現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2008年 5月 タッピングでトラウマを克服

タッピングでトラウマを克服

石川道子によるキャロライン・サカイ氏へのインタビュー

アメリカのハワイ在住の心理学者であり、TFTセラピストであるキャロライン・サカイ博士は、ルワンダのキガリにある孤児院の子供たちの治療をしたセラピストチームのリーダーを務めた。子供たちは1994年にルワンダで起きたジェノサイド(大量虐殺)の生存者である。それは100日ほどの間に80万から100万人が虐殺された惨事であった。石川道子がサカイ博士をシェア・インターナショナルのためにインタビューした。
シェア・インターナショナル(SI):ルワンダのジェノサイド(大量虐殺)の生存者に関わるようになったきっかけは何でしたか。
キャロライン・サカイ:そのアイディアは、私がATFT(思考場療法協会)財団のトラウマ救済チームの一員として(アメリカの)ニューオーリーンズ市でハリケーンカトリーナの生存者や生存者への第一対応者である医者や看護師、消防士や警官、保安官などを援助していたときに持ち上がりました。私たちのチームの一員にポール・オアスという方がいて、彼は牧師であり、心理療法医でもありました。彼にルワンダのジェノサイドの生存者を助けてやってくれないかと頼まれたのです。カリフォルニアにある彼の教会は、食糧や宿舎施設などの必需品を提供しながらルワンダのキガリ市にある「エル・シャダイ」という孤児院を支えていたのです。孤児院の子供たちには、悪夢、フラッシュバック(体験の再現)、不眠、夜尿症、鬱症状、引きこもり、激怒などのトウラマストレス後遺症(PTSD)というジェノサイド(大量虐殺)のトラウマ(精神的外傷)の影響が見られたのです。オアス牧師はTFTチームをそこへ連れて行って、ジェノサイドの生存者を助けたかったのです。私がニューオーリーンズでの臨床チームのリーダーをしていたので、ルワンダでそれをやってくれないかと頼まれたのです。
SI:トラウマに対処するあなたの方法のユニークな点は何ですか。
サカイ:思考場療法(TFT)は、私がこれまでに出合ったトラウマ治療の中で最も急速に効果があり、最も緩やかな治療法です。私はハワイのホノルル市にあるカイザー病院で31年間、臨床心理学者として働き、トラウマストレス後遺症の患者に対してより一般的な様々なな治療法を使ってきました。それらの治療法では、患者がトラウマに対処するに当たって、通常ある程度の解除反応(その体験を再現すること)が起こり、強烈な感情がたくさん生じます。人によっては、それが怖いために、治療を続けることをやめる患者もいます。 TFTは解除反応や苦痛をあまり生じさせません。さらにそれは、患者が自分自身で行うことのできる治療法なので自信を与えてくれます。被害者という感情から抜け出て、彼らは自分で癒し、自分自身を助けることができるのです。治療の成果が上がり、自動的な感情反応が下がり、フラッシュバックや悪夢が止み、トラウマストレス後遺症のあらゆる症状が解け、彼らは自分たち自身を癒すことのできる内在する自分のパワー(力)に気づくのです。
SI:TFT療法は速やかに効果を上げるのですか。
サカイ:はい。事実、ルワンダでの治療の速さに私たちは驚いたのです。私たちのチームのTFTセラピストは4人しかおらず、エル・シャダイ孤児院の400人の孤児を前にしたとき、どうしようかと思いました。孤児たちのうちの174人がジェノサイドの生存者でした。彼らが体験したようなあまりにもひどい残虐行為のトラウマでは、子供たちと個人的に対応して、少なくとも一人に1時間は必要と見たのです。朝から晩まで集中して働いても、3日間かかるだろうと思いました。しかし実際には、ほとんどの子供たちが15分から20分の治療で終わったのです。そして次の2日間をフォローに使い、まだ悪夢やフラッシュバックやその他のトラウマが戻っていないかを一人一人チェックしました。なぜなら彼らの多くはジェノサイドの間に、複数のトラウマを経験したのですから。
SI:彼らが体験したトラウマとはどんなものだったのですか。
サカイ:彼らは自分たちの家族が殺害されるのを目撃し、そしてその後に他の虐殺を見たり聞いたりしたのです。自分自身の体験があるので他の人々の報告を聞くたびに、彼ら自身のトラウマを再びまざまざと体験したのです。村全体の中で生き残ったわずか数人のうちの一人だった子供もいます。社会のメンバーの大半を失った体験をしているのです。 精神的外傷への影響という意味では、ルワンダのジェノサイドは現代史上最も強烈でむごいものだったと思います。なぜなら、彼らは鉄砲やライフル銃で遠くから撃たれたのではなく、至近距離で、なたで殺されたのですから。しかも多くの被害者は、犯行者たちの親戚や友人や隣人だったのです。
SI:子供たちの年齢は幾つくらいでしたか。
サカイ:13歳から18歳までの範囲であり、ほとんどが十代の半ばでした。また私たちは村の大人たちも治療しましたが、彼らの年齢は様々でした。
SI:孤児院は誰が経営しているのですか。
サカイ:エル・シャダイは若い教師でありコーチであるシルヴェスター・ジィツクザという男性によって始められました。彼はホームレスのストリートチルドレンを見つけては、自分の家に連れてきていました。彼らは孤児で、麻薬や売春などで生き延びていたのです。実際、彼らはジェノサイドやエイズや貧困の犠牲者です。シルヴェスターの家では子供たちが多くなり過ぎたので、彼は古い放置されていた倉庫でエル・シャダイ孤児院を発足させて、そこに子供たちを集めました。 シルヴェスターはルワンダの教会の会衆に働きかけ、そしてその教会と連結のあった南カリフォルニア州にあるオアス牧師の教会も関わるようになったのです。彼らは協力して、孤児院のための食糧や水、先生たちの給料、施設の維持などの必要経費を援助しています。
SI:あなたが子供たちの治療に使った思考場療法(TFT)とは何ですか。
サカイ:思考場療法(TFT)とは鍼灸や指圧に使われる経絡を含む自己治療です。治療には経絡のタッピング(指でトントンと叩くこと)や脳の様々な部分を活性化する目の動きやその他の活動が含まれます。その技術は、アメリカのカリフォルニア州南部にお住まいの臨床心理学者であるロジャー・キャラハン博士によって開発されました。彼は1980年代にその治療法を発見し、その後も絶えず研究開発を続け、いまだに改良し続けています。
SI:孤児院では子供たちをどのようにして治療されたのですか。
サカイ:最初に私たちはトラウマストレス後遺症(PTSD)の評価を行いました。通常PTSDの評価に用いる用紙を彼らの言語であるケニア語に訳したものを用意していきました。それで子供たちの保護者である教師たちに評価をしてもらい、学生たちにも彼ら自身の主観的評価をしてもらいました。それから彼らの評価に沿ってそれらを比較し、順位をつけ、整理しました。最もひどく精神的外傷を受けている子供たちについては、個別に集中的に対処しました。私たちはルワンダに3週間しか滞在しませんでしたし、たった4人のセラピストしかいなかったので、後の子供たちはほとんど小グループで、それからより大きなグループで、そして残りはクラス単位で行いました。彼らと一緒に治療のプロトコル、つまり決められた順序のタッピングを行ったのです。 異なった問題について異なった治療法があります。もしPTSDならば、いくつかの経絡をタッピングするトラウマ用のプロトコルがあります。怒りや罪悪感を持った人々がたくさんいましたので、それらに対処する特定のプロトコルもやりました。それはまた異なった経絡を含みます。タッピングはプロトコルによって異なりますが、5回から10回、指でトントンと、しっかりと、しかし静かに叩きます。
SI:子供たちは自分たちでやったのですか。
サカイ:私たちが彼らにタッピングを示し、通訳がどのようにして、どこを叩くかを示したのです。子供たちは非常に早く覚えました。 例を一つ話しましょう。15歳になる女の子がいました。ジェノサイドが起こったとき彼女は3歳でした。彼女の家族は教会に避難していたのですが、犯行者たちがそこへやって来て、殺しを始めたのです。 この少女は、父親が彼女に早く走っていきなさい、そして何があっても後ろを振り返ってはならないよと告げたことを話してくれました。彼女は(3歳の子供の足で)できる限り早く走り始めました。すると彼女の父親が大きな声でわめき、叫ぶのが聞こえたのです。狂人のように聞こえて、いつもの父親と全く違っていたのです。「後ろを振り返ってはならないよ」と言われていたのを覚えたいたのですが、父親の叫びが聞こえ続けたので、なぜそんなに叫んでいるのかを見ようと振り返って見たのです ――何人もの人々が彼女の父親をなたで切りつけていました。 12年前にその攻撃を目撃して以来、少女はその光景のフラッシュバック(再現)を経験してきたのです。彼女はそれを‘白昼悪夢’と呼びました。日中、父親が殺されている光景が思い浮かび、夜は毎晩、悪夢にうなされたのでした。そのトラウマに対処しながら様々な経絡をタッピングしていくうちに、彼女は突然叩くのを止めて、微笑み始めたのです。父親が彼女と遊んでくれたときのことを思い出すことができたのです。それまでは、子供のときの記憶が全くなかったのです。ジェノサイドの体験が彼女の記憶の前面にいつもあったので、その他の記憶が入り込むのを阻んでいたのでした。 そこで私は彼女に、もう一度教会で起こったことを思い出して、何を感じるかを尋ねました。私の通訳は牧師でしたが、「せっかく彼女はよくなってきたのに、なぜまたあの記憶を蘇らせるのか」というような目をして躊躇しながら私を見ました。しかし私たちは、完全な治療を行うことが必要だったのです。少女は泣きだして、他の人々が殺されていたのを思い出したのです。彼女ともう一人の生き延びた子供がどうして逃げられたのかを思い出し、彼女の父親が犯行者たちの注目を自分に引きつけることによって子供たちの生命を救ってくれたことに気づいたのです。さらにいろいろな光景を思い出して、彼女は泣き続けました。 私たちはそれぞれのトラウマ的な出来事に対処しながら、タッピングの治療を続けました。15分か20分くらい経ったころ、彼女は笑い始めました。今度は何を思い出したのかを尋ねると、彼女の父親のことを話してくれました。彼女の母親は、小さな子供たちの歯に良くないのでとても甘い果物を彼女に食べさせたくなかったのですが、お父さんはそれをポケットに入れて家に持ち帰り、お母さんが見ていないときに子供たちにくれたのです。彼女は心から笑い、私たちも一緒に笑いました。 それから私はまた尋ねました。さあ、今度はあの教会で起こったことを思うとき、何が出てくるの? 彼女はしばし間をおいてから、涙なしでこう言いました。「まだ思い出すけど、でも今は遠い、12年前のような記憶です」。そして彼女はまだ他に楽しい思い出を語り始めました。しばらくして、私たちは彼女のその日のセッションを終え、翌日また会うことにしました。少女は次の日、ずっと明るい顏でやって来ました。そして初めて、悪夢にうなされることなしに、とても良く眠ることができたと言いました。そして彼女はまだまだたくさんの楽しい思い出を話し始めたんです。
SI:その逸話を話すとき、あなたは今でも感動するのですね。
サカイ:そうです、とても感動的なんです。私たちはルワンダの人々に、恩返しをしたい、感謝の意を表したいという彼らの願いに、とても感動したのです。彼らは途方もない快活性を、途方もない赦しの能力を、歓びを、人生の楽しみを体験し、表現する能力を持っていました。 一つの例は、村からやって来たある老紳士でした。彼は私たちが子供たちとやっているのを見ていて、自分にもそれをやってくれないかと頼んだのです。彼は妻と子供たち、そして村の大勢の人々が虐殺されるのを目撃するのを強いられたのでした。それから、犯行者たちは、彼をなたで切りつけたのです。12年たった後、彼の首と頭には大きな傷跡が見えました。彼が生き延びたのが奇跡でした。傷自体は癒えていましたが、大きな傷跡が残っていました。彼は絶えずフラッシュバックと悪夢に悩まされていると言いました。 私たちはTFTを使って彼の治療をしました。翌日、彼は孤児院にやって来て、12年間のうちで初めて悪夢にうなされることなく、よく眠れたと言いました。そして彼は、絶えず目眩に悩まされていてよく転ぶのだが、それを癒してもらえないかと私たちに頼みました。私たちは何らかの医療あるいは神経系の治療が必要ではないかと思いました。しかし村人たちには医療サービスもなく、またそれに支払うお金もないのは明らかでした。そこで、私たちは、個人用の治療法を見つけることのできるTFTの診断レベルを試みてみようと考えました。私たちがルワンダで行った治療のほとんどはロジャー・キャラハン博士の著書『TFT(思考場)療法』に書かれている標準的な治療法でした。
SI:ほとんどの人に標準的治療でよかったのですか。
サカイ:はい、トラウマ治療に関しては。私たちが診断治療法を使わなければならなかった人々、すなわち通常のトラウマ症状以外の症状を現していた人はわずか数人でした。 この老紳士の目眩に対処するために診断治療を行ってみると、その後で彼は歩きまわってみて、「もう目眩がしない」と言ったのです。私たちはちょっと戸惑いましたが、おそらく目眩はトラウマに関係していたのだと考えました。実際、トラウマの二次的症状をたくさん見てきました。肉体的傷害が癒えた後でも、鬱病とか慢性的痛みなどトラウマに関連した後遺症があるかもしれないのです。 翌日、この老紳士はやって来て、もはや目眩もフラッシュバックも悪夢に悩まされることもなくなったと報告してきました。彼は村中の人々にそのことを伝えたために、30人ほどの人々が彼のあとについてエル・シャデイにやって来て、彼を助けてくれた思考場療法(TFT)とやらをやってくれと頼んできたのです。 その週の終わり、エル・シャデイの復活祭の日曜日の礼拝に彼はやって来ました。そして礼拝の最後に行われる分かち合いのセッションのとき、彼は立ち上がって、自分は12年間で今初めて良くなったと話しました。そしてそのお返しがしたいので、孤児を3~4人自分の粗末な家に引き取りたいと申し出たのです。本当に感動的でした。
SI:そのような深い精神的外傷がそんな単純な方法で短時間の間に消えるというのは信じがたいです。トラウマ症状は戻って来ませんか。
サカイ:ほとんどの精神的外傷や病的恐怖症は戻って来ません。もし完全な治療がなされてなかったならば、例外はあるかもしれません。TFTは精神的外傷や病的恐怖症の治療には通常非常に効果的です。パニック症状や強迫-神経症のような行動や慢性的痛みのように、再発するかもしれない状況もあります。それは、症状を再び誘発させる毒素のような他の要素の影響かもしれません。それらが何かを見きわめて治療する方法もあります。
SI:ルワンダのキガリの400人の子供たち全部と村人たちを治療したのですか。
サカイ:はい、私たちはエル・シャダイで2週間費やしました。それからあとの1週間は、看護師や教師、牧師や教会のメンバー、地域社会のリーダーなどを対象に思考場療法のトレーニングのワークショップを行いました。
SI:1年後にまたルワンダに戻られたそうですね。
サカイ:はい、次の年のジェノサイドの記念日に行きました。私たちは意図的に、彼らの症状にとって最も悪い時期に行ったのです、なぜなら再発症状や残留症状に対処したかったからです。国全体が喪に服していました。決して再び起こることがないようにという希望と目的を持って、ジェノサイドのことを思い出していました。国民がすべてそれに集中しており、その期間中は歌や踊りのような注意を散らすものは行われませんでした。 私たちが子供たちの評価をしたときに、彼らがPTSD(トラウマストレス後遺症)のしるしを示していなかったのにちょっと驚きました。子供たちや先生たちにインタビューして、それがなぜなのかが分かったのです。彼らは自分で治療することを知っていたので、自分たちで治療をしていたのです。先生たちも子供たちを治療することができたし、また彼らに治療のことを思い出させることができたのです。ジェノサイドの記念日がやって来て、そのことを思い出し始めたとき、また悪夢を見始めたと言った子供たちがいました。でもそんなとき、彼らはただ起き上がって、経絡のポイントをタッピングしたのだと言いました。一人の子が叩き始めると、間もなく7~8人の子供たちがタッピングをし始めるそうです。だから私たちが彼らに会ったときには問題がなかったんだと、彼らは言ったのです。
SI:この療法をするためには、そのトラウマを覚えていることが大切なのですか。
サカイ:はい、そうです。それが思考場であり、トラウマに思考を集中させることです。ですから、生徒たちにトラウマとなった光景に思いを集中させて、タッピングをしながらそれを治療している間、そのことについて考えていてもらったのです。
SI:TFT療法を行っている間の数分だけ、そのトラウマに思いを集中させるのですか。
サカイ:はい。治療の間、トラウマを受けた出来事に集中すると、そのトラウマの影響が薄れていくようです。治療をした後、患者が「まだそのことを覚えているけれど、そんなにまざまざとしたものではない。今は薄れて、遠い記憶のようです」と言うことはざらにあります。さらに経絡を刺激していくうちに、感情的反応に関連した生理的症状を減少させるようです。すると、物事をより明確に考え、異なった対処がしやすくなるのです。なぜなら見方が感情的反応に圧倒されているときとは違っているからです。
SI:1年後に戻ったとき、子供たちはどのように変化していましたか。
サカイ:びっくりしました。彼らは本当に変容していたのです。先生たちの報告によると、子供たちは自己尊重の念と自分の真価についての感覚を増大させていました。犠牲になったと感じ、絶望感を持っていた子供たちの多くが今や希望を持ち、自分たちの環境により誇りを持っていました。孤児院の周りや床の汚れを掃除して、庭に樹や花や野菜を植えたいと言い出したのです。私たちが1年後に行ったときには、孤児院の裏にある大きな土地に野菜を作っていて、ちょうど、収穫し始めたところでした。その結果、彼らの通常の豆と米と水の食事の他に、野菜が食べられたのです。実際、とてもたくさんの野菜ができたので、それを売った収入で、孤児たち全部を食べさせることができたのです。
SI:子供たちは自発的に仕事をしたのですか。
サカイ:先生たちによれば、子供たちは非常に喜んで仕事をしたということです。事実、幾つかのプロジェクトは子供たちが始めたのです。鬱症状で引きこもりだった子供たちが他の子供たちとより関わるようになり、アイディアを自分から提案したことのなかった子供たちがアイディアを出し、分かち合うようになったのです。彼らの機能レベルを抑え、低下させていたトラウマのフラッシュバックや悪夢の影響から解放されたからでしょう。彼らはより活発になり、より創造的で、自己主張をするようになりました。集中力も増大し、多くの子供たちが普通の中学校に行くための競争試験に受かりました。さらに闘争的な態度や夜尿が目立って減ったそうです。心の痛みや怒りのために、引きこもって、他の子供たちを避けていた子供たちの多くが他の子供たちと遊ぶようになり、もはや怒りを抱え込まなくなくなりました。
SI:ルワンダでのあなたの体験についてもっと述べたい感想は他にありますか。
サカイ:もっと多くの人々がこの自己治療の恩恵を得ることができるようになることを願っています。ルワンダの先生たちに子供たちがそのことをとても的確に表現してくれました。この治療を、すべてのジェノサイドの犠牲者たちに、ひどいトラウマで苦しむ人々すべてに提供する必要がある。そうすると、トラウマの症状から解放されて、再び生きることの歓びを味わえるようになれるのだから、と。ルワンダの人々はそれをはっきりと表明しました。治療にお金はかからないのです。彼らが言うように、「無料なんだよ、自分で治せるんだよ」。 エル・シャダイ孤児院の教師兼コーチであるシルヴェスター・ゼツクーザ氏が非常に美しく表現しました。「これは祈りが応えられたのです。これらのテクニックは子供たちのいのちを助けてくれました。トラウマの影響から解放されて、彼らの目は未来に向けられました」
詳しい情報は:www.atft.org

?

?