紛争の終結に向けて──選集
Towards the ending of conflict──a compilation
「紛争の終結に向けて(Towards the ending of conflict)」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。
民衆の声の力(パワー)が往古の束縛を打ち破り、未来への道を指し示す。政府の役割は国民の必要を施行することであり、戦争が唯一の解決法であるような問題や困難はないということに、人々はますます気づいている。権力を貪るリーダーたちの調子外れの声は、少しの間は、恐れる者や軽率な者を引きつけるかもしれないが、彼らの時は限られており、終わりに近づいている。
新しい時代が、正義と自由と平和の時代が創られつつある。来るべき時代には、すべての国々の国民は、より良き人生についての、意味と目的についての、美と理解、正しい関係と愛についての、彼らの夢と希望の成就を見るだろう。毎日毎日が内的、外的な新しい発見をもたらし、毎時間が奉仕への機会をもたらすだろう。そのようになるだろう。そのようにして、男も女も子供も、一人ひとりが、われわれすべての裡にある神を称えるだろう。そして、神の多様な面の美をそのあらゆるバラエティの中に顕現させるだろう。
(『覚者は語る』―束縛の終止―p.604~605)
共に世界に示していこう──戦争の必要は過ぎ去ったことを、人間の本性は、生きて愛することであることを、憎しみが分裂を生むことを、神の法は人の裡に生きており、人の本性にとって基本であることを。これらすべてのことを、わたしはあなたがたに示そう。わたしと共に働き、これが本当であることを証明しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第53信、p.160)
マイトレーヤの愛のエネルギー ──「裂開の刀」──の効力が現在の世界にある極化をつくり出したのであり、それは人類に前進への道をはっきりと示すであろう。包括性と愛、正義と人間の精神の自由のために闘う者はすべて、彼の周りに集うであろう。分離主義と搾取、競争と貪欲に味方する者は、同じく明らかになるだろう。そして人類の前にある選択は非常に明瞭になるだろう── 愛と憎しみ、分かち合いと貪欲、平和と戦争、生と死との間の選択である。マイトレーヤは(メッセージ第11信の中で)言われた。「わたしの心はあなたがたの答えを、選択を知っている。そして喜んでいる」と。彼の愛のエネルギーに応えて、人々はすべての国々において、様々なグループをつくり、正義と平和と正しい関係を要求するだろう(それはもうすでに始まっている)。間もなくこれらのグループは世界で最も大きな、最も強力な勢力となり、平和と善意の新しい時代を招じ入れるだろう。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』p.60~61)
一人一人の人間の裡には、平和に暮らしたいという単純な願いがある。非常に大勢の人間がそのように暮らすことができないことは今日の文明の重要な問題である。では、人間のもっとも深い願望と希望の顕現を阻むものは何か。
諸国家や社会共同体が調和のうちに共に生きることができない要素がたくさんあるのは確かである。豊かな中にある貧困が、人と人とを分割させることに大きく寄与している。しかし大昔の憎しみや偏見が、しばしばその根源は遠い過去のぼんやりとした記憶の中に失われているのに、多くの民族の生活や行動に圧倒的な影響を持つ。現代生活の表面下で、昔の人種や民族の分割がいまだにその力と支配力を発揮する。……
その間に、マイトレーヤはその潮流をさらに変えるための機会を待っておられる。すでに「平和の霊」による平衡のエネルギーがマイトレーヤを通して集中されて、これらの破壊的力を表面化させている。そこでそれは解決され、人間に対するそれらの古くからの支配力を失う。
あらゆる証拠がそれとは逆のことを示しているにもかかわらず、潮流はゆっくりとしかし着実に、変わりつつある。これらの強力な宇宙のフォースが、偉大なる「作用反作用の法」のもとに、人間の心(ハートとマインド)を浄化しつつある。新しい摂理がつくられつつあり、その中で新しい融和が支配するだろう。現在の不一致と同等の程度で平和が訪れるだろう。
(『覚者は語る』―紛争の終結―p.445~446)
国民の間に本当の敵対心はない。敵意は政治や宗教の指導者たちのイデオロギーから生じる。人類種族を、道徳的に霊的に尊敬することのできない
指導者はその名に値しない。「世界は政治家に所属するものではない。戦争をする余裕はない。謙虚で、神の意志を尊重する者はいつもこう言うだろう。『私は下僕である。私はメッセンジャーである』──決して『私はリーダーである』とは言わないだろう。ラマとクリシュナも仏陀もイエスや他の教師たちについてもそうである」
国家の福祉のためにお金を使う時がやって来た。すべての国家が、すべての民族が、人々に属する。
(『いのちの法則』p.220~221)
……分かち合って世界を再創造し、すべての人が平和にかつ豊かに一緒に生活することを可能にし、マイトレーヤが言われたように「誰も窮乏することなく、同じ日が二度と繰り返されることなく、同胞愛の喜びがすべての人間を通して顕される」ような世界にするのか。それとも、腐敗行為と悲惨なありさまを許容し続け、やがて世界を破滅させるのか。
それが人類の前にある選択です。マイトレーヤはこれを強調し、人々ははっきりと理解するでしょう。しかし、今日でさえ人々ははっきりと理解することができています。マイトレーヤにとっては、人類はしなければならない選択をすでにはっきりと理解しているのです。すべての人のための分かち合いと正義を選ぶか、それとも、諸国民の隔たりを増大させ、すべての生命を破壊する戦争を選ぶか。それが裂開の剣です。……
マイトレーヤははっきりと述べておられます。「人は分かち合うか、死ぬかである。それ以外の進路はない」と。分かち合うか死滅するか、そのどちらかであることが分かりはじめるとき、もちろん人類は分かち合うことを選び、それによりすべての人が平和に生きることのできる条件がつくり出されるでしょう。
(『生きる術』p.180~181)
我が友よ、子供たちよ、わたしは、恐らくあなたがたが期待したよりもさらに時を早めてやってきた。しかしなすべきことは多い、世界には変化を必要とするものがあまりにも多い。多くの者が飢え死にし、多くの者が不必要に苦しんでいる。これらすべてを変えるためにわたしはやってきた。あなたがたに前進への道を示そう、もっと簡素で、健全な、より幸せな生活へ向かって、共に進む道を。もはや人が人に、国が国に相対立することなく、兄弟同胞として、共に新しい御国へと前進しよう。
(『いのちの水を運ぶ者』第1信、p.22~23)
「漆黒の闇は黎明を告げる徴である」という古くからの格言がある。今日、人間にとってそのごとくである。大混乱と恐怖、当惑と苦悩の直中に、決意と紛争の終結が、人間を未来の約束へと目覚めさせる光の輝きが見える。
すべてが法のもとに働き、そして新しい平衡の状態がわたしたちによって創られつつある。外観にもかかわらず、新しいリズムがその威力を示し、この不協和の世界に均衡をもたらすだろう。
マイトレーヤご自身がこの大いなる「法」を行使されて、宇宙に源を発するその力を人事にもたらされる。そのようにして新しい希望が人間の中に沸き上がり、彼らは大計画に沿って自分たちの未来をつくり直すステップを踏み出すだろう。
(『覚者は語る』―マイトレーヤは出現を早める―
p.587~588)
前にも告げたとおり、わたしの使命は二重である──あなたがたが自らに課した限界の鎖から、あなたがたを解き放つこと、そしてあなたがたを神のもとへ連れて還ることである。この地球の多様な資源を正しく分配することによって、すべての人間が神の恩恵にあずかることを示そう。神への道は非常に単純であることも、そしてあなたの聖なる輝きが、わたしを通して顕現することも示そう。
我が友よ、あなたがたのために、わたしにこの仕事をさせてほしい。あなたがたを聖なる嗣業にお連れしよう。あなたがたが夢想だにし得ない、奇しき御業をお見せしよう。あなたがたの目から無知という目かくしを取り払おう。わたしは、この地上から憎しみの呪いと分裂の罪悪を永遠に追放する。あなたがたをいのちの本源に、あなたがたの存在の発祥の場に、連れて還ろう。我が友よ、神であるものを、あなたがたの中に解き放たせよう。
(『いのちの水を運ぶ者』第51信、p.154)
第一次世界大戦と第二次世界大戦を通じて、人類からマイトレーヤに発せられた助けを求める祈りと叫びが、マイトレーヤ御自身が世界に戻るという彼の決断(1945 年)につながりました。戦争を終わらせ、したがって苦悩を終わらせるためではなく、私たちに新しい道を、平和への道を示すためです。換言すると、マイトレーヤは戦争を終わらせるために来られたのではなく、私たちが戦争を終わらせるように──分かち合いと正義を通して──鼓舞するために来られました。……
「ひとりでに起こるものは何もない。人は自分の意志を実施するために行動しなければならない」と言われたマイトレーヤの言葉に私は同感です。私たちは戦争の原因──不正義、貪欲、利己主義、競争、市場のフォース、国家の誇り──を取り除くことによって平和を得るのです。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』p.533)
マイトレーヤが公にすべての者の前に姿を顕すとき、彼は、至るところに住む人間の必要に仕えるという理念に根を下ろすより健全な人生観を鼓舞するだろう。現在の闘争が避けられないことではないことを示すだろう。諸国家の指導者は、彼らの主観的な感情やイデオロギーにのみではなく、人類全体に対して責任がある。マイトレーヤは、恐ろしい力を持つ今日の武器について慎重さと智恵を呼びかけ、“平和のための”戦争なるものの無意味さを警告するだろう。
平和は、もし正直に探求するならば、見つけるのは難しくない。平和はすべての者に正義(公正)と自由があるときにのみ達成されると、マイトレーヤは言われるだろう。
(『覚者は語る』―より健全な人生観―p.599)
それでは、一体どこに障害があるのか。これらは人間が造ったものである、我が友よ──法の否定、人を人から分離し、子供を愛しい子供とそうでない子供とに分離する。人がこれに気づくとき、世界は息を吹きかえし、新たに輝くだろう。だから、分かち合いと正義と真理の法を教えることをあなたがたの務めとなしなさい。正義と愛の顕現なしには、すべてが無に等しいことを人に気づかせてあげなさい。人類はこの真理の発見の門口に立っている。あなたがたの中にわたしが存在することが、これを確実にする。
我が兄弟姉妹よ、わたしの仕事を援けて、正義こそが、わたしたちの生活における至上のものであることを、あなたの知っているすべての人々に知らせなさい。これが欠如するだけで、人を人から分離させ、人類そのものを脅かす。これを悟りなさい、我が友よ兄弟よ、そして光が勝利することを知りなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第126信、p.379~380)
我々は誤った原理──競争、分割、分離主義、不平等──に基づいた機構を築いてしまった。これらはすべて我々の内的リアリティと完全に対立するものである。内的リアリティは人間の一体性であり、すべての人間に潜在する聖なる特質を分かち合う。内的な輝きの表現を可能にする正しい外的形態が必要である。今日の暴力の多くは、聖なる存在として内的に知覚される己自身についての知識と、その認識を外界に顕現することのできないこととの間に生まれる緊張の結果である。人間をはっきりと分割したカテゴリー──実質上のカースト・システム──にはめ込む政治経済機構に対して、何のコントロールも持たないと感じる。そして聖なる存在としての己自身とは何の関連もない外的環境に逆らって反応する。己自身と戦い、己の延長としての社会と戦う。これが世界における現在の社会緊張と暴力の多くの根源にある。三重のリアリティ=霊と魂と肉体人間=としての人間の本当の特質について、そして再生誕の法則との関連における原因と結果の法則について、人類を再教育することによってのみ、魂としての人間の本当の表現が可能となる。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』p.119)
人間の任務は物質を霊化し、すべての王国においてこの惑星の資質を天帝(ロゴス)の完全なる反映にしていくことである。この惑星はロゴスのからだである。葛藤や戦争、暴力や憎悪は、人間がその本当の特質をいまだ実演することができないために現われるのであり、通り過ぎていくものにすぎない。人間の真実が支配し、その美が輝き、善がすべての者の視界に顕される時が急速にやって来つつある。
(『覚者は語る』― 一対の極― p.243~244)
あなたがたはどこへ行くのか、我が友よ、あなたがたはわたしと共にあるのか、それとも永久にわたしとあなたの兄弟たちとに逆らうのか。わたしの任務は、人の道は確かな愛の道であることを示すことである。我が兄弟よ、愛は正義と分かち合いを通して、顕されるのである。だから、わたしの言によく留意しなさい。
己の裡を見て、分かち合う用意ができているかを見なさい。あなたがたの肩から、罪意識と苦悩の重荷を取り除きなさい。分離や孤立感や恐怖の思いを、永久に取り除きなさい。よく聞きなさい、我が友よ、そしてこれをなしなさい、今なしなさい。
わたしの愛が、あなたがたを支えることを知りなさい。わたしの法が、あなたがたを案内するだろう。わたしの教えが、すべての人のための未来を、生きた真理の光に浴する未来を、示すであろう。
(『いのちの水を運ぶ者』第117信、p.351~352)
世界に同胞愛を確立していく段階を見なければなりません。まず最初に平和がなければなりません。平和なしに世界はありません。マイトレーヤの第一の優先は世界に真の平和を確立することであり、人類が戦争を放棄し、戦争につながる競争を放棄することです。これはすべての人間の必要を満たすことによってのみ達成可能です。……
人類はある程度の一体性を受け入れなければなりません。一体性の感覚が生まれると、平和への唯一の方法は世界の資源を分かち合うことであることを、人々は正常な自明の真理として受け入れるようになるのです。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』p.44~45)
これまで愛してきたものすべてを、蓄積し獲得してきたものすべてを失うことを恐れて、わたしの到来を恐怖のうちに待つ者が多い。恐れるでない、我が友よ、失うものは単に分離や分割であり、恐れや妬みや憎しみである。これらを地上から捨て去るために、すべてが創り直されねばならない。これを悟りなさい、我が友よ、そして分かち合う覚悟をし、あなたの兄弟をあなた自身として見、彼と腕を組み、そして友と呼びなさい。このようにして、我が兄弟よ、あなたがたは神の計画を顕すのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第125信、p.376~377)
「善」と「悪」の間の葛藤は、「光の勢力」による勝利であることが、ますます明らかになっている。人間のハートとマインドを勝ち得るために大昔から続けられてきた苦闘の中で、「善」の側が徐々に優勢を占めている。世界に存在する緊張と分裂を見るとき、これは驚くべき主張に思えるかもしれない。しかし実際にそうなのである。あなた方が、世界とその出来事を、わたしたち人類の兄たちの視点から見ることができれば、途方もない変容を遂げつつある世界が見えるだろう。すべての側において古い体制が崩壊しつつある形跡がある。往古の憎悪が人々を分割し、無法がはびこる。しかし、至るところで新しい精神が人間の中に目覚め、あらゆる形態の生命に対する新しい責任感と新たな敬意が目覚めつつある徴が見られる。
この新しい美の顕現は無数にある。人類の前に開かれる未来のビジョンは多く、驚くべきものである。人間は未だ新しい始まりの門口に立っているにすぎない。しかし、見る目を持つ者には、すでに進歩の徴が見える。
われわれはいま両極化を目撃しており、それが人類に選択を強いる。現在の生活の様式の中にある危険があまりにも恐るべきものであるゆえに、人間の霊性はこれに反抗し、新しいものを探求する。このようにして、人は神の意志を認識するようになる。すべての背後に「大計画」があり、神の「意志」を包含している。人間は、知ろうが知るまいが、今やその大計画を実施する用意ができている。新しいものを顕現するために、すべての分野において、人々はグループを形成している。愛と必要の精神に鼓舞されて、彼らはより簡素な、より健全な世界を心に描く。現在の不均衡と緊張の中から正義と融和が育たなければならないことを知る。自分たちが聖なる存在であり、変化の奇跡を行うことができるのを知っている。彼らは時の危急を知覚し、奉仕のために己を捧げる。彼らはすべての地において「善」を代表する。
(『覚者は語る』―勝利は保証されている―p.83~84)
さらに大衆的な規模で、すべてにおいてではないが一般的に言って、戦争が私たちの問題に対する答えではないことを認識しつつあります。アメリカが一つの道を行くことを欲し、ソビエトが(そうであったように)別の道を行くことを欲するとしたら、彼らは譲り合い、何らかの妥協点を見つけ、彼らの主張を証明するために自分の道にあるすべてのものを破壊しないようにしなければなりません。協力が始まりつつあります。経済における競争はまだ存在しますが、より深い意味で協力がその美しい頭をもたげつつあります。覚者方はそれをご覧になり、悲しげに首を振ってはいません。彼らは喜びをもって頷いています。覚者方は至る所で人々が根本的なこと、つまりほかの何もうまくいかない時に、協力なら成功することに気付き始めたことをご覧になっています。私たちはまだ世界の資源を分かち合ってはいませんが、それについて話を始めています。
(『協力の術』p.74)
あまりにも多くの人々が不必要に死ぬのを見るとき、わたしの心は痛む。飢えと疫病が地上にはびこる。この辱めほど、わたしを悲しませるものはない。分離という罪悪は、この地上から追放されねばならない。これをわたしの目的として断言する。
今夜、わたしは、真理を求める者としてのあなたがたに語りかける。我が友よ、真理はあなたがたの中に存在する。真理はあなたがたの心の中にある。真理は、我が友よ、兄弟姉妹よ、愛と分かち合いと正義と自由である。これらをあなたがたの生活や社会の中に具現し、神の大計画を再確立しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第93信、p.276)
早急に必要な最初のステップは、人類は一つであり、外的形態がいかに多種多様であり、明らかに対立しているように見えようとも、人間の必要はいずこにあっても同じだということを認識することである。貧困な国々と豊かな国々との間にある生活水準の途方もない格差は、この本質的な人類の一体性を笑い草にしており、その中に戦争の種を宿している。
したがって答えは単純である。分かち合いの原則を実施することが、この惑星の生活に存在する分離の解決につながる。それ以下のことでは不十分である。分かち合いは聖なることであり、神の子供たちのための神の大計画の一部であり、いつの日か具現されねばならない。
(『覚者は語る』―新しい時代の政治形態―p.48)
正しい関係ということの正しさ、必然性、その「常識的な当たり前さ」を納得するようになるでしょう。これがマイトレーヤの教えの特質であり、根本的には、われわれがすでに知っているところのものですが、彼はそれを繰り返し、また、それを実際に行う方法を示される──国際的なスケールで、分かち合いと協力を通して。そして、恐怖を人の心から取り除くでしょう。飢えの恐怖、戦争の恐怖、今日何百万の人間の上に覆いかぶさっている恐怖と不信と絶望を取り除いていく。その結果、人間の思考方向に大きな変化をもたらし、正しい関係を築きあげるための道をつくるのです。
(『世界教師と覚者方の降臨』、p.103)
分離、分裂、無法という罪悪は、この地上から消え去らねばならない。人間の神性の顕現を妨げるものはすべて、この惑星から追い出されねばならない。わたしの法が分離に取って代わるだろう。わたしの法は、愛と同胞愛と正義と真理の法である。これらのことを知り、わたしに従いてきなさい。わたしの法は成功するだろう、なぜなら愛の法は神の本質から出づるものであり、失敗し得ないのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第123信、p.368~369)