現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2012年 6月 協力の道

協力の道

――覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記 (2012年5月9日)

人間が協力の恩恵に気づくとき、それを最も快適で賢明なやり方として自然に採用するだろう。絶え間ない競争の辛苦と緊張は永久に消え去るだろう。競争の重圧は仕事から喜びを搾り取り、毎日を生存のための苦闘にする。もちろん、競争的な苦闘にあこがれ、自分のもろいエゴ(自我)を他の者たちと戦わせることで人生を生きがいあるものとするための刺激を競争の中に見いだす人々はたくさんいる。彼らは自分を自分自身に印象付けるために競争を必要とする。しかしながら、非常に間もなく、人々はますます宝瓶宮(アクエリアス)のエネルギーの恩恵に反応し、競争の分離的特質を理解し、喜んで協力の習慣を身に付けるだろう。このようにして、人間が彼らの奉仕を待つ再建の多くの仕事に対等な仲間として共に働くにつれて、世界は途方もない恩恵を勝ち取るだろう。かくして、世界は喜んで働く人々の手によって変容させられるだろう。かくして、新しい世界はつくり上げられるだろう。宝瓶宮(アクエリアス)とは和合のもう一つの言葉であり、その協力という贈り物を通して、和合が徐々に顕現するようになるだろう。和合は新しい時代の顕著な特徴となるだろう。

今日の選択

数え切れない何千年もの間、競争が支配してきた。競争の習慣が人類種族の前進への努力を強化したことによる達成は多い。しかし、それらは重要ではあるが、協力によって達成できたであろう可能性に比べると、その比ではない。文明が人間の進歩を記してきたが、最高のインスピレーションは協力的な努力から生み出され、人間を前進へと招いてきたのである。今日、人類は岐路に来た。人間の絶え間ない好奇心と競争の精神が、人類種族を歴史上で最も危険な時点にもたらしたのである。最も物質的な形で究極的な力(パワー)を求める欲望はわれわれに原子爆弾をもたらし、何千万の人々にみじめな人生をもたらした。かくして、人は破壊的な敵対と戦争に終止符を打ち、喜んで新しい道に入らなければならない、もしくは自滅に直面するかである。これが今、人類種族が直面する選択である。一人ひとりが熟慮の上で、自分の意志を表明しなければならない。