2021年3月号目次

 

覚者より
健康と治療(一)
ベンジャミン・クレーム筆記

健康と治療(二)
ベンジャミン・クレーム筆記

視点 富裕層、貧困層、そして気候変動
グラハム・ピーブルズ

今月号の内容概説

空間からエネルギーを捕らえる
クロード・シャボッシュ

人生は神聖である
スワミ・ニリプタナンダ

秘教の基本
エーテル界
アート・ユリアーンス

時代の徴
空の徴

現代美術における霊性——第二部
ワシリー・カンディンスキー
コルネ・クワーテル

ハート 選集
The heart — a compilation

公平な環境をつくる?
貧しい国々の債務免除に向けて少しずつ前進する
シェア・ギルモア

温暖化する地球は緊急事態にある
民衆の声は明らかである一気候変動に対する行動を求めている
ケニー・スタンシル

編集長への手紙
輝き 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

健康と治療

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者はほとんど40年近くにわたって、毎月記事を提供してこられた。1982年に書かれたこれらの記事は、地球上のすべての生命の相互依存関係について今一度説明している。私たちは次のことを必要としている。「往古からの間違った思考と生活の習慣をこの世から払拭すること。恐怖心──欠乏や戦争や病気や死の恐怖──からの解放を可能にするように、社会生活の方法を完全に変えること」を。自己知識が増すにつれて、人類は、健康と治療への新しいアプローチにつながるエーテル・エネルギーを探求するようになるだろう。

健康と治療(一)

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 今日、至るところに、健康な生活のアイディアを広め、大衆の関心を活力の増大と病気からの解放に向けることを主な仕事とするグループが見られる。肥満症から致命的な疫病に至るまで、人間が罹りがちなあらゆる病気を治すと主張する食養生やその他の養生法――新しくまだ証明されていないものや昔からの伝承的知識によるもの――を提供する書物がすべての側に現れている。病気の原因と性質の研究、およびその予防と治療に新しい刺激が与えられた。
 まだしかし、病気の本当の原因はまったく知られていない。それは主に、人間の過去に奥深く埋もれているカルマ(因果)的なものであり、遺伝によって伝達される。このカルマ(因果)をすべての人類が分かち合う。「いのちの法則」に対する大昔の違反がこの有難くない遺産を残した。われわれの考え方と生活の仕方の徹底的な再構築のみが、この状態を変え、徐々にバランスを回復させるだろう。そのバランスが達成されることは必然である。しかし、特定の大昔からの病気を根絶し、この惑星の土壌そのものを浄めるには、時間がかかるだろう。特に今日広く行われている伝統的な埋葬形態は、火葬に取って代わらなければならない。死後の肉体の唯一の衛生的な処理法は火葬である。
 今、至るところにおいて、より新しい治療法の研究が見いだされる。多くの実験がかなり正しい線に沿って進んでおり、知識の扉が一つ一つ開かれている。間もなく新しい洞察が奔流のように世界を一掃し、病気とその原因と治療へのまったく新しいアプローチにつながるだろう。
 これらの活動のすべての背後にハイアラキーが存在し、生命の舞台の背後から監視し導いており、可能な場合はいつでも研究と実験を刺激しようとしている。この刺激は二つの主要な線に沿って流れる。一つは先見の明ある者を人間の構造と組織の研究に駆り立てることであり、その知識の上に病気のメカニズムの理解がかかっている。もう一つは病気をコントロールするための今日の治療的、改善的、予防的な種々の方法――古いもの新しいもの、オーソドックス、非オーソドックスを含めて――を刺激することである。現在の顕著な出来事は、いろいろな種類のいわゆる霊的(スピリチュアル)または信仰的治療家の台頭である。彼らの役割と才能についての大衆の受け入れ方にかなりの変化が起きており、これは世界的規模で起こっている。東洋の古来の治療法に対する新しい関心が西洋の治療家の技術的資質と理解を広げた。同時に病気の予防――健康と活力のための条件の創造――が徐々に主要な役割を占めつつある。
 このすべては将来への吉兆である――将来、人類をひどく悩ませている病気は徐々に征服されていく。最初のステップは病気に対する恐怖心を取り除くことである。そして原因を理解することから、そのコントロールに対するより正しい対処の仕方をじっくりと教え込んでいく。
 社会構造の変容が人間の健康の改善に大きく作用し、今日非常に多くの人間が経験している慢性のストレスと不安を取り除くだろう。より多くの余暇とレクリエーションがその役割を果たす一方、より健全な農耕法によって人間の必要に適うだけの生命力を備えた食糧の生産が保証されるだろう。
 人間がその構造の真の特性――魂がメンタル体(識心)、アストラル体(感情・情緒体)、二重の物質体(エーテル体と濃密肉体)を通して己自体を反映していること――に気づくとき、病気の征服における最初のステップが取られるだろう。これまで人間の注目は濃密な物質体(肉体)に集中されてきたが、病気の原因はより精妙な体を通して流れるエネルギーの誤用に見いだされる。
 人間はまさに偉大なる発見の瀬戸際にいる。病気は不均衡の結果であり、正しいバランスは正しい思考と行動によって維持され、そのような正しい思考と行動は至るところにいる兄弟姉妹に関わる。もし人間が病気に終わりを告げようとするならば、まず分離に終わりを告げなければならない。
〔シェア・インターナショナル誌1982年10月号、『覚者は語る(1)』〕

健康と治療(二)

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 人類を非常に悩ませている病気、これをわれわれは心(マインド)と体の不均衡の状態と呼ぶのだが、それの理解とコントロールが数年ごとに次々と進歩する。新しい進歩があるたびに、人間の自分自身に関する知識の限界が少しずつ押し広げられる。そして次の新事実に扉を開く。新しい世紀の門口に立つにあたって、人類はこれまでかつてなかったほどに新しい光を受ける用意がある。マイトレーヤと覚者たちの刺激によって速められて、人は自分の存在についての真理を発見する用意が整い、やがてそれが人を完全に病気から解放する。
 病気の根絶の第一のステップは、その原因の理解でなければならない。これまでほとんどの病気の原因が人間の探究をすり抜けていた。なぜなら人間の構造の特性と人間がそのもとで機能するところの法則に関して、彼らはあまりにも無知であったから。今後は人がより正しいコースに沿って進み、正しい関係の必要性を把握するにつれて、これは改められるだろう。病気は結局、間違った関係の結果である――われわれの高位我である魂との関係、世界中にいるわれわれの兄弟姉妹との関係、そしてわれわれがその部分であるところの総体との関係である。魂のエネルギーの誤用によって因果(カルマ)関係を始動させる。兄弟同胞との間違った関係によって不均衡と不和を、そしてあらゆる種類の病気を引き起こす。分離意識が、われわれの周りの至るところにある治療の力から、われわれ自身を切り離している。
 人類の生活の転換点にあって大きな仕事が彼らを待つ。往古からの間違った思考と生活の習慣をこの世から払拭すること。恐怖心――欠乏や戦争や病気や死の恐怖――からの解放を可能にするように、社会生活の方法を完全に変えること。これらはまさに巨大な仕事だが、あらゆる努力を費やすに値するものである。なぜならそれは、新しい生き生きとした生活、新しいより甘美な人間関係につながり、正義と同胞愛、分かち合いと愛の原則によって支配される世界につながるだろう。そのような世界を創造する仕事よりもすばらしい目標が人類にあり得ようか。そのような変容のもたらす利を否定する者はいない。そしてわたしたち覚者があなた方の仕事を助け、最良の道と可能性を示してあげるだろう。
 今日、科学は病気の征服にその役割を果たす用意が整っている。物質のエーテル界が人間の探究と研究を待っている。肉体の病気として顕れるエネルギーの不均衡の起源が、そこに見いだされる。チャクラの機能がエネルギーの受容器であり分与器として理解されるとき、そしてチャクラと内分泌組織の主要な分泌腺との関連が知られるとき、病気の処置法は新しい次元を包含するだろう。
 もちろんすでにこのことを知り、貴重な仕事をしている治療家がわずかに存在するが、この知識が一般的なものとなるまで、病気の仕組みの理解に多大な進歩はない。
 エーテル界の分野への研究が熱心に始められるまで、あまり長い時間はかからないだろう。そうなるとき、治療状況は変容するだろう。新しい心理学、すなわちやがて訪れる魂の科学が病気の性質と原因に多大な光を投じ、その予防への道を指し示すだろう。時を経て、人間はデーヴァ界(天使界)に接近し、これと共に働くことを学ぶだろう。デーヴァ界の進化の多くの面が治療のプロセスに深くかかわっている。
 このようにして、病気は段階を追って世の中から根絶され、今日ではめったに見られないような活力と福利が取って代わるだろう──この生得の権利を人間は知らないだけである。変容の舞台は整えられつつある。覚者たちが(日常世界に)戻って来るとき、道を示すだろう。そして彼らの賢明な指導のもとに、すべてが新しくなるだろう。
〔シェア・インターナショナル誌1982年11月号、『覚者は語る(1)』〕

今月号の内容概説

 健康や生死の問題、そして世界の注目を奪っている病気への新しい対処方法の模索に関連して、ベンジャミン・クレームの師による二つの記事を提示する。こうした記事は、病気の原因と治療に関わる非常に複雑な問題を取り上げている。クレームの師は世界が大いなる発見の寸前にあると指摘しており、幾つかの記事がこのような発展を示唆している。新しいエネルギー形態に関する先駆的な科学的研究を扱った「空間からエネルギーを捕らえる」や、エーテルの性質についてのアート・ユリアーンスによる詳細な描写に加えて、ベンジャミン・クレームによる回答もこのエーテルの性質について説明している。異なった観点からアプローチをしているものの、これらすべての記事は、世界が受け入れ始めている「新しい」事実を指摘している──つまり、世界は一つであり、分離の終わりは良好な健康状態の始まりだという認識である。
 今月号の選集は、霊的な心が生きる上で中心的なものであることを強調する一方、スワミ・ニリプタナンダは、平和の基盤としての真理や、真我との結びつきを意図的に保持することの重要性、真我についての知識の増大、奉仕の重要性を指摘している。
 それとは際立って対照的に、グラハム・ピーブルズによる「富裕層、貧困層、そして気候変動」は、人々が知っていること、つまり、なぜ世界の3分の2の人々は、気候変動が世界規模の緊急事態であると考えているかを裏づけている。2020年の状況により、民衆や各国政府は、条件を平等にする措置について考えることを強いられている。これまでのところ実験的でしかないにしても、ますます多くの人や国がそれについて考えている。債務救済はそのような措置の一つの可能性である。
 芸術は、アイディアや志向を目に見えるものにする──今月号の場合はカンディンスキーである。彼は不朽の知恵の教えの教義によって影響を受けていた。人類と地球に利益をもたらすために活用することが比較的早く期待できるという意味で、今月号では、目に見えないエネルギーが見えるものになる。そして、私たちを結合させる目に見えない驚嘆すべきエネルギーにより、マイトレーヤはこう語ることができる。「あなたの心のうちに感じられる愛の律動の一つ一つが、わたしの心に記録される。これがわたしとあなたがたとの関係を表す端的な真理である」。さらに、驚くべき簡潔さにより、彼はすべての人を抱きしめ、ご自身に引き寄せる。「あなたがたとわたしとは、同じ目的のために共にここに居る。あなたがたは、心の裡にすべての人を愛し、世のために責任を感じ、人間の要求に反応し、奉仕することを願うからこそ、ここに居るのである」

ハート――選集

The heart ── a compilation

「ハート」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第1巻と第2巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 あなたの心のうちに感じられる愛の律動の一つ一つが、私の心に記録される。これがわたしとあなたがたとの関係を表す端的な真理である。だから、我が友よ、あなたの期待の思いを感じ、あなたが恐怖の思いから解放されるのを感じるとき、あなたの信頼の思いを知るとき、それがわたしにとって、どれほどの喜びであるかを知ってほしい。わたしの道は整えられつつある。我が兄弟姉妹よ、この重荷を分かち持つことをあなたがたの任務となしなさい。あなたがたの周りに信頼と希望の風潮を創りなさい。その中にわたしはまもなく入っていく。わたしを信じなさい、我が友よ、これはまさに大いなる仕事である。多くのことが、この信頼の盛り上がりと希望の風潮にかかっている。
(『いのちの水を運ぶ者』第73信より)

 まさに彼の単純さこそはびっくり仰天させるだろう。にもかかわらず、ほとんどの人は彼らが聞く教えを新しい方法で、突然悟ったような真理として、新しく彼らのより深いレベルに触れる真理として経験するだろう。アイディア(理念)は単純かもしれないが、それは人々の心(ハート)に共鳴し、新鮮で活気あるものとして感じるだろう。そのようになるだろう。そのようにして、マイトレーヤは人間の心(ハート)に触れて、世界中の兄弟姉妹たちを援助することによって自分たち自身を助けるように懇請するだろう。人々がマイトレーヤの呼びかけを聞くとき、彼が言うことを深く熟慮し、しばしば聞かれたそれらの言葉に不思議なくらい感動するだろう。彼らの心(ハート)はかつてないほどに反応するだろう。そして新しい理解と緊急性が彼らの反応を強化するだろう。
(『覚者は語る(2)』─最初のステップ─より)

 あなたがたとわたしとは、同じ目的のために共にここに居る。あなたがたは、心の裡にすべての人を愛し、世のために責任を感じ、人間の要求に反応し、奉仕することを願うからこそ、ここに居るのである。同様に、それが今日のわたしの目的である。わたしもまた、人間の要求を感じる。到るところに住むすべての人間が、尊厳と信頼のうちに生活し働くことを願うのを感じる。奉仕への欲求が、わたしの存在を規定する。わたしの心の愛が、わたしをあなたがたに引き寄せる。だから、わたしたち、つまりあなたがたとわたしとは奉仕することにおいて一緒である。
(『いのちの水を運ぶ者』第102信より)

 マイトレーヤを見るとき、あなたは彼がハートから直接あなたの心(ハート)に語りかけるのを聞くでしょう。あなたの心(ハート)が彼の言葉に反応して共振するでしょう。その言葉は非常に純粋で、絶対的に、本質的に真実に思えるので、それを受け入れるのに何の困難もないでしょう。なぜならその言葉はあなたの存在の核心へ届くでしょうから。
(『大いなる接近』)

 ……マイトレーヤは、いかにして変化の方向に向かうのに必要とされる非常に大勢の人々の心(ハート)に触れることができるのか。その答えはマイトレーヤのエネルギーの力(効力)にある。そのようなパワー(力)を備えた大教師が世界の前に立たれたことは、これまでかつてなかった。マイトレーヤが発する一言一言に乗って、彼の情け深いフォース(エネルギー)がハートからハートへと流れ込む。議論や討論は役に立たず、不必要である。彼の真理が聞く者たちの心(ハート)に真理を呼び起こし、彼らの共有する神性のるつぼの中で真理そのものとして認知される。
(『覚者は語る(2)』─人間の神性─より)

 人類の歴史の中で、兄弟たちを愛し、そして奉仕することを望む者たちの存在を、わたしがこれほどまでに必要とした時は、かつてなかった。その奉仕と愛の炎が、まさに今日多くの者の心に明るく燃えている。この理由だけで、わたしの使命は勝利すると確信をもって言える。
(『いのちの水を運ぶ者』第122信より)

 彼[マイトレーヤ]はあなたの愛を世界に与えて欲しいのです。それを鼓舞するために、すべての人間の心(ハート)に本来備わっているけれども、私たちを取り巻く不公正な政治的、経済的、社会的状況によって表現が押さえられているその愛をあなたの裡に目覚めさせるために、マイトレーヤはやって来るのです。その不公正な状況が変えられる時、マイトレーヤによって鼓舞された人類の愛が、今日想像することもできないような方法で顕され、世界を変換するでしょう。
(『大いなる接近』)

 至るところにいる人々は変化を感じており、その呼びかけに彼らの声を添えている。また彼らは、行動することへの自分たちの力(パワー)を感じており、そして多くの者たちがそれを証明するために死ぬ。昔のようなやり方はほとんど終わっており、それらのフォース(エネルギー)は使い果たされたことを感じる。彼らは、他に、より良い生き方があることを感じており、明日を期待している。まさに古いやり方は廃れつつあり、人類種族を阻害している。車輪は回り、大ローマは再び崩壊しつつある。マイトレーヤの火は数え切れない何千万の人々の心(ハート)に灯され、彼らは反応し、正義と調和が支配する新しい世界を築くことを願っている。マイトレーヤの約束はこの新しい世界がやって来る途上にあるということである。
(『覚者は語る(2)』─マイトレーヤの約束─より)

 兄弟たちを愛する者たちすべてを、わたしのもとに招く。彼らはあらゆる党派から、あらゆる国家から、わたしの周りに集い来るだろう。わたしは彼らの心を希望と愛で満たす、そして彼らはその数を増し、勢いを増して、世界を征服する。この過程は始まった。すでに人々の声は聞かれ始めている。ますます声を大にして、彼らは正義と平和を求める。新たな希望が人類をとらえ、わたしの心を喜ばせる。
(『いのちの水を運ぶ者』第131信より)

 世界中の民衆の心(ハート)に希望と歓びが同じように持ち上がるにつれて高まっていく彼らの声を見守り、耳を傾けなさい。そのとき、あなたは車輪が回転したことを知るだろう。貧困と不正義の苦痛はもはやなくなることを、戦争の冒涜は永遠に放棄されることを、愛の法則が、このわれわれの世界の至るところに住む男女の心(ハート)の中にその正当な位置を見いだすことを、知るだろう。
(『覚者は語る(2)』─民衆は目覚める─より)

 感情の特性を変質させるとき、アストラル界のエネルギーはみぞおちからハート(胸)に持ち上げられるのです。そうするとそれは自動的に起こるのです。努力せずに、自然に起こります。一大決心をするようことではありません。恐怖心は入り込みません。なぜならそれは容易な過程であり、ある意味ではすでにそこにあるのです。できる時が来ればできるのです。つまりあなたはみぞおちのチャクラから機能しているのか、ハートのチャクラからなのか、そのいずれかです。これは長い動揺の激しい過程ですが、徐々にハート・チャクラの中に統合されていき、変質は完了します。そうすると、恐怖は問題とはならないのです。なぜならそれは生じないのですから。……
 恐怖そのものは誰もが経験する感情ですが、それはみぞおちのチャクラの感情であり、人々が口にするようなハートの感情ではありません。それをハートに向けて移動させなさい。そうすると、その反対は愛であることが分かります。愛があれば、恐怖心はありません。恐怖心があるところには愛はほとんどないか、全く存在しないのです。
(『マイトレーヤの使命 第2巻』)

 人々は尋ねる、『どうして始めればよいのか。いかにして誠実さを実践すればよいのか』。例えば、『腹を割って話をする』というような、しばしば使われる表現を考えなさい。これは何を意味するのか? あなたが本来のありのままの自分を表現することを、中心から──あなたの中心──真我から、交信することを意味する。これを実践しなさい。それはあなたとあなたの周りにいる人々を変容させるだろう。
(『いのちの法則』)

 人々に自分を良く見せたい、立派な人間、善良で、正直な人間だと思ってもらいたい。自分が人に示そうと思っている理想のような人間だと考えて欲しいと思っています。正直に、そして誠実に、自分自身である人間を見つけることは稀です。そうすると心(ハート)から心(ハート)へと語りかける状態を生み出します。それは直接的です。このようにして、その人の霊性が他の人に伝わり、人はそれに感応します。確立すべきことは心(ハート)と心(ハート)の関係です。その時、あなたはあるがままのあなたです。それはあなた自身のアイデンティティーを誠実に完全に感知し表現するようなものです。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』)

 マイトレーヤは人間から、正義と分かち合いと平和を求める彼ら自身の心(ハート)を呼び起こすだろう、それはすべての人間の心(ハート)の裡にある永遠の宝石である。人間が過去の過ちと不適切さを再考するにつれて、これらの聖なる属性のさらなる開花の時がやって来る。マイトレーヤと彼のグループ(覚者たち)の指導の下に、人間の生活はかつてないほどに繁栄するだろう。それが人間を、過去の無知と恐怖の状態から、今はほとんど知られていない神聖の表明へと持ち上げるのである。
(『覚者は語る(2)』─人間の生活は繁栄するだろう─より)

 直観は全く直接的です。即座に識るのです。決して間違うことはありません。それは、感情的エネルギーの混ぜ合わせなしに、ハートを通して機能します。憐憫の情と慈悲の心との違いは、グラマーと本当に直観的ハート=ブッディの反応との違いです。自分のエネルギーセンター(チャクラ)に敏感であれば、感じ分けることができます。あなたのみぞおちの活動が、あなたの体験を満たしている時は必ず、それはグラマーです。それが純粋にハート・センター(右側の胸にあるのがスピリチュアル・ハート・センター)からであるならば、信用できます。
(『伝導瞑想』)

 今、すでにわたしに耳を傾ける者が大勢いる。わたしの言に聞き入り、熟考する。何故なら、彼らがすでに心の裡で知っていることを、わたしは語っているのだから。わたしは正義が神の法であることを告げる。愛が本源へ還る道であることを告げる。愛と正義とがなければ、人類は消滅することを示す。わたしの兄弟たちはこの真理を愛する。これがすべての生命の背後に存在することを認めるからである。
(『いのちの水を運ぶ者』第32信より)

 勇気を得て、新しいより良い時代が来つつあることを知りなさい。今この世界をしっかりと捉えている変化の勢いを止めることは誰もできないことを知りなさい。以前には、人々は受動的に運命を受け入れて、出来事が起こるのを待った。今日、新しい意識が人間の心(ハートとマインド)を活気づけ、生来持っている正義と自由への要求に目覚めさせる。それらが拒否されることはないだろう。
(『覚者は語る(1)』─拒否されることはないだろう─より)

 キリストの再臨とは本質的に人間の心(ハート)に、このグループの個人を含むあらゆる個人の心(ハート)にキリスト原理が顕現することです。このエネルギーがあなたのハート・チャクラの中に錨を下ろしている限り、マイトレーヤはあなたを通して働くことができ、あなたを通してある程度世界を変えることができます。彼はそのようにして働くでしょう。キリスト原理があなたの中で活動的で、強力であるときにのみそれは可能になります。あなたのグラマーが弱まれば弱まるほどに、あなたの反応はより純粋になり、ハートからの愛の波動がより純粋になるほどに、あなたはより有益になるでしょう。それと共に、望むべくは、あなたがこのようなミーティングや教えについての書物から長年にわたって受けてきた教育を役立てることができるようになるでしょう。
(ベンジャミン・クレーム、シェア・インターナショナル誌2001年1月号)

 心(ハート)は決して汚されることなく、触れられることもない。それは魂の座である。われわれを迷わせるのはマインド(識心)である。和やかさ、喜びに満ちた感覚、幸福感、優雅さはハートの特質である。『心(ハート)の感覚』に波長を合わせることによって、あなたは自分の自然な無邪気さを経験することができる。あなたが子供のときに持っていたあの無邪気さである。ハートを“心象”してはいけない。なぜならそれはマインドが松明をかざして、光の源を探そうとしているにすぎないのである。
(『いのちの法則』)

質問 (1)ハートを開発することは可能ですか。(2)他者に対して、世界に対して、もっとハートから反応できるためにはどうすればよいですか。

答 (1)はい。(2)もっと瞑想しなさい。もっと奉仕しなさい。感情的な(みぞおちの)反応と、霊的なハート・センター(右の胸にあるチャクラ)の反応の違いを認識できるようになりなさい。後者への感受性を養いなさい。包括性を養いなさい。不快で苦痛のある事実から目をそらさないようにしなさい。自己満足しないようにしなさい。愛を体験したとき、それを表現するのを恐れたり恥ずかしがらないようにしなさい。
(『多様性の中の和合』)

 これは今までに決してなかった時である。このような時は決して繰り返されることはないだろう。あなた方の心(ハート)の中を深く見つめなさい。そして選択をしなさい、光と愛に浴する未来か──あるいはあなたの運命の否認か。マイトレーヤは、変化への時は熟していることを知っている。人類はテストを受ける準備ができていることを知っている。彼はまさに出現して、ご自分の任務を始めようとしておられる。
(『覚者は語る(1)』─マイトレーヤへの反応─より)

 人はもはや恐れる必要がないことを、光と真理のすべては人の心の中にあることを示すことが、わたしの目的である。この簡単な事実を悟るとき、人は神となるであろう。神の本質は愛することである。神の目的は奉仕することである。分かち合いと正義を通して神を識る。この簡単な真理を広めなさい、我が友よ、そして偉大なる行為をなしなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第98信より)

絵:「ロータス(蓮華)」は人の霊的ハート・センターを表す。それは縦横同じ長さの十字形を背景としている。
(ベンジャミン・クレーム、1973-74年)

時代の徴

ここに掲載されている「時代の徴」は、過去にベンジャミン・クレームによって確認されたものであるか、または確認されたものに似たもの、あるいはそれ自体が物語っている「徴」として掲載した。それらは多くの人に目撃され、彼らの希望と信の証しとなっている。判断は読者のみなさまにお任せしたい。

空の徴

日本──2021年2月13日午後11時頃、東北地方の沖合でマグニチュード 7.1の地震が発生した。2011年3月11日にマグニチュード9の地震が起こった同じエリアであった。この2月の地震後の数時間に、福島第一原子力発電所に設置された1台のウェブカメラが、発電所上空の低い位置を横切る数機の光る飛行体を映した。
 2011年3月に引き起こされた津波は福島第一原発の2基に深刻なダメージを与え、炉心のメルトダウンと放射性物質の放出をもたらした。この災害から数日後、原発上空を飛ぶUFOの編隊が目撃され、ビデオに収められた。ベンジャミン・クレームの師は、被害を受けた発電所の周辺の大気と海を調査している宇宙船であることを確認し(シェア・インターナショナル誌2011年5月号参照)、後に、放出された放射能の多くを「スペースブラザーズ(宇宙の兄弟たち)」が中和したことを確認した。
 2月13日の地震後に現れたUFOは原発の状態を調査していた、と合理的に推測することができる。
(Fukushima webcam; youtube.com mavi777)

アメリカ──2020年12月22日、目撃者はフロリダ州タンパで運転中に複数枚の写真を撮影した。そのうちの1枚に、低空にある光る円盤型の飛行物体が写っている。(mufon.com)

スウェーデン──2020年12月31日、ヴィスビューの住人が撮った満月の写真。後に見返すと、半円状の緑色の光が低空に見えた。(mufon.com)

2019年10月11日、フランス、ドローム県デュレフィットの建物で撮影された光の模様。ジェローム・リロイ氏提供。

2019年8月30日、フランス、ドローム県ヴァレンスの建物で撮影された光の模様。ジェローム・リロイ氏提供。

アメリカ──2021年1月9日早朝、ノースダコタ州ファーゴで、目撃者が帰宅途中の車から信号で停止中に撮ったビデオ。霧がかかった低空を点滅せずに眩しく光っていた。その後1回瞬くとその光る球体は何色にも眩しく光る円盤型の物体に形を変えた。「光はそこに静止
していて、1インチ(2.54 cm)も動いていなかった」と目撃者は報告した。
(mufon.com)

トルコ──2019年7月15日、イスタンブールで、「母船」と思われる鉛筆型の光る巨大な物体とその周りを低空で飛ぶ、複数の球体型の飛行物体が目撃され撮影された。
(mufon.com)

フランス──ルヴァロワ=ペレにあるフランソワーズ・ドルト学校の建物上の光のサークル。フランス、MAA提供。

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっていたかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。

輝き

編集長殿
(手紙は2004年12月着)
 ベンジャミン・クレーム氏のミュンヘン訪問の翌日、私は新しい住居での、サイレント・ヨガ呼吸教室を初めて開きました。前日の出来事で頭がいっぱいだったので、湖沿いを散歩することにしました。それは小春日和の日々の終わり頃で、空の晴れ渡った日でした。歩いているとベンチに行き当たり、そこでホームレスの男性が日向ぼっこをしていました。彼は目を閉じて両腕を胸の上で組み、足も組んでいました。彼の顔には穏やかな充足感と陽気さが表れていました。何か心に触れて、思わず笑みがこぼれましたが、私はそのまま歩き続け、この出会いについてそれ以上考えませんでした。
 その同じ日の夜、伝導瞑想のためにミュンヘンにいました。帰宅する途中で、長いエスカレーターを上っていくことになり、再びこの数日間の出来事について深く考え込んでいました。見上げると、散歩で見かけたホームレスの男性が反対側を下りてくるのが見えて、自分の目が信じられませんでした。この時も彼は胸のところで腕組みをして、まっすぐに前を見ていました。最初は一瞬、彼は病気かと思いました。けれども彼の瞳を見つめていると、その輝きに深く感動したのです。彼の瞳にどれほど心打たれたかは、とても言葉では言い表せません。心から感動を覚えながら、車で帰宅しました。経済的に非常に不安な時期でしたので、この出会いは私に勇気を与えてくれる、輝かしい祝福であったと感じました。あのホームレスの男性は特別な方でしたか。
アンティエ・シュテルン
ドイツ、トゥッツィング
【ベンジャミン・クレームの師は、その男性がマイトレーヤであったことを確認した】

次の3通は同じ人物からのものです。

内なる美

編集長殿
 (1)約半年前(1999年)、カルガリーにある地元のショッピングモールへ、お使いをしに向かっていました。中央の通路へ続く角を曲がった時、一人の年配の女性が反対側に座っているのに気付き、心の中で「とても美しい人だわ。彼女の所へ行って、あれほどお化粧をする必要がないと伝えるべきかしら?」と考えていました。その後、彼女が私を見ると、私は心の奥深くから溢れる愛に包まれたのです。「マイトレーヤ?」と思いましたが、私が歩き続けても、彼女は微笑んでいるだけでした。
 帰りがけに、彼女がモールの真ん中の噴水の近くで、ショッピングカートを持った、もう一人の人物と一緒にいるのを見ました。その人は右手を、最初の女性の心臓の辺りに持ち上げていました。その最初の女性は、今度は、私に母のことを思い起こさせました。同じ微笑み、同じエネルギーで、「大丈夫、順調ですよ」と言っているかのようでした。
 その二人から流れてくる愛は驚くべきもので、今日に至るまで私を支え、鼓舞してくれているのです。後になって、彼らに近づかなかったことを後悔せずにはいられませんでした。これはマイトレーヤとの出会いでしたか。
【ベンジャミン・クレームの師は、その『年配の女性』がマイトレーヤであったことを確認した。もう一人の人物はイエス覚者であった】

一人ではない

 (2)私は最近、たくさんの疑問を持っているのですが、特にキャリアでの私の『行き詰まり状態』が保留中、あるいは泥沼化(!)ともいえる状況になっていることについてです。私はサティア・サイババに一通の手紙を書き、この件に関してと、成人後の人生のほとんどの間、私が自分自身に背負わせてきたと思われる個人的問題について、助けを求めました。このことの答えだと思えるのですが、2004年4月にボンベイから一人の男性がやって来て、グルジと名乗りました。神性との直接の接触を求めるべきで、他のグルやアバターと関わるべきではなく、そうした人たちは皆、仲介者を当てにしているとさえ言っていました。さらに、来る時代にますます転生してくることになる、彼のような大勢の人々のうち、彼は最初の人間だと言っていました。彼自身が直接、治癒や祝福を行いますが、彼のエネルギーもやはり喚起することができます。私は彼のことをどう考えたらよいかわからず、それは私の知る『スピリチュアル人名録』の中に、彼が当てはまる『区分』がなかったためでした。あなたの師はこの男性についてご意見がおありですか。彼はアバターですか。
【ベンジャミン・クレームの師は、その男性が覚者方の一人の『年少の』弟子であったことを確認した】

トライアングル

 (3)私たちは自宅で、数名の講演者による、キリストの再臨に関する講演会を開きました。私たちの伝導瞑想への参加者は、その後増えましたが、短期間で元の3人のメンバーに戻ってしまいました。私はある意味、このグループの発展を妨げているのでしょうか。私たちはとりわけ小さなエネルギー的一団なのでしょうか。私の伝導時間は、バカバカしいほどわずかだとわかっていますが、ちりも積もれば山となると思って続けています。私に見えていない、より大局的な視点があるのでしょうか。
E.R.
カナダ、カルガリー
【ベンジャミン・クレームの師は、この場合が小さなエネルギー的一団であることを確認した】

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

Q 伝導瞑想グループを通してステップ・ダウンされた後で、エネルギーがどうなるのかについて少し説明していただけますか。例えばそれは、マインドベルト(想念帯)にある「高次の」想念をステップ・ダウンして、人類がより容易にそれにアクセスできるようにするのですか。
A いいえ、全くそのようなものではありません。グループを離れたエネルギーは、マイトレーヤによって1922年に形成された「世界奉仕者の新集団」にまっすぐに流れます。(彼らは必ずしもそれに気付くことなくそのエネルギーを使います)約500万人いるこれらの人々は、多くの場合、エネルギーと共に働いていることに意識的に気付くことはありませんが、世界への奉仕の仕事の中でこれらのエネルギーを用います。彼らは様々な奉仕の分野における専門家です。
(シェア・インターナショナル誌2012年5月号)

エーテル物質と現在の科学

Q 『ニューサイエンティスト』という雑誌によれば、空間は未知の放射物によって満たされていることが発見されました。その放射は、すべての既知の周波数帯内の天体を合わせたものの6倍の強さがあります。科学者たちは、ビッグ・バンのマイクロ波のこだまである宇宙背景放射の小さな変化を発見しようとしていました。その代わりに、彼らはもっと興奮させるものを見つけました。それは神秘的な放射であり、その起源は全く不明で、宇宙を満たしているように思われます。 天文学者は、新しいものを発見したと考えています。NASAの科学者を含めた科学者たちによれば、その信号は過去に発見されたことがなく、それは地球の望遠鏡が十分に敏感でなかったからだといいます。
 これは何ですか。この発見についてコメントしていただけますか。
A 科学者がその発見を正確に表現しているとすれば、著名な心理分析家で後に科学者となったウィルヘルム・ライヒ(1897-1957)によってすでに発見されていたものを彼らが自分自身で発見したことになります。ライヒは、彼が‘オルゴン’と名づけた原初的エネルギーを発見しました。彼はそれを物質のあらゆる形態に浸透しているエネルギーとして見ました。彼はオルゴンを多くの方法で実験しました。治療や、必要な場所に非常に簡単な方法で雨を降らせるクラウド・バスティングなど。米国食品医薬品局が彼を逮捕し、刑務所に入れ、彼は獄中で死亡しました。
 天文学者たちが発見した波動と、ウィルヘルム・ライヒの‘オルゴン’と、高次のエーテル・レベルの物質とは同一のものであると私は思います。今日の科学者は物質を固体、液体、気体と認識していますが、秘教学徒は、気体の上に第4、第3、第2、第1のエーテル物質という四つの物質層があることを知っています。ですから、三つの層ではなく、物質には実際には七つの層があるのです。すべての物質は光の凝縮したものです。ですから、物質の場とは、七つの、多かれ少なかれ物質的な界層に凝縮した光です。
(シェア・インターナショナル誌2009年1月号)

 キリストの降臨と知恵の覚者方の出現は、途方もない安心感と世界の緊張緩和をもたらすだろう。肉体と感情の健全性にとってかなりのものが得られるだろう。今日の肉体の病の多くは心理的な原因を持つ。つまり、分断された社会と世界におけるストレス、緊張、恐怖心である。未来への真の希望を与えられて、人類の一般的な健康は改善されるだろう。
 これとは別に、病気の原因を発見するための新しいアプローチがなされるだろう。物質のエーテル界層、すなわち気体よりも精妙で見えない物質の存在は、長年仮定されており、秘教家には定理として受け入れられてきた。これは科学者にとって次に調査すべき物質の領域である。キルリアン写真とウィルヘルム・ライヒの仕事が既に道を示している。肉体の健康は、エーテル「複体」または「対となる肉体」に完全に依存することが認識されるだろう。フォース・センター(東洋で「チャクラ」と呼ばれるもの)はエーテルの流れの焦点であり、濃密な肉体の内分泌系の大小の腺の中に対となるものを持っている。内分泌系の相互機能が健康に及ぼす影響について私たちはまだ理解し始めたばかりである。これは、それに実態を与える生きたエーテル体の適切な機能にかかっている。
(ベンジャミン・クレーム、
シェア・インターナショナル誌特別情報号)

Q 科学者たちは、四つの水準のエーテル質料を発見するのに、どれほど近くにいますか。
A 実際、かなり近いです。彼らはすでに「ダーク・マター」と呼ばれるものを仮定しています。それがあることは知っていますが、特定できません。彼らの計算は、何かが欠けていることを示しています。見ることのできない何か物質的基体があります。それが物質のエーテル界層です。エーテルについて知りたければどんな秘教雑誌にも載っています。しかし、彼らは200億ポンドもかけてサイクロトロンを作り、何年も電流を送り続け、この物質が何であるかを見いだすためにその速度を上げています。例えば、H・P・ブラヴァツキーの『シークレット・ドクトリン』を開きさえすれば、簡単に見つけることができるでしょう。
 ウィルヘルム・ライヒの発見について知っている科学者もいます。彼は1939年にオルゴンと呼ばれるものを発見しました。オルゴンとは、四つのエーテル的水準の物質以外の何ものでもありません。ライヒはそれらを物質の一つの場として見ましたが、実際は、四つの界層に分けられる一つの場であり、それぞれの界層はますます微細なものになります。
 彼の実験を推し進めた人々もいました。世間的な意味でそれがどのレベルまで達したかについて私は知りません。今日多くの天文学者はダーク・マターについて語っています。彼らは、すべての実験が何かの存在を示していることを知っていますが、それをまだ証明できません。ですから、ダーク・マターはオルゴンと同じであり、物質のエーテル界層と同じです。比較的間もなく科学者はそれを自力で発見するか、彼らにそれが明らかにされるでしょう。そのどちらになるか、私には分かりません。
(シェア・インターナショナル誌2010年3月号)