現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2011年 5月 変化の必要――選集

変化の必要――選集

本稿には『変化の必要』というテーマに関する引用文の選集を発表する。これはマイトレーヤの教え(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師のことば(『覚者は語る』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

人間は分かち合うか、あるいは死滅しなければならないことを、間もなく世界は確実に知るだろう。この真理をすべての人間にわからせるために、マイトレーヤは一刻も浪費されないだろう。世界はすべての者に、金持ちと貧乏人、力ある者と奪われた者、白人と有色人種、すべてに属することを、マイトレーヤは示されるだろう。今日人類が直面する問題を解決するために一致協力した行動が必要なことを明確にし、その解決への道を指し示されるだろう。すべての人間に変化の必要を受け入れることを呼びかけ、至るところにいる人間の正義への願いを活気づけ、彼らの意志を集中させるだろう。このようにして、マイトレーヤは、より良い形態の確立を求めるすべての者を団結させ、それを通して人間の神性が表されるだろう。そしてその民衆の中から、これまで地上で聞かれたことのないような叫びが湧き上がるだろう――正義と真理、自由と平和を求める叫びである。
(『覚者は語る』―未来は招く―p.56-57)

マイトレーヤの到来は世界の変化を意味します。この惑星、生態系の必要についての理解の変化、すべての人々が十分に養われるような経済システムの変化、あらゆる場所の人々の間の関係の変化です。人類は一つであるということを真に理解することが、この深遠な変容の絶対的な必要性を示すでしょう。それは新しい世界をつくることです。
(『人類の目覚め』p.137-138)

わたしの到来は、人の心に変化への願いを、より良きものへの願いを喚び起こす――それがどのようなかたちで表現されようとも。わたしのエネルギーは、人の心に崇高なる不満を生み出す。我々の機構の中で役に立たないものは、すべて捨て去られねばならない。
今日の人間に相応しくない機構が、多く存在する。人は、生まれつつある神である。したがってこの神が栄えることができるような生活形態を創らねばならない。現在のような生き方に、あなたがたはいかで満足していられようか。何百万の人間が貧困の中に飢え死にしているかたわら、金持ちは富を貧乏人の前でみせびらかす。人はお互いの隣人の敵であり、誰も兄弟を信用しない。あなたがたはいつまでそのようにして生きねばならないのか、我が友よ、いつまでそのような堕落を支持するのか。わたしの計画、そしてわたしの義務は、あなたがたに新しい道を、人の裡なる霊性を輝き出させる前進への道を、示すことである。
だからわたしは真剣に語る、我が友よ、兄弟たちよ。わたしの言によく耳を傾けなさい。
人は変わらねばならない、あるいは死滅するか、それ以外の道はない。これを理解するとき、あなたがたは喜んでわたしの大義を受け入れるであろう、そして人間には光に包まれた未来があることを、示すであろう。
(『いのちの水を運ぶ者』No.81、p.232-234)

新しいスタートヘの呼びかけを聞くとき、あなたは自分が、変化を支持し他の人々もまた生きることができるために自分自身の要求を喜んで減らす先導者の仲間の中にいることを発見するかもしれない。そのようにしてのみ、世界は救われ、再び大計画の方向に向かうことができる。
誰も近い将来に生活の完全な崩壊を恐れるべきではない。必要な変化が現存の秩序を慎重に一歩一歩変換させていくにつれて、その崩壊は確かに最小限に抑えられるだろう。変化への必要がこれほど緊急であり、これほど明らかであったことはかつてない。人間がこれほどまでに不活動の危険を感じ取り、自分の兄弟たちとこの惑星の未来の苦境に対して、今のように心(ハート)を開く用意のあったときはかつてない。
(『覚者は語る』―神の反映―p.376)

マイトレーヤは私たちの思考の全体的な方向性を示されるでしょう。つまり、人類の一体性の感覚、世界資源を分かち合うことの絶対的な必要性、国際間題解決のために戦争とテロリズムを終わらせることです。私たちがそれを理解したことを示すならば、最大限の援助と助言が与えられるでしょう。しかし私たちは、自分自身で進んで喜んで変化を起こすことを求めなければなりません。覚者方は私たちに命令するために来るのではありません。マイトレーヤは言われます。「わたしは大計画の設計者にすぎない。わたしの友であり兄弟であるあなた方が、真理の輝ける寺院の建設者である」。真理の寺院とは新しい文明のことです。
(『人類の目覚め』p.105)

わたしたちの顔が知られるとき、それは世界を一変させる変化の時の始まりを意味するだろう。変化は一度にすべて起こるのではない。しかし間もなく、正義と自由のための最初の確固とした強打が加えられ、年月を経るにつれて勢いを増していくだろう。やがてすべてが刷新され、世界中の人間はより澄んだ、より健全な空気を吸うであろう。
この重大な仕事には勇気が必要である。多くの挑戦に応じなければならない。世界を完全に変えることも、過去の遺跡の上に新しい世界を築くことも、容易なことではない。だから、勇気を持ちなさい。そしてあなた方の世界を再建しなさい。恐怖心を捨て、両腕を広げて未来を迎え入れなさい。
(『覚者は語る』―未来への道―p.130-131)

多くの者が変化の必要を受け入れ、分かち合いと正義が人間の進歩にとって基本であることを受け入れている。この認識そのものが、あなたがたの世界を変えるであろう。しかし、人間が神であることを忘れ、すべての人の裡に聖なる存在が宿ることを忘れ、そしてこの真理を否定する者が、大勢いる。このことに関して、あなたはどこに位置するかを公に表明し、あなたの光を世に示しなさい。わたしは、真理の光が裡に明るく輝いている者たち、すべてを必要とする。わたしはあなたがたを招集する。あなたがたをわたしの側に招き寄せる。わたしと共に来なさい、我が友よ、そして未来への光の道を炎のごとく輝かそう。
(『いのちの水を運ぶ者』No.115、p.338)

私たちは世界の経済機構を変革せねばなりません。そうすることがより正しいからではなく、それが非常に邪悪で不正義なものだからです。私たちがそれを変革しなければ、世界を破滅させるでしょう。事は単純そのものです。私たちは調和に基づいた、したがって平衡のある社会で、本来の生き方(魂としての)をし始めることができるように、それを変えねばなりません。その平衡があるとき、私たちは自分たちが本来誰であり、何であるのかについての認識を増大させるのです。それが私たちの危機であり、今日の私たちの問題です――自分が誰であるかを知ること。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』p.583)

新しい声が人事の中に聞こえはじめており、国家のリーダーたちの中で敏感な心(マインド)を持つ数人によって明確に表現される。この声はわれわれの時代の最も必要とされることをますます表現していくだろう――平和、寛容、過去の過ちの許し、すべての者の利益のための協力と分かち合いである。その声は、人間同胞を愛する者すべてのハートとマインドから発せられるだろう。そして世界の再建と再生への打ち破られることのない要求が出されるだろう。その声は新しい時代の声である。それはマイトレーヤの声である。平和と正義を求めて盛り上がるどよめきに、あなたの声を加えなさい。そして歴史の中におけるあなたの位置を悟りなさい。新しい時代の世界がつくられつつあり、すべての者の参加を必要とする。すべての者がこの偉大なる仕事に果たす役割を持つ。自分の志向を声高らかに表現するのに、若過ぎるとか老い過ぎているとか感じるべきではない。
(『覚者は語る』―マイトレーヤの声―p.380)

世界の大衆は彼らの必要を知らせ始めています。ベルリンの壁を、すべての先進開発国との間にある「ベルリンの壁」を壊しつつあります。そして食べる権利、働く権利、平和で落ち着いた環境で子供たちを育てる権利を要求し始めています。これらの要求は高まるでしょう。マイトレーヤは出現してこれらの人々の要求を刺激し、強力なものとし、地上のどの政府もこの自由と正義と正しい関係への要求に逆らうことはできなくなるでしょう。人類にとって次の運命づけられたステップが正しい人間関係ならば、それは実現されねばなりません。人々がそれを実際に行うときにのみ実現されます。それは自動的に起こるアイディアではありません。マイトレーヤは言われます。「何事もひとりでには起こらないのである。人間は行動し、自分の意志を実行しなければならない」   (『大いなる接近』p.44)

新しいものを顕現するために、すべての分野において、人々はグループを形成している。愛と必要の精神に鼓舞されて、彼らはより簡素な、より健全な世界を心に描く。現在の不均衡と緊張の中から正義と融和が育たなければならないことを知る。自分たちが聖なる存在であり、変化の奇跡を行うことができるのを知っている。彼らは時の危急を知覚し、奉仕のために己を捧げる。彼らはすべての地において「善」を代表する。
(『覚者は語る』―勝利は保障されている―p.84)
人間の役割は、下位の王国(動・植・鉱物界)への霊的エネルギーの伝導者として働くことであり、そうすることによって、神の共働者として働くことです。これが人間の真の約束です。もし人間が霊的生活を宗教生活にだけ委せているのでは、この約束を果たせません。人間が真の霊性を生活のすべての面にあらわすときに初めて、それを行うことができるのです。それは、政治・経済・社会生活を含まねばならず、現在の機構は、もはや我々の真の要望に応えることができない故、変えられねばなりません。マイトレーヤがこのことをはっきり示され、我々の霊性をあらわせるような政治・経済機構を再建する方法を示されるでしょう。
(『世界大師と覚者方の降臨』p.97)

我が友よ、子供たちよ、わたしは、恐らくあなたがたが期待したよりもさらに時を早めてやってきた。しかしなすべきことは多い、世界には変化を必要とするものがあまりにも多い。多くの者が飢え死にし、多くの者が不必要に苦しんでいる。これらすべてを変えるためにわたしはやってきた。あなたがたに前進への道を示そう、もっと簡素で、健全な、より幸せな生活へ向かって、共に進む道を。人が人に、国が国に相対立することなく、兄弟同胞として、共に新しい御国へと前進しよう。
(『いのちの水を運ぶ者』No.1、p.22-23)

起こらなければならない変化のために、地位や権力を失うことを恐れる社会の特権階級のメンバーからの反対があることは疑いないだろう。しかし変化への要求が圧倒的に明白になり、彼らはその勢いを制止するのにますます困難を感ずるだろう。
過去数年間、世界の五大霊センター(ニューヨーク、ロンドン、東京、ジュネーブ、ダージリン)において、今日の混乱した政治、経済、社会の構造をより合理的な(そしてより霊的な)線に沿って変えるための正確な法律制定について、覚者方に訓練されているグループが存在する。現存の社会組織の崩壊と分裂を最小限に止めて、次の数年間に広範囲な変化が期待される。
(『マイトレーヤの使命・第Ⅰ巻』p.122-123)

変化の巨大なプログラムが提案され、それは一歩一歩、政治、経済、社会の機構の根本的な変容につながるだろう。そして、人々はお互いの間の交流と関係を正しくしていくだろう。
現時点では、人々はそのような広範囲な変化を前にして、躊躇するかもしれない。しかし、キリストの唱導とインスピレーション(鼓舞)に反応して、そして経済破局の脅威に直面するとき、多くの者が、世界の緊急な問題に取り組むために新しいアプローチと新しい緊迫性が必要なことを見るだろう。
これらの問題は、もし無視されるならば、うずき化膿し続け、そして世界中で悲劇的な出来事となって爆発するだろう。何百万の人々の苦痛と苦難は、現在のわれわれの怠慢の必然的な結果であろう。マイトレーヤはそのように語るだろう。そのようにして変化への必要を示されるだろう。
(『覚者は語る』―マイトレーヤの勧告―p.407)

人間の真の役割と目的に適った世界を再建するために残された時は短い。わたしの役割は、あなたがたに道を示し、可能性を描くことのみである。新しい世界は、人間自身によって作りあげられねばならない。
今日、変化の必要を認めてはいても、まだそれに抵抗する者が多い。古き使いふるされた過去の世界がくずれていくのに気づいていながら、なお古い形態にしがみついている者が多い。
しかし国々に新しい声が聞こえる――希望と約束をはらんだ真理の声が、新しい時代の声が。この声は人々の心に刻みつけられていく、次第に強さを増しながら。なぜならこの声は、人間を通して語る神の声であるから。
(『いのちの水を運ぶ者』No.12、p.52-53)