Science, thought and fact ──a compilation
「科学、思考、事実」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第1巻と第2巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。
ほどなく、科学に対する新しいアプローチが、われわれがその中に生きるあの実在(リアリティ)に対するわれわれの姿勢を完全に再調整させる道を開くだろう。すべてが一体であり、われわれが知る各断片は他のすべてと密接につながっており、その関係は数学的に決められる特定の法則によって支配されており、各断片の中に総体の潜在力が存在するということを、新しい科学が人類に示すだろう。この新しい知識が、人間の、世界についての体験とお互いについての体験を変え、神と人間が一つであるという真理を確認させるだろう。
(『覚者は語る〔1〕』─新しい文明─より)
わたしの任務は、あなたがたに神への道を示し、あの単純な径を描き、あなたがたの手を取って、神の聖なる足下に連れて行くことである。そして神の大計画を完了する。わたしの覚者たちもあなたがたと共に居る。あなたがたの中に居る彼らの数は増えていく。あなたがわたしたちを見るとき、神の時が来たことを、理性と愛の時代が始まったことを、いのちの意味が甦り、愛の原理が実践され、神の意志が成就されたことを知るであろう。
(『いのちの水を運ぶ者』第96信より)
私たちが一般に科学として知っているものは、覚者の観点から見れば、低位マインドの活動です。しかし、低位だからといって劣っているという意味ではありません。それは単にマインドの低位様相であり、頭脳を使って今日の科学を、具体的な科学を創造しています。
科学には三つのタイプがあります。具体的な科学であるテクノロジーがあり、哲学的、理論的、抽象的な、高位マインドの科学、例えばアインシュタインの科学があります。覚者方が使うサイキの科学、つまりホワイトマジック(白魔術)もあります。それは他の科学と同じように科学ですが、目には見えません。ただし、その結果を見ることはできます。……
これらすべての科学は、知識と思考を異なったレベルで適用したものです。すべての科学は、顕現した宇宙のすべてのものがエネルギーであり、エネルギーは思考に従うという根本的な原理に関連しています。
(『多様性の中の和合』)
科学とテクノロジーが繁栄することは疑いない。科学の発見を通して、生命の神秘が明かされ、宇宙のエネルギーをコントロールする時代に入りつつある。われわれのテクノロジーもまたこれらの発見によってもたらされる挑戦に適応するにつれ、さらに高度なものになるだろう。われわれは、適切なバランスが維持されて、科学の業績と資産が、人類がそれに仕えるのではなく、それが人類に仕えるような線に向けられることを確実にしなければならない。
あなた方がこれを成すのを助けてあげよう。わたしたち覚者の仕事は、正しいバランスを維持する道に沿う新しい社会の発展を監督することであり、人間の必要を侵害するものは何であれ、わたしたちの推薦を受けることはないだろう。美と適合感が試金石となるだろう。見苦しくて機械的で人間の精神(スピリット)に害のあるものはすべて避けられるだろう。目標は、人間とその環境との間に正しい関係を完全な自由と調和のうちに維持することであり、そしてテクノロジーと科学の発達すべてが人間の必要によりよく仕え、実在(リアリティー)の特性をよりよく知ることの助けとなることを保証するだろう。
(『覚者は語る〔1〕』─新しい時代の生活─より)
メンタルへの極化は、意識を情緒界からメンタル界に徐々に移転させていく結果として起こるのであり、最初の二つの段階のイニシエーションにまたがって起こります。人類の情緒体は最も強力に発達した器です。それを完成させるのに何百万年もかかりました。そして殆どの人はその情緒体の行為によって(または正確には、その器をつくっている情緒界のエレメンタルによって)支配されています。ジュワル・クール覚者は、あなたたちが世界に与えることのできる最大の贈り物は情緒感情の器(アストラル体)を統御することである、と書いています。メンタル界からこの統御が行われるのであり、達成するのに多くの転生(少なくとも数回)を要します。情緒界(全部で七つのレベル、亜界がある)は錯覚やグラマーの界です。グラマーの霧がメンタル界の光によって消散されると、意識の極化がだんだんに移行します。多くの人は感情的過程と知的過程を混同します。実際には感情的反応を情緒的想念のなかに覆っているのに、情緒的想念を思考と間違え、自分は「考えている」と想像するようです。ですからマインド(識心)を集注させるもの、あらゆる状況の中で知性を活動させ、あるいは知性の反応を呼び起こすものは何でも、極性の転移の速度を速めます。瞑想はどんな種類のものであれ(ただし、しばしば瞑想と間違えられるあの消極的な夢想を除いては)いずれもこの方向への主要な動力です。あらゆる状況において、特に最も心を乱されるような状況において、自己の反応をできるだけ非個人的に正直に見つめることを勤勉に行う決意。自分の光線構造の理解──従って自分のグラマーの理解。人類に奉仕するために自己の生涯を捧げること──従ってより大きな非自己集中化につながる。これらすべてが意識を高位の界に移転させる助けとなり、かくして人生のそれぞれの状況に魂の光を持ち込むことができるようになります。
(『マイトレーヤの使命 第1巻』)
……単科大学(カレッジ)が設立され、最も有能な学生たちに、魂の科学を含めた新しい科学の初歩のレベルが教えられるだろう。この新しい科学は、目に見えるもの見えないもの、亜原子レベルのものからコズミック(宇宙)レベルのものまで、自然環境のすべての面を網羅するだろう。このようにして、見えざる世界の栄光についての新しいビジョンが人間に与えられるだろう。異なった分野の間に協力の精神が育てられ、新しい、より広い、より包括的な見解が現在の断片的なものに取って代わるだろう。このようにして覚者たちは働くだろう──人間のマインド(識心)を刺激し、強化し、さらに新しい高みの探求と達成へと鼓舞する。
(『覚者は語る〔1〕』─覚者たちは世に在る─より)
人間社会のすべての機構が、聖なる光で輝かねばならない。すべての人間の思考のしかたが、裡なる神を顕さねばならない。この真理が、我が友よ、変化の基礎にある。これを知るとき、あなたがたは喜んでこの必要を受け入れるだろう。
(『いのちの水を運ぶ者』第96信より)
将来、人間のマインドの発達とともに(人間のマインドはまだやっと顕現し始めたところです)、私たちは人間のマインドに反応する一段と優れたコンピューターをつくり出すでしょう──科学者たちはすでにこれをつくり始めています。これらは完璧に反応し、私たちが日常生活で使用するすべての加工品を作るようプログラムすることができるでしょう。これは人類に余暇を与え、私たち自身の本質と創造性の探求へと人類を解放するでしょう。今日のロボットは、将来のコンピューターを特徴づける、信じられないような知識とは比べ物になりません。それは私たちが想像する方法で創造することを、思考によってプログラムされるコンピューターです。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』)
ダーウィンおよび彼の考えに正しく従った者たちは、われわれはすべて意識の発達に従事しているということを大体において無視しており、人間の外的な肉体的発達のみを描写する。人間の肉体はほとんど完成の段階に到達しており、さらに成し遂げるべきものはほとんどない。しかしながら、意識という面からは、人間はその開花に向けてほとんど最初のステップすら踏み出していない。その開花は人間がまさに神性を内在させていること、すなわち魂が転生しているということを証明するだろう。いつの日か、魂の事実が科学によって証明され、一般的に受け入れるようになるだろう。そして古い意見の対立は癒されるだろう。
(『覚者は語る〔2〕』─進化論 対 創造説─より)
すべての知識はコンピューターの中に入力されます。それはインターネットとか、世界知識バンクとか、世界智恵バンクとか呼ぶことができるでしょうが、そこでは、智恵、つまり何千年にもわたる啓発された書物からの思想や知識が入手可能となるでしょう。最新の発明つまり発明の過程を早める科学的知識はこの同じ情報の源に収められて、世界の誰にでも、どこにいても入手可能になるでしょう。……
研究の一つの分野と別の分野が関係づけられることで、非常に急速な科学的、科学技術的進歩が得られるようになるでしょう。純粋科学と技術分野の科学とを分けることはできますが、その双方が私たちには必要です。両者とも同じ人類の意識の拡大の一部分なのです。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』)
わたしの臨在は人の心に新しい驚異の感覚を呼び起こす。己の裡を、そして周りを見回して、人は、夢見ることも出来ないような知識と、ただ願うことしかできないような知恵と、己自身のものであると知っているあの愛の表現、これらを一望のもとに見渡せるような感覚を得る。これが確かなことを知り、恐れるでない。
(『いのちの水を運ぶ者』第103信より)
現代の科学は細胞構造を分析して、すべての原子の中心に電子をその周りに持った核があることを示すことができました。そして宇宙にあるすべての原子が同じような方法でつくられていることを示しました。顕現された宇宙にエネルギー以外の何も存在しません。完全に科学的な見解と、秘教学徒がもつものとの違いは、秘教徒はさらにそれを推し進めて、まさにすべてがエネルギーである、しかしエネルギーは思考に従い、思考によって作動される、と言います。思考はそれによって創造が起こるその代理機関です。
(「不朽の智恵の教え」『マイトレーヤの使命 第3巻』)
……正しい判断と反応には、バランスの取れた見解が望ましいのは明らかである。現在の状況の中で、憶測と噂が影響力を持ち、見守る世界の活力を消耗させる。
第一の優先事は、事実についての本当の知識である。しかしながら、これは見つけることが難しい。非常に多くの声が、様々に矛盾する情報を繰り返し唱え、または叫んでいる。あまりにも多くの意見が、あたかも事実であるかのように扱われており、尊重して耳を傾ける価値のあるもの、信じられるものはほとんどない。そのような状況のもとでは、慎重さと抑制を促すことが賢明である。
(『覚者は語る〔1〕』─権力のグラマー ─より)
自然界とその裡に働くフォース(エネルギー)についての古い、機械的な見方は急速に消えつつあり、すべての顕現の基礎にある和合について新しい認識が目覚めつつある。すべてがエネルギーであり、エネルギーと物質は一つのリアリティー(実相)の異なった状態であり、想念によって影響され得るという概念が広範囲に受け入れられつつあり、人々の人生観を変えつつある。人々はますます急速に啓発されており、間もなくこの事実を実演するための方法とテクノロジーが発見されるだろう。これは将来の人類の進化にとって深い意義がある。
(『覚者は語る〔1〕』─意識の成長─より)
私たちが話しているのは、ただコンピューターを操作するだけでその分野にいる人々に閃きを与えることのできる有益な知識、蓄積された諸発見、テクノロジー、諸科学の貯蔵庫のことです。彼らは本を買う必要はありません。自分たちの知識に欠落している部分を誰か他の人が見つけてくれることに希望を託す必要もありません。そこにあるでしょうから。私たちがこの知識体系を分かち合うとき、それに利用価値があると思う人誰でもがそれを入手できるとき、発見や科学や技術の全過程が驚くほど早まるでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』)
意識してかしないでか、人間は自分たち自身を追い越して、すべての予想に反して、新しい啓示を受け、新しい光と知識を受ける用意ができた。人生に新しい意味と目的を見いだし、その増大する認識をテクノロジー(科学工業技術)や科学やまったく新しい関係の中に実証する用意ができたのである。
理由なくして、「生徒の用意ができたときに師はやって来る」と言われてきたのではない。このことは個人におけると同じく、集団の規模においても真実である。今日、生徒としての人類は、試され、試練を通過した世界の弟子としての人類は、新しい人生に、人類種族への奉仕の人生に入る用意がある。
(『覚者は語る〔1〕』─新しい光、新しい理解─より)
いにしえの聖者や覚者方は神性とそれの表現である人間、自然、そして様々なハイアラキーや王国との間にある様々な関係と連結を公理として認識していました。やっと今日に至って近代科学がそれを探求し始め、そしてそれが真理であることを発見しました。そしてそれが人類の意識における変化を起こさせているのです。まず人類の指導的グループの意識に転換が起こった結果、そして彼らの探求や書物や教えの結果として、あらゆる種類の出版社やメディアがこれを取り上げたために、この認識が徐々に世界に流れ出ています。
(『マイトレーヤの使命 第2巻』)
レオナルド・ダ・ヴィンチ、シュヴァイツァー、ベートーベン、プラトン、シェークスピア、ガリレオ、アブラハム・リンカーン等々、いくらでもあげられます。これらのイニシエートたちの出現は人間の進化の徴であり、すべての芸術、すべての偉大な科学的発見もそうです。原子の探究、物質がエネルギーであるということの発見、自然界の構成単位そのものからエネルギーを放出することができるということ。これは途方もないことです。偉大な科学です。そしてわれわれが、それを安全に、破壊の目的の代わりに、すべての幸せのために使うことを学ぶとき、このエネルギーは、われわれの想像を超える文明を建設する基礎を与えてくれるでしょう。
(『世界教師と覚者方の降臨』)
人類を取り巻く問題を、わたしはよく知っている。多くの変革が必要なことも、よく知っている。しかし同時に、人間の裡に、知ろうとし、意識を高め、くもりをつきやぶって見極めようとする願いも見える。この知ろうとする衝動こそが、人間の最大の才能である。人が神への道を知るとき、この才能が創造的に壮麗に開花するであろう。
(『いのちの水を運ぶ者』第9信より)