マイトレーヤの優先順位
マイトレーヤが現れるとき、彼は今人類を悩ませている主要な問題を取り上げるだろう。飢えている人々の窮乏-何百万の人間を生き地獄に追い込む恐ろしい貧困、知られているもの、知られないものを含めて今猛威を振るっている多くの戦争、追い払われ、捨てられた膨大な数の避難民、良心的抵抗で投獄され苦痛の中でその声を弱めさせられた人々。マイトレーヤはこの惑星の健康に対するより大きな責任を呼びかけるだろう。持続可能で公正な経済制度の創造、未来の世代を保護するための資源の管理、すべての生命がそれに依存している環境-空気、土壌、水源-の浄化を呼びかけるだろう。マイトレーヤはこれらのことを取り上げ、そして解決法を提供するだろう。・・・マイトレーヤはすべての人間に彼の救援隊に加わることを呼びかけるだろう-環境を維持し、浄化し、人々を彼ら自身のために行動へと活気づけ、惑星を汚染する毒素を浄化し、そして諸国家の間に融和を再確立するためである。マイトレーヤの任務は小さなものではないが、彼は現在の悪と戦い、そして征服しようとしている。
(『覚者は語る』“その時は来た”p. 463-464)
分かち合い
わたしの教えは単純である。分かち合うことの必要と、すべての人間が平等に汲み取ることのできる資源の溜まり場を創ることの必要を、示すであろう。貪欲を協力と信頼に置き換え、人間の裡なる霊性を顕すことの必要を説こう。
(メッセージ 第 64信、1979年3月6日)
マイトレーヤのメッセージは「分かち合って世界を救いなさい」という簡単なことばに要約することができます。このようにして私たちは世界の脅威と重圧と飢餓を終わらせることができます。彼は私たちに「兄弟の必要をあなたの行動の指針となし、世界の問題を解決しなさい。それ以外に道はない」と助言されます。マイトレーヤは私たちがこのメッセージを受け入れるであろうこと、そして平和と善意の入り口にいることを確信しておられます。
(『不朽の智恵の教え』 p.44)
最初のステップは、分かち合いの意味と必要をしっかり把握することである。分かち合いが人間のすべての問題の解決への鍵であり、その背後に神の意志の力が存在する。なぜなら分かち合いは、神の愛と意志の顕現の結果であるから。マイトレーヤは言われた。「分かち合うとき、あなたは兄弟の裡に神を認める」と。まさにそうなのである。分かち合いなしには、すべての存在に内在する神の否定がある。分かち合いなしには、神と兄弟同胞からの終わりなき分離がある。まこと分かち合いのみが真の人間としての尊厳を人に授ける。
(『覚者は語る』“すべてのためのより良き未来”p. 66)
徐々に、その聖なる潜在力をますます顕現していく新しい人類が見られるだろう。
第一の段階においては、再分配が基調となり、各々の国家は自国の必要以外の資源を世界共通のプールに提供する。人間が、その裡なる神性ゆえに、より単純な経済形態を欲する心を目覚めさせるまでは、世界の物質は洗練された物々交換の形態を通して分かち合われるだろう。
そうしてその次の段階において、人類は不必要で退屈な仕事から解放されるだろう。機械が、製造の仕事を徐々に人間から引き継ぐだろう。やがて日常生活の加工品はすべてこのようにして造られるだろう。これが今日、国家間の発展度と資源にあまりにも大きな違いがあるために、想像すらできないような自給自足につながるだろう。これらの機械が人間を自己の内的特性の探究へと解放し、人間が神に向かって前進することを保証するだろう。やがて、これからの機械は人間の意志の行為で造られるようになるだろう。人間は啓発されたマインド(識心)の力によってエネルギー(フォース)を結集させて、これらの器具や装置を生み出すだろう。そしてそれを通して人間の必要はすべて満たされるだろう。
そうすると、分かち合われるものは資源と霊の果実であろう。以前に見られたことのない創造性が人間の生活を変え、そしてこの新しい生活方法と美の中で、すべての人間が分かち合うだろう。このようにして人間は己自身を「神」として示顕するだろう。
(『覚者は語る』“分かち合い”p. 20-21)
現在のような生き方に、あなたがたはいかで満足していられようか。何百万の人間が貧困の中に飢え死にしているかたわら、金持は富を貧乏人の前でみせびらかす。人はお互いの隣人の敵であり、誰も兄弟を信用しない。あなたがたはいつまでそのようにして生きねばならないのか、我が友よ。
(メッセージ 第81信、1979年9月12日)
環 境
私たちは、自分たちの行為が環境に与えている影響に気づき始めています。生きて、呼吸し、進化している偉大な宇宙的存在の表現体としてのこの惑星を、私たちが徐々に殺していることに気付き始めています。そして好むと好まざるとにかかわらず、地球を略奪し、空気や川、海を汚染し続けることはできないことに気付き始めています。このことを知っています。ますます多くのグループが政府にこの問題を突きつけています。
(『協力の術』p73)
人生の基本的必要に対する権利、すなわち食物、住居、医療、教育がすべての施政活動の方向を条件づけなければならない。環境--そしてそれに必然的に伴うところのものすべて--の保護が、神聖なる義務とならなければならない。そしてそれは、人間がやがてこの惑星を健康に戻すために手当てをすることを可能にするだろう。もし人間が彼らの生得の遺産を受け継いで、再び神への道を見つけようとするならば、そうでなければならない。
(『覚者は語る』“将来の必要条件”p. 519-520)
人間の真の役割と目的に適った世界を再建するために残された時は短い。わたしの役割は、あなたがたに道を示し、可能性を描くことのみである。新しい世界は、人間自身によって作りあげられねばならない。・・・人の道とは、同胞愛であり、密接な協力と相互の信頼であり奉仕であるということを示そう。これが唯一の道である。他はすべて失敗に終わった。我が友よ、もしこれをなさなければ、人間はこの地上に存続し得ないのである。脅しているのではない。真実を述べているに過ぎないのである。時間は残り少ない-自然とこの世界との間に均衡を取りもどす時間は。神の子として、すべての者が兄弟同胞として、人間の尊厳をもって生きるための手段を全人類に伝えなさい。これをあなたの第一の仕事としなさい。世界の産物をすべての国々に譲り渡し、すべての人間に委託しなさい。自由な人間として、今日、これをなし、真なる神の子として、明日の栄光を刈り取りなさい。
(メッセージ 第12信、1978年1月10日)
民衆の声
・・・希望の甘味な雰囲気が人事の中に入り込み、正義を求める新たな声があらゆる方角から発せられるだろう。そしてあなたがたはその叫びの中にわたしを発見するだろう。平和と正義と同胞愛を呼びかける者すべてを、わたしは支える。兄弟たちを愛する者たちすべてを、わたしのもとに招く。彼らはあらゆる党派から、あらゆる国家から、わたしの周りに集い来るだろう。わたしは彼らの心を希望と愛で満たす、そして彼らはその数を増し、勢いを増して、世界を征服する。この過程は始まった。すでに人々の声は聞かれ始めている。ますます声を大にして、彼らは正義と平和を求める。新たな希望が人類をとらえ、わたしの心を喜ばせる。
(メッセージ 第131信、1981年11月25日)
ほとんど例外なしに、世界中の国々が新しい経験に巻き込まれている。思うことをはっきり発言することができる大衆の出現である。独裁的な統治に黙って服従した時代は遠くに過ぎ去った。その代わりに、至るところで大衆はデモ行進をし、彼らの意志を顕示し、彼らの民主的権利を要求している。・・・ついに人間は至るところで、自分たちの存在の意味を把握しつつあり、正義と参加の必要性を感知しつつある。
(『覚者は語る』“大衆の声は聞かれている”p. 289)
マイトレーヤにできるのは、教育し、知らせ、鼓舞し、頼りになる器、世界のすべての国の人々の声をつくることです。そして、それに対して世界のどんな国も立ちはだかることはできません。平和、正義、自由を求め、知らされ、教育された世界的世論が必要です。まさにそれが必要です。そのようにして変化は起きるでしょう。
(本誌2002年11月号、読者質問欄)
新しい時代の世界がつくられつつあり、すべての者の参加を必要とする。すべての者がこの偉大なる仕事に果たす役割を持つ。自分の志向を声高らかに表現するのに、若過ぎるとか老い過ぎているとか感じるべきではない。間もなく、マイトレーヤ御自身が新しい生き方へのこの要求を集中させて、正義と平和を求める人間の叫びに彼の洞察と経験を加えるだろう。
(『覚者は語る』“マイトレーヤの声”p. 380)
協 力
競争の時代は急速に終わりに近づきつつある。その消滅に伴って、暴力や戦争、豊かさの直中の飢餓、貪欲や分離が同様に記憶から消え失せていくだろう。これらの悲哀に取って代わるために、喜ばしい協力が出現するだろう。そして人間に彼らの本質的な神性を保証する。
(『覚者は語る』“協力の術”p. 531-532)
わたし自身を公に顕す時が来たら、すべての人類の希望と願いを表明する--新しい人生への、新しい出発への願いを、方向転換への用意があることを、人々が平和に生きることができる新しい世界の建設を、自分自身を恐れることなく、兄弟たちを恐れることなく生きることができ、心に喜びを持って自由に創造し、正直にあるがままであることができる、新しい世界の建設への願いを表明しよう。
(メッセージ 第8信、1977年10月27日)
正 義
分かち合いなしに世界に正義はない。世界に正義がなければ平和はない。平和がなければこの世界は存在しない。なぜなら今や我々はこの惑星を、そして惑星上のすべての生命を破壊することができるからである。我々は一つの人類であることを、各国家が理解しなければならない。したって世界の食糧、原料、エネルギー、科学的テクノロジー、教育施設はすべての者に属するのであり、分かち合われるべきであることを理解しなければならない。それらは先進諸国の独占物ではない。もし我々が今の姿勢を続けるならば、この文明を破壊することになるだろう。我々は市場のエネルギーに盲目的に従っている。貪欲は人間の心(マインド)によってつくられる。人間の心(マインド)の認識のみがそれを止めることができるだろう。それの破壊的影響がすべての国家に現れるのを見るときに、歯止めがかけられるだろう。
幸いなことに、マイトレーヤは、人類が彼の勧告と提案に肯定的に反応するものと予測しておられる。彼は、第3次世界大戦は起こらないこと、そして現在世界で起こっている災害は世界的な大惨事に拡大することはないと確信しておられる。むしろ反対に、人類は平和と善意の門口にいるのである。
(『マイトレーヤの使命・第1巻』p.18)
未 来
・・・未来の文明は、私たちがまだ語り始めることすらできない特質を顕示するでしょう。それについての言葉さえ存在しません。その文明の特質について何も言うことができません。すべての人間が自分たちを一つの家、一つの惑星の兄弟姉妹として知り体験するときのあの関係についての感覚を、経験を表現することは不可能です。それは人々を子供の頃の経験に戻すでしょう。家は家です。兄弟姉妹はあなたが道を踏み外さないようにするためのスタッフです。そのようになるでしょう。
私たちは真に相互に依存するでしょう。相互依存した世界がリアリティ(現実)となるでしょう。今日でもそれがリアリティなのですが、私たちはその事実を認識していません。来るべき時代には、今はまだ見えていないがわれわれのすぐ前方にある建設、発明、途方もない発見がリアリティとなるでしょう。正しい関係、余暇、教育を通して、われわれが共に探求の途上にある転生した魂であることを初めて認識することを通して、それらを解き放ち、その文明の産物を創造し、われわれが神であることを顕示するでしょう。
(『生きる術』p.55-56)
あの「新しい国」へ、「愛の国」へ、「信頼と美と自由の国」へ、あなたがたを連れていくために、わたしはやって来る。わたしを受け入れ、わたしに従い、わたしに導き案内させてくれるなら、あなたがたをそこへ連れていこう。そして共に「新しい世界」を建設しよう。恐れも、不信も、分裂もなく生きることのできる世界を、大地の豊かなる資源を、共に分かち合い、わたしたちのいのちの本源と一体となる喜びを、共に入ることのできる世界を、創造しよう。このすべてをあなたがたのものとすることができる。
あなたがたはただ最初の一歩を踏み出せばよい、あとはわたしが導こう。わたしに手伝わせてください-道を示させてください-誰も窮乏することのない、より簡素な生活に至る道を。そこでは、同じ日が二度と繰り返されることなく、同胞愛の喜びがすべての人間を通して顕されるのである。
(メッセージ 第3信、1977年9月22日)