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2012年5月石川講演会報告

今年もクレーム氏の来日がかなわなかったので、クレーム氏が講演を予定していた3都市に札幌と広島を加えた5都市で、石川道子氏の講演会と伝導瞑想会が開催され、どこも大変な盛況ぶりであった。最初は大阪で5月12日(土曜日)に、800名を超える聴衆が集まり、2時間近くにも及んだ石川氏の講演に熱心に聞き入っていた。19日(土曜日)の東京講演は日比谷公会堂で開かれ、1,200名ほどの聴衆が2時間にわたる講演に真剣に聞き入って、第二部の質疑応答にもほとんどの人が残っていたのは非常に印象的であった。名古屋講演会はその2日後に開かれ、平日の雨模様の夜であったにもかかわらず、750名を超える入りであった。その後、石川氏はさらに札幌と広島へ講演に回り、いずれの会場も満員であった。
東京の講演会場において、変装姿のマイトレーヤとイエス覚者がグループのメンバーによって認知された。また、講演中に、空にマイトレーヤの「星」があらわれて、いろいろに色を変えたり、ぐるぐる回ったりしたのが目撃された。(編集長への手紙を参照/24ページ)
5月25‐27日は例年通りシェア・ジャパン研修会が滋賀で開かれ、140名ほどのワーカーが全国から集った。この週末の勉強課題はグループの「和合」というテーマであり、真剣なディスカッションが行われ、さらに今後の活動についての情報交換を含め、互いに刺激し合った。最初の日の夜(金曜日)の伝導瞑想の前に、ロンドンにおられるクレーム氏と電話でつながり、氏の元気な声を聞いて、一同大いに盛り上がった(その時の、和合についてのクレーム氏のコメントを以下に掲載した)。
講演ツアーの終わりに、石川氏はある有名な女優と対談し、その内容は『婦人公論』に掲載される予定である。
また、石川氏はこの講演会にあわせて、新刊書(『多様性の中の和合―新しい時代の政治形態』)の編集をし、来日中も英語版の最終確認をしていたが、日本語版は先にできていたので、新刊の新聞広告が可能になり、石川講演会の告知に大助かりであった。


以下はシェア・ジャパン研修会でのベンジャミン・クレーム氏のコメントの抜粋である(2012年5月25日)。


グループ活動における責任

グループの活動にまず必要なことは和合の感覚であり、どんな犠牲を払ってでも、その和合を維持することです。
和合なしには、何も達成することはできません。グループのメンバーについての批判やグループの管理はすべて、グループの和合を弱めます。グループは様々に異なる見解を持つ個人から成っており、すべてが有用でしょうが、しかしグループは和合を妨げないということを目標にしなければなりません。和合の中に強さがあり、そうするとあなた方の活動は前進することができます。
あなた方はなぜ私が日本に来るのを必要とするのですか。石川道子と私はたった二人ですが、あなた方は何千人もの人々を代表するのです。あなた方の中には、日本の様々な市や街で、私と同じように話すことのできる人々がたくさんいるに違いありません。あなた方がそうするのを妨げているのは何ですか。人々がマイトレーヤやイエス覚者との体験をどれだけ頻繁にしているのかについて、考えてごらんなさい。マイトレーヤはいつもあなた方の裡に何か違ったものを見つけようとしておられます。彼が、「この講演は何についてですか」とあなたに尋ねます。するとあなたは、それについて、私の本で読んだことを述べるでしょう。すると彼は言うでしょう、「はい、しかしあなた自身から、あなた自身の体験から話してください」と。
覚者方は、あなた方をあなた自身の体験の方向に向けさせようとして、何度も繰り返し、このように言われます。
道子と私はもう20年以上も毎年日本へ行って、講演をしてきました。あなた方は皆、私たちが言っていることを知っています。眠っていても言えるでしょう。どうしてあなた方は自分たちで出て行って、いま起こっているこの途方もない出来事についてのあなた自身のアイディアを、あなた自身の感じを伝えないのですか。例えば、もし私が東京で話をするならば、通常、会場に2,000人くらいの人がいます。しかし、それは一年に一回です。もし、あなた方の中の20~30人の人々が定期的に出かけて行って、この話をするならば、何千、何万もの人々がそれを聞くことができるでしょう。聞く人々にとっても、私からよりも、あなた方から聞く方が、より意味深いことでしょう。もしあなたがこの話を信じることができるならば、何千何万もの他の日本人がそれを信じることができるのです、なぜなら、彼らはあなた方を知っており、信頼するからです。
誤解しないでいただきたいのは、私が日本へ行きたくないと言っているのではありません。私は日本で話をするのが楽しいです。でもそれが唯一の可能性だとは考えないでください。むしろ、あなたがこのメッセージを知っており、それを理解し、信じているならば、それをあなたが住んでいるところで伝える責任があるというように考えてください。

質問 私たちがグループの中に和合を維持する、あるいは培うにあたって、日本のグループに特別な助言はありますか。

クレーム グループの中の一人一人のメンバーを、年を取った人、若い人、新しい人、古い人、すべてを尊重しなさい。まだあなた方のグループの中には、いや、すべてのグループの中に、他の人々を尊重しない人たちがいます。他の人々のやることに、あるいは彼らのやり方に同意せず、活動するときにグループに反して行動する人々がいます。そのような人々はグループの和合を破壊します、なぜなら、自分たちだけがよく知っていると思っているからです。彼らは他の人々のパワーを妬むのです、自分たちのパワーが欲しいのです。
グループの中核である和合を保つのは、そのグループ次第です。和合がなければ、グループに強さはありません。そして、若い人々を信頼しなさい、なぜなら若い人々は未来について良い感覚を持っています。未来は彼らのためであり、彼らがその舵を取っていかなければならないからです。お互いを信頼しなさい、そして一緒に働きなさい。

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