
覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
腐敗行為の終止
今月号の内容概説
視点
「私たちが持っているものはお互いだけ」
マルク=アンドレ・セロス著
『世界の起源:共生』
ドミニク・アブデルヌールによる書評 第二部
米国と英国に羞恥心があれば、
パレスチナを国連加盟国として歓迎するだろう
ジェフリー・D・サックス、シビル・ファレス
ウォー・オン・ウォント
それでもわれわれは立ち上がる: 連帯と抵抗のフェスティバル
死亡時の脳研究により、 生死の境界の曖昧さが判明
エリッサ・グラーフ
ジョナサン・グレイザー脚本・監督作品、 2023年
「関心領域」
フィリス・クレームによる批評
星/恐ろしい事態のただ中で夢を生きる
時代の徴
奇跡が世界に溢れる 他
環境に関する良いニュース
存亡の機なのか? ファシズムの危険性
フェリシティ・エリオット
勇気と真理-選集
Courage and truth-a compilation
すべての人のためのより良い未来
国際女性デー:「私たちは、はるかに速く進まなければなりません」
科学 (第二部) 心理学
アート・ユリアーンス
共有社会のための教育
ジェイソン・フランシスによるミカル・セラ氏へのインタビュー
編集長への手紙
信の問題 他
読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
ますます諸国家は、昔から続いてきた問題、すなわち腐敗行為を認知し始め、それを深刻に受け止めて対処し始めている。世界のある地域では、腐敗行為は何世紀ものあいだ生活様式になってきた。それはもちろん、多数の人々の犠牲の上に少数の者たちを利してきた。数え切れない長い間、腐り切った指導者や強力な政治家が、臣民や市民に賦課した税金の上に富を増やしてきた。現代では、西洋の大企業が大規模に“勘定をごまかしてきた”ことが発覚している一方、東側においては、すべての取り引きが、誰かの手に“賄賂をつかませる”ことを必要とする習慣が当たり前になっている。
腐敗行為は特定の民族や国家に特有であり、ある社会では、大統領や総理大臣から警察やスポーツに至るまで浸透している。最近の選挙が示したように、自由と民主主義を奉じているはずの国々においてさえも、選挙の腐敗は蔓延する。そのような腐敗した政府は失敗し、その国民を裏切り、そうすることで統治する権利を放棄するのである。
そのような腐敗の直中で、信頼を生み出すことは可能だろうか。信頼なしには人間の未来はまさに荒涼たるものである。信頼なしには、より公正な資源の分かち合いはむなしい望みであろう。信頼なしには、われわれの惑星という家を維持するために必要とされる包括的な意思決定は決してできないだろう。神聖で有益な信頼なしには、人間は地球という惑星の管理人としての権利を喪失するだろう。
そのようになるであろう。かくして人間は、即刻、社会のすべての層に、地球上の生活の隅から隅まですべてに染み込んでいる腐敗の腐食的影響に真剣に取り組むべきである。
人間がこれをなすのを助けるために、マイトレーヤは様々な形で現れる腐敗行為の腐食的影響を人間に示そうと骨を折られるだろう。もし人間が本来の特質なる神になるためには、欺瞞とごまかしの古いやり方を放棄しなければならない。深刻な環境問題に取り組むために、人間は信頼のうちに共に働かねばならないことを、彼は説明されるだろう。信頼なしには、できることはほとんどないことをマイトレーヤは強調されるだろう。諸国家の指導者たちは彼ら自身があまりにも腐敗の中につかっているので、彼らは誰も信頼しない。
人間が必要な信頼を生み出すためには選択は一つしかないことをマイトレーヤは示されるだろう。この豊かな地球の産物を世界中により公平に分かち合うことであり、そして豊かさの中で死んでいる何千万の人々の飢餓と貧困を永久に終わらせることである。
指導者たちはマイトレーヤのことばに耳を傾けるだろうか。多くの場合、おそらく最初は否であろう。しかし間もなく至るところにいる民衆が耳を傾け、マイトレーヤの助言の賢明さを知るだろう。彼らはマイトレーヤの賢明なことばに全面的に同意し、彼の大義を支持するだろう。世界の世論は自分たちの声と良き指導者を見いだすだろう。その力に対して、貪欲な独裁者や腐敗した政治家の妨害しようとする声は次第に消えていくだろう。そのようになるだろう、そしてこの世界の浄化と変容が始まるだろう。
(シェア・インターナショナル誌2005年4月号)
ベンジャミン・クレームの師である覚者は、蔓延する腐敗とその解決策について熟考するよう読者に求めることで、基調を打ち出している。その解決策とは、信頼に基づく世界資源の公平な分配である。それなしには、世界の未来は寒々としたものになるだろう。ジェフリー・サックス氏とナオミ・クライン氏の声は、私たちの難題の概略を描き、現在の諸々の危険を指摘している。心理学の発展を振り返ると共に、グレイザー監督の映画『関心領域』の批評記事では、権威主義社会で人々の心と魂に何が起こるかを検証し、ファシズムの心理学について考察している。死の瞬間の脳活動に関する研究は、自然界における共生の不思議についての調査と同様に、新たな洞察を提供している。イスラエル人とパレスチナ人に居場所を提供する「共有社会のためのセンター」の事務局長へのインタビューは、生活のあらゆる分野における共生の必要性を改めて強調している。この危機と腐敗の時代において、勇気と真理はかつてないほど重要であり、12歳のパレスチナ人の少年はその両方を見事に体現している。ベンジャミン・クレームの知恵と洞察は、質疑応答のページを埋め、教訓と方向転換をもたらす不可避な未来を私たちに垣間見せてくれる。
Q:私たちはすでに荒野の体験をしているのですか。
A:いいえ。アメリカにとっては「荒野の体験」はどこの国よりもおそらく厳しいだろうと思います。なぜなら、アメリカは多くの快適さ、多くの資源の誤用に慣れているからです。
先進国は特にもっと質素に生活することを学ばなければなりません。世界の生活水準の不均衡を全く考慮しないで、現在のペースで世界の資源を強奪し続けることはできません。もしそれを続けるならば、この惑星の生態系は完全に破壊されるでしょう。樹木ははぎ取られ、水はさらに汚染され、空気や土壌も同じく汚染され、私たちは中毒死してしまうでしょう。私の師は「すでに汚染は、世界における殺人者のナンバーワンである」と言っています。それは免疫系を破壊し、その結果様々な病気による死をもたらしています。資源の悪用があまりにも致命的なので、方向転換をしない限り、10年または15年以内にこの惑星はほとんど住めなくなるでしょう。
アメリカは他の国々よりも責任があります。なぜならアメリカは大きくて貪欲であり、悪用するための資源を持っているからです。アメリカの人口は2億7,000万人ですが、その大部分は世界中の誰よりも高い生活レベルで生活しています。(すべてのアメリカ人ではありません。アメリカには3,000万の貧困所得線以下の人々が住んでいます)。イギリス、フランス、ドイツ、日本には、アメリカ人のように浪費生活をしている人々もいます。しかし、最高生活レベルはアメリカにあります。最高というのは生活の質ではなくて、資源の消費の面に関してです。アメリカは世界のどの国よりも多くの資源を消費しています――世界人口の5%の人たちが、世界の資源の50%を消費しているのです。
もっと悪いことには、資源が備蓄されています。アメリカの山脈には洞窟に至るトンネルがあり、その洞窟には絶え間なく食糧の備蓄がなされているのです。すべてのいわゆる「戦略的な備品」が、原爆でも貫通できない文字どおり破壊不可能な山脈の中の倉庫に備蓄されているのです。そこにはすべての薬品があり、チタニウムのような様々な金属、緊急時に使用し得る科学的な資材があります。そのような緊急事態は起こることはないのですが、政府はそれを知りません。彼らは何百兆ドルというお金をこの備蓄に投入しました。そのお金を使えば、ずっと以前に、飢えた無数の人々の生活を変え、清潔な水と定期的な食糧を与えることができたでしょう。これらの物品は大量にそこに置かれたままになっており、決して使用されることはないでしょう。
もし将来戦争があるとするならば、それは本当に短い戦争になるでしょう。戦略的な備蓄は必要ないでしょう。戦争は数週間で終了し、世界は人間が住めない状態になるでしょう。私たちはすべて殺されてしまうでしょう。最初の核の一撃で終了しなくても、核爆発に続く化学兵器・生物兵器による戦争がもたらす毒ガス雲によって人間は死に絶えるでしょう。それは、地球上のすべての生命の完全な荒廃をもたらすでしょう。そのようなことが過去に何回か人類を脅かしてきました。私たちは、何回か宇宙の兄弟たちによってそのことから救われてきたの
です。
もしその恐怖が再び襲ってくるならば、覚者方が、もし必要ならば宇宙の兄弟たちが、その破局を避けるために介入されると私は確信します。広島と長崎に落とされた原子爆弾を造るための情報はハイアラキーによって与えられ、連合国側の科学者に譲渡されました。そのことを実行する権限は世界の主サナット・クマラによって与えられました。その情報は戦争を終わらせるために、そして連合国側を勝利に導くために与えられたのです。二つの陣営は、1942年の何カ月もの間、核分裂をコントロールするための秘密を求めて互角の競争をしていました。ハイアラキーはサナット・クマラにアプローチして承認を求めました。そこで、世界の主、サナット・クマラは、原子力のこのような使用に関与することになったのです。
シェア・インターナショナル誌は、新しい時代の思考の二つの主な方向――政治的と霊的――を統合する。