2021年4月号目次

 

覚者より
同胞愛 (ブラザーフッド)
ベンジャミン・クレーム筆記

視点
感染予防の鍵:自然との「破綻した関係」を修復する
アンドレア・ゲルマノス

今月号の内容概説

ラテンアメリカ系のティーンエイジャーが石油会社を提訴し、勝訴する

推薦図書
『生物多様性の経済学: ダスグプタ・レビュー』 (2021年)
フィリス・クレーム

「自然と和解する」人類のなすべき行動リスト
スティーブン・リーヒー

重要な時代における弟子の責任—第二部
アンネ・マリエ・クヴェルネヴィック

フランシスコ教皇がイラクを訪問「現代宗教史上の画期的な瞬間」

ラクダール・ブラヒミ氏が連帯の精神を呼びかける

「命を救うことは決して犯罪ではない」
援助団体が難民救助活動をめぐる告発を拒絶する
アンドレア・ゲルマノス

時代の徴
世界規模の光の現象

マネーロンダリング:世界のオフショア金融システムの暗黒面
タリフ・ディーン」

作用と反作用の法則―選集
The Law of Action and Reaction — a compilation

弟子の属性
アート・ユリアーンス

コロナ後の復興における南南協力の役割とは何か
マッテオ・マルキーシオ

編集長への手紙
宙を歩くように 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

同胞愛(ブラザーフッド)

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者はほとんど40年近くにわたって、毎月記事を提供してこられた。クレームの師は2010年に、「今人類が行う決断が、大体において、この惑星の未来のすべてを決定するだろう」と書いた。そうした決断は今、かつてないほど差し迫っているが、それは同胞愛を受け入れることに基づかなければならない。同胞愛を宝としなさい、同胞愛を大事にしなさい、と私たちは助言されている。同胞愛は障壁を溶かし、変容をもたらす。同胞愛は神聖なものだからである。

同胞愛(ブラザーフッド)

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 疑いもなく、今は人類にとって非常に重要な時である。今人類が行う決断が、大体において、この惑星の未来のすべてを決定するだろう。将来の世代は、今日の人間の非常に多くが世界の病に対する懸念をあまりにもあっさりと振り払うことを不思議に思うだろう──莫大な余剰食糧に恵まれた世界の中で、それを欠くために何千万の人々が飢え、そして死ぬ状況、さらに多くの人間が絶えずひもじく、栄養失調である状況。多くの人々はこれが本当であることを知っているのだが、それについて何もしない。どうしてこれが可能なのか? 彼らの行動を妨げるのは何か?
 この非行動の土台にあるのは自己満足感である。それが世界にある悪のすべての根源である。自己満足感は、人々を引き離し、『同胞愛』の開花を阻む分離という罪悪の中にその根を持つ。
 人間はもうすぐこの真理に気づくか、あるいは死滅しなければならない。『同胞愛』はアイディア(観念)であり、そしてわれわれの惑星のいのちの事実である。すべての行動の基盤として同胞愛のリアリティ(現実)なしには、人間のすべての努力は無に帰するだろう。
 人間が同胞愛を人生の本質的な特質として受け入れるとき、われわれの日常生活のあらゆる面がより良い方向に変わるだろう。同胞愛が顕現されるたびに、人間同士の間につくられ、誤解と不信につながる障壁が溶かされる。同胞愛は喪失や不幸の痛みを和らげる。それは育て、はぐくまれるべき貴重な贈物である。同胞愛を宝としなさい。それは心(ハート)の中の最もすぐれた部屋への入り口の鍵である。あなた方の兄たちであるわたしたちは、同胞愛をわたしたちの最高の特質として大事にし、そしてそのリアリティを維持し、強化することに努める。人間もまた同胞愛の有益な真理を把握するとき、その特性が表す美を認識するだろう。そして神聖そのものの美の何がしかをつかみ取るだろう。人間が神聖であると同様に同胞愛は神聖である。それ以外ではあり得ない。
 人間はまさに深淵なる真理の体験、彼ら自身の本質的『存在(Being)』についての認識を体験しようとしている。大多数の人々にとって、それは遠い過去の中に長い間失われていた(心の)状態に生まれ変わるような体験としてやって来るだろう。各人が、それぞれの方法で、あがなわれ、新たに再生し、浄化され、清められるのを感じるだろう。『同胞愛』の歓びと美が、彼らの『存在』を震わせるだろう。そして各人が己自身をあの美と愛の一部として見るだろう。
(シェア・インターナショナル誌、2010年6月号)

今月号の内容概説

 原因と結果の法則は、私たちと自然界との関係にどのように関わっているのか。また、気候危機に緊急に注目するよう呼びかける今月号のいくつかの記事とどのように関わっているのか。私たちの健康上の危機は、惑星の健康とどのように関連しているのか。今月号のために選ばれた記事で示されているのは、すべてのシステムの相互のつながりや、正しい関係の必要性、惑星の健康を回復するための行動の必要性である。イギリス政府は、生態系、生物多様性、経済成長の間にあるつながりを調査する報告書を委託した。この『ダスグプタ・レビュー』は、環境に対する現在の経済モデルの影響の概略を描いている。
 「エルダーズ」は、国際的な合意や誓約が、地球の持続可能性を確保するのに決定的に重要な、必ず守るという約束を危険なほどに欠いていることに警鐘を鳴らした。エルダーズの一員であるラクダール・ブラヒミ氏は、2020年と2021年に経験した苦しみの増大について熟考している。そして、パンデミックに対処し、戦争や紛争、気候変動、核拡散のような人類の生存を脅かすものと闘う、地球規模の協調した努力を呼びかけている。
 (2010年に書かれた)「同胞愛(ブラザーフッド)」というベンジャミン・クレームの師による記事を再掲載することにした。このように選択したのは、人類は相互に依存し合っており、すべての者のために国際的な協力活動に取り組む必要があるのは明らかだという真理が、危機によって明白になっているにもかかわらず、分断した世界の状態が続いていることに影響されたためである。「疑いもなく、今は人類にとって非常に重要な時である。今人類が行う決断が、大体において、この惑星の未来のすべてを決定するだろう」
 「時代の徴」のセクションでは、NASAのSTER-EO探査機によって惑星間規模の同胞愛が偶然にも確認されているようである。この探査機は太陽の近くの巨大な構造物のイメージを再び捕らえた。一方、世界中でUFOの目撃件数は増加しているようであり、スペース・ブラザーズ(宇宙の兄弟たち)は控えめながら空中における自分たちの存在に注意を促している。
 気候変動、感染症、汚染の影響は、国境を全く尊重しない。石油会社に立ち向かった当時9歳の少女の努力は、人々が結束した行動を取れば何を行うことが可能であるかを示す、希望を奮い起こすような模範である。彼女と地域社会の住民たちは、再び息を吸うことができるようになり、毒性汚染から解放されるように努力した。がんを生き延び、現在は健康である若い女性、ナレリ・コボさんはこう述べている。「私にとって環境正義とは、年齢、性別、民族、社会経済状況、居住地にかかわらず、きれいな空気を吸うことができることです。それは闘いであり、自分の地域社会、自分の故郷を守ることなのです」。ベンジャミン・クレームの師の記事で描写されたような同胞愛を彼女が体験しているのは明らかである。覚者は私たちに「同胞愛を宝とする」よう強く勧めている。「すべての行動の基盤として同胞愛のリアリティ(現実)なしには、人間のすべての努力は無に帰する」からである。

『生物多様性の経済学:ダスグプタ・レビュー』(2021年)

推奨図書
『生物多様性の経済学:ダスグプタ・レビュー』(2021年)
フィリス・クレーム

「この包括的かつ極めて重要な報告書は、経済学と生態学を対面させることで自然界を救い、それによって自分自身を救うことができる方法を提示している」 (デイビッド・アッテンボローによる、ダスグプタ・レビュー要約版の前書き)

 これは、『ダスグプタ・レビュー』からの世界のリーダーたちやコミュニティーへの緊急メッセージである。それは、2019年に英国財務大臣から依頼され、ケンブリッジ大学のパーサ・ダスグプタ名誉教授が率いる「生物多様性と経済成長の関係性に関する包括的なグローバル・レビュー」として発表された。その概要は、「生物多様性の経済的利益を世界的に査定すること、経済的コストと生物多様性の損失のリスクを査定すること、生物多様性を高めると同時に、経済的繁栄をもたらすことができる一連の行動を特定することである」。このレビューは、気候の緊急事態に関する記事と並んで、同様に重要である。

 この報告書は、経済学と生態学の関係に関する徹底的かつ広範囲にわたる調査である。主に経済学に焦点を当てているが、人類と自然との関係全体に関する深い理解も示している。「経済的な可能性に関する現代の概念は、私たちが自然に組み込まれていることを認めるのを怠った。私たちはその外部にいるのではない」
 レビューが説明しているように、経済学が、物質的な製品やサービスと同じように資本資産として、自然を扱うならば、私たちは自然界に対して異なるアプローチをすることになるだろう。持続可能な経済成長は、国内総生産とは異なる基準を必要とする。そして、この変化は、この最も重要であるが、時に「目に見えない」無言の資産の崩壊を防ぐためには不可欠である。
 1950年代以降、人類は自然を壊滅的なまでに破壊した──その過程で経済的により豊かになった。しかし、これはもはや持続可能ではない。レビューは、生物多様性の喪失が自然の生産性、回復力、適応性を密かに傷つけていると主張する。これが次に、経済、生計、福祉を危険にさらしており、「私たちの要求は、私たちすべてが依存している商品やサービスを提供する自然の能力をはるかに超えている。世界の現在の生活水準を維持するには、1.6個の地球が必要である。……人類は今、選択に直面している。自然に対する私たちの要求が、持続可能な基準から見て要求を満たす自然の能力を遥かに超える道を歩み続けることができる。あるいは、自然との関わりが持続可能であるだけでなく、私たちの集団的な幸福と子孫の幸福も高める別の道を辿ることもできる」。ダスグプタ氏はまた、私たちの自然との有害な関係がパンデミックを引き起こすことも指摘している。
 推奨することには次のものが含まれる。価格と行動規範を変える技術革新と政策を通して、食品とエネルギー・システムを持続可能なものにする。コミュニティー・ベースの家族計画を提供するプログラムに投資する。生物多様性の損失に対処するために、自然に基づいた解決策への大規模かつ広範な投資を実施する。自然をその経済的価値とは別に、本質的に大切にされるべき「神聖な」ものと呼ぶ興味深い節もある。そこでの訴えは、多くの人にとってパンデミック・ロックダウン中に前面に出てきた全く異なる種類の価値について言及している。その文脈において、レビューは、子供たちに自然への理解と感謝をもたらす教育の重要性を強調している。
 様々な困難があり、さらに、頑として妥協しようとしない勢力があるにもかかわらず、報告書は悲観的ではない。「レビューにまとめられた世界中のサクセス・ストーリーは、何が可能であるかを示しているだけではなく、生物圏への私たちの要求を非常に増大させ、破損的にし、生物圏の歴史に比べて非常に急速なものにしてきた創意工夫の才──生来の能力と言う人もいる──を、おそらくちょうど同じくらい短時間に変革をもたらすために再動員することもできる。時間は私たちの味方ではないが、私たちが個人的にも集団的にも道を変えるという意識的な決定を下すのに遅すぎることはない」
 解決は可能であるが、それらは、行動する──しかも即座に行動する──個人、政府、国際機関の意志次第である。根本的に、より持続可能な道へと私たちを導くために私たちは経済的成功の尺度を変えなければならない。「自然は私たちの家である。優れた経済学は、私たちが自然をより良く管理することを要求する。私たちの経済は、自然の外ではなく、自然の中に組み込まれている」
 レビューは次のように結論づけている。「欠陥は経済学にあるのではなく、それを実践するために私たちが選んだ道にある。変革は可能である──私たちと私たちの子孫にはこの上ない価値がある」と。

* ダスグプタ氏自身が「読みやすい」ものではないと認める100ページの要約版もあるが、特に前書きと序文は一読する価値がある。一般読者のために──そして強く薦めるが──10の「ヘッドライン・メッセージ」がある。世界中の専門家からの好意的な反応を印象的に並べた「ダスグプタ・レビュー」(gov.uk)を参照。

作用と反作用の法則――選集

The Law of Action and Reaction ── a compilation

 この引用文の選集は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第Ⅰ巻と第Ⅱ巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 人間は幸せになるためには「いのちの法則」──原因と結果の法則、再生誕の法則、無害と犠牲の法則──の範囲内で生きなければならない。これらの基本的な法則はいにしえの道標であり、それが人間を自己破壊と後悔から守る。マイトレーヤが公の視界に進み出るとき、あなた方は再びこれらの法則について聞くだろう。なぜならそれらがマイトレーヤの教えのすべての基礎をなし、地球上のすべてのいのちの基礎であるから。
(『覚者は語る(Ⅱ)』─人間の運命─より)

 根本的に、彼が言わんとすることをわれわれはすでに知っているし、真実として受け入れています──すなわち、正しい人間関係が人生の根本であるということ。一瞬一秒、われわれは、己の理念と行為によって、原因をつくり出しており、その結果が、良きにつけ悪しきにつけ、現実のわれわれの人生なのです。これが原因結果の大法則です。この法則と再生誕の法則との関係を理解するならば、すべての関係が害をなさないものでなければならないことを悟るでしょう。正しい関係ということの正しさ、必然性、その「常識的な当たり前さ」を納得するようになるでしょう。
(『世界教師と覚者方の降臨』)

 人間がキリストを直接見るとき、彼らは速やかに人生とその問題に対して新しい態度を採択するだろう。様々な問題は人間がつくり出したものであり、人間自身の内に存在し、無慈悲な神のせいでも、心ない偶然の結果でもないことを理解するだろう。新しい責任感が、すべての者の向上のために行動する衝動を人々に授けるだろう。協力と思いやりと信頼が間もなく現在の利己的関心に取って代わるだろう。そうして人間の進化における新しい局面が開かれるだろう。
(『覚者は語る(Ⅰ)』─彼の名は愛なり─より)

 わたしが、現在非常に必要とするのは、わたしのビジョンを分かち合う者たちが、行動する責任を引き受けてくれることである。人間の窮乏を知り、そのビジョンを見ていながら、時の緊迫性を知らない者たちが世界に大勢いる。兄弟たちの窮乏を知り、非常に多くの者たちの苦しみに同情の思いを持ち、そしてそれらすべてを変える意志を持つ者たちに、わたしは頼る。わたしが召集する者たちの仲間に、あなたがたも加わるように。そして共に新しい、より良い世界を招じ入れることができるように。
(『いのちの水を運ぶ者』第46信より)

 もし先進諸国に住む私たちが、至るところのすべての人々が穏当な文化的生活を送るために必要な犠牲を払うことを嫌がるならば、私たちは自分自身を破壊することになるでしょう。それは罰ではなく、原因と結果の法則の直接的な成り行きです。もし私たちが正しいことを行うなら、世界を変革するでしょう。もし現在のままであり続け、変化の必要性を理解せず、受け入れないなら、これらの変革は起こらないでしょう。マイトレーヤは言います。「何事もひとりでに起こらないのである。人間は行動し、自分の意志を実行しなければならない」(メッセージ第31信)と。したがって、私たち次第です。すべてが私たち次第なのです。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』)

 非常に実際的な意味において、世界は村落の大きさに縮小したのである。そして村落の生活のように、一人の行動はすべての者の利害に影響する。もはやどの国も、脇によけて、己の過った行為の結果から免れようとすることはできない。ますます多くの国家が彼らの相互依存性と責任に目覚めつつある。この事実は世界にとって良い前兆である。
(『覚者は語る(Ⅰ)』─責任に目覚めて─より)

 あなたが原因と結果を認識するようになればなるほど、あなた自身の運命を支配することができるようになる。正しい結果を得るために正しい原因を生じさせることが大切である。
(『いのちの法則』)

 魂はグループとして二つの大法則、すなわち再生誕の法則と原因と結果の法則を通して転生に導かれます。支配的な法則は原因と結果の法則で、これを理解するには幾つかの方法があります。科学的にはそれは作用と反作用の法則と見ることができ、これはご承知のとおり、正反対でありながら対等なものです。宗教的意味では旧約聖書において、「目には目を、歯には歯を」と要求する非常に厳格で、冷たく、容赦なく、しかも少々意地悪な神として見られます。しかし、キリスト教の福音書では、キリスト──イエスとして──はただ単に蒔いたものを刈り取る過程と呼んでいます。非常に単純なので人々は忘れてしまいます。
(『死海文書と義の教師』ー不朽の智恵の教えーより)

 多くのことが今後の人間の行動にかかっていることを、あなたがたはよく認識していることと思う。全世界がこれを知っている。全世界が恐怖の中にある。しかしながら、希望の感覚は高まり、変化の可能性とわたしの存在に対する反応は起こり、緊張の中に一点の静けさをかもしだしている。わたしの出現に対する期待は高まる。わたしは喜んで人々の前に姿を現そう。だからわたしを探しなさい、わたしは待っている。
(『いのちの水を運ぶ者』第140信より)

 来るべき宝瓶宮(アクエリアス)の周期には、再生誕の法則に関してまったく新しいアプローチが取られるだろう。東洋では、起こることはすべて容赦なきカルマ(因果)の結果として甘受するという宿命観、何百万の人間を過酷な労働と苦しみの生活に運命づけてきた古い宿命観が支配するが、それはもはやなくなるだろう。西洋では、人間の存在の基本的原則と、これらの法則の働きが授ける個人的責任をもはや無視しなくなるだろう。人間自身が思考と行動を通して自分の生活環境をつくることを知るようになるだろう。そしてまたこの同じ法則の働きによって、人間の性質や状態をより良い方向に変えることができることを知るだろう。……
 自分で蒔いた種は自分で刈り取るというあのキリストの格言の真の理解が、人間の存在をすべての面において変容させるだろう。人間がこの法則の公正さと論理を認めるにつれて、これまで知られなかった寛容と無害の姿勢が現在の分離に取って代わるだろう。
(『覚者は語る(Ⅰ)』─再生誕の法則─より)

 人類は意識の大変革を経験する時点に近づきつつあり、お互い同士の関係、宇宙や自然との関係、そして私たちが普通「神」と呼んでいるものとの関係を全く新しいやり方で認識し始めています。宇宙のあらゆるものは互いに関連し合っている、とマイトレーヤは言われます。つながっていない部分はありません。だから私たちが自分自身に対してすることは自然に対してもすることであり、自然に対してすることは、神の反映としての私たち自身にしていることなのです。私たちは神と呼ぶ全的意識の一部分、反映なのです。
(『多様性の中の和合』)

 わたしの出現は法の下に行われる。あらゆる速度が採用されている。しかし、人間自身がこの進行度を規定するのである。我が友よ、わたしがここに居るという希望の風潮を確実に創り出してくれるならば、わたしはもっと速やかに出現することができる。だから、この挑戦をあなたがたの前に置く。わたしのためにその仕事をなしなさい、親愛なる友よ、そして大計画の遂行を早めなさい。……
 わたしの両手は法によって縛られている。それがわたしを拘束し制約する。あなたがた自身がわたしの行動を規定するのである。この責任を大いに活かして、わたしと世界に奉仕しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第114信より)

 あらゆる思考、あらゆる行動が他の人々と自分自身に跳ね返る反作用をもたらすことが分かれば、無害であることの必要性が分かります。私たちの存在の根本法則を私たちが本当に理解すれば、それは私たちの世界を変えることになるのです。
(『死海文書と義の教師』ー不朽の智恵の教えーより)

 今日、ほとんどの国家が、惑星の温暖化は最大の敵であることを認める。国々を分け隔てる問題は、それが人間の責任なのか、あるいはどの程度が人間の責任なのかということである。人間が取ることのできる最も賢明なコースは、気候の窮境のほとんどは彼らの責任であると想定して、その問題を修正するためにあらゆる実際的な手段を講じることである。ある国々は確かにそうしているが、すべてではない。わたしたちの助言は、人間の行動と非行動が問題の80%に責任があり、人間は彼ら自身、そして彼らの子供たちのために、その緩和に向けて何も惜しむべきではないということである。わたしたちが助けの手を差し伸べることは請け負うが、しかし人間自身が自分たちの役割を果たさなければならない。
(『覚者は語る(Ⅱ)』─行動を待つ諸問題─より)

 我が友よ、あなたがたがわたしを見るとき、この友の手は、あなたがたのためにあることを知りなさい。あなたの兄の愛は、あなたがたがそれを吸収するためにあり、その教えは、あなたがたが聞くためにあるのである。このことを知りなさい、我が友よ、そしてこれらの真理をあなたの兄弟たちに伝える責任を負いなさい。世界は人間によって変えられるべきである。これがわたしの意図である。それ以外のことを、法は許さない。だから、我が友よ、わたしの計画を実行し、新しい世界を準備する仕事を、あなたがたに依頼するのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第85信より)

 マイトレーヤは、すべての生命は原因と結果の法則に従って存在していることを強調されるでしょう。ひたすら間違った状況を生み出しておいて、その結果が起こらないことを期待することはできません。国家の中に不均衡な状況をつくれば必ず犯罪が起きます。警察力や軍隊を強化するだけではなく、犯罪の原因を取り除かねばなりません。その犯罪の原因とは不平等、不均衡です。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』)

 あらゆる証拠がそれとは逆のことを示しているにもかかわらず、潮流はゆっくりとしかし着実に、変わりつつある。これらの強力な宇宙のフォースが、偉大なる「作用反作用の法」のもとに、人間の心(ハートとマインド)を浄化しつつある。新しい摂理がつくられつつあり、その中で新しい融和が支配するだろう。現在の不一致と同等の程度で平和が訪れるだろう。
(『覚者は語る(Ⅰ)』─紛争の終結─より)

 マイトレーヤは霊的な教えの中で絶えず、己を尊敬することと認識と無執着の重要性を強調なさる。「自己尊敬は認識の種である」、「無執着の心がなければ救済はない」と教えられる。世界情勢やイベントについての予報は原因と結果の法則、つまりカルマの法に基づくものである。「自然災害は人間の行為に関連している」。「我々は原因と結果の世界に住むということを理解することが己の真我の認識を生む。特定の災害は避け難いけれど、新しい平衡のエネルギーが平和をもたらすだろう」
(『マイトレーヤの使命  第Ⅰ巻』)

 大計画に参加しなさい。これは世界を変換し、すべての人とすべての国とを互いに近づけ、未来への道を、神に戻る道を示すものである。……偶然に起こるものは何もない。わたしは行動への呼びかけを発する、そしてその行動を何倍にも力あるものにしよう。
(『いのちの水を運ぶ者』第21信より)

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっていたかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。

宙を歩くように

編集長殿
 英国のペナイン山脈地方に、ヘブデン・ブリッジという名の小さな町があります。何年もの間、私は『出現季報』をそこのたくさんの郵便箱に配布してきました。
 町の真ん中を一本の川が流れていて、今年(2021年)の1月の日曜日の寒い朝に、私たちは川岸の歩道を歩いて、寂れ果てた町に向かっていました。
 突然、背が高く若い男性が橋へと続く鉄製の手すりに飛び乗って、(川まで9メートルもの高さにもかかわらず)まるで宙を歩くように、約7.5センチ幅の鉄の棒の上を『綱渡り』さながら歩き出しました。それから彼は橋の欄干へと飛び乗り、振り返って私たちを見ました。
 私は心の中で「イエス覚者」と思っていましたが、その人は微笑むことも手を振ることもなく、現在の状況において、ただ優しい眼差しが多くを語っていました。
 シェア・インターナショナル誌に、とてもたくさんの励みになる体験を掲載してくださったことに感謝します。この困難な時期に非常に必要とされています。
光と愛を込めて。
リンダ・ロッジ
英国、ヨークシャー州(2021年2月25日)

あふれる喜び

編集長殿
 数年前、ロサンゼルスで講演をした直後に、私は以下の体験をしました。講演後、いつもどおりに人々が列に並んで私に質問をしてくるか、あるいは体験を話しにきて、例外はありませんでした。突然小柄で黒っぽい髪の男性が、私と話していた他の人々の前に進み出てきました。彼はとても幸せそうな人でした。私たちは簡単な会話を交わし、私は彼の名前を尋ねました。彼から「教えますけど、私の後に繰り返さないといけませんよ」と言われました。私は「オーケー」と答えました。彼が「ユー(U)」と言い、私が「ユー(U)」と繰り返しました。彼が「アール(R)」と言い、私が「アール(R)」と言いました。彼が「ラブ(Love)」と言い、私が「ラブ、ユーアーラブ(あなたは愛)」と言いました。彼は満面の笑みでにっこりと笑いかけ、ものすごくうれしそうに「あなたもね!」と言って、両腕で私を抱え、力強いハグをしてくれたのです。私はすぐに説明不可能な、あふれかえるような喜びに満たされました。
 彼が飲み物を取りに、冷水器の方へ数歩歩いていったのを見て、「水瓶を運ぶ者(水瓶座)」が思い浮かびました。それで私がベンジャミン・クレーム氏に手紙を書くと、その男性はファミリアを使ったマイトレーヤであったことが確認されました。純粋な喜びの何と素晴らしい体験だったことでしょう! そしてもちろん教訓と思われるのは、人種、性別や性的嗜好、信念体系や経済状態、教育水準、出身国や性格タイプに関係なく、私たちは皆……「愛」だということです。
ディック・ラーソン
米国

見覚えのある見知らぬ人
(手紙は2006年に書かれた)

編集長殿
 最近、私はゾースト(オランダ)で、幼いアバター、サティヤムについての講演をしました。
 シェア・インターナショナル誌(2001年10月号)に掲載された短い記事で彼のことを知ったので、私は自分の知識の源について触れました。『シェア・インターナショナル』という定期刊行物がどのような類のものであり、どのような目的を持っているかを詳細に伝えました。
 私が講演をしている間、ホールの後部に立っていた人物が目に留まりました。背はそれほど高くなく、ジーンズをはいた茶色の髪の人でした。彼は私をまっすぐに見つめていたので、どうしても私に気づいてもらいたいからだと感じていました。最初その人は知り合いだと思いましたが、それと同時に明らかに知り合いではないと気づき、彼はマイトレーヤだとわかったのです。けれども私の直感は正しかったでしょうか。
ヒルデ・ブルツァールト
オランダ
【ベンジャミン・クレームの師は、その男性が実際にマイトレーヤであったことを確認した】

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

進化――その進行の仕方と覚者方の役割

Q あなたは進化について話されますが、進化の原動力は何ですか。その仕組みはどのようなものですか。
A 覚者方はこの惑星に流入するすべての霊的エネルギーの管理者です。そして彼らの仕事は、これらのエネルギーのある程度を、進化の大計画が進むような形で世界に放射することです。人類が行うすべてのことはエネルギーに対する反応です。概して私たちはそのことを知りませんが、起こっているのはそういうことです。もしエネルギーがそこになければ、何も起こりません。水差しを持ち上げるだけでもエネルギーが必要です。私たちが行うすべてのことは何らかのエネルギーを必要とします。私たちは通常、エネルギーを物理的現象と考えます。私たちはそれを、走るのに十分なエネルギーというように物質的観点で考えます。しかし、私はそのような種類のエネルギーについて話しているのではありません。これは霊的エネルギーのことです。そしてその霊的エネルギーは、特定の偉大なアイディアを具象化します──愛、和合、啓発(イルミネーション)、正義、正しい関係、意志、目的といったアイディアです。それらはすべて、特定のエネルギーを体現するアイディアであり、それが人類の理想となります。そして私たちがその理想を実行するとき、それらのエネルギーを使って文化や文明をつくります。それが文化や文明の発展のし方なのです。理想はもともと、エネルギーを体現するアイディアの反映です。
 覚者方は、彼らがご覧になる大計画の特定の様相を実現するためには、私たちが反応するならば特定の結果を生み出すであろう特定のエネルギーを放出することが必要であることをご存じです。彼らはその専門家であり、そのため結果的に、私たちは通常、反応します。おそらく完全にではありませんが、ある程度は。

Q その具体例を挙げていただけますか。
A 突然、ベルリンの壁が崩壊しました。なぜでしょうか。ドイツの民衆が「自由を! 自由を!」「正義を!」と求めるこのエネルギーの圧力に目覚め、壁を打ち壊したからです。その前日には起こりませんでした。その出来事が起こるためには、あのエネルギーの強度とそれに反応する十分な数の人々が存在するまで待たなければなりませんでした。世界において、すべてはそのようにして起こります。それらのエネルギーは特定の集中と強度に達し、否応なしに人類がそれに反応します──全員ではなく、進歩した人はより多く、敏感でない人はより少ない程度ですが。そしてある種の臨界点に達したとき、出来事が起こります。人類が行動し、政府が行動します。これらの様々な物事すべてがエネルギーを必要とします。
 覚者方はいつも人類を方向づけ、導くことを求めていますが、私たちには自由意志があり、彼らは常にその自由意志を尊重されます。彼らは決して私たちの自由意志を侵そうとされません。彼らは人類に何事も強制されません。ですから、私たちは多くの破壊的なことをしてしまいます。覚者方はある物事をしないように導こうとされます──例えば、戦争を防ぐこと、戦争が考えられないようにすることです。しかし、もし人類が戦争を考え、破壊的な傾向を持つなら、覚者方が防ごうと働かれるにもかかわらず、人類は戦争をします。私たち人類は、背後に覚者方が立たれ、平和で建設的な進化の道に私たちを保つためにあらゆることを行っているにもかかわらず、戦争を行います。覚者方は道を知っておられます。彼らは進化を成し遂げました。彼らは道を知っていますが、道を教えることができるだけです。私たちの代わりに行うことはできないのです。
(ベンジャミン・クレームへのインタビュー、1997年、ロンドン)

Q エーテル・エネルギーとは何ですか。
A エーテル・エネルギーも物質のエネルギーです。私たちが認識している物質のエネルギーよりも精妙であるにすぎません。私たちは三つの物質状態を認識しています。つまり、固体物質、液体物質、気体物質です。しかし、ガス(気体)の上位にさらに四つの物質状態があります。ところが、とても精妙なため、ほとんどの人には見ることができません。エーテル視力というものを持っていなければ見ることはできません。四つの段階、四つのレベルを上がっていくにつれて、それぞれのものが一つ下位のものより精妙になります。依然として物質ですが、エーテル・エネルギーです。
 私たちはみな、そのエーテル・エネルギーから創られています。世界のすべてのものがエーテル・エネルギーを持っています。物質というのは、そのエーテル段階から下方に向けて凝結してできたものです。エーテル状態とは、たとえ目に見えなくとも、ある一定の物質の状態です。

Q エーテル・エネルギーは、具体的に個人の生活でどのような役割を果たすのでしょうか。
A それはエネルギーの明確な基盤です。もし活力(エネルギー)が消耗したとしたら、それは具体的には、エーテル・エネルギーが消耗したことを意味します。背骨の対応物であるエーテル体の背骨に沿うように、七つのチャクラ、つまりフォースの中心、渦があり、それを通してエーテル・エネルギーが作用します。そのエネルギーは、私たちが住むエーテル・エネルギーの大海からやって来て、チャクラつまり私たちのフォース・センターを通過していきます。十分にエネルギーを得ているなら、活力(エネルギー)があります。十分に得ていないなら、消耗します。
 病気や感情的な不均衡、心配事、生活への過度の感情的な反応、精神的な心配、恐怖など、こうしたものすべてがエーテル・エネルギーのシステムを消耗させます。そのようにして、人々は病気になりますが、病気は最初にエーテルの場から生じます。特定のチャクラつまりフォース・センターを通過するエネルギーの流れが制限されたり、流れがさえぎられたりすると、腺の活動を消耗させます。肉体の腺組織の活動が消耗すると、私たちが病気(dis-ease=安楽のない)と呼ぶ状態が生じます。

Q このエネルギーはオーラと関係しますか。
A オーラは、その存在に入ってくるすべてのエネルギーを含んでいます。魂レベル、メンタル・レベル、アストラル・エネルギーと呼ばれる感情レベルから、そしてエーテル物質レベルから入ってくるエネルギーです。これはすべて、こうしたチャクラつまりフォース・センターに出たり入ったりするエーテル・エネルギーの動きによって、人間の周囲にあるオーラの中で統合されます。チャクラは肉体のエネルギー構造の管理者のようなものです。チャクラが均衡の取れた状態にあれば、その人は均衡の取れた状態にあります。病気にはなりません。チャクラが不均衡の状態にあれば、その人も不平衡の状態にあり、病気になります(安楽がありませんdis-ease)。安楽がある(ease)か、安楽がない(dis-ease)かのどちらかです。このすべてがエーテル・システムを通して統制されています。
これは科学の、例えば生物学の、次の段階であり、現代科学によってまだ取り組まれていないものです。これはもちろん、秘教の覚者方によって、数えきれないほど長い間、知られてきたことです。
(ディック・ラーソンによるベンジャミン・クレームへのインタビュー、ロサンゼルス、1996年)