現在位置: ホーム シェア・インターナショナル記事 2011年 9月 勇気 ―― 選集

勇気 ―― 選集

本稿には『勇気(Courage)』というテーマに関する引用文の選集を発表する。これはマイトレーヤの教え(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師のことば(『覚者は語る』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

誰も不足するもののない未来を想像しなさい。すべての人間の才能と創造性が彼らの聖なる起源を実証する未来、戦争が人間の思考の中に座をもたない未来、善意がその慈悲深い網をすべての人間の心(ハートとマインド)に投げかける未来を想像しなさい。
(電気の)光ではなく(神の)光そのものによって灯され、今日のような悲惨さや欠乏はどこにも見つけられない都市を想像しなさい。光のみによって動かされる速くて音のしない交通機関、遠く宇宙世界や星々でさえもわれわれの手の届く範囲にまでもたらされるような未来を想像しなさい。
そのような未来が、分かち合う勇気をもつ男女を待っている。そのような未来が、自由を愛する勇敢な者たちを待っている。そのような輝かしき未来が、人生の意味と目的を理解することを切望する者たちを待っている。
(『覚者は語る』―将来の青写真―p.506-507)

マイトレーヤと覚者方の臨在が人類を大昔からの抑制と限界から解放させ、そして意識における大きな飛躍前進へと人類を活気づけるでしょう。意識的な意義のある生活が現在の混乱と疑惑と恐怖に取って代わるでしょう。内的な世界と外的な世界の両方を探究しようとする自信に満ちた勇敢な意図が現在の(弱まりつつある)冷笑的な態度に取って代わり、そして私が本書で描写しようと試みた進化の旅路における前進を可能にするでしょう。新しい、より良い文明の台頭と新しい、より良い人類の台頭であります。
(『大いなる接近』p.426-427)

マイトレーヤは、すでに彼が頼りにすることのできる者を知っておられる。マイトレーヤは、人類の心(ハート)は健全で強く、それを頼りにすることができることを知っておられる。彼の軍勢は「共通の善」のために善戦を戦う用意が整っている。至るところにいる善意の男女はマイトレーヤの臨在を感知しており、世界の必要に反応しつつある。
マイトレーヤは、今日の男女が普遍的善のために彼らの票を投じ選択をするという運命的な機会を見逃しはしないかということに懸念を抱いていない。彼らは、恐れることなく、未来へ向かう準備ができており、奉仕することを願望している。
(『覚者は語る』―人類の選択―p.577-578)

ジュワル・クール覚者は、すべての弟子はまず真っ先に勇気を持たなければならないと言われます。私たちが勇気を持つまで世界は決してイリュージョンを取り除くことはないでしょう。真の弟子の義務の一つは、世界に存在する権威に対して、それが科学、宗教、政治あるいはいかなるレベルのことであろうとも、自分たちが反対だと思うこと、それらについてより明確に見通せることについては、公に声を上げることである、とジュワル・クール覚者は言います。
もし彼らが聞達っていると思うならば、弟子にとってそれを指摘することは義務であります。もし弟子たちがただふくれて、そのテーマについて見解を持たず、それ以上に良い、より明確な、より当を得た、より真実なことを提供できない振りをするならば、それは名ばかりの弟子であります。真の弟子とは恐怖心を知らない弟子です。それがすべての弟子たちにとって第一に重要なことです。
(『生きる術』p.237-238)

我が友よ、わたしはあなた方が想像するよりもずっと近くにいるのである。わたしのハートはあなた方のハートと共に着実に鼓動している。わたしのハートはあまりにも多くの人々の苦難に泣く。しかるに、今のわたしのことばを聞く人々のハートは開かれており、助ける意志があることを、わたしは知っている。恐れるでない、我が友よ。困窮しているすべての人々を助けるために、勇敢に、そして喜んで与えなさい。あなた方がこれをなすとき、あなたが出たあの本源なる神(神性)の領域に入るのである。それは神御自身の行為である。
だから、我が友よ、来るべき偉大な変化の顕現をもう(ただ)待つのではなく、それらの変化をあなた方の行動によってもたらしなさい。広範に(大きく)考えなさい。あなたの兄弟姉妹たちはあなた方自身であり、世界中同じであると考えなさい。これをなしなさい、我が友よ、そして非常に間もなくわたしを見なさい。わたしのハートはあなた方すべてを抱擁する。
(マイトレーヤ、シェア・インターナショナル、2006年5月号、p.20)

今日、わたしたちの師であるマイトレーヤは、聖なる介入の代理者として、彼のみが行うことのできる仕事をたくさん果たしておられる。かくして彼は、すべての人間が彼を見ることのできるその日を早めておられる。その日はますます近づいており、それは「新しい時代」が始まったという合図である。マイトレーヤが体現しておられる新しい生活方法が広まり、人類は彼ら自身の内に世界の病を正す手段を持っており、すべてを新たにするために、勇気と人類自身の神性に対する信を必要とするのみである。
(『覚者は語る』―すべてを新たに―p.496)

間もなく、長い待ち時間は終わり、偉大なる主は彼の顔を世界に示すだろう、そして新しい啓示の時代が始まるだろう。この事実に勇気を得て、世界中で今も兄弟姉妹たちへの奉仕に自らを捧げている有名無名の人々の隊列に加わりなさい。この時代の問題に影響を及ぼすこの機会をつかみとりなさい。そして志向を行動に移して、苦悩する人類がその過ちを正して、正義と平和の新しい時代を創造するのを助けなさい。
(『覚者は語る』―人類は選ばなければならない―p.393)

グラマーに取り組むためには勇気が必要です。変化するためには勇気が必要です。グラマーは、光のように、放射を持ちます。智恵や愛が放射を持つのと同じです。他の人々のグラマーを見ることは非常に容易ですが、自分自身のグラマーを見ることは容易ではありません。他の人々がグラマーを持っていれば、あなた自身もグラマーを持っていることは確実です。あなたもその幾つかを持っているはずです。グラマーを持っているならば、それを認識するための勇気が必要です。それを自分自身に認めるだけでも勇気が要ります。……
マインドは感情を見ることができ、その光をアストラル体のグラマーに当てることができます。これをするには勇気が要ります。変化し、変化を受け入れる用意をし、第一段階や第二、第三段階のイニシエーションを受ける時に起こる混乱や変容を喜んで受け入れるには勇気が要ります。そこまで行き、その障壁を乗り越え、そして放棄するには勇気が要ります。主に進化とは、物事を次々と取り除いていく過程です。自分自身を変え、伝導瞑想のようなことを始めるには勇気が要ります。
(『生きる術』p.293-294)

人間はその未来を己の手に握っている。嗚呼、人々よ、よく考えなさい。もしあなたがたが真の人間として選択を行うならば、あなたがたの聖なる継承の光の中へ導こう。良き選択をなし、わたしに導かせてください。良き選択をなし、絶えることのないわたしの援助を受けなさい。良き選択をしなさい、我が兄弟たちよ、そしてあなたがたを抑圧するすべてのものから解放されなさい。わたしの軍隊は進む、未来へ向かって勇敢に行進する。光の側で、真理と自由と正義の側で戦う者たちに加わりなさい。わたしの先導隊に加わり、あなたの兄弟たちに道を示しなさい。
(メッセージNo.17、p.67-68)

マイトレーヤは、人間を彼ら自身の生得の権利の中に掲げようとしている。
新しい、そしてより幸せな世界の創造を鼓舞しようとしている。
偉大なる主は、一人ひとり個々の人生に尊厳と価値を付与しようとしている。
マイトレーヤは、彼のヘルパー(助力者)たちをどこに見つけるだろうか?
応える用意のできている者は誰か?
愛の主を援助する勇気を持つ者は誰か?
マイトレーヤは、すでに彼が頼ることのできる者が誰かをご存じである。
マイトレーヤを見る用意をしておきなさい。
あなたの決意をぴかぴかに磨いておきなさい。
任務の膨大さにうろたえてはならない。
何事をするにも、気取らずに、真心を込めてやりなさい。
(『覚者は語る』―マイトレーヤのお出まし―p.569)

偉大なる主がその御顔を示すとき、人間は変化の時がやって来たことを知るだろう。行いを改め、古い傷を癒し、過去を修正し、未来の明かりを灯し、悪に対して扉を閉ざし、制度機構を浄化し、勇敢に新しいものを迎え入れ、未知なる道を歩む時である。人は未来から後戻りすることはできないことを知るだろう。その未来とは、人間に、自分たちの存在の意味を明らかにし、神の特質と大目的を明かすだろう。人は世界をつくり直す時が来たことを知るだろう。
(『覚者は語る』―新しいいのち―p.360)

勇気はどんな弟子にも絶対に不可欠なものです。勇気がなければ決して覚者になることはできません。覚者になるためには、〝意識において″独りで生きることを学ばねばなりません。第4段階のイニシエートになる時に、人はあらゆる指導、あらゆる高位の導きなしに、「意識において」完全に独りっきりになる感覚を経験します。なぜならその時、人は魂を奪われるからです。その時点までは、人が認識できる最高の様相は魂でした。進化するにつれて、ますます魂の存在を認識するようになりますが、第4段階のイニシエーションで、その認識が終わる時が来ます。……
第4段階イニシエーションの後には、ここにいる誰も体験したことのないような孤独の中で生きることになるのです。それには勇気がいります。最も勇気が必要な瞬間にその種の勇気を持つことができるためには、小さな物事において勇気を示さなければなりません。覚者とはそのような存在です。覚者は絶対的に独りです。覚者にも師がおり、マイトレーヤに助言を求めることができますが、方針や教えに関する質問だけであり、個人的な事柄についてではありません。覚者方には個人的な事柄はありません。覚者になるためには完全に独りであることが必要であり、それは勇気を培わなければならないことを意味します。
勇気を培う方法とは、あらゆる状況において勇気を示していくことです。状況に立ち向かい、勇気の中で成長することです。何でもやり続けることによって、勇気が培われます。小さな事で勇気を培っていくうちにも、宇宙全体の中で独りであるというような大きな事においても勇気を持つことが容易になります。勇気を持たない限り、それについて考えるだけで恐ろしいことです。
(『協力の術』p.191-192)

人間が変化の必要を理解するとき、今日彼らを恐れさせているものを喜んで受け入れるだろう――理解と勇気は携え合って進む。新しく見いだされる寛容が古い不信感を一掃するだろう。古い借金はご破算にされ、智恵の黎明が人間の心(マインド)と行動に差し込むだろう。人間が自分たちの一体性を悟るとき、そしてその認識に基づいて行動するとき、すべてが可能になる。
(『覚者は語る』―変化の中にある世界―p.374)

……異なった見解に目覚めつつある人々が増加している。彼らは夢にも見たことのなかった融和の可能性を見、そして無気力と混乱の両方に対して抵抗する。彼らはまだ少数であるが、しかし間もなく混乱のフォース(勢力)は彼らの正義と平和のビジョンに屈するだろう。人生に対する彼らの恐れを知らない支配力と創造的な行動から、新しい世界が生まれるだろう。
これらの善意の男女は分割と抗争の古い概念に挑戦し、そして段階ごとに、世界を再建していくだろう。そのようになるだろう。彼ら独りではなく、マイトレーヤと彼の同胞(覚者たち)によって導かれ、鼓舞されながら、この勇敢な心(ハート)のグループはますます強力になり、影響力をもち、彼らに従いてくる一般大衆によって熱烈に勇気づけられるだろう。
(『覚者は語る』―来るべき世紀―p.476-477)

弟子は、何にも増して、勇気と着実性と忍耐と「そこに留まる」ことのできる能力を持たなければなりません。そして私たちの裡にある最高のものを引き出すために自分の前に置かれた困難から逃避してはいけません。人生において様々な困難に出会うのは、私たちがそれらを克服していくときに進歩があるように魂が整えるからです。進化の旅路において前進へのステップを踏むことになるからです。
(『協力の術』p.129-130)

わたしたちの顔が知られるとき、それは世界を一変させる変化の時の始まりを意味するだろう。変化は一度にすべて起こるのではない。しかし間もなく、正義と自由のための最初の確固とした強打が加えられ、年月を経るにつれて勢いを増していくだろう。やがてすべてが刷新され、世界中の人間はより澄んだ、より健全な空気を吸うであろう。
この重大な仕事には勇気が必要である。多くの挑戦に応じなければならない。世界を完全に変えることも、過去の遺跡の上に新しい世界を築くことも、容易なことではない。だから、勇気を持ちなさい。そしてあなた方の世界を再建しなさい。恐怖心を捨て、両腕を広げて未来を迎え入れなさい。
(『覚者は語る』―未来への道―p.130-131)

我が友よ、兄弟姉妹たちよ、あなたが、現在立っている位置を検討しなさい。あなたは、わたしと共に祝福された愛の島に行く用意がありますか。あなたが現在持っているすべてのものを、分かち合う用意がありますか。人生を勇敢に直視して、我が友よ、成し遂げるべきチャレンジとして受けとめる用意がありますか。もしあなたが、わたしと共に行くならば、とどめるものは何もない。我が友よ、古い惰性は消え、光と愛に包まれて、父の近くに在る喜びを知ることができる。その喜びをあなたがたに授けることが、わたしの特典である。それなら、我が友よ、勇気を携えて、あなたの本源へ戻るためにわたしに従いてきなさい。決して誤ることはない、我が友よ、マイトレーヤがあなたがたと共に居るのである。
(『いのちの水を運ぶ者』メッセージ第86信p.248-249)