現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2007年 11月 地球は産みの苦しみの中にある

地球は産みの苦しみの中にある

地球温暖化とその結果がもたらす気候変動によって提起される危険を真剣に受けとめはじめた人々がやっと現われたと言ってよかろう。その危険の実体と度合いについて、そしてその中で、それが存在することについての合意ができた問題に対処する最善の方法について、かなり意見の相違があることは確かである。しかしながら、破壊の進行を止め、環境を安定させるためには人間は途方もない仕事に取り組まねばならないということを、少なくとも認めつつある人々がいるということは疑いない。最も認識のある、関心を持つ人々でさえ、この問題の大きさとその複雑さの度合いがどれほどのものかについて、ほとんど知らないということもまた事実である。

汚染問題がその一つである。汚染は様々な形をもち、あるものは明らかであり、意志さえあれば容易に対処できる。しかしながら、あるものはいまだ人類に知られていない科学と救済策を必要とする。それはあまりにも有毒で破壊的であり、その克服は最優先されなければならない。空気の質や食物や動物、そして河川や海洋の魚に対する汚染の結果は知られているにもかかわらず、ほとんど無視されている。あらゆる汚染物質の中で最も破壊的な核放射能による汚染は、地球科学の科学者たちによる発見を待つ。核放射能の上位レベルは、現在の原子力テクノロジーを越える。またそれは人間と低位王国(動植物界)にとって最も有害で危険なものである。これらすべてのレベルにおいて、汚染の問題は克服されねばならない。これは現在の政治、経済、社会の完全な再建によってのみ達成することができる。

荒 廃
人間は地球を荒らし、汚染し、そして自分自身の住む環境をひどく破壊した。いま人間は自分たちが傷つけたところのものを救済することを最優先と見なし、自分たちの病んだ惑星を健康に戻さなければならない。惑星に対する要求を簡素化し、簡素さの美を学び、分かち合いの歓びを学ばなければならない。人間はほとんど選択肢を持たない--その仕事の緊急性は即刻の行動を要求する。すでになされたダメージ(損傷)の本当の規模を認識する者はまさにほとんどいない。問われなければならない問題は、地球という惑星を救済することができるか、それはどんな方法によってできるのか、ということである。

答は大きく鳴り響く「然り」であり、その方法には大多数の人間による現在の生活様式の変容が含まれる。
いわゆる‘開発された’国々すべての最高の野望は彼らの経済の成長率をさらに高め、それによってさらに豊かになることである。そして、競争に基づいた経済社会で、支配力と力(パワー)を達成し、さらに高度の生活水準を享受することである。そのためには、地球の略奪、資源の無頓着な浪費は単に自然なことであり必要だと見なされる。この無責任な行為がついに惑星地球をほとんど屈服した状態にまでもたらした。

緊 急
マイトレーヤがこの緊急問題を取り上げ、そして彼の解決法を提供する時は長い先ではないことは確かである。彼が提唱する最初のステップは、今日多くの者が否定するこの問題の緊急性を受け入れることである。分かち合いは、われわれの災いへの答えと地球の再生を提供するための変化のプロセス(過程)の始まりであると、彼は言われるであろう。