現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2016年 4月 人類家族──選集

人類家族──選集

The human familyー a compilation



「人類家族」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。


時は近づけり、我が友よ。真理の光があなたがたの周りすべてに輝き、人が兄弟を己の心に迎え入れ、己自身としてお互いを知るようになる時がやってくる。あなたがたをあの聖なる存在へ導かせてほしい、我が友よ。
(『いのちの水を運ぶ者』第51信、P. 155)

[人類は]マイトレーヤの思考の中心的なものは、一体性についての概念であることを発見するだろう。人間は彼ら自身をひとつとして見なければならないことを、各人が和合した全体――人類家族――の部分であり、そして彼らがやることすべてがその一体性を反映しなければならないことを、マイトレーヤは請け合うだろう。このリアリティ(実相)を十分理解し得ないことが、われわれのすべての困難や苦労、不調和や恐怖、葛藤や戦争につながっていると主張されるだろう。

「あなたの兄弟を自分自身として見なさい」とマイトレーヤは言われる。すべてのものがそこから取ることのできる国際的な貯蔵庫をつくりなさい。そのようにして分かち合うことによってのみ、世界は再生される、というのがマイトレーヤの教えである。分かち合いによってのみ、人間は自分たちが求める幸福を見つけるだろうと、彼は確言するだろう。分かち合いのみが正義と平和をもたらすだろう。
(『シェア・インターナショナル』2008年7月号、「覚者より」─人類の一体性)

覚者とは、魂の進化の行程をわれわれの先にたどり、われわれがたどっていく同じステップを歩まれ、すでに自己を完成された方である。そしてわれわれが同じ目的を達成するように導いていく責任を引き受けられた方々であり、人間家族のメンバーである。この方々(そしてこの方々の先輩たち)は、すべての進化の背後におられ、人間が意識を徐々に拡大し、人間本来の神聖さを具現していき、同じように聖なる完璧な、また大悟した存在となるように指導していかれるのである。
(『世界教師と覚者方の降臨』P.39~40)

わたしたちはすべての人間をひとつとして、大いなる家族の兄弟姉妹として見る。同様に、人間は分離感を彼らの心(ハート)から払いのけ、そして人間の条件の中核にある同胞愛のリアリティ(実相)を再発見する必要がある。人間は、すべての人間は、潜在的に神であり、彼らすべてが栄える条件をぜひともつくらなければならない。これをなすために、あなた方がその方向へ最初の小さなステップを踏み出すとき、わたしたちは喜んであなた方を助けるだろう。その最初のステップは難しくもないし、危険をはらむことでもない。失うものは何もなく、得るものはあなた方の神性である。その最初のステップは「分かち合い」と呼ばれる。
(『シェア・インターナショナル』2006年9月号、
「覚者より」─助けが必要とされる-そして提供される)
分かち合うとき、信頼が生まれます。なぜなら愛が示顕されるからです。分かち合いは愛の表現です。家族の中では、家族の必要に応じてすべての資源が分かち合われます。ひとつの家族であるという感覚がこの世界には非常に不足しています。分かち合うことによって信頼が生まれ、それがあなたにほかの人々を信頼することを可能にします。信頼を示せば、信頼を受け取ります。自分の持っているものを分かち合うことで信頼が生まれます。信頼なしには、重要な決定がなされることはないでしょう。信頼なしには、この世界の最も重要な問題に関する合意は決して生まれないでしょう。それらの問題は国際的に取り組むことによってのみ解決可能です。
実際、マイトレーヤは、誰も──すべての男性、女性、子供──が、この惑星そのものを維持することを世界の第一の優先事項として見なければならないと言われました。全員が参加しなければなりません。
(『協力の術』p. 324~325)

第一に、人はお互いを兄弟として、唯一なる御父の子供たちとして見なければならない。これは、なによりも大切なことである──もし人が、一歩でも神に近づこうとするならば。生きるために必要不可欠なものすら持たない男女や小さな子供たちが世界中に存在し、数多の貧しい国々の都市に群がっている。この罪悪は、わたしを辱めてやまない。我が兄弟たちよ、あなたがたはこれらの人々が死ぬのを目の前にしながら、いかで自分たちを人間と呼ぶことが出来ようか? わたしの計画は、この、わたしの幼き者たちを、飢えと不必要な死から救うことである。あなたがたを取り巻く問題を切り抜ける道は、あなたがたの心の裡なる神のまことの声に再び耳を傾けることであり、この世の豊かな産物を世界中すべての兄弟姉妹たちと分かち合うことである。これをあなたがたに示すことがわたしの計画である。
(『いのちの水を運ぶ者』第11信、p. 49~50)

競争を放棄しなければ私たちは世界を破壊します。それほど明確なのです。人類は自分たちが相互依存していることを理解しなければなりません。一つの人類家族の兄弟姉妹です。そして人類は世界の中の一つのフォース(勢力)であり、一定のルールに従わなければなりません。そのルールは魂のレベルから私たちの裡に生来備わっているものです。私たちが自分たちを魂のレベルで表現するとき、自動的にルールに従うようになります。
(『協力の術』p. 39~40)

信頼が欠けるところに恐怖心が生じる。人類仲間を信頼するものはほとんどいない。かくして、人間は、人類がひとつであり、すべてが兄弟姉妹であり、共通の福利のためにこれらの仕事を分かち合い、そしてまた、各人すべての必要を満たすための資力を分かち合いながら一緒に生きるという仕事に従事しているという感覚を、非常に長い間見失ってきた。
この共通の遺産を再び見いだすことで、人類は活気づき、その本来の運命に目覚めるだろう。それは人間が神と共に共同の創造者となるような生き方の創造である。
人間の壮大なる運命を彼らに思い出させ、そして分かち合いの行為が、彼らが求める信頼を生まれさせるということを彼らに説得することが、マイトレーヤの任務である。分かち合いはもはや一つの選択肢ではなく、人類はひとつであるという認識の必然的結果であることを示されるだろう。
(『覚者は語る』―信頼の創造―p. 609)

人間はまさに偉大なる発見の瀬戸際にいる。病気は不均衡の結果であり、正しいバランスは正しい思考と行動によって維持され、そのような正しい思考と行動は至るところにいる兄弟姉妹に関わる。もし人間が病気に終わりを告げようとするならば、まず分離に終わりを告げなければならない。
(『覚者は語る』―治療と健康(1)― p. 43)

もう一度あなたがたに愛について、分かち合いと正義について語りたい。なぜならこれらがあなたがたの生活の基礎であり栄冠であるから。人類が愛と正義と分かち合いを識るとき、神を識るであろう。あなたがたは、以前に愛について聞いたけれど、それを実践するのをむずかしく思うのではないだろうか。何故そうなのだろうか、我が友よ、あなたがたの本性は愛そのものであるのに。
本質的にあなたがたは神である、そして神と愛はひとつである。あなた自身であるところのものを顕しなさい、我が兄弟姉妹よ、そして神々になりなさい。愛と正義と奉仕の実践を通る道よりも、速やかに神に至る道はない。奉仕し、愛において成長しなさい、我が友よ、そしてあなたがたの神性を実現しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第106信、p. 316~317)

教育は、まず第一に、子供に対して、その子供が世界家族のメンバーであることを示さなければなりません。そしてアクエリアスの統合するエネルギーがこの全地球的な意識をつくるために用いられなければなりません。子供たちは、私たちが一つの大きな、または小さな国に一人で住んでいるのではなく、約57億[現在は75億]の人間によって共有されている一つの世界に住んでいることを教えられる必要があります。とりわけ、子供は、自分が一つのグループの、つまり一つの人類家族の一員であること、そしてそのことが地球上でのその子の基本的な立場であることを教えられなければなりません。入手した物資を家族が分かち合うように、神の摂理によって分かち合うために与えられた地球資源を人類家族は分かち合わなければなりません。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』p. 260)

我が友よ、子供たちよ、わたしは、恐らくあなたがたが期待したよりもさらに時を早めてやってきた。しかしなすべきことは多い、世界には変化を必要とするものがあまりにも多い。多くの者が飢え死にし、多くの者が不必要に苦しんでいる。
これらすべてを変えるためにわたしはやってきた。あなたがたに前進への道を示そう、もっと簡素で、健全な、より幸せな生活へ向かって、共に進む道を。人が人に、国が国に相対立することなく、兄弟同胞として、共に新しい御国へと前進しよう。
(『いのちの水を運ぶ者』第1信、p. 22~23)

やがて人間は、自分たちが真我発見の旅路を共に歩んでいることを理解するだろう。その旅路はやがて彼らを最も聖なる御方の足下に連れて行くだろう。
この発見の旅の真髄は自分の意志で、自分で演ずることであり、同時に、知っている人々、知らない人々を含めた人類家族のすべてのメンバーによって分かち合われる。すべての人間は兄弟(姉妹)であり、唯一なる御父の子供たちであり、各人が、意識しようがしまいが、人生と呼ぶこの途方もない冒険に従事しているということはまことである。
(『シェア・インターナショナル』2009年3月号、「覚者より」─その瞬間は訪れた)

神の子として、すべての者が兄弟同胞として、人間の尊厳をもって生きるための手段を全人類に伝えなさい。これをあなたの第一の仕事としなさい。世界の産物をすべての国々に譲り渡し、すべての人間に委託しなさい。自由な人間として、今日、これをなし、真なる神の子として、明日の栄光を刈り取りなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第12信、p. 54~55)

正しい人間関係について若い人々を教育するのに、親や家族の役割はとても重要です。カルマの力(エネルギー)の相互作用と解消──そしてそれがやがて正しい関係を築くのですが──にとっての舞台を提供するのがまさに家族であり、それが社会の構成単位なのです。
親は必然的に彼ら自身の体験と、良かれ悪しかれ、自らの育ち方を伝達しますから、今日(そして過去何世紀もの間)、無知な親によって子供たちに加えられる最もひどい虐待──肉体、感情、知性の面の──を制限するために、とてつもない教育プログラムが必要となることは明らかです。善意を育てはぐくむことを通して、家族の中に正しい関係を築くことに専心する家族は、その家族のメンバーを、人類家族、つまり共同体というより大きな構成メンバーと正しい関係の中で生きていくことができるように準備しているのです。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』p. 177~178)

人類は、ひとつとしての意識を培うことにおいて、まだ共に進化しつつあるのである。共に進化成長しながら、各々の種族や亜種族が何らかの新しい特質を全体に寄与する。輪廻転生の過程は、徐々に各人が新しい知識と新しい時代についての認識を受け継いでいくことを保証する。もし人間が本当にこの過程の複雑さと美しさを理解するならば、今日の‘人種差別’のような嫌悪感や不信感は永遠に消え去るだろう。本当に、人間は兄弟であり、終わることのないように思える自己発見の行路を共に歩んでいる仲間であることに気づくであろう。
あなた方の兄であるわたしたちが、より公に働くとき、これが人間の特質と関係についてのわれわれの理解の中心的真理であることを知るだろう。人間家族はわれわれのいのちを養う基礎である。その中でわれわれは協力し、われわれの分かち合われたアイデンティティー(本体)の豊かな織物を形成しながら、共に創造するのである。
(『シェア・インターナショナル』2011年1月号、「覚者より」─人間の本質的同胞愛)

あなたがたがわたしを見るとき、わたしが何故やってきたのかを知るだろう。わたしはあなたがたに次のように訴えるだろう──「わたしの幼き者たちを救い、あなたがたの同胞を飢えから救いなさい、人類は一つであること、唯一なる御父の子供たちであることを覚えておきなさい。大地の産物を、これを必要とする者たちに、信をもって譲りなさい。これを今なして、世界を救いなさい」
(『いのちの水を運ぶ者』第31信、p. 104~105)

間もなく、マイトレーヤのアイディアの影響が見られ始めるだろう。すでに世界中で、多くの人々が彼の影響に、直接またはその他の形で反応している。ますます彼の思考の影響は、今日公の討論の‘中央舞台’を占める利害の論争を明快にし、すべての人間と家族の必要が人類の問題の中心的な核として現れるだろう。
現在でさえ、多くの国々において、すべてのことを、根と枝を再考する必要についての新しい感覚が現れつつある。そして分かち合い、正義、公正さの概念がすみやかに増大しつつある。マイトレーヤの出現の範囲が広がるにつれて、これらのアイディアは栄え、増大することが予想される。
(『シェア・インターナショナル』2010年4月号、「覚者より」─マイトレーヤは語る)

わたしは、多くのかたちで、あなたがたと共に在る。マイトレーヤとして、覚者たちのグループのリーダーとして、あなたがたと共に在る。あなたがたがキリスト原理と呼んでいるあの聖なるエネルギーの体現者として、あなたがたと共に在る。昔の兄として、人類家族の長兄として、あなたがたと共に在る。
(『いのちの水を運ぶ者』第20信、p. 75~76)

大宣言の日が地球というこの惑星の新しいスタートのための合図であろう。前例のないその日に、人間はマイトレーヤが言われる一体性を体験するだろう。彼らは、すべての人類が同じ体験をしているということを感じるだろう。その心(ハート)は全く新しい愛のうちに共に鼓動している巨大な家族の兄弟姉妹の一人であることに慎ましい誇りを感じるだろう。共に属しているというこの感覚が彼らを取り巻き、各人一人一人に長い間忘れられていた歓びの涙をもたらすだろう。
(『シェア・インターナショナル』2008年7月号、「覚者より」─人類の一体性)