The heart ── a compilation
「ハート」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第1巻と第2巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。
あなたの心のうちに感じられる愛の律動の一つ一つが、私の心に記録される。これがわたしとあなたがたとの関係を表す端的な真理である。だから、我が友よ、あなたの期待の思いを感じ、あなたが恐怖の思いから解放されるのを感じるとき、あなたの信頼の思いを知るとき、それがわたしにとって、どれほどの喜びであるかを知ってほしい。わたしの道は整えられつつある。我が兄弟姉妹よ、この重荷を分かち持つことをあなたがたの任務となしなさい。あなたがたの周りに信頼と希望の風潮を創りなさい。その中にわたしはまもなく入っていく。わたしを信じなさい、我が友よ、これはまさに大いなる仕事である。多くのことが、この信頼の盛り上がりと希望の風潮にかかっている。
(『いのちの水を運ぶ者』第73信より)
まさに彼の単純さこそはびっくり仰天させるだろう。にもかかわらず、ほとんどの人は彼らが聞く教えを新しい方法で、突然悟ったような真理として、新しく彼らのより深いレベルに触れる真理として経験するだろう。アイディア(理念)は単純かもしれないが、それは人々の心(ハート)に共鳴し、新鮮で活気あるものとして感じるだろう。そのようになるだろう。そのようにして、マイトレーヤは人間の心(ハート)に触れて、世界中の兄弟姉妹たちを援助することによって自分たち自身を助けるように懇請するだろう。人々がマイトレーヤの呼びかけを聞くとき、彼が言うことを深く熟慮し、しばしば聞かれたそれらの言葉に不思議なくらい感動するだろう。彼らの心(ハート)はかつてないほどに反応するだろう。そして新しい理解と緊急性が彼らの反応を強化するだろう。
(『覚者は語る(2)』─最初のステップ─より)
あなたがたとわたしとは、同じ目的のために共にここに居る。あなたがたは、心の裡にすべての人を愛し、世のために責任を感じ、人間の要求に反応し、奉仕することを願うからこそ、ここに居るのである。同様に、それが今日のわたしの目的である。わたしもまた、人間の要求を感じる。到るところに住むすべての人間が、尊厳と信頼のうちに生活し働くことを願うのを感じる。奉仕への欲求が、わたしの存在を規定する。わたしの心の愛が、わたしをあなたがたに引き寄せる。だから、わたしたち、つまりあなたがたとわたしとは奉仕することにおいて一緒である。
(『いのちの水を運ぶ者』第102信より)
マイトレーヤを見るとき、あなたは彼がハートから直接あなたの心(ハート)に語りかけるのを聞くでしょう。あなたの心(ハート)が彼の言葉に反応して共振するでしょう。その言葉は非常に純粋で、絶対的に、本質的に真実に思えるので、それを受け入れるのに何の困難もないでしょう。なぜならその言葉はあなたの存在の核心へ届くでしょうから。
(『大いなる接近』)
……マイトレーヤは、いかにして変化の方向に向かうのに必要とされる非常に大勢の人々の心(ハート)に触れることができるのか。その答えはマイトレーヤのエネルギーの力(効力)にある。そのようなパワー(力)を備えた大教師が世界の前に立たれたことは、これまでかつてなかった。マイトレーヤが発する一言一言に乗って、彼の情け深いフォース(エネルギー)がハートからハートへと流れ込む。議論や討論は役に立たず、不必要である。彼の真理が聞く者たちの心(ハート)に真理を呼び起こし、彼らの共有する神性のるつぼの中で真理そのものとして認知される。
(『覚者は語る(2)』─人間の神性─より)
人類の歴史の中で、兄弟たちを愛し、そして奉仕することを望む者たちの存在を、わたしがこれほどまでに必要とした時は、かつてなかった。その奉仕と愛の炎が、まさに今日多くの者の心に明るく燃えている。この理由だけで、わたしの使命は勝利すると確信をもって言える。
(『いのちの水を運ぶ者』第122信より)
彼[マイトレーヤ]はあなたの愛を世界に与えて欲しいのです。それを鼓舞するために、すべての人間の心(ハート)に本来備わっているけれども、私たちを取り巻く不公正な政治的、経済的、社会的状況によって表現が押さえられているその愛をあなたの裡に目覚めさせるために、マイトレーヤはやって来るのです。その不公正な状況が変えられる時、マイトレーヤによって鼓舞された人類の愛が、今日想像することもできないような方法で顕され、世界を変換するでしょう。
(『大いなる接近』)
至るところにいる人々は変化を感じており、その呼びかけに彼らの声を添えている。また彼らは、行動することへの自分たちの力(パワー)を感じており、そして多くの者たちがそれを証明するために死ぬ。昔のようなやり方はほとんど終わっており、それらのフォース(エネルギー)は使い果たされたことを感じる。彼らは、他に、より良い生き方があることを感じており、明日を期待している。まさに古いやり方は廃れつつあり、人類種族を阻害している。車輪は回り、大ローマは再び崩壊しつつある。マイトレーヤの火は数え切れない何千万の人々の心(ハート)に灯され、彼らは反応し、正義と調和が支配する新しい世界を築くことを願っている。マイトレーヤの約束はこの新しい世界がやって来る途上にあるということである。
(『覚者は語る(2)』─マイトレーヤの約束─より)
兄弟たちを愛する者たちすべてを、わたしのもとに招く。彼らはあらゆる党派から、あらゆる国家から、わたしの周りに集い来るだろう。わたしは彼らの心を希望と愛で満たす、そして彼らはその数を増し、勢いを増して、世界を征服する。この過程は始まった。すでに人々の声は聞かれ始めている。ますます声を大にして、彼らは正義と平和を求める。新たな希望が人類をとらえ、わたしの心を喜ばせる。
(『いのちの水を運ぶ者』第131信より)
世界中の民衆の心(ハート)に希望と歓びが同じように持ち上がるにつれて高まっていく彼らの声を見守り、耳を傾けなさい。そのとき、あなたは車輪が回転したことを知るだろう。貧困と不正義の苦痛はもはやなくなることを、戦争の冒涜は永遠に放棄されることを、愛の法則が、このわれわれの世界の至るところに住む男女の心(ハート)の中にその正当な位置を見いだすことを、知るだろう。
(『覚者は語る(2)』─民衆は目覚める─より)
感情の特性を変質させるとき、アストラル界のエネルギーはみぞおちからハート(胸)に持ち上げられるのです。そうするとそれは自動的に起こるのです。努力せずに、自然に起こります。一大決心をするようことではありません。恐怖心は入り込みません。なぜならそれは容易な過程であり、ある意味ではすでにそこにあるのです。できる時が来ればできるのです。つまりあなたはみぞおちのチャクラから機能しているのか、ハートのチャクラからなのか、そのいずれかです。これは長い動揺の激しい過程ですが、徐々にハート・チャクラの中に統合されていき、変質は完了します。そうすると、恐怖は問題とはならないのです。なぜならそれは生じないのですから。……
恐怖そのものは誰もが経験する感情ですが、それはみぞおちのチャクラの感情であり、人々が口にするようなハートの感情ではありません。それをハートに向けて移動させなさい。そうすると、その反対は愛であることが分かります。愛があれば、恐怖心はありません。恐怖心があるところには愛はほとんどないか、全く存在しないのです。
(『マイトレーヤの使命 第2巻』)
人々は尋ねる、『どうして始めればよいのか。いかにして誠実さを実践すればよいのか』。例えば、『腹を割って話をする』というような、しばしば使われる表現を考えなさい。これは何を意味するのか? あなたが本来のありのままの自分を表現することを、中心から──あなたの中心──真我から、交信することを意味する。これを実践しなさい。それはあなたとあなたの周りにいる人々を変容させるだろう。
(『いのちの法則』)
人々に自分を良く見せたい、立派な人間、善良で、正直な人間だと思ってもらいたい。自分が人に示そうと思っている理想のような人間だと考えて欲しいと思っています。正直に、そして誠実に、自分自身である人間を見つけることは稀です。そうすると心(ハート)から心(ハート)へと語りかける状態を生み出します。それは直接的です。このようにして、その人の霊性が他の人に伝わり、人はそれに感応します。確立すべきことは心(ハート)と心(ハート)の関係です。その時、あなたはあるがままのあなたです。それはあなた自身のアイデンティティーを誠実に完全に感知し表現するようなものです。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』)
マイトレーヤは人間から、正義と分かち合いと平和を求める彼ら自身の心(ハート)を呼び起こすだろう、それはすべての人間の心(ハート)の裡にある永遠の宝石である。人間が過去の過ちと不適切さを再考するにつれて、これらの聖なる属性のさらなる開花の時がやって来る。マイトレーヤと彼のグループ(覚者たち)の指導の下に、人間の生活はかつてないほどに繁栄するだろう。それが人間を、過去の無知と恐怖の状態から、今はほとんど知られていない神聖の表明へと持ち上げるのである。
(『覚者は語る(2)』─人間の生活は繁栄するだろう─より)
直観は全く直接的です。即座に識るのです。決して間違うことはありません。それは、感情的エネルギーの混ぜ合わせなしに、ハートを通して機能します。憐憫の情と慈悲の心との違いは、グラマーと本当に直観的ハート=ブッディの反応との違いです。自分のエネルギーセンター(チャクラ)に敏感であれば、感じ分けることができます。あなたのみぞおちの活動が、あなたの体験を満たしている時は必ず、それはグラマーです。それが純粋にハート・センター(右側の胸にあるのがスピリチュアル・ハート・センター)からであるならば、信用できます。
(『伝導瞑想』)
今、すでにわたしに耳を傾ける者が大勢いる。わたしの言に聞き入り、熟考する。何故なら、彼らがすでに心の裡で知っていることを、わたしは語っているのだから。わたしは正義が神の法であることを告げる。愛が本源へ還る道であることを告げる。愛と正義とがなければ、人類は消滅することを示す。わたしの兄弟たちはこの真理を愛する。これがすべての生命の背後に存在することを認めるからである。
(『いのちの水を運ぶ者』第32信より)
勇気を得て、新しいより良い時代が来つつあることを知りなさい。今この世界をしっかりと捉えている変化の勢いを止めることは誰もできないことを知りなさい。以前には、人々は受動的に運命を受け入れて、出来事が起こるのを待った。今日、新しい意識が人間の心(ハートとマインド)を活気づけ、生来持っている正義と自由への要求に目覚めさせる。それらが拒否されることはないだろう。
(『覚者は語る(1)』─拒否されることはないだろう─より)
キリストの再臨とは本質的に人間の心(ハート)に、このグループの個人を含むあらゆる個人の心(ハート)にキリスト原理が顕現することです。このエネルギーがあなたのハート・チャクラの中に錨を下ろしている限り、マイトレーヤはあなたを通して働くことができ、あなたを通してある程度世界を変えることができます。彼はそのようにして働くでしょう。キリスト原理があなたの中で活動的で、強力であるときにのみそれは可能になります。あなたのグラマーが弱まれば弱まるほどに、あなたの反応はより純粋になり、ハートからの愛の波動がより純粋になるほどに、あなたはより有益になるでしょう。それと共に、望むべくは、あなたがこのようなミーティングや教えについての書物から長年にわたって受けてきた教育を役立てることができるようになるでしょう。
(ベンジャミン・クレーム、シェア・インターナショナル誌2001年1月号)
心(ハート)は決して汚されることなく、触れられることもない。それは魂の座である。われわれを迷わせるのはマインド(識心)である。和やかさ、喜びに満ちた感覚、幸福感、優雅さはハートの特質である。『心(ハート)の感覚』に波長を合わせることによって、あなたは自分の自然な無邪気さを経験することができる。あなたが子供のときに持っていたあの無邪気さである。ハートを“心象”してはいけない。なぜならそれはマインドが松明をかざして、光の源を探そうとしているにすぎないのである。
(『いのちの法則』)
質問 (1)ハートを開発することは可能ですか。(2)他者に対して、世界に対して、もっとハートから反応できるためにはどうすればよいですか。
答 (1)はい。(2)もっと瞑想しなさい。もっと奉仕しなさい。感情的な(みぞおちの)反応と、霊的なハート・センター(右の胸にあるチャクラ)の反応の違いを認識できるようになりなさい。後者への感受性を養いなさい。包括性を養いなさい。不快で苦痛のある事実から目をそらさないようにしなさい。自己満足しないようにしなさい。愛を体験したとき、それを表現するのを恐れたり恥ずかしがらないようにしなさい。
(『多様性の中の和合』)
これは今までに決してなかった時である。このような時は決して繰り返されることはないだろう。あなた方の心(ハート)の中を深く見つめなさい。そして選択をしなさい、光と愛に浴する未来か──あるいはあなたの運命の否認か。マイトレーヤは、変化への時は熟していることを知っている。人類はテストを受ける準備ができていることを知っている。彼はまさに出現して、ご自分の任務を始めようとしておられる。
(『覚者は語る(1)』─マイトレーヤへの反応─より)
人はもはや恐れる必要がないことを、光と真理のすべては人の心の中にあることを示すことが、わたしの目的である。この簡単な事実を悟るとき、人は神となるであろう。神の本質は愛することである。神の目的は奉仕することである。分かち合いと正義を通して神を識る。この簡単な真理を広めなさい、我が友よ、そして偉大なる行為をなしなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第98信より)
絵:「ロータス(蓮華)」は人の霊的ハート・センターを表す。それは縦横同じ長さの十字形を背景としている。
(ベンジャミン・クレーム、1973-74年)