであり、その逆ではありません。まず和合があって、それから多様性があるのではありません。まず多様性があって、それから違いを乗り越え、統合したアプローチを目指し、統合した思考パターンを目指すことによって和合が生まれます。グループ意識がある程度達成されます。それが形を作り、それが和合と呼ばれます。
誰もが和合を望んでいます。誰もが和合に向かって駆り立てられています。人々がグループに加わり、政党に加わるのはそのためです。彼らは、和合することのできる同じような考えの人々を探しています。あらゆる人生の目的は和合することです。来るべきアクエリアスの時代においては、統合のエネルギーを通してこれが実現されるでしょう。それは人類を融合して真の統合、真の和合を生み出すでしょう。
すべての国が、そしてその国のすべての国民が、彼らの多様性と多様な見解、人生の意味や目的についての様々な感覚で、その目的に向けて個人的な表現を与えるでしょう。このようにして、異なった光線の影響下にある異なった国々のあらゆるアイディアや創造性からなる巨大なつづれ織りが形成されます。様々に異なった光線がその巨大なすばらしい特質の装いを一つの偉大な和合にもたらすのです。この和合はロゴスのマインドの中にあり、意識するとしないとに関わらず、私たちは彼の計画を実行しています。それは計画されたから起こるのです。ロゴスの大計画の本質は、様々な国の個人性が最も鮮明であることであり、それぞれが即座に認知され得る他のすべてと異なる自分自身のユニークな特質を表現することです。しかし、徐々にすべては融合し混合した全体の一部となります。それは異なったものの融合と混合であり、同じものの融合ではありません。同じものを融合することは、アメリカが彼らの民主主義のやり方をすべての国々に採用させるようなものです。あたかも彼らは民主主義における政治制度の発展に対する最終的な答えを持っているかのようです。しかし大計画は、それぞれの国が自分自身の運命を実行することであり、その多様性の中から和合が生み出されます。
庭があって、すべての花が白ならば、よい庭ですが退屈でしょう。一つの色の花しかない庭は本当の庭ではありません。しかし、すべての色が自分自身を表現し、ある色から別の色に美しくアレンジされているのを感じるような庭が本当の庭であり、気分を高め、リフレッシュさせてくれます。
一つの色しか使わず、一つの色の濃淡だけで描く画家がいます。統一性はありますが、それは表面的な和合です。ときどきなら構いませんが、すべての絵が一色しかなければ、そこには和合はあっても多様性はありません。同じように、人間が面白いのは多様性があるからです。
ハイアラキーの三つの実験--米国、英国、ロシア
Q あなたは講話の中で、英連邦は多様性の中の和合の一形態であり、ロゴスの大計画の中で果たすべき役割を持っていると話しておりました。この点についてアメリカ合衆国にも言及されました。ジュワル・クール覚者は『ハイアラキーの出現』の中で、ソビエト社会主義共和国連邦は、偉大な共和国連邦として将来の統合を表していると述べています。英連邦、米国、旧ソ連、そしてロゴスの大計画について説明していただけますか。
A 大計画には三つの様相があります。一つはイギリス、一つはアメリカ、一つはロシアです。私は講話の中でイギリスの役割について述べました。ロシアについては話しませんでしたので、これは非常に適切な質問です。同じような種類の実験がロシアでも行われています。
アメリカでの実験は非常に単純です。あらゆる異なったヨーロッパ民族が単にすくい上げられて、アメリカに降ろされました。こうしたあらゆる異なったグループが混ざり合い、その中からやがて全く違ったものが生じるでしょう。アメリカ人のことははっきりと見分けることができます。なぜでしょうか。アメリカ人の顔にはヨーロッパにはないものがあるからです。アメリカはこうしたあらゆる異なったグループの混合です。チュートン系、ラテン系、アフリカ系、アメリカ原住民系、南米系など、あらゆるグループがアメリカで一緒になりました。こうしたあらゆる異なった人種タイプやグループが混ざり合い、その中から今まで見たこともないようなものが現れています。今日、アメリカは単に肉体的な混合ではありません。覚者方にとってそれはさほど重要ではありません。覚者方は肉体を最低の様相と見なします。彼らが関心を抱いているのはサイキックな面、意識の進化、異なった民族の異なった意識のタイプや様相の進化です。
人類は、ロゴスのマインドの中にある進化の大計画に従って常に進化しています。ハイアラキーは、キリストや仏陀のような高位のメンバー方を通してロゴスのマインドの中に入り、大計画を知っています。彼らの仕事は、人類と下位王国を通して大計画を成就させることです。
その実験は三重であり、そのせいで非常に強力になっています。三角組(トライアングル)であることによって強化されています。三角形の頂点の一つはイギリスにあり、もう一つはアメリカに、三つ目の頂点はロシアにあります。イギリスでは、その実験とは国家連邦のことであり、世界の多くの国家集団を一つの小さな国へとグループ化することです。連邦内のあらゆる異なったメンバー国が独自の存在とアイデンティティーを保ちながら一緒になっています。異なったグループが一緒にいますが、全体として混じり合っているわけではありません。しかし、比較的平和に共存しています。
現在行われているこの実験の中で、ロシアは三つ目の様相です。旧ソ連はあらゆる異なった民族--西はサンクト・ペテルブルグから東はウラジオストクまで広がる地域の約2億8,000万の人々--を一緒にしました。これは全世界の地表面積の6分の1に相当します。ロシアは、西部のヨーロッパ民族、黒海周辺の民族、カザフスタンとウズベキスタンを通り、さちにロシア東部のイスラム民族を通ってウラジオストクに至るまで、多くの異なった民族から構成された巨大な国です。それは並々ならない混合です。
(マイトレーヤによって予測され、シェア・インターナショナル誌で発表され、プレスリリースとして世界のメディアに送られたように)旧ソ連は今や解体されています。これはほとんど気づかれないままに起こりました。現在では自治国と半自治国の連邦があります。自治国になろうとしていまだに苦闘している国もあります。そうした国々が、均質化された旧ソ連を構成していました。それは独裁者グループ、モスクワの実力者、共産党の支配下にありました。共産党員はおよそ1,000万人しかおりませんでした。大体1,000万人が共産党への入党を許可されました。その小グループは旧ソ連内の2億7,000万の人々にその意志を押し付けました。彼らは平等を目指しましたが、自由を忘れていました。モスクワ政府は今でも疑いなく、旧ソ連の他の地域でもっと情勢をコントロールしたがっています。しかし、そうした地域は独立した国家になっています。
アメリカも実際のところ、かなりの程度の自治権を持った諸州の連邦です。連邦法と州法があり、これらはいつも同じとは限りません。各州は非常に用心深く独自のアイデンティティーを守ろうとし、連邦法だけに完全に従うことは決してありません。各州は自州の運営に関して大きな発言力を持っています。
旧ソ連では、連邦内の独立したメンバー国は、自国がどのように運営されるかに関して理論的には完全な発言力を持っていますが、西ロシアとモスクワがいまだに、あまり開発の進んでいない数カ国に対してある程度の支配力を持っています。地方政治のレベルでは、古い共産党体制を維持あるいは打倒しようとして大きな内紛も起きています。心の底ではいまだに共産主義者である人々がいます。それは解消するのに長い時間のかかるプロセスです。
ロシアとアメリカの憲法を見比べれば、意外なことに非常によく似ています。両国は全く同じことを信じています。どちらも第6光線の国です。それぞれの国が自分の国には自由があると考えています。それぞれの国が自分の国には正義があると考えています。両国の理論的な目標は自由と正義だからです。アメリカには、ある程度の自由はありますが社会正義はほとんどありません。ソビエト統治下のロシアには、ある程度の社会正義はありましたが自由は全くありませんでした。伝統が異なるため、両国は異なった取り組み方をします。自由がなければ正義はあり得ないということ、そして正義がなければ自由はあり得ないということを、両国は徐々に理解するようになるでしょう。自由と正義は一つの同じものです。
これらが、人類の発達のための進化計画に沿った三つのグループ分けです。そのようにして、最も大きな多様性を伴った最も大きな融合が生まれるでしょう。これら三つの偉大な実験のすべて--アメリカ、イギリス、ロシアの連邦国家--がそれぞれ異なったやり方で多様性の中の和合を目指しています。そのようにして大計画は展開していきます。
もちろん、これらの国家間には大きな交流があります。ハイアラキーのフォース、エネルギーが三角組(トライアングル)として、これらの三つの国家を通して流れます。それは次のおよそ2,500年間、世界で最も重要な三つのグループ分けであり、それによって人類の完全な変容がもたらされるでしょう。これらの国の光線もしくはエネルギーが変化をもたらすでしょう。イギリスでは魂の愛と智恵の第2光線のエネルギーとパーソナリティーレベルの力または統治の第1光線、アメリカでは魂のレベルからの愛と智恵の第2光線とパーソナリティーレベルの理想主義または献身の第6光線、ロシアでは魂のレベルからの組織または儀式の第7光線とパーソナリティーレベルの理想主義と献身の第6光線です。このような光線がこれら三つのグループを通して作用するでしょう。ときどき、他の国家の人々がイギリス、アメリカ、ロシアのグループに転生し、これがやがて、最大限の多様性とすべての民族の自由を備えて、世界の一体化をもたらすでしょう。
Q これらの異なった発達の目的とは何でしょうか。
A どの根源種にも七つの亜種があります。今日のすべての民族は第5根源種の一部です。ヨーロッパとアメリカは第5根源種の第5亜種を代表しています。これらの人々の中から、特にアメリカで、第5根源種の第6亜種の核となる人々がゆっくりと引き抜かれています。第5亜種は低位具体的マインドの第5光線の特質を表現します。これが現代のテクノロジー科学の進歩を生み出しました。第6亜種はやがて、直観と呼ばれるマインドの高位様相に表現を与えるでしょう。
私たちが一般に科学として知っているものは、覚者の観点から見れば、低位マインドの活動です。しかし、低位だからといって劣っているという意味ではありません。それは単にマインドの低位様相であり、頭脳を使って今日の科学を、具体的な科学を創造しています。
科学には三つのタイプがあります。具体的な科学、テクノロジーがあり、哲学的、理論的、抽象的な、高位マインドの科学、例えばアインシュタインの科学があります。覚者方が使うサイキの科学、つまりホワイトマジック(白魔術)もあります。それは他の科学と同じように科学ですが、目には見えません。ただし、その結果を見ることはできます。
覚者が部屋に入って来るとします。彼はどうやって壁を通り抜けてきたのでしょうか。彼は突然現れます。彼はホワイトマジックによってこれを行い、この同じ科学によって突然消えたりもします。彼は手のひらで何かを創造します。サイババであれば、手を差し出せばビブーティを創造します。それは同じサイキック科学であり、サイキック装備の異なったレベルを活用する科学です。これらすべての科学は、知識と思考を異なったレベルで適用したものです。すべての科学は、顕現した宇宙のすべてのものがエネルギーであり、エネルギーは思考に従うという根本的な原理に関連しています。
先程も述べたように、第6亜種は直観を、魂の知識を発達させるでしょう。それは頭脳を通して意識の中に降りてきます。低位マインドの機能は合理化すること、識別することです。あなたは経験から知ります。あなたは方程式を作ります。直観は思考を超越しています。それは思考レベルに降りてくる前は、魂の機能です。魂はそれ自体の界層で知っており、神経組織を通して、自らが知っているものを知らせることができます。考える必要もなく、ただ「知る」のです。
ですから、そのグループは直観の使い方に長けるようになり、これは人類にとって大きな前進となるでしょう。
罪悪感の除去
Q マイトレーヤの優先順位の中に「罪悪感と恐怖心の除去」というのがあります。あなたは過去に「恐怖心」についてはお話しくださいました。罪悪感の除去と克服について少しお話しいただけませんか。
A 罪悪感と恐怖心とは非常に関連を持っています。罪悪感は恐怖心の結果です。恐怖心を起こす根本的な状況もまた罪悪感を生みます。恐怖心は、罪を犯したということの恐怖です。それはキリスト教グループによる過去2000年間の間違った教えの結果です。それが恐怖心と罪悪感を10億のキリスト教徒(の心)に植え付けたのです。転生してくるたびに、彼らは同じこと、--つまり、罪悪感を植え付ける恐怖心と、恐怖心を植え付ける罪悪感--そしてそのような教えが自己尊敬の念にもたらすひどい結果に出合うのです。それが、他の宗教的伝統の人々の心を満たしている無数の古来からの迷信とあいまって、恐怖心と罪悪感が意識の覚醒に向かう道の強力な妨害となるのです。
マイトレーヤの時間の大半は、恐怖心と罪悪感を人類から取り除くことに用いられるでしょう。彼はそれをただ単に操作して取り除くのではなく、彼の教えがその恐怖心と罪悪感を取り除くように目論まれるでしょう。彼は道を示されました。皆さんはそれを既に知っているのです。恐怖心と罪悪感を取り除く方法は、三つのテクニックを実践することだと、マイトレーヤは示唆されます。あなた自身に、心の正直さ、生気の誠実さ、そして無執着を浸み込ませ、獲得し、構築しなさい。もし熱心に正しく行えば、これらは必然的に無執着を構築し、その中では恐怖心や罪悪感は消えてなくなるのです。
もしあなたが執着していないなら、あなたは罪悪感や恐怖心から自由なのです。他にありようがないのです。罪悪感と恐怖心は執着の中から存在するのです。
もしあなたが自分の信仰--キリスト教、イスラム教、仏教--に執着していて、その信仰に反することをするなら、罪悪感と恐怖心で生きているのです。例えば、ローマ・カトリック教徒は、婚外セックスをしてはならないと教えられ、さらに結婚相手とも避妊具を使ってはならないと教えられています。しかし、何百万というカトリック教徒はそうしています。だから、彼らは自分たちの行為によって植え付けられた罪悪感の中で生きています。
ローマ・カトリック教徒にとって、これはとてつもない内的葛藤なのです。婚外セックスをしてはならない、教会内で2度結婚してはならない、避妊は罪であると法王によって定められたローマカトリック教会の規則に従わなければならないのか? もしカトリック教徒が、法王の言うことを信じれば、彼らは常識ではこれは悪いことでも罪深いことでもないと分かるので、問題を抱えることになります。彼らは植え付けられた罪悪感と天罰の恐怖におののくのです。
マイトレーヤは良識を語ることで、この罪悪感を人類から取り除くでしょう。あなた方は無執着を実践することで自分でそれを自身から取り除くことができるのです。それはすべて無執着に関係しています。天罰を恐れるゆえに天罰に執着していれば、罪悪感を感じるのです。執着していなければ、恐怖心はありません。罪悪感もありません。
間違った行為というものはあります。けれどもそれは正すことができるのです。カルマの法則がすべての行為を正します。それは非常に慈悲深い法です。あなたが破壊的な間違いを行ったとき、カルマの法則を通してあなたが自分自身にもたらしたその結果によって変えられるのです。それは結果であって、天罰ではありません。
カルマの法則とは、あなたに罪悪感を感じさせるものではありません。それは単にあなたに法則を与えるだけです。「蒔いた種を刈り取る」のです。あなたには思考があり、行動があります。あなたが始動させたこれらの原因から生じる結果が、人生を良くも悪くもするのです。あるものは良く、あるものは苦しいでしょう。しかしそれは自分でやったことなのです。天罰というものはありません。カルマがあるのです。その法は均衡を取ろうとしている、つまり蒔いた種を刈ろうとしているのです。人々がカルマの法則を本当に理解することができるように、マイトレーヤはそれを現実に見せてくださるでしょう。彼らは最善の行為は、無害な行為であることを知るでしょう。なぜなら、そうするとあなた方は無害の結果、創造的な結果、良い結果を摘み取ることになるからです。良いカルマを皆さんは持っているのです。
(以下3月号に続く)

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