現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2009年 4月 人間の構造

人間の構造

なぜこのことが学校で話されないのだろうか?

【2005年9月21日のアムステルダムにおける講演で、ベンジャミン・クレームは以下の見解を述べた】

私たちはいかにして生きるかについて知らないので、ある破局から別の破局へとよろめきながら前進しています。私たちは平和に生きる方法を知りません。なぜ私たちがここにいるのかということについて知りません。私たちは、地球上における生活の意義と目的について知っていません。自分が誰か、ということすら知りません。私たちは人生のリアリティについてほとんど何も分かっていないのです。火星や月や他の天体にロケットを送る方法を知っていますが、人生の目的を知りません。ですから人間は、援けがなければ破滅する運命にあります。
人類は、あまりにも情報に欠けており、人生の本質について非常に無頓着なので、自分の生活の実態を、つまり地球という惑星上での生活の本質を熟知することに失敗しています。それは、1875年以来、書物から得られる情報であり、人類の霊的レベルの本質に関する情報です。私たちは私たち自身の存在の本質すら知りません。
私たちは三重の存在ですが、その三重の存在の中の最低の様相をリアリティ(実相)であると見なしています。鏡を覗いて自分が見ているものを自分自身だと思っています。私たちはそれを自分であると思っているのですが、それは私たちの最低の様相の反映に過ぎません。最も重要度の低い様相です――あなたが地球という惑星に住んでいるなら重要です。もしあなたが地球という惑星上で死んだら、鏡に反映したどの部分もあなたのものではありません。その体がなければあなたは今よりも下等な存在でしょうか?
いいえ、そうではありません。転生して鏡の中にその反映として現れた存在は、偉大で、神聖で、霊的な存在です。私たちはその存在については色々な名称で語ることができますが、大抵の人はそれを魂と呼んでいます。その魂は物質体に繰り返し繰り返し、あるときは男性としてあるときは女性として、転生します。そして魂がもはや物質体(肉体人間)を必要としない時点まで、たえず地球上で進化を続けていくのです。
私たちが地球と呼んでいるこの惑星は、偉大なる存在、偉大な宇宙的存在によって魂を吹き込まれた存在です。その偉大な存在の任務は惑星の創造と、惑星上に存在させるすべての物を視覚化して現存させることです。このことは、この太陽系に魂を吹き込んでいるさらに偉大な存在のマインドの中のアイディア、思考様式、創造物との関連において遂行されます。
あなた方が神についてこのように考えてみるならば、顕現した宇宙には神以外に何も存在しない――存在するものはすべて神である――ということが明らかになるでしょう。そして私たち一人ひとりは、私たちが神と呼ぶより偉大な総体の断片が顕現したものです。その神聖な様相、真我(Self)がそれ自体を幾分低位の振動をもった個々の魂(soul)として自分自身を反映します。その個々の魂は、それ自体をさらに低位の振動で人間のパーソナリティー(肉体人間)として反映します。
それがリアリティ(実相)です。なぜそのことを学校で教えないのでしょうか。誰もこのことを知らないのはなぜでしょうか。もしこのことを知っていたとしたら、私たちはこの地球上で現在のような生活を送ることができたでしょうか。欧米に住む私たちは、地球上に満ち溢れている食糧が手に入らないために無数の人々が死に瀕している現実を無視できるような貪欲で利己的な人間になれるでしょうか。いいえ、私たちが自分は誰であるかを知っていたとしたら、そのような人間にはなれません。私たちは神です――文字通り神です。もちろん全意識においてはそうではありませんが、潜在的には宇宙にあるすべてが私たちの中にあるのです。
私たちは霊的宇宙に住んでいます。それが事実です。私たちにはそれをどうすることもできないのです。私たちがなさねばならないことは、それを顕現させることです。