2024年12月号目次

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
パイシス (双魚宮) からアクエリアス (宝瓶宮) へ/ 将来の一対の柱

今月号の内容概説

視点
ネタニヤフ氏に対するICCの逮捕令状は
米国の政策と共謀に対する告発でもある
ジェフリー・D・サックス

100歳のジミー・カーター氏が勇気とは何かを示す
ムスタファ・バルグーティ

ジミー・カーター ー 奉仕の生涯
エリッサ・グラーフ

米国の医療におけるホメオパシーの忘れられた歴史
ジェリー・カンター氏へのインタビュー ジェイソン・フランシス

気候問題のために 「闘う準備はできている」
ジェシカ・コーベット

ジェノサイド疲れに陥らないでください

S.O.P.-われわれの惑星を救え!
生物多様性に関する COP16 の成果 他

時代の徴
空の徴/世紀の彗星

立ち会って―個人的なメモ

失われた世紀:スティーブン・グリア博士による英国での映画試写会と会議
ダグラス・グリフィン

核戦争の危険性をタイムリーに思い起こさせる
ポーリン・ウェルチ

COP16後の自然保護を再考する
カルロス・エイドリアン・ペレス

先住民による再生と復元の成功物語

人類 (2)
アート・ユリアーンス

奉仕と弟子 — 選集
Service and the disciple - a compilation

編集長への手紙
すべての文明は終わりを迎える 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

パイシス(双魚宮)からアクエリアス(宝瓶宮)へ

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 この現在の時代の中に保存されなければならないものがたくさんある。なぜなら、われわれは、今歴史の中に急速に消えつつある「パイシス(双魚宮)の時代」が残してくれた多くの価値と遺産を忘れてはならないからである。もちろん、「個人性」という偉大なる特質がパイシス(双魚宮)の栄光として挙げられるが、過去2,000年のパイシス(双魚宮)の体験に帰するその他の贈り物がある。

 新しい、より確固とした理想主義は何千万の人々の心(ハートとマインド)を豊かにし、かくして世界の偉大な宗教の誕生と広まりを生じさせ、それと共に、基本的に滋養のある、文明的な思考をもたらした。知ろうとする欲求、旅し、交易する欲求がそれまでになく盛んになり、文字通り新しい世界が人間の驚嘆した目に現れたのである。不可避的に、初期の交易は貪欲な搾取と併合に発展し、帝国が生まれ、そして富と力が増大した。英雄的な征服者たちは、しばしば、自分たちが文明化させ啓発する使命を持ち、“野蛮人”を“救う”必要があり、金や香辛料の交易が、故郷から遠く離れての彼らの存在の真の理由ではないと――間違って、しかしときには正しく――感じたのである。多くの場合、まさにそうであった。知りたいという衝動とその知識を応用したいという衝動は、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品に明らかである。彼の科学的探究が近代の医学の向上と、航空と宇宙の探究へさえもつながったのである。これらすべてが、そしてさらに多くがパイシス(双魚宮)の体験から生じたのである。

 もし個人性がパイシス(双魚宮)の最大の贈り物であるならば、今日われわれが「アクエリアス(宝瓶宮)の時代」に入っていくにつれて、その同じ個人性の誤用が人間の最大の危険と脅威になった。世界中で、強力な個人や政府や機関が何千万の人間を虜にしている。そのような状況の中で、人間は抵当物になり、気まぐれな市場の人質にされた。あらゆる種類の機関――政府、銀行、企業――が彼らの労働者たちの輝かしい個人性を受動的な服従に引き下ろした。金持ちが自分たちの不浄な富の蓄えにさらに富を加えるかたわら、他では、人々は沈黙したまま飢え、そして死んでいくか、あるいはわずかな日当のために奴隷のように働く。

 このような分離的な生活規範が人間を破滅の瀬戸際に追いやっており、歴史に残る選択を彼らに提示する――そのまま続けて、この地球という惑星での人間の逗留を永久に終わらせるか、あるいは完全に方向転換するか、どちらかである。人々がその危険を知ったという徴がすでにあり、世界中で、人々は新しい夜明けに目覚めつつある。アクエリアス(宝瓶宮)の輝かしい光が彼らの心(ハート)に入りつつあり、正義と自由を求める叫びは容易に彼らの唇に持ち上がる。分かち合いを通して、この同じ正義が人間を暗闇の中から抜け出させて、彼らの運命づけられた目標へと前進させるだろう。そのようになるだろう。

(シェア・インターナショナル誌 2012年11月号)

将来の一対の柱

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 これからは、世界の“立役者たち”すなわち富と権力の男たちは彼らの策略と計画に対する抵抗がますます増大するのを発見するだろう。ますます強まるアクエリアス(宝瓶宮)の恵み深いエネルギーの影響に反応して、異なったかたちの生き方についての認識が生まれつつある。すなわち、すべての者が恩恵を受け、成長することができ、すべての者のより大きな利益のために自分たちの才能とアイディアを顕現することができる生き方である。さらに、お金は、結局は神ではなく、献身も服従も要求しない、お金は単に、使っても使わなくてもよい便利なツール(道具)にすぎないのに、その主人を奴隷にする暴君となったという感覚が増している。

 またこれからは、古い形態や方法はもはや機能しない、少なくとも少数の人間以外を益しないということがますます明らかになるだろう。かくして、すべての国の金持ちと貧困者の間に、大きな割れ目が、これまで以上により鮮明に、より明確に開いた。世界の貧困層がこの神聖ならざる分割を受け入れるのもあとわずかであろう。だから、革命の気配が再び多くの国に起こっている。わたしたち覚者の見解は、そのような結果は、理解はできるものの、人類にとって良い前兆ではなく、彼らの絶望感を強めるだけであろう。

 わたしたちの方法は平和的な進化の方法であり、世界をさらに危険にさらそうとする者たちにその方法を勧める。わたしたちの方法は単純であり、達成可能である。分かち合いの原則は人間の苦難に対する素晴らしい答えである。公正な分かち合いは、この世界をあっという間に変容させるだろう。他にたくさんの方法が試みられてきたが、失敗に終わった。人間の計画の中に、分かち合いが位置を見つけられなかったのは不思議ではないか。

 マイトレーヤは、今現在も、「平和と和解」の新しい社会の一対の柱である「分かち合いと正義」の必要について、毎日、語っておられる。だから、この単純な道をしっかりと守り、すべての者の心(ハート)に喜びをもたらしなさい。 

(シェア・インターナショナル誌 2013年9月号)

今月号の内容概説

おそらく多くの読者は、2024年の扉が閉まることにほっとするだろう。しかし、少なくとも可能性の面においては、2024年は私たちに多くのことを教えてくれた。実際、非常に多くの教訓があったため、新たな現実とその将来への影響について熟考し、折り合いをつける時間が必要である。

 ベンジャミン・クレームの師による二つの記事は現在でも、私たちが置かれている状況と今後の状況への見通しを提供している。2012年の記事「パイシス(双魚宮)からアクエリアス(宝瓶宮)へ」において、覚者は大いに必要とされる希望と励ましを提供している。人類の心(マインド)の状態について、次のように保証している。「アクエリアス(宝瓶宮)の輝かしい光が彼らの心(ハート)に入りつつあり、正義と自由を求める叫びは容易に彼らの唇に持ち上がる。分かち合いを通して、この同じ正義が人間を暗闇の中から抜け出させて、彼らの運命づけられた目標へと前進させるだろう。そのようになるだろう」。「将来の一対の柱」(2013年9月号)では、1%の超富裕層と世界のそれ以外の人々との間の継続的な闘争について述べ、反対運動が始まり、膨れ上がっていることを指摘している。「これからは、世界の“立役者たち”すなわち富と権力の男たちは彼らの策略と計画に対する抵抗がますます増大するのを発見するだろう」。今日の世界において両派間の溝は深く、憤りが高まっているにもかかわらず、それは人類にとって良い兆しである。覚者はこう説明している。「分かち合いの原則は人間の苦難に対する素晴らしい答えである。公正な分かち合いは、この世界をあっという間に変容させるだろう。他にたくさんの方法が試みられてきたが、失敗に終わった。人間の計画の中に、分かち合いが位置を見つけられなかったのは不思議ではないか」

 変更は絶えず起こるものである。フィリス・クレームの「個人的なメモ」は、変更があり得るという2016年のクレームの表明に関する彼女自身の説明で、こうした現実を裏付けている。
 ジェフリー・サックス教授による今月号の「視点」は、歴史的な法的決定の発表に応えて書かれた。「ネタニヤフ氏に対するICCの逮捕令状は米国の政策と共謀に対する告発でもある」。これは間違いなく、21世紀で最も重要な法的判断の一つであり、数十年にわたる政治的、軍事的操作の背後にある生々しい真実を暴露している。サックス教授はこう述べている。「結局のところ、これはイスラエル・ロビーがいかに米国を弱体化させ、中東を破滅させ、人道に対する一連の国際犯罪を引き起こしたかという物語なのである」。これがクリスマスのごちそうではないことは承知しているが、正義と真実を祝うものであり、一度認められれば、最終的には万人の平和につながる可能性がある。私たち人間が作り出した法律や条約は、原因と結果の法則の反映である。世界は法律を信じ、共同生活の実際の基盤として真実と事実を再び見いだすことができるようになる必要がある。サックス教授はまた、解決策も指摘している。「イスラエルとパレスチナの危機に対する明白な解決策は、二国家解決を実施し、実施プロセスの一環として過激派グループを非武装化することである」

 今月号では、二つの記事でジミー・カーター氏の生涯を称え、敬意を表している。エリッサ・グラーフは次のように書いている。「政治的大変動と不確実性のこの激動の時代に、多くの人は自分たちの指導者に注目している──貪欲な企業に屈したり、独裁的な権力をつかんだりするのではなく、人権を擁護し、世界の平和のために立ち上がる勇敢な政治家や女性たちである。一言で言えば、私たちが今必要としている指導者は、マイトレーヤの優先事項に同調する指導者である。 人類が直面している重大な問題を認識しており、自分の職を通して達成できる世界への奉仕を認識している人たち──私たちを分断することなく、団結させることができる指導者──である」。この100歳を超える人物へのエリッサ・グラーフによる賛辞に続いて、ジミー・カーター氏についてのクレームのコメントもご覧いただきたい。

 「米国の医療におけるホメオパシーの忘れられた歴史」についてのインタビューは、私たちの多くが経験する、医療への一般的なアプローチに欠けているものを正確に明らかにし、ホメオパシーがどのように作用するかについても説明している。「患者の意識が見過ごされている従来の医療とは全く異なります」
 世界中の若者(そして高齢者)と同様に、私たちは気候危機を懸念している。地球を救おうとする若者の努力に多くを負っている。「われわれの惑星を救え」の欄の報告や記事をご覧いただきたい。もし無限のフリーエネルギーがあり、それが要求されたり、私有化されたり、1%の人々のための営利事業にされたりすることがなければ、どんなに違った地球社会になるかを想像してみてほしい! ダグラス・グリフィンは、スティーブン・グリア博士の仕事と「フリーエネルギー」について報告している。

 カルロス・エイドリアン・ペレスによる「COP16後の環境保全を再考する」は、ラテンアメリカからの歓迎すべき声である。気候変動、不平等、不正義、解決策を結びつけ、マイトレーヤのアイディアを推し進めているからである。「生物多様性の喪失を加速させている地球規模の環境危機は、深刻な社会経済的不平等によって悪化している。しかし、環境悪化の影響を最も受けているのは、環境保護において重要な役割を果たすことができるコミュニティーであることが多い」
 私たちはガザ地区、その苦しみ、その子供たちを忘れたわけではない。核兵器の危険性も忘れたことはない。日本の団体、日本被団協が2024年のノーベル平和賞を受賞したことに祝意を表したい。その業績によって「核のタブー」が生み出されたからである。

 今月号は賢明な言葉に満ちている。リーダーやコミュニティー全体が、こうした言葉に耳を傾け、理解してくれたらいいのだが! 私たちが提示し、繰り返し述べている考えや原則──まさに根強いマントラ──が心に留められ、行動に移されるなら、何と新しく、美しい、正気な世界を創造することができるだろう! 分かち合いや正義、正しい人間関係という非常に明白な必要性に世界が目覚めるのに、どれだけ時間がかかるかという問題については、まだ結論が出ていない。しかし、マイトレーヤの言葉を借りれば、確かなことは、「すべては良くなるだろう」ということである。いつか、マイトレーヤはすべての人に知られるようになるだろう──いったん私たちが必要な変化を起こし、マイトレーヤの優先事項を私たち自身の優先事項とみなし、実行に移し始めるならば。それは、真実を愛し、平和を愛し、自らを「一つ」とみなす世界に向けての優先事項である。
今月号の裏表紙の引用文は、マイトレーヤが何年にもわたって12月に伝えてこられたメッセージから抜粋したものである。「わたしの教えはこれである──分かち合うことを学び、兄弟の手を握り、兄弟をあなた自身として知りなさい。この単純(シンプル)な真理を教えなさい、それは、神の法を教えることになるのである」(メッセージ第91信、1979年12月12日)

 私たちが何とかこれを実行することができたと仮定してみてください。
シェア・インターナショナル誌は、読者の皆さんにこうしたすべての祝福があることを願っている。どこにいても、クリスマスの日の午後3時(日本の場合は午後7時)にマイトレーヤからの祝福があることを覚えておいてください。

読者質問欄

 世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けてきた。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したい。

ホメオパシーについてのベンジャミン・クレームの回答と洞察

Q:トラコテの水で作られたホメオパシー療薬(トラコテ錠剤)よりもむしろトラコテの水そのものを飲むことの方にずっと劇的に反応する人々がいます。水そのものとホメオパシー療薬では効果に違いがあるのですか。(1993/11)
A:心理的な要素が働いているようです。ある人々は水を直接飲むことの方がホメオパシー療法よりもより良く、より純粋である(したがって、効力において強力である)と信じているようです。多くの人々がホメオパシー療法についての知識を持たず、それを信じていません。実際には、ホメオパシー療法は水の効力をさらに増大しており、もちろん、一般的により入手しやすいのです。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』)

Q:病気はカルマ(因果)的なものですか。(1987/1-2)
A:この質問の意味はおそらく、病気は過去世か今生の初めの頃において行った行為の結果なのかと聞いているのかと思います。すべての病気または不健康は、遺伝的なもの以外は、カルマ的なものです。つまり、何らかのレベルにおけるエネルギーの誤用の結果です。通常は魂のエネルギーと、それから情緒(アストラル)的に偏極した人の場合は、ほとんど情緒(アストラル)界からのエネルギーの誤用です。カルマは昨日にも先週にも先月にも昨年のことにも関係し、必ずしも今生の初めの頃または過去世での行為である必要はありません。われわれは、良いカルマにしろ、悪いカルマにしろ、絶えずカルマをつくっているのです。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

Q:筋痛性脳脊髄炎、一種のウイルス感染後疲労症候群(PVFS)が最近の新聞記事のテーマになっています。多くの医師がこれを病気として受け入れず、またオーソドックスな治療法もありません。(1)PVFSの秘教的説明は何ですか。(2)そのような病気はいかにして治療できますか。(1988/6)
A:(1)PVFSは免疫組織が(ある程度)破壊する結果です。これは間違った価値観、間違った生活様式、そして特にひどいストレスの状態の結果です。今日、これが広まっているのは、多くの人々(ほとんどの人々)が非常な緊張の中で働き、そして生活している結果です。汚染した空気、水、食物が大きな要因です。(2)生活様式を変え、そして大きく価値観を変える以外に治療法(治癒)はありません。ホメオパシー療法によって改善することが、最も成功率があると思います。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

Q:ワクチンと免疫組織に対するその影響について、長所と欠点を教えてください。(1987/11)
A:ワクチンは、現在のややお粗末な形態でさえ、人類に大きな恩恵を与え、以前は殺人的だった病気の多くを、ほとんど撲滅しました。特に(ホメオパシー療法で使われるように)精製された形態においては、病気に対処するのに長期的な価値を持つでしょう。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

Q:1996年1月4日付けのロンドンの新聞、イブニング・スタンダード版が、ロンドン市の水の供給源にフッ素を入れる可能性の記事を特集しました。地方保健局と政府はそのプログラムの導入を考慮しています。
 私の情報によれば、フッ素は人間の頭脳の特定の部分に特に悪影響があるということです。それ以外にも、私たちが体内に入れるものに化学品を加えることに反対するのは良識です。クレームさんの師から以下の点について確認をいただけるとありがたいのですが。(1)フッ素を飲料水に入れることは濃密な物体(肉体)に何らかの重要な影響を与えますか――良い影響、悪い影響ともに。(2)その影響は、肉体頭脳の対であるエーテル体がエネルギーやフォースを伝導する力を制限しますか。(3)同様に、そのような影響はメンタル体が肉体頭脳を通して機能する能力を弱めますか。(1996/4)
A:(1)はい。それは悪影響があります。特に頭脳の細胞に影響を及ぼします。(2)はい。(3)はい。
 飲料水にフッ素を入れることは子供たちの歯に――もしそれが必要な場合には――顕著な効果があります。フッ素の欠乏は弱い、スポンジ状の歯につながります。しかしながら、すべての人々を大量に毒化するような政策を受け入れることができないのは明らかです。フッ素の欠乏している子供たち個々に対して、ホメオパシー(同種療法)的に強力化したフッ素を用いた治療が容易に効果的に提供できます。水を毒化するこの提案に対して、大衆抗議によって抵抗すべきです。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』)