人間の重要な選択――選集【第1部】
「人間の重要な選択」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤの教え(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。
岐路に立つ?? ?
間近にあるこの時を楽しみにしていなさい。マイトレーヤは出現の門口に立って、分離と貪欲にまさに戦いを挑もうとしている。正義と自由、和解と平和を呼びかける彼の召集に馳せ参じなさい。そしてあなたのすべてを人類種族の奉仕に提供しなさい。これは今までに決してなかった時である。このような時は決して繰り返されることはないだろう。あなた方の心(ハート)の中を深く見つめなさい。そして選択をしなさい、光と愛に浴する未来か──あるいはあなたの運命の否認か。
マイトレーヤは、変化への時は熟していることを知っている。人類はテストを受ける準備ができていることを知っている。彼はまさに出現して、ご自分の任務を始めようとしておられる。
(『覚者は語る』―マイトレーヤへの反応―p.475)
わたしは、人類に二通りの行動を提示する。この世界の未来は、人類の決定にかかっている。唯一の取るべき選択は、分かち合いと相互扶助であることを示そう。これをなすことによって、人は己の真性とその目的を識り神の足下に導かれていく。もう一つの径は考えるのも恐ろしい、それは地上のすべての生命を絶滅させることを意味するのだから。
人間はその未来を己の手に握っている。鳴呼、人々よ、よく考えなさい。もしあなたがたが真の人間として選択を行うならば、あなたがたの聖なる継承の光の中へ導こう。良き選択をなし、わたしに導かせてください。良き選択をなし、絶えることのないわたしの援助を受けなさい。良き選択をしなさい、我が兄弟たちよ、そしてあなたがたを抑圧するすべてのものから解放されなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』No.17、p.68)
問題点は明らかである。競争と貪欲を通して破壊へのレース(競争)を続けて、地球という惑星から生命あるものをすべて消滅させてしまうか、あるいは過去に提唱されてきたことに挑戦して、より安全でより賢明な勧告を受け入れ、新たにスタートするか。
人間が生命とさらなる前進を選ぶことを、わたしたちは真剣に望み、期待する。彼らが現在の生活様式の愚かさに目覚めることが、わたしたちの心からの願いである。わたしたちの任務は、勧告し、導くことである。方向の選択は人類にのみかかっている。
(『覚者は語る』―人間は選ばなければならない―p.392-393)
より賢明な声が、多くの観点から傾聴に値する声が世界に必要とされることは、ますます明らかである。その声、マイトレーヤの声は、復讐と憎悪の叫びを超えて、間もなく聞こえるだろう。間もなく世界は、われわれの直中にある彼の臨在に目覚め、そして大いなる選択が人類に提供されるだろう。かくして、これは人類の大きなテストの時である。かくしてこれは、決断の時、先例のない時である。
人間がこのことを理解するとき、彼らはマイトレーヤの旗印のもとに集い、正義と自由を求める彼らの要求を知らしめるだろう。彼らは喜んで分かち合い、そして奉仕する意志を示すだろう。そしてそのようにして世界をつくり直すだろう。
そのようになるだろう。そのようにして、人間は彼らの昔の誓願を新たにし、神への彼らの足跡をたどり直すだろう。
(『覚者は語る』―決断の時―p.580)
人類の決意
重大な出来事が展開しており、それが顕現するとき、人間に無視できない選択を提供する。その選択の性質をよく検討して、心(ハート)から応えることが人間一人ひとりにとっての義務である。もはや人は傍らに立って、出来事がしばしば悲劇的なコースをたどるままに任せていてはならない。いまこそ和合といのちのために、良識と平和のために誇らかに立つ時である。マイトレーヤは途上にあり、あなた方の選択を、彼の嘆願に対するあなた方の答えを要求するだろう。あなたはまさにそのような時のためにここにいることを知りなさい、そして今日のあなたの決断の力を疑ってはならない。正義と平和を求めるあなたの選択を知らせて、マイトレーヤが頼ることのできる者たちの隊列に加わりなさい。
(『覚者は語る』―真理の領域―p.424)
良き選択をしなさい。我が友よ、今これをしなさい。分かち合いと愛することを望む者たちと、正義は神聖なるものと考える者たちと、同じ側に立ちなさい。今選択をなし、あなたの光を輝かし、わたしの道を容易にしなさい。
人はわたしの到来を待っているのだが、わたしがすでにここに居ることを知らない。わたしの顕現は完了したことを、彼らに知らせなさい。マイトレーヤは、人類の兄は、彼らの中に居るのである。わたしの呼びかけを待ち、行動しなさい。人類がわたしに従いてくることを期待してやまない。しかしそれを決めるのは人類である。もし神を見ようとするならば、歩まねばならないその道を、自ら欲しなければならない。
(『いのちの水を運ぶ者』第18信、p.71-72)
わたしの計画は、人間には二つの径しか存在しないことを明らかにすることである。一つは、容赦なき破壊と死につながる。もう一つは、我が友よ、わたしの愛しき者たちよ、人類を真直ぐ神に導く径である。そして用意の整っている者たちは、その神の光の中で信じがたい栄光と不思議を見るであろう。
わたしの役割は、あなたがたに道を指し示し、不調和から引き出し、調和と愛のあの幸せな状態へ導き、あなたがたにその夢をかなえさせることである。わたしの仕事は進んでいる。もうすぐ、本当にもうすぐ、あなたがたはわたしの顔を見、言を聞くであろう。
試みの時は始まる。わたしの計画は、あなたがたの前にこの二つの選択肢を示し、その可能性とおとし穴の外郭を描くことである。選択はあなたがたにかかっている。あなたがたが、天与の自由意志をもって決めねばならない。
(『いのちの水を運ぶ者』第16信、p.64-65)
人類の大いなる決断の時は近い。大主たち自身が、期待のうちに、その決定的な瞬間を待つ。大衆の中に、今のこの時の重要性を、人間のための大選択を知る者はまさに非常に少ない。不注意に、大災難に向かって頭からまっ逆さまに突っ込んでいくか、あるいはすべての人間の生活を立て直して、正義と自由で人生を神聖なものにするか。
それはもちろん、絶えず繰り返される選択であるが、今それがかつてなく集中されているのである。人間の決断の正しさにこれほど多くのことがかかっていたことはかつてなかった。なぜなら今日、人間の掌中に抑制しがたい破壊力を持つ武器があるからである。したがって、落ち着いた注意深い思慮が非常に必要である。
人間に彼らの行動の結果を理解させるために、マイトレーヤは公の場に入っていこうとしている。彼は、正気さと平和を呼びかける声に、彼の説得力のある智恵を加えるだろう。彼は鼓舞し、教えるだろう。人々は、その数を増しながら、彼の行動と態度を熱心に見習い、そしてやがて世界は彼の賢明な勧告に従い、人間の生得の権利である平和を復興させるだろう。
(『覚者は語る』―繰り返し起こる選択―p.429)
わたしはあなたがたの友であり、兄である。しかし神ではない。御父が、再びわたしをあなたがたのもとに遣わされたのは本当である。わたしは、兄弟であるあなたがたのところへやってきた。あなたがたが望むならば、祝福された未来に案内し導くために、やってきたのである。わたしの役割は、道が岐れていることを人類に示すことであろう。道標は置かれた、そしてこの地球の未来はあなたがたの決定にかかっている。正しい道を、神につながる唯一の道を、人類が選ぶのを確実にするために、我々は(あなたがたとわたしとは)ここに集うている。
(『いのちの水を運ぶ者』第19信、p.73)
分かち合い
その第一歩が世界資源の分かち合いです。もしそれをしなければ、私たちは自分自身を滅ぼすでしょう。それは自明の理です。私たちは自由意志を持ちます。マイトレーヤは私たちに干渉して、私たちが自分たちを破壊しないようになさるわけではありません。彼は私たちに二つの選択肢を提示されます。一つは、過去の古い貪欲と利己的競争に基づいたやり方を続けて自滅する道。もう一つは、私たちが一体であること、分かち合いの原則を受け入れてそれを実践し、正義を、そしてそれゆえに平和を世界に確立し、マイトレーヤのインスピレーションの下に、私たちがいまだかつて経験したことのないような最も輝かしい素晴らしい文明の建設を始める道です。
(『マイトレーヤの使命・第Ⅲ巻』p.131-132)
世界の資源がより公平に分かち合われるとき、人間の問題の半分は一夜のうちに消え去るだろう。すでに多くの者がこのことを自覚している徴候が現れており、分かち合いを呼びかける声が至るところでもち上がっている。賢者は分かち合いが永続する平和の唯一の基盤であることを予見し、そして若者たちの英雄も、彼らの人気ある声を添える。
これは未来のために良い前兆である。なぜなら、それは人間が彼らの前にある選択──分かち合うか死ぬか──にやっと気づき、同胞愛と愛の精神で行動する用意があることを示しているから。人間はもはや彼らの運命を他人の手に──盲目で年老いた男たちの構成する政府に──任せておくことに満足せず、彼らの未来と彼らの世界を守るために直接に参加する必要を感じている。
(『覚者は語る』―平和のための分かち合い―p.134-135)
わたしはあなたがたの助力を必要とする。わたしの仕事を手伝ってくれるよう、あなたがたに呼びかける。どうしてわたしはこの大量殺戮を傍観し、わたしの幼き者たちが死ぬのを眺めていられようか? 否、我が友よ、それは出来ない。だから、わたしは再びあなたがたの中に速やかに戻り、方向を示し、道を教えに来たのである。しかし、わたしの使命の成功はあなたがたにかかっている。真なる人間として分かち合い、共に平和に生きるか、完全に死滅するか──このどちらかをあなたがたは選ばねばならない。
わたしの心は、あなたがたの答えを、選択を知っている。そして喜んでいる。
(『いのちの水を運ぶ者』第11信、p.50-51)
地球の資源には限りがあるが、良い管理と分かち合いを行えば、すべての必要を満たすのに十分である。
したがって、人間はこれらの必要を再評価して、人生の意味と目的について新しい、より正しい理解をもたなければならない。これは、分かち合いが今日の破壊的な競争にある程度でも置き換わり、そして人間を崖っ淵から引き戻すときに起こるだろう。選択は人間のものである──分かち合って繁栄するか、あるいは極めて有害な競争を続けて、共に死滅するか。人間がいのちの道を選ぶことは疑いがない──人間の心(ハート)は、試みるとき、いまだ健全であることが分かる。
(『覚者は語る』―選択は人間のものである―p.461-462)
いま転生している私たちは尋常ならざる責任を担っている。私たちがいま世界にいるのはそのためである。すべての世代がその時代の問題を解決する知識と経験を携えた人々(魂)を転生へともたらす。私たちは将来の問題を解決するために、人類が存続し続けるかしないかを──正義、分かち合い、正しい関係、平和への選択をするか、すべての生命を破壊するかを──決定するために転生して来た。マイトレーヤは人類が正しい選択をすることを疑わない。
(『マイトレーヤの使命・第2巻』p.35)
世界の世論
人間が必要な信頼を生み出すためには選択は一つしかないことをマイトレーヤは示されるだろう。この豊かな地球の産物を世界中により公平に分かち合うことであり、そして豊かさの中で死んでいる何千万の人々の飢餓と貧困を永久に終わらせることである。
指導者たちはマイトレーヤのことばに耳を傾けるだろうか。多くの場合、おそらく最初は否であろう。しかし間もなく至るところにいる民衆が耳を傾け、マイトレーヤの助言の賢明さを知るだろう。彼らはマイトレーヤの賢明なことばに全面的に同意し、彼の大義を支持するだろう。世界の世論は自分たちの声と良き指導者を見いだすだろう。その力に対して、貪欲な独裁者や腐敗した政治家の妨害しようとする声は次第に消えていくだろう。そのようになるだろう、そしてこの世界の浄化と変容が始まるだろう。
(『シェア・インターナショナル』誌・2005年4月号「覚者より」―腐敗行為の終止―)
私たちがこれから目撃しようとしているのは、分かち合いを神聖な権利と見なすよう方向づけられ刺激を与えられた、マイトレーヤによる世界的世論の形成です。「分かち合うとき、あなたは兄弟の裡に神を認める」とマイトレーヤは言われます。「人類の問題は現実(リアル)であるが、解決可能である」と彼は言われます。解決は私たちの手の内にあります。マイトレーヤは言われます、「兄弟の必要をあなたの行動の指針となし、世界の問題の解決に当たりなさい。それ以外に道はない」と。そして彼は世界の世論に刺激を与え、強化なさるでしょう。そのように世論が形成されたとき、いかなる政府もそれに対抗することはできません。全世界の政府に分かち合いの原則を受け入れることを強いるのは世界の世論です。なぜなら他に選択の余地はないからです。
(『マイトレーヤの使命・第3巻』p.138-139)
直ちに行われるべき仕事は、世界の世論を活気づかせることである。そうでなければ、キリストの正義への呼びかけは実施されないままであろう。人類種族の前にある選択──分かち合いを通しての平和か、戦争と自己破壊か──がはっきりと理解されるとき、多くの人間はキリストの唱導にならい、不正義と悲惨と戦争の終止を呼びかけるだろう。キリストの前にある仕事は、自由と分かち合いと平和を求めてますます高まる叫びを導いて、分裂を最小限にとどめることである。
世界人口の半分は今、貧困の中に生きている、そして金持ちと貧乏人との間に巨大な格差が存在する。このようにして生じる緊張に内在するものが、人類にとって大きな危険をはらむ。キリストは前進への道を指し示し、これらの不平等と緊張を一つずつ減少させ、比較的おだやかに新しい時代へと移行することを確実にされるだろう。すべてが前もって注意深く計画されている。偶然に任せられるものは何もない。しかし、人類自身が変化を実施するための速度を決めるであろう。なぜなら、人類の自由意志は決して侵されないのだから。
これらの言葉を読む者は、今、二つの選択肢を与えられている──キリストとその仕事を助けて、人類を時の必要に目覚めさせる手伝いをし、そのようにして最も強力なかたちで人類種族に奉仕するか、あるいは消極的な不活動のままに出来事(イベント)が起こるのを待ち、どの世代にもめったに与えられることのない成長の機会を拒否するかである。
(『覚者は語る』―キリストの再臨―p.27-28)
環境
地球温暖化の現実は今や大勢の人々の心(マインド)に目覚めつつある。しかし、圧倒的な証拠にもかかわらず、人間の行動が原因であることを否定する者たちがまだいる。
わたしたち、あなた方の兄たちは、人間の行動が地球温暖化の80%に責任があるということを、完全な確信をもって言うことができる。
マイトレーヤがこの緊急の問題に人間の注目を向けさせるのは長い先のことではないだろう。彼は人間に選択肢を突き付けるだろう── 一つには、いま行動することによる有益な結果か、そしてもう一つは、何もしないことから、あるいはあまりにも少ない行動の結果としての破壊か。かくして、決断は人間のみが行う。
(『シェア・インターナショナル』誌・2007年5月号・「覚者より」― 惑星の救済―)
パイシスからアクエリアスへ
もし個人性がパイシス(双魚宮)の最大の贈り物であるならば、今日われわれが「アクエリアス(宝瓶宮)の時代」に入っていくにつれて、その同じ個人性の誤用が人間の最大の危険と脅威になった。世界中で、強力な個人や政府や機関が何千万の人間を虜にしている。そのような状況の中で、人間は抵当物になり、気まぐれな市場の人質にされた。あらゆる種類の機関──政府、銀行、企業──が彼らの労働者たちの輝かしい個人性を受動的な服従に引き下ろした。金持ちが自分たちの不浄な富の蓄えにさらに富を加えるかたわら、他では、人々は沈黙したまま飢え、そして死んでいくか、あるいはわずかな日当のために奴隷のように働く。
このような分離的な生活規範が人間を破滅の瀬戸際に追いやっており、歴史に残る選択を彼らに提示する──そのまま続けて、この地球という惑星での人間の逗留を永久に終わらせるか、あるいは完全に方向転換するか、どちらかである。人々がその危険を知ったという徴がすでにあり、世界中で、人々は新しい夜明けに目覚めつつある。アクエリアス(宝瓶宮)の輝かしい光が彼らの心(ハート)に入りつつあり、正義と自由を求める叫びは容易に彼らの唇に持ち上がる。分かち合いを通して、この同じ正義が人間を暗闇の中から抜け出させて、彼らの運命づけられた目標へと前進させるだろう。そのようになるだろう。
(『シェア・インターナショナル』誌・2012年11月号
「覚者より」―パイシスからアクエリアスへ―)
人類の運命
わたしは、新しい姿で、人間に、彼らの前にある選択の対象を提示し、未来の可能性を描写し、神の法を明かす。そのようなわたしを、もうすぐあなたがたは見るだろう。我が友よ、神の法は、あなたがたの生活を包むものである。神の計画なしには、人は無に等しい。
これをいつも心に留めて、均衡を保ちなさい。人間の偉大さと、すべての者との一体感と、そして人間の聖なる目的を、常に心に留めておきなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第119信、p.356-357)
マイトレーヤは、星々への道は悟りへの実行可能な旅路であることをあなた方に示してくださるだろう。ひとつのいのちの構成単位は、宇宙全体を通じて顕されている(存在する)ことを示されるだろう。今までは、この知識は人間には明かされていなかったのだが、次に続く未来の世代のために確かな道を提供するだろう。であるから、多くのことがマイトレーヤの導きに対する人間の反応に依存する。人間は確かに選択肢を持つ──人間の壮大さの(これ以上の)発展が阻害されたままで留まるか、あるいは本当に本来の彼らである紛れもない神になるか。マイトレーヤは、人間が彼らの心(ハート)から反応することをそして彼らを彼ら自身の神性に向けて導いていくことを確信しておられる。
(シェア・インターナショナル、2007年4月号「覚者より」―星々への道―)
覚者方
大昔、人類がもっと若く賢かったときには、〝盗み″という言葉は言語の中になかったことは、今日ほとんど知られていない。その当時、智恵の覚者たちは公に人間の中に住み、犯罪なしに生きることを人間に鼓舞しておられた。鍵のかけられたドアはなく、分かち合いは普通のことであった。多くの地域において非常に長い間、この祝福された状態が存在したのである。
人間はあの純真な輝きからいかに遠く離れ、堕落してしまったことか。人間の目的からいかに大きく逸れてしまったことか。今日人間は十字路に立つ── 一方の道は分離と分割の道であり、いま人間はそこに立っており、それは間違いなく破滅につながる。もう一方の道は人間を彼らの運命の成就へと招く。今日そのすばらしさは描写し得ない。人間が神となっていく手段を自分自身の裡に発見する道である。
人間が選択するのを助けるために、彼らの判断を助けるために、覚者たちは再び世界に戻る──今日の人間と同様に、彼ら自身もその道と必要な行動についてはっきりと分からずに苦闘し、苦しんできたことのあるその世界に戻るのである。彼らの広大な知識と経験から助言を与え、人間を奈落の底から無事に戻れるように導くだろう。そのようになるだろう。そのようにして、人間は再び山頂を目差して登り始めるだろう。彼らの良き指導者が、彼らの長兄が彼らを見捨てたり、誤った道へ導かないというしっかりとした知識を得て登る。
(『覚者は語る』―人生の秘密―p.618-619)
覚者方はただ助言なさるだけであり、行動の結果を明らかにするという意味で教えるにすぎません。私たちがある行動を取れば、一定の“結果”が必然的に生じ、別の行動を取れば、全く異なった、おそらく好ましい結果が生じるということを教え、そして彼らは私たちに選択を委ねます。私たちが賢明であれば彼らの助言を受け入れるでしょう。彼らは私たちが取ることのできる様々な行動の結果に光を当ててくださいます。それは意思決定をする上で途方もないボーナスです。もし「覚者」とか「教師」とか「指導者」とかがいてくださって、これをするとこのようなことが起こり、あれをすると全く別のことが起こると告げてくださるならば、私たちはどちらの道に行きたいかを知ることができます。それは私たちの欲するところです。私たちには自由意志があります。
(『全人類のための世界教師』p.127)
歴史を見れば、人間は限りなく適応性に富み、多くの危機や危険を生き延びてきたことが分かる。いつの時にも、それがいかに遅ればせであろうと、種族を保存するという本能が人間を破壊から救ってきた。人類は新しい時代の瀬戸際に立つにあたって、再びその選択のジレンマ(窮地)に直面する。
過去において、危機のときには、人間はしばしば舞台の背後から兄たちによって助けられてきた。今回は新しい状況が加わる。人類の兄たちは完全な視界の中で、事実として、彼らの勧告と洞察を提供するだろう。このようにして、人間は選択と決断をする際に、兄たちに助けられるだろう。このようにして、人は真理への最短の道を取るだろう。
マイトレーヤと彼のグループに教えられ導かれて、人々はこの分割された世界における最悪の分裂を速やかに終わらせるだろう。大規模な貧困と飢餓は、人々の視界と記憶から薄れていくだろう。古い傷は癒され、過去の過ちは許されるだろう。
(『覚者は語る』―選択のジレンマ―p.402)
人間の重大な選択?? ?
──覚者より(ベンジャミン・クレームを通して)
人の、国家の、人類種族の歴史の中で、人間は、いのちのリアリティ(実相)に自分自身を向け直して、存在の目的とその目的がよりよく達成されるための手段を理解することを求める時が来るのである。
今日、現在の人類種族──歴史的経緯の中における第五種族──とすべての国家は、そのような時点に立っている。間もなく、至るところにいる人間が彼らの選択の結果を深く考察することを要求されるだろう。彼らの決断に、この世界の未来がかかっている。
今や非常に間もなく、マイトレーヤが諸国家に重大な選択を提示するだろう──現在の脅えた自己破壊的な様式を続けて、皆ことごとく消滅するか、あるいはマイトレーヤに従って、より簡素な、より健全な、より安全な生き方をするか、それは地球上のすべての人間のためのより幸せな未来を保証し、そして人を進化しつつある神の子としての運命に再び結び付けるだろう。
人々が彼らの前にある選択──幸福か絶滅か──の性質を理解するとき、彼らは決断を下すのによもや躊躇することはないだろう。彼らがそれを行うのを助けるために、マイトレーヤは現在の問題を分析し、そして人間が取る様々な行動の結果を非常に明快に示されるだろう。先見の明と長年の経験を備えて傑出したこの方は、人間に彼らの神聖な遺産を思い出させて、その遺産を受け継ぐ方法を示すだろう。そのようになるだろう。かくして、「人間と天使の両方の教師」は、彼の使命を始めるだろう。かくして、人の子らは「神の子」となるために彼らの旅路を再び開始する。
市場のフォース(エネルギー)の容赦ない圧力によってあらゆる側から激しく攻めたてられて、人々は徐々にその〝解毒剤″に目覚めつつある、すなわち、すべてのいのちの神秘と美についてのより本当の理解である。猛烈な商業至上主義によって打ちのめされ、疎外されて、人々は初めて彼らの内的生活の慈しみの火に注目を向ける。そしてその中に慰めを見いだしている。東にも西にも見いだされる無数の奇跡が、人生の中に目に見えぬ神の存在があることを思い出させ、そして人間のためのより良き未来の約束を掲げる。
期待に満ちて、人々は大教師を待つ。知ってか知らずか、彼らはマイトレーヤを呼んだのである。マイトレーヤは今まさに出現し、人間への呼びかけを始めようとしている。「あなたがたは自分たち自身をひとつとして見なし、あなたがたの生得の権利を得なさい」。「分かち合いなさい、そして正義と平和の意味を知りなさい」。「愛することを、そして信頼することを学び、いのちの美を知りなさい」。「すべての人間をあなたの兄弟として見なし、そして本来のあなたである神になりなさい」
偉大なる主はこのように語る。かくして、彼は人間の心(ハート)を、いまの時の緊急事態に目覚めさせる。決断の時、最も重大な時はいまや人類種族に迫っている。良くそして賢く考えて「光に充ちた未来」を選びなさい。
(『覚者は語る』p.425-426)
人類の選択
──覚者より(ベンジャミン・クレームを通して)
意識しようがしまいが、人類が向上する道は無数にある。わたしたちの観点からみれば、これらの前進への歩みは明らかに見られる。現在の混乱と危機にもかかわらず、多くのところで人間の生活の最悪の状況は速やかに緩和されつつある。非常に深刻な欠乏が存在し放置されている地域が存在することも確かである──何千万の人々がいまだに飢え、そして原因も必然性もなく死んでいる。世界の半分が正義を求めて叫ぶかたわら、他の半分は無関心と無知という陽だまりの中でひなたぼっこをしている。にもかかわらず、本当の広範囲な変化は起こっており、将来への良い前兆である。これが、人類のマイトレーヤに対する反応は熱心で速やかなものだろうという希望をわたしたちに与えてくれる。
マイトレーヤは、世界の前に公に現れるとき、世界の再生のためのプログラムの輪郭を示すだろう。人類が多くの問題に対処する現在の方法は競争と自己利益に依存しており、非常に欠陥があることを示すだろう。現在の緊張と危険は、無関心と貪欲によってつくり出される不均衡の直接の結果であることを、協力によってのみ世界の問題は解決され、貧困で飢えている人々に食糧が与えられ、惑星の健康が確保され、戦争が忘れられた過去の悪夢となることを、示すだろう。
人々は耳を傾け、討議し、自らの態度を決めるだろう──同胞愛と分かち合いを受け入れてそれに基づいた新しいより良い生活様式を創造するか、あるいはさらに深く退廃と暴力に落ち込み、そして最終的に自己破壊へと突っ込むか。
人類は選択をしなければならない。至るところに住む男女は、これがその新しさと壮大さにおいて想像できないほどの人生への選択か、あるいは人類自身の手による屈辱的な死への選択か、そのどちらかの選択をしなければならないことを理解すべきである。破れて、底知れない奈落へと這っていくよりも、大胆に未来に立ち向かい、共に新しい世界を築くほうがより良い。
では読者の皆さんはどのような選択をするだろうか。あなたの人生(のサイコロ)をどのように投げるだろうか。マイトレーヤと共に立ち、正義と自由への彼の呼びかけに応えるだろうか。分かち合いと愛によってつくり直された世界を選ぶだろうか。あなたの神性を知り、そしてあなたの同胞の神性を知るようになるだろうか。星々につながるあなたの道はあなたの前にある現実だろうか。
この決断、すなわちあなたの魂の選択は、あなたを歓びで満たすだろうか。そして「愛そのものの本源」へあなたを連れていくだろうか。
マイトレーヤは、すでに彼が頼りにすることのできる者を知っておられる。マイトレーヤは、人類の心(ハート)は健全で強く、それを頼りにすることができることを知っておられる。彼の軍勢は「共通の善」のために善戦を戦う用意が整っている。至るところにいる善意の男女はマイトレーヤの臨在を感知しており、世界の必要に反応しつつある。マイトレーヤは、今日の男女が普遍的善のために彼らの票を投じ選択をするという運命的な機会を見逃しはしないかということに懸念を抱いていない。彼らは、恐れることなく、未来へ向かう準備ができており、奉仕することを願望している。
(『覚者は語る』p.576-578)
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