現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2006年 1月 読者質問

読者質問

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Q ホワイトハウスは、ラテンアメリカ諸国の左傾化を懸念していると言われていますが、それはなぜですか。
A アメリカは、その‘現代主義’にもかかわらず、政治的には非常に右翼的です。資本主義、民間企業、市場のフォースといったものに狂信的に献身しており、当然ながら、あらゆる個人や組織が、アメリカがその‘勢力圏’とみなす南アメリカ諸国によって‘左傾化’することを懸念しています。キューバとの敵対的な関係やチリや他の国での‘体制変革’などは、アメリカが南アメリカの政府を、それがいかに独裁的で腐敗していようと、支配下に置くために何でもやることを示しています。ベネズエラやボリビアなど、今や南の人々は立ち上がり、公正な扱いを求めています。ホワイトハウスは当然懸念しています。彼らに対する圧力が始まるのを注視しなさい。
Q アメリカ政府は民衆の力を恐れているのですか--アメリカ国内とラテンアメリカの両方で。
A はい、しかし民衆の力を恐れているのはアメリカ政府だけではありません。ますます、すべての政府が彼らの支配に対して加わったこの脅威に気づいています。彼らはあらゆる方法を使ってそれを塞ぎ止めようとするでしょうが、地上で最大の力が立ち上がりその運命を成就するのを止めることはできません。
Q 最近レバノンでは、ラフィク・ハリリ氏、サミール・カシール氏、ジョージ・ハウィ氏、ゲブラン・ツエニ氏の暗殺が起こりました。さらにマイ・シダイク氏とエリアス・ムール氏の暗殺未遂事件も起きています。これらの事件すべてにCIAが直接あるいは間接的に関わっていると思われますか。そうであれば、彼らは何を狙っているのでしょうか。
A すべてに関わっているわけではありませんが、ラフィク・ハリリ氏、ゲブラン・ツエニ氏の暗殺と、マイ・シダイク氏とエリアス・ムール氏の暗殺未遂には関わっています。彼らは、ラフィク・ハリリ氏を殺したときのように、これらの暗殺や暗殺未遂の責任をシリアに負わせようとしています。このすべては‘イラクの反乱’への援助に関して、シリアを統制に服させようとするための圧力の一部です。アメリカにとってシリアは、イラン、北朝鮮と並ぶ‘悪の枢軸’の一つです。
Q これらの暗殺は、シリア政府の上層部の承認あるいは黙認の下に行われたのですか。
A いいえ。
Q シェア・インターナショナル誌は、中東問題、パレスチナ・イスラエル問題のような地域の問題に多くの関心を寄せているようですが、なぜこれらの記事に多くのページを割くのですか。
A なぜなら、そこで起こっている紛争を解決することが世界平和に不可欠だからです。
Q 活動家、著名人、一般市民が大変努力したにもかかわらず、2005年のG8サミットの成果が落胆すべきものだったことで、人々はやる気を失ってデモを止めてしまうと思いますか。デモや行進を続けるべきでしょうか。活動家、NGO、著名人が政治家に対してではなく、大衆にアピールすることによって、債務帳消し、フェア・トレード、貧困の終結などの目標を達するほうが効果的だと思われますか。
A いいえ、変化に導く合意をすべきなのは政府です。時はまだ熟していないようです。活動家がデモや行進を組織し続けることは絶対に必要です。ますます‘民の声’が呼び起こされ、平和のため、正義、自由、分かち合いのための彼らの要求を政府に知らせるための意見発表の場が与えられなければなりません。
Q オレンジ革命の間の期待に満ちた出来事の後で、昨年はウクライナ大統領ビクトール・ユスチェンコ氏に失望する人々もいました。ウクライナの展望について何かコメントをお願いします。
A 理想主義的な人々のグループを導き、鼓舞することと、これらの人々の希望や理想を実際に実施することの間には大きな違いがあります。役職に就いて、ユスチェンコ氏は多くの人々の希望を実現するのが非常に困難であることに気づいています。人々は一人の、あまり実務的でない人物に頼るのではなく、実務的な理想主義者たちの「チーム」を選び、すべての人々の善のために共に働く必要があります。
Q ジョージ・ブッシュ氏が弾劾される可能性はありますか。
A 弾劾されるのに彼は他に何をしなければならないのですか。彼はあらゆることを試みたのではないですか。
Q 2006年にあなたが個人的に起こってほしいことは何ですか。
A 戦争の終結、飢餓の終結、マイトレーヤの出現です。
Q 世界の飢餓に関する先進国についてのあなたの批判を読みました。私の地域を代表する国会議員に手紙を書くことに加えて(それは経験から実際上何の効果もありません)、他に一人の人間としてできることはありませんか。
A 手紙を書き続け、デモをやり続け、あなたが感情とハートを持つ人間であることを示しなさい。あなたは一人の人間ですが、世界にはあなたのような人々が何百万人もいるのです。
Q 途上国の飢餓の大きな原因は、彼らの政府自体が腐敗していることにあるのではないですか。アメリカはアフリカの貧しい国々に援助をしていますが、何も変化していないように思われます。
A 政府がしばしば腐敗しているのは本当です。しかし、だからといって私たちは飢えている人々に食糧を与えないわけにはいきません。もちろん、真の答えは、世界的な資源の分かち合いであり、それは不可欠であり、やがて実現するでしょう。

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