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編集部より

地球の住人の皆さんへ

 ご存じのとおり、私たちは平和と愛をもって、大切な近隣惑星である地球とあなたがたを助け、救い、支えるという使命を帯びてやって来ました。創造主である「偉大なる存在」の一部として、私たちは「宇宙の法則」が許す限り、あなたがたを支援するためにここにいます。太陽系全体も、「偉大なる存在」が創造された無数の他の部分も、その御方の慎ましい子孫です。生命がどこにあろうとも、どのような次元にあろうとも、私たちはすべての生命に対するその御方の聖なる大計画を崇拝しています。私たちは共同創造者であると同時に、そうした神性への愛と一体感を通じて、従順な子孫でもあります。政府や影響力のある人々が何を言おうとも、「宇宙の法則」に従い、あなたがたの本性は喜びと恵みであることを思い出してもらうためにここにやって来ました。

 (宇宙の兄弟姉妹たちは、私たちにこのように語りかけるかもしれません──私たち人類の何百万もの人々が、より良い前進の道、すべての人にとっての有効な解決策を見つけるために活動し、協力し合っているからです)

 私たちは、苦しみにあえぐ姉妹惑星、地球を見つめ、深く心を痛めていますが、「偉大なる法則」の範囲内で、どこででも可能な限り、慈悲と援助の使命を果たそうという決意を新たにしています。地球があなたがたとあらゆる生命形態を支えているにもかかわらず、なぜあなたがたが自らの故郷を愛していないように見えるのか、私たちは深い悲しみと驚きをもって不思議に思っています。

 今、賢明さを欠いた者たちは、近隣の惑星に侵攻し、植民地化し、破壊することさえ可能だと考えています(いつものように)。自らの狂気じみた「生活」様式――私たちには「生」というより「死」に近いように見えます――を支えるために、目につく価値あるものすべてを採掘し、搾取しようと決意しています。あなたがたの賢明な兄弟姉妹たちは、彼らを「1%」と呼んでいます。彼らの貪欲さが、あなたがたの美しい惑星を破壊しつつあります。人類の大部分は、貧困や飢餓、日々の緊張、洗脳、混乱によって気を散らされ、疲れ果てているように見えます。そのため、「持てる者たち」の権力への欲望や、情け容赦のない残虐行為、野蛮行為が横行しています。

 あなたがたの賢者たち、偉大な教師たち、覚者たち、すべての覚者たちの師である主マイトレーヤ(宇宙において知られ、愛され、敬われている方)は皆、そのような不正義と不平等が、あなたがたのシステムの、例えば、経済や金融のシステムの崩壊につながる可能性があると警告してきました。これは厳しい教訓ですが、おそらく人類を目覚めさせ、太陽系全体で尊重され理解されている価値観へと導くことになるでしょう。何十年にもわたって苦しんできた人々は、さらに苦しむことになるでしょう。大都市の路上であろうと、あなたがたが無視しようとする国々であろうと、矢面に立たされるのは、飢えに苦しみ、すべてを奪われた同胞たちです。あなたがたの携帯電話やメディア(少なくとも真実を伝えるメディア)を通じて、彼らの死を目にすることになるでしょう。

 もし土壌を劣化させ、大洋の海流を乱して農民や漁師は天候を予測できなくなり、生命の源である川を汚染し、実際に、破壊の痕跡を至るところに残していくようなことをしたら、どうやって子供たちを養っていくつもりでしょうか。

 私たち全員が一部を構成している「太陽系」、「偉大なる生命」は、あなたがたが時間や資源、才能を費やして、殺戮と破壊のためのますます巧妙で容赦のない機械を作り続ける様子を、驚きと恐怖をもって見守っています。あなたがたは、創造し、助け、支え、癒し、教育するために知性を使うのではなく、破壊し、爆撃し、殲滅するために知性を使っています。地球の覚者たちは、戦争をやめるようあなたがたに懇願しています。主マイトレーヤは、あなたがたの愛と優しさを必要とするすべての人々を助け、養い、慈しみ、支えるよう訴えています。あなたがたは、何がなされる必要があるかを知っています。それが可能であることも知っています。リーダーを賢明に選んでください。

 あなたがたの惑星と同様に、人類は荘厳な存在です──真にそうであり、そうした潜在能力を備えています。あなたがたは私たちと神性を共有しています。あなたがたの聖なる閃光は、あなたがたを助けようとやって来る時に私たちのハートの中で燃え上がる炎と全く同じものです。自分たちの民と手を携え、私たちとも手を携えて、私たちが共有している神性を存分に表現するような美しい未来の実現に向けて、共に歩みましょう。

 自分たちがどのような存在になり得るかを考えてみてください。愛の主であり、地球上のキリストでもある、偉大なる「世界教師」が描写した未来を想像してみてください。

 「再びあなたがたに語りかけ、そしてあの『新しい国』へ、『信頼と美と自由の国』へ、あなたがたを連れていくために、わたしはやってくる、ということを告げることができるのをうれしく思う」

 「わたしを受け入れ、わたしに従い、わたしに導き案内させてくれるなら、あなたがたをそこへ連れていこう。そして共に『新しい世界』を建設しよう。恐れも、不信も、分裂もなく生きることのできる世界を、大地の豊かなる資源を、共に分かち合い、わたしたちのいのちの本源と一体となる喜びを、共に知ることのできる世界を、創造しよう。このすべてをあなたがたのものとすることができる。あなたがたはただ最初の一歩を踏み出せばよい、あとはわたしが導こう」

 「わたしに手伝わせてください。道を示させてください──誰も窮乏することのない、より簡素な生活に至る道を。そこでは、同じ日が二度と繰り返されることなく、同胞愛の喜びがすべての人間を通して顕されるのである」

 「わたしの仕事は、導き、案内することである。しかし、あなたがたは喜んで従いてこなければならない。そうでなければ、わたしは何をすることもできない、わたしの両手は『法』によってしばられている。それを決めるのは人類なのだ」

(マイトレーヤのメッセージ第3信、1977年9月22日)

意識と物理学の出会い

ミッチ・ウィリアムズ

 ノルウェーの物理学者、マリア・ストロム教授は2025年11月、意識や不朽の知恵を現代の西洋科学理論と調和させようとする科学論文を発表した。科学誌「AIP Advances」に掲載された彼女の論文「基礎的場としての普遍的意識:量子物理学と非二元哲学を結ぶ理論的架け橋」は、意識は生物学的神経プロセスの副産物ではなく、実際には現実そのものの基盤であるという理論を探求するための枠組みを確立しようとするものである。

マリア・ストロム教授
(Photograph:
NordForsk/Terje Heiestad, flickr)

 ストロム教授は、ナノテクノロジー分野における先駆的な研究で広く知られる著名な研究者である。スウェーデンのウプサラ大学でナノテクノロジー分野の特別教授を務め、スウェーデン王立工学アカデミーの会員であり、研究功労金メダルを受賞している。また、査読付き科学論文を350本以上執筆し、数多くの特許を保有しており、その多くは国内外のバイオテクノロジー企業やエネルギー企業にライセンス供与されている。またここ数年、量子物理学と非二元哲学の関連性についても探求を続けている。

 ストロム教授は、アルバート・アインシュタイン、デヴィッド・ボーム、エルヴィン・シュレーディンガー、ヴェルナー・ハイゼンベルクといった著名な物理学者たちの研究を基に、シドニー・バンクス(1)によって提唱された「普遍的マインド」「普遍的意識」「普遍的思考」という「三つの原理」に基づく数学的枠組みを構築している。バンクスは、「これらの原理は形態がなく永遠であり、空間や時間、物質よりも先に存在することを強調した」。このモデルにおいて、「マインド」とは形態のない普遍的な知性であり、他のあらゆるものがそこから生じる基盤である。「意識」とは「気づきのための普遍的な能力」である。そして「思考」とは、形のない潜在的可能性を客観的な形態へと変換するメカニズム(仕組み)である。


ヴェルナー・ハイゼンベルク
(Photograph: American Institute
of Physics, Wikimedia Commons)

 「不朽の知恵の教え」を学ぶ人にとって、ストロム教授によるこれら「三つの原理」の説明は驚くほど馴染み深いものかもしれない。神智学の中核をなす原理の一つは、「遍在し、永遠で、無限かつ不変の『原理』」が存在し、それについてはあらゆる推測が不可能である。それが宇宙のあらゆる顕現した形態の背後に存在しているというものである。これは、ストロム教授による「普遍的マインド」の説明と非常によく似ている。ストロム教授は「普遍的マインド」を「すべての潜在性の源、創造の原動力であり・・・あらゆる分化と構造化が生じる形而上学的な基盤」と描写している。

 アリス・ベイリーを通してジュワル・クール覚者が記した著作においても(他のところでも)、すべての形態が「活動的知性(思考)」という媒体を通して顕現に至り、「意識」が「不可知の霊」と顕現形態との間をつなぐ役割を果たすという考えが示されている。したがって、「マインド」「意識」「思考」は、「不朽の知恵」の三つの「神聖な様相」と極めて近い関係にある。これらの様相はしばしば、「生命、意識、形態」あるいは「意志、愛/知恵、物質/活動的知性」と表現される。

 ストロム教授はさらに、「意識」とは、時空(および既知の現実すべて)が生じる「根本的な場」であり、ビッグバン以前に存在していた場であると提唱している。量子物理学では、これは量子真空と呼ばれ、あらゆる顕現の可能性を内包する形態のない基礎的状態である。彼女のモデルにおいて、「意識」は、後の物質や形態の進化の副産物として生じるのではなく、この基礎状態そのものである。

 続いて彼女は、形態のない「普遍的マインド」と「普遍的意識」が「普遍的思考」という媒体を通して、分化した状態へと移行する過程のいくつかを記述するための数学的枠組みを提示している。このような移行の結果として、時空の場が、つまり銀河や太陽系、人間といった形態が顕現へと至ることになる。

 ストロム教授はこうした過程の一つを「自己内省と創造的出現」と呼んでいる。「自己内省とは、普遍的意識が自己を自覚することによって分化し得る独特なメカニズムである。この見方によれば、分化は、普遍的マインドが自らの無限の可能性を観察するという内省的な行為から生じる──つまり、意識そのものが形態を生み出す創造的なフィードバック・ループである」。これは、ジュワル・クール覚者が述べた過程とよく似ている。「モナッド」つまり「真我」が、連続する顕現界層や複数の転生を通して、さまざまな表現形態において徐々に「真我」を自覚していく過程のことである。

 彼女が「対称性の破れ」と呼ぶ別のプロセスでは、対称的で、形態のない、未顕現の潜在力が、「思考」によってもたらされる揺らぎを通じて、分化した非対称的なものへと「破れる」。こうした揺らぎは、一つの恒星系、一つの種、あるいは一人の人間のマインドなど、ほぼあらゆる種類の形態として顕現する可能性がある。

 ストロム教授のモデルでは、量子物理学において、「波」の状態にある亜原子粒子は、決まった位置を持たない波動関数、つまり「確率場」として存在するという。それは観測されたときにのみ「崩壊」し、特定の場所において特定の瞬間に粒子となる。原理的にほぼどこにでも現れる可能性があるが、その波は特定の場所に現れやすい確率を表している。

 同様にストロム教授は、「意識」の場は純粋な可能性であり、物質として、人として、あるいは太陽系として顕現し得ると示唆している。その場は、「意識」が何らかの特定の形態で自己を表現するための媒体を提供するという。ストロム教授のアプローチにおける画期的な点は、「意識」そのものが、他のあらゆるものが生じる普遍的な可能性の場を構成していると提唱していることにある。

 これまで多くの科学者が、意識と形態との関連性を指摘してきた。量子物理学において、量子現象を観察する際に、その現象に影響を与えずに観測することは不可能であるというのは、よく知られた原理である。例えば、電子や光子といった亜原子レベルの対象は、特定の瞬間に空間内の特定の位置を占める粒子として現れるか、あるいは、さまざまな方向に広がる「波」として現れるかのいずれかである。しかし、文字どおり、両方の形を取って同時に存在することはできない。それをどのように観測するか──粒子としてか、波動としてか──という選択が、観測の瞬間にその存在を文字どおり決定づける。つまり、私たちの選択がその現実を決定するのである。このような亜原子的な現象と意識との関連性は、物理学において理論的にも実験的にも広く研究されている。

 彼女の理論的枠組みの多くは、物理学におけるこれまでの探求に基づいている。意識と量子論の関連性を確立するため、ストロム教授はデヴィッド・ボームの「内在秩序」理論などを発展させている。この理論は、宇宙は相互につながった一つの全体であり、私たちが知覚する現実は、あらゆるもの、空間、時間、そして意識が内包された、より深い「内在」次元のホログラフィックな投影として機能していると提唱するものである。彼女はまた、ヴェルナー・ハイゼンベルクの「ポテンティア」の概念を引用している。この概念は、波動状態にある量子粒子を物理的な現実ではなく「客観的な可能性」と捉え、私たちが物体を知覚または観察する際に、複数の潜在的な値を持つこれらの波動が、単一の具体的な「実在」状態へと「崩壊」するというものである。彼女はまた、電磁場や重力場といった場が現実の根本的な構成要素であり、物質や質量はエネルギーに対してある意味で二次的なものであり、エネルギーと交換可能であるというアインシュタインの見解も引用している。さらに、意識は唯一無二の分割不可能な全体であり、観察者と被観察者の間の隔たりは人工的あるいは錯覚的なものであるというエルヴィン・シュレーディンガーの視点も挙げている。

デヴィッド・ボーム(Photograph: Wikimedia Commons)

 興味深いことに、これらの現代物理学の先駆者たちの何人かは、哲学や「不朽の知恵」の側面からも多大な影響を受けていた。デヴィッド・ボームとJ・クリシュナムルティは、25年以上にわたり、意識や、思考の性質、宇宙の根本的な実相について、詳細に記録された数多くの深い対話を交わしていた。いくつかの報告によると、アインシュタインはブラヴァツキーの『シークレット・ドクトリン』を机上に置いていたと言われ、ハイゼンベルクにこの本を勧めた可能性すらある。シュレーディンガーは、アドヴァイタ・ヴェーダーンタなどの東洋の非二元哲学の伝統から多大な影響を受けていた。

エルヴィン・シュレーディンガー、1933年(Photograph: unknown author, Wikimedia Commons)

 興味深いことに、『ダ・ヴィンチ・コード』などのベストセラー小説の著者であるダン・ブラウン氏が、2025年に最新作『秘中の秘』を発表したのは、ある種のシンクロニシティ(共時性)である。その物語の主なテーマは、現実の根本的な場としての「普遍的意識」であり、ストロム教授の主張と全く同じである。ブラウン氏がこの小説のために行った調査の多くは、意識が現実の根本であるという同じ基本的な考え方を探求する「ノエティック科学研究所」などの情報源に基づいていた。しかし、ストロム教授こそが、その仕組みを説明するための実際の数学的枠組みを提案し、定式化した最初の人物かもしれない。とはいえ、彼女の考えについては専門家の間で懐疑的な見方がされてきた。

 ストロム教授の論文は、昨年11月の発表以来、インターネット上で大きな関心を集め、科学界でも少なからぬ論争を巻き起こしてきた。今年5月、AIP Advances誌は彼女の論文の撤回を発表し、その数学的枠組みにおける中心的な演算子の一部──例えば、「思考」を表す数学的演算子として用いられたTなど──には測定可能な量が欠けており、したがって、その枠組みを実証的に証明することも反証することもできないと述べた。したがって、この枠組みの今後の改訂版においては、科学界がこれを有効な視点として探求できるよう、数学的な「証明可能性」と実験という厳格な要件に対応する必要がある。

 彼女の数学的枠組みは形式的な科学的障壁に直面したとはいえ、現代の科学的探求を前進させ、科学と、時代を超越した非二元哲学的視点との間に存在する明らかな隔たりを埋めるという点において新たなパラダイムを提示している。その枠組みはまた、意識、生命、物理的現実の関係に対する、一般層と科学界の両方において急速に高まっている関心にも呼応しているようである。彼女はこれまで、自身が提唱したモデルの撤回について具体的なコメントを控えてきたが、この件に関してストロム教授から今後何らかの動きがあるのではないか、と私は推測している。

  1. シドニー・バンクスはスコットランドの溶接工で、1973年に、人生を変えるような霊的体験をした。そこから彼は「マインド、意識、思考の三原則」と呼ばれる一連の洞察を導き出し、それが心理学や自己啓発の分野において、世界的に影響力を持つ運動の基盤となった。

ミッチ・ウィリアムズは、作家、講演者であり、米国イリノイ州カントンを拠点とするシェア・インターナショナルの協働者である。

今月号の内容概説

特集:意識

 シェア・インターナショナル誌のこの7・8月号は、「意識」という中心的なテーマを軸に構成されている[訳注:日本語版では7月号と8月号に分けて発行し、8月号に「意識」に関する記事を掲載予定]。このため、ベンジャミン・クレームの師である覚者による三つの記事が選ばれた。それぞれの記事はこのテーマの異なる側面を提示しており、さまざまな話題が組み合わさって興味深い読み物となっている。進化、科学、マインドと脳の関係、思考の性質、神経系といった要素がこの「特集」の中で豊かに探求されている。ベンジャミン・クレームの記事では、「魂が欲すること」という際立ってシンプルな語句を用いて、魂の役割についてこう言及している。「進化の道は、魂が何であるか、魂が欲することは何か、魂の意志が転生している男女を通して表現しようとしていることは何か、それらについての認識を深めていくことです」

 さらに、今月号の執筆者たちは、科学や数学、物理学、神経学といった分野から、このテーマに対するより幅広いアプローチについて興味深い洞察を提供している。「『サイ(超能力・サイキック)、(超常・パラノーマル)』現象と呼ばれるもの」の世界にまで踏み込み、「意識と物理的世界との関係を調査している」。

 本誌の読者ならお分かりのように、各号ではいつものように、二つか三つの主要テーマが取り上げられ、さまざまな欄で展開されている。ベンジャミン・クレームの師による記事や、補完的な話題を扱う「選集」、読者質問欄などであり、通常はいくつかの関連記事によって敷衍(ふえん)されている。

 覚者方の導きの下に、人類には途方もない未来が差し出されている。ベンジャミン・クレームの師は別の記事でこう記している。「直観の開花を通して、認識の膨大な広がりが人間の前方に横たわる。存在の状態についての認識であり、それはまだまったく人間に知られていないが、覚醒した心(マインド)によって知覚されるのを待っている。すべての意識の拡大の前には緊張がある。人間が今通過している争いと困難のこの時期の後に、平安と落ち着きの時が続き、直観が徐々に開花するための舞台が整えられるだろう。それが起こるとき、人間は、すべての論争を通り越して、神のイメージに似せて創られた魂としての自己の特性を直接知るだろう」(ベンジャミン・クレームの師、「理性と直観」より)

 今月号の残りの部分には、魅力的で参考になる記事が数多く盛り込まれている。アルバニアの「フラミンゴ革命」、マルコ・ポーロの足跡をたどるジェフリー・サックス氏による古代シルクロードの旅、廃棄物から希望を生み出す学生たちが、それぞれの記事で取り上げられている。ジェレミー・レント氏は『エコ文明──すべての人にとって機能する世界を築く』について論じている。私たちは他者の苦しみから目を背けることはせず、パレスチナの人々の不屈の精神と勇気を称えている。秘教を学んでいたアート・ユリアーンス氏は、シャンバラと、その中心から流れ出るエネルギーについての解説を通じて、読者を「神の意志、明らかなる中心」へと誘っている。一方、レオ教皇は新たな回勅でAIについて考察している。「レオ教皇は冒頭で、人類は今日、決定的な岐路に立たされていると述べている。それは『新たなバベルの塔を積み上げるか、あるいは、神と人類が共に暮らす国を築くか』という選択である」。同じように、「裏表紙」でもインスピレーションや指針が示されている。ここでは毎号、賢者の言葉を引用しており、今回はマイトレーヤの助言と保証をご覧いただきたい。 

編集部より

 興味深くもあり、やや不可解でもある――これは、創刊45年を迎えたこの国際誌に対する数多くの反応の一つである。この雑誌は、広告という商業的な汚れを一切受けずに、誇り高く存続してきた。シェア・インターナショナル誌はいつも、独自路線を貫く異色の存在であった。特定の宗教団体とは一切関係がないにもかかわらず、その誌面は、世界教師マイトレーヤを頂点とする、覚者方の霊的ハイアラキーの到来を告げている。それにもかかわらず、その内容や原則の主旨において、経済や環境問題、国際的および地域的なレベルの政治と完全に結びついている。
 世界を変える必要性、あるいはむしろ、世界の優先順位を変える必要性への取り組みによって、本誌は人々を困惑させてきた。飢餓や貧困、不正義、教育、家族の重要性といった問題にほぼ同時に取り組んでいる。これらはすべて、システムの変革を通して地球規模での分かち合いを促進することを目指している。本誌が扱う範囲は、控えめに言っても異例である。意識の進化に焦点を当て、私たち人類は本質的に霊的な存在であり自分自身の運命とこの惑星の集合的な運命を切り開くために転生しているという主張を貫いている点も特筆すべきである。この惑星は、知覚を持つ存在のより大きな包括的領域の一部として、知覚を持つ生きた存在として捉えられている。
 シェア・インターナショナル誌は「希望のハンドブック」である。私たちが責任を受け入れ、緊急に必要とされる変革を起こすならば、輝かしい未来が待っている。そうした取り組みを紹介する今月号の記事をご覧いただきたい。例えば、デイビッド・アッテンボロー卿の生涯と功績を取り上げている。また、フランチェスカ・アルバネーゼ氏が、パレスチナの人々の権利を確立し、国際法と人権条約の枠組みの中で任務を遂行しようとして自身の生涯や勝利、闘争を通して示した、法律や真実、事実、個人的・道徳的な誠実さへの揺るぎない献身についても読んでほしい。 
 シェア・インターナショナル誌は「マイトレーヤのマニュアル」であり、マイトレーヤの教えや、その驚くべき存在、知恵、奉仕、ハートについて記している。裏表紙には、マイトレーヤの歓びと哀しみについてのベンジャミン・クレームによる感動的な説明が掲載されている。
 シェア・インターナショナル誌は「進化のためのユーザーガイド」でもある。ベンジャミン・クレームの師である覚者、マイトレーヤ、ベンジャミン・クレーム自身の著作から集められた知恵にあふれている。人々がどのように自分の進化に関わり、人生への理解を深め、内なるものと外なるもの、その二つを融合させる過程について学ぶことができるかを解説している。
 この出版物は、熱心に実践すれば、読者を地球の境界をはるかに越えた新たな高みへと導くことができる「飛行インストラクターの手引書」であり、ヴェラ・スタンレー・アルダー氏の著書『世俗から荘厳へ』の書評で述べられているように、亜原子的な生命の深淵へと誘う科学ハンドブックでもある。
シェア・インターナショナル誌は「未来への指針のマニフェスト」である。古代の先住民の伝承から現代の読者に届けられる指針である。ロベルト・メンドーサ氏と、未来経済学者クララ・マッテイ氏へのインタビュー記事をご覧いただきたい。
 本誌は「奉仕活動の手引き」でもあり、社会と自己に変化と進化をもたらすための奉仕の本質と重要性について解説している。ベンジャミン・クレームによる奉仕の役割と重要性についての詳しい回答をご覧いただきたい。
読者は、戸惑い、興味をそそられ、挑戦を受ける覚悟をしておくべきである。

『S4:ボブ・ラザー物語』

映画批評:ダグ・グリフィン

 1989年5月、ボブ・ラザー氏はラスベガスのテレビ局KLAS-TVで、調査報道記者ジョージ・ナップ氏のインタビューを受けた。ただし、ラザー氏は正体を隠し、「デニス」という偽名を使っていた。その対談の中でラザー氏は、ネバダ州南部のモハベ砂漠にあるネリス空軍基地近くの悪名高い「エリア51」の一部である、秘密軍事施設「S4」で物理学者として働いていると語った。

 視聴者を驚かせたのは、ラザー氏が、当時9機の地球外起源のUFOを研究していた、米国政府の非公式プログラムの一員だったと主張したことである。彼の仕事は、こうした宇宙船のうちの1機のリバースエンジニアリング(分解工学)、特に推進システムに関して支援することであった。ラザー氏はこの宇宙船を「スポーツモデル」と名付け、直径52.8フィート(約16メートル)、高さ16フィート(約5メートル)と説明した。どうやら、それは液体チタンに似た金属物質で製造されていたらしい。実に異様な機体であり、ラザー氏はそれが他の機体と同様に、人間の手によるものではないと確信した。S4の科学者チームの任務は、推進システムを地球上の材料で再現できるかどうかを解明することであった。

 1989年11月、ラザー氏は再びKLAS-TVのジョージ・ナップ氏の番組に出演し、今回は本人として本名で、内部告発者としての立場を受け入れた。彼は、さまざまな格納庫に保管されていた他の「空飛ぶ円盤」を見た時の衝撃を語った。それらは非公式ながら米国政府の所有物であった。彼はまた、推進システムに使用する反重力装置の開発に関する秘密研究計画が存在することを示す文書を初めて目にした時のことを回想した。その推進システムの一部として、反重力を利用するために、115と呼ばれる元素が使用され、それによってこれらの宇宙船は独特の飛行が可能になっていた。当時、彼はこう述べていた。「地球でこれほど重い元素を合成することは不可能です。……その物質は、超重元素が自然に生成された場所に由来するに違いありません」。S4計画に携わる科学者の間では、回収された地球外宇宙船から500ポンド(約227キログラム)の元素115がすでに回収されていたことは周知の事実であった。

 それから35年以上経った今、ボブ・ラザー氏の驚くべき暴露を改めて検証する新たなドキュメンタリーが公開された。このドキュメンタリーが明らかにしているように、S4施設の存在そのものを積極的に否定することが今もなお「非公式」な方針であり、ましてやそこで行われた研究など論外である。

 『S4:ボブ・ラザー物語』は、映画監督のルイージ・ヴェンディテッリ氏とラザー氏本人が3年以上にわたって緊密に協力し、この映画をできる限り詳細かつ正確なものにした共同作品である。このドキュメンタリーは、物理学者ボブ・ラザー氏の証言、オリジナルの宇宙船(スポーツモデル)と軍事施設の内部空間、特にそれを収容していた「巨大格納庫」の3Dコンピューターグラフィックス(CGI)による視覚的再現、そしてネバダ州の「エリア51」においてリバースエンジニアリングで製作された宇宙船を用いた極秘作戦の存在を示す新たな証拠を組み合わせている。

 4月初旬の公開に先立つプロモーション動画では、次のように述べられている。「UAP(未確認航空現象)、内部告発者、そして政府の秘密主義に対する世界的な関心の高まりを受け、『S4:ボブ・ラザー物語』は、今日の運動の根源を理解する上で重要な役割を果たします。現在語られていることの多くは、ラザー氏が1989年に初めて明らかにした事実に直接さかのぼることができ、この物語は今日、かつてないほど重要性を増しています。『プロジェクト・グラビタウル』[ドキュメンタリー制作会社]の目的は、ラザーの証言を取り巻いてきた数十年にわたる混乱、嘲笑、そして歪曲を払拭することです」

 フォーブス誌の最近のインタビューで、自身の物語を題材にした過去の映画と比べて、この最新ドキュメンタリーをどう評価するかと尋ねられたラザー氏はこう答えた。「比較になりません。ルイージ[ヴェンディテッリ氏]は、細部まで正確にするために、3年以上も私とやり取りを重ねました。制作中は、私に何も見せませんでした。正確さという点では10点満点中9.8点です」

 彼はさらに、S4での研究について、より具体的にどのように感じたのかを尋ねられた。「自分が何に取り組んでいるのかを真に理解したのはいつですか」との問いに彼はこう答えた。「私たちは、重力を発生させる機械を持っていません。重力は物質の特性です。反重力、つまり重力を押し返すものも持っていません。しかし、この装置はそれを可能にします。研究室のパートナーが装置を起動させた後、私は触れようとしました。手が近づいた瞬間、これは地球上の誰かが作ったものではないと悟りました。……興味というよりは、恐怖を感じました。他の文明が作ったものだという認識が頭の片隅にあっただけなのか、それともこの装置が生み出す途方もないエネルギーと、それをどう扱えばいいのか分からないという不安だったのか。……稼働中の小型原子炉をヴィクトリア朝時代に持ち込んだらどうなるか想像できますか。私たちはまさに同じ状況に置かれているのです」

 ドキュメンタリーが示すように、ラザー氏の最初のインタビューから長い年月が経ち、権力者たちが彼の体験談を否定する事例が数多くあった。ラザー氏によると、彼の雇用記録と学歴記録はすべて削除または改ざんされており、特にS4軍事基地やその前のロスアラモス研究所での勤務期間を示す記録は改ざんされているという。S4で彼が勤務していた請負業者「EG&G」とアメリカ海軍は、物理学者としての彼の雇用記録は一切ないと否定している。しかし、映画の中でジョージ・ナップ氏は、ロバート[ボブ]・ラザー氏が問題の期間にロスアラモス研究所と、その後にS4で勤務していたことを示す文書証拠を提示し、この主張が誤りであることを示している。ナップ氏はまた、公式の否定にもかかわらずS4基地が実際に存在することをネリス空軍基地に認めさせた。ジョージ・ナップ氏は、ラザー氏の証言の信憑性を証明するため、ラザー氏がインタビューに応じる前にこの調査を行ったようである。

 『S4:ボブ・ラザー物語』は、1989年にこの勇敢な(しかし広く信用を失墜させた)物理学者が発表した当初の情報を、視覚的にも印象的な形で再現した魅力的な作品である。彼は、自身が関わっていた秘密の政府プログラムについて沈黙を守ることができなかった。このプログラムはそれ以来ずっと、政府によって国民から隠蔽され続けてきた。約2時間のこの作品は現在、Amazonプライム・ビデオで視聴可能である。

『S4:ボブ・ラザー物語』(ドキュメンタリーの予告編からの静止画像)

編集部より

 創刊以来、本誌は幅広い包括的な旗印を掲げて歩んできた。「シェア・インターナショナル誌は新しい時代の思考の二つの主な方向──政治的と霊的──を統合する。現在、世界的規模で起こっている政治的、社会的、経済的、霊的な変化の底に横たわる統合を示し、この世界をより正しい、慈悲深い線にそって再建するための実際的な行動を刺激することを意図する」というものである。この統合の概念の中に、霊性の定義を見いだすことができる──あらゆる生活領域で認められる私たちの本質的な一体性であり、あらゆる構造の中で実践されるものである。大多数の人が望み、切望するグローバル社会を創造するためには、「我々は意識の転換を行い、『霊的』という定義の中に我々の存在のすべての面を含めなければならない」とベンジャミン・クレームは記している。

 このサイトを定期的に訪問してくださっている方ならご存じのとおり、私たちの主要な目的の一つは、「知恵の覚者方」──苦闘する人類を助けるために来られる高度に進化した人々──と彼らの師である世界教師マイトレーヤの存在についてのベンジャミン・クレームの情報を提示することである。彼らは私たちを導き、助言を与え、私たちの問題を解決する方法を示すために来られる。マイトレーヤは、分かち合い、正義、平和に基づく新しい文明を確立する手助けをし、これを可能にするために緊急に必要とされる変革をいかに実行するかを示すために来られる。マイトレーヤには14人の覚者方が同行し、一緒に働かれる。新しい時代へと私たちが歩みを進めていく中で、覚者方は鼓舞し、教え、支え、人類の意識の成長を見守ってくださる。その時代においては、ここで挙げた原則が日常的な経験となり、協力的で、創造的で、公正な地球共同体を保証する社会規範として受け入れられるだろう。

 1982年に本誌が創刊された時、シェア・インターナショナル誌は「世界人権宣言」の第25条を採用した。それは、私たちの原則を非常によく要約していたからである。それ以来、この条項を本誌の奥付に掲載してきた。世界人権宣言第25条がついに実施されるとき、私たちはどんな世界を創造するのだろうか!  私たちが選んだ本誌の名称がすべてを物語っている。「シェア(分かち合いましょう)」──それも「インターナショナル(国際的)」な規模で。

 この定義を強調するため、創刊編集長のベンジャミン・クレームが1982年1月に書いた「霊性」と題する記事の一部を再掲載することにした。この概念は新しいものではないが、非常に幅広い意味合いを持っているため、いまだに世界の主流の見解として広く浸透していない。人々に霊性の定義を尋ねてみてほしい。進歩を阻む根本的な問題が何なのかを尋ねてみてほしい。おそらく、ほとんどの人の答えの中にこの概念は登場しないだろう。

 霊性

 「我々は誤った原理──競争、分割、分離主義、不平等──に基づいた機構を築いてしまった。これらはすべて我々の内的リアリティと完全に対立するものである。内的リアリティは人間の一体性であり、すべての人間に潜在する聖なる特質を分かち合う。内的な輝きの表現を可能にする正しい外的形態が必要である。今日の暴力の多くは、聖なる存在として内的に知覚される己自身についての知識と、その認識を外界に顕現することのできないこととの間に生まれる緊張の結果である。人間をはっきりと分割したカテゴリー ──実質上のカースト・システム──にはめ込む政治経済機構に対して、何のコントロールも持たないと感じる。そして聖なる存在としての己自身とは何の関連もない外的環境に逆らって反応する。己自身と闘い、己の延長としての社会と闘う。これが世界における現在の社会緊張と暴力の多くの根源にある。三重のリアリティ=霊と魂と肉体人間=としての人間の本当の特質について、そして再生誕の法則との関連における原因と結果の法則について、人類を再教育することによってのみ、魂としての人間の本当の表現が可能となる」

 世界がやがて喜びの源として、生きた経験として知るようになることは、この惑星の霊的ハイアラキーが存在するということ、世界教師マイトレーヤと知恵の覚者方が人類と共に在るということ、人生は偶然ではなく計画──神の大計画──があるということ、この生きている惑星上のあらゆる生命と同様に、人類はそうしたリアリティ(実相)の不可欠かつ進化する一部であるということ、そして、私たちの人生には意味と目的があるということである。覚者方はその模範となり、達成する方法を示してくださる。

 こうした基本的な事実を知るだけでも希望の源となり、苦しむ者たちのために希望を行動へと転換する跳躍台となる。日常生活を大計画に沿わせるのを助け、私たちの潜在的な本性である神々となるよう助けること──これがマイトレーヤと覚者方が提供する尽きることのない奉仕である。これらは、今なお存在する古代の真理であり、今日蔓延する残酷さや恐怖によって押し流されることはない。

 こうした霊性の定義や、この惑星における生命の目的への理解と、現在の日常的なディストピア(暗黒郷)の惨状との鮮明な対比は、ハートと良識を持つ者すべてにとって恥ずべきことであり、深く憂慮すべきことである。私たちが来る日も来る日も目にする、意図的に人間性を奪う悪から、見て見ぬふりをして隠れることはできないし、隠れてはならない。混沌の力が私たちの生活とコミュニティーを蹂躙し、分離主義を植え付け、隣人を敵とみなすようになっても、常軌を逸した貪欲と権力に怯むことがあってはならない。「『他者』こそが問題だ」と私たちは教え込まれ、国全体が敵対的で危険なものとして提示される。外交政策と称されるプロパガンダでは、戦争が唯一の解決策として提示される。

 世界がやがて知るようになることは、助けがすぐそこにあるということである。マイトレーヤは言われる。「もしあなたが、わたしに向かって一歩進むならば、わたしはあなたに向かって二歩進むだろう。あなたにわたしの強さを貸してあげよう。わたしはいつもあなたと共にいる」(1992年3月号)。現在の世界情勢がいかに恐るべきものであろうとも、人間性を取り戻し、自分たちが神聖なる全体の一部であるという感覚を取り戻し、平和に暮らし、協力し、すべての人のために正義と自由を確立するために、私たち民衆は行動を起こし、その一歩を踏み出し、力の限りを尽くす必要がある。

今月号の内容概説

 ベンジャミン・クレームの師による記事「人間の役割」には、人類には使命があると記されている。私たちの使命、責任とは、私たちのいのちとこの惑星上のすべてのいのちを守り、育むことである。私たちは、この地球という故郷を守り、育み、そうすることで包括性と意識において進化していく機会を与えられている。「地球が、生きている存在として、その全体にとってそれぞれ欠くことのできない各部分をすべて整えた完全な存在として見なされるとき、新しいビジョンと新しい正常さが普及するであろう。人間は自然の秩序の世話人として自分たちを見るようになるだろう。大計画に沿って、人類の上位も下位も、それぞれの王国が関連し合い、和合と美の中に機能することは前もって定められているのである」

 今月号は、この使命を遂行していく能力を高めるようなアイディアや態度に捧げられている。その能力とは、私たちの前に立ちはだかるものが何であれ、それを排除する能力であり、私たちの進歩を妨げるすべてのものを切り開いていく手助けとなるものである。私たちを惑わせたり、待ち伏せしたりする働きをするかもしれないもの、混乱を生み出すあらゆるもの、真実(リアリティ)・事実・科学・永遠の真理を歪めるあらゆるもの──要するに、転生している魂としての私たち自身の内なる声や目標の感覚、奉仕の可能性から私たちを逸らすすべてのもののことである。そしてもちろん、経験や直観に反するすべてのもののことである。

 世界が人口知能(AI)や仮想知性がどれほど有益かというジレンマに頭を悩ませる中、AIは確かに、気を逸らす可能性のあるもののカテゴリーに位置づけられる。多様なAIとそのさまざまな用途との間の合理的な境界線はどこにあるのか。チャールズ・アイゼンシュタイン氏はその派生問題について考察する一方、リチャード・ウルフ教授は米国という帝国の衰退の兆候を検証する。ヤニス・ヴァルファキス氏は、人生で出会った女性たちに触発された自分の政治的・社会的成長を描き出している。秘教徒のアート・ユリアーンス氏(故人)は「導き(ガイダンス)」という現象を検証している。

 また、人類が繰り返しトラウマ(心的外傷)に陥るのを余儀なくさせている未解決の問題にも立ち返りたい。私たちが自らの性質の中にあるさまざまな傾向や弱点を理解し、折り合いをつけるまで、このトラウマは続くだろう。クレームの師による簡潔だが示唆に富む追加の記事では、国際社会から小規模なグループに至るまで、世界を脅かす可能性のある傾向が指摘されている。覚者はこう警告している。「人間はすべてのものを新しくすることも、あるいは世界を破滅させることもできる力を持つ。これまでに、そのような全能が人間の掌中にあったことはなかった。この力の正しい使用を保証するためには、今日めったに見られない知恵の表現が要求される。それを人間は己の裡に見いださなければならない、さもなければ死滅である」 

 それでも、サックス教授とシビル・ファレス氏はこう主張する。「まだ一筋の希望は残っている。現実(リアリティ)は頑固なものだからである」。現実(リアリティ)とは頑固なものであり、遅かれ早かれ、最も惑わされ迷わされた人々さえも、明瞭さと真実によって支配されるようになるに違いないことに感謝しなければならない。そうすれば、私たちは直観と一体感を取り戻し、現実(ルリアリティ)に立ち返り、進化の大計画に奉仕する方法を見つけることができる。
今年を締めくくるにあたり、読者の皆様にマイトレーヤと覚者方の真の祝福があることをお祈りします。「マイトレーヤは彼の後ろに立つ者、平和と正義、自由と愛を貴重に思う者の究極の勝利を疑わないことを念頭においておきなさい。マイトレーヤは、これらが人間存在の主動因であることをご存じであり、すべてにおいてこれらに最高の価値が付与されるのを見届けるために来られる」

注:1月より、本誌[英文誌]のウェブ版は以下で閲覧可能です。
https://share-international.org/resources/magazine/

[訳注:今月号の英文誌は、記事が非常に多くなっているため、日本語版ではその一部を2026年1月号、2月号に掲載します。なお、英文誌は1月からウェブ版に移行しますが、日本語版については紙媒体での発行を継続します]

今月号の内容概説

今月号では、インスピレーションを受けるとともに与えている人々のグループを集めた──ディナーパーティーで語り合うような、素晴らしい対話になるだろう。彼らの声は誌面を通して読者に語りかけ、私たち一人ひとりの裡にある最高のものに対し、立ち上がり、声を上げ、可能な場所と時において行動を起こすよう促し、活気づけ、呼びかけている。そうした賢明で勇敢な言葉、私たちの人間性への、共通のハートと希望への、力強い呼びかけを引用したい。
「世界は一つであるのに、いかで二つの世界が存在し得ようか。法はすべての人間に対して同じであるのに、いかで分割があり得ようか」――ベンジャミン・クレームの師
「過去のものに固執するのではなく、あるべき姿を形作らなければなりません」――アル・フセイン(元国連人権高等弁務官)
「行動を起こし、私たちには物事を変えることができると認識するのは大切なことです。それが他の人々の行動を促し、私たちは独りではなく、私たちの行動がさらに物事を変えていくことを知ることにつながります」――ジェーン・グドール(霊長類学者、自然保護活動家、人道主義者、国連平和大使)
「私は皆さんが、正義、自由、平等を求める世界的な蜂起に加わり、政府や機関に強力な圧力をかけるよう強く求めます」――グレタ・トゥーンベリ(気候活動家、人権擁護者)
「真実と信頼が欠けると、法は茶番となる。ニュースは見せ物となる。科学は単なる意見の一つにすぎなくなる」──ミア・アモール・モトリー(バルバドス首相)
「恐怖心が行動を妨げます。もしあなたがすべては良くなるだろうという確信を持つならば、あなたの行動を抑制する恐怖心から解放されて働くことができます。あなたが全く行動しなくてもよいということを意味しません。それと逆です。あなたが信頼して、恐怖から解放されればされるほど、より役に立つことができ、あなたの行動の範囲もより大きくなるのです」──ベンジャミン・クレーム
「普通の人々は、地域社会をより良くするために、繰り返し素晴らしいことを行っています。……希望はより良い明日への導きの光となるはずです」──ニック・ロウルズ(「憎しみではなく希望を」創設者)
「やがて人間は、大勢の人々の苦しみは総体の病であることを理解し、そして正義のみがその治療法であることを理解するだろう」──ベンジャミン・クレームの師
11月号に掲載されたこうした声は、日々の喧騒を超越し、人々と地球のための行動を通じて希望を差し出している。

マイトレーヤの手

「私の助けはいつでもあなたがたの意のままである。
 ただ求めればよいのである」

マイトレーヤの手形

「わたしの手があなたがたを導き、保護する」
(マイトレーヤからのメッセージ第90信)

 2001年10月号に、手の写真が1ページ全部を使って掲載された。これはマイトレーヤの手形の写真であり、バルセロナのバスルームの鏡に映されたものである。ベンジャミン・クレームがこの現象について説明した。

 それは素晴らしい手形です。それは「リアル」であり、3次元的です。それは磔の後のイエスの身体を包んだトリノの聖骸布の痕跡のようです。それはまた、途方もない治癒の特性を持ちますが、しかし、マイトレーヤの手の場合はエネルギーは写真の中に宿っているのではありません。あなたの手をその上に置くか、あるいは単にそれを見てマイトレーヤからの治癒や祝福や援助を願えば、マイトレーヤからそれが喚起されます――カルマの法則に応じて。フォトコピー(写真複製)も同じように働きます。
 これは途方もないことです。それによってマイトレーヤのエネルギーが、援助が、それを願う誰にでも、何らかの方法で利用できるからです。

今月号の内容概説

 今月号は、人類の善と悪、極悪と優しさ、そして最高の美徳を浮き彫りにする力強い内容となっている。読者の皆様がこの10月号によって鼓舞されることを願う。
 今月号の誌面には、読者に希望を与えてくれる内容が掲載されている。例えば、ベンジャミン・クレームの師による「一対の極」という記事には、次のような慰めとなる言葉がつづられている。「すべての人間に内在するものは完全無欠への願望であり、善きもの、美しいもの、 真なるもの──すなわち魂の属性──を表現したいという衝動である。行動がいかにぐらついたものであろうとも、それがいかなる表現方法をとろうとも、より良いものへの欲求を持たない者は誰もいない。裡にこの願望を持たない者はいない」。この言葉は──日々の現実を目の当たりにすると──同胞の人間の本性は最悪だと信じてしまいがちになる現代において、どれほど慰めとなることか。同じ記事の後半では、「葛藤や戦争、暴力や憎悪は、人間がその本当の特質をいまだ実演することができないために現れるのであり、通り過ぎていくものにすぎない」という考え方が示され、いっそうの心の安らぎが得られる。
 いくつかの書評や特集記事では、人類が真の神聖な存在としての潜在的可能性に到達するのを阻む、根深い問題の根源を解き明かしている。グラハム・ピーブルズ氏は「視点」の記事で、「新自由主義は本質的に分断的で不公正であり、したがって平和や社会正義をもたらすことはできない」と記している。私たちが樹立したこの世界秩序と政治経済システムは、抑圧や、仕組まれた政権交代、侵略、最も残忍な戦争によって維持されてきたため、いずれはこのような事態になるということを、私たちは認識すべきであった。こうした主張の真実性は、ミッチ・ウィリアムズ氏の著書『ザ・ラケット──反骨のジャーナリストがアメリカ帝国に挑む』で裏付けられている。同書の最終段落では、私たちが自らを救うためには、こうした陰謀を暴き、理解しなければならないという考えが強調されている。「秘教的な観点から見ると、経済と政治の領域に蔓延するこの問題は、蔓延する物質主義の分離や利己主義、貪欲さを象徴し、より霊的な人生観を体現する統合、共有、そして協力に反抗するものである」。グレアム・マクストン氏の新著、『西洋的思考の愚行』というタイトルの本は、私たちの思考そのものが誤っており、導き出される結論も誤りだと指摘する。意識の座はどこにあるのか、と彼は疑問を呈している。脳なのか、それとも……? 彼はやがて、一体であるという感覚に到達する。「宇宙全体が私たちの中に存在している。それは、私たちの周囲で発展し進化している、生きた、意識ある宇宙である」
 マイトレーヤによる米国の現在の傾向についての洞察は、読者に強い衝撃を与える。その一方で、御自身による分析や他の思想家たちの分析を通じて解決策も示している。
 ガザへと向かっている船団のことも取り上げられているが、本号が読者の郵便受けに届く頃には多くの出来事が起こっているだろう。ガザについてのドキュメンタリー映画『ヒンド・ラジャブの声』では、亡くなった家族に囲まれた子供の最後の絶望的な数時間について知ることになる。
 ポーリン・ウェルチ氏は軍産複合体の影響について論じ、ジェイソン・フランシス氏のインタビューでは、刑務所における読書の重要性に関する興味深い洞察が明らかにされている。
 ベンジャミン・クレームの師は、人間が本来持つ神聖な可能性を最大限に発揮して生きるという、究極の目標の達成について次のように述べている。「人間は永遠の魂であり、それが物質の中に飛び込んで、そのために物質が強いる限界に従属させられる。完全を求める人間の闘いは、これらの相対する二つの極にある特性を完全なる和合と解決に導くことを伴う」