現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2009年 8月 ついに、その時は来た

ついに、その時は来た

ベンジャミン・クレーム講演 2009年5月26日 名古屋

再び名古屋に来てうれしく思います。この会を準備してくださり、私がこの情報を皆様に提供するためのさらなる機会を与えてくださった名古屋/中部地区の伝導瞑想グループの皆様に感謝いたします。これは情報なのです。現在のそして将来の出来事について、なぜそれらが起こっているのか、その特質、ならびに現在起こっているこの変化の必然性に関する情報の提供です。
まず、今日この講演をはじめてお聞きになる方たちに一言申し上げておきたいことがあります。皆さんは自分自身の考え方をご存じですが、私の考え方は知りません。世界に起きている重要な出来事について話をする人々はほとんど、聴衆が自分の言うことに同意し、それに沿って行動することを期待し、それを願うだろうと思います。私は、私のためではなく、皆さん自身のために、皆さんがこの話に興味をもち、同意できる何かを見いだされることを願います。
私はしばしば訊ねられるのですが、「これは興味深い話ですが、なぜ私はこれを信じるべきなのですか。証拠を見せてください」という質問です。私が申し上げることは大体において予言的性質のものであり、予言というものはそれが実際に起こるまで証明することはできません。ですから私はあなた方が私の言うことを信じるべきだとは思っていません。私はただ、私に伝えられたこの情報を皆様に考慮していただくために提供しているにすぎません。もちろん、私自身はこれを信じています。そうでなければこの情報を世界に伝えるために何十年も費やすことはなかったでしょう。これをしなくても、私にはやりたい、好きなことがたくさんあるのです。
この情報は、私には十分に証明されていますから、私は、これが真実であり、この出来事が展開していくにつれてそれ自体が証明していくだろうということに完全な確信を持って、話をしています。その上で、私はこのことを皆様に考慮していただくために、そして皆様が、いまは、それを受け入れるのでも、拒否するのでもなく、ただ心(マインド)を開いて聞いてくださることをお願いするのみです。私の話を聞いた結果として、もし皆様が将来について、世界の未来について、さらにまた皆様の子供たち、そのまた子供たちの未来について希望を抱いて家にお帰りになれるならば、私はとても満足です。

変化していく世界

私たちは途方もない変化を通っている世界に住んでいます。これは、私たちをこのいわゆる‘不況’に、経済制度の崩壊に導いたマネーの男たちや株のブローカーや銀行屋の貪欲と利己主義の結果のみではありません。この経済崩壊は、途方もない金融経済の権力をもつ人々の貪欲と利己主義と自己満足感によって引き起こされたことは確かであり、彼らは人類を失望させました。しかし、この影響を受けて苦しんでいる人々にとっては破局のように感じられるこの状況は、それよりもさらに大きな、その規模において完全に宇宙的な出来事の結果であります。
私たちは文字通り、太陽系の、そしてこの地球という惑星の進化における新しい局面に入りつつあるのです。この太陽系は偉大なる星団の一つ、パイシス(双魚宮)星団の影響圈域から抜け出て、次の星団、アクエリアス(宝瓶宮)の星団の影響圈域に入ってきており、すでに次の2,500年間続くアクエリアス(宝瓶宮)の時代のステージのはじまりに入りました。
これは太陽系が天空を巡り、黄道帯上にある各星団との関係を持っていく動きの結果です。黄道帯を一周するのに、太陽系は約25,000年から26,000年かかります。そして約2,150年毎に、それぞれ異なった星団と新しい関係を持ちます。太陽が、次のアクエリアス(宝瓶宮)の星団により近く接近していくにつれて、過去2,000年間われわれがその下で生きてきたパイシス(双魚宮)星団のエネルギーが後退し始めたのが1625年からであります。アクエリアス(宝瓶宮)のエネルギーは1675年にこの太陽系に流入し始めました。日ごとに、パイシス(双魚宮)のエネルギーはますます退いていき、アクエリアス(宝瓶宮)のエネルギーはますます強力になっています。現在、その両方のエネルギーが大体同じくらいの強さで私たちに影響を及ぼしているので、それが問題なのです。それについて私たちは何も知らないので、何をすることもできません。
これらは偉大なる宇宙のエネルギーであり、宇宙空間に放出されており、すべての太陽系に影響を与えています。パイシス(双魚宮)のエネルギーは後退しつつありますが、政治、経済、宗教、科学、文化等々の制度機構はまだあります。しかし、そのエネルギーを表現することができません。エネルギーは宇宙空間にいわば逆戻りしており、したがってこれらの制度機構は機能しなくなっています。今日の政治経済制度は、もはやうまく機能しないのです。政府はそれを使うことができません。マネーの男たちはそれらを使うことができません。彼らがやれることは過去2,000年の間いつもやってきたことだけであり、それはもはや機能しません。
これらの‘エネルギー’とは、私たちを元気にさせるようなエネルギーのことではありません。それは、自由とか正義とか正しい関係というような特定の偉大なる理念(アイディア)を包含するエネルギーです。それが私たちに意識の様相を与えます。人々は、例えばフランス革命のときの自由、同胞愛、正義が世界の半分にとって偉大なる理念になったように、それらに反応するのです。ですから、それらの理念は私たちの意識の中に長い間ありました。しかし、政治や経済などの制度の中の変化はこれまで起こりませんでした。
実際、世界は二つに、二種類の人間に分かれています。半分は古い、パイシス(双魚宮)の過去のやり方にこだわっており、あとの半分は新しいやり方、未来の方法を探し求めており、大体において若い人々です。しかし、それを表現する手段が、制度がありません、なぜなら、それらはいまだ理念(アイディア)であり、生活の仕方ではないからです。
パイシス(双魚宮)の時代に人間の意識に起こった特質は途方もないものです。パイシス(双魚宮)のエネルギーが人間に与えた主な特質は、個人性、理想、献身であり、過去2,000年の間の個人性の発達は明らかです。2,000年前の人類の意識はいわば群れのような、動物の群れのようなものでした。彼らは個人として考えることをしませんでした。個人的に考えることのできたわずかな人々は権力の地位にいました。今日、世界中の一般大衆は強力な個人であり、理想で満ちています。しかし、著しい個人性ゆえに、献身がいつも私たち自身の理想、それが何であれ、に向けられてきました。
すべての理想が同じではないし、必ずしもすべてが真理ではありません。しかし、自分がその理想を持つから、自分が共産主義とか社会主義、ファシズムや民主主義などの理想を信じるから、それが真理だと信じるのです。しかし、そのような理想はいつでも変えることができることを忘れています。それは揺るぎない、天からのものではありません。理念(アイディア)はそうかもしれませんが、それが私たちに影響するにつれて、私たちは、他のすべての理念を排除してまで、それを自分の理想にしてしまいます。そこに狂信性や不寛容性が起こり、過去2,000年間、世界中で人生のすべての分野でそれが顕されてきました。これが過去の何世紀もの間のたくさんの戦争の原因であり、ますます大きな、ますます強力な武器で戦われてきました。
今日、人類は、これまで人間が考え出したものの中で、最も強力な武器を持っています。核爆弾は、もし使用されるならば、地球上のすべての生命を破壊します。ですから、私たちがしなければならない最も重要なことは、私たちの全力を傾けなければならないことは一つであり、自分たちの理想を固執して、こっちだとか、あっちだとか叫ぶことではありません。人類が進むことのできる道は一つしかありません。それは共に平和に生きる道を探すことです。
核爆弾を保有する国は公式には、北朝鮮を含めて、10カ国ですが、私の情報では、実際に、24カ国が核爆弾を持っています。アメリカやロシアのような大国は、そのような核爆弾を何千個も保有しています。いかなる戦争も大きな戦争に発展する可能性があり、大きな戦争は核戦争となり、それはこの地球上の人間および下層王国すべての生命を破壊するでしょう。
では何が必要か。私たちにはビジョンが必要です。今日の問題を超えた未来のビジョンが必要です。もし私たちが今日、平和をつくるならば、一瞬にして世界の様々な問題のほとんどを解決するか、解決可能なものにします。人類がその解決法を、ビジョンを見いだすのを助けるために、途方もない出来事が起こりつつあります。

人間の進化

数え切れない長い間、人類の大多数に知られずして、世界の舞台の背後に、信じ難いほど進化した完璧な方々の一団が住んでいました。この地球上での課程を完了した人々の一団です。これはいわば学校であり、最上級のクラスにたどり着くまで、次々と上のクラスに進学していき、この惑星での課程を終えると、さらに高位の仕事に進みます。
これはなにか常軌を外れたことではありません。この惑星上の諸々の王国の機構の完全に有機的な部分です。それぞれの王国がそれ以下の王国から発達してきます。最初に惑星に敷かれた王国は鉱物界です。鉱物界から植物界が発達し、植物界から動物界が発達し、そして動物界から人間王国が発達しました。私たちは肉体を動物王国から受け継いでいますが、動物ではありません。動物とは全く別の能力を持っており、なかでも、考える能力です。
私たちは魂が転生している存在です。鏡に見える人間の形をしたこの自分は、私たち自身のほんのわずかな断片にすぎません。人間の特質は実際、三重の構造から成っています。私たちは宇宙全体を覆うあの神(神性)の閃光の一片です。本質的に私たちはその神と分離した異なった存在ではありません。最高のレベルにおいて、私たちは神性そのものです。しかし私たちは、物資界のこの肉体人間が自分だと思っています。なぜなら、私たちの最高位のレベルの様相である神は肉体人間、つまり鏡の中に見えるこの濃密な肉体を通して直に顕現することはできないからです。
人間の最高位の様相、神の閃光、アートマ、何という名前をつけようとも、その霊的様相がそれ自体をやや低めのレベルに魂として反映します。個性化した人間の魂は完全であり、神の閃光と全く一体です。魂は、神の閃光としての私たち自身と、このパーソナリティーである肉体人間との間の聖なる仲介者として働きます。そして肉体人間としての私たちは、魂がこのレベルで己自体を顕し、このレベルで世界を知るためのいわば寺院のようなものです。そして徐々に私たちに進化の道を歩ませて、私たちが出てきたあの本源なる神聖なる存在に戻らせるのです。
肉体、感情/情緒体、メンタル体をもつパーソナリティー(肉体人間)としての私たちは、本当は、魂が物質界のレベルで顕現するための道具です。それ以下ではありません。そして進化の道は、私たちが徐々にますます魂のような存在になっていく道、つまりよりいっそう神聖なる存在になっていく道です。現在、世界には約65億の人間がいますが、すべての人間がその進化の梯子のどこかにいるのです――単にまだ肉体レベルにいる者、よりいっそう魂の方向に向かう道のどこかにいる者、そしてより完全に魂となりつつあり、より神聖なる存在になりつつある者など、様々な段階にいるのです。
そしてすでに進化の梯子の一番上に、山の頂上に達した者たちがいます。彼らが人間王国の上位にある魂の王国を構成しています。それが霊(スピリチュアル)王国であり、神の王国、神聖な王国です。その意識レベルに対して様々な名前がつけられています。その王国は完成した人々のグループで構成されています。もはやこの地球上で学ぶべきことの何もない方々であり、彼らにとって地球は単に奉仕の分野にすぎません。私たちはこのグループのことを智恵の大師方とか慈悲の大主方、覚者方と呼んでいます。完全なる方々のこのグループは、数え切れない長い間、世界の辺鄙な高山脈や砂漠に住んでいて、滅多に世界と直接に接触することなく、世界にいる彼らの弟子たちの男女を通して働いてきました。覚者方がすでにたどられた進化の道に沿ってかなり進んだ段階にいる男女です。
彼らは世界に出てきた偉大なる創造者であり、レオナルド・ダ・ビンチとかアブラハム・リンカーンのような様々な偉大なる科学者や芸術家、詩人や作家などであります。彼らはやがて覚者となり、舞台の背後に彼らの位置を占めるのです。
さらに、覚者方ご自身について言えば、人間の進化とは全く別に、彼ら自身の進化における一定の時点にたどり着いたのです。彼らは、自分たちがかつて男女としてそれぞれに住んでいた世界に、再び、集団として戻らなければならない段階にきたのです。

マイトレーヤの到来

これが可能になるまで、まだ1,200年~1,300年かかるのではないかと考えられていました。しかし、第二次世界大戦(欧州戦線)の終結直後、1945年6月に、このグループのリーダーが重要な発表をされたのです。この方は仏教徒によって次の仏陀、すなわちマイトレーヤ仏として待望されている主マイトレーヤであり、キリスト教徒によってキリストとして待望され、イスラム教徒がイマムマーディとして、ヒンズー教徒がクリシュナまたはカルキアバターとして、ユダヤ教徒がメシヤとして待望している方であります。これらはみな同一人物を指す異なった名前であり、この方の個人名をマイトレーヤと言い、霊ハイアラキーの覚者方のリーダーであります。
1945年にマイトレーヤは、もし人類が戦後の世界に秩序を取り戻すための最初のステップを歩みだすならば、彼のグループの覚者方を大勢連れて世界に戻る用意があることを発表されました。世界にある程度の平和が確立され、分かち合いの原理が少なくとも経済事情を支配しはじめたら、そして私たちが善意と呼ぶ特質が顕現しはじめ、正しい人間関係につながるようになるとき、戻ると言われました。これらのことが起こりだしたら、必ず可能な限り最も早い時期に来ると言われました。
それはその5年後くらい、1950年頃であることが期待されました。クリスチャンはキリストの再臨の日はどこかの石に刻みこまれていると信じているようですが、それがいつかは知りません。イスラム教徒はイマムマーディの到来は何世紀ものあいだ知られていると信じていますが、それがいつかは誰も知りません。ユダヤ教徒はメシヤがどこかの家庭に生まれると信じていますが、それがどこで、いつなのか知りません。仏教徒は仏陀の到来を信じていますが、何千万年後だと思っています。ヒンズー教徒はクリシュナまたはカルキアバターが戻ってこられる日について議論しています。実際、それは1950年ごろであり得たのです。
しかし、すべての国が戦争で大きな被害を被ったわけではなく、また同じように苦しんだわけではなかったので、世界の大国はすぐさま元の古い、貪欲で利己的な、競争と国家主義的な、過去の、パイシス(双魚宮)のあり方に戻ってしまいました。そこでマイトレーヤの到来は次々に延期されました。1977年に、ついに彼は「人類の用意ができようができまいが、わたしはやって来る」と発表されました。
何千年もの間、マイトレーヤはヒマラヤの高所約6,000メートルのところに住んでおられましたが、1977年7月8日に彼の隠遁地から山を下ってこられ、パキスタンの平野に着かれました。そこで、彼の肉体を新しい風土に慣らすために数日過ごされました。その肉体は彼が6~7年かけて創ったマヤヴィルーパ(顕示体)と呼ばれるもので、われわれ人間のレベルで住むことができ、同時に世界教師としての彼の意識を持ち込むことができるような肉体です。世界教師とは、彼が長を務める霊ハイアラキーのなかで彼が保持する役職の名前です。1977年7月19日に彼は、現代世界における拠点地として選んだイギリスのロンドンのアジア系移民の社会にお入りになりました。
マイトレーヤが世界に戻られる前に、1975年に彼のグループの先陣が世界の五つの主要な都市に出て来ました。ニューヨーク、ロンドン、ジュネーブ(スイス)、ダージリン(インド)、東京に1人ずつ来ました。その後に、モスクワ(ロシア)とローマ(イタリア)に1人ずつおいでになり、現在までに14人の覚者方にプラス、マイトレーヤが現代世界に出てきておられます。しかし未だ、どなたも覚者として名乗りをあげないで、舞台の背後にあって彼らのグループと共に働いています。来るべき時代に世界に奉仕する男女のグループを訓練し、準備を整えています。

優先事項

マイトレーヤの優先事項は何か。彼は現在の文明は歪んでいると言われます。商業至上主義が世界中を支配しており、あらゆる活動が自分にどれくらいの収入になるかに関連しています。どのくらい利益が上がるか。利潤が出なければやる価値はない。いま現在、毎日、この地球上で何百万の人々が飢え死にしているのです。しかも、この地球には一人当たり大きな余剰食糧が存在し、したがってたった一人も飢える必要はないのです。豊かな世界における飢餓の問題は、世界中に豊かにある食糧の適切な分配が欠けている結果にすぎません。
さらにマイトレーヤの優先事項は、例外なしにすべての人間に、体に良い適切な食糧と適切な住居の提供が必要であり、すべての人間の普遍的権利として、医療と教育が提供されることです。今日、ほとんどの国で、良い悪いは別として、医療の提供はありますが、お金がかかります。もし支払えるならば医療が受けられます。もし支払えるなら、適度な住宅が得られます。もし支払えるなら、教育が受けられます。支払えるなら、食糧は手に入ります。地球上に住むすべての人間が毎日必要なものの第一番目は食糧です。それなのにそれを買うお金がなければ手に入らないのです。家族に食べさせるためのわずかなお金を稼ぐために多くの人々が搾取された、想像し難い惨めな、汚らしい暮らしを余儀なくされています。それでも私たちは霊的な人間だと言えるのでしょうか。文化的市民と言えるのでしょうか。それでは答は何か。私たちは何をすべきか。
人間は大気中に放射能の廃棄物を吐き出し、人間を殺す原子力発電所を開発しました。北朝鮮のように、国民が飢餓の寸前にあるのに核爆弾を実験したり、その爆弾を運ぶためのミサイルを打ち上げたりします。しかも北朝鮮は、同じような核能力をもつ24カ国の中の最新の参加者にすぎません。人間は地球上のすべてを何回も破壊する力を持っています。今日核戦争が起これば、この地球はあまりにも汚染されてしまい、何百万年もの間、誰も住むことのできない惑星になるでしょう。
同時に、人間は私たちが生きるために必要なその惑星自体を破壊しつつあります。私たちはひどく病んだ惑星に住んでおり、注意深く看護して健康を取り戻させなければなりません。それなのに、環境に大きな汚染問題があるという考え方自体に同意しない国々があるのです。ますますたくさんの有害なガスを大気中に吐き出す原子炉をさらにたくさん建設しようとしています。汚染こそが世界における第一の殺人者であります。そして私たちが生きるために欠くことのできない酸素の大きな供給源である世界の原始林を、商業的目的のために巨大な面積の森林を毎日、伐採しています。
私たちが行う行為のすべての背後に商業主義があります。すべて商取引に関係します。いまや商業至上主義が人類の喉元を掴んでおり、その圧力の下でほとんど呼吸もできず、生きることもできない状況に追いやられています。私たちはビジョンが必要です。どこへ行くのか、未来はどのようなものか、どうあるべきか、未来につながる機構をどのようにつくるべきかというビジョンが必要です。

新しいビジョン

私たちを導く理念は何か。私たちはいま新しい時代、アクエリアス(宝瓶宮)の時代に入りつつあります。アクエリアス(宝瓶宮)の最も重要な特質は統合・合成です。ですから私たちは統合をつくるべきです。世界に統合をつくり出すようなビジョンを、ゴールを持つべきです。もし私たちがマイトレーヤに「何をしたらよいか、どのように働くべきか」と尋ねるならば、彼は言うでしょう――それはとても簡単ですよ、と。人類は目覚めなければならない、目覚めはじめているけれども、世界を破壊する前に、もっと速やかに目覚めなければならない。そして過去とは全く異なった方法で、人生に、人生の意味と目的に対処しなければならない。過去において支配的だった堕落した商業至上主義を、貪欲と利己主義、競争を投げ捨てなければならない。
第一のステップは、私たちが人類をひとつとして見ることであると、マイトレーヤは言われるでしょう。私たちはひとつの人類家族の兄弟姉妹であり、みな同じ、神聖なる本源から出てきています。世界に平和を確立しなければなりません。互いに戦うことを止めることです。私たちはひとつの家族ですから、お互いを殺したりしません。
では、どうしたら自分たちをひとつの家族として見るようになるのか。何がそれを妨げるのか。それは私たちが互いに競争しているからです。深い物質主義の中で迷っているからです。物質主義と商業主義が世界を支配しています。市場フォース(エネルギー)が世界を破壊の崖っ淵に押しやっています。商業市場主義は市場フォース(エネルギー)に従うことを通して働きます。しかしマイトレーヤは、市場フォース(エネルギー)は盲目だと言われます。ですから、市場フォース(エネルギー)に従う政府は盲人のようである。だから盲人が盲目の市場フォース(エネルギー)に従い、それは自己破壊につながります。
最近の経済崩壊を人々は不況と言っていますが、これは崩壊です。数カ月くらいは回復するかもしれませんが、もうおしまいです。それは過去のものであり、私たちが期待するようには決して働かないでしょう。
「法」に従って正しく生きるということは、平和に、害を与えずに生きるということです。地球上のすべての生命を支配する偉大な法は原因と結果の法則です。私たちは法に沿って生きるか、法に反して、法の外で生きるか、どちらかです。もし法の外で生きるならば苦しみます。ですから、原因と結果の法の内で生きることを学ばなければなりません。ということは無害であることです。それ以外はすべて自分自身を害します。すべての思考、すべての行動が原因を発動します。その原因から発する結果が、良いにつけ悪いにつけ、私たちの人生をつくります。ですから、無害であることが鍵です。世界的な意味では、それは正しい関係です。平和を確立するためには正義がなければなりません。
人々はテロを恐れます。テロリズムには幾つもの原因がありますが、すべてのテロの底にある主な原因は正義の欠如、不正義です。強い人間は不正義の下にいつまでも甘んじていることはないでしょう。彼らは闘うでしょう。状況を正したがるでしょう。不正義の犯人は誰か。誰が不正義をつくりだすのか。世界の先進開発国、G7の国々です。彼らが自分たちの利益のために世界を支配します。アメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国、日本、ロシア、中国、そしてその他の幾つかの国々が世界の中の力(パワー)を構成しており、彼らは良いものはすべて当然自分たちの国にくるべきだと考え、他の国の人々がどんな生き方をしようが関係ないのです。彼らの自己満足感はあまりにも深く、定着しているので、世界で何千万の人々が飢え死にするのを眺めても、それについて何もしません。世界の経済大国のリーダーたちは、何千何百万の人々に対して人生の可能性を破壊しているのです。そのようなことが続けられるのを許してはなりません。もしそれが続くならば、必然的に競争と貪欲がはびこり、大きな戦争につながるでしょう。そして地球上のすべての生命を破壊するでしょう。ですから私たちは、人生の意味と目的を再評価しなければなりません。

マイトレーヤの出現

これに関する人類への導きは、マイトレーヤ御自身によって与えられるでしょう。マイトレーヤは公に出現しつつあり、マイトレーヤという名前ではなく、われわれ人間の一人として、世界中でテレビやラジオを通して公の仕事を始めるでしょう。まずアメリカそして日本から始め、やがて他の国々でインタビューが行われるでしょう。マイトレーヤと彼のグループの覚者方は、何か途方もないことが進行中だということを示すために、人類に何百ものたくさんの徴をつくりました。それらは世界中に知られており、不可能に見えるような途方もない徴や出来事が起こっています。
これらの徴の中の最近のものは、新しい星のような発光体です。それはマイトレーヤの出現を先触れする合図であり、世界中で現われています。それは星のように見えますが、ずっと大きく、ずっと輝かしく、より近くに見えます。途方もない輝きを持ち、絶えず色が変わり、動いています。しかしそれは星として現われます。キリスト教徒の教えによれば、2,000年前にイエス(キリスト)が生まれたとき、天に星が現われて、三人の賢者を東方からエルサレムのベツレヘムの地まで導いて、イエスの誕生した場所の上空でそれが止まったと伝えられています。それは星でしたが、本当の星ではありません。星々はそのように動きません。星々は何十億光年も遠くにあるのです。あの星、つまりベツレヘムの星は、三人の賢者たちを導くために、そして徴として働くために、霊ハイアラキーによって送られた宇宙船だったのです。
これが今日、再び繰り返されています。霊ハイアラキーはこの太陽系の住民たちと計らって、四つの巨大な途方もない宇宙船を天空に配置し、世界中どこからでも見られるようにしています。つまり、世界中どこにいようと、先程描写したような星のような発光体が一つ見えるようになっています。この星についての報告が世界中から寄せられています。テレビやラジオや新聞などのメディアの報道もあります。マイトレーヤがほんとうに望んでおられるのは、世界中のメディアがこの星について、それが何かについて討議をすることです。人々はそれが何かを知りません。UFO(宇宙船)かもしれないと思っています。ある意味でそれはUFOですが、非常に特殊なものです。「星」なのです。
皆さんは、穀物畑に作られるミステリーサークルについて聞いたことがあるかどうか知りませんが、それは毎年、特にイギリスの南部にある穀物畑に、主に火星や金星からくる宇宙船によって作られる素晴らしいパターンです。今年、例年より何週間も早めに現われた最初のミステリーサークルは星の形をしており、菜種畑に作られました。何百メートルもの長さと直径をもつ巨大なものであり、公の舞台に出て来られるマイトレーヤをお迎えするための「星」を思い起こさせるものです。このようなパターンは宇宙船の乗員によって数秒のうちに作られるのです。
マイトレーヤはテレビやラジオで何を話されるだろうか。明らかに彼は、世界に平和の必要、正義の必要について話すでしょう。しかし、どうやって正義を確立するのか。世界に平和を確立する方法はただ一つしかない、とマイトレーヤは言われます。世界をひとつとして見、ひとつの人類の兄弟姉妹として見ることであり、世界の資源を分かち合うことである。分かち合いが鍵です。分かち合いのみが、戦争を永久に終わらせるために必要な信頼をつくるでしょう。分かち合うとき、私たちは自動的に正義を得ます。正義があるとき平和があるでしょう。自由、正義、分かち合い、平和はすべて分割することのできないものです。すべて人類のための神の大計画の一部なのです。
十分に大勢の人々がマイトレーヤに反応するとき、人類が正義や平和を求め、分かち合いの用意を呼びかけるとき、彼は全世界に向けて、衛星中継で連結された世界中のテレビネットワークで話をすることを要請されるでしょう。その日にマイトレーヤはテレビの画面に姿を現わし、すべての人間が彼を見るでしょう。しかし彼は、実際に話をしないでしょう。マイトレーヤは全知遍在の方であり、その放送の間中、彼は世界中のすべての大人たちと思念伝達の連結を創られるでしょう。私たち一人ひとりが彼の思考を自分たち自身の母国語で心(マインド)の裡に聞くでしょう。ですからあなた方は日本語で、中国人は中国語で、ロシア人はロシア語で、アメリカ人は英語で、スペイン人はスペイン語でというように。
これは地上に生きている人々のすべてにとって、かつてない体験したことのない最大の出来事でしょう。「大宣言の日」と呼ばれます。その日に、マイトレーヤは、ハイアラキーの長としての、人類の友であり、兄としての御自身の本当のご身分を宣言なさり、人類を助け、道を示すためにこられたということを伝えるでしょう。人類が何百何千万年もの年を経た存在であるかを示されるでしょう。非常に高位の源から今日のこの腐敗した物質主義の中にまで落ち込んでしまったそのありさまを示してくださるでしょう。
彼は私たちの人間性と神性に呼び掛けるでしょう。覚者がその日の様子をこのように描写されました。人々は「自分の人生の目的と意味を知り、幼年時代の恵みを、自我欲に汚されていない志向の純粋さを新たに経験するだろう」。そしてそのとき体験するお互い同志への愛や所属感の特質を損なわないように、「人々はしばらくのあいだ忍び足で歩くだろう」と言われます。マイトレーヤは人類が築いていく素晴らしい、輝かしい文明を示してくださるでしょう。無限で安全なエネルギーを与えてくれる、途方もない新しい科学を示してくださるでしょう。そして私たちに、潜在的にではあるけれども、自分たちが神々であることを思い出させるでしょう。そして本質的に神聖なる存在であり、そうなることができるという感覚を与えてくださるでしょう。
この途方もない体験が起こっているあいだに、マイトレーヤのエネルギーが世界中に驚くべき強さで注ぎ込まれるでしょう。人々はそれを実際に肉体的にも経験するでしょう。これが人々に彼のメッセージに対して直観的な心からの反応を呼び起こすでしょう。そして肉体のレベルでは、世界中で何千何百もの奇跡的な治癒が起こるでしょう。マイトレーヤの訴えに、呼び掛けに対する私たちの反応がこの地球の未来のすべてを決定するでしょう。
ご静聴ありがとうございました。