2026年2月号目次

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
光の時代

世界を変える人間の好奇心のカ
パレスチナ出身のノーベル化学賞受賞者
ノーベル賞晩餐会におけるオマール・M・ヤギ氏のスピーチ 2025年12月10日

プレスティア・アラカド著
『ガザの目─レジリエンスの日記』
メーガン・シェラーによる書評

フリーエネルギーをめぐる闘い第一部
ダグ・グリフィン

時代の徴
忘れられない体験
M・マクドナルド・ベイン博士による講話

2025年BBC リース講演
「道徳的革命」
評論 フィリス・クレーム

米国市民を対象とした超常現象に関する調査の結果
ポーリン・ウェルチ

世界情勢
新しい時代のための新たな技術開発

亡くなった愛する人々からの電話 第一部
カラム・クーパー氏へのインタビュー
ジェイソン・フランシス

読者質問欄

光の時代

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 各世紀に、同時代の人々をはるかに抜きん出る者が何人か出現する。彼らの天賦の才は顕され、天性は輝きわたり、すべての者がこれを見、そして賞賛する。そのような人々は、人間が、己自身について、そしてその可能性についての認識を増大させていく方向につながる仕事を成し遂げた偉大な発明者であり、画家であり、作家、音楽家、科学者である。

 近年において彼らの注目は、科学と人間の知識の拡大に向けられてきた。これが、今までは達成の望みさえかなわなかったほどのスケールで、人間のマインド(識心)を目覚めさせる道を整えたのである。人間は今日、これまでの達成をすべて影の中に投じてしまうような新しい啓示と発見の瀬戸際に立つ。

 この来るべき時代は「光の時代」として知られるだろう。そしてあらゆる意味と顕現を含めた「光」が人間の起源となるだろう。見る目のある者にとって、人間が「光の部屋」に通じる扉を叩き始めている徴はすでに見えている。人間が、新しい洞察とテクノロジー(科学工業技術)が意味するものに取り組むにつれて、古くからの闇と無知は消え去っていく。間もなく、「光の科学」が、「聖なる科学」が、人間の驚嘆した凝視の中に明かされるだろう。そうして人間の進化の旅路における一つの重要な目標が達成されるだろう。

 現在まで、ほんの少数の専門家のみがこの「光の科学」に接近することができたのだが、この恩恵をすべての者の利益のために使えるようにするためのステップがすでに取られている。エネルギーおよび光についてのすべての人間の必要は、簡単にかつ安全に満たされるだろう。太陽そのものがこの目的のために利用される。「マイトレーヤの旗印」のもとに愛において団結し、人間は星々への新しい通路を創り出すだろう。人間が自然の神秘を探究するにつれて、自然はその秘密を明け渡し、すべての底に横たわる秩序だった美を明かすだろう。

 このようにして、新しい、より簡素な生活が、マイトレーヤと彼の「弟子たち」(覚者たち)の導きのもとに始まるだろう。人間は喜んで過去の分割を放棄し、生きとし生けるものすべてと新しい調和の中に入るだろう。

 永いあいだ、人間はこの調和への鍵をあこがれ求めて、空しく探しまわった。彼らの最高の志向と努力はいつも無駄に終わった。今、初めて、一体性についての認識が目覚めはじめ、分かち合いとより正しい安全な線に沿って生活を立て直す必要性が、人間の心(マインド)に印象を刻みはじめている。

 新しい時代、「光の時代」は、われわれの頭上にある。そしてこの来るべき時に、人間は、彼らの祖先が持ち得なかった、あるいは無視したインスピレーション(鼓舞)と導きを見つけるだろう。今やついに、人間とハイアラキーの覚者たちは、兄弟同胞愛と信頼という共通の絆で結ばれて、一緒に働き、前進するだろう。わたしたちの示す模範によって、人間は鼓舞され、超人間的な努力で達成をなし遂げ、光がすべての者の心(ハートとマインド)にもたらされるだろう。
そのようになるだろう。そのようにして、創造の偉大なる秘密は明かされるだろう。そのようにして人間は創造者となり、自分自身の運命の調整者となり、「神のような存在」となり、「人間」の名にふさわしい存在となるだろう。


(シェア・インターナショナル誌1989年9月号)

世界を変える人間の好奇心の力

──パレスチナ出身のノーベル化学賞受賞者
ノーベル賞晩餐会におけるオマール・M・ヤギ氏のスピーチ

2025年12月10日

 ヨルダンでパレスチナ難民の両親の下に生まれた化学者、オマール・M・ヤギ氏は、金属有機構造体に関する研究で昨年10月にノーベル賞を共同受賞した。ヤギ氏は自身の発見を次のように要約している。「私たちが作った構造体には、内部に空洞や開口部がありました。それらは空間を取り囲んでいます。そしてこの空間の中に、空気中の二酸化炭素や水を閉じ込めて飲料水を作ったり、水素をクリーンエネルギーに変換したりすることができます」
 ヤギ氏は、家計を支えるため、父親の肉屋で働きながら育った。「私はとても粗末な家で育ちました。……小さな部屋に12人ほどが住み、飼っていた牛たちと部屋を共有していました」。彼はかつて、少なくとも100人の研究者によって引用されるような論文を発表することを夢見ていたと語っている。

陛下、殿下、閣下、敬愛する受賞者の皆様、
ご列席の皆様、
 共同受賞者の北川進氏、リチャード・ロブソン氏、そして私自身の3人を代表し、この特別な栄誉を賜りましたことについて、スウェーデン王立科学アカデミーおよびノーベル財団に感謝申し上げます。

 今夜、私たちは偉業だけでなく、可能性──つまり人間の好奇心が世界を再構築する力──をも称えます。金属有機構造体(MOF)の開発は、シンプルでありながらも大胆なアイディアから始まりました。それは、原子レベルの精度で材料を設計し、強固で目的を持った結合を形成することで、驚くべき機能を解き放つことができるというアイディアです。                                     
 このアイディアから新たな可能性が生まれました。砂漠の空気から純水を抽出する力、大気中の二酸化炭素を直接回収する力です。これらはほんの始まりにすぎません。無数の構造と用途を持つMOFは、有望性から実用的なツールへと急速に進化しており、数え切れないほどの人々の生活を変えようとしています。
 私の旅は、実験室から遠く離れた場所で始まりました。私はヨルダンのアンマンで、10人の子供を持つ難民家族の中で育ちました。水道も電気もなく、生計を支える家畜と生活を共にしていました。苦難は至るところにありました。成功の見込みはほとんどありませんでした。ただ、自然が驚くべき方法で姿を現し、私たちを助けてくれるという可能性はありました。
 転機は10歳の時、学校の図書館で分子の絵を見つけた時でした。その美しさと神秘性に心を奪われ、それが生物・無生物を問わず、あらゆるものの構成要素であることを知った時、化学への情熱に火がつきました。私は永久に化学に魅了されました。化学は私の逃避先であり、進むべき道となりました。
 幼少期のもう一つの経験も、私に大きな影響を与えました。砂漠では、政府から水が1週間か2週間に一度しか届かなかったのです。近所中で「水が来るぞ」という声が囁かれ、水の流れが止まってしまう前に、見つけた容器に水を汲もうと必死に駆け回ったことを覚えています。
 何年も経ってから、MOFが水を吸収し放出する仕組みを研究するうちに、一見普通の行動に思えるものの中に革命的な何かがあることに気づきました。このMOFが砂漠の空気から水を吸い上げ、きれいな飲料水に変えることができるのを目の当たりにしたのです。それは私の子供時代のリズムを彷彿とさせましたが、同時に、かつて私たちが耐え忍んできた苦難そのものに対する解決策を提示していました。もし私がそれを経験していなければ、このデータのパターンに気づけただろうか、と私はよく考えます。

 しかし、MOFのより深い教訓は、そのメタファー(暗喩)の中にあります。MOFの強さは、分子間の絆に由来します──私たちの未来が、国や世代を超えて築く絆にかかっているのと同じように。MOF科学は現在、100カ国以上で実践されており、世界中の若者、特に発展途上国の若者たちに刺激を与えています。
 ここに、私たちの最大の希望があります。つまり、物質を再構築できる科学と、それを前進させようと熱望する世代です。私はリーダーたちに行動を促します。科学者は特権を求めているのではなく、可能性を求めています。科学者の好奇心を支え、障壁を取り除き、学問の自由を守ってください。世界中の才能を受け入れてください。
 気候変動に関しては、行動を共にする時がすでに到来しています。科学はここにあります。今、必要なのは勇気です。課題の巨大さに見合った勇気です。そうした勇気があれば、次世代に対して炭素回収技術だけでなく、彼らが抱く希望にふさわしい地球を贈ることができるでしょう。
 化学を実践するために化学者である必要はなく、発見が誰にでも開かれているような未来を想像しています。AIの進歩はこれを可能にするかもしれません。それは、化学が進歩の科学であるだけでなく、希望の科学となるような未来です。かつて私が経験したような限界に直面する子供が一人もいない未来、より安定し、より豊かで、より公正な世界へと向かって子供が成長していけるような未来です。
 ありがとうございました。

(https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2025/yaghi/speech/; aljazeera.com)

オマール・M・ヤギ氏
(Photograph: Christopher Michel, Wikimedia Commons)

時代の徴

ここでは、編集部が「希望の徴」と描写する、本物の超自然現象である可能性のある現象を提示する。ベンジャミン・クレームの師がこれまで常に提供してきた確認や追加の情報は、今では活用できないため、読者の考慮のためこれをに提示したい。

忘れられない体験──

M・マクドナルド・ベイン博士による講話

 1948年の春、マード・マクドナルド・ベイン博士は南アフリカで一連の講話を行った。出席していたバゴット・スミス嬢は、その体験を忘れられないものと表現した。「この講話を、これほどまで素晴らしくしたのは、語られた実際の言葉よりも、その伝えられ方によってでした。……主のご臨在のとてつもない力を、どのように説明しても伝えきれるものではありません」
 バゴット・スミス嬢は続けて、微笑みをたたえた優しい講師の男性が、彼の師であるイエス覚者のオーバーシャドウによる臨在によってどのように変容したかを描写した。「すると突然、驚くべき変化が起こりました。短く鋭い息を吸い込んだかと思うと、まさに主がおられました。同じ体でしたが、全く違う姿に変わっていました。講師は依然として、私たちが長年の間よく知っており、尊敬してきた人物であることは十分に分かっていましたが、同時に、全くの別人になっていました。驚くほどの変わりように、私たちの麻痺した感覚ではとても信じられませんでした。しかし同時に、それは事実でしたし、事実であることを私たちは知っていました。今、私たちの前にいらっしゃる方は、並外れて背が高く、講師自身よりもずっと高く見えました。言葉ではこの圧倒的な真実の力強さを伝えることができませんが、確かにそうだったのです。……」
 「『わたしの平安をあなたがたにもたらします』、または、『わたしの平安とわたしの愛をあなたがたにもたらします』が、その方の挨拶であり祝福でした。王様がなさるように、右手を挙げて二本の指で祝福を与えてくださいました。講堂中に静寂が広がり、温もりが伝わるように力の波動が私たちの体をすり抜け、病んでいるところはどこも焼き尽くされ、それが流れるにつれて癒されていくのでした」
 ベンジャミン・クレームによれば、マード・マクドナルド・ベイン博士(1887-1955)は第2段階のイニシエートで、チベットの覚者方からの訓練を受けたとされる。著名な治療家であり、多くの著書がある著述家でもある。特に『解脱の真理』(霞ヶ関書房、1997年)と『心身の神癒』(霞ヶ関書房、1996年、またはCENTRAL FONT、2022年)が知られている。彼は「キリストの真の教え」の普及のため、世界各国にセンターを設立した。
(M・マクドナルド・ベイン『心身の神癒』)

M・マクドナルド・ベイン博士をオーバーシャドウするイエス覚者

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けてきた。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したい。

次の質疑応答は、1990年7月12日に米国カリフォルニア州サンフランシスコで行われたベンジャミン・クレームによる講演会からの抜粋である。

Q マイトレーヤは、求められたときのみ現れるとおっしゃいました。ご見解をお聞かせください。

ベンジャミン・クレーム:それは誤解だと思います。マイトレーヤは求められたときだけ現れる、と私は言っていません。マイトレーヤは、求められても求められなくても、人々に現れます。夢の中で現れたり、ビジョンとして現れたり、がっしりした肉体で現れたりします。彼の臨在を実際に求めた人を、私はまだ誰も知りません。こうした三つの方法すべてで彼が現れた人々のことを知っていますが、誰も、特に求めたわけではありません。必ずしも座って「マイトレーヤ、どうかお姿を見せてください」と言ったのではなく、そうした人々自身が内面的に心を開き、準備を整え、心の中で彼に会いたいと願っていたのかもしれません。それは十分にあり得ることです。

Q  一方で、あなたが言われることの真実性を強く感じながらも、他方で、その真実性が顕著な再臨の活動に直接作用することなく、むしろその刺激を別の分野や奉仕の道に応用しようとする人の中に、葛藤やグラマー(幻惑)を見て取りますか。

クレーム:私の考えでは、それはグラマーと言わざるを得ません。お許しください、それはグラマーです。もしあなたが、いかなるレベルであれ――私が持っているような確信や経験は持ち合わせていなくとも――これが真実であると信じるなら、少しでも確信の兆しがあり、それがあなたにとって真実の響きを持つなら、その真実があなたに語りかけているどのようなレベルであれ、それを知らせてください。重要なのは、希望の風潮、彼の到来への期待感を醸成することです。そうすれば、私たちの自由意志を侵害することなく、マイトレーヤは実際に、私たちの生活の中に入ってくることができます。どんなレベルであっても、信じることのできるすべての人が、そうした認識に貢献します。それは期待の風潮を生み出すだけでなく、人類の精神を高揚させます。人々が希望を、未来への希望を抱く条件をつくり出します。人々は戦争が終わったことを理解します。この不平等で不幸な世界において、もし自ら参加すれば、すぐそこに変革の始まりが待っていることを知るのです。ですから、自分のエネルギーを使って行っている他の何かが、これと同等の重要性を持つと考えるのはグラマーです。自分の小さな個人的生活を脇に置き、それを全人類の利益のために捧げる時が来なければなりません。

Q 生きるための三つの原則の一つである「無執着」の定義について詳しく説明していただけますか。

クレーム: 無執着にはさまざまな意味合いがあります。多くの人は、無執着を実際には無関心とみなしています。出来事からあまりにも距離を置いて、冷たく、愛のない、素っ気ない態度で無関心でいることだと捉えています。世界を「切り離して」考えます。

 マイトレーヤが意味し、理解する「無執着」とは、まさにその反対です。無関心の反対です。人生とそれが意味するすべてに完全に没頭しつつ、同時に、真我と正しく関わることによって、真我の器から自分を引き離すことです。彼は「真我のみが重要である」と述べ、私たちの苦しみは、真我ではないあらゆるものと同一化することによって引き起こされると説きます。私たちは肉体や感情構造、エネルギーシステム、マインドやマインドの構築物、信念体系、条件づける内面世界と同一化しがちです。これらと同一化し、それが自分だと思い込んでいます。それは私たちではありません。私たちは肉体でも、マインドでも、感情でもありません。本当の私たちは、不滅の存在、つまり転生している魂として反映している真我です。

 魂は、真我と転生した人間との間の中間段階、神聖な仲介者です。真我としての自己との正しい同一化によって、私たちは喜びと愛のうちに正しく生きることができます。人生と、それが意味するあらゆることに完全に没頭しつつ、同時に執着を持たないで生きることです。この無執着の過程とは、肉体やマインド、感覚、アストラル体などとの関わりから無執着になることです。これは誤った整列、同一化の過程から自分を解き放つ過程です。愛という観点からも捉えることができます。誰かを所有欲を持って愛することも、無執着を持って愛することもできます。それは全く異なる種類の愛です。私たちが愛と呼ぶのは、「あなたが私を愛してくれるなら、私もあなたを愛します。いいですか。取り引きですよ」という関係です。それは所有欲という愛です。「もしあなたがその愛を私から他の誰かへと向けたら、私は怒りますよ」。それは、愛ではありません。所有欲です。無執着の愛とは正反対のものです。

 無執着の愛とは、その本質ゆえに、無条件に続いていく愛です。反応的ではありません。愛し返されることに依存しません。それが無条件の、無執着の愛です。マイトレーヤが意味する愛とは、まさにこのような愛です。無執着の過程とは、自分自身を解放すること、したがって、真我を、その器の罠にとらわれることから解放することです。もし自分を器――つまりマイトレーヤの言われるマインド(心)、スピリット(生気)、ボディー(肉体)――とみなすならば、真我をそうした器の中に閉じ込めてしまいます。そうなると、私たちは条件付けられ、無執着について何も知らないことになります。

 私たちが行うあらゆることは反応的です。私たちが行うあらゆることは運命づけられています。しかし、無執着になれば、自分自身の進化をコントロールするようになり、私たちのあらゆる動き、あらゆる行動は運命づけられなくなります。それは一瞬一瞬の、独創的で、自発的で、創造的な行為であり、あらゆる顕現の背後にある創造的な真我としての自己への気づきから生まれるものです。それがマイトレーヤの新たな教えであり、例えば、人間の魂の本質について語った時にイエスが始めた教えでもあります。

 マイトレーヤは、直ちにその魂になる方法を私たちに教えるために来られます。私たちの人生の次の段階、次の2,000年間に起こることは、これまでは偉大な教師たち、イエス、キリスト、仏陀、グル、ヨギなど、世界の偉大な教師たち、つまり真我を知り、真我となり、一瞬一瞬、真我を実現した偉大なリシたちの特権であった経験が、すべての人々の共有財産となるということです。大多数の人々はこの来るべき時代において、自分自身を神聖なる真我として直接的に、自発的に、創造的に、正しく体験することになるでしょう。これこそが、まさに始まろうとしているこの来るべきアクエリアス(宝瓶宮)の時代の途方もない約束なのです。その過程とは、マインド(心)の正直さ、スピリット(生気)の誠実さであり、真我の器との誤った同一化から自分自身を引き離して無執着になることだ、とマイトレーヤは言われます。

Q バハーウッラーについてご存じでしょうか。

クレーム:バハーウッラーは、世界中の何百万もの人々を助けている主要な宗教、いわゆるバハーイー教を創始した教師でした。バハーウッラーは自分がキリストであると思っていました。バハーウッラーの教えはマイトレーヤの教えでした。彼はマイトレーヤによってオーバーシャドウされました。バハーウッラーは第3段階のイニシエートでしたが、自分よりも偉大な存在がいることに気づいていませんでした。神のみが存在すると考え、自分の教えは神から直接与えられたもので、したがって、自分はキリストであるに違いないと感じていました。教皇や政府の長、国王らを訪ね歩き、自分がキリストであると主張しました。彼は心から、自分がキリストであり、教えが直接神から来ていると信じていました。しかし、それは真実ではありませんでした。神は誰に対しても直接語りかけることはありません。聖書に「神が語られた」とある場合、それは象徴的な表現にすぎません。その人物が神からではなく、何らかの神聖な源から何らかのコミュニケーションを受けたことを示しています。それはマイトレーヤ、イエス、あるいは何人かの覚者だったかもしれません。この場合、バハーウッラーの教え、バハーイー教は、主マイトレーヤから来た教えを体現していました。だからこそ、それは素晴らしいのです。

Q 私たちの惑星ハイアラキーにおいて、仏陀の役割は何でしょうか。マイトレーヤとの関係はどのようなものでしょうか。

クレーム:仏陀とマイトレーヤとの関係は兄弟の関係のようなものです。彼らは兄弟です。彼らは、はるか昔、アトランティス時代の初期の、現れつつある人類において、当時最高のイニシエーションを受けた最初の者たちの中におりました。これは今日では、第3イニシエーションにすぎません。彼らはそれ以来ずっと、私たちの惑星の進化の最前線に立ってきました。絶え間なく共に働き、今日も共に働いています。

 この惑星には三つの主要なセンター(中心)が存在します。人類自体が一つのセンターです。神の知が顕現するセンターです。覚者方とイニシエートたちも一つのセンターです。神の愛が顕現するセンターです。さらに、シャンバラと呼ばれるもう一つの、より高次のセンターが存在します。それはエーテル物質の中にあります。ゴビ砂漠に、物理的に固体ではなく、エーテル物質で存在します。そこには世界の主、サナット・クマラとたくさんの「存在者」が住まわれており、その一人が仏陀です。

 仏陀は偉大な宇宙のイニシエーションを受けられました。仏陀は、弟子であるゴータマ王子を通して、神の知恵の様相の体現者として御自身を示されました。人間における完全なる知恵が、ゴータマを通して仏陀によって示されました。人間における完全なる愛は、イエスを通してマイトレーヤによって示されました。そして今回、マイトレーヤ御自身が到来され、知恵だけでなく、愛だけでなく、さらに高度なもの、意志を示されます。それは愛と知恵を含むものです。彼は、世界がかつて見たことのないような途方もないアバターです。ご承知おきください、彼は、これまでのどのアバターよりも大きな仕事を担われています。

Q イエスが初めて来られた時、私たちの自由意志を侵害しなかったのでしょうか。

クレーム:彼はほとんど知られていませんでした。人々はよく、イエスは数千人に広く知られていたと言いますが、そうではありませんでした。3年間の宣教の後、彼には3人の親しい弟子と12人の他の弟子がいました。内輪のグループは72人、関心を持った人は500人でした。それが2,000年前、イエスに従った人々の総数でした。一般大衆は彼を知りませんでした。実際、弟子の一人であるユダは買収され、賄賂を受け取ってイエスを指し示したことにより、兵士たちはイエスを逮捕できるようになりました。

 イエスは私たちの自由意志を侵害しませんでした。ただ立ち上がって語り、説教し、国中を巡りました。たいていは身を隠して、あちこちを回っていました。非常に困難な状況でした。彼のことを扇動者だと考える者たちがいたからです。

 多くのユダヤ人は彼を戦士王として待ち望み、実際に挙兵してローマ軍を攻撃することを期待していました。福音書によると、彼がロバに乗ってエルサレムに入った時、人々は道に花を敷き、「ホサナ! ホサナ!」と叫びました。彼が挙兵するために来たと考えたからです。だからこそ、人々は拍手を送り、「ホサナ!」と叫びました。だからこそ、花を敷きました。しかし、彼はそうしませんでした。実に単純な話です。人々は彼に失望させられたと感じたので、それを裏切りとみなしました。

Q 集団心理の理論とはどのようなものでしょうか。

クレーム:集団心理は集団意識の結果です。この来るべき時代に、人類は次第に集団意識を発達させ、精妙なテレパシーが至るところで開花するでしょう。誰もがテレパシー能力を持ち、相手の意図を正確に理解するので、嘘をつくことは不可能になります。ですから、心(マインド)の正直さが不可欠となります。

 テレパシーは、今でも覚者方とその弟子たちの間でそうであるように、通常の会話手段となるでしょう。覚者方は言葉を交わしません。無駄な議論をしません。一瞬一瞬、テレパシーを用います。互いに連絡を取り合い、一部の弟子たちとも連絡を取り合っています。この能力の萌芽はすべての人に潜在しています。動物王国にさえ潜在しています。誰もが潜在的にテレパシー能力を有しています。人が磁力的になると、テレパシーは自然に発達します。訓練を重ねることで、よりテレパシー的になり、すべての人に備わっているこの生来の能力を徐々に意識的なものへと変えることができます。これは人々にとっては無意識的なものです。母親と子供はしばしば密接なテレパシー的な接触を持ちます。母親は、子供に何か異常があると本能的に気づきます。何かが起こっていると感じ、実際にそれを知っています。太陽神経叢を通じて感じ取ります。頭の中で明確になれば、それは意識的で、制御可能で、建設的な、マインドとマインドのコミュニケーション手段となります。

Q マイトレーヤがカラチからロンドンまでどのようなパスポート/国籍で旅をされたのでしょうか。税関で面倒なことにならなかったのでしょうか。

クレーム:彼はパキスタンのパスポートをお持ちです。アジア系コミュニティーではいつもパキスタンの服を着ていますが、実質的に国籍はありません。彼はヒマラヤからやって来ました。ヒマラヤ、特に標高約5,300メートルの山は誰のものなのでしょうか。そこへ登頂する登山家はごくわずかです。実際に税関で面倒なことになったと聞いています。彼は普通の男性として入国しました。移民として入国することもできたでしょうが、そうすれば英国では不法滞在者となっていたでしょう。彼は完全に合法で、決して法律を破りません。税関では、職業欄に「教師」と書かれたパスポートを提出しました(彼は世界教師だからです)。

Q 「ハイアラキー(階層)」という言葉は多くの人々を不快にさせます。教会やナチス・ドイツのような権威主義的組織を連想させるからです。ハイアラキーではなく、単に「マスター(覚者方)」と呼ぶのはいかがでしょうか。

クレーム:それは覚者方のハイアラキー(階層)です。実際に階層です。それが肝心な点です。覚者方自身が、ある者は別の者とは異なるレベルにあることを認めています。第5イニシエーションを受けた者は覚者です。第6イニシエーションを受けた者はより高度な覚者、つまりチョハンです。マイトレーヤのように第7イニシエーションを受けた者は、「惑星のいのち」となります。

 私たちが覚者方を仰ぎ見るように、覚者方はマイトレーヤを仰ぎ見ています。それはハイアラキー(階層)です。通常の意味での権威とは全く関係ありません。霊的な権威や、より偉大な経験、個人に授けられるより深い認識に関わることです。だからこそマイトレーヤは、いかなる理由があっても、人間の自由意志を侵害することはありません。それは権威の乱用となるからです。決してそのようなことはしません。崇拝されることも望んでいません。たいていのグルは崇拝されることを望みます。信者を求めています。しかし、彼はそうではありません。彼はこう言われます。「わたしを崇拝してはならない。わたしに従ってはならない。わたしを追いかけてはならない。そうすれば、わたしを見失ってしまうだろう。もしわたしを崇拝するならば、あなたは自分を低めようとしている。しかし、あなたはわたしより下にはいない。あなたはわたしと同等である。わたしたちは共に神である」。そのように、自由意志が侵害されることは決してありません。

 私は、コミュニティーの中にいるマイトレーヤに最も近しい人々を知っています。彼らはあらゆる愚かなことをしていますが、彼は決して文句を言いません。自分の意志を彼らに押しつければ、「権威」になってしまうため、彼らがそうするのを許します。彼はそのように押しつけることは決してありません。マイトレーヤのようなアバターであることがいかに難しいことか、あなたはきっと驚くでしょう。

Q 誰でも過去に何度も転生を経験してきたのでしょうか。それとも、今生きている人の中でこれまで一度も転生したことがない人はたくさんいるのでしょうか。

クレーム:これまで一度も転生したことのない人はいない、という答えになります。動物王国から人間王国への転生の扉は、はるか昔に閉ざされました。この部屋にいる皆さんや、普段の生活で出会うであろうすべての人は、何千、何万回と転生を繰り返してきました。「私は八度目にして最後の転生を終えようとしています」と言う人は、大きなグラマーの下に生きており、次に戻ってきたときにはひどく驚くことになるでしょう。

Q 良いカルマというものは存在するのでしょうか。あなたは、カルマしかないか、あるいはカルマが全くないかのどちらかだと示唆されていますが。

クレーム:カルマの法則は、原因と結果の法則です。私たちのあらゆる思考、あらゆる行動が原因を始動させます。こうした原因から生まれるのが結果です。こうした結果が良くも悪くも私たちの人生を形づくります。ですから、私たちは常に自分自身の人生の条件をつくり出していることになります。何千回、何万回もの転生において、これを繰り返してきました。

 私たちは大きなカルマの結び目をつくり出してきました。それが磁力的に私たちを何度も何度も転生へと引き戻します。こうした大きなカルマの結び目を解きほどくまで、そのようにし続けます。これが本当のところです。カルマの結び目をほどく方法は、世界に奉仕することです。あなたの奉仕が、カルマといわば天秤にかけられ、奉仕活動、世界に奉仕するという意識的な行動がカルマを上回るまで、これは続いていきます。

 しかし、興味深いことに、人がカルマと言うとき、悪いカルマのことを言っています。しかし実際には、悪いカルマよりも良いカルマの方が多いのです。あらゆる見かけにもかかわらず、人々には悪いところよりも良いところの方が多いのです(私は「良い」「悪い」を、単に相対的で非現実的な意味で使っています)。良い行いは良いカルマを生み出し、悪い行いは否定的なカルマを生み出します。実際には、都合の良い(convenient karma)カルマと都合の悪い(inconvenient karma)カルマしか存在しません。

2026年1月号目次

 

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
光の時代

編集部より

視点
ベネズエラに関する
国連安全保障理事会への報告 -2026年1月5日
ジェフリー・D・サックス

国際法の原則

怒りを個人的・政治的利益のために利用する――
確立された世界秩序の崩壊
リチャード・ウルフ教授との対談 -第2回
フェリシティ・エリオット

億万長者の資産が2.5兆ドル増加し、
極度の貧困を26回も根絶できる規模に

0.01% を排除する方法
第一部: 超富裕層を理解する
ルーク・ギオリー

シェア・インターナショナル誌の2026年の表紙 「三つの惑星センター」

時代の徴
聖シャルベルの奇跡の聖油/レンズ雲とUFO

エリカ・チェノウェス
3.5%ルールがあれば王は不要
ミッチ・ウィリアムズ

人類は第一歩を踏み出さなければならない -選集
Humanity must take the first steps – a compilation


アート ユリアーンス

仮想知性について -第一部
チャールズ・アイゼンシュタイン氏への短いインタビュー
エリッサ・グラーフ

仮想知性-第二部
チャールズ・アイゼンシュタイン

部分的停戦はスーダンの悲惨な戦争を終結させる第一歩
パトリシア・ピッチョン

仏教僧が平和のために全米を3,700キロ歩く

『魂を奮い立たせよ-抵抗の歴史』
ヤニス・ヴァルファキス著、2025年
フィリス・クレームによる書評

光の時代

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 各世紀に、同時代の人々をはるかに抜きん出る者が何人か出現する。彼らの天賦の才は顕され、天性は輝きわたり、すべての者がこれを見、そして賞賛する。そのような人々は、人間が、己自身について、そしてその可能性についての認識を増大させていく方向につながる仕事を成し遂げた偉大な発明者であり、画家であり、作家、音楽家、科学者である。

 近年において彼らの注目は、科学と人間の知識の拡大に向けられてきた。これが、今までは達成の望みさえかなわなかったほどのスケールで、人間のマインド(識心)を目覚めさせる道を整えたのである。人間は今日、これまでの達成をすべて影の中に投じてしまうような新しい啓示と発見の瀬戸際に立つ。

 この来るべき時代は「光の時代」として知られるだろう。そしてあらゆる意味と顕現を含めた「光」が人間の起源となるだろう。見る目のある者にとって、人間が「光の部屋」に通じる扉を叩き始めている徴はすでに見えている。人間が、新しい洞察とテクノロジー(科学工業技術)が意味するものに取り組むにつれて、古くからの闇と無知は消え去っていく。間もなく、「光の科学」が、「聖なる科学」が、人間の驚嘆した凝視の中に明かされるだろう。そうして人間の進化の旅路における一つの重要な目標が達成されるだろう。

 現在まで、ほんの少数の専門家のみがこの「光の科学」に接近することができたのだが、この恩恵をすべての者の利益のために使えるようにするためのステップがすでに取られている。エネルギーおよび光についてのすべての人間の必要は、簡単にかつ安全に満たされるだろう。太陽そのものがこの目的のために利用される。「マイトレーヤの旗印」のもとに愛において団結し、人間は星々への新しい通路を創り出すだろう。人間が自然の神秘を探究するにつれて、自然はその秘密を明け渡し、すべての底に横たわる秩序だった美を明かすだろう。

 このようにして、新しい、より簡素な生活が、マイトレーヤと彼の「弟子たち」(覚者たち)の導きのもとに始まるだろう。人間は喜んで過去の分割を放棄し、生きとし生けるものすべてと新しい調和の中に入るだろう。

 永いあいだ、人間はこの調和への鍵をあこがれ求めて、空しく探しまわった。彼らの最高の志向と努力はいつも無駄に終わった。今、初めて、一体性についての認識が目覚めはじめ、分かち合いとより正しい安全な線に沿って生活を立て直す必要性が、人間の心(マインド)に印象を刻みはじめている。

 新しい時代、「光の時代」は、われわれの頭上にある。そしてこの来るべき時に、人間は、彼らの祖先が持ち得なかった、あるいは無視したインスピレーション(鼓舞)と導きを見つけるだろう。今やついに、人間とハイアラキーの覚者たちは、兄弟同胞愛と信頼という共通の絆で結ばれて、一緒に働き、前進するだろう。わたしたちの示す模範によって、人間は鼓舞され、超人間的な努力で達成をなし遂げ、光がすべての者の心(ハートとマインド)にもたらされるだろう。
そのようになるだろう。そのようにして、創造の偉大なる秘密は明かされるだろう。そのようにして人間は創造者となり、自分自身の運命の調整者となり、「神のような存在」となり、「人間」の名にふさわしい存在となるだろう。


(シェア・インターナショナル誌1989年9月号)

編集部より

 創刊以来、本誌は幅広い包括的な旗印を掲げて歩んできた。「シェア・インターナショナル誌は新しい時代の思考の二つの主な方向──政治的と霊的──を統合する。現在、世界的規模で起こっている政治的、社会的、経済的、霊的な変化の底に横たわる統合を示し、この世界をより正しい、慈悲深い線にそって再建するための実際的な行動を刺激することを意図する」というものである。この統合の概念の中に、霊性の定義を見いだすことができる──あらゆる生活領域で認められる私たちの本質的な一体性であり、あらゆる構造の中で実践されるものである。大多数の人が望み、切望するグローバル社会を創造するためには、「我々は意識の転換を行い、『霊的』という定義の中に我々の存在のすべての面を含めなければならない」とベンジャミン・クレームは記している。

 このサイトを定期的に訪問してくださっている方ならご存じのとおり、私たちの主要な目的の一つは、「知恵の覚者方」──苦闘する人類を助けるために来られる高度に進化した人々──と彼らの師である世界教師マイトレーヤの存在についてのベンジャミン・クレームの情報を提示することである。彼らは私たちを導き、助言を与え、私たちの問題を解決する方法を示すために来られる。マイトレーヤは、分かち合い、正義、平和に基づく新しい文明を確立する手助けをし、これを可能にするために緊急に必要とされる変革をいかに実行するかを示すために来られる。マイトレーヤには14人の覚者方が同行し、一緒に働かれる。新しい時代へと私たちが歩みを進めていく中で、覚者方は鼓舞し、教え、支え、人類の意識の成長を見守ってくださる。その時代においては、ここで挙げた原則が日常的な経験となり、協力的で、創造的で、公正な地球共同体を保証する社会規範として受け入れられるだろう。

 1982年に本誌が創刊された時、シェア・インターナショナル誌は「世界人権宣言」の第25条を採用した。それは、私たちの原則を非常によく要約していたからである。それ以来、この条項を本誌の奥付に掲載してきた。世界人権宣言第25条がついに実施されるとき、私たちはどんな世界を創造するのだろうか!  私たちが選んだ本誌の名称がすべてを物語っている。「シェア(分かち合いましょう)」──それも「インターナショナル(国際的)」な規模で。

 この定義を強調するため、創刊編集長のベンジャミン・クレームが1982年1月に書いた「霊性」と題する記事の一部を再掲載することにした。この概念は新しいものではないが、非常に幅広い意味合いを持っているため、いまだに世界の主流の見解として広く浸透していない。人々に霊性の定義を尋ねてみてほしい。進歩を阻む根本的な問題が何なのかを尋ねてみてほしい。おそらく、ほとんどの人の答えの中にこの概念は登場しないだろう。

 霊性

 「我々は誤った原理──競争、分割、分離主義、不平等──に基づいた機構を築いてしまった。これらはすべて我々の内的リアリティと完全に対立するものである。内的リアリティは人間の一体性であり、すべての人間に潜在する聖なる特質を分かち合う。内的な輝きの表現を可能にする正しい外的形態が必要である。今日の暴力の多くは、聖なる存在として内的に知覚される己自身についての知識と、その認識を外界に顕現することのできないこととの間に生まれる緊張の結果である。人間をはっきりと分割したカテゴリー ──実質上のカースト・システム──にはめ込む政治経済機構に対して、何のコントロールも持たないと感じる。そして聖なる存在としての己自身とは何の関連もない外的環境に逆らって反応する。己自身と闘い、己の延長としての社会と闘う。これが世界における現在の社会緊張と暴力の多くの根源にある。三重のリアリティ=霊と魂と肉体人間=としての人間の本当の特質について、そして再生誕の法則との関連における原因と結果の法則について、人類を再教育することによってのみ、魂としての人間の本当の表現が可能となる」

 世界がやがて喜びの源として、生きた経験として知るようになることは、この惑星の霊的ハイアラキーが存在するということ、世界教師マイトレーヤと知恵の覚者方が人類と共に在るということ、人生は偶然ではなく計画──神の大計画──があるということ、この生きている惑星上のあらゆる生命と同様に、人類はそうしたリアリティ(実相)の不可欠かつ進化する一部であるということ、そして、私たちの人生には意味と目的があるということである。覚者方はその模範となり、達成する方法を示してくださる。

 こうした基本的な事実を知るだけでも希望の源となり、苦しむ者たちのために希望を行動へと転換する跳躍台となる。日常生活を大計画に沿わせるのを助け、私たちの潜在的な本性である神々となるよう助けること──これがマイトレーヤと覚者方が提供する尽きることのない奉仕である。これらは、今なお存在する古代の真理であり、今日蔓延する残酷さや恐怖によって押し流されることはない。

 こうした霊性の定義や、この惑星における生命の目的への理解と、現在の日常的なディストピア(暗黒郷)の惨状との鮮明な対比は、ハートと良識を持つ者すべてにとって恥ずべきことであり、深く憂慮すべきことである。私たちが来る日も来る日も目にする、意図的に人間性を奪う悪から、見て見ぬふりをして隠れることはできないし、隠れてはならない。混沌の力が私たちの生活とコミュニティーを蹂躙し、分離主義を植え付け、隣人を敵とみなすようになっても、常軌を逸した貪欲と権力に怯むことがあってはならない。「『他者』こそが問題だ」と私たちは教え込まれ、国全体が敵対的で危険なものとして提示される。外交政策と称されるプロパガンダでは、戦争が唯一の解決策として提示される。

 世界がやがて知るようになることは、助けがすぐそこにあるということである。マイトレーヤは言われる。「もしあなたが、わたしに向かって一歩進むならば、わたしはあなたに向かって二歩進むだろう。あなたにわたしの強さを貸してあげよう。わたしはいつもあなたと共にいる」(1992年3月号)。現在の世界情勢がいかに恐るべきものであろうとも、人間性を取り戻し、自分たちが神聖なる全体の一部であるという感覚を取り戻し、平和に暮らし、協力し、すべての人のために正義と自由を確立するために、私たち民衆は行動を起こし、その一歩を踏み出し、力の限りを尽くす必要がある。

怒りを 個人的・政治的利益のために利用する──確立された世界秩序の崩壊

リチャード・ウルフ教授との対談──第2回

フェリシティ・エリオット

 リチャード・ウルフ氏は、マサチューセッツ大学アマースト校の名誉経済学教授である。1973年から2008年まで同大学で経済学を教えていた。現在は、ニューヨーク市にあるニュースクール大学大学院の国際関係論プログラムの客員教授を務めている。それ以前は、イェール大学とニューヨーク市立大学シティ・カレッジで経済学を教えていた。1994年には、フランスのパリ第1大学(ソルボンヌ大学)の客員教授を務めた。また、「デモクラシー・アット・ワーク」の共同設立者であり、全国ネットで配信されている番組「エコノミック・アップデート」の司会者でもある。多くのメディアからマルクス経済学の分野で影響力のある人物とみなされており、ニューヨーク・タイムズ・マガジンは彼を「アメリカで最も著名なマルクス経済学者」と評している。
 フェリシティ・エリオットは2025年11月、ゾーラン・マムダニ氏がニューヨーク市長に選出されてから数時間後に、本誌のために彼にインタビューを行った。二人の詳細な対談は、今後数回に分けて掲載される。

(1回目の対談の内容は2025年12月号に掲載)

ウルフ教授と私は202511月、ゾーラン・マムダニ氏がニューヨーク市長に選出されてから数時間後に対談した。この瞬間が私たちの対談の決定的な瞬間となり、移民や「他者」に対する怒り、恐怖、憎悪を国内政策と地政学的戦略の両方の足掛かりとして利用する、現アメリカ政権の露骨なポピュリスト的アプローチといった話題に触れることになった。法の支配、国際条約上の義務、そして国家の主権を踏みにじる現在の暴動を「戦略」という言葉で表現するのが適切かどうかは疑問である。こうした事態はすべて、昨年11月以降に起きており、今ではほぼ10年前のことのように感じられる。

シェア・インターナショナル(SI):主流メディアが企業利益に買収され、事実よりも企業利益に奉仕するようになったため、代替メディアの重要性が高まっているという話をしたところでした。

リチャード・ウルフ:私はここアメリカでラジオとテレビの番組をやっています。

SI:「デモクラシー・アット・ワーク」のことでしょうか。そのリンクを公開する予定です。

ウルフ:そのとおりです。ご存じのとおり、YouTubeのフォロワーは60万人います。これはかなりの視聴者数です。新聞社なら60万人の購読者は大成功と言えます。そう主張するつもりはありませんが、私にはチャンスがあります。主流マスメディアでは、終わりです。私の記事を一切掲載しません。

私は、アメリカにおける支配的な感情や見解、そして事実の操作、あるいは一般的なイデオロギー的立場のために真実が犠牲にされ、それがアメリカの自己認識や世界における役割に対する歪んだ認識につながっていることについて尋ねた。

ウルフ:もし過去半世紀にわたってアメリカを形作ってきた最も重要な経済プロセスは何かと問われれば、資本主義産業のアメリカ国外への移転だと答えます。資本主義産業はアメリカから、主にアジアへ、そしてラテンアメリカやアフリカなどへ移転しました。

SI:もちろん、安い労働力のある場所へ移るでしょう。しかし、誰が決めるのでしょうか。

ウルフ:そのとおりです。安い労働力です。この最大の受益者は中国です。これは、中国が経済的成功物語を築くために行ったすべてのことを否定するものではありません。工業生産の中国への移転、つまり国内の工場を閉鎖して基本的に向こうへ移転させることは、すべてのアメリカ人が経験することです。アメリカ人はまた、シカゴやセントルイス、ニューヨークなどにある工場を閉鎖し、上海に移転するという決定は、移転した各企業の大株主と取締役会によってなされたものであることを知っています。政府でも、労働組合でも、国民でもなく、彼ら自身が決定したのです。米国国勢調査によると、米国民の3%が雇用主です。残りの97%はそうではありません。つまり、産業、あるいは企業体としての将来を中国に託したのはこの3%なのです。賃金ははるかに低く、市場は世界最大の市場であり、他のどの国よりも急速に成長しています。

 問題は、母国、例えば米国では、失業率が高く、物価が上昇しているため、国民の怒りを買ってしまうことです。しかし、この国の企業エリートたちは、そのことについて非難することはもちろん、口にすることさえタブーにしています。いや、私たちは中国人を非難します。より大きな富を求める労働者を非難します。あらゆる人を非難します。しかし、エリート層は例外です──彼らへの非難は一切ありません。しかし、人々は今やこのことに気づいています。そうではありませんか。ますます増えています。左派、右派を問わず、あらゆる層で。アメリカや他の国々で起こっている興味深いことは、古いシステムで当然のことと思っていたことがもはや通用しなくなっていることだ、と私は考えています。左派にも右派にも、怒っている人々がいます。しかし、ここに違いがあります。私が皆さんに明確に申し上げるのは、それが私の希望でもあるからです。その一部が私の希望だということを否定したくありません。トランプ氏がそのすべてを体現しています。右派は、自らの行動を通じて、見捨てられた労働者階級の苦々しく怒りに満ちた挫折感を表現しようとしています。トランプ氏が壇上で、女性や非白人、政敵に対して常軌を逸した振る舞いを見せるとき、彼は自分を支持する人々の苦渋や怒りを体現しているのです。

SI:つまり、これは粗野なポピュリズムなのですね。

ウルフ:数え方にもよりますが、30%から40%がいわゆるMAGA(マガ=アメリカを再び偉大に)派です。しかし、トランプ氏がやっていることは、彼に資金提供している超富裕層を遠ざけることなく、見捨てられた労働者階級の怒りを代弁しようとすることです。トランプ氏は、寄付者の感情を害さないよう気を配らなければならないため、この狭い政治的な綱渡りを強いられています。民主党幹部も同様に、女性と白人以外の人々の圧倒的な支持を得ているために、身動きが取れません。しかし彼らも、アメリカ合衆国で選挙に立候補するには数十億ドルも使わなければならないため、資金への依存を許してしまっています。つまり、この二つの古い指導者たちは、タブーを守りながらも、怒り狂う国民に語りかけなければならないという窮地に立たされています。この問題に陥っていない唯一のグループは左派です。バーニー・サンダース氏、オカシオ=コルテス氏、マムダニ氏は手探りで、寄付者階級に依存せずに、見捨てられた労働者階級の代弁者となる道を模索しています。

 マムダニ氏の選挙戦が示したのは、他のどことも比べものにならないほど多くのアメリカ人億万長者がニューヨーク地域に住んでいるという事実です。ニューヨークは金持ちの街です。私はマンハッタンに住んでいます。マンハッタンから皆さんにお話ししますが、お金がなければ、ここは快適に暮らせる場所ではないと断言できます。とにかく物価が高すぎるのです。そこで、大口寄付者たちはいつものように動きました。マムダニ氏を7対1で圧倒したのです。なんと! そして負けたのです! 世間でどんなうわさを耳にしようとも、私は断言できます。彼らは、私が今座っている場所から数ブロック離れたところで会合を開いてる、と。そして、この状況にどう対処するか、どうすればマムダニ氏のような候補者がいなくなるかを顧問たちと協議しているでしょう。

 賢い連中はこう助言するでしょう。このジレンマを解決せねばならん、と。金に依存しているから支持基盤を失っている。金への依存が、怒りを表現する能力を阻害している、と。すると、右翼がこう反論します。いや、われわれには解決策がある。労働者階級の怒りの最も醜い表れを取り上げ、あおり立て、集中させ、増幅させる。かつてやったように黒人を木に吊るす。ドイツ語の「子供、台所、教会」というフレーズ(語句)を誰もが思い出すような方法で女性を従属させるのだ、と。このことを覚えていますか。

以前のウルフ教授との対談の中で、私たちはこのフレーズに触れた。ナチス・ドイツで支配的なスローガンであり、今再び注目を集めているこのフレーズは、女性の役割は文字どおり、「子供、台所、教会」に限定されるべきだと主張するものである。現代の「出産奨励主義」や女性の権利を抑圧しようとする動き、そして「男社会」の象徴である筋肉質で支配的な男性の地位向上と対比させて考えてみていただきたい。私は確かにそのプロパガンダは知っていると答えた。そして、このことやそれが社会全体に与える影響について人々に警告しようと努めているが、私が指摘する影響を誰もが受け入れるわけではないと付け加えた。「まさか自分の国で? まさか現代において?」と。人々は、台所の扉から忍び込むファシズムの兆候としてこれを認識できていないと思う。

ウルフ:彼らはとんでもない行動に出ます。トランプ氏がこの2カ月で何をしたかを見てください。彼は軍に、カリブ海や太平洋で人々が乗船している船を破壊するよう指示しました。……乗っている者が誰で、何をしているのか、船の中に何があるのかを誰も知りませんでした。何も知りませんでした。逮捕もせず、弁護士もつけず、誰からも証拠を提示されず、陪審員も裁判官もいませんでした。ただ、即決処刑したのです!

ここアメリカでは、麻薬ビジネスで人を逮捕することがしょっちゅうあります。これは深刻な問題です。しかし、それで殺される人はいません。死刑に値する罪ではありません。アメリカの多くの州では、誰も処刑されません。裁判を受け、弁護士をつけ、その他、諸々の権利があります。しかし、私たちは今、市民ですらない人々、何千マイルも離れた船に乗っている人々、つまり、いかなるアメリカ人にも差し迫った危険を与えていない人々を、即決処刑しています。これは一体どういうことでしょうか。これは、怒りに満ち、自分ではなく悪人が罰せられることを望む労働者階級の怒りを代弁する機会となっています。これは移民税関捜査局(ICE)運動と同じです。ICE部隊は街頭に出て問題を起こし、人々を逮捕します。適正な手続きなしに、人々は連行されています。

SI:同じ現象だとおっしゃるのですか。

ウルフ:では、これがどれほど驚くべきことか、改めて強調させてください。ICEへの最大の支持は中西部と南部から来ています。そこはトランプ氏の強固な支持基盤です。彼の支持基盤のもう一つの要素は、中西部と南部はキリスト教原理主義が最も強い地域であるという事実です。こうした人々は教会に通うことを真剣に考えています。日曜日に教会に行き、多かれ少なかれ牧師の話を注意深く聞きます。聖書が「見知らぬ人を歓迎せよ」と説いていることを知っています。ご存じのように、ヨセフとマリアは難民でした。馬小屋で歓迎されました。頬を打たれてももう一方の頬を差し出し、見知らぬ人を歓迎するよう教えられているキリスト教徒に、人々を暴行するICE※を支持させるのは容易ではありません。そのように暴行を受ける人々の罪とは、家や教会、学校、隣人、言語、その他すべてを捨てざるを得ないような恐ろしい状況から必死に逃げ出したという罪です。〔※ このインタビューが行われて以来、 国家機関であるICEが自国の白人市民を射殺する事件が起きている。〕

SI:なぜ教会に通うキリスト教徒たちはICEを容認できるのでしょうか。

ウルフ:答えは、彼らがそれほど怒っているからです。あまりにも苦々しい思いを抱えているため、心理的な解放や安堵感を求めています。誰かが自分たちの苦しみの代償を払わなければなりません。そして移民を責め、スケープゴート(身代わり)にするのは当然だと教え込まれてきました。しかし、もしそれが変わり、左派が勝利すれば、トランプ氏の支持基盤がトランプ氏に背を向けることになるはずです。それは見苦しいものになるでしょう。イタリアのファシズム終焉時にムッソリーニに何が起こったか、ご存じでしょうか。もし私がトランプ氏だったら、そのことを心配するでしょう。私たちが初めて会談した直後に、チャーリー・カーク氏が殺害されました。一部の支持者はトランプ氏から離れていく事態になっています。そうした支持者は、例えば、エプスタイン文書やイスラエルへの支持など、あらゆることを知りたがっていました。こうした要素が入り混じり、非常に不透明で奇妙な社会が形成されています。

SI:では、お聞きしたいのですが、それほどの怒りや緊張が渦巻いているのなら……バーニー・サンダース氏が以前、今回は違う、と言っていたのを覚えています──貪欲によって動機づけられたわけではないのに、まるで権力への渇望が爆発したかのようだ、と。私には、これは単なる貪欲さや分断だけでなく、権力への渇望と、ある種の残酷さへの飢えのようにも思えます。そこで疑問が浮かびます。社会がこれほど怒りに満ち、緊張が高まり続ければ、心理的にも、文化的にも、社会的にも、もちろん経済的にも、何らかの爆発や内破が起こる瞬間が必ず来るのではないか、と。これについて、どうお考えですか。

ウルフ:全く同感です。常にそうなるだろう、と考えています。こんなことを言うべきではないかもしれませんが、それは私の頭の中にあります。何が爆発の引き金となるのか、何が限界点を超えるのか、その瞬間には常に不可解な要素が伴うでしょう。何が触媒となり、事態を頂点に導くのか。時にそれは全く無関係な些細な出来事のように思えます。

SI:そのとおりです。第一次世界大戦もそうやって始まりました。

ウルフ:そうですね。取るに足らない出来事がきっかけでした。振り返ってみると、無名のアナーキストか何かに無名の皇太子が暗殺されたからといって、第一次世界大戦を正当化することは不可能です。その引き金となるものが何かについて、アメリカ国内でもさまざまな憶測が飛び交っています。例えば、エプスタイン事件について私たちが知っていることの表面下には、もっと大きな物語が隠されていて、トランプ政権は、その物語の残りの部分を公に知られたくない他の勢力と結託して、多大な努力を払ってきたという見方がかなり広まっています。隠蔽と文書破棄のプロセスが行われています。しかし、十分な数の人々が十分に知っています。……

ウルフ教授は、エプスタイン事件をめぐって大統領の不人気が高まっていること、そしてこのスキャンダルが、以前は熱狂的だった右派の支持者の間に亀裂を生じさせていることに触れた。イスラエルとガザの破壊に対する批判もあるが、国内ではエプスタイン文書が世間の注目を集めている。

ウルフ:こうした問題には、多くの下品な興味が寄せられます。マスコミはこぞってこの問題を取り上げます。どんなに従順な大手メディアでさえ、この問題が世間の注目を集めるため、注目せざるを得ないでしょう。それはそれで一つですが、もう一つあります。トランプ氏が選挙に勝利したのは、選挙運動を通して際立った姿勢を示したことが一因です。彼は、戦争に反対だと何度も繰り返し主張しました。ウクライナ、ガザ、イラン、イラク、ベトナムといった終わりのない戦争に反対だ、と。「私は戦争を止める」と言ったのを覚えていますか。「私は最初の1週間で戦争を止める。電話をかける。必ず、必ず、必ず」と。

 彼は一体何をしたのでしょうか。まあ、今のところ、基本的には何も起きていません。イスラエルはガザで以前と同じことを続けています。これは極めて異様な停戦です。ウクライナ戦争は止むことなく続いています。彼はイランを攻撃したため、そこで戦争が続いています。一方、彼はベネズエラを脅迫しています。ここ数日は、ナイジェリアを脅迫し、メキシコも脅迫しました。カナダに対しても常に脅迫を続けています。トランプ氏は戦争を終わらせるどころか、戦争を増殖させています。実際のところ、いつか誰かがここに政治的な好機を見いだすでしょう。私の推測では、共和党員でしょう。昨日、トランプ氏が支持した候補者全員が選挙で敗北しましたので、なおさらその可能性が高まりました。勝利した候補者は皆、彼が支持した人物の対抗馬でした。これは彼を弱体化させます。現在は2期の任期のうちの2期目です。トランプ氏が次の任期を得られるかどうかは全く不透明です。私の推測では、おそらく再選は不可能でしょう。つまり、いわゆるレームダック(弱体化した大統領)なのです。このことは、彼自身の副大統領をはじめとする他の共和党員が、彼を怒らせることなく彼を脇に追いやったり、その座から引きずり降ろしたりしようと試みることに既得権益を持つことになるということを意味します。

リチャード・ウルフ教授

時代の徴

聖シャルベルの奇跡の聖油

 イタリア、ナポリの小さな教会で、多くの人が奇跡と呼ぶ普通ではない出来事が起こった。
 教区司祭であるパスクアーレ・シルヴェストリ神父は、1898年に亡くなったレバノンの司祭で隠者である聖シャルベルに帰依するようになり、彼の写真を教会に飾っていた。ある晩、非常に真面目そうな聖シャルベルが予期せず微笑む夢を見た。
 2025年7月24日、シルヴェストリ神父は、聖シャルベルを祝うミサに500人以上もの人々、しかもその多くが病気の人々が集まったことに驚いた。その朝、一人の若い女性が、聖人の力で乳がんの腫瘍が治ったと彼に告げた。
 聖餐式の終わりに、司祭は祭壇に近づく信者たちに、ローマのマロン典礼区から送られた聖油を塗布し始めた。非常に多くの人がいたため、瓶はほとんど空になり、「全員の希望を叶えられるかどうか不安でした」と司祭は説明した。しかし、どういうわけか、瓶が空になるまで一人ひとりに聖油を塗ることができた。最後の数滴は瓶を逆さまにして「何度も」振って取り出した。瓶を閉めたが、「金庫に戻したとき、再び満たされていることに気づきました。自分の見ていることが信じられませんでした」。
 瓶が再び満たされただけでなく、「以前よりも重くなっている」ことに気づいた司祭は、拍手喝采する群衆にこの情報を伝えた。
 翌日、教会を訪れたレバノン人巡礼者のグループが、その油の香りを確かめたいと願い出た。彼らは、その油がレバノン杉の芳しい香りを放っていることを確認した。
 聖シャルベルはベッカーカフラで生まれた。この村は、かつてレバノン山脈の大部分を覆っていたこの古代樹の最後の自然保護区の一つである「神の杉」の近くにある。カトリック教会は、東洋と西洋を結ぶ精神的な架け橋となったこの聖人に起因する何千もの奇跡を記録している。
 2025年7月24日の奇跡的な出来事以来、多くの信者が、ミサに参加した後の肉体的または精神的な癒しについて語っている。
(catholicnewsagency.com)

レンズ雲とUFO

 スペインのさまざまな町や都市の上空で撮影されたレンズ雲。これらはしばしば「UFO雲」と呼ばれている。ベンジャミン・クレームは、レンズ雲に関する質問に次のように答えた。

質問;あなたの師である覚者は、いわゆる「レンズ雲」がしばしば宇宙船であると認めています。この種の雲は、非常に明確でシャープな輪郭を持ち、典型的なUFOの形をしています。山の上空でよく見られますが、必ずしもそうとは限りません。
(1)それらは、宇宙船が自然なエーテルの状態から雲、つまり蒸気の状態へと変容するため、あるいはその逆にエーテルへと変容するため、私たちには雲として見えるのでしょうか。
(2)こうした宇宙船のパイロットは、私たちの好奇心をかきたてるために──ある種の漠然とした示唆として──意図的に、このようにそれほど脅威的ではないが興味をそそる状態で宇宙船を見せているのでしょうか。
答:(1)はい。
(2)はい。

2025年10月20日、スペインのグラナダで、マイテ・メナ・ムニョスさん撮影

シェア・インターナショナル誌は、新しい時代の思考の二つの主な方向――政治的と霊的――を統合する。