現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2013年 2月号 選集―人類の重要な選択【第2部】

選集―人類の重要な選択【第2部】

『人間の重要な選択 (Man's Momentous choice)』というテーマに関する引用文の選集を発表する。これはマイトレーヤの教え(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

新しい世界

マイトレーヤは人間が正しい選択をすることを知っている。彼は無駄に到来されたのではない。彼は人間の心(ハート)に輝かしく燃えている志向を、同胞愛と正義を、正しい関係と信頼を求める願いを、ご存じである。マイトレーヤの指導力と愛は、人間の心(ハート)の扉を開く二つの鍵である。
このページを読む読者は何が期待されるかを知り、どう反応すべきかを感知するだろう。このうれしい報せを告げることによって、世界中の兄弟姉妹に奉仕するこの機会をつかみなさい。かけがえのない体験と間もなく彼らが行う選択に、彼らを目覚めさせなさい。より良い、より幸せな未来への希望と期待で彼らを勇気づけなさい。そうすることでマイトレーヤの愛に対して彼らの心(ハート)を開かせなさい。
(『覚者は語る』―人間の基本的選択―p.466)
人間の現在のジレンマの結果をわたしたちは知っている。そしてカルマ(因果)の法の許す範囲内で、最大限に援助する。また、わたしたちは、人間が自分たちの自由意志で未来の栄光への道を選ばなければならないことを知っている。それは人類同胞愛と愛と正義と分かち合いの道である。わたしたちは人類の必要にはせ参じる。わたしたちは教え、そして仕えることに励む。人間自身が行動しなければならない。そして体験の厳しい試練の中で、自分の神性を試さなければならない。徴はすべての者に見ることができる──新しい時、もはや飢えがなくなる時の徴である。
(『覚者は語る』―飢餓の終わり―p.346-347)

わたしは、神の子供たちとしてのあなたがたの前に横たわる可能性を示しにやってきた。
わたしの心はあなたがたの反応を知っており、あなたがたの選択を教えてくれる。そして大きな喜びが湧く。
我が友よ、わたしの民は至るところにあって、新しい世界のために準備している。彼らの任務は大きく、荷は重く、彼らの機会は知ることができない。前方の道を見、真理の光を人の前に掲げ、分かち合い、愛し、いつくしみ、信頼することを教えている者が、現在、大勢いる。多くの者がこの神の様相に目覚め、世界の再構成を呼びかけている。
わたしの力が彼らの背後にある。わたしの愛が彼らを鼓舞する。わたしの意志が彼らを導く。このようにして、わたしはあなたがたを新しい時代に導く。
(『いのちの水を運ぶ者』第137信、p.412-413)

自由意志

現在起こっていることは、アトランティス時代の初期のころ以来、初めて人類の自由意志とシャンバラで知られている神の意志とが正しい整列の関係になったのです。三つの大いなる中心、シャンバラと、ハイアラキーと人類が、これまでかつてなかったように、より正しく整列関係が合わさったのです。なぜなら、数え切れない長い歳月を経て、初めて人間の自由意志が、神の意志と同じようになってきているからです。人の自由意志が神の意志と異なるとき、人は困難に遭い問題と苦しみが生じます。しかし、人の自由意志が(あくまでも、自由意志として残るのです)、自分自身の自由な選択によって、神の意志に合致したとき、すべてはよくなるのです。己れの自由意志を個人的な偏愛や個人の欲望からはずして、魂の目的・神の目的に合わせるだけで、われわれはいつでも、苦悩することなしに神聖なる存在を、美しい世界をつくりだす可能性をいつも持っているのです。
(『世界大師と覚者方の降臨』p.234-235)

マイトレーヤは、彼の提言を受け入れる用意のある18億人の「クリティカル・マス(限界数)」が存在することを知っています。もしこれらの18億の人々が自分の立場を表明し、政府がやり方を変え、世界資源を分かち合うよう求めるならば、それは起こるでしょう。
(『シェア・インターナショナル』誌・
2010年7月号 p.48)

人間にはとても手に負えないと思われる問題を、「世界教師」なら解決できるという信頼を深めて、多くの者が彼を待つ。彼らは世界教師の賢明な判断と経験を信用できると感じる。これが本当であることは否定できない。彼はまさしく賢明な助言者であり、人間は彼の忠告に自信をもって耳を傾けるべきである。しかしながら、彼が人間の事柄に介入する度合いを「法」が制限する。法は強圧の使用を禁じるということを人は知るべきである。人間の自由意志が侵害されてはならない。かくして、人間のみが変化への決断をしなければならない。マイトレーヤが言われるように、「わたしは計画の設計者にすぎない。あなた方が、我が友よ、兄弟よ、輝ける真理の宮殿を喜んで築く者たちである。」
(『覚者は語る』―変化への恐れを克服する―p.542)

自由と正義

人類は馬鹿げた選択を与えられてきました。自由であるか正義を持つかのどちらかです。もしあなたがアメリカかヨーロッパに住んでいれば、大体において自由を選びます。特にアメリカ人は自由というアイディア(概念)を愛しますが、アメリカに正義はほとんどなく、ヨーロッパにもそれほどありません。もしもあなたがソ連圏に住んでいれば(一つのブロックとしてはすでに存在しませんが、意識はまだ存在します)、あなたは正義を選びますが、自由は全くありません。この選択は全く不合理です。自由も正義も共に神聖なものであり、神性を分割することはできません。正義なしの自由はあり得ず、自由なしの正義はあり得ません。人間にそのような選択を強いることはできません──「私に投票するなら、自由を与えよう。しかし正義のことは忘れなさい」とか、「私に投票するなら、正義を与えよう、だが自由については忘れることだ」。それはどちらも不可欠なものです。なぜなら両方とも人間の、従って神の本性の一部だからです。それらは魂から来ます。魂がその人を通して顕現しているならば、その人はすべてのために自由と正義の両方を欲するでしょう。それらは本質的に同じものです。分離することはできません。なぜなら、霊(スピリット)は分離できないからです。
(『大いなる接近』p.35)

私の師が言われたように、世界は、自由と正義の間の不合理な選択を提供されています。どちらかを選びなさい。現代的で先進的なアメリカ型の世界を選べば、ある程度の自由が得られます。正義については気にしなくてもよい、それは重要ではない、と。このような考え方は真理のこじつけです。正義のために戦い働かなければ、自由は得られないのです。それをアメリカ人はしなければなりません。それをマイトレーヤはなさるでしょう。
人類は、全体として、過去に立ち戻り、すべてをやり直さなければならないでしょう。私たちはどこで間違えたのでしょうか。例えば、産業革命の初期から始めて、食物の原料の分配についてもう一度考え直しなさい。もっと平等に行うにはどうしたらよいか考えなさい。忠告はすでに与えられており、その手法は手に入るでしょう。私たちがなすべきことは、それに対して「はい」と言うことだけです。しかしアメリカにとっては、それは困難だろうと思います。
(『大いなる接近』p.288-289)

裂開の剣

愛は、偉大な非人格的エネルギーであり、キリストによって世界に放たれ、その影響は二重であります。善意を刺激することができるし、実際刺激するのですが、同時にそれと反対のもの、すなわち憎悪を刺激することもできる。ですから、それが正しく吸収されるようにするために、キリストは活動能力のすべてを傾けられる。本質的には非人格的なものであり、すべての人間がこのエネルギーを感じるであろうし、今すでに感じている──善きにつけ、悪しきにつけ、利他的に、または利己的に、いずれにしろわれわれすべてが、このエネルギーを感じ、反応しているのです。このような特質のエネルギーのものすごい集中化が起こり、今後も続くでしょう。この愛のエネルギーは、「裂開の刀」であります。人類は、大きく二つの極に分かれるでしょう。キリストと共に未来に向かって、すべての者の利益のために分かち合い、協力し合い、正しい関係を築いていく、唯一の合理的な基盤に基づいて進む心構えのできている人々と、古い分離主義のやり方に固執し、世界を混沌の状態に追い込み(彼らはそうは思わないが、必然的にそのような結果になる)、戦争に──この惑星を全滅させることになる戦争に──もっていくような心構えの人々との両極に分かれる。
もうすぐ人類は、世界の生産物を分かち合う他に選ぶべき道がないことを知るでしょう。これまで他のあらゆる方法が試みられ、すべて失敗し、必然的に、戦争・苦難・退廃・悲惨の状況を引き起こしました。これが人類の前に横たわる選択です。キリストがそれを示されるでしょう。白か黒かのはっきりした形で、人類はこの二つの方向を見るでしょう。いや、すでに見ているのです。分かち合いと正義と正しい関係──または、全滅です。選択の余地はありません。
(『世界大師と覚者方の降臨』p.88-89)

人類は着実に、彼らの偉大なる決断に向けて前進する。ほんの少数の者以外には知られていないが、人間は、地球上での長い歴史の中で、かつてなかったほどにテストされている。
キリストであり、世界教師であるマトレーヤによって振るわれる「裂開の剣」がその恩恵ある働きをし、人間を分け、区別して、彼らの異なった特質や性癖を強調する。このようにして、人間の前にある選択はよりはっきりと明らかになる。マイトレーヤの愛のエネルギーは非個人的であり、平和と正しい関係を願う者たち、そして貪欲と競争を好む者たち、すべてを刺激し、したがって最後の戦いと完全な自己破壊の危険を伴う。ゆえに、今、すべての人間に突き付けられた選択は非常に重要である。
多くの人々は、そのような選択が必要なのかと不思議に思うかもしれない。恐ろしい戦いを求める者は誰もいないに違いないと思う。今日、小さな地域戦争が核戦争レベルの大きな戦争に発展し得るのである。その結果は考えるだけでも恐ろしい。しかるに、今、現在においてでさえ、そのようなことが結果として起こったらどうやって生き延びるかを計画している者たちがいるのである。
人間にとっての選択ははっきりしている──現在の貪欲なコースを無謀に続けて、地球上の生命を永久に破壊するか、あるいは情け深い心(ハート)の促しに従い、地球上の人間の平和な将来への唯一の保証としての分かち合いを実践するか、である。
(『シェア・インターナショナル』誌・2012年1,2月号、
「覚者より」―偉大なる決断―)

質疑応答

質問 今日、酷い物質主義と極端な貧困という相対立するものが決して明瞭になっておらず、世界は危機に瀕しているようです。マイトレ-ヤの「裂開の剣」は人類が選択をなすことを強います
──私たちは分かち合うか、さもなければ死滅しなければなりません。これについて解説していただけますか。(2003年1,2月号)
クレーム:人々は聖書にある「わたしは平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ」(裂開の剣)、「わたしは人を人に、息子を父に、兄弟を兄弟に敵対させる」という言葉を理解していません。それは大いなる事実、つまり人類には進むべき道が見えない、人類は進むべき最善の道を知らないという事実を絵画的に述べたものです。なぜなら、分別、判断力、寛容性がなく、正しい教育を受けておらず、間違った道に進みがちであるからです──もちろんいつもというわけではありませんが、どちらかと言えばしばしばそうです。しまいには、恐ろしい惨事や戦争を引き起こしてしまいます。人類が道を知るなら別の道を進むでしょう。もちろん葛藤はありますが、必ずしも戦争や大量破壊につながる葛藤ではないでしょう。
とても不思議なことに、裂開の剣は現実のものです。しかし、あなたたちが予想するようなものではないかもしれません。裂開の剣とは、実際のところ愛のエネルギーです。愛のエネルギーが世界に裂開を生む剣だなんてばかげているように思えます。裂開とは差異や分離のことですが、しかしそのエネルギーは愛のアバターであるマイトレーヤによって世界に放出されるのです。マイトレーヤはその愛を世界に放出され、例外なくすべての人を刺激されます。善良な人も、性悪な人も、利他的な人も、利己的な人も、貪欲な人も、利己的でない人も。すべての人が刺激されます。エネルギーそのものは純粋に非個人的で、良くも悪くもありません。それは刺激するエネルギーであり、すべての人々を結び付け、世界を構成する物質分子を結び付けます。体内の物質分子も、その同じエネルギーにより結合しています。その愛のエネルギーは、すべての物質を結び付ける凝集力です。
それは息子なる神、キリスト様相、意識様相です。それは物質分子を結合、凝集させます。それなくして世界は成り立たないでしょう。そして大量に放出されるとき(長年の間そうされてきたのですが)、それは裂開の剣をつくり出します。
それは善を刺激するために、人々は善に目を向けて善を捉えますが、それは悪も刺激するので、人々は悪に目を向けて悪を捉えます。悪の方に目を向ける人々はこう言います、「世界は良い方向に変化しているとあなたは言いますが、私には戦争や、戦争のうわさや、新たな病気や、古くからの病気以外何も見えません。人々は職を失っているし、移民は他国からやって来てわれわれの仕事を奪うし、すべてが悪くなっています。疑う余地はありません。すべてが悪く、より物質主義的になっています。腐敗が至る所にあります。エンロン社やワールド・コム社などをご覧なさい。このようなありとあらゆる腐敗が大企業から滲み出てきています。路上犯罪や薬物乱用が世界中で増えているでしょう。世界が良くなっているなんて言えないですよ。悪くなっているに違いありません」。これが人間の特性です。
彼らにとっては悪くなっています。最悪の部分しか見ていませんから。しかし同時に、確かな目で見るなら、新しい世界が見えるでしょう。違いが分かるでしょう。寛容な雰囲気が生まれ、新しい考えが現れていることが分かるでしょう。27年間、獄中にいたネルソン・マンデラ氏のような人物、アパルトヘイトの終焉、ドイツの再統合、ロシア人に強いられていたソ連邦という枠組み消滅後の独立国家への分裂、これらを目にするでしょう。世界は劇的に変化しました。冷戦は終わりました。アメリカとロシアは友人同士ではないにしても、友好的です。両国は一緒に会談し、一緒に会食します。
このすべてが愛の法則の働きです。この法則は裂開の剣をつくり出し、それにより人類はどんな選択をしなければならないかをはっきりと理解するでしょう。分かち合って世界を再創造し、すべての人が平和にかつ豊かに一緒に生活することを可能にし、マイトレーヤが言われたように「誰も窮乏することなく、同じ日が二度と繰り返されることなく、同胞愛の喜びがすべての人間を通して顕される」世界にするのか。それとも、腐敗行為と悲惨なありさまを許し続け、やがて世界を破滅させるか。それが人類の前にある選択です。マイトレーヤはこれを強調し、人々ははっきりと理解するでしょう。しかし、今日でさえ人々ははっきりと理解することができています。マイトレーヤにとっては、人類はしなければならない選択をすでにはっきりと理解しているのです。すべての人のための分かち合いと正義を選ぶか、それとも、諸国民の隔たりを増大させ、すべての生命を破壊する戦争を選ぶか。それが裂開の剣です。
相対立する極が、今以上にはっきりとしたことはかつてありません。物質主義がはびこり、圧倒的な貪欲さの故に株式市場がぐらついている一方、何百万という人間が飢えのために死んでいます。マイトレーヤの裂開の剣は、人類が選択をなすことを強います。分かち合うか、それとも死滅するか。マイトレーヤははっきりと述べておられます。「人は分かち合うか、死ぬかである。それ以外の進路はない」と。分かち合うか死滅するか、そのどちらかであることが分かりはじめるとき、もちろん私たちは分かち合うことを選び、それによりすべての人が平和に生きることのできる条件がつくり出されるでしょう。

質問 私たちが利己的で競争的でも、世界を変えることはできる、とマイトレーヤは思われますか。
(2006年4月号)
クレーム:はい。誰もが利己的で競争的であるわけではありません。おそらく大部分の人々は部分的に利己的で、部分的に利他的です。人間は入り混じっており、100%これかあれかというのではありません。利己主義と利他主義には程度があります。非利己的な行動をする用意のある人々、世界に正義と分かち合いを見る用意のある人々は大勢います。
かつて1924年に、マイトレーヤは、アグニ・ヨガの本で次のように述べました。「10人の真(まこと)の人がいれば世界を救うことのできる時代があった。それから1万人でも十分ではない時代が来た。私は10億の人間を召集する」
5、6年前、私は師に、マイトレーヤはもう10億人を召集したかどうかを尋ねました。師は、然り、マイトレーヤは15億人を召集することができると言われました。世界人口65億のうち、15億人です。それは善意の人々であり、変化の用意があり、利他的で、新しい仕組みと生活様式を見る準備ができているとマイトレーヤが思う人々です。今では彼は18億人を召集することができます。それは十分以上の数です。
それに加えて、私たちには選択の余地がありません。死ぬか生きるかの選択を迫られたら、あなたはどちらを選びますか。マイトレーヤは言われるでしょう。「あなた方は選択しなければならない。分別があるならば、生命(いのち)を選びなさい。そして、世界がそれまで見たことのない、輝かしい黄金の文明を創りなさい。あるいは、絶滅に直面するか。」あなたはどちらを選びますか。
これまで、マイトレーヤほどの力を備えたアバター、教師はいませんでした。恐れてはなりません。世界は貪欲さと利己主義から、人類の真の特質を示す世界に急速に変化するでしょう。
マイトレーヤの見地からは、人類は素晴らしいのです。マイトレーヤは人類を愛しておられます。私たちの貪欲さや利己主義にかかわらず、愛するというのは、彼が愛の主だからというだけではありません──そのために彼は人類を愛することができるのですが。それだけではなく、彼は人類の内に神の光を見ているのです。彼は魂の王国であるハイアラキーの長であり、人類の魂を知り、魂はすべての人間に宿ることを知っておられます。いかに利己的で憎悪に満ちていようと、彼はその神の光を私たちの内に見るのです。それを当てにすることができるのです。




囲み記事1:
究極の選択
──覚者より(ベンジャミン・クレームを通して)
人類が暴力と戦争に魅せられている現在の愚行についに気づくとき、そしてその暴力行為を実施するための手段を放棄するとき、著しい変容を経験するだろう。人間の行動におけるこのもっとも歓迎すべき変化の最初の徴は、現在戦争を糾弾し、正義と平和を求めてデモ行進する何百万人の人々の中に見ることができる。これらの自発的で世界的規模のデモは、人類が過去の行為を放棄する用意ができており、そして正しく導かれるとき、方向を変える用意があることの確実な徴である。その時は急速に近づいている。
現在の心的外傷と緊張の高い状況の直中で、新しい未来のビジョンが何百万の人々のハートとマインドに提示されており、多かれ少なかれ彼らは反応する。人間は、行き延びるためには平和が必要なことに目覚めつつある。彼らがいかに戦争の中に巻き込まれていようとも、このことを心(ハ-ト)のうちに疑う者はほとんどいない。かくして、人類の前にある究極の選択のための舞台は整っている。
一般の傍観者にとって世界は、平和のビジョンを分かたない者たちによって、あらゆる状態・形態の中に富と権力への機会のみを見る者たちによって、引き裂かれ、支配されている。
これらの者たちは大勢いるが、大多数の人間は戦争の無益さに飽き飽きし、そのような愚行を永久に終わらせるための戦略を求める。彼らの心(ハート)の中に、すべての人間のための平和と前進の新しい時代の希望が燃える。すべての国に存在するこれらの人々が世界を代表する。
マイトレーヤが出現して話しかけられるのは、彼らに対してである。マイトレーヤが未来のビジョンを、今でさえ提示されるのは、彼らに対してである。何百万もの彼らはマイトレーヤの唱道に速やかに反応するだろう、そして、すべての者の希望を燃えたたせるだろう。
かくして、マイトレーヤは、さらなる無謀な争いが無益で危険なものであることを人間に説得されるだろう。今回の問題は世界的なものであり、戦争によって解決され得ないことを、協力のみが人間に平和と豊かさをもたらすことを、人間は兄弟姉妹として、手に手をとってのみ、彼らの保護を待っている新しい世界に入ることができることを、説得されるだろう。
かくして、人間は決断し、底知れぬ深みから逆戻りするだろう。かくして、人間はいのちと幸福への彼らの選択を示し、希望で目を輝かせながら、この世界の再建の仕事を共に始めるだろう。
決断の時は近い。ほとんどわれわれの真上にある。マイトレーヤは道を示し、新しい方向を指し示そうとしておられる。非常に多くの人々が、マイトレーヤの助言とインスピレーション(鼓舞)を、智恵と愛を待っている。マイトレーヤはすべての者のための未来を請け合われるだろう。
(『シェア・インターナショナル』2004年6月号)

囲み記事2:
『選択は人間のみがなす』
『いのちの水を運ぶ者』第78信・1979年8月2日(p.223-226)
親愛なる友よ、このようにしてあなたがたの中に居り、わたしの計画が次々と実行されると伝えることを非常にうれしく思う。
今ではわたしの周りに、わたしをリーダーとして、未来への案内人としてみる兄弟姉妹たちの集団が存在する。わたしは、人間の苦悩について、人間の不完全さについて、変化の必要について、彼らに語る。同時にまた、人間は神であり、神聖なる光の存在であり、いつの日かそのようなものとしてこぞって立つであろうということも語る。
選択は人間のみがなすのである。もしわたしの指す道を選ぶなら、人間の霊性はまことに輝き出るであろう。さもなくば、我が兄弟姉妹たちよ、人間の未来はきわめて致命的である。
しかし我が友よ、あなたがたの答えと選択をわたしは前もって知っている。恐れるでない、わたしの愛しき者たちよ、あなたがたの愛を通して
──あなたがたの心に宿る兄弟たちへの愛を適して──あなたがたは正しく選択するであろう。この愛は世界中に輝くだろう、それは確かである。わたしの存在こそがそのことを保証する。すでに変化が非常に大きな規模で起こりつつある。勝利は確実である。
あなたがたがわたしを見るとき、あなたの兄は、兄弟たちへの愛ゆえにこのステップをとったことを知るであろう。それが、我が友よ、わたしが、今あなたがたの中に居る理由である。しかし同時に、あなたがたは、わたしを呼んだのである。助けを求めるあなたがたの叫びがわたしの耳に届き、そしてわたしは喜んでその呼びかけに応える。
わたしの降臨を知り、わたしの姿を見、わたしの言を聞く時が、間まもなくあなたがたに訪れるように。そしてわたしを見、聞く時には、注意をして耳を傾けなさい。
奉仕することを願う者たち、人生の真の目的を成就したいと願う者たち、この人生を途上の一つの段階としてみなす者たち、奉仕という挺子を最大の贈物として受け入れる者たち、これらの者たちすべてをわたしは必要とする。だから、奉仕をしてわたしに従うか、進歩を捨てるか、そのいずれかを選択しなさい。わたしはいつもあなたがたと共に居る。
唯一にして最も聖なる神の光と愛と力とが、あなたがたの心(ハートとマインド)の裡に、今顕されるように。それによって、光の中に私の側に導かれてくるように。

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