Synthesis – a compilation
「統合」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第巻と第巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。
アクエリアス(宝瓶宮)星団の新しいエネルギーは、日ごとにその力を強めており、すでにその存在を感じさせ、現在、世界的規模で起こっている変化の背後にある。これらの変化はアクエリアスのエネルギーの特質を、内的な特性を、反映しなければならないし、反映するであろう──すなわちその特性とは「統合」である。
これらの統合のエネルギーは、われわれの多様多面な生活の異なった糸を融合し混合しつつ、人類をその一体性についての認識、大計画における人類の役割についての正しい理解、そしてその大計画を現象の世界において正しい関係の中で顕現する能力に気づかせていく役割を持つ。
諸国が、崩壊しつつある経済構造の問題や、変化しつつある政治的なつながりについて奮闘し対処するにつれて、その第一歩が今や踏み出されている。人間が環境問題に対処するにあたって協力の必要性に気づきはじめるにつれて、新しいグローバル(世界的)な意識の初期の萌しが見られる。
(『覚者は語る』─新しい時代は頭上に─p.482〜483)
統合の大聖と呼ばれる偉大なるアバターがハイアラキーによって呼び招かれました。キリスト・マイトレーヤの背後に立たれ、彼を通して働かれるこの霊存在のエネルギーはグループ集団としてのハイアラキー、そしてグループ集団としての人類を通して働きます。それは一つのグループとしての国連総会を通して働きます。(メンバーが拒否権を持ち、国連の中でのグループの意に逆らって働く、安全保障理事会を通しては働きません。)この大聖のエネルギーは統合し、融合し、混合するエネルギーであり、それが国連総会を通して流れ込み、やがて世界中の国家を一つの奉仕する統一体として交じり合わせます。そうすると、彼らは、現在のように自分たちの別個の国家利益に仕えるのではなく、総体としての世界に仕えるようになるでしょう。
そのエネルギーが最も強力に働くのは世界奉仕者の新集団を通してです。彼らはハイアラキーと人類の間をつなぐ環です。なぜなら彼らは両方の陣に足を突っ込んでいるからです。彼らは皆、ハイアラキーの弟子たちです。彼らは第1段階のイニシエーション、そしておそらく第2段階のイニシエーションも既に受けているだろうし、ある者は第3段階を、また第4段階を受けた者も少数います。彼らは世界奉仕者です。彼らは必ずしも秘教学徒ではなく、人間社会のすべての部門にいます。あらゆる分野で活動している彼らは、この変遷の時期において人類が必要とすることを感知し、そしてそれに表現を与えています。彼らは世界の希望であります。彼らを通して新しい文明が築かれるでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第㈵巻』p.182)
再びあなたがたに語りかけ、あの「新しい国」へ、「愛の国」へ、「信頼と美と自由の国」へ、あなたがたを連れていくために、わたしはやってくる、ということを告げることができるのをうれしく思う。
わたしを受け入れ、わたしに従い、わたしに導き案内させてくれるなら、あなたがたをそこへ連れていこう。そして共に「新しい世界」を建設しよう。
恐れも、不信も、分裂もなく生きることのできる世界を、大地の豊かなる資源を、共に分かち合い、わたしたちのいのちの本源と一体となる喜びを、共に入ることのできる世界を、創造しよう。
(『いのちの水を運ぶ者』第3信、p. 27〜28)
わたしたちの多種多様な提示の底に横たわる理念の統合は、すべてのものの和合についてのわたしたちの意識から発し、総体を、そしてその実在(リアリティー)の不可分性をわたしたちが絶えず認識していることから発している。人間がこの体験を分かち合うとき、すべてのことが可能となる。
キリストと彼の弟子である覚者たちを見るとき、人間は多種多様な真理の提示がいかに必要であったかを理解するようになるだろう。なぜなら、人類が非常にながい年を経てきており、時代を通じてその経験と期待は様々であり、アイディアを吸収する方法がいかに異なるかに気づくようになるだろうから。彼らはまた、外側の多様性の背後にある本来の和合について、何かを把握するに至るだろう。
(『覚者は語る』─統合の必要─p.69〜70)
来るべき時代における人類の目標は集団意識、全体の一部分として欠くことのできない存在感、の創造である。宝瓶宮の星団からこの惑星に入ってくる新しいエネルギーはこの方向に働く。それに固有の特質は統合、普遍性である。政治、経済、社会、宗教、教育、文化のすべての制度と構造の根本的な変化を、我々は今まさに目撃しようとしている。これらの変化は、人類がその本質的な一体性を徐々に理解し、それを具現するために必要な手段を取るにつれて起こるだろう。
(『マイトレーヤの使命 第㈵巻』p.121〜122)
奉仕することによって成長し、あなたがた自身で新しい光の中へ、新しい責任へと向上させるこの機会を、あなたがたの前に置こう。そして、わたしが呼ぶとき、あなたがたが応ずることを期待している。わたしを知らないで、または、わたしがここに居ることを知らないで、この仕事をしている者は、今日、大勢いる。いつの時代もそうであった。多くの者にとっては、日影の方がよく働けるからである。しかし、我が友よ、あなたがたは、意識して最大限に奉仕する機会を持っている。これを掴みとり、いますぐ始めなさい。大計画に参加しなさい。これは世界を変換し、すべての人とすべての国とを互いに近づけ、未来への道を、神に戻る道を示すものである。
(『いのちの水を運ぶ者』第21信、p.77〜78)
アクエリアス(宝瓶宮)の本質的特質は統合である、地球上における今日の生活の中には滅多に見られない特質である。しかしながら、統合の特質がますます勢いをつけて、生活のすべての分野で今日の分裂と不調和に取って代わるだろう。人々は和合の意味を理解するようになり、自分たちが発見という航海を共に旅しているひとつの人間家族の兄弟姉妹であることを認知するだろう。
(『覚者は語る(㈼)』─顕現しつつある人間の神性─
p.164)
人生のほとんどすべての面において、そして教育においては確かに、統合のエネルギーの効果がすでに見られます。統合は関係に関するものです、例えばアイディアの関係性。哲学的な研究を通して、最も離れているように見えるところのものを隣合わせにあるものとして見ることができるまでに意識を拡大することができるのです。互いに補佐し合い完全にするだけでなく、互いに光を当てるのです。この統合する能力が人類の意識を必然的に拡大して正しい人間関係を可能にします。
(『光の勢力は集合する』p.319〜320)
わたしの降臨は世界に大きな変化を起こさせており、まもなくわたしがここに居るという事実が確認されるだろう。人は問うであろう──これはどうしたことか、どこからこの新しい光が輝き出るのかと。古き分裂は消え、併合し、共に成長する。人の子たちはより高度の光を感知し、その光に顔を向け、彼らを導くために待っているわたしを見つけるであろう。そのようになるであろう。そのようにして、人の心にある真理が、真理であるわたしに応える。そのようにして、あの新しい光が彼らの心に灯され、人間の苦悩は消え去る。
『いのちの水を運ぶ者』第44信、p.138)
これまでは大抵の国における教育は非常に国粋主義的なものでした。人々は自分たちの国の歴史を教えられますが、通常は非常に偏向したものでした。その国が行ったものはすべて良く、他の国の行為はすべて悪いといった具合です。このような教育は、非常に悪い、偏見のある、全く不正確な世界観を、発達途上の子供たちに与えてしまいます。教育は、まず第一に、子供に対して、その子供が世界家族のメンバーであることを示さなければなりません。そしてアクエリアスの統合するエネルギーがこの全地球的な意識をつくるために用いられなければなりません。子供たちは、私たちが一つの大きな、または小さな国に一人で住んでいるのではなく、約57億(当時の全世界の人口)の人間によって共有されている一つの世界に住んでいることを教えられる必要があります。とりわけ、子供は、自分が一つのグループの、つまり一つの人類家族の一員であること、そしてそのことが地球上でのその子の基本的な立場であることを教えられなければなりません。入手した物資を家族が分かち合うように、神の摂理によって分かち合うために与えられた地球資源を人類家族は分かち合わなければなりません。
(『光の勢力は集合する』p.321〜322)
あなたがたがわたしを見るとき、我が友よ、まさに新しい時が始まったことを知るだろう──未来への新しい道標を建てる時が、すべての人の間に正しい関係と信頼を築く時が、従いてくる者たちのために道を照らしながら、調和と分かち合いのうちに共に前進する時が、始まったのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第63信、p.187)
……古く、役に立たなくなった機構はその安定性と首尾一貫性を失いつつあり、かくして新しい時代の形態の建設のためにその土俵をきれいにしている。新しい形態は、より公平な世界を、もはや金持ちと貧乏人、強者と弱者とに分割され引き裂かれない世界を願うすべての人間の理想と志向を奉じなければならない。それらは、何にも増して、アクエリアス(宝瓶宮)の摂理である統合のアイディアを、内的霊的意図を奉じなければならない。
マイトレーヤが全面的な公の仕事に出てこられるとき、彼は人生に対するこれらの新しいアプローチの土台を敷くだろう。彼は、人間の一体性と分かち合いの必要を、平和への唯一の保証である正義と自由を強調するだろう。彼はすべての人間に対して、過去の過ちを許し、そして忘れるように呼びかけるだろう。すべての者の幸せのために一緒に働くよう、明快な召集を響かせるだろう。
(『覚者は語る』─変化への前奏─p.484〜485)
人類は、私たちが人類というひとつのグループであり、宇宙全体の中に分離しているものは何もないことを、すべてが他のすべてに関連していることを完全に理解するようになるでしょう。そして人類を結合させる法則は、宇宙全体を通じて全く何の分離も存在しないということからつくり出された法則です。
私たちはアクエリアス(宝瓶宮)から流れ込んでいる統合のエネルギーの影響の下で、融合し、混合し合っているという感覚を発達させていくでしょう。そのエネルギーは集団を通してのみ働き、個人を通しては働きません。個人性は消え、それはグループの奉仕のために提供されるでしょう。
(『光の勢力は集合する』p.207〜208)
それぞれの時代は、その時代に支配的なエネルギーに調和を見いだすことのできるエネルギーを持つ魂群を転生に導く。……統合と融合へ向かう宝瓶宮(アクエリアス)のエネルギーに応える能力を特に際立って備えた青年や若い大人たちが、ますます多く見いだされるだろう。彼らは提供される機会をユニークに利用することができるだろう。そして来るべき時代の文明を建設していく基礎となる構造を見つけ、創造するだろう。
(『覚者は語る』─宝瓶宮の水─p.217)
もうすぐ多くの者がわたしを見るであろう。そして、わたしの容貌を見て驚くかもしれない、わたしが昔の伝道者ではないから。わたしはただ道を指し示すために、いのちの本源にかえり、調和と美と正義へ辿りつくために歩まねばならない道を、示すためにやってきたのである。
わたしの任務は単純である。あなたがたに道を示すことである。我が友よ、あなたがたは困難な仕事をなさねばならない、新しい世界を、新しい国を、新しい真理を築きあげる仕事を。しかし我らは共に勝利するであろう。
(『いのちの水を運ぶ者』第15信、p.62〜63)