現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2006年 8月 講演プラスα

講演プラスα

次の手紙は、日本の愛知県でのビデオ上映会に出席した4人のグループメンバーたちの記憶を編集したものです。それぞれの人は会話の違った部分を覚えていました。

編集長殿
2006年3月12日に、私たちは日本の愛知県長久手町で公開のビデオ上映会を開きました。上映会開始の約20分前に、赤いベストにスニーカー、オレンジ色のバックパックを背負った中年の男性がやって来ました。彼は『〇〇』と名乗り、チラシを見て来たと言いました。私たちは開始時間までシェア・インターナショナル誌の写真展を見ていただくようにお誘いしましたが、他には誰も来られませんでした。そしてベンジャミン・クレーム2005年東京講演会のビデオ上映を終えてから、その男性と私たち6人は車座になって話をしました。彼が会話を独占し、ほとんど2時間近く、あらゆる話題について最初から最後まで話し続けたのです。彼は朗らかで、とても魅力的なおもしろい人でした。私たちは皆彼の話に魅了されていました。
彼は自分がインドのサラスワティのような、音楽、芸能、娯楽の女神である日本の「弁天様」の友人だと言っていました。サイババ大聖のことを「サイババ君」と(親しい仲間や友人に対してのように)呼びました。(まるで自分の生徒について話をするように)クレームと石川は良い仕事をしていると言い、石川さんの通訳は非常に素晴らしい、彼女は若い時とても可愛らしかった、今では少し歳をとったと言いました。私たちが彼に年齢を尋ねると、37億歳と答えが返ってきました。
ビデオを見終えると、クレームさんについて、「彼はキリスト教世界から来た人に違いないね」とコメントしました。彼はさらに仏陀について説明を続けました。仏陀というのは役職の名前で、これまでに8人の仏陀が存在したのだそうです。「般若心経を全部覚えているかな? 釈迦牟尼仏陀の教えは、ミミズと石はすべて同じということなのだ。それらはすべてつながっている。ミミズは今ではコンクリートに閉じ込められているのだが」。彼は殺人を犯す人は、私たちの代わりにそうしていると言いました。私たちはすべて一つの存在なのです。
私たちのグループが組織を持たないことについて、彼はマザー・テレサのことに言及しました。「マザー・テレサは亡くなる直前に、彼女がそれまで所属していた組織を離れた。組織に所属すると、自分自身の意思ではなく、組織の意思に従わなければならないからだ」
メンバーの一人が、ビデオ上映会に来る人がいつもとても少ないと不満をもらすと、彼は「この仕事に携わっているあなた方自身が変わらなければならない。そうすれば、あなた方の仕事はさざ波のように広がっていくだろう」と言いました。会話がバイブレーションのことになると、彼は、よく知られてはいないが、立派な仕事をしている数人の人々、例えば、水の結晶の写真を写している江本勝氏、遺伝子工学の村上和雄氏、聖路加国際病院の日野原重明氏、命波研究の小田野早秧氏らの仕事について話し出しました。彼は「命波」のウェブサイトを見るように勧めました。環境汚染については、空気は世界中とつながっているので、一つの地域で空気が汚染すると、地球の反対側でそれを察知する人がいると言いました。「水と空気はつながっている」
「一杯の味噌汁を捨てると、浄化するために30リットルの水が必要だ。でも腎臓はすばらしい浄化装置だから、少しの尿を排泄するだけだ」
食べ物については、若者たちが簡単に感情を爆発させたり、暴力的な犯罪を犯す理由は、正しい食べ物を食べていないことが原因だと言いました。さらに、「日本中のコンビニで売られている弁当は、賞味期限を過ぎると捨てられているが、毎日700万個の弁当が破棄されている」と言いました。「スーパーマーケットで中国、北海道、九州そして地元で栽培された野菜を見たら、地元で採られた野菜を選ぶようにしなさい」。彼はまた、精米された白米ではなく、玄米を食べるように勧めました。
私たちが本当に緊急性を感じたのは、彼が淡々と「地球という惑星は今、大変に困難な状態にある」と言った時でした。彼は神戸の震災について、地震の2、3年前にその地域の山の大部分が(開発のため)削られた時に、その地震は予知されたと言いました。「自然のバランスが破壊される時、バランスを取り戻すための力が発生し、それが自然災害の引き金になるのだ」
彼はまたスウェーデンの福祉システムについてコメントし、日本のものといかに違っているかを話しました。彼がスウェーデンに住んでいた時、学んだそうです。スウェーデンでは、車椅子の人が買い物に出かけると、それぞれの場所でたまたま居合わせた人がごく自然に助け手となるのです。日本では、特別に訓練された人が身体障害者に付き添わなければなりませんが、スウェーデンでは人々は子供の頃から当然のこととして、そのような手助けを行うようにきちんと教育されているのです。
私たちが行うイベントのお知らせを、印刷されたダイレクトメールで送っていることについて、手で書かれた手紙の重要性を話してくれました。彼はたくさんの異なった話題に触れましたが、特に私たち各人の心の中にある事柄や関心事について、何ら催促したわけでもないのに話してくれたのです。様々な神社が磁力の高い場所にあること、例えば伊勢神宮、名古屋の若宮神社、和歌山の天河神社、江ノ島の弁天神社がそれにあたります。彼は疲れると若宮神社に行き、木の傍で深呼吸をして癒されるのだそうです(この神社には樹齢500~600年の木々があり、私たちが伝導瞑想を行っている場所に近いのです)。
彼が帰ろうとした時、メンバーの一人が名刺をもらいに行くと、バックパックから取り出してくれました。それには彼の肖像画が描かれていました。メンバーの一人が、彼が描いたのかと尋ねました。彼は「そうだ」と答え、「誰でもできることだけど、やってみようとしないだけなんだ。ただ頭を切り替えたらいいだけだ」。
この男性は特別な方でしたか。


日本、名古屋市

【ベンジャミン・クレームの師は、その男性が東京の覚者であったことを確認した】