現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2013年 3月号 奉仕の役割 ―― 選集 (The role of service―a compilation )

奉仕の役割 ―― 選集 (The role of service―a compilation )

『奉仕の役割』というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージと教え(『いのちの水を運ぶ者、いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。


あなたがたがわたしを見るとき、奉仕する時が来たことを、世界への奉仕を通して、あなたがた自身を、そして兄弟たちをさらに高める時が来たことを、知るであろう。この道は、わたしの道は、あなたがたを速やかに神に連れていく。わたしの覚者たちもまたこの道を識る。彼らの指導のもとに、あなたがたの霊性を実現しなさい。人はもはや恐れる必要がないことを、光と真理のすべては人の心の中にあることを示すこととが、わたしの目的である。 
この簡単な事実を悟るとき、人は神となるであろう。神の本質は愛することである。神の目的は奉仕することである。分かち合いと正義を通して神を識る。この簡単な真理を広めなさい、我が友よ、そして偉大なる行為をなしなさい。   
(『いのちの水を運ぶ者』第98信 p.291-292)

兄弟同胞の苦しみを緩和するために、誰でも何かをすることができる。あなたがどこに位置するのかよく判断して、何をすべきかを見つけなさい。すべての犠牲的行為に対して、今あなたの支持を誓い、そこにあなたのできることを貢献しなさい。この時を、与える時となしなさい。あなたの奉仕しようとする意志に十分な表現を与えなさい。奉仕するとき、あなたは光に向かって働き、あなたの目的により正しく整合することを知りなさい。
あなたの位置をわたしたちと共に置き、人間の夢を実現させなさい。あなたの位置をわたしたちと共に置き、わたしたちの助けと刺激とを確信しなさい。あなたの位置をわたしたちの側に占め、とうてい不可能と思われたような行為をなしなさい。
あなた方がマイトレーヤを見るとき、世界にとって決断の瞬間が到来したことを知るだろう。世界を救おうとする者すべてを彼は行動へと誘うだろう。行動し、奉仕する者の列に加わり、偉大なる生命の流れの本流に入りなさい。あなたが公言する理想に従って行動する時が来た。以前にはなかった機会である。あなたの心(ハート)の中に秘められているビジョンを具現しなさい。あなたが独りではないことを、何百万の人間が同じ理想を抱いていることを知りなさい。奉仕することを願う者たちすべてと手をつなぎ、世界の周りに光の織物を紡ぎなさい。あなたは奉仕するために世にあることを、そして奉仕を通してのみ成長することを心にとどめておきなさい。あなたは兄弟同胞の番兵であり、彼らの窮乏に対するあなたの責任を引き受けなさい。あなた自身をこれまでにないほどに提供しなさい――わたしたちが働くことのできる回路として、そして間もなくあなた方に流れ出ていく巨大なエネルギー(フォース)の伝導体として。
このようにして、あなた方はこの人生に奉仕の証印を押すことができ、やがて時を経て、あなた方より先に歩んでいった者たちの列に加わることができる。 (『覚者は語る』―重要な機会―p.87-88)
奉仕への衝動は最も不利な機構の中でその表現を見いだすことができます。事実、社会機構が霊性とはほど遠い状況の場合に、奉仕への衝動がより一層必要とされます。現在の機構は極端に非霊的ですから、奉仕の必要性は特に大きいのです。来るべき宝瓶宮の周期の中でさえ、物事がとてつもなく変わり、調和と平安が世界中に広まる時が来ても、奉仕は必要とされるでしょう。奉仕は人生の主要なばねであります。
奉仕は、神が創造するすべてのものの裡に関わっていかれるその衝動であります。神が創造するものはすべて奉仕する必要があります。なぜなら、存在の衝動が奉仕だからです。奉仕が生命の目的でないレベルは宇宙全体を通じて存在しません。いつもより偉大なるものがより低位のものに奉仕します。キリストが弟子たちの足を洗われた意味は、奉仕のその事実についての象徴です。霊性においてより大いなるものがより小さきものに仕えます。なぜなら、より偉大なる者こそより小さき者に奉仕することができるからです。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』p.698-699)

たった一人の人にでも奉仕することは、主御自身に奉仕することになる。奉仕の中で道に迷うことは決してない。あなたは自由と救済に真っ直ぐにつながる道に達するだろう。
(『いのちの法則』p.136)

マイトレーヤは、一人ひとりが大切であると言われた。奉仕するのに若過ぎる者も、弱過ぎる者もいない。これを知るならば、取るべき道は一つしかない――奉仕を通して神にたどり着く道である。来るべき時代には、これが本源(神)への最短の道であり、人間の転生の日的であることを、多くの者が知るようになるだろう。
マイトレーヤは、世界を変換しようとする者すべての行動を待つ。なぜなら「何事もひとりでは起こらない。人間はその意志を実施するために行動しなければならない」。戦争の脅威と重荷から解放されて、世界に奉仕することを願う者は今や土俵の中に入り、不正義や貧困や苦悩と戦うべきである。……今こそ、これまでになく、各人が何らかの方法で奉仕する機会をつかみとり、変化の方向に影響を与え、そして正しい、安定した世界の創造を確実にする時である。
(『覚者は語る』―奉仕の時―p.272-273)

基礎にある邪論は、私たちが分離しているという考えです。その分離感覚こそ、すべての人間が経験する大きな嘘です。私たちの周りに環があります。環の外に“あいつら”がいて、そして自分の知っているこの宇宙の中心に“私たち”がいるのです。
奉仕の素晴らしさは、それが完全に真剣に行われるとき、この障害物が壊れ始めることです。あの分離感覚が取り除かれていくのです。なぜなら、あなたは自分が仕えているものが何であれ、それと自分を同一認し始めるからです。自分を世界の必要と、世界の苦しみや苦難と同一認します。そうするにつれて、あなたはその同一化(アイデンティフィケーション)の感覚を広げて、ついに世界全体を抱擁できるのです。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』p.703-704)

多くの理由があって私はここに居る。わたしの愛と意志についての主張はたくさんある。
しかし、何にもまして、人間の目的は、神と人とに仕えることであることを、再びあなたがたに示すために、わたしはここに居るのである。これを知る時、わたしと共に歩む者たちすべてを待っている仕事の分野に、あなたがたは入るだろう。わたしを信頼しなさい、我が友よ、あなたがたの兄として、わたしがその道を知っていることを信用しなさい。なぜなら、その道は、あなたがたが覚者と呼ぶ者たちすべてが踏破してきた道であるから。神への道は、我が兄弟たちよ、奉仕と愛を通してである。その単純な径をわたしはあなたがたの前に置く、それを辿ることを勧める。
(『いのちの水を運ぶ者』第87信、p.255-256)

今、世界の救済計画が進行中である。これは、世界に奉仕することを願う者すべての協力を必要とする。奉仕することは、今日、むずかしくない。なぜなら、奉仕の方法は手近にあり、地球そのものが救済を求めて叫んでいるのだから。あなたの奉仕の分野を選び、熱意を込めて行いなさい。あなたがそうすると、あなたの魂は、その仕事のために必要なことをあなたに授けることを知りなさい。さらに、わたしたちの手があなたの手を強め、重荷を分かち合うことを知りなさい。
多くのことが変わらねばならないことは確かだが、その変化の速度はあなた方にかかっている。計画の詳細を実施するために、わたしたちはあなた方の協力に頼っている。奉仕が、新しい文明の先兵に向かって、明日のより良い世界の基礎を築くことを呼びかける。
その点呼の列の中にあなたの位置を占め、わたしたちを助けて救済の仕事をしなさい。時刻の合図が鳴るときに、これを逃がさないように。
(『覚者は語る』―奉仕への召集―p.152-153)

奉仕は魂の衝動であり、魂の目的を遂行するものです。魂は物質を霊化するという、進化の計画に奉仕するために転生します。何度も何度も転生することで、魂は一連の乗り舟(器)を創造し、それが徐々に魂の目的を遂行し、魂の接触範囲を物質界で増大させることに熟達していきます。このような接触は、地域社会、国家、人類全般への奉仕の拠点です。進化段階が高ければ高いほど、通常、奉仕の範囲はより広大になります。範囲が狭いにしても広いにしても、それによって魂は世界への奉仕の中にその実相を輝かすことができます。
魂は奉仕することを求め、その乗り舟、つまりパーソナリティー(肉体人間)を特定の方法と手段で奉仕するよう鼓舞します。それが起こるとき、その人は徐々に自分のパーソナリティーの様相に関心を抱かなくなり、すべての者の利益となる利他的奉仕により一層関わるようになります。魂は常に利他的行動、利他的奉仕を求めます。魂は己自身に関心がなく、別個の分離した自己という感覚を持ちません。魂は全く分離感を知りません。魂は全体だけを見て、全体との関わりの中で己を見ます。パーソナリティーが魂の衝動に正しく反応しているとき、魂はその人(パーソナリティー)を奉仕の結果のみならず、奉仕しているという意識そのものからも遠ざけようとします。そのようなとき、奉仕の行為は魂が開始したプロセスとなり、その人はグラマーを持たず無執着に働いていることを意味します。
すべてが無執着に関連しています。無執着になることを助けるものは何であろうとも、それは私たちが相対立する極を解消するのを助けてくれます。完全に捕らわれのない方法で行われる奉仕ほど無執着になるのに役立つものはありません。そのような場合、魂はその乗り舟(パーソナリティー)を通して物質界で真の進歩を遂げます。魂の志向は高く、人を上へと駆り立てます。
(『生きる術』p.158-160)

あなた方の生活に入りつつあるこの新しいリズムを感じることができないか。人間を行動へと活気づける新しい衝動を、誰が無視できようか。すべてがつくり直されるだろう。そして間もなく暗闇は照らし出す光に道を譲るだろう。
時の要求に応えることのできる者はすべて働く場を見いだすだろう。これを「奉仕の法則」が保証する。奉仕することを願う者は誰も仕事や目的を欠くことを恐れる必要はない。経験豊かな手による指導が喜んで提供されることを信じなさい。わたしたちは、あなた方がこの世界を復興させるのを助け、あなた方の傍らで兄弟として働き、過去の残骸を取り除く。
間もなく世界は、大きな変化が起こっていることに気づき、新しい時代が始まったことを知るだろう。誰も未来を恐れる必要はない。それは人間に神聖なる遺産を約束し、神の意志をすべての地に確立することを約束している。
奉仕しなさい。そしてあなた方自身と人類同胞のために、あの未来を実現しなさい。奉仕しなさい。そして神の意志と調和して働くことを知りなさい。喜んでそして賢明に奉仕しなさい、そして自由と歓びの中に飛び込みなさい。
(『覚者は語る』―未来は招く―p.57-58)                                           

人間は神と人とに奉仕するために創られており、正しい奉仕を通してのみ、神への道を歩むことが出来るのである。再教育、再建設、そして変革の仕事を、あなたがた自身の任務としなさい。
人間一人ひとりが燈台であり、その灯を同胞のために遠くまで照らすのである。あなたのランプの灯を明るくともし、輝かし、道を示しなさい。一人ひとり、すべてが必要である。この世界を救済し、復旧するためのこの偉大な計画に参加するのに、小さすぎる者も、若すぎる者もいない。これをなす決意をしなさい、そしてわたしの援助があることを確信しなさい。
如何にして始めるか、あなた自身を、あなたのすべてを、世のために、あらゆる所にいるあなたの兄弟姉妹たちのために、捧げることから始めなさい。一日たりとも真の奉仕の行為をなさずに過ごすことのないようにしなさい。そしてわたしの援助があなたに与えられることを確信しなさい。奉仕の道こそ、真なる人としての唯一の道である、なぜなら、この道は神につながる道であるから。
(『いのちの水を運ぶ者』第13信、p.56-57)

弟子の進化における奉仕の役割は弟子を通して働く神の特性である。そこに重要性があり、そしてもちろんその効果があるのである。効果があるかもないかもしれないような道具ではない。それは確実に効果があり、必然的に働くのである。なぜならそれは神御自身の特性であるから。そしてわれわれが奉仕を通して神の特性を表わすにつれて、神となっていく。実際に神々となるのである。男女としての人間から、生きた創造的な聖なる存在となる。そのすべての過程において奉仕が鍵である。それは弟子に進化のための梃子を提供する。奉仕こそ、進化の過程の挺子である。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』p.359)

奉仕する方法はたくさんある。登り径はたくさんある。今日、誰も、奉仕の方法を、未来へ前進する径を奪われたと感じる必要はない。すべての径が、すべての方法が神に流れ着く。これらの径のなかで、最も近くにあるものを選びなさい、我が友よ。そしてわたしと共にあなたの兄弟たちに仕えなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第88信、p.259)

新しい周期ごとに、新しいエネルギーの顕現があり、これらのエネルギーの特質に反応しそれを表す素養を備えた魂の新しい集団が顕現する。今、われわれの惑星の生活に入りつつあるのは、この奉仕の機会を長い間待っていた高度に進化した魂のグループのメンバーであり、時を経るにつれて、その数はますます多くなるだろう。彼らの過去の業績が人類種族のために提供され、彼らの長い間の意味の世界との接触から、人間の目的についての新しい理解と、いのちの真の価値についてのより深い認識が生じるだろう。彼らから、従来、人事の中に欠けていた智恵が流れ出るだろう。そしてその智恵の光の中で、すべてが変容されるだろう。
(『覚者は語る』―すべのためのより良き未来―p.65-66)

あなたがたは道を整える者たちの仲間に加わってください。今、この大いなる仕事に参加し、世界の必要を満たしてください。世のために奉仕することより崇高なる使命はない。兄弟たちのために奉仕するよりも偉大なる献身はない。あなたの転生の目的をしっかりと捉えて、わたしの計画に助力しなさい。わたしの教えを聞いても、心に留めない者が多い。しかし少数の者はしっかりと心に留め、意志と愛とをもってわたしの仕事を遂行する。
(『いのちの水を運ぶ者』第14信、p.59)

賢明なリズムを培いなさい。それが奉仕の自然な拡大を可能にするだろう。時々思い出したように奉仕をすることを慎みなさい。なぜならそのようなやり方では、勢いはみな失われてしまう。あなたは大計画に奉仕するためにここに存在するのだということを覚えておきなさい。あなたは気づかないだけであって、それがあなたの魂の願いである。あなたが自分の魂との接触をつけていくにつれて、経験の客観化が起こりはじめる。魂は好みも欲望も持たない。その目的と一致調和するものとだけ交わる。その目的とは、進化の大計画に最大限に仕えることである。……
奉仕し、そして成長しなさい、奉仕し、そして成長することがあなたの人生の基調となるべきである。
(『覚者は語る』―奉仕への召集―p.306)

われわれは愛としての神のかたち(イメージ)に似せてつくられており、そして愛としての神の特性は奉仕することである。宇宙全体にただ一つの衝動が存在するのであり、それが多相の方法で表現されている。それは奉仕への衝動である。故に、個人の進化、特に弟子の進化において奉仕が重要なのである。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』p.353)

我が兄弟たちよ、なぜわたしの姿が見えるまで待つのか。世界はうめき苦しんでいるのに、何故まだ座しているのか――男女や子供たちが、同胞から見放され、みじめに死んでいるというのに。奉仕の願望より偉大な志はない。あなたの奉仕の行為を、世界の飢えたる者たちを救うことに向け、わたしの計画に助力しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第31信、p.105-106)

伝導瞑想はエネルギーのヨガであるラヤ・ヨガと奉仕のヨガであるカルマ・ヨガ、この二つのヨガの融合です。進化の最も強力な形態であるこれら二つを的確に結合します。何らかの奉仕の形態に強力に従事することほど、人を進化の道に沿って非常に速やかに進ませるものはありません。それがカルマ・ヨガです。
もう一つの同様に重要な梃子は瞑想です。瞑想はあなたを魂との接触に導き、やがて魂の王国であるハイアラキーとの接触に導きます。奉仕と瞑想というこれら二つの組み合わせは、あなた方を進化の道に沿って押し進め、弟子道に、イニシエーションの道に連れていき、そしてやがて覚者道へと連れていく最も強力な方法です。
覚者方は自分たちの仕事を「大いなる奉仕」と呼ばれます。彼らは奉仕するためにのみこの惑星におられるのです。奉仕を彼らの仕事となし、彼らの存在の理由とされたのです。彼らは顕された宇宙全体の中に、これよりも重要なことは存在しないことを知っているからです。
宇宙が存在することそれ自体、その背後に立たれるあの大意識の奉仕の活動のおかげで、宇宙は顕現したのです。私たちがこの惑星に存在するのは、創造主ロゴスの心の中の想念として存在するのであり、それはロゴス御自身が太陽系のロゴスの進化計画に仕えておられるからです。私たちはあの偉大なる計画の一部です。太陽系のロゴスが、奉仕を御自身の活動のすべてであり終結であると見ておられるのならば、その御方の微かな反映としての私たちの存在理由は奉仕であるに違いないと思います。それ以外ではあり得ません。奉仕を通して私たちは進化し、(私たちがその部分をなしているところの)ロゴスとのアイデンティティー(同認)を、完全なロゴス的意識の中で認識するようになります。
(『伝導瞑想―21世紀のヨガ―』p. 212-213)

神から出ずる者で奉仕しない者は存在しない。我が兄弟たちよ、これが真理であることを学び、信じなさい。人に奉仕することを通して、人は神に至る。このことは永遠に変わらない。これからの時を奉仕の人生として誓い、神の愛の至福を知りなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第75信、p.22)

人間が神々として、大計画への奉仕の中で彼らの神聖なる力(パワー)を実演する新しい時代が開ける。したがって、すべての真の奉仕の恩恵を刈り取るだろう――より大きな責任とよりよく奉仕する機会である。これらの力(パワー)がすべてのための福利に使われて、意義ある人生の新しい一章が人間に開かれるだろう。そして己の神性の発見の旅路において、啓示から啓示へと次々に導かれていくことに気づくだろう。そのようになるだろう。そのようにして、人間は生来備わった霊的特性、奉仕への能力、大計画に対する感性を、実際に顕すだろう。
(『覚者は語る』―結びつける王国―p.193)

欲望は低位人間を支配し、奉仕は高位人間を支配します。個人がその乗り舟をコントロールするとき、その人は単純で、利己的で、わがままで分離した生活から向きをかえ、奉仕することを求めます。なぜなら、奉仕することは魂の本性だからです。魂はその乗り舟に奉仕への欲求を印象づけ、人が奉仕に関わるにつれて低位人間は死に、放棄されます。それは自然に起こります。
なぜなら奉仕に関わることは、それが真の奉仕であれば、他の何にもまして意識の成長を早めるからです。それは個人をカルマから解放し、カルマを焼き尽くします。意識の進化を阻むのは何よりもカルマです。過去から現在までの行為がカルマをつくり上げます。すべての行動、すべての思いがそれをつくります。想念が進化を妨げるものを創出します。それは私たちを虜にするいわば結び目を作り、その結び目を切り離すまでは先に進むことができません。前進、すなわち意識の成長は完全に自分自身を忘れ、自分を犠牲にして人類に奉仕することで最もよく達成されます。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』p.422-423)

神に到達する道はたくさんある。しかし、もっとも速く確実なのは奉仕の道である。これほど神の特性を十分に宿す道は他にない。この道の上にあなたの位置を占め、あなたの魂の指図を遂行しなさい。あなたの心(ハート)の命令に従い、世界の必要に目覚めなさい。奉仕の道に入り、大計画の中におけるあなたの位置を受け入れなさい。そして神への道にしっかりと足を踏みしめなさい。
すると、あなた方の兄であるわたしたちからの反応も速い。道の途上にあるあなた方を助けるこの機会をわたしたちは速やかにつかみ、刺激と奉仕の分野を進呈する。このようにして、あなた方はわたしたちに加わり、わたしたちの仕事を助ける。これをあなたの目的とし、世界の奉仕者の列に加わりなさい。
(『覚者は語る』―勝利は保証されている―p.84)

わたしの目標は、わたしの網を海外に最大に拡げて、わたしの光の輝き出ている者たちすべてをわたしのもとに引き寄せ、その者たちを通して、働きかけることである。投げられた網には、我が友よ、あなたがたも含まれよう。世界に奉仕する願いをわたしと分かち合う者すべてを、わたしは必要とする。救助の役割を引き受けて、わたしの重荷を分かち合いなさい。世界の大変換をなし遂げていく大いなる仕事を、我が友よ、わたしと共に分かち合いなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第70信、p.206-207)