現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2008年 8月 2008年ベンジャミン・クレーム日本講演ツアー報告

2008年ベンジャミン・クレーム日本講演ツアー報告

石川道子

ベンジャミン・クレームの日本講演は3カ所すべての講演会場――東京、大阪、名古屋――において、会場の定員数を超える聴衆を引き付けた。それは各地のグループが今年度実行した途方もない宣伝広告活動の結果であった。
新聞広告に関して非常に興味深い逸話はマイトレーヤによる手助けであった。シェア・インターナショナル誌の「編集長への手紙」(2008年5月号)で報告されたように、関西グループの一人が広告代理店を装ったマイトレーヤから電話を受けたのであった。彼は産経新聞の地方版に非常に破格の値段で講演会の全面広告を出さないかと言ってきたのである。通常、新聞に宗教的なあるいは政治的な傾向のある広告を載せるのは禁じられており、広告の内容に関して新聞社の審査を受けなければならないのである。したがって関西グループはおそらくこの広告案は、最初から新聞社の審査をすんなり通ることはないだろうと予想しており、必要に応じて修正するつもりだった。しかし、うれしくも驚いたことに、その広告は何の修正もされずに印刷されたのであった! さらに、その後1週間くらい経ったとき、再び‘マイトレーヤ’(広告代理店)から電話があったのである。5月10日(大阪講演の1週間前)の新聞に突然空きがでたので、同じ広告を前よりもっと格安の値段でもう一度出さないかという内容の電話であった。グループはもちろん躊躇せずにそれを受け入れた。講演会当日には定員数1,000名を超えた約1,150名の人々が押し寄せて、多くの人々が講演をロビーにあった小さなモニターで見なければならなかった。
関西グループの新聞の全面広告にまつわる逸話を聞いた東京(関東)グループはそれに鼓舞されて、日本で最も大きな、信頼度の高い朝日新聞に全面広告を出すことを決めた。大阪の産経新聞の地方版と異なり、朝日の関東版ともなると値段は桁外れに高かったのだが、関東グループは必要な資金を寄付によって速やかに集めた。ベンジャミン・クレームの最新の書籍2冊の広告案内を中心とした著者来日講演会の全面広告は、関東以北の4~5百万世帯に届けられたのである。その結果、東京日比谷公会堂のベンジャミン・クレーム講演会には2,100名以上の人々がつめかけたのである。2時の講演開始時間に、11時30分頃から雨の中で開場を待つ人々の行列ができ、グループは対応に必死であった。伝導瞑想グループのメンバーは、たとえ遠方からやって来た人々であっても、喜んで一般の方々に席を譲り、午後いっぱいロビーに立っていた。
最初の講演地であった東京において、ベンジャミン・クレームは冒頭で、自分がつい数日前にロンドンから来たばかりでまだ時差の影響が強く時差ボケであり、その上、通訳をしてくれる石川道子は風邪のために声が出なくなりほとんど話せない状態であるが、この老いた、ガタガタの二人がベストを尽くすのでご辛抱ください、と述べたところ、聴衆から励ましの大きな拍手が湧き起こった。非常に真剣で集中した聴衆であった。初めのオーバーシャドウによる祝福の間、2,100名の満席の会場はシーンと静まりかえり、マイトレーヤからのメッセージを読む石川道子のかすれた声のみが響いていた。講演会は5時間半も続き、午後7時半過ぎまで終わらなかったにもかかわらず、ほとんどの聴衆が最後まで残っていた。そして、ベンジャミン・クレームの師によると、(変装された)マイトレーヤとイエス覚者もまた最後まで会場におられたという。翌日の公開伝導瞑想には600名の人々が集まり、そのうち全く初めての参加者が150名近かった。
名古屋(中部地区)グループもまた宣伝広告のために集中的に新聞を使い、これまでに最大の760名の聴衆を集めた。
いつものように、マイトレーヤ、イエス覚者、または東京におられる覚者がシェア・ジャパンの研修会場も含めて、あちこちの会場においでくださっており、グループのメンバーによって認知された(編集長への手紙を参照ください)。
ツアーの最後に開かれたシェア・ジャパンの研修会において、ベンジャミン・クレームは日本のグループの知的で、集中した、献身的な活動の仕方を褒め、たった3カ所の講演で4,000人以上もの人々に話をする機会を提供してくれたことに感謝の意を表した。グループはすでに来年のためにより大きな会場を予約する活動を始めている。