好機を掴み、行動を起こしなさい(2)――選集
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奉仕への召集
――覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記 1986年5月
人間は現在の意識レベルの限度内で、多くを創造してきた。それは特に科学的業績、芸術、工学、建築の分野において、より顕著である。多くの天才が道を示すために登場した――われわれの時代の文化を豊かにする任務に献身した男女である。このようにして、われわれが宝瓶宮の時代の体験の瀬戸際に立つにつれ、多くの新しい可能性が人間に開かれ、人間の可能性――明らかにされることを待っている神性――を実現するために前進を呼びかける。
わたしたち覚者の見地から見ると、これは始まりにすぎず、人間がいまだ知ることもない文明の創造への準備である――それは太古の時代の最も輝かしい文明に匹敵するのみならず、それをはるかに超える文明であろう。その当時も、今行っているように、覚者たちが道を示したのであるが、その当時は、知識と真理を授けるものとして彼らは知られており、公に活動したのである。車輪は回転し、わたしたちは以前のステップをもう一度、たどり直す。
間もなく世界は、人類種族の長老たち、覚者たち、神の子たちが世界に戻るのを知るだろう。予言はわたしたちの再臨を告げ、弟子たちの期待を活気づかせてきたが、彼らの多くは、今のこの時の出来事に気づかずに眠りこけている。わたしたちの到来を熱望して待つ者は多いが、それを遠い未来のことと心に思い描いている。わたしたちの手が今、扉を叩いているのを彼らは知らないのか。目覚めなさい、友よ! 目を覚ましなさい。善意の働き手たちよ! 世界を変容させるために、わたしたちと共に働く者すべてを必要とする。あなた方の希望と信頼をわたしたちは慈しむ。わたしたちを見、あなた方の生活の中にわたしたちを歓迎する用意をしなさい。
わたしたちの到来を恐れる必要はない。わたしたちは愛のセンター(愛そのもの)を体現する。それがわたしたちの特性であり、わたしたちの奉仕を喚起するのである。これが確かであることを知り、恐れることはない。わたしたちはあなた方の長兄として共におり、道を示す。あなた方に奉仕するこの機会を、あなた方の中に住むことができるこの時を、わたしたちは指折り数えながら、長い間待っていたのである。あなた方がわたしたちを見るとき、終わりと始まりの暗がやって来たことを知るだろう――古い分離の終わりであり、パートナーシップ(提携)の始まりである。
今、世界の救済計画が進行中である。これは、世界に奉仕することを願う者すべての協力を必要とする。奉仕することは、今日、むずかしくない。なぜなら、奉仕の方法は手近にあり、地球そのものが救済を求めて叫んでいるのだから。あなたの奉仕の分野を選び、熱意を込めて行いなさい。あなたがそうすると、あなたの魂は、その仕事のために必要なことをあなたに授けることを知りなさい。さらに、わたしたちの手があなたの手を強め、重荷を分かち合うことを知りなさい。
多くのことが変わらねばならないことは確かだが、その変化の速度はあなた方にかかっている。計画の詳細を実施するために、わたしたちはあなた方の協力に頼っている。奉仕が、新しい文明の先兵に向かって、明日のより良い世界の基礎を築くことを呼びかける。
その点呼の列の中にあなたの位置を占め、わたしたちを助けて救済の仕事をしなさい。時刻の合図が鳴るときに、これを逃がさないように。
(『覚者は語る』―奉仕への召集―p.151-153)
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このうれしい報せを告げることによって、世界中の兄弟姉妹に奉仕するこの機会をつかみなさい。かけがえのない体験と間もなく彼らが行う選択に、彼らを目覚めさせなさい。より良い、より幸せな未来への希望と期待で彼らを勇気づけなさい。そうすることでマイトレーヤの愛に対して彼らの心(ハート)を開かせなさい。
(『覚者は語る』―人間の基本的選択―p.466)
多くのことはあなたがたにかかっている、わたしの出現のために必要な、希望と期待の風潮を創り出すあなたがたの力にかかっていることを知ってもらいたい。あなたがたにこの仕事を頼む、そしてあなたがたの同胞とわたしとに仕えなさい。
(メッセージNo.60、p.177--178)
人々は、マイトレーヤが出現を遅らせているように思えることにほとほと嫌気がさしています。彼が遅らせているのではありません。ただ単に、すでに高位の界では起こっている出来事のタイミングを物質界に溶け込ませることに時間がかかっているにすぎないのです。
私たちもまた、出来事がいつ起こるのかについて責任を負っています。このことを人々は方程式を満たす条件の一つだとは考えようとしません。私たちは起こることに関して、ですからそのタイミングに関して多大な影響力を持っています。私たちが何も行動しなければ、それはいつかは起こることになるでしょう。ですが、もし私たちが反応し自分たちの信に基づいて行動するなら、その出来事に関して時間的要素を強める状況をつくることになり、事態を早めることになるのです、そうしなければ遅らせることになるのです。
最も気にかけていて、最も嫌になっていて、そしてマイトレーヤがメディアに御自身の存在を知らせ、仕事を始めれば、彼を支持しようと思い、マイトレーヤの方で行動を起こしてくれることを最も待ち望む人々は、それを起こす行動を自らは全く何もしない人々です。彼らはマイトレーヤの話をしたことがありません。自分がどう考え何を望んでいるのかを誰にも、家族にさえも話したことがないのです。心の秘密ででもあるかのように秘密にしているのです。
私たちは出来事を起こせます。「人は行動しその意志を実行しなければならない。何事もひとりでに起るものはない」とマイトレーヤは言われます。何かが起こって欲しかったら、私たちは行動し、私たちの意志を実行しなければなりません。ただ運命任せ、ハイアラキー任せ、時間任せ、誰か他の人任せにしてはいけないのです。私たちがやらなければなりません。
(『光の勢力は集合する』p.163-164)
間もなく、長い待ち時間は終わり、偉大なる主は彼の顔を世界に示すだろう、そして新しい啓示の時代が始まるだろう。この事実に勇気を得て、世界中で今も兄弟姉妹たちへの奉仕に自らを捧げている有名無名の人々の隊列に加わりなさい。この時代の問題に影響を及ぼすこの機会をつかみとりなさい。そして志向を行動に移して、苦悩する人類がその過ちを正して、正義と平和の新しい時代を創造するのを助けなさい。
(『覚者は語る』―人類は選ばなければならない―p.393)
親愛なる友よ、世界に起こっている出来事を見回して自分に問いなさい――「これは不思議なことではないか、この新しい光は何としたことだ」と。もしあなたが裡なる光に忠実であるならば、わたしの臨在がこの変化を呼び起こしたことに気がつくであろう。そのようにして、あなたはわたしがここに居ることを知るであろう。そのようにして、わたしの出現のための準備の負担を分かち合うことができ、そのようにして、奉仕の喜びを知ることができる。我が兄弟よ、この負担の一部を分かち持って、それを自分のものとしなさい。遠くに近くに住むあなたがたの兄弟たちに、わたしの臨在を知らせることに専念しなさい。
このようにして、あなたがたはわたしと彼らに仕えることができる。
(『いのちの水を運ぶ者』第87信 p.256-257)
今日生きていることの重要性は、これまでに決してなかったほどに、大計画とこの惑星に奉仕する機会をすべての者に提供することにある。今日、誰も、いかに貧しくとも、あるいは制約された環境にいようとも、このユニークな機会から除外されていると感じるべきではない。この惑星はすべての者に属し、大計画はすべてに関係するのである。
(『覚者は語る』―選択は人間のものである―p.461)
あなたがたがわたしを見るとき、あなたがたの働きは空しいものでなかったことを、昔の兄はあなたがたと共に居ることを、あなたの友であり、案内者はあなたがたの中に居ることを、昔のあなたがたの師が、神への単純な道を示すために戻ったことを、知るであろう。
それなのに、我が友よ、何を恐れることがあろうか。わたしのためにこれをなすことを、あなたがたの任務とし、そしてあなたがたの手のうちに進歩の手綱を握りなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』p.99、p.294)
マイトレーヤがそのメッセージの中で何度も何度も言っているように、「この奉仕の機会は、あなたのこれまでのすべての転生を通じて与えられた中でも最大の贈り物である」(メッセージ第26信、27信)。そして、時間がもうあまりないことを忘れないように。2,000年後の次の時代まで再び訪れることのない機会でしょう。その時には状況は異なっているでしょう。2,000年後にあなたは次の世界教師のための道を整える弟子たちのグループに入っているかもしれません。もちろんそれは異なった人類であり、信じられないほど進化しているでしょう。あらゆる点で新しい世界ですが、道は整えられなければなりません。あたかもこれが本当であることを知っているかのように行動し、それを行動の中で証明しなさい。
(『大いなる接近』p.298-299)
今日、人生の「冷笑的な傍観者」の態度をとることが流行である。関わらずに、単に過ぎていく出来事のパノラマとして心に銘記しながら、最大の苦難の前に、動揺せずにいることが大切だと考えられている。そのような態度はこの転生(人生)の価値を限定し、観察者は行動の喜びを味わうことがない。
重大な出来事が展開しており、それが顕現するとき、人間に無視できない選択を提供する。その選択の性質をよく検討して、心(ハート)から応えることが人間一人ひとりにとっての義務である。もはや人は傍に立って、出来事がしばしば悲劇的なコースをたどるままに任せていてはならない。いまこそ和合といのちのために、良識と平和のために誇らかに立つ時である。マイトレーヤは途上にあり、あなた方の選択を、彼の嘆願に対するあなた方の答えを要求するだろう。あなたはまさにそのような時のためにここにいることを知りなさい、そして今日のあなたの決断の力を疑ってはならない。正義と平和を求めるあなたの選択を知らせて、マイトレーヤが頼ることのできる者たちの隊列に加わりなさい。
(『覚者は語る』―真理の領域― p.423-424)
我が兄弟たちよ、なぜわたしの出現があるまで待つのか。世界はうめき苦しんでいるのに、なぜまだ座しているのか――男女や子供たちが、同胞から見放され、みじめに死んでいるというのに。奉仕の願望より偉大な志はない。あなたの奉仕の行為を、世界の飢えたる者たちを救うことに向け、わたしの計画に助力しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第31信 p.105-106)
ハイアラキーのアシュラムの外的顕現の計画とマイトレーヤの世界への出現を促進するために捧げるこの生涯より有効に過ごせる一生はあり得ないでしょう。これは惑星の観点から見てあまりにも巨大で、あまりにも重要なので、その重要性を私は十分に伝えることはできません。この惑星の生死に関わる重要性を持つものなのです。私たちが働けば働くほど、知らせれば知らせるほど、この事態に対する人類の心の準備を整えることを通して、私たちはこの機会の窓をつくる手伝いをすることになるのです。それが、私たちがそれらを認識できなくとも、これらの機会の窓を利用することのできる方法です。
(『マイトレーヤの使命? 第3巻』P564)
「道」を歩むものに障害は多いが、恐怖心ほど妨害となるものはない。失敗を恐れ、嘲笑を恐れ、苦労や修業や苦しみを恐れる心――これらの障害を「自由への道」の途上で克服しなければならない。岩だらけの山路には確かな足どりが大切である。恐怖心は精神を萎縮させ、危険に対する本能を役立たなくさせる。恐怖心ほどの障害は他にない。それはいのちの流れそのものを妨げる。それはすべての希望を奪い、福利と健康にとって最大の脅威となる。
恐怖心を放棄することを誓い、信を養う心理過程を築きなさい。恐怖心を克服し、疑うことの苦悩を終止させなさい。知識は恐怖を追放する。それゆえ知識と信頼を心に植え付けなさい。
1425年以来、ハイアラキーは新しいリズムのもとに働いてきた。大計画にかかわることはすべて修正が行われ、多くの新しい企画が始められた。それは大計画を実施する方法や手順の再構成を必要とし、そして多くの点において過去との中断を意味する。覚者たちが来るべき彼らの(世界への)帰還のために準備をするかたわら、古代から伝えられたシステムは修正され、進化しつつある人間の必要に合わせて変えられた。
このようにして、わたしたちは外的世界への復帰のために準備をしてきた。わたしたちの顔が知られるとき、それは世界を一変させる変化の時の始まりを意味するだろう。変化は一度にすべて起こるのではない。しかし間もなく、正義と自由のための最初の確固とした強打が加えられ、年月を経るにつれて勢いを増していくだろう。やがてすべてが刷新され、世界中の人間はより澄んだ、より健全な空気を吸うであろう。
この重大な仕事には勇気が必要である。多くの挑戦に応じなければならない。世界を完全に変えることも、過去の遺跡の上に新しい世界を築くことも、容易なことではない。だから、勇気を持ちなさい。そしてあなた方の世界を再建しなさい。恐怖心を捨て、両腕を広げて未来を迎え入れなさい。
また忍耐を持ちなさい、新しいものの礎は石と信の上に敷かれなければならないのであるから。過去の最良のものを大切にし、古い道標を復元しなさい。そうしなければ、人間は道に迷ってしまう。
過去に何度も、人間には起き上がる機会があったが、その瞬間をつかみ取ることをしなかった。両手で未来をしっかりとつかみ取り、美の世界を創り上げる用意をしなさい。絶望を慎み、未来はあなた方の抱擁を待っていることを知り、喜びと愛をもって創造しなさい。
不動心もまた、そして希望も、新しきものの建設に必要である。耐え忍ぶことの必要を心にしっかりと刻みなさい、なぜなら自由と愛に向かう途上に障害は多いのだから。
わたしたち覚者たちは、あなた方の中に住み、わたしたちの経験があなた方に多くの労苦を省かせるだろう。わたしたちの支持と導く手が、必ずあなた方に路上の落とし穴を教えることを期待しなさい。あなた方に愛の法則を教え、最高の志向を生きることを鼓舞するだろう。わたしたち「知者」は、真理の意味をあなた方に教え、あなた方自身の神性の光の中に導いていこう。
あなた方を招くあの未来に向かうあなた方の足どりを導かせてほしい。希望と信頼のうちにわたしたちと共に働き、あなたの道を完全にしなさい。恐怖心を背後に置き去りにしなさい。わたしたちの模範から勇気を得なさい。わたしたちもまた、道の苦しみと危険を経験してきた者であるから。
(『覚者は語る』―未来への道―p.130-132)
わたしを迎え入れ、わたしを識り、わたしの荷を分かち合えるように、急ぎなさい。あなたがたの中で世界に奉仕することを願う者たちの前に、すべての転生に値するほどの機会が、今、提供された。それを掴みとり、充分に活用しなさい。そしてあなたがた自身とあなたがたの兄弟たちのために新しい人生を創りなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第27信、p.93)
だから、あなたの努力の速度を速めなさい。運命の時刻が到来したことを、人類は間もなく大教師の臨在を喜び祝うということを聞く耳を持つすべての人々に急いで伝えなさい。このことを告げて、彼らの希望と勇気を支えなさい。以前には聞く耳を持たなかった多くの人々が、今や耳を傾けるだろう。不安と恐怖が人々に被害をもたらした。徴もまたその仕事を果たし、何百万もの人々を待望されていた出来事と啓示に目覚めさせた。人間の歴史の中で、これほど多くの人々が来るべき変化を感知し、その必要性を理解した時はかつてなかった。かくして、マイトレーヤは、彼の臨在が熱望され、しきりに待ち望まれているという確固たる知識を持って、期待に満ちて準備のできている世界に出現されるだろう。
(『覚者より』―マイトレーヤの優先事―2006年10月号)