現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2006年 1月 民衆の声(編纂)― クレーム著作より

民衆の声(編纂)― クレーム著作より

民衆の意志と声はすべての国と民族を先導する光になりつつある

世界教師・マイトレーヤ出現の始めから、世界大師・マイトレーヤは彼のメッセージと教えの中で、分かち合い、正義、および平和を強調し、彼と共に世界再建の仕事を行うことを次のように人類に訴えた。

「人間一人ひとりが燈台であり、その灯りを同胞のために遠くまで照らすのである。あなたのランプの灯を明るくともし、輝かし、道を示しなさい。一人ひとり、すべてが必要である。この世界を救済し、復旧するためのこの偉大な計画に参加するのに、小さすぎる者も、若すぎる者もいない」?
(マイトレーヤのメッセージ・第13信)

民衆から出てくる声は、ベンジャミン・クレームの師である覚者の多くの記事の基礎であり、ベンジャミン・クレームは新しい世界の創出における個人の行動の活力に満ちた重要性を強調する。現在われわれは、その数を一層増大させつつある世界中の民衆が、街頭に繰り出して自由、民主主義、正義、平和、公正な貿易、人権、飢餓の終結、および環境破壊の停止を要求する新しい力(フォース)の高まりを目撃している。この新しい‘スーパー・パワー’つまり民衆の声は、世界中で平和的な政治の変化を勝ち取り、そして国内的・国際的政策により一層の影響力を与えてきている。
「何事もひとりでに起こらないのである。人間は行動し、自分の意志を実行しなければならない」 (マイトレーヤのメッセージ第31信)

われわれは、この主題に関して、マイトレーヤのからのメッセージである『いのちの水を運ぶ者』、マイトレーヤの教えである『いのちの法則』、ベンジャミン・クレームの師である覚者の教え『覚者は語る』、およびベンジャミン・クレームの著作からの抜粋を選んで紹介する。

我が友よ、兄弟よ、これからは、世界の風潮に変化が生じ、希望の甘味な雰囲気が人事の中に入り込み、正義を求める新たな声があらゆる方角から発せられるだろう。そしてあなたがたはその叫びの中にわたしを発見するだろう。平和と正義と同胞愛を呼びかける者すべてを、わたしは支える。兄弟たちを愛する者たちすべてを、わたしのもとに招く。彼らはあらゆる党派から、あらゆる国家から、わたしの周りに集い来るだろう。わたしは彼らの心を希望と愛で満たす、そして彼らはその数を増し、勢いを増して、世界を征服する。この過程は始まった。すでに人々の声は聞かれ始めている。ますます声を大にして、彼らは正義と平和を求める。新たな希望が人類をとらえ、わたしの心を喜ばせる。 (マイトレーヤのメッセージ・第131信)

ほとんど例外なしに、世界中の国々が新しい経験に巻き込まれている―思うことをはっきり発言することができる大衆の出現である。独裁的な統治に黙って服従した時代は遠くに過ぎ去った。その代わりに、至るところで大衆はデモ行進をし、彼らの意志を顕示し、彼らの民主的権利を要求している。向こう見ずの興奮と狂喜が、ある者たちを極端に走らせ、早急な期待を抱かせ、それは当然失敗する運命にあるという状況も多い。しかし、そのような運動は世界中を通じて起こっており、それが世界の変換を約束する。大衆は大昔のまどろみから目覚めて、未来を自分たちの手に握りつつあるという徴が着実に現れている。わたしたち(覚者たち)が沈黙のうちに舞台の背後から見守る間、諸国は、その労苦の中で呻きながら、新しい概念を誕生させつつある、すなわち一つの人類という概念である。長い間、わたしたちはこの目的のために働いてきた。長い間、この高貴な認識を人間の裡に鼓舞しようと努めてきた。ついに人間は至るところで、自分たちの存在の意味を把握しつつあり、正義と参加の必要性を感知しつつある。 (『覚者は語る』―大衆の声は聞かれている、p. 289)

世界は変化への準備ができています。現在は声をもたない世界中の何百万という人々がこのことを知っています。マイトレーヤは変化の必要を感じている人々の声となるでしょう。彼は世界の世論を刺激するでしょう。教育を受けた民衆の意見が適切な刺激を受ければ、地上のどの国も対抗することのできない力となるでしょう。(ベンジャミン・クレーム『大いなる接近』p.78)

新しい声が人事の中に聞こえ始めており、国家のリーダーたちの中で敏感な心(マインド)を持つ数人によって明確に表現される。この声はわれわれの時代の最も必要とされることをますます表現していくだろう―平和、寛容、過去の過ちの許し、すべての者の利益のための協力と分かち合いである。その声は、人間同胞を愛する者すべてのハートとマインドから発せられるだろう。そして世界の再建と再生への打ち破られることのない要求が出されるだろう。その声は新しい時代の声である。それはマイトレーヤの声である。
平和と正義を求めて盛り上がるどよめきに、あなたの声を加えなさい。そして歴史の中におけるあなたの位置を悟りなさい。新しい時代の世界がつくられつつあり、すべての者の参加を必要とする。すべての者がこの偉大なる仕事に果たす役割を持つ。自分の志向を声高らかに表現するのに、若過ぎるとか老い過ぎているとか感じるべきではない。間もなく、マイトレーヤご自身が新しい生き方へのこの要求を集中させて、正義と平和を求める人間の叫びに彼の洞察と経験を加えるだろう。   (『覚者は語る』―マイトレーヤの声、p.380)

マイトレーヤにできるのは、教育し、知らせ、鼓舞し、頼りになる器―世界のすべての国々の人々の声―をつくることです。そして、それに対して世界のどんな国も立ちはだかることはできません。明確に表現できる大衆を生み出すことです。平和、正義、自由を求める、知らされ教育された世界的世論が必要です。まさにそれが必要です。そのようにして変化は起きるでしょう。 (SI誌 2002年11月号)?

世界中を通じて、現在の政治制度は弱まりつつあり、やがて新しい統治機構が生まれるだろう。それはよりいっそう代表主義的だろう。一般大衆、知識人、教育者、その他、人生の様々な分野にある人々が、それぞれに自分たちの声を本当に政治に反映してくれる代表を見いだすだろう。これが、イデオロギーを通して大衆をコントロールすることに取って代わるだろう。進化とは自由へ向かっての進化を意味する。(マイトレーヤ『いのちの法則』p.309)?

新しい文化がどのような形を取るかは、大体においてまだ漠然として実体のないままであるが、一つの要素はすでに大衆およびメディアの心に刻みついている。つまり民衆の声の増強とその声を聞こえさせようとする決意の増大である。これがわれわれの時代の最も重要な政治的出来事である。世界を通じて、各国の国民が自分たちの運命をコントロールしつつあり、自分たちの権利を要求しつつある。人間の神性に本来備わった特性である自由を求める裡からの呼びかけが、あらゆる人種、信条の人々を団結させており、その声はますます高まりながら反響を起こし、また反響を呼んでいくだろう。圧政の最後の砦が崩壊し、人間が生得の権利を受け継ぐまで、それはこだまするだろう。これがすべての人間の待望する未来である。(『覚者は語る』―民衆の声、p.329)

Q 反戦運動を新しい状況に適応させるにはどうすることができますか。
A 人類が平和を要求する必要があります。マイトレーヤによれば、平和への道は一つしかありません。人類はひとつであり、したがって食糧、科学技術、教育、健康管理はすべての人に属するものなので、もっと公平に再分配されなければならない、という原則を受け入れることです。私たちは一つの世界を創造しなければなりません。つまり、一つの人類が一つの世界に住む必要があるのです。現在私たちは二つの世界に住んでいます。一つは、金持ち、大金持ちの人々のための世界、もう一つは残りの人々、つまり貧乏で、悲惨で、文字通り餓死しそうな飢えた人々の世界です。
マイトレーヤは、あなた方が絶えず行進し、デモを行うことを必要としています。

2月15日の行進では、世界中で行進した1250万のうち、ロンドンではおよそ200万人が参加しました。マイトレーヤはその行進に参加され、それを、私たちが自分たちの力で何とかしたいと思っていることの証だと受け取られました。彼はご自分の外的仕事を始めようと決心しておられますが、われわれ人類がデモを行い、分かち合いを要求しなければなりません。それのみが正義と平和をつくりあげる唯一の道なのです。政府は人類が要求するまでは応えようとはしないでしょう。それが起こるのは、人類全体を教育し、集中し、啓発するマイトレーヤの鼓舞によってそうなるのです。地球上のいかなる国であれ、世界全体の巨大な世論を避けたり、抵抗することはできません。世界の変容をもたらすのはそれです。私たちが、それを行わなければなりません。私たちにできる最善のことは何でしょうか? 機会のあるごとに行進をすることであるのは確かです。繰り返し、繰り返し、いつまでも、いつまでもやめることなくそうすることです。イラク戦争を阻止するためだけでなく、平和のために、正義のために、世界の資源を分かち合うためにそうするのです。皆さんは要求の焦点を移さなければなりません。要求、分かち合いを通しての正義への要求は、人類から出てこなければなりません。世界の諸政府がそれを目にするとき、彼らは動揺するでしょう。なぜなら、どの国でも人々の力が増大していくのを知ることになるからです。それが彼らを怯えさせるのです。
彼らはあらゆる手だてで制限を加えようとするでしょう。しかし人々は自らを組織することを学んだのです。でも、それは常に継続しなければなりません。イラクから分かち合いへ、そして平和への唯一の道として正義の確立へ―そのことが、この現実に基づいて大きく、広くなる必要があるのです。(ベンジャミン・クレーム、SI誌2003年5月号)  
ここ数世紀においては、革命という大きな変容の行動の中でのみ、民衆の声が行動の中心となり、その時代に刻印を残した。今日再び、民衆の声が聞き届けられるべき時が来た。今日再び、至るところにいる人々の正義、自由、平和への要求が、無謀な権力を振りまわす者たちの耳に届き、それらが認知されることが不可欠である。(『覚者は語る』―民衆のパワーの盛り上がり、p.601-602)

Q “民衆の力”は常に存在してきました。それは何も新しいものではありません。「シェア・インターナショナル」誌はそのアイディアをあたかも新鮮で革命的なもののように提示しています。それはなぜですか。?
A 歴史的に、フランスやロシアや中国の革命のような巨大な革命運動を除いては、今日「シェア・インターナショナル」誌が提示しているような“民衆の声”は本当に沈黙させられていました。歴史を通じて、“民衆”は、支配のための武器を持った征服者によって行われた数々の侵略、略奪、残虐行為を目撃し、しばしばその被害に遭ってきました。今日、新しい現象が起こっています。至るところの民衆が集合的な力を感じ、一つの人類のメンバーとしての権利によって、自由で公正な世界を彼らのものとして要求しています。これは、私の考えでは、全く新しいことであり、いかなる政府も対抗できない強力で統合された声を持つ世界世論として顕現するでしょう。覚者方の一人はこう言われました:「民衆の声は智恵の声である」。(ベンジャミン・クレーム、SI誌 2005年3月号)

「主の意志によって、意識の種がいま打ち開かれようとしている」。人々は至るところで目覚めはじめており、彼らの運命は自由であることに気づき、他人に支配されることを許容しなくなるだろう。世界中の政府は民衆の声に耳を傾けなければならなくなるだろう。政府は国民による国民のためのものになるだろう。(マイトレーヤ『いのちの法則』p.308)

「私に何ができるでしょうか、私は小さな一人の人間にすぎません」というような質問が多数寄せられます。あなたは一人ではありません。世界中の何百万もの人々の一人です。正しく思考する何百万もの善意の人々の一人です。彼らに加わりなさい。彼らも、あなたと同じように世界の平和を欲しており、世界にある不正義(非公正さ)が平和を妨げていることを知っています。それを知らせなさい。他の人々やグループに加わりなさい。人類は善に向けての途方もない勢力であり、変化は民衆の上げる声を通して起こるでしょう。すべての国で民衆の声が沸きあがるでしょう。それは、人々が知ろうが知るまいが、マイトレーヤによって鼓舞され、導かれ、活性化されたものです。民衆の一致した意志が政府に変化を強いるでしょう。(ベンジャミン・クレーム、SI 誌2003年11月号)

多くの人々が変化の速度が堪え難く遅いと感じている。貧困と苦境の中にはまって、改善の不足を嘆き、幻滅感と苦い失望で未来に向かう。あらゆる希望が失われ、彼らは自分たちの運命を改善するために必死の手段をもくろむ。革命や復讐の夢が彼らの心(マインド)に容易に持ち上がる。日々の生存のための共通の仕事ゆえに、現在のところ、彼らがそのような手段を試みるのは抑えられているにすぎない。このようにして遠くに住む国民や諸国家の心(ハート)の変化を待ちながら、何百万の人々が不必要に苦しんでいる。間もなく、彼らは自分たちの窮状はそのような苦しいコースをたどる必要がないことを、数え切れない多くの他の人々は彼らの苦しみや嘆きについて何も知らないことを、すべての者の必要とする栄養物はすべての者のために十分に存在し、それがそうであることを証明するには分かち合いが必要なだけであることを認識するに至るだろう。 その時、正義を要求する声が世界中にこだまするだろう。その要求の中心にマイトレーヤの声があり、人間のたどるべき真の運命を妨げるすべてのものを速やかに変容することを強く勧告するだろう。偉大なる主は新しい律法を呼びかけるだろう―人の子らを分かち隔てるのではなく、融合させる生活様式の創造を、すべての者に正義と自由を保証する法の制定を、すべての者の必要を満たす資源の再分配を、これらの必要の充足を維持可能にするために資源のより良い管理を、呼びかけるだろう。(『覚者は語る』―新しい地球、p.398-399)

今日の政治家は自分たちの政策を何一つ達成することができないことを訝しく思っている。力の支配は、世界のコントロールにはもはや効果的な道具ではない。分割統治と無秩序と混乱をつくることによって支配しようとする政治家は、もはやお終いである。新しい時代には、政治家は民衆の声にすぐさま応えるようになり、調和の術を開発するだろう。イデオロギーが消えていくにつれて、知識人や科学者や医者たちが政治の世界に引き込まれていくだろう。(マイトレーヤ『いのちの法則』p.316)?

米国とソ連はもはやスーパー・パワー(超大国)ではない。人類がスーパー・パワーである。国家の意志は国民の意志に基づくだろう。国民は政治家が悪いことをしないように見張るだろう。(マイトレーヤ『いのちの法則』、p.319)

この地球上でのわれわれの未来は幸せなものであるように運命づけられており、すべての人々が人生を最大限に楽しむことができるのである。腐敗や混乱は政治家によってつくられたものであり、覚者方は、それらすべてを終わらせて、政治家は国民の下僕であり、主人ではないことを認識させるためにやって来た。(マイトレーヤ『いのちの法則』、p.322)

明らかに、新しい社会の創造には多くの人手が必要とされる。成し遂げられなければならない仕事は多い。調整されなければならないことは多い。奉仕することを欲する者すべてが、心(ハート)の中に奉仕への召集が響きわたるのを聞くだろう。そして彼らは心(ハート)から応えるだろう。
すべての地に住む人々の、正義と分かち合いを呼びかける団結した声は祈願の言葉となり、何者もこれに抵抗することはできない。このようにして世界は変容するだろう。このようにしてマイトレーヤと覚者たちの指導のもとに、新しい形態がつくられ、新しい関係が練り上げられ、人類にとって新しいより幸せな時代が明けるだろう。(『覚者は語る』―新しい時代の夜明け、p.33)

Q 現在権力を持つ人々はイリュージョンに満ちているようです。私たちのような普通の市民がどうやって変化を起こす手助けができますか。
A グループに加わって、「民衆の声」をつくり上げるために働きなさい。他のすべての人の声にあなたの声を付け加えなさい―魅惑的な権力や錯覚の智恵の地位にない普通の市民の声に。どこであれ、デモ行進に参加してあなたの力を加えなさい。「民衆の声」という概念をつくり上げなさい―それはやがて最も強力な力となり、マイトレーヤのアイディアによって教育され、マイトレーヤによって焦点化され、人類のさまざまな問題に現実的なやり方でアプローチできるようになるでしょう。これが最も強力な力をつくり上げるでしょう。教育され、集中された世界の世論―その力には地上のどんな国も対抗することはできません。無数の声にあなたの声を加えなさい。 (ベンジャミン・クレーム、SI誌2004年1/2月号) □