希望(第2部)──選集
Hope (Part Two)ー a compilation
「希望(Hope)」というテーマに関する引用文の2回目の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。第1部はシェア・インターナショナル誌2005年12月号に掲載された。
あなたがたがわたしを見るまでの時間は残り少ない。この残り少ない時間を最も有効に使い、あなたの兄弟たちにわたしの臨在の事実を告げなさい。あなたがたが出来ることで、これよりも貴重な役割はないのである。希望は高まる、我が友よ。希望はあなたがたの直中にある。世界に新しい光が明ける、そして人類は歓びを知るであろう。
(『いのちの水を運ぶ者』第112信、p.337)
人々はより高位の源からの合図を待つ。意識しようがしまいが、今が平常の時ではないことを、非常に重要な、最大限の緊張と無限の可能性の時であることを知っている。彼らは古い真理に、時代を経てきた教典や過去の儀式に目を向ける。しかし漠然とした不満を感じ、新しい時代の啓示を待つ。
その「新しい啓示」もまた、人間の求める心(マインド)を待っている──「人類皆兄弟」という単純な認識が、差し出された聖杯を満たすだろう。何百万もの人間が、この幸いなる成就を迎える用意を整えて、期待と新たな希望のうちに、頭を上に向ける。
人は空しく待つのではない。彼らの希望に目的がないのではない。マイトレーヤはその誓いを成就するために、人間を人間に、そして人間を神に、再び結び付けるためにやって来られた。「すべての物事を新しくするために」、人間の聖杯を愛の花蜜で満たすために、そして人間を新しい幸いなる時代に安全に導くためにやって来られた。
(『覚者は語る』―新しい幸いなる時代―p.365~366)
[世界奉仕者の新集団]は世界の希望であります。彼らを通して新しい文明が築かれるでしょう。彼らは今、新しい機構=政治、経済、宗教、社会、科学、教育、文化の機構=が築かれる土台を造っています。宝瓶宮の時代の文明を創造するために最も重要な面はグループ意識の創造であり、一つの人類という感覚であり、神と大自然と人間は一体であるという認識であります。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』p.182)
今日、変化の必要を認めてはいても、まだそれに抵抗する者が多い。古き使いふるされた過去の世界がくずれていくのに気づいていながら、なお古い形態にしがみついている者が多い。しかし国々に新しい声が聞こえる──希望と約束をはらんだ真理の声が、新しい時代の声が。この声は人々の心に刻みつけられていく、次第に強さを増しながら。なぜならこの声は、人間を通して語る神の声であるから。
(『いのちの水を運ぶ者』第12信、p.53)
世界は古いものと新しいものとの間を、過去と未来の間をさまよっており、人々はその結果を示す徴を固唾を飲みながら待つ。徴はそこに、すべての者が見ることができるようにたくさんあるのだが、彼らは、それらの中に切望する希望を見ることを拒否する。したがって、彼らの幸せと平静さは減少する。
未来を恐れることはない。なぜならそれは、もし人間がその意志を持つなら、想像するよりもさらに偉大で、より美しいものであり、人間の最高の夢よりもさらに素晴らしいものであるから。不確かさや耐えがたい悲しみ、喪失や変化の痛みは、生まれ出ようと苦闘している新しいより良い世界の産みの苦しみにすぎない。
(『覚者は語る』―生得の権利が待っている―
p.551~552)
我が友よ、あなたがたはこの時期に奉仕するための特殊な機会に恵まれているのである。あなたがたは希望のメッセージ、真理の宣言を聞いた。あなたがたの未来はあなたがたの判断にかかっている。実りのない不活動につながる路をとるのもよい──それはあなたがたの自由なる権利である。しかしながら、我が友よ、あなたの兄弟たちと私とに最も強力な方法で奉仕することのできる機会を、何故に放棄するのか。わたしがあなたがたの中に存在する事実を伝えて、あなたの兄弟たちの目に喜びの光が目覚めるのを見なさい。彼らにも希望と約束の顕現を分かち合い、わたしの側にあなたの座を占めなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第68信、p.201~202)
新しい希望と志向が以前の無関心に取って代わり、すべての者のためのより良い人生への期待を明るく照らす。奪われて拠り所のない人々へのさらなる援助の計画はすでに進行しており、これは今や、老いも若きも同様に、多くの人々がますます感じている責任感を反映する。
行動し奉仕する用意のできた人々の思いを解き放つために、マイトレーヤのインスピレーション(鼓舞)のみが必要とされる。人類の一体感の味わいは、彼らの心(ハート)を愛と分かち合いのすばらしさに開かせ、より良い世界を創造するための彼らの用意を熟成させた。
マイトレーヤが提供するリーダーシップは人類を失望させないだろう。彼はすべての者の希望と志向を高め、そして人々の持つ最高のものを解き放たせるだろう──たとえそれが今は隠され、恐怖心と無知のためにその存在が表現されていなくても。彼は人間の恐怖を征服し、そして本当にひとつの新しい人類を確立するだろう。
(『覚者は語る』―新しいミレニアムが始まる―
p.514~515)
希望とは、すべてのものと内的につながり合っているという自覚です。あなたの生命が、日々の活動が、宇宙の計画と内的に結合していることについての自覚です。自分が誰かについての認識、自分は真我であるという感覚──それがあなたに信(faith)とか希望を与えます。信や希望は、自分が誰なのか、どうしてここに居るのか、自分の目的は何かについての内的、直観的認識から出てくるものであり、地上の何ものもそれを揺るがすことはできません。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』p.717)
わたし自身を公に顕す時が来たら、すべての人類の希望と願いを表明する──新しい人生への、新しい出発への願いを、方向転換への用意があることを、人々が平和に生きることができる新しい世界の建設を、自分自身を恐れることなく、兄弟たちを恐れることなく生きることができ、心に喜びを持って自由に創造し、正直にあるがままであることができる、そのような新しい世界の建設への願いを表明しよう。わたしの仕事は、始まったばかりであるのに、もうすでに人の心に新しい光が、新しい希望が芽生え、新しい始まりの兆しがある。人間は孤立した存在ではないことを、あらゆる者の守護者が、代理人を遣わされたことを認識し始めている。わたしは、神の代理人である。
(『いのちの水を運ぶ者』第8信、p41~42)
あなたがたの多くは、もうすぐわたしを見るであろう。あなたの兄弟たちにこの喜ばしい待望の思いを分かち、マイトレーヤが、友が、兄が、昔の師がやってきたことを告げなさい。今これをなして、彼らが失った希望をよみがえらせなさい。今これをなして、わたしのために働きなさい。世界に奉仕して、わたしの愛の祝福を受けなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第19信、p.74)
人類が聞く声は、キリストの声のみではないだろう。世界中に、すべての国に、話す機会を待つグループが存在する。準備を整え、訓練を受けた彼らはいま舞台の袖に立っており、召集がかかればいつでも奉仕する用意がある。彼らは時代の要求と今日の人類を取り囲む問題に対する答えを知る。少しずつ、これらの問題は克服されるだろう。そして人類種族の進化の中に、新しい一章が開かれるだろう。もうすぐ、これらの賢明な者たちは前面に進み出て、自分たちを世界の用のために提供するだろう。彼らの非利己性ゆえに、人々は彼らを推薦することとなり、彼らの判断がすべてのものの信頼を勝ち得るだろう。
であるから、これらすべてのことから勇気を得て、新しいより良い時代が来つつあることを知りなさい。今この世界をしっかりと捉えている変化の勢いを止めることは誰もできないことを知りなさい。
(『覚者は語る』―拒否されることはないだろう―
p.264)
私たちの任務は、キリスト・マイトレーヤがここにいることを世界に知らせることです。質問にどう答えるかを勉強して無駄にする時間はありません。あなたがなすべきことは、マイトレーヤがこの世におり、キリストがこの世におり、彼は私たち人類が文明を再建するのを助けるためにやってきたということを世界に伝えることです。それのみが、あなた方が想像もできないやり方で世界の風潮を高揚させるでしょう。これらの言葉ほど人類の心に触れ、高揚させる言葉はありません。しかし、あなたがそれをしなければなりません。あなたがしなければならないのであり、覚者方よりもあなたの方がよく知っているなどと思わないことです。
(『シェア・インターナショナル』2015年1月号、p.12
ベンジャミン・クレーム「2014年ヨーロッパ研修会
──質疑応答」)
偶然に起こるものは何もない。わたしは行動への呼びかけを発する、そしてその行動を何倍にも力あるものにしよう。わたしの弟子となり、わたしの友となり、わたしの真の民となるこの機会を今、掴みとりなさい。わたしが来る以前は、人は抜け出すすべを知らなかった。身動きならない苦境に深くはまりこみ、恐れていた。今は、新しい光が、変化への新しい可能性がある。新しい希望が世界を席巻している。それはわたしの光のエネルギーであり、あなたがたへの贈物であり、すべての人間への、わたしの祝福である。
(『いのちの水を運ぶ者』第21信、p.79)
恐怖心を克服して、他の人々の希望を支えなさい。恐怖心と歓びは同じように伝染しやすい。愛と歓びを実践し、絶望の扉を永久にしっかりと閉じなさい。これをなしなさい。そうすればあなたは想像以上に人類を助けるだろう。
(『覚者は語る』―生きる歓び―p.72~73)
マイトレーヤの再臨と覚者方の出現は世界の緊張を減じ、大きな安堵感をもたらすだろう。それが肉体的情緒的福利にもたらす効果は大きいだろう。今日世界にある肉体的病気の多くは心的原因──分裂した社会や世界に固有の緊張や恐怖や無理──によるものである。未来への真の希望が与えられると、人類の一般的な健康は改善されるだろう。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』p124)
人の中にある一人の素朴な男であり、いまは、人間の希望と恐怖を心に記録する者として、わたしを探しなさい、我が友よ。分裂の時代は終わり、分割の時は過ぎたことを示すために、わたしはやってきた。我が友よ兄弟よ、これからは、世界の風潮に変化が生じ、希望の甘美な雰囲気が人事の中に入り込み、正義を求める新たな声があらゆる方角から発せられるだろう。そしてあなたがたはその叫びの中にわたしを発見するだろう。
平和と正義と同胞愛を呼びかける者すべてを、わたしは支える。兄弟たちを愛する者たちすべてを、わたしのもとに招く。彼らはあらゆる党派から、あらゆる国家から、わたしの周りに集い来るだろう。わたしは彼らの心を希望と愛で満たす、そして彼らはその数を増し、勢いを増して、世界を征服する。この過程は始まった。すでに人々の声は聞かれ始めている。ますます声を大にして、彼らは正義と平和を求める。新たな希望が人類をとらえ、わたしの心を喜ばせる。
(『いのちの水を運ぶ者』第131信、p.394~395)
国連は世界の大きな希望である。国連内部の関係の中に、民主主義──人間が善意と呼ぶ神の意志の表現のための象徴──が大きく書き込まれているのを見ることができる。キリストの到来と共に、この善意がすべての人間の間に、そしてすべての国家の間に正しい関係の確立をもたらし、来るべき文明の顕著な基調となるあの統合を表現するために必要な環境をつくるだろう。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』p.156~157)
希望は自分自身の存在についての感覚から沸き上がります。それは、信とか魂との内的連結と呼んでいる、あの持続させていく特質です。それは魂の特質です。「わたしはあなたがたの希望である」(マイトレーヤのメッセージ第10信)とマイトレーヤが言われたように、それは私たちの裡にあるキリスト原理であり、進化のエネルギーそのものであり、それが私たちを全宇宙の流れに結びつけるのです。マイトレーヤが「わたしはあなたがたの希望である」と言われるときに意味されるものはそれです。マイトレーヤであるところのもの(What He is)、つまりキリスト原理の体現、があなたの心(ハート)の裡にあるとき、あなたは希望を持ちます。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』p.717)
歴史上初めて、全世界が大師を見、知ることができるだろう。初めて人間はともに「神の使者」に敬礼するだろう。彼を知るとき、彼が賢明なる助言者であり、真の兄であり、友であることを知るだろう。この約束で勇気を奮い起こしなさい。なぜなら、人間の苦悩が和らげられる日は遠くないのだから。この約束で勇気を奮い起こしなさい。なぜなら潮の流れは光の側に有利に変わりつつあるのだから。
(『覚者は語る』―マイトレーヤの使命―p.125)
我が友よ、希望の道はあるのだ。光へ通じる道がある。その単純な道は同胞愛と愛による道である。あなたがたはこれを以前に何度も聞いた。にもかかわらず、人類はいまだにこれを成し遂げていない。喜んでいのちと正義と分かち合いとを選びなさい、そしてわたしに従いてきて、最も栄光ある輝かしき未来に進みなさい。これを選び取りなさい。我が友よ、そして神としてのあなたの真の偉大さを賦与されなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第33信、p.111)
ハイアラキーはジュワル・クール覚者を通して、人間の心は、特に一般の人々の心は健全であると言いました。彼らは平和と正義と分かち合いを受け入れる準備ができています。平和を切望しています。既に世界の人間は平和のために行進したりデモを行っています。間もなく彼らは正義と分かち合いを叫びながら行進するでしょう。マイトレーヤ御自身がメッセージ第135信で言われました。「善意の人々が集団をなして、正義と平和への希望と夢を高く掲げて振り回すだろう。この叫びが各国家の中に真理の松明を灯すだろう、そしてその中心にわたしが居る」。まさしくこのことが今、米国やヨーロッパにおける平和行進で起こっていることです。これは人々が分かち合いを、そしてマイトレーヤを受け入れる準備があることを示していると思います。彼の言葉を受け入れる準備ができていることを示します。このようにして彼は、我々の要求と志向を喚起し集中させます。教育のある世界世論の集中的で断固たる意志に抵抗できる政府は地上に存在しません。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』p.133~134)
すべてがよく進み、未来への良き前兆である。わたしの計画は速やかに進み、人類を活気づかせる。今日、世界中どこを見回しても、変化が起こっている。上部から下部まで、古き腐った秩序の綾はほころびている。これを見て大いに満足している。この過程において痛みはあるけれども、新しいより良い世界が出現するのであるから。だから、我が友よ、この事実に励まされて、希望を持って未来を見つめなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第130信、p.391)
一般の傍観者にとって世界は、平和のビジョンを分かたない者によって、あらゆる状況・形態の中に富と権力への機会のみを見る者たちによって、引き裂かれ、支配されている。これらの者たちは大勢いるが、大多数の人間は戦争の無益さに飽き飽きし、そのような愚行を永久に終わらせるための戦略を求める。彼らの心(ハート)の中に、すべての人間のための平和と前進の新しい時代の希望が燃える。すべての国に存在するこれらの人々が世界の希望を代表する。
マイトレーヤが出現し話しかけられるのは、彼らに対してである。マイトレーヤが未来のビジョンを、今でさえ提示されるのは、彼らに対してである。何百万もの彼らはマイトレーヤの唱道に速やかに反応するだろう、そして、すべての者の希望を燃えたたせるだろう。
(『シェア・インターナショナル』2004年6月号、
「覚者より」─究極の選択)
真の希望は魂から発せられるものであり、したがって霊的な特質です。それは人を、より良い未来を求めそれを実現する志向で満たし、進化そのものの原動力となります。ですから、人類にとって希望は人生の不可欠な側面です。
(『光の勢力は集合する』p.223)
わたしたちは人間の中に、責任の分かち合いについての新しい意識を確立することを求める。一致協力した行動の味を、彼らの中に目覚めさせることを求める。わたしたちはこの二つが顕現できるような条件をつくるように努め、そのようにして変化に導く。すべてがエネルギーである。エネルギーのみが存在する。人類という中心(センター)おけるこれらの高度のエネルギーの影響を通して、世界に新しい雰囲気を生み出すことを求める。信頼の条件をつくるために、わたしたちを助けてほしい。そして世界に新たな希望をもたらそう。愛と信頼の種を蒔き、それが希望と喜びとして花開くのを見守りなさい。
(『覚者は語る』―重要な機会―p.86~87)
人類は平和に共に生きるべきであるという希望を分かち合う者たちはすべて、わたしのために働く者たちである。平和と分かち合いと正義が、わたしの教えの中心である。この真理の光の輝くところに、わたしは目を向ける、そしてその光の管を通してわたしの愛を送る。そのようにして、わたしは働く。そのようにして、わたしはあなたがたを通して世界を変えていく。
(『いのちの水を運ぶ者』第92信、p.271~272)