2019年9月号目次

 

覚者より
一歩一歩
ベンジャミン・クレーム筆記

視点
極端な気候関連の出来事は氷山の一角
ロアントニオ・グテーレス

霊的発達
アート・ユリアーンス

鼓舞と指導:意識の移行 —選集
Inspiration and guidance: a shift in consciousness — a compilation

憎しみと不寛容の連鎖を断ち切る
グラハム・ピーブルス

現状を把握し、適応していく
フェリシティ・エリオット

なぜ良い政府が必要なのか?

いかに労働運動が資本主義の制約を超えていくか
セリーナ・デッラ・クロース

時代の徴
世界中の徴
スイスの畑のミステリーサークル、他

砂漠化や干ばつと闘う
土地の保全:危険な仕事
タランガ・ヤクピティエゲ

S.O.P. (Save Our Planet) われわれの惑星を救え!
気候変動危機への対処に重要な次の18カ月

「プエルトリコの民衆革命」が知事を辞任に追い込む

議会に挑戦しよう(庶民はとてつもないことを行える)
ドミニク・アブデルヌール

世界情勢
プラスチック廃棄物から水素エネルギーをつくり出す
肉の消費が将来大きく減少するという予測/ノルウェー政府の大規模な投資引き揚げ/モザン ビークで和平協定が調印される/大衆の抗議活動が、スーダンで政権交代をもたらす

編集長への手紙
冬の奇跡 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

一歩一歩

ベンジャミン・クレームの師である覚者は、シェア・インターナショナル誌の創刊以来、毎月記事を提供してくださった。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。実際これらの記事の多くは、それらが最初に掲載された時よりも今の方がより関連性があるように思われる。以下の記事は、2007年10月に最初に掲載された。

一歩一歩

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 あなた方の長兄であるわたしたちは、すべての人間が、知ってか知らずか、没頭しているところの進化の過程について、折に触れて、彼らに理解させようと試みる。この目的のために、特定の時期に、人間の心(マインド)を拡大させて、彼らの旅路を軽くする知識を与えるのに有用だと判断される教えを、弟子たちに、部分的にあるいはその全体を、伝達するのである。
 今後もこの教え方は続けられるが、他方、マイトレーヤと彼のグループ(の覚者たち)は、一般大衆とますます直接に関わっていくだろう。このようにして、人類は、多かれ少なかれ秘教的な特質を持つ進化の過程についての教えと、一瞬一瞬の彼らの人生の環境との間のつながりをより明確に知り、より完全に評価するだろう。人生の意味と目的について、そして彼らを支配する偉大な法について、より深い理解がこのようにして確立されるだろう。かくして、全体としての人類による前進への大きな歩みが期待される。
 弟子たちやイニシエートたちにとって、その教えは通常の方法で進められるだろう――すなわち睡眠中の時間に、あるいは特定の弟子たちを通して伝達され、出版された教えを通して伝えられる。それ以外に、覚者たちが公に働くようになるので、ますます多くの教えが直接に伝えられるだろう。これはもちろん学びの過程を速めるだろう、そして弟子たちにとってはその旅路はかなり短縮されるだろう。さらに、覚者たちの臨在は、弟子たちと世界の“一般の”人間との間に今日存在する大きな隔たりを除去する助けとなるだろう。多かれ少なかれ、すべての人間が、いろいろなレベルで、意識的に発見の旅路をたどり、人生の重要性についてますます認識していくようになるだろう。そのようになるだろう。今のところ、わたしたちが使う教えの提供の方法をどのように変えていくかについて、まだ青写真しか存在しないが、徐々にこの青写真は生きた形態に変わっていくだろう。それからすべてのものが恩恵を受け、成長するだろう。
 人間が彼らの世界をつくり直し、正しい人間関係を確立するために取るステップの一つ一つが、彼らを完成に導く旅路における前進のステップであることを、マイトレーヤは人間に示されるだろう。そして弟子たちにとっての内的なステップは、いまだイニシエーションの過程に従事していない人間の外的なステップによって調和されなければならないことを、すべてが相互に関連しており、統合された全体であることを、示されるだろう。一歩一歩、人は各々のペースで自分の行路を歩む。一歩一歩、人は無知から知識へ、不正義から正義へ、隷属から自由へと動く。
 そのような努力の中で、進歩は遅々として、あり得ないように見える時があるだろう。しかし人間は自信と信頼を増し、そして「一歩一歩」の方法を学ぶだろう。人間の天賦の神聖は、今は物質主義と商業主義の中に見失われているが、マイトレーヤと彼のグループの教えの下で新たに開花するだろう。人間は、彼のすべての必要の創造的源として自分自身を知るようになるだろう。

鼓舞と指導: 意識の移行──選集

Inspiration and guidance: a shift in consciousness – a compilation

「鼓舞(インスピレーション)と指導(ガイダンス)」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第㈵巻と第㈼巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

間もなく、新しいエネルギーがわれわれの生活の中に入り、人々を創造的行動へ鼓舞するだろう。新しい調和の取れた刺激が芸術および生きる技に与えられるだろう。以前には見られたことのない美が人間のあり方を変え、神の特性を照らし出すだろう。人は、今や啓示を受ける用意ができている。人の心(ハートとマインド)は用意ができており、未来に向けられている。そして人は、用意を整えたことによって喚起したあの栄光を待つ。
(『覚者は語る』第1巻、「生きる技」より)

わたしの教えは、単純なるも、本源へのまっすぐの径を示すであろう。そしてその輝ける径には、道をよく知っている歩哨や守護者がいる。覚者たちとわたしとが、その道をあなたがたに示すだろう、あなたがたは信頼のうちに神を見るであろう。わたしの道、真理と光と単純な同胞愛の道こそ、すべての人のための径である。あなたがた一人ひとりが、神への、この開かれた道を歩むことができる。そしてわたしの案内のもとに神を知る。
(『いのちの水を運ぶ者』第84信より)

アクエリアスのエネルギーの特質は統合です。それは人類を和合の体験へと融合するでしょう。マイトレーヤと覚者方のグループが私たちの中に肉体で実際に臨在するのですから、彼らの鼓舞と指導の下で、私たちの神聖な起源に値する文明を築くであろうことを私は疑いません──黄金の時代は築かれようとしているのです。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』)

あなたがたがわたしを見るとき、素朴なる神の男があなたがたの中に居ることを知るであろう。他の人間と変わらないような男であるが、長い長い間、ある特定の道を歩み、その道をよく知る者であり、それ故にあなたがたを導くことができる者である。その道は、我が友よ、わたしがあなたがたのために持っている宝である。この可能性に、あなたがたの心を目覚めさせ、目標に到達しなさい。道は単純であり、道は確かである。わたしの教えが、あなたがたをそこへ導くであろう。
(『いのちの水を運ぶ者』第93信より)

人類が助けを求める叫びを──より多くの光を、より多くの情報を、テクノロジーを、より一層の認識を、一言で言えば、人間自身の特性と目的を求める叫びを──発するや否や、それは与えられます。その叫びはハイアラキーによって聞かれ、そして言が鳴り響きます、「門を開けよ」──光と知識とインスピレーションとガイダンス(導き)の水門を開けよと。叫びに応えて、それらすべてが覚者方から注がれます。それが1875年に『秘密の教義』と『暴かれたイシス』の出版で起こったところのことです。それが大戦前に、アグニ・ヨガの教えとアリス・ベイリーの教えを通して起こったところのことです。新しい光と知識と認識が、それを吸収し、反応し、そして大計画に仕えるためにそれについて何かをなす用意のある者たちの探究心に富むマインドのために、提供されたのです。
(『大いなる接近』)

人間の意識の変化は遅々としていたことは確かですが、今日の人類大衆の一般的な意識を、中世期の時代と、またはパレスチナにおけるイエスの時代と比較してみれば、われわれが非常に前進したことに気付くと思います。過去200年の間に、世界的な教育と通信の普及が人類を変容させ、今、訪れなければならない変化のために人類を準備させました。また、人間の性質を改善するためにマイトレーヤが携えてこられるのは、単なる「宗教的」プログラムだけではありません。われわれの生活のすべての面──政治、経済、宗教、社会──に呼び掛ける霊的インスピレーションです。何にもまして、来るべき時代には、偉大なる模範であるマイトレーヤと覚者方が公に我々の中に住み、すべての者が各人の最高の志向と可能性に到達するように鼓舞し、導き、刺激されるでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第1巻』)

多くの者が、もうすぐわたしを見、わたしの言に耳を傾け、わたしの先導に従う。あなたがたは、まっさきにこれをなす者たちの中にいるように、そうすることでわたしの共働者となれるのだ。そのような者たちをわたしは非常に必要とする。この世界の復興を願うわたしの望みを分かち合う者は大勢いる。その人々を探して、一緒に働きなさい。共に光の要塞を築き、兄弟たちのために道を照らしなさい。じっと座していることなく行動しなさい、そして真理の時を復興しなさい。わたしの覚者たちがあなたがたのために道を指し示すだろう、彼らの指導のもとに、大きな成果をあげることができよう。
(『いのちの水を運ぶ者』第33信より)

間もなく、人間は独りではないことが明らかになるだろう。人類が、彼らよりも先に歩み、人間がついて来られるようにその経路を精密に示してくれた者たちの指導を受けられなかった時は、その長い歴史の中で一度もなかった。今また、螺旋曲線が回るにつれて、わたしたちは再びあなた方の中に位置を占め、わたしたちが達成してきたことの恩恵をあなた方に提供する。わたしたちを、あなた方を助けたいと思っている兄たちとして考えなさい。未来への案内人として見なしなさい。なぜならわたしたちはその道をよく知る者であるから。わたしたち同砲団(ブラザーフッド)が背後にいるので、あなた方は失敗することはあり得ない。わたしたちのインスピレーション(鼓舞)はあなた方のものである。そしてその力の源から、あなた方の夢をかなえる知識と力(パワー)が流れ出る。
これまでわたしたちの指導は、いのちの内的次元に限られていたので進歩は当然遅々としていた。これからは、わたしたちがあなた方の直中に住むことによって、変化の新しいダイナミックなリズムが顕れて、新しい文明の創造を速めるだろう。わたしたちの任務はあなた方に可能性を示し、そのようにしてあなた方があなた方の潜在力を実現するのを助けることである。
明らかに、将来の進歩はすべて、人類がわたしたちの刺激にどれだけ応えられるかにかかっている。人間自身によって、道の各ステップが踏まれねばならず、新しい機構を築く石は一つ一つ敷かれねばならない。そのようにしてのみ、あなた方は成長し、あなた方の完全な力量を達成するだろう。あなた方がこの目標に到達することを、わたしたちは疑わない。達成するタイミングのみがあなた方の手中にある。新しい時代が明けるにつれて、神性を達成し、神の大計画を成就するというこの目標を、あなた方の目の前に掲げておきなさい。
(『覚者は語る』第1巻、「覚者たちは落胆していない」より)

新しい時代、「光の時代」は、われわれの頭上にある。そしてこの来るべき時に、人間は、彼らの祖先が持ち得なかった、あるいは無視したインスピレーション(鼓舞)と導きを見つけるだろう。今やついに、人間とハイアラキーの覚者たちは、兄弟同胞愛と信頼という共通の絆で結ばれて、一緒に働き、前進するだろう。わたしたちの示す模範によって、人間は鼓舞され、超人間的な努力で達成をなし遂げ、光がすべての者の心(ハートとマインド)にもたらされるだろう。そのようになるだろう。そのようにして、創造の偉大なる秘密は明かされるだろう。そのようにして人間は創造者となり、自分自身の運命の調整者となり、「神のような存在」となり、「人間」の名にふさわしい存在となるだろう。
(『覚者は語る』第1巻、「光の時代」より)

前方の道を見、真理の光を人の前に掲げ、分かち合い、愛し、いつくしみ、信頼することを教えている者が、現在、大勢いる。多くの者がこの神の様相に目覚め、世界の再構成を呼びかけている。わたしの力が彼らの背後にある。わたしの愛が彼らを鼓舞する。わたしの意志が彼らを導く。このようにして、わたしはあなたがたを新しい時代に導く。
(『いのちの水を運ぶ者』第137信より)

個人は、それが誰であろうと、重要ではないことを覚えておきなさい。個人よりもグループのほうが大切です。そして全体としてのグループのほうが個々のグループよりも大切です。そしていかなる個人よりも、いかなるグループよりも重要なものは大計画であり、すべてのグループがそのために働いています。
その計画はマイトレーヤと覚者方が世界に戻って来られることを含み、人類を通して新しい文明を創っていくための彼らのインスピレーションを含みます。自分がどこに位置し、自分が誰であるか、そして自分がなすことを評価するとき、これをいつも尺度とするならば、あまり大きく間違うことはないでしょう。そうすると、あなたは大計画そのものの方向に向かって働きます。マイトレーヤの助けを喚起しなさい。あなたの仕事にマイトレーヤのインスピレーションと導きを呼びかけなさい。彼は言われています。「わたしの助けはいつでもあなたがたの意のままである。ただ求めればよいのである」
(『マイトレーヤの使命 第2巻』)

マイトレーヤと覚者たちの一団のインスピレーション(鼓舞)と導きのもとで、人間は、正しい決断を行う能力、大計画との関係の中で正しく行動する能力が増大することを知るだろう。これが必然的に同胞愛についての感覚の増大につながり、人間は共に行動することによってのみ前進があるという理解につながるだろう。
(『覚者は語る』第1巻、「同胞愛の夢」より)

わたしの任務は単純である。あなたがたに道を示すことである。我が友よ、あなたがたは困難な仕事をなさねばならない、新しい世界を、新しい国を、新しい真理を築きあげる仕事を。しかし我らは共に勝利するであろう。
この道を知っており、かつてこの同じ道を歩んだ者たちが、それゆえに、助け導くことの出来る者たちが、あなたがたの中に居るのである。わたしの弟たち、知恵の覚者たちは、あなたがたの友であり案内者である。彼らはあなたがたの中に住み、あなたがたに仕え、あなたがたが偉大にして勇敢なる行動をなすように鼓舞するだろう。そして、彼らは、貴重な贈物をあなたがたの足下に置く、知恵と愛の贈物を。
(『いのちの水を運ぶ者』第15信より)

マイトレーヤが世界から飢餓を追い払うのではなく、私たち自身でそうするよう私たちを鼓舞するでしょう。マイトレーヤは、私たちがキリスト意識と呼ぶもの──愛のエネルギー ──を体現しています。このエネルギーが私たちを通して顕現するとき、それは世界を変えるでしょう。マイトレーヤは世界に正義を──それゆえに平和を──創造するために、私たちの心(ハート)の変化を鼓舞するでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』)

マイトレーヤが世界の前に姿を現すとき、新しい時代の始まりを布告するであろう。来るべき時代に人間は、いま転生している者には夢見ることもできないような高みに上昇するだろう。新しい教えは新しい知識を生み、新しいインスピレーションは新しい啓発を生む。そしてすべてが秩序正しく、順を追って起こるだろう。希望は確かなものとなり、恐怖は信に、無知は智恵に道を譲るだろう。
人間が己の存在の事実、すなわち三重の特性、物質界への誕生の繰り返し、偉大で公正なカルマ(因果)の法則とその働きによって人間の生と死が進行するということ、これらの事実を把握するとき、人間は「存在(Being)」の状態の中に入るだろう、その中ではすべてが可能となる。その時、すべての人間の裡に潜む力(パワー)が発揮されるだろう。それが明らかにされるとき、人間の聖なる起源が実際に顕されるだろう。人間は神である。ただそれを知りさえすればよいのである。無知のみが人間を盲目の中に迷わせており、それゆえに自分たちの栄光を知り得ない。
(『覚者は語る』第1巻、「来るべき時」より)

ハイアラキーの目標は人類を鼓舞することであり、いかなる種類の組織も政府も経済制度もつくらないでしょう。それは私たち人類次第です。彼らは助言し、導くでしょう。彼らの弟子たちの中には、最高の結果をもたらす最善の方法を教えられた人々がいます。そして通常の民主的な過程を通して、これらの人々は権威と力の地位に選ばれるでしょう。ですから変化は人類を通して起こるでしょう。しかしもともとの概念は、これらの弟子たちを通して、ハイアラキーから来たものでしょう。このようにして、人類の自由意志は侵されないでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』)

わたしの準備はよくなされている。わたしの奉仕者たちは用意が整っている。わたしの真理が人の中に新しい光を燃やす。わたしのねらいは確実である。わたしの心は愉快である。わたしの覚者たちは陽気に働く。わたしの指導をあなたがたはいつでも求めることができる。
我が友よ、わたしの手を取りなさい、川の向こう岸にお連れしよう。狭い橋を渡るのを手伝おう、向こう岸にある美を見せてあげよう。その美は、我が友よ、あなたがたの真我である。我が友よ、あなたがたを援助させてください。そして共にこの世を変換しよう。
(『いのちの水を運ぶ者』第130信より)

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、手紙の保留分が非常に多数あり、それらはベンジャミン・クレームの師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたが、いまだ掲載されていない。掲載されたその他の手紙は新しいものである。覚者が関わっていたかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、その体験が希望、鼓舞、慰めを提供することで「それ自体が語る」ということがあり得る。これらの手紙は読者の考慮のために提供されている。

冬の奇跡

編集長殿
1991年に訪問看護師としての仕事をしていました。朝6時30分頃にある患者の農場の家から出て、自分の車に乗り込みました。季節は冬で、何もかも凍り付いていて、田舎の道はスリップ防止のための塩や砂が、まだ撒かれていませんでした。私は運転してアスファルトではない道へ戻り、別の患者の所へ向かって道を下っていると、深い谷に隣り合った道に急カーブがありました。カーブした所を通っていた時、凍結したために車が回らなくなり、数メートルの深さのある谷に向かって真っ直ぐ突っ込んでいったのです。その瞬間、車が突然回転して、坂道をバックで下り出しました。その直前に私は自分の姿をバックミラーで見て、数秒の内に目の前で私の人生が終わるのを見ることになり、それで死ぬことになるのだと自分自身に言い聞かせました。けれども私の車はバックして丘を下り、私は救われたとわかりました。
私は起こったことについて、何人もの人たちに言わずにいられませんでしたが、その時、機械的には絶対に不可能なことだと言われました。だから、今2019年に、この証言を送ることに決めたのです。
匿名希望
ベルギー

次の2通は同じ人物からのものです。

肯定的な反応
編集長殿
(1)最近(手紙は2008年12月に書かれた)私たちはミュンヘンのフェアでブースを出しました。私はブースの前に立ってチラシを渡していました。突然、二人の若い男性が私の方へ歩いてきました。二人共が黒い服を着て、それぞれが大きなカメラを首に掛けていました。彼らの内の一人は、もう一人より少し背が高い人でした。冊子を差し上げるのはどうかと私が尋ねた時、彼らはきっぱりとした声で「はい」と答えてくれて、グループ瞑想に興味があるかどうか尋ねた時も、同様でした。どちらの時も私が驚かされたのは、通常人々は最初の内、もう少しためらいがちなものだからです。さらに二人共が質問を差し挟まずに私の説明を聞き、明晰なオーラを放っていました。興味深いことに、私は最初の時からずっとカメラを持参していて、私たちのブースを訪れた、マイトレーヤではないかと思った人物の、写真を撮ることができるようにしていました。けれども私はその二人の若者との話し合いに、あまりにも夢中になっていたので、そのことをすっかり忘れていました。彼らはマイトレーヤとイエス覚者でしたか。
【ベンジャミン・クレームの師は、背の高い方の人がマイトレーヤであったことを確認した。もう一人はイエス覚者であった】

癒しの泉
(2)数日前に(手紙は2008年12月に書かれた)私はボーデン湖の近くに住んでいる友人を訪ねました。彼女が地元にある癒しの泉について話してくれて、それは(近所の)乗馬スクールのグラウンドにあるのです。その泉の水はすでに多くの人々を救っていました。ある医師は彼女の両親に治療として、その水を飲むようにアドバイスしています。(1)どなたがその泉を活性化されたのか教えていただけますか。(2)それは特定の病気の助けになりますか。ありがとうございます!
クリステル・シュトロマイヤー
ドイツ、ミュンヘン
【ベンジャミン・クレームの師は、(1)その泉が聖母であった覚者によって活性化されたことを確認した。(2)水は一般的な治癒の助けになる】

奉仕の贈り物
編集長殿
2003年5月に、ニューヨークのブアヒーズビルの伝導瞑想グループは、私も活発に参加しているのですが、オルバニーのマリオットホテルでの、ホールライフエキスポでブースを出しました。けれども私たちのグループは、ブースのための支払いができる資金をすぐには確保できず、そのためにメンバーの一人がエキスポの管理者に、もし私たちが『テーブルのセットや片付け』で数時間働いたら、代わりにブースの場所をもらえるかどうか頼んでみました。言うまでもなく、テーブル一つが残っていて、誰も使おうとしなかったので、親切にもそれを私たちのグループに提供してくれました。私たちには何も求められませんでしたが、声をかけられたら手伝えるように、自分たちで準備はしていました。大体において、1日はスムーズに過ぎていき、配布できた資料もあり、売れた本も数冊ありました。再臨の仕事に関わるワーカーとしてのこれまでの年月で、それは皮肉なことに私の初めてのエキスポでしたが、これまで参加してこなかった者にとっては、非常に楽しいものでした。午前の終わり頃に、興味深い紳士が私たちのブースにやって来ました。彼には訛りがあり、浅黒い肌をしていて、50代に見えるがっちりとした体格の人で、キャップを被っていました。メンバーの一人は彼がパキスタン系アメリカ人と言っていたと思いました。私は彼が南アメリカの国の名前を言ったと思いましたが、正直言うと覚えていないのです。彼がどの民族かを伝えた後、彼が強調したのは、それでも彼は「いまだにアメリカ人」だということで、そのことはとても明白に覚えています。(彼がマイトレーヤか覚者だと仮定して)話の要点が、何か人により劣っていると感じさせるためのものではない(つまり『非アメリカ人』というのは残念なキャッチフレーズであり、近頃非常に頻繁にやり取りされているものです)と私が思うのは、私たちの平和のメッセージは、最近感じられる威圧的なナショナリズムとは対照的なものであるからです。その紳士の訪問の時に、テーブルを担当していたのは私を含めて3人のメンバーでした。彼は私たちに伝導瞑想と様々なヨガとの関連について尋ねてきました。二人のメンバー、ボリスとジーネットは彼の質問のほとんどにうまく答えていて、ラヤ(エネルギーのヨガ)とカルマ(奉仕のヨガ)で伝導瞑想が組み立てられていることについて話しました。私たちはパラマハンサ・ヨガナンダの教えのことも尋ねられたので、その流れからクリヤ・ヨガについても話したはずだと思います。その紳士が帰っていく前に、彼は私たちに伝導瞑想で料金を取るのか尋ねてきました。それが無料であり、一般の人たちに向けて開放されていると答えると、彼は声を上げて冗談めかして、伝導瞑想の参加に対して料金を取るべきだ(!)と言ったのです。彼は私たちが実際に、伝導の料金を取り始めるべきだと言ったのではありません。私が思うに要点は、ただ与えられているものに、ほとんど人々は価値を認めないということで、この文脈で彼が意味したのは、霊的成長と奉仕の機会のことではないかと思っています。この大変に興味深い男性はマイトレーヤか、覚者のお一人でしたか。
ジェイソン・V・フランシス
米国、マサチューセッツ州クラークスバーグ
【ベンジャミン・クレームの師は、その男性がマイトレーヤであったことを確認した】

読者質問欄

Q 数週間前、私は霊媒に会い、その人は、現在世界がこれほど悪い状況にあるのは、テスト(試み)が行われているためだと言いました。彼女は、ある種の移行が行われ、それによってこの惑星の人々が、このテストにどのように反応するかによって霊的進歩が可能になると言います。それについて何かご存じですか。(1989年11月27日のアメリカでのベンジャミン・クレームとのラジオ・インタビューより)

A 人類は長いあいだ試みの下にあります。大きな試み、人類の大きな内的変化の外的な表現は、時代から時代への移行の中で起こります。私たちは今、パイシスの時代からアクエリアスの時代への困難な移行の時期にいます。パイシスのエネルギーは後退していますが、世界を完全に支配しています。私たちのすべての思考、感情、関係においてです。アクエリアスの新しいエネルギーが勢いを増しており、そこから生まれる形式や仕組みはまだできていません。ですから、私たちは古いものと新しいものとの対立、反動的なものと進歩的なものとの対立を抱えています。この緊張は純粋に宇宙的な原因によるものです。
人類は、それぞれの時代の始めに、大きな意識の拡大を経験します。私たちは今これを経験しており、政治、社会、宗教、経済、教育の仕組みが、もはや私たちの意識がそれらを超えたために必要に応えないことに気づきつつあります。
私たちのグローバルな交流は、世界が真に一つであり、人類は一つであることを示しています。より高次のレベル、霊的なレベルでは、私たちは一つです。分離した魂というものはありません。私たちは一つの偉大なオーバーソウルの個別化した一部に過ぎず、私たちの霊的なリアリティは一体性、和合です。しかし、私たちは私たちを一つに結び付け、一体性に気づかせてくれるような包括的な体験を必要とします。それがキリスト(マイトレーヤ、世界教師)の使命です──その内的体験を刺激することです。
私たちは試されており、そのテストは長い間続いています。その大きな表現が1940年から1945年にかけてでした。あの戦争(二つの戦争がありましたが、キリストと覚者方によれば本当には一つの戦争でした)は、私たちがアンチキリストと呼ぶ、神ご自身の破壊的な力が、古い政治、経済、社会の仕組みを破壊して、新しいものの建設のための道を整える時代の表現でした。その破壊的な仕事を終え、いわゆるハルマゲドンは私たちの後ろにあります。それはこれから来るものではありませんが、正統派のキリスト教徒はこの惑星のアンチキリストのようなものを待っています。アンチキリストは、ヒトラーとその側近、日本の指導部、そしてある程度までイタリアでした。枢軸国の敗北は悪の勢力の敗北であり、人類にとって途方もない試みでした。
今私たちが経験しているテストは、私たちが分かち合えるかどうかです。私たちはお互いとの、そして私たちが神と呼ぶ宇宙的リアリティとの直接的な関係を待っています。私たちは今や立ち上がって、分かち合いという偉大な原則との関係で私たちの位置を示さなければなりません。なぜならそれが私たちの神性を示すからです。

Q 人類はマイトレーヤの言うことに耳を傾けるでしょうか。

A マイトレーヤはこの世におられますが、公には知られていません。彼は何年か待ち続けています。彼は世界経済の崩壊を待っておられます。彼は、彼が人類に対して語ることは反応を要求し、その反応と変化への用意は、人類に打撃を与えた時に真にやって来ることを知っておられます。特に先進国にとって、それは初めてリアリティを見ることになるでしょう。
先進国の人々は、一般に非常に自己満足的で、世界の他の地域の問題に無関心で、貪欲で、自分自身の生活で頭が一杯で、利己的なので、いつまでもそのまま続けられると思っています。そのまま続けることはできません。私たちは今、今のやり方を続けていけば世界が「崖っぷち」に立つことになる地点にいます。分断された世界の格差と不正義に内在する緊張はその中に第三次世界大戦の種を宿しています。それは核戦争となり、地上のすべての生命を滅ぼすでしょう。

Q 保守的な宗教の信者は彼をどう見るでしょうか。

A 最初に、多くの人々、特にキリスト教原理主義者、イスラム原理主義者、ユダヤ原理主義者、ヒンズー原理主義者、仏教原理主義者(その数は少ないですが)たちは、マイトレーヤが仏教徒の待つ弥勒菩薩、ヒンズー教徒の待つクリシュナまたはカルキ・アバター、ユダヤ教徒の待つメシア、イスラム教徒の待つイマム・マーディ、キリスト教徒の待つキリストであるとは認めないでしょう。しかし、彼はそのすべてです。それらはすべて一人の同じ人物の名前であり、彼はこれらの人々の欲望に従ってではなく、アバターの教義である法に従ってやって来られました。

Q なぜ私たちはこれほど間違ってしまったのでしょうか。

A 私たちは、まっすぐに世界に向き合っていません。私たちは私たち皆が問うべき質問に直面しておらず、人生と意味や目的について何も知りません。そしてもし私たちがそれを知らないならば、どうやって正しく生きることができるでしょうか。私たちが生きている世界では、人生の意味と目的について知っている人々がほとんどおらず、私たちは戦争や飢饉でぼろぼろになった世界、完全に堕落し何億人もが惨めに生きる世界、世界人口の5分の1が1日1ドル以下で暮らし、貧困のため飢餓と病気で何百万人もが死んでいく世界で生きています。

Q 個人的な問題で援助を求めることが困難なときがあります。どうすれば変えられるでしょうか。なぜそんなに難しいのでしょうか。

A それはプライドの問題です。人生は困難なので、人々は助け合うためにここにいます。ですから、まずあなたの友人に頼みなさい、しかしマイトレーヤに頼りなさい。援助はしばしば覚者方によって与えられますが、援助とは認識されません。覚者方はあなたにとって何が最良かをご存じです。あなたが欲する援助とあなたに必要な援助──彼らはあなたに必要なものを与えるかもしれませんが、それは必ずしもあなたの欲するものではないかもしれません。彼らは絶え間なく人類を援助しています。絶え間なくです。