現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2016年 4月 束縛の終止

束縛の終止

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者は記事を提供してくださった。それらは書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思わる時にいつでも掲載されるように提供されているのである。

束縛の終止

---覚者より(2003年4月号)

小さなマツユキソウが雪の下から芽を出して近づく春の先触れをするごとく、至るところにいる民衆は正義と平和を求める自分たちの要求を公に知らしめ、そして束縛と弾圧的な国家権力の長い冬の終わりを先触れした。民衆の声は高まり、聞き届けられることを迫る。それは新しい時代の、新しい摂理の前触れであり、生まれ出ようとして苦闘している。危険な者どもの計画や行動にもかかわらず、いやそれ故に、人々は古い束縛を投げ捨てて、権利を主張している。新しい緊迫感と新しい自信が彼らの要求に力を授ける。民衆の声の力が古い束縛を打ち破り、未来への道を指し示す。政府の役割は国民の必要をないがしろにすることであり、戦争が唯一の解決策であるということに何の問題も困難も感じないのだということを、ますます人々は気づきはじめている。権力を貪るリーダーたちの調子はずれの声は、少しの間、恐れる者たちや、軽率な者たちを引きつけるかもしれないが、彼らの時は限られており、終わりに近づいている。
新しい時代が、正義と自由と平和の時代が創られつつある。来るべき時代には、すべての国々の国民はより良き人生についての、意味と目的、美と理解、正しい関係と愛についての彼らの夢と希望の成就を見るだろう。毎日毎日が内的、外的な新しい発見をもたらし、毎時間が奉仕への機会をもたらすだろう。そのようになるだろう。そのようにして、男も女も子供も一人ひとりが、われわれすべての内にある神性を称えるだろう。そして、神の多様な面の美をそのあらゆるバラエティーの中に示すだろう。
マイトレーヤが出現されるとき、これらの真理を感じとっているがそれに声を与えることのできない数え切れない人間の志向に水路を与えようとなさるだろう。マイトレーヤの中に、彼らは、雄弁なそして状況に応じて厳しく語るスポークスマンを見いだすだろう。マイトレーヤを通して、彼らは自分たちの必要が伝えられるのを発見するだろう。すべての人間の必要は公正で平和な世界である。
このプロセスはすでに始まっている。行進やデモにおいて、人々が正義と平和と穏健さを呼びかけるところに、マイトレーヤが色々な変装で見つけられるかもしれない。その中で彼は民衆の役を演じ、彼らの名のもとに話をしている。彼の愛のエネルギーがこれらの正義の集会に蔓延しており、彼らをさらなる努力へと鼓舞する。マイトレーヤの力が彼らのものとなり、彼らは臆せず、確信を感じる。このようにして、愛の主は憎しみの潮流を変えて、何千万の人々の熱意を強化しておられる。そして、至るところで人々は彼らの運命について認識し、そして彼らの心からなる願望を実施するための手段を探し求めている。