2022年12月号目次

 

覚者より
暗闇の終わり
ベンジャミン・クレーム筆記

今月号の内容概説

視点
オックスファム:
一人の億万長者は平均的な人の100万倍もの排出物を出してる
ジェシカ・コーベット

豊富なエネルギー
カルステン・ファン・アスドンク氏へのインタビュー
ニールス・ボス

世界情勢
平和活動家たちがノーベル平和賞を共同受賞

20カ国以上の主要メディアが大規模な石油の超過利潤税を求める
ジェイク・ジョンソン

未来への青写真 ユートピア思考(第一部)
コルネ・クワテル

新しい時代の徴、 なぜ今なのか―選集
Signs of the new time, why now ? – a compilation

時代の徴
世界中の光の現象、他

ヴァネッサ・ナカテさんが、 致命的な化石燃料を永続させる世界のリーダーたちを糾弾する-抜粋
ケニー・スタンシル

神の王国
アート・ユリアーンス

マイトレーヤの優先順位
「エルダーズ」からG20への厳しい警告

編集長への手紙
クリスマスと新年の光 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

暗闇の終わり

──覚者より
  ベンジャミン・クレーム筆記

 この地球ほど分割と不調和が蔓延している惑星はどこにもない。われわれの太陽系の中で、これほど競争の中に浸かりきって、協力の恩恵に無知な惑星は他にない。そのような愚行の結果、すなわち不安とあらゆる種類の病気、隣り合わせにある富と貧困、不安定と戦争、が見られるところは他にない。

 なぜそうでなければならないのか。なぜこの最も豊かで肥沃な世界の住民は、その所有権をめぐって争わねばならないのか。

 その答えは、ある程度は地球の資源の非常な豊かさにある。地球は最も密度の高い物質世界であり、長い間、人間はその物質的な富の奴隷になっており、その富をコントロールするために戦い、競争してきたのである。このことが人間王国(およびそれと共に動物王国)を絶滅の瀬戸際にまで追い詰めたのである。核爆弾の開発によって、人間は自分自身の存在そのものを危機に陥れた。

 何にもましてこの事実が、マイトレーヤに彼のグループと共に日常世界に戻る決意を促したのである、少なくとも予定されていた時期よりも千年も早く。彼の目標は人間を説きつけて、瀬戸際から引き戻すことであり、彼らの権力への渇望が、貪欲と競争が、いかに危険で破壊的であるかを示すことである。

 マイトレーヤは人間に、より容易な方法を、協力と正義と信頼の方法を示すだろう。

 この惑星全体に広まる現在の物質主義の不正を、心(ハート)のうちで拒絶する人々が今日たくさんいる。彼らは正義と平和を願い、それらの達成のために行進しデモをする。ますます多くの世界の民衆が一緒になるとき、強力な男たちの行動を変えるだけの力を持つことを認識し始めている。かくして、マイトレーヤは民衆を信頼し、彼らの要求に声を与える。かくして、彼は民衆の行進に参加し、彼の声を彼らの声に加えられる。

 全般的な貪欲のただ中に、幾つかの国々において、政治家や他の人々の中に良心の目覚めがある。極貧の国々の負債が帳消しにされ、そして非常に多くの人々のひどい貧苦に対する新しいアプローチがとられつつある。20年にわたる労苦の成果が実り始めている。マイトレーヤの慈悲心に富むエネルギーがその魔法のような働きをしており、新しい精神が力を強めつつある。

 かくして、数え切れない長い時代の心的態度と習慣は、マイトレーヤと彼のグループによって統御される新しい抑止され得ないエネルギーの前に崩れ始めている。人間は恐れる必要はない。まさに、至るところにいる従順なる者、貧しき者、無力なる者、労苦する者は地球を受け継ぐだろう。人間は協力と奉仕の素晴らしさを学び、そして権力の要塞は一つずつ陥落するだろう。分かち合いと一体性への新しい衝動が人々の心(マインド)を捉えるにつれて、権力と富の帝国は消えていくだろう。そのようになるだろう。かくして、人間は正気を取り戻し、再び(本源に向かって)登り始めるだろう。  

(シェア・インターナショナル誌2005年7、8月号)

今月号の内容概説

 年末はしばしば、じっくりと考える時期である。また、私たちが今年に関して祝ったり悔やんだりすることをもとに、次の12カ月の目標を設定し始める時期かもしれない。私たちの目標が、ベンジャミン・クレームの師の記事「暗闇の終わり」で提示されたアイディアのいくつかに沿っているなら、徐々に「正気を取り戻し」、「政治家や他の人々の中に良心の目覚め」があることを期待できるかもしれない。そのように理性を取り戻すことが是非とも必要であることが、今月号の視点の記事(「一人の億万長者は……」)で強調されている。大勢の人々とこの惑星の健康を犠牲にして消費し蓄積する少数者の日常生活が、信じられないくらい異質であると論じられている。これはまさに、社会的不正義の度合いを測るもう一つの方法である。あらゆる機構を直ちに徹底的に変革することをもはや先延ばしすることはできない。第27回気候変動枠組条約締約国会議(COP27)の活動家たちが明らかにしたように、私たちは自分自身の貪欲と、この惑星の豊かな資源の誤用の犠牲者である。

 世界中の活動家が化石燃料産業と、この惑星のいっそうの破壊を支持する政治家を批判してきた。ヴァネッサ・ナカテさんはこう述べている。「あなたたちが石炭、石油、ガスの種を撒いている一方で、最前線にある地域社会は、大惨事、荒廃、破滅という実を刈り取っているのです」と。主要メディアはようやくのこと、気候危機を深刻に捉えているようであり、これは大きな転機である。ほとんどすべての大陸の国々の30を超える主要メディアが、化石燃料関係の巨大企業に対して超過利潤への課税をするよう11月15日の社説で各国政府に呼びかけた。貧困国が気候変動による壊滅的な影響に直面し、世界中の人々が自宅を暖め家族を養うのに苦闘する一方で、そうした企業は何十億ドルも儲けてきたからである。

 現在のエネルギー危機と化石燃料への依存を解決することのできる無限の「フリーエネルギー」に関する先駆的な研究が、ある若い科学者へのインタビュー記事「豊富なエネルギー」で検討されている。これは(数名を挙げるとヴィルヘルム・ライヒやテスラを含めて何百人もの人々によって取り組まれ、ジーン・マニングによって書かれてきた)研究のさらなる突破口であり、それによって私たちの生活と自然界との関係が変革されることが待たれる。

 「未来への青写真」の第一部は、私たちの手の届くところにある未来のビジョンを提示している。そのような未来の文明がいかに現実的であり可能であるかを強調するために、「時代の徴」という選集を掲載することにした。この選集では、マイトレーヤと覚者方によって提供される美や導き、慰めに焦点が当てられている。秘教徒のアート・ユリアーンスは、私たちの神聖なる潜在的可能性という概念を次のように提示している。

 「これまでのところ、霊的王国は主に内的な主観的世界に──つまり覚者方や完成した人間や天使がいるハイアラキー的な界層──にその座を占めてきた。しかし、地上にある魂を吹き込まれたすべての人間は、魂の王国の年少メンバーでもあり、そのため、この王国を人間が努力を行う世界によりしっかりと固定する役割を担っている。人々の間には常に神の王国の前哨部隊がおり、ハイアラキーを物質界につなぐ役割を果たし、愛ある理解、善意、奉仕の流れのための経路として働き、人間の霊的進化に対して責任を負う人々がいた。これらの人々はあらゆる国に存在し、『キリスト意識』を吹き込まれた人々だった──この意識がどのような名前で知られていたかはともかくとして。

 このような魂を吹き込まれた人々は、現在、天上の領域と人間の世界をつなぐ重要な『魂の橋』を構成している。この橋はすでにしっかりと架けられ、日々、新しいメンバーたちによって拡張され、強化されている」

 2023年には何が私たちを待ち構えているのか、と世界はきっと考えているだろう。今月号に集められたすべてのものは人類の手の届くところにある。「20年にわたる労苦の成果が実り始めている。マイトレーヤの慈悲心に富むエネルギーがその魔法のような働きをしており、新しい精神が力を強めつつある」

豊富なエネルギー

 ニールス・ボスによるカルステン・ファン・アスドンク氏へのインタビュー 

シェア・インターナショナル誌の定期購読者にとって、フリーエネルギーは未知の現象ではないだろう。ニコラ・テスラのような先駆者やジーン・マニングのような主張者の業績は、この雑誌の中で読者をフリーエネルギーの基本的な特質に少なくとも親しませるだけの十分な注目を受けてきた。カルステン・ファン・アスドンク氏(現在27歳)は、若い頃──大学在学中──にこの主題に触れ、進行中の研究や開発に専念し続けた。アスドンク氏は、オランダを本拠地とする自身の「豊富なエネルギー」財団において、フリーエネルギーについて広い意味で意識を向上させることに集中している。それには、講演、ウェブサイト、そして間もなく『豊富なエネルギー』というタイトルで出版される本が含まれる。ニールス・ボスが、本誌のために彼にインタビューを行った。

シェア・インターナショナル(以下SI):「豊富なエネルギー」財団の始まりについて、何かお話しいただけますか。

カルステン・ファン・アスドンク:はい、それは2019年11月、私が「地球ブレークスルー・エネルギー運動会議」に参加した時のことでした。私が初めて参加したフリーエネルギーに関する会議であり、たまたまオランダで開催されました。長年、フリーエネルギーに対して情熱を持ってきましたが、実際に会場に行き、発明者や現場の人たちと会う機会となりました。とても印象的な会議であり、私と同様にフリーエネルギーに情熱を持つ映像制作者、キャスパー・ブーム氏と出会うことができました。私たちはすぐに友人になりました。
 この出会いから、フリーエネルギーに関するドキュメンタリーを制作するというアイディアが生まれました。二人とも、フリーエネルギーについてすでに多くの知識とインスピレーションを集めていたからです。また、テクノロジーはそれほど大きな問題ではなく、人々がより意識的になる必要がある、と私たちは感じました。つまり、最初に自分自身や世界について、次にフリーエネルギーについて意識的になるのです。そのため、意識を向上させる媒体としてドキュメンタリーを利用するというアイディアが生まれました。このようにして「豊富なエネルギー」財団が生まれました。その名前は、フリーエネルギーに関する普及と啓発を、またその研究を表しています。パンデミックの最中で、その素晴らしいドキュメンタリーへの野望は大きすぎることが分かり、おそらくは実行不可能ですらあり、アイディアは徐々に消えていきました。1年後には、自分がフリーエネルギーの技術的側面に関心を持っていることに気づきました。

SI:フリーエネルギーはどのように機能し、どのようにして私は自分で実現することができるのでしょうか。

アスドンク:私の背景は理科系であり、アイントホーフェン工科大学の応用物理学修士コースで生物医学テクノロジーを学びました。そのため、私はフリーエネルギーの背後にあるテクノロジーに興味を持っており、電磁気装置を使ってエーテル──周囲を取り巻いている場──からどのようにフリーエネルギーを引き出すことができるのかについて、独りで調査を開始しました。それが昨年からの私の調査分野でした。ドキュメンタリーのアイディアは期限切れになったかもしれませんが、私たちは今でもオランダや他の国の現場での多くの進展を見守っており、多くの人と情報交換をしています。いまだに多くの人やグループが関心を抱いているため、危機が深刻化するのに伴い、フリーエネルギーはますます興味深く重要なものになっています。
 そのようなものが私たちの二つの主要な目標です。一つ目は、人脈づくり、人の橋渡し、意識の向上です。もう一つは、物理的な研究を行うことで、実際にテクノロジーを実現することです。

SI:あなたは本の執筆もされていますが、この本の主な焦点は何でしょうか。

アスドンク:この本のタイトルは『豊富なエネルギー』であり、希望は、この本がフリーエネルギー現象の新たな標準的な紹介となる可能性があることです。ジーン・マニング氏とスーザン・マネウィッチ氏が書いた本や、ジョエル・ガルボン氏とジーン・マニング氏による以前の本など、すでに何冊かの本があります。それらの本は、フリーエネルギーとは何かについての第一印象が得られる素晴らしい本です。しかし隣人に対して、「見てください。これでフリーエネルギーとは何かが分かります。どうしてフリーエネルギーはまだ使われていないのかが分かります。どうして異なった形態があるのか、フリーエネルギーに関して私たちには何ができるかが書いてあります」などと言いながら渡せるような本ではないと思いました。私たちは、単純明快で短く簡潔な本が欲しいと思っていました。それがこの本の目的であり、最初の導入の役割をする本です──とても簡潔で、私たちの時代に適した新鮮なアプローチの本です。

SI: あなたは先ほど、「エーテル」または「エーテル領域」について触れました。この話題を隣人に対してどのように説明しますか。

アスドンク: 良い質問です。エーテルは、至るところに常に存在する「背景の場」と説明することができます。最初、それは非常に抽象的なものです。というのも、エーテルを見たり感じたりすることが全くできないからです。しかし、エーテルを次のように考えることができます。宇宙の中のあらゆる原子や分子はある種の基質、専門用語での基質につながっており、それを通してすべてがつながっている、と。そして、原子や分子が全く存在しない空間においても、その基質は依然として存在する、と。このことを実証することができますが、伝統的な科学の観点から、そこからエネルギーを取り出せるとはまだ言えません。ただし、それがどれだけのエネルギーを含んでいるのかを計算することはできます。それは膨大です。宇宙全体の背景の実体であり、すべてのものがそこから発生し、そこにつながっていると言うことができます。

SI:過去において、この背景の場とエネルギー供給とを結び付けた人はいましたか。

アスドンク:はい、それには相当豊かな歴史があり、私の本でも触れるつもりです。しかし、一言で言えば、エーテルの概念は非常に古くからあり、実際、数千年前からありました。古代インドの文化にもエーテルを表す言葉がありました。そこではアーカーシャと呼ばれていました。アーカーシャは、スピリチュアルな分野で今でも使用されている用語です。つまり、あらゆるものがそこから発生する根源的なエネルギーのスープなのです。それを物質的な現実のすぐ上にある次元、エネルギーの階層と言うことができます。このレベルや現実のずっと上にあるものの話ではありません──さらに多くの次元があると言うことができます。2,500年前、ギリシャ哲学では、エーテルと呼ばれていました。アリストテレスによれば、エーテルは、地、水、火、風の次の5番目の元素でした。
 エーテルは他の四つの元素をつなぎ、それらに存在する権利を与える基本的な実体と考えられていました。つまり、そのようにして五つの元素の体系が存在するに至ったのです。そして近代の歴史を通して、エーテルの概念は、近代的な物理学の歴史の中で時代遅れになる時点までは保たれていたのです。エーテルがようやく科学へと戻ってきたのは、物理学で量子力学が発展してからです。そのため1920年代以降、それまで本当に空であると考えられていた空間──概念としてのエーテルは時代遅れになっていたからです──は実際には、空ではあり得ないことが明らかになりました。量子力学は、あらゆるものが波動で構成されていると述べているからです。海に波があれば、波を起こすのはもちろん水ですが、私たちの現実の中の物質を海の中の波と考えた場合、海とは何でしょうか。ですから、エーテルという概念が再び登場するのです。私たちが現実と呼ぶ波動が存在する媒体が空ではなく、実体であるからです。それは、波動を伝搬することが可能な実体です。

SI:あなたは活動の中で霊性についてよく話されていますが、霊性はあなたにとって何を意味しますか。

アスドンク: 簡単に言えば、私にとって霊性とは、あらゆるものが一つの意識の場によって構成されており、その意識の場から放射しているという概念です。あなたが見るあらゆるもの、触れられるあらゆるもの、そしてあなたが見ないもの──思考や感情、愛などの抽象的な概念──は意識から発し、意識を構成しています。その背後には神──あらゆる宗教の核──とも呼ぶことのできる特定の知性がありますが、最終的にそれらはすべて一つであり、意識の場においてつながっています。この認識は私の中で大きくなりました。科学が停止して限界に達したところで、私はそれに遭遇したからです。量子力学の世界と似ています。観察対象と意識を持つ観察者は分離できないということも明らかになりました。それらは絡み合っています。何がその核心なのでしょうか。それは認識です。意識は私たちの現実の駆動力ですが、別の現象の中にも見ることができます。
 私は、UFO現象のような他のあらゆるものを調査しました。歴史の中には、本に書かれた歴史よりもずっと納得できるような代替的な理論で説明できることが数多くあります。私たちは現在、あらゆる問題を抱えた社会に住んでいますが、そうした問題を解決することのできる対策をすでに手にしているのはなぜなのでしょうか。霊性や、思考の力による自己治療、9.11などの特定の出来事の代替的な歴史など、それぞれのパズルのピースは実際に、意識や私たちの意識の進化を指し示しています。私たち人間の集合体の中で、成長し学ぼうとする過程が進行中です。それらすべてのパズルのピースが同じ中心を指し示しており、それが意識や霊性です。そのことにもっと気づけば、私たちは違った世界に生きているでしょう。

SI:あなたは、ご自分の未来をどのように考えていますか。

アスドンク:非常に楽観的に考えています。私たちは本当に成長せざるを得ません。私たちは、リアリティ(実在)の中に本来存在するそうしたつながりを再びはっきりと経験する新しい意識状態に向けて成長します。私たちは現在、お互いから、そして環境や自然から完全に分離しているような人間の発達段階にあり、それは悪化してきました。人々は現在、自分が誰であるのか、何であるのかを再び認識しつつある転換点にあります。それは実際のところ、全領域なのです。このように、各個人が宇宙全体を代表しています。ですから、あなたはそれだけ強力なのです。しかしそれはまた、あなたがすべてのものとつながっていることを意味します。ですから、あなたと私は、そのような場とつながっていながら同時に、このコンピューターや机、私が吸う空気ともつながっています。そのつながり、それが愛なのです。宇宙の力は、あらゆるものの間のつながりです。それが愛する力です。そして究極的には、そのような愛は、私がすることの背後にある駆り立てる力でもあるのです。

新しい時代の徴、なぜ今なのか ――選集

Signs of the new time, why now ? ── a compilation

「奇跡」もしくは「新しい時代の徴」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。なぜ今、徴がこれほどまで広く見られるのかというテーマである。引用文は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第Ⅰ巻と第Ⅱ巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 人々がそのような徴を思い出し、それらを来るべき日々についての真の予告として受け入れる時が間もなくやって来る。それらを、歴史上のこのユニーク(独特)な時に、マイトレーヤと覚者たちの一団の出現と同時性を持たせた計画された顕現として理解するだろう。何か途方もない素晴らしいことが地球上で進行中であるということを人間に合図するそれらの徴はあまた存在し、変化に富む。見る目を持つ者たちにとってそれらは、人生にはまだまだ未知で神秘的な領域がたくさんあることを、人間がそれについてほとんど知らない法則があることを、そして何にも増して、人間はひとりではないということを、思い出させるものであった。

(『覚者は語る(Ⅱ)』─おびただしい徴─より)

……キリスト・マイトレーヤの到来は、聖骸布やその他の徴に左右されません。しかし今、全く予想外の出来事が起こっており、それはキリスト教徒の信仰だけではなく、人類の希望の光を甦らせるものであることを人類に示すための徴なのです。

(『世界教師と覚者方の降臨』)

 すべての側において、徴は確かに明らかであり、“奇跡の時代”に終わりがないというはっきりとした徴候がある。われわれの直中にある奇跡を、いかに遠回しであろうと、指している徴が、毎日のように沢山起こっているのを否定できる者はほとんどいない。「人の子」が確かに彼の民の中にいることを、長い待ち時間は終わったことを、この大教師は公に彼の使命を始めようとしていることを、そして新しい道が人間を彼らの運命づけられた未来へ前進するように招いていることを、間もなく世界は確実に知るだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─ 世紀の終わり─より)

 すべての奇跡の中で最も説得力のあるものはおそらくマイトレーヤ御自身の手形である。それは2001年にスペインのバルセロナのある家の浴室の鏡に奇跡的に現れた。その手形は単なる手の痕ではなく、立体的なイメージで、細部まで映し出されている。この“手”は、マイトレーヤの癒しのエネルギーと助けを喚起するための手段である。自分の手をこの手の上に置くか、ただ見つめることによって、マイトレーヤの癒しと助けを(カルマの許す範囲で)喚起することができる。マイトレーヤが完全に姿を現され、私たちがその顔を見るまでの間、彼はそのようにして私たちのすぐそばにいてくださる。マイトレーヤは「わたしの助けはあなたがたの意のままである。ただ求めればよいのである」と言われる。

(シェア・インターナショナル誌2008年12月号より)

 あなたがたは、もうすぐ、人それぞれのかたちでわたしを見つけるであろう。このことを告げにきた。わたしの愛する弟子イエスを求めるものは、イエスの特性をわたしの中に見いだすだろう。教師としてのわたしを探す者は、より的に近い、わたしは教える者であるから。徴を求める者は、それを見つけるであろう。しかし、わたしの顕れ方は、もっと単純である。あなたがたとわたしを分かち隔てるものは何もない。もうすぐ多くの者が、そのことに気づくであろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第10信より)

 間もなく、この方が巧みにつくられた多くの奇跡によって、至るところにいる男女の心(ハート)がこの方を慕うだろう。癒しの水は一つずつ発見されるだろう。そして人間の宮殿の大浄化が始まるだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─扉を叩く者─より)

 [マイトレーヤは]水源をアクエリアス(宝瓶宮)星団からのエネルギーで活性化します。その治癒の水は陽極の水素原子を含み、そのペーハー(pH)は変えられています。最終的にマイトレーヤはそのような水源を世界中、777カ所につくられるでしょう。それが人類の健康を著しく改善させるでしょう。これまでにそのような水源が4カ所で発見されました──メキシコのトラコテ、インドのナーダナ、ドイツのノルデナウ、ケニヤのナイロビです。水源が「発見される」タイミングと様式や場所はマイトレーヤがコントロールされるでしょう。

(『大いなる接近』)

 われわれは一つの文明の始まりと終わりにいることを、世界の歴史の中で、桁外れの時代であることを忘れないようにしなさい。したがって人々は変化の痛みを感じるのだということを理解しなさい。ある人々にとっては自由への解放である。他の人々にとっては、保証と平穏の喪失である。しかし、我が兄弟よ、痛みは長く続かないだろう、すでに多くの人々はそうであることを知っている。あなた方がこの困難な時期を通り抜けるのを助けるための援助はあり余るほどある。この「時代」を喜んで受け入れなさい、そして新しい事どもの徴を認知しなさい。

(マイトレーヤからのメッセージ、『覚者は語る(Ⅰ)』)

 奇跡はあふれ、驚かせ続けるだろう。いわゆる科学者や専門家たちの絶望的な望みは、人間の目がとらえる証拠を否定するのには役に立たないことが証明されるだろう。これらの顕現が引き起こす希望に心(マインド)を向けることで、人々はそれらをマイトレーヤの賢明な言葉に関連づけるだろう。そして彼の導きに従うだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─ 奇跡の時代に終わりはない ─より)

“星”

 2008年12月12日に、シェア・インターナショナル・ファンデーションは世界のメディアを通して、「輝かしいパワーの星のような発光体」が非常に間もなく世界中で見られるだろうという情報を流した。その予報どおり、“星”についての最初の報告がクリスマス頃に届き始めて、その後世界中から“星”の目撃情報が寄せられ始めた。それは、イエスの誕生のとき3人の賢者(覚者)たちを東方からベツレヘムまで導いたと伝えられる聖書の物語の“星”に関連づけられる。現代の“星”と二千年前の“星”の両方とも、実際には宇宙船だったのであり、現代の“星”は世界の東、西、南、北と四つ出ており、世界中をカバーしている。そしてその“星”は、「徴」であり、われわれの惑星の霊的ハイアラキーの長である世界教師マイトレーヤ(いまだ名乗りあげないまま)の非常に間近に迫った公の出現の先触れなのである。

(『光の勢力は集合する』)

 彼は、人間の中の一人として現れ、彼の兄弟たち(人類)の必要と思いを声にするだろう。やがて時を経て、非常に多くの人々が反応するとき、彼の本当の名前と身分は確認されるだろう。その時までの期間は短いことが期待されるが、その認知の速度は人間自身の手のうちにある。今や世界的規模に広がっている奇跡現象の現段階はまだ続くだろう。そしてこの時期におけるその意義をもはや誰も否定することができなくなるまでこの過程に伴うだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─将来の青写真─より)

 [奇跡は]私たちが一つの時代の終わり、新しい時代の始まりに来たという徴であり、キリストがこの新しい時代を開始するために世界に戻られたという徴です。これらの徴は、人々の信仰と将来への希望を鼓舞し霊的基盤に基づいた生活に目覚めさせ、私たちが絶えず変化する世界に生きており、奇跡の日々は終わっていないということを彼らに認識させ続けるために与えられています。例えば、聖書の奇跡が、そしてそれ以前の時代の奇跡も、現在、毎日ほとんど毎時間ごとに世界中で繰り返されています。これらの出来事は人類にとって、キリストが世界に公に再臨する時が近づいているという非常に明確な証拠になっています。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』)

 世界中で、徴はその仕事を成し遂げた。人々はますますそれらの意義を認識し、それがもたらす慰めを新たな感謝の心でつかみとる。真理を知る者たちの心に新鮮な歓びが沸く──「使者」は真昼の光の中に出現すべく待っておられることを、彼の使命を始めるための呼びかけを待つのみであることを。間もなく召集がかけられ、新しい時代が始まるだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─ 運命の時─より)

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。

クリスマスと新年の光

幸せな光景

 2009年12月31日の夕方、東の空に光り輝く星を見つけました。それが木星ではあり得ないと分かっていたのは、木星が数週間、南西を移動していたからでした。そのため、木星はその場所には見えなかったはずです。そのうえ、この星はもっと輝いていたのです。息子と私は外に出ました。息子は部分月食の写真を撮りたかったためで、私はその星を眺めたかったからでした。外に出ると、息子は月を見るために望遠鏡を立て始めました。私はその星が小さくなったか消えてしまったことに気づきました。最初に目撃したほど輝くものは何もありませんでした。
 その後、突然、騒音が聞こえてきました。ヘリコプターだと思い、二人で空を見上げました。騒音が止まり、大きなオレンジ色の光の球体が目に入りました。息子はそれをヘリコプターだと決めつけてしまって無視していましたが、いや違うと私は言いました。他に光は見当たらず、音もしませんでした。オレンジ色の光はゆっくりと建物の屋上を越える高さまで移動して、やがて見えなくなりました。それは宇宙船に違いないと確信していました。それからしばらくして、シェア・インターナショナル誌2010年1・2月号で、他の人たちがオレンジ色の光の球を目撃して、それがマイトレーヤの光船と確認されたという手紙をいくつか読みました。私は今、その夜、私たちも彼の船を目撃したのだろうかと思っています。

アンジェラ・ゲルストン
英国、ランカスター

【ベンジャミン・クレームの師は、その物体が実際にマイトレーヤの光船であったことを確認した】

正しい星

私たちは『星』を見ることを心待ちにしてきて、度々目撃しています。カラフルな赤と青に点滅する星を、西オーストラリアのパース市の北の空の、ごく低い位置でしばしば目撃します。これはカペラかもしれない、と私は思っています。他にも二つの光り輝く星が、晴れた(雲のない)暗い空から突然現れたのを私たちは目撃したことがあります。それらは同時に連携して移動して、その数秒後に突然消えてしまいました。西の空の木星は素晴らしいものでしたが、今は見えなくなりました。
 南半球ではどこを見るべきでしょうか。あるいは私たちはすでに目撃したのでしょうか。

キャサリン・ガートン
オーストラリア、西オーストラリア州パース

【ベンジャミン・クレームの師は、赤と青に点滅する星がマイトレーヤの『星』であったことを確認した】

新年を迎える輝く光

 新年(2010年)が明けてすぐ、真夜中からほんの数分後に、友人たちと私はロンドン西部の南イーリングの空に、非常に明るいオレンジ色の光の行進を目撃しました。初めのうちは風船だと思いましたが、後になってそれらがすごいスピードで、音もなく移動しているのが分かりました。その光は私たちのすぐ近くに見えていても、実際には遠く離れているのだと私たちは結論づけました。それらが20分間ほども空に現れ続けていたので、私たちは大変驚きました。その光はとてもたくさんあって、おそらく20個か30個か、数え切れませんでした。同じような光の行進がリンカン上空で数カ月前に録画されていました。その映像は「リンカン上空の輝くオレンジ色の光のUFO」というタイトルのユーチューブで見ることができます。とりわけクリスマスと新年辺りでの、同じような体験を伝える何千件ものコメントがあるのです。
 その後、午後3時頃、台所の窓の外に完璧な十字架の形をした明るく輝く光のパターンを見ました。私はそれをボーイフレンドに教えて、その前の体験のことも合わせて、それがもう一つのマイトレーヤの徴かもしれないと伝えました。その日遅く、私たちがガナーズベリー・パークに出かけると、私たちの方へやって来るかのような、空中の明るい光を再び目撃しました。私は大変興奮して、今度はできれば携帯電話で写真が撮りたいと思いました。それはさらに光り輝いて、より大きくなり、その後方向を変えると空に消えてしまいました。

クリスティアーニ・マツナガ
英国、ロンドン

【ベンジャミン・クレームの師は、その輝く光がマイトレーヤの光船であったことを確認した。十字架はマイトレーヤの光船によって現された】

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

Q:いわゆる自然災害や地震などについて教えてください。なぜこれほどたくさんあるのですか。

(ベンジャミン・クレームのラジオ・インタビュー、Phenomenews on the Air、米国ミシガン州デトロイト、1993 年 6 月 23 日)

A:この不均衡な世界は、私たちの破壊的な思考形態、世界に不均衡をもたらす私たち自身の破壊的な態度の結果です。例えば、地震が次々と起こっています。私たちが地下核実験を行う限り、地震は起こり続けるでしょう。それは避けられません。ですから、それは私たち自身の手の中にあります。
 それがすべての地震の原因であるという意味ではありません。地震の原因は様々です。現在の地震の大部分は、いわゆる制御された地下核爆発の直接の結果です。世界のどこかで地震を起こさずにそれを行うことはできません。
 私たちの間違った考えや行動のもう一つの影響は、天候への影響です。人々はつながりを認識していませんが、自然界のすべては相互に関連しています。人類の破壊的な思考形態は、世界の気象パターンを管理するエレメンタルの諸力にいわば敵対し、衝撃を与え、均衡を崩します。そのため、異常でバランスの取れていない気象パターンが至るところに見られます。私たちが均衡に達するやいなや、平和と正義、したがって世界に調和を生み出すやいなや、エレメンタル自体も均衡に達し、気象パターンはかつてのリズムに戻るでしょう。

Q:それはミシシッピ州やミズーリ州で起きている洪水についても同じですか。

A:ミシシッピの洪水、地震、豪雨、季節外れの天候、台風その他のすべてが、非常に頻繁に起こっています。ある程度ならいつもあることですが、これほどの頻度と季節外れであることはありません。このすべては人類の破壊的な想念形態の直接的結果です。私たちは原因と結果の偉大な法則を認識しなければなりません。あらゆる想念、あらゆる行為は原因を始動させ、その原因の結果が私たちの生活を良くも悪くもします。私たちは自分自身に対してそれを行っているのです。

Q:では、私たちの意識は本当に世界を変えているのですか。

A:マイトレーヤが言われるのは、内的な環境が調和していれば、外的な環境も調和するということです。世界に不均衡があるのは、私たちが内的にアンバランスで均衡を欠いているからです。そのために私たちはこの惑星を破壊しています。私たちは環境を破壊しています──しかしこれは世界で第一の優先事項になるでしょう。平和が復興し世界の何百万人もの飢餓の事実に取り組むやいなや、私たちは環境問題に取り組み、健全さを回復しなければなりません。さもなければ、地球は存在しなくなるでしょう。

Q:では、あらゆる物事はつながっているのですか。

A:私たちが気づくようになることは、私たちが神と呼ぶもの、自然と呼ぶもの、人類と呼ぶものはすべて一つであり同じであるということです。それらはすべて内的につながっており、自分自身の一部分や環境の一部分を害することは全体を害することです。神と人類には親密な関係があるという信とつながりの感覚を持たなければなりません。神と人との内的つながり、平和の必要、正義の必要、間近な問題に取り組む必要、これらが常に全人類に影響します。

Q:それはまた、意識を引き上げることでもあります。教会の中に最も霊的な場所を見いだすことはないと思います。

A:マイトレーヤは言われます、「あなたがわたしを見いだす唯一の場所は、あなたのハートの中である。あなたが無執着であれば、わたしは常にそこにいる」。常にあなたと共にそこにいる、と彼は言われます。「ハートの中にわたしを探しなさい」。彼はまた、「飢えや争いがある暗い場所にわたしを探しなさい。人々が苦しむすべての暗い場所でわたしを見つけることができる」と言われます。[彼がここにおられるのは]人類の苦しみを終わらせるのを手助けするためです。なぜなら彼は愛の主だからです。すべての苦しむ魂に彼は仕えます。彼は世界に幸福を回復するのを手助けするために来られたからです。マイトレーヤとは幸福、「幸せな人」を意味します。世界に幸せをもたらす方です。

Q:昨夜、夢の中であなたにインタビューをしていたようです。あなたとマイトレーヤがそこにいたようです。マイトレーヤが本当にいたかどうかは分かりませんが、夢の中でインタビューをしたのはこれが初めてです。

A:これが彼の現れ方です。彼は通常、夢の中で人々が認識できる想念形態で現れます。彼が現れる次の方法は一種のビジョンとしてです。実際には固体ではありませんが、夢を見ているわけでもありません。そして三番目の方法は、様々な形での、実際の、しっかりした物理的な出現です。個人にもグループにも現れます。彼はこの奇跡的な方法で、世界中の原理主義者グループに直接現れます。

Q:偏見、怒り、憎しみについてどうすればいいでしょうか。

A:これは人間のドラマであり、同一化した結果としてイリュージョン(幻想)の界層から生じています。私たちは自分の間違った側面と同一化しています。偉大な聖なる存在としての不滅の魂の側面と同一化している人々もいます。しかし大半の人々は肉体と同一化しています。私たちの感情、マインドと同一化しています。しかしこれらは器であり、それを通して魂が物質界にそれ自身を表現するためのものです。私たちはこれらの器の延長にある怒り、恐怖、憎しみ、嫉妬などと同一化しますが、これらはいずれも私たちではありません。私たちが神の真の様相である魂と同一化し、その背後にある真我と同一化すれば、怒り、憎しみ、恐怖といったすべてのアストラル界のイリュージョンもまた消滅するでしょう。

Q:天国と地獄についてはどうですか。

A:イエスは言われました、「天の王国はあなた方の中にある」と。