善意-編集
本欄では善意に関する引用の選集を発表する。これはマイトレーヤの教え(『マイトレーヤからのメッセージ』、『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。
我が友よ、わたしはあなたがたに平和への道を、すなわち神への道を示すために、あなたがたと共にここにいる。単純な正義があなたがたをそこへ導く。これを悟り、あなたがたの周りに正義と愛を創造しなさい。これを悟り、わたしの先導に応える用意をしておきなさい。わたしの教えは、相変わらず非常に単純である。人は分かち合うか、死ぬかである。これを口にするのはひどくいやなのだが、しかしこれは真である。
今日、多くの者がこのことを認めている。善意の人々が集団をなして、正義と平和への希望と夢を高く掲げて振り回すだろう。この叫びが世界の諸国に真理のたいまつを燈すだろう。そしてその中心にわたしがいる。わたしの真理のために、あなたがたの心を開きなさい。わたしの愛のために、あなたがたの心を開きなさい。その愛をあなたがたの周りに顕現し、いのちの意味を悟りなさい。そしてあなたがたを神として顕すことのできるような形態を創造しなさい。我が友よ、喜んでこれをなし、あなたの遺産を受け継ぎなさい。
(マイトレーヤからのメッセージNo. 135)
キリストと覚着たちの刺激のもとに、人間は知識と洞察を授かるだろう、そしてそれが新しい在り方と意味の展望を彼らの目の前に開くだろう。その結果として、必然的に新しい形態の創造、生活と仕事の新しい技術、新しい製造手段、新しい目標とゴールの創造が流れ出るだろう。そしてそれによって人間の業績が測られる。人生に対する全く新しい対処の仕方が、新しい関係と儀式を通して表現されるだろう。
はじめは、変化はゆっくりとしたものであろう。しかし徐々に、広範囲の変化が世界を変容させるだろう。各国は、それぞれユニークな贈り物を新しい世界の融和のために寄与するだろう。何にも増して、新しい善意の精神が人間の行為を動機づけ、本当に永続する平和の創造につながるだろう。そのようになるだろう。そのようにして、「すべての国家の願望」がわれわれの直中に確立されるだろう。そのようにして、人の子たちは、自分たちを神の子として認識するようになるだろう。
(『覚者は語る』-新しい簡素さ-p.181)
多くの人々にとってこの時期は危機と不安の時である。しかし表面にあるこの混乱状態の背後に、新しいパターン、人生への新しいアプローチが顕われており、その中に、協力と分かち合い、忍耐と善意を基本方針とした新しい時代の文明の種が宿る。このような性質は、すでに何百万の人間の心にしっかりと植え付けられており、徐々に大きく顕わされていくであろう。
(『世界大師と覚者方の再臨』p.48)
新しい時代の顕著な姿勢は、正しい関係を創造し、善意を表現するための試みであろう。個人に強調を置くことから集団(グループ)に強調を置く方向に大きく移行し、それが人類をより実りの多い線に沿って再教育するだろう。そしてそれが、神の大計画によりいっそう沿う機構を創造していく中に反映されるだろう。
(『覚者は語る』-新しい文明-p.35)
分かち合うことを教えなさい
世界中至るところに、私のメッセージに対する反応が見られる。人間の生活の基本である分かち合いの原則が、指導者たちの心を引きつける。そのように目覚めた者たちのグループがますます大きくなり、新しい時代の基本線を打ち出す。わたしの仕事に対するこのような反応を見てうれしい。我が友よ、あなたがたも生活の中で分かち合いを具現することができる。この聖なる原則が是非とも支配すべきである。あなたがたの子供たちに、幼き者たちに、分かち合うことを教え、善を啓発しなさい。わたしの任務は、すべての人を啓発し、無知をその知識に変え、目で見えるすべてのものの背後に唯一なる実在があることを教えることである。そのようにして人間を神のもとに連れていく。わたしの計画はあなたがたをわたしの仕事の中に加えることである、我が友よ、あなたがた各人に果たすべき任務が与えられている。
(マイトレーヤからのメッセージNo. 127)
マイトレーヤはすべての関係において善意が必要であることを強調されるでしょう。善意は人類の大多数によって表現可能な愛のエネルギーの最低の様相です。本当の意味で愛することは非常に難しいです。善意は人類の進化の道において達成していく次のステージです。これが正しい人間関係を創ります。
善意は難しいですが達成可能です。人類にとって、比較的容易に表現することができるレベルの愛のエネルギーです。実際、何百万の人間が善意を感じ、表現します。それは単に良い人で寛容で礼儀正しいというだけではありません。これらはすべてそれの結果でありますが、それだけではありません。善意は能動的なフォース(エネルギー)です。それは愛の様相と連合した意志の様相です。愛の様相が意志の様相を活気づけるとき、善意が生まれます。善意は能動的なプロセスです。「善」つまり愛と、「意志」つまり目的があれば、良い目的、愛ある目的が生まれます。愛ある目的が私たちの生活に十分に染み込んで、正しい人間関係が築かれなければなりません。正しい人間関係が私たちを罪意識や恐怖心から解放し、世界資源の分かち合いと平和を確立するでしょう。人類にとって正しい関係が優先事項であり、マイトレーヤはそれを主要な関心事の一つにされるでしょう。
愛の法則は正しい関係を意味します。いのちの法則は正しい思考、正しい行動を意味します。正しい行動、正しい思考、善意が合わさるとき、私たちが目標とすべき自由で寛容で無害な社会が生まれます。
(『マイトレーヤの使命、第3巻』p.50-51)
マイトレーヤは至るところにいる善意の男女を行動へと活気づけようとされるだろう。彼の召集をただ単に待っている者が大勢いる。かくして、大いなる討議が開始され、至るところにいる人間の基本的必要が検討され評価されるだろう。このようにして、人間は変化が保証することのできる可能性を知り、試みるだろう。そして必要とされる変容を始める勇気を見いだすだろう。そのようになるだろう。そのようにして偉大なる主は助言し、導き、人類のために新しい時代の幕開けをされるだろう。
(『覚者は語る』-人類のための新しい時代-p. 549 - 550)
援助と導き
覚者たちの中の(最高の)覚者であるマイトレーヤは、人類の前で公に仕事をするために、彼の出現を始める態勢を整えて準備しておられる。これは、舞台の背後における彼の仕事を完全にやめることを意味するのではない。彼の行っていることの多くが、今でさえもある人々の、さもなければ失敗するだろう仕事を、失敗しないように支えている。彼の助けと手引きが複数の賢明な指導者たちの手を導き、彼らを危害から守る。
自分たちの力を証明するために世界に暴行を働く者は、マイトレーヤをもまた攻撃するのである。すべての善意の人々の背後に、マイトレーヤと彼のグループ(覚者たち)が立つ。彼らは楯を形成し、あらゆる攻撃の矢はその楯の上に空しく打ち当たる。
マイトレーヤが公に出現するとき、速やかに彼の側 に来なさい。平和と正義と自由の旗印のもとに集合し、そして彼の巨大な仕事を援けなさい。人間の生活の中に新しい日が明けつつある。これまでに知られたことのないような日である。
(『覚者は語る』-新しい日-p. 582 - 583)
わたしの足が、すでに都会の舗道を歩いたことをあなたたちに告げる。これは、我が友よ、まことである。わたしは人間をよく知っている--彼らの希望と恐怖を、彼らのあこがれや切なる思いを、善なるものに対する彼らの志向を知っている。このような志向を、わたしは頼みにしている。
(マイトレーヤからのメッセージNo. 73)
協力は正しい関係の自然の結果である。正しい関係はまた賢い協力に伴う。協力はグループの努力のすべての成功への鍵を握り、聖なる善意の顕われである。協力なしには、長続きするものは何も達成されない。というのは、協力は多種多様の見解の統合をもたらすからである。
協力は和合のもう一つの言葉である。和合と協力がすべての人間にとっての未来への跳躍台であり、達成への保証である。人類の裡に偉大なる力の貯蔵池が未開拓のまま横たわっており、協力の魔術によって解き放たれるのを待つ。
(『覚者は語る』-協力-p.111)
善意は今後、人間が具体的に表していくようになる相です。善意は神の愛の特質の一面であり、その特質を具現するための我々の次のステップです。我々がこの善意を、この愛の相を顕すようになることが神の大計画の一つです。我々個人の貧しい分離した意志を神の意志に合わせるようになるにつれて、神の意志を真に地上に具現することが可能になるでしょう。真の霊性の時代とはこのことです。霊的時代とは、地上において神の意志が具現される時代なのです。
(ベンジャミン・クレーム、『世界大師と覚者方の降臨』p.128)
マイトレーヤの社会的関心
わたしの単純な手段が、人の裡に宿る善なるものを誘いだす。あなたがたがわたしを見るとき、奉仕する時が来たことを、世界への奉仕を通して、あなたがた自身を、そして兄弟たちをさらに高めるときが来たことを、知るであろう。この道は、わたしの道は、あなたがたを速やかに神に連れていく。わたしの覚者たちもまたこの道を識る。彼らの指導のもとに、あなたがたの霊性を実現しなさい。人はもはや恐れる必要がないことを、光と真理のすべては人の心の中にあることを示すことが、わたしの目的である。この簡単な事実を悟るとき、人は神となるであろう。神の本質は愛することである。神の目的は奉仕することである。分かち合いと正義を通して神を識る。この簡単な真理を広めなさい、我が友よ、そして偉大なる行為をなしなさい。
(マイトレーヤからのメッセージNo. 98)
マイトレーヤの関心の中で最優先するものは、貧しい人々、虐げられた人々の福利である。世界の人口の半分がこの範疇に属し、人間の善意に大きな挑戦を呈する。マイトレーヤの意図はその善意を鼓舞し、活気づけることであり、そしてこの不公正さを永久に終わらせることである。これは容易ではないことを、マイトレーヤはすでにご存じである。人間の貪欲と利己主義の根は深く、執拗である。しかし徐々に、人々は、世界資源を分かち合うことが彼ら自身のためでもあることを、それ以外に彼らを破局から守るものはないことを、知るようになるだろう。人間が喜んで、快くその必要を受け入れるとき、分かち合いの青写真はひもとかれ、諸国に提示されるだろう。かくして、この地球の歴史の暗黒の章は永久に終わりを告げるだろう。人間は再び上に向かう道程を歩きはじめることができる。
(『覚者は語る』-暗黒の章の終わり-p.315 - 316)
マイトレーヤの社会的な関心事は彼の優先順位のリストに反映されている。それは、正しい食物の適切な供給、すべての人のための適切な住居と宿、そして普遍的権利としての健康管理と教育である。彼の社会的なメッセージは、「分かち合って世界を救いなさい」というわずかな言葉で要約できる。マイトレーヤは、われわれが彼の言葉を受け入れるであろうこと、そしてわれわれが平和と善意の時代の入口に来ていることを知っておられる。
(本誌1994年2月号、p13)
アフリカの飢餓と飢饉について
(On the subject of ‘Africa, hunger and famine)
人間の生活の中で第一に必要とされるもの、つまり食糧を提供することが世界的な義務となるだろう。これが国際連合の基本的義務となり、国連は最も重要な役割を演ずるであろう。「食糧は大量に流出するだろう」。国連の中にいる特定の弟子たちはマイトレーヤの指導を受け、この大義に対して揺らぐことのない献身をするだろう。食糧の不足はないだろう。この方針はすでに始まった。マイトレーヤの大宣言の日から、このメッセージは非常に強力になり、各国の政府はそれに耳を傾けはじめるだろう。政治家たちもまた解決を求めている。適切な方向に基本的な善意を活用するだろう。
(『いのちの法則』p. 336、本誌1988年第5号、p.6)
魂は完全な絶対的な善意を持っています。それは神聖な知性、神聖な愛、神聖な目的・意志しか知りません。善意は愛の一つの側面です。それは神の目的と神の愛が一緒になったものであり、基本的愛です。魂はこれをその乗り舟であるパーソナリティー(肉体人間)の中に培おうとします。それは必然的に協力につながります。協力するとき、人は善意の特質を表現します。これらは一緒に働きます。協力すればするほど、より多くの善意を表現します。善意があればあるほど、より協力したくなります。もし善意があるなら、協力することは容易です。善意という魂の原理ではなく欲望の原理の下で働いていれば、自分の知性が必要だと告げることを、あなたにとってあるいはあなたのグループにとってベストだと知性が告げることを欲しますから、協力することは困難です。知性はしばしば魂から来る洞察や直観と矛盾します。魂から来るものはいつも善意に、正しい関係の表現につながります。
魂は正しい関係のみを知っており、それを物質界につくり出すことを欲します。もちろんこれは難しいことです。なぜなら、非常に長い間、特に今は政治的経済的機構を通して、私たちは本質的に競争の特性を持つ世界をつくり出したからです。
(『協力の術』p. 33 - 34)
多くの人々は変化をやかましく要求しながらも、その到来を恐れる、彼らの心(マインド)は既成の制度やメディアによってあまりにも影響されているゆえに。
マイトレーヤが間もなく出現されるとき、人々は彼の唱導する変化はすべての人間の福利のためであり、誰も未来を恐れる必要はないことを知るだろう。このようにして偉大なる主は様々な「善」のためのフォース(勢力)を結束させ、すべての人間の裡に潜在する「善意」を喚起するだろう。
(『覚者は語る』-共通の福利-p. 488)
世界中至るところで、若者や老いたる者たちによって、平和への欲求が彼らの最も切実な望みとして表明されてきた。彼らは平和の緊急性を政治家よりもずっとよく認識している。人類の和合の新しい感覚が、たとえほんの僅かな間にせよ、永続する平和と実際的な善意の可能性を人々に示した。このことだけでも未来のための良い前兆である。
(『覚者は語る』-新しいミレニアムが始まる-p. 514)
必然的に善意が無害の前に来ます。無害は徐々に発達するものですが、誰でも善意を持つことは可能です。それはすべての子供が生まれながらに持っているものです。善意を持つのは人間の心の特質です。それは善をなそうとする意志であり、すべての個人はそれを持って転生してきます。それは人間の本性です。しかし、子供の時に悪く扱われるとそれはかなり初期に閉め出されてしまうかもしれません。子供は心理的に歪められ、内在する善意は潜在的な憎しみへと変わってしまい、それが現在、世界中で表現されている暴力を生みだしているのです。人間に内在する善意を歪めたことは、おそらく世界で繰り返し続いている最も残酷なことでしょう。親が子供を残酷に扱うとは信じられないことですが、普通それは極めて無意識的に行われます。彼らは単に、彼ら自身がそのように育てられたその残酷な振る舞いを自分の子供たちに伝えるのです。それは世代から世代へと繰り返し受け継がれていきます。その結果、ある場合にはそれが人間の善意を殺してしまいます。そのような人はときには殺人者になる場合もあるでしょうが、それは彼の人格の中に彼を殺人者とするような要素が含まれていたからではなく、彼らの善意が幼いころに摘み取られ、滅ぼされてしまったからです。人生の最初の5~7年、特に最初の5年間は無害な人間に育てる上で決定的に重要です。人は生まれてから害を与えられずに(無害に)扱われると、通常無害な人になります。残酷に扱われたり、虐待されたりすると、彼はその残虐性を受け継ぎます。それが現在の文明の悲しい物語なのです。
まず最初に、子供たちの持つ善意を傷つけることなくそのままに保たせなさい。そのためには、どんな人でどうあるべきかなどとあなたの考えを押し付けることなく、彼らの自発性、独創性、彼ら自身の特別な自由意志を侵害しないことです。誰もが他の人々の自由意志を侵害しています。決して自由意志を侵害しないのは覚者方だけです。自由意志の侵害は非常に速やかに善意の消失につながります。自由意志を持つとき、それを正しく使うとき、必然的に善意が生まれます。世界は何にもまして、世界中至る所にいる何百万もの善意の人々によって変えられるでしょう。マイトレーヤの呼び掛けに最初に反応するのは善意の人々でしょう。彼はその善意を強化するでしょう。マイトレーヤは彼らの人生に対する態度が正しいことを確認し、非常に強化するので、地上のいかなる政府も対抗することができない強力な世界的世論を築き上げるでしょう。
(『マイトレーヤの使命、第3巻』p.175-176)
人間がこの豊かな世界の産物を共に分かち合うことを決断するとき、途方もない神秘的な出来事が起こるであろう。一瞬にして、人は戦争の必要は過去のものであることを、テロリズムの脅威は速やかに消え去ることを認識するだろう。分かち合いによって生み出される信頼によって、環境問題や領土問題など人間が直面する問題は開花する善意の中で解決可能なことを認識するだろう。分かち合いを通して、人間は自分たちが兄弟姉妹であることを認識するだろう。そして密接に協力する兄弟姉妹として行動し、この世界の変容の過程を始めるだろう。
(『覚者は語る』-人生の秘密-p.619)
誰も不足するもののない未来を想像しなさい。すべての人間の才能と創造性が彼らの聖なる起源を実証する未来、戦争が人間の思考の中に座をもたない未来、善意がその慈悲深い網をすべての人間の心(ハートとマインド)に投げかける未来を想像しなさい。
(『覚者は語る』-将来の青写真-p.506)
彼の大義に何百万という人間が結集し、分かち合いと理解を通しての平和と正義を要求するにつれて、人々は熱狂し、新しい希望と同胞愛と正しい関係への願望によって活気づけられるだろう。彼らはこれまでにかつてないスケールの変化を要求するだろう。政府と権力の座にある者たちはその要求に応えることを強いられ、そして、変化に抵抗する殿堂はいまや力を得た世論の声の猛襲の前に少しずつ崩れ去るだろう。かくして、論理と啓示と、そして彼の愛によって生じる信頼によって、マイトレーヤはすべての人間の心(ハート)に、たとえ知られずとも、存在している善意を活用するだろう。
(『全人類のための世界教師』;『覚者は語る』-マイトレーヤは進み出る-p.182)