平和への探求
――覚者より、
ベンジャミン・クレーム筆記 2010年6月13日
疑いもなく、人類による最も重要な達成は戦争の終結であろう。これが達成されると、人間のエネルギーは、今日彼らを悩ませる多くの他の問題に取り組むために解放されるだろう――豊かな世界で不必要に飢える何千万の人々;惑星の生態系の危険な不均衡;金持ちの先進開発国と貧困な開発途上国との間にますます増大する溝;さらに悪ずれしたテロリズムの増大とそれに対する恐怖;世界中の経済崩壊によって生じた苦難と恐怖。
いくつかの国の政府はこれらの困難な問題に対処しようと試みるが、他方、他の国はそれらの問題の主犯であり、扇動者である。人類には何ができるか? 各々の問題が他の問題から派生し、すべてが手に負えないように見えるとき、いかにして始めるか? わたしたちの観点から見れば、これらの問題は現実であり、緊急なものであり、そしてたった一つの状況から生じる。それは人類の肩に重いくびきのようにのしかかる分離主義であり、すべての一致した行動を妨げる。理性よりもイデオロギーが、いまだ、諸政府のマインドと行動を導いており、その決定事項がすべての者の生活に影響を及ぼす。彼らは自分たちの立場を支持する友や同盟国を求め、かようにして勢力圏を築き、人々の心(ハートとマインド)の中に支配権を得ようと懸命である。
宗教
今日、この問題はキリスト教とイスラム教の間に再燃した宗教的分離によって増大している。ますます世俗的な世界の中で、両方の宗教の原理主義信奉者たちはますます好戦的であり、対決の温度をさらにいっそう危険なレベルに持ち上げる。特に、イスラム教のテロリズムは、伝統的なイスラムの信仰と全く矛盾して、平和な世界への試みに対して、新しい次元をもたらした。このプロセスをいかにして逆転させるか? これらの問題を解決する方法は一つしかない。それはこれまで試みられたことのなかったことであり、しかもそれは、あっという間に数え切れない人々の苦しい運命を和らげ、ついに、やっと苦悩する世界に本当の永続的な平和をもたらすであろう。
継ぎ目なく
人々は自分たちが分離していないことを、分離したことは一度もなく、そして分離することは決してないということを認識しなければならない。彼らは、われわれすべてを包む神聖で継ぎ目のない総体の部分であり、それに対してわれわれは、それぞれのやり方で『神』という名前をつける。『神』は平和であり、正義と分かち合いと信頼であることを、そして彼らの恐れは彼らの兄弟たちに対する恐れでもあることを、人々は認識しなければならない。マイトレーヤの任務は人間にこの真理を示すことであり、彼らの切望の中核に全ての者が望む平和が存在し、顕現するのを待っているということを思い出させることである。