「和合」についてのさらなる考察
――覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記 (2012年8月12日)
いくつかの例外を除いて、世界のほとんどの国は和合を捜し求めている。彼らの行動はこの説を必ずしも裏書きしないかもしれないが、しかし少なくとも内的には、彼らの意図の一般的な方向は、友好国や同盟国と共に、和合の表現を達成することである。
しかしながら、いくつかの国は、自分たちの個々の目標のほうが、総体的な世界の和合、すなわち世界平和の保証よりも重要である。これらの姿勢は、突然に、あるいは時を経て、変わり得るし、時には変わるが、しかし現時点において、次の国々について論じることができる。
イスラエル(国家の魂は3光線、パーソナリティーは6光線)は、テロ行為によって、パレスチナの人々の土地を強奪しておきながら、今は、世界平和を含めて他のすべての問題を除外視して、国の安全を守ることに躍起になっている。イスラエルは、安全保障理事会でのアメリカの拒否権によって庇護されて国連の決議を無視して、中東において抑制されることなしに横暴にふるまっている。アメリカのおかげで、イスラエルは核爆弾を所有し、イランに対して、もし必要ならばそれを使用すると脅す。イスラエルの国民は古いが、国家は若く、大胆であり、無謀になりがちである。
アメリカ合衆国(魂2光線;パーソナリティー6光線)は、魂のレベルからは、世界の和合と平和に深い、真摯な願望を持つ。しかし、アメリカはあまりにも若い国であり、大きく、強力であり、グラマーに満ちたパーソナリティーのコントロールの下にある。彼らの理想は和合と平和であり、それを世界に表示していると想像している。すべての国が、経済、政治、宗教においてアメリカの先導に見習うとき、必然的に平和はその結果として起こると信じるのである。その姿勢で、アメリカは世界を支配しようとして、平和の名の下に繰り返し戦争をしてきた(朝鮮、ベトナム、イラク、アフガニスタン)。アメリカがこのグラマーを克服して、第2光線の魂の影響が世界の諸事に顕わされることを、世界は待っている。
これが起こるとき(おそらくキリストによる大宣言の前ではないだろうが)、アメリカの魂の和合への生来の願望が行動へと活気づけられるだろう。そして総体への奉仕というアイディアが現在の支配への欲求に取り代わるだろう。世界の壮大な再建設が、数え切れない多くの個人によって始められるだろう。奉仕への欲求が、今のアメリカのあらゆることにおける優越感に取って代わるだろう。そして本当の平和の時代が訪れるだろう。
イランは古く、ずば抜けた才能を持つ国民であるが、現在は、健全で世俗的な統治への願望と、極端で、狂信的なイスラム形態の統治の間で引き裂かれている。イランは、その科学者たちが核のテクノロジーを習得する過程にあるので、アメリカにひどく嫌われ、不信感を持たれている。核兵器を開発することは決してイランの意図ではなかったのだが、日常的にアメリカとイスラエルに脅かされるのを感じており、今や、不本意ながら、他に選択肢が見えない。イランの光線構造は魂が2光線、パーソナリティーが4光線である。その国民は成熟しており、教養があり、平和的であり、その才能の多くを、特にインドに与えてきた。
北朝鮮(魂6光線、パーソナリティー4光線)はこれらの国々の中で最も若く、もともとの朝鮮の分割から成立した国である。彼らはその勇敢さを世界に証明することに夢中になっているので、その意図もまた予測するのが最も難しい。残念なことに、彼らはいくらか核の開発能力を達成したので、諸国家の間で、危なっかしい大砲のように見られている。よく知られているように、この国は、その統治者によって導かれるのではなく、むしろ支配されており、国際連合は全体で、注意深く監視しなければならない。その国民は認知と食料に飢えている。諸国家は、物惜しみせずに、その両方を北朝鮮に分け与えるべきである。
平均的な傍観者の見地からは、この評価には恐れと不安を抱かせるものがたくさんあるように見えるかもしれない。しかしながら、覚者たちには、国々の間に、新しい本当の和合を保証するところの正義を願い、すべてが欲する平和を願って、変化しようとする用意のある世界が見えるのである。