現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2015年 11月 優先順位の立て直し──選集

優先順位の立て直し──選集

The reordering of priorities ──a compilation

「優先順位の立て直し(The reordering of priorities)」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。


わたしの到来は、古い秩序の終わりを意味する。もはや人類の目的にそわない、役に立たないものはすべて、捨て去られる。これを嘆く者は多いであろうが、しかしなされねばならない。我が友よ、子供たちよ、人類には、まことにすばらしい未来があることを示すために、わたしはここに居る。いつの日か、人は、虹色にかざられ、神の栄光に輝きながら、己の神性を顕して立つであろう。わたしはこれを約束する。
(『いのちの水を運ぶ者』第4信、p.29~30)

様々な国々によって統御される経済力の大きな格差の中に内在する緊張はあまりにも大きく、本当の安定を達成することは不可能である。そうであるから、不安定な大殿堂全体が屈辱的に崩壊するのはただ時間の問題である。
それは、世界の経済的優先事項の完全な再評価のための合図であり機会であろう。すべての人間の必要は同じである。適切な食糧、住宅、教育と医療は基本的な必要条件であり、それなしには、人間は己の全可能性に達することも、社会にそれを寄与することもできない。今日、非常に多くの人間にこれらの基本的権利が否定されている。
マイトレーヤが出現されるとき、彼の最初の優先事項はこの基本的な問題を取り上げることである。そして人間がお互いを兄弟同胞として見るとき、現状維持の姿勢を変えることがいかに簡単であるかを示されるだろう。マイトレーヤは緊急事項として、生活の必需品をより公平に分かち合うことが安定した世界社会のための先行条件であることを、提唱されるだろう。かくして、マイトレーヤは諸国民を歩み寄らせ、変容への行動に引き付けるだろう。
(『覚者は語る』―包括性が鍵―p.490~491)

来るべき時代における人類の目標は集団意識、全体の一部分として欠くことのできない存在感、の創造である。宝瓶宮の星団からこの惑星に入ってくる新しいエネルギーはこの方向に働く。それに固有の特質は統合、普遍性である。
政治、経済、社会、宗教、教育、文化のすべての制度と構造の根本的な変化を、我々は今まさに目撃しようとしている。これらの変化は、人類がその本質的な一体性を徐々に理解し、それを具現するために必要な手段を取るにつれて起こるだろう。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』p.121~122)
わたしが、現在非常に必要とするのは、わたしのビジョンを分かち合う者たちが、行動する責任を引き受けてくれることである。人間の窮乏を知り、そのビジョンを見ていながら、時の緊迫性を知らない者たちが世界に大勢いる。兄弟たちの窮乏を知り、非常に多くの者たちの苦しみに同情の思いを持ち、そしてそれらすべてを変える意志を持つ者たちに、わたしは頼る。わたしが召集する者たちの仲間に、あなたがたも入るように。そして共に新しい、より良い世界を招じ入れることができるように。
(『いのちの水を運ぶ者』第46信、p141~142)

わたしの教えは単純である。分かち合うことの必要と、すべての人間が平等に汲み取ることのできる資源の溜まり場を創ることの必要を、示すであろう。貪欲を協力と信頼に置き換え、人間の裡なる霊性を顕すことの必要を説こう。霊性の顕現こそ、もっとも大切なことである。我が友よ、それなくしては、人間の未来はまさに闇である。決定の時が人類を待つ。わたしの愛が両極端の見解を創り出す、それがわたしの振り回す剣である。
(『いのちの水を運ぶ者』第64信、p.190~191)

この世界的な経済危機は不可避のものです。これは、古い経済原理、過去数世紀にわたり支配的だったものが、もはや機能していないことの兆候です。世界は変わり、至るところの人々のハートとマインドは、多かれ少なかれ変わりました。そして世界を構成する諸国家は、安定性にとって不可欠な経済的団結を成し遂げるにはあまりにも異質です。これは、マイトレーヤによってずいぶん以前に予測された、分かち合いと正義のみが未来への正しい道を提供することができるということの確かな徴です。
(『多様性の中の和合』p.156)

昨年の株式市場の暴落[※]につながったプロセスが、いま日本におけるプロセスの中に写し出されており、再び株式市場の暴落につながるだろう。『超大企業』が個々の国家の健康と富を奪う様子をメディアは報じない。なぜならあらゆる政府の中に、この状況から利益を得る人々がいるからである。「これに終止符が打たれなければならない」
株式暴落の後における政府の第一の義務は、人々を正しい食物で養うことである。第二の義務は、適切な住宅を保証することである。健康と教育が、その次の優先事である。世界の他の地域では、これらの線に沿った投資がなされるだろう。そして最後に防衛である。短く言うと、暴落は優先されるべき物事の順序の再検討につながるだろう。

[※]1987年10月19日に米国ウォールストリートの株式取引所で起こった大暴落。
(『いのちの法則』p.175)

彼の刺激に応えて、人類は、彼の臨在が明かす新しい方向を実施する方法を求めるだろう。そして彼らの人生をより高度なリズムに沿って整理するだろう。
マイトレーヤがご自身を世界の前に現されるとき、すべての国家の政治家は助言を求めて集うだろう。そして新しい現実主義が彼らの決議の中に反映されるだろう。マイトレーヤが発する行動への召集は地球全体に響きわたり、老いも若きも、金持ちも貧乏人も、揺るぎなき者もためらう者も、すべての者からの反応を呼び起こすだろう。地球の歴史の中でそのような時はかつて知られていない──惑星全体が、すべての者の福利のために共に行動するために活気づけられる。
(『覚者は語る』―新しい光、新しい理解―p.240)

私たちがこれから目撃しようとしているのは、分かち合いを神聖な権利と見なすよう方向づけられ刺激を与えられた、マイトレーヤによる世界的世論の形成です。「分かち合うとき、あなたは兄弟の裡に神を認める」とマイトレーヤは言われます。「人類の問題は現実(リアル)であるが、解決可能である」と彼は言われます。解決は私たちの手の内にあります。マイトレーヤは言われます、「兄弟の必要をあなたの行動の指針となし、世界の問題の解決に当たりなさい。それ以外に道はない」と。そして彼は世界の世論に刺激を与え、強化なさるでしょう。そのように世論が形成されたとき、いかなる政府もそれに対抗することはできません。全世界の政府に分かち合いの原則を受け入れることを強いるのは世界の世論です。なぜなら他に選択の余地はないからです。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』p.138~139)

お金によって増幅したお金が近代生活のストレスを助長している。お金は優先されるべきものではない。充足ということが優先されるべきである。充足が優先されるときに、それは社会を異なった秩序に整え、安定をつくり出す。これに関連して、分かち合いは道徳的価値でもあり、実施方法でもある。これがより平和な環境をつくり、人々は巨額の富をつくるために苦闘することはないだろう。自分たちの義務を果たし、家族の面倒を見、そして子供たちは進化することができるだろう。
(『いのちの法則』p.43)

来るべき株式市場の崩壊は必然的に多くの失業者を出すでしょう。そのために、政府が優先させていくものの完全な変化につながるでしょう。適切な食糧、住宅の供給、健康管理、教育が、前向きな国家のすべてにとって最も重要な責任となるでしょう。今日のように軍備や競合において資源を浪費することは終わります。充足に基づいた合理的で持続可能な経済構造が通常のものとなるでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第2巻』p.186)

短期間のうちに、今日人類を悩ませる多くの問題──飢餓と圧倒的な貧困と基本的権利の否定、国家間の破壊的な競争と環境の衰え、人種的偏狭とその結果である避難民の大群、そして何よりも戦争の災い──の解決に、彼らは大きく食い込んでいくだろう。
これらの問題は解決可能であることに人々が気づくとき、それらの終結を長い間遅らせるものは何もないだろう。その緊急性と方法手順についての理解をますます増大させながら、意志をもって、人々はそれらに一つずつ取り組むだろう。
マイトレーヤと覚者たちのグループは道を示し、可能性と落とし穴の輪郭を示し、勇気づけ、鼓舞するだろう。人間は彼ら自身で新しい世界の枠組みを築くだろう。それは、必要性から、そして正義と平和、同胞愛の確立と聖なる法の規定を求める願いから生み出されるだろう。
(『覚者は語る』―来るべき世紀―p.477)

それでは、一体どこに障害があるのか。これらは人間が造ったものである、我が友よ── 法の否定、人を人から分離し、子供を愛しい子供とそうでない子供とに分離する。人がこれに気づくとき、世界は息を吹きかえし、新たに輝くだろう。だから、分かち合いと正義と真理の法を教えることをあなたがたの務めとなしなさい。正義と愛の顕現なしには、すべてが無に等しいことを人に気づかせてあげなさい。人類はこの真理の発見の門口に立っている。あなたがたの中にわたしが存在することが、これを確実にする。
(『いのちの水を運ぶ者』第126信、p.379~380)

私たちの価値観を変えねばなりません。生活の優先順位は第一に地球惑星を太陽系内の生存に適した存在として存続させることにあります。それゆえ、環境が根本的な関心事の一つとならねばなりません。自然と人類、そしてすべての生命の間に相互関係があるということを私たちは認識するようになるでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』p.225~226)

ほんのわずかずつ、人類は決断への用意を整える方向ににじり寄っている。今日様々な出来事が、解決のむずかしい当惑を呼ぶ問題に新しい答えを探すことを、諸々の政府に強いている。それらのジレンマに対して、まったく異なったアプローチを提唱する新しい多様なアイディアを持つ新しい声がますます聞こえてくる。人間の考え方や行動の新しい方向についての想念が、徐々に根づきつつある。そうであるから、現在の混乱にもかかわらず、それは未来にとって良い前兆である。
諸国家は、古い方法や仕組みがもはや機能せず、次々に起こる危機が前進へのあらゆる動きを後戻りさせてしまうことを発見している。同時に貧困な人々の叫びと要求は、ますます大きく執拗になっている。ゆっくりとだが確実に、分かち合いの必要性が多くの人々の心(マインド)に目覚めつつある。間もなく、この概念は人類種族の意識に強力に記録され、やがて時を経て、人々の考え方の中にこれが「ミッシング・リンク(欠けている環)」として確立されるだろう。
(『覚者は語る』―ミッシング・リンク―p.571)

未来への道は、新しい公正な秩序を通して、新しい人類同胞愛を通して、昔の敵との間に協力の精神を打ち立てることを通してであることを認める者が今日たくさん存在する。このすべてのことは、今日可能であり、効果をあげつつある。
新しい光が、わたしの光が、地上を照らし、そのまぶしさの中で多くの者が驚嘆する。真理のために、すべての者の利益のために働きながら、彼らはそれらの力に畏敬の念を持つ。同様に、我が友よ、あなたがたすべての裡に真理の力が宿るのである。正義と自由といのちに関するあなたの立場を明らかにし、神の力を受けなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第128信、p.385~386)

マイトレーヤの出現と人類による受け入れの後にすぐ続く第一の優先事項は、世界の何百万という飢えた人々の救済でしょう。マイトレーヤは緊急援助計画を提唱するでしょう。その後の第一の優先事項はこの惑星を救うこと── 持続可能な経済を創造することを可能にする政治的・経済的な機構の変革── でしょう。例えば、私たちの酸素の拠り所である世界の原始林はもちろん、今日の製薬産業によって「盗まれている」薬草も保護されるでしょう。地球上のすべての男女と子供たち、4歳以上の人々と言ってもいいかもしれませんが、すべての人々がこれに着手しなければなりません。マイトレーヤは持続可能な経済を推奨するでしょう。そして現在、このアイディアに反応するグループが世界中に存在します。私たちすべてが生きることができるようにするために、そして将来において私たちの子供たちの子供たちが惑星地球で生きることができるようにするために、私たちはもっと簡素に暮らさなければならないでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第2巻』p.212)

人の道とは、同胞愛であり、密接な協力と相互の信頼であり、奉仕であるということを示そう。これが唯一の道である。他はすべて失敗に終わった。我が友よ、もしこれをなさなければ、人間はこの地上に存続し得ないのである。脅しているのではない。真実を述べているに過ぎないのである。時間は残り少ない──自然とこの世界との間に均衡をとりもどす時間は。
神の子として、すべての者が兄弟同胞として、人間の尊厳をもって生きるための手段を全人類に伝えなさい。これをあなたの第一の仕事としなさい。世界の産物をすべての国々に譲り渡し、すべての人間のために委託しなさい。自由な人間として、今日、これをなし、真なる神の子として、明日の栄光を刈り取りなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第12信、p.54~55)

間もなく、マイトレーヤのアイディアの影響が見られ始めるだろう。すでに世界中で、多くの人々が彼の影響に、直接またはその他の形で反応している。ますます彼の思考の影響は、今日公の討論の‘中央舞台’を占める利害の論争を明快にし、すべての人間と家族の必要が人類の問題の中心的な核として現れるだろう。
現在でさえ、多くの国々において、すべてのことを、根と枝を再考する必要についての新しい感覚が現われつつある。そして分かち合い、正義、公正さの概念がすみやかに増大しつつある。マイトレーヤの出現の範囲が広がるにつれて、これらのアイディアは栄え、増大することが予想される。
(『シェア・インターナショナル』2010年4月号、「覚者より」──マイトレーヤは語る)

根本的に、彼が言わんとすることをわれわれはすでに知っているし、真実として受け入れています
──すなわち、正しい人間関係が人生の根本であるということ。一瞬一秒、われわれは、己の理念と行為によって、原因をつくり出しており、その結果が、良きにつけ悪しきにつけ、現実のわれわれの人生なのです。これが原因結果の大法則です。この法則と再生誕の法則との関係を理解するならば、すべての関係が害をなさないものでなければならないことを悟るでしょう。正しい関係ということの正しさ、必然性、その「常識的な当たり前さ」を納得するようになるでしょう。
これがマイトレーヤの教えの特質であり、根本的には、われわれがすでに知っているところのものですが、彼はそれを繰り返し、また、それを実際に行う方法を示される──国際的なスケールで、分かち合いと協力を通して。そして、恐怖を人の心から取り除くでしょう。飢えの恐怖、戦争の恐怖、今日何百万の人間の上に覆いかぶさっている恐怖と不信と絶望を取り除いていく。その結果、人間の思考方向に大きな変化をもたらし、正しい関係を築きあげるための道をつくるのです。
(『世界教師と覚者方の降臨』、p.102~103)

わたしが、あなたがたをわたしの心の中に迎え入れたように、我が愛しき兄弟姉妹たちよ、わたしを、あなたがたの心の中に迎え入れてください。そして一緒に働き、世界を創り直そう。あなたがたの社会の機構の中で、腐敗し役に立たなくなっているものすべてを、あなたがたの神性の顕現を阻むものすべてを、変えていこう。幼き者たちのために、共に道を示し、彼らのためにこの世をしっかりと保持しよう。わたしの救済の仕事に助力してほしい。世を救うためにわたしを援けてください。そして、あなたの人生の目的を成就しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第50信、p.149)

すべての分野において、進歩への障害物は一つ一つ対処されるだろう。今日蔓延する貪欲と利己主義は、社会共同体についてのより広い見解に取って代わるだろう。すべての者の基本的な必要が優先されるだろう。自然と環境に対する新しい関心が律法の中に組み入れられて、普遍的に受け入れられるだろう、そして自然の贈り物への賢明な管理につながるだろう。大幅に増える国際的な旅行が、今日何百万の人間の視野を狭め彼らを無知の中においている孤立と偏見を減少させるだろう。人々の心(マインド)をつかんでいる古いイデオロギーの力は徐々に弱まり、新しい寛容と信頼に道を譲るだろう。
そのようにして新しい環境が生まれ、その環境の中で、最も野心的な変化は善意の精神の中に起こり得る。人間の行動の尺度として、「普遍的な善」が己の利害に置き換わり、そして増大する融和の中で地球の人間は新しい時代へ前進するだろう。そのようになるだろう。そのようにして、マイトレーヤと彼のグループの指導のもとで、人々は再び正しい道を、神への道を歩むようになるだろう。
(『覚者は語る』―神への道―p.370)


優先順位の立て直し
ーー覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
今日、人類は大きな抑圧のもとに生きているために、日ごとに世界的規模で起こっている変換を感知することができる者は非常にわずかである。変化への動きの弾みはつき、何者もそれを止めたり、逸脱させることはできない。このようにして世界は、まったく新しい文明の創造の準備として、再生と浄化、そして苦しみの過程を通っている。
新しい文明は過去の土台の上に築かれるのだが、当然のことながら、古きものの多くが現状のままでは腐敗して役に立たず、一掃されなければならない。見る目を持つ者にとっては、新しい徴候はすでに明らかである。今日どこへ目を向けても、新しい風景が姿を現しており、新しいアイディアが心を引き付け、新しい機構が仮の形を取りはじめている。流動する世界は変容しており、変化に伴う成長の苦しみをすべての者が感じている。
この状況の中に、キリストはやって来られた。人類の危急のときにあたって、彼らを助けたいと願っておられる。彼が人類を助けることができるのは疑うべくもないが、しかし人間が彼の提唱する変化を欲し、そして彼ら自身の自由意志で、それらを実施しなければならない。人間に強いられることは何もないし、押し付けられることは何もないだろう。そうでなければ、法が犯されることになるから。
変化の速度は、病んでいる世界が叫び求めている処置──分かち合いと正義、協力と法の統治の採用──を吸収していく人間の能力によって条件づけられるだろう。このようにしてのみ、初めて人はすべての国民が切望する平和を見いだすことができるだろう。
人間の仕事を助けるために、キリストは一定の優先順位を定められた。それが実施されるならば、均衡と秩序が確立され、それによって調和が創り出される。平和と福利はこの調和の上にかかっている。これらの優先順位は単純であり、自明である。しかるに、それがある程度、存在するところは現在どこにもない。列挙してみれば、それはあらゆる男女や子供の基本的な必要を満たすものである。第一の優先は正しい食物の適切な供給である。第二に、すべての者のための適切な住宅や宿である。第三に、普遍的権利としての健康管理と教育である。
これらが安定した世界のための最小限の必要条件であり、これを保証することが、すべての政府の主要な責任となるだろう。それは単純だが、実際に開始されるとき、広範囲の影響をもたらすだろう。そしてこの地球に新しい時代を招き入れるだろう。
今日、多くの国家が優先しているものの中に、戦争のための武器の製造が不気味な比重を占めている。今後は、これらの新しい優先事項が最優先されなければならない。そして現在、“防衛”に使われている様々な資源を回さなければならない。
これが行われるとき、大いなる歓喜の創造的波がこの惑星中を覆い、すべての国の民衆はこれに反応するだろう。協力と分かち合いが日常のことになり、至るところにいる人間が人生に新しい目的と意味を見いだすだろう。マイトレーヤは助言し、導くために臨在されるだろう。そして彼の賢明な指導のもとに、世界は新しく創り直されるだろう。その時は、今すぐ手元に存在する。
『覚者は語る』p.227
(『シェア・インターナショナル』1989年1月号)