顕現しつつある人間の神性
ベンジヤミン・クレーム筆記
すべての歴史の中で、現在のような時はかつてなかった。人間の進化に足跡を残したすべての周期の中で、今と同じような変化への可能性があったことは一度もない。であるから、今のこの時はユニークである。非常に劇的かつ広大な意識の変化の前兆であり、変わっていく人間を描写するためには新しい定義と語彙が生まれなければならない。
この深遠な出来事における主要な要素は、人間の兄たち、すなわち、キリストであり世界教師であるマイトレーヤに率いられた智恵の大師(覚者)たちの影響であろう。彼らの大いなる接近が人間の生活や思考や行動に及ぼす影響はいくら誇張してもし過ぎることはない。
人間は潜在的な「神」であるということを、あなた方は何度も聞いた。それは空虚な言葉ではなく、人間の特性および存在についての確かな真理である。その真理が立証され、すべての者に見えるように表現されるのは、時間の問題にすぎない。
覚者たちは彼らの持つ無害性と智恵と愛という贈物を提供して、達成という港に向けて安全に人間の船の舵を取るだろう。そのようになるだろう。やがて、人間は自分たちの正当な場を占めて、すべてのものの利益のために覚者たちと共に働くようになるだろう。そのようにして、人々はいのちと愛の法則を学び、比類なき美の未来を形づくるだろう。
刺 激
人間の前進にとっての第二の偉大な刺激は、はるかなるアクエリアス(宝瓶宮)からやって来るだろう。すでに、われわれの太陽がその強大な星座の影響圏内によりいっそう深く入っていくにつれて、変化への沸き返るような要求が人々の心(ハートとマインド)に起こっている。
アクエリアスの本質的特質は統合である、地球上における今日の生活の中には滅多に見られない特質である。しかしながら、統合の特質がますます勢いをつけて、生活のすべての分野で今日の分裂と不調和に取って代わるだろう。人々は和合の意味を理解するようになり、自分たちが発見という航海を共に旅しているひとつの人間家族の兄弟姉妹であることを認知するだろう。
恩 寵
人間がこの時を振り返って見るとき、それを「神の恩寵」への踏み石として見るだろう。今日の混沌とした騒乱はただの騒乱ではない。この混乱から新しい形態が生まれ、それが新しい文明を飾るだろう。新しいより良い形態が、至るところに住む人々のために寄与し、すべての者のハートを喜ばせるだろう。
未 来
人間自身はそのような刺激の中を通っているので、未来について不安を感じるのも当然である。彼らはすでに進行している途方もない変化をほとんど見ることも理解することもなく、無為に過去にしがみつく。間もなく、この恐れと不安は、変容の仕事への決意と勇気に置き換えられるだろう。マイトレーヤと彼のグループの導きの下に、人間は新しいより良い生活、すべての人間がさまざまな形で夢見る人生の礎石を敷くだろう。