-覚者より
覚者たちは戻る
ベンジャミン・クレーム筆記
視点
脱成長経済の時ではないのか?
われわれが取り入れた成長推進型経済モデルは、この惑星を殺している
ジェイソン・ヒッケル
2017年度「国際子ども平和賞」受賞者
モハメッド・アル・ヤウンデ君の物語
シャレン・アブデル・ハディ・タイレス
読者の勧め
ダライ・ラマ、ソフィア・ストリル=ルヴェ共著
『革命を呼びかける一世界の若者への訴えかけ』
フィリス・パワー
不平等と社会的な磯能不全と困窮
グラハム・ピーブルズ
世界情勢
フランシスコ教皇一死刑は”容認できない”
エチオピアとエリトリアが「平和と友好の新しい時代」を宣言する/英国国民保険サービス70周年記念
トランプ大統領のメディア攻撃は報道の自由を侵害する
デビッド・ケイ、エディソン・ランサ
時代の徴
溢れる徴
スワミ・プレマナンダのアシュラムで続く奇跡/壁に現れたイエスの「顔」
2018年ミステリーサークルの形/他
心強い徴
ウィリアム・アレン
グループ-アクエリアス時代の前方への道
ミニ・ハイアラキーとして働く(第1部)
石川道子
ゼロアワー:若者による気候変動対策のデモ行進
ジェイク・ジョンソン
予測から事実へー気候変動への目覚め
エリッサ・グラーフ
壁ではなく橋を架けよう
平和と地球と団結のためのデモ行進
編集長への手紙
自由なる彷徨 他
読者質問欄
回答ベンジャミン・クレーム
シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者は、毎月記事を提供してくださった。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載して良いようにである。実際これらの記事の多くは、それらが最初に掲載された時よりも今の方がより関連性があるように思われる。
ここに本誌が再掲載するこの記事は、1985 年に書かれたものであるが、そこに説明されているのは、どのようにして、「非常に近い将来、人間は覚者たちを彼らの友だちとして、進化の長い旅路の盟友として知るようになるだろう。覚者たちは、彼らが仕える大計画についての人間の認識を拡大させるための案内者であり、教師であり、そして人間の未来の保証であり、人間が同じような達成を成し遂げることができるという保証である」ということである。
覚者たちは戻る
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
世界の歴史の中で、今日のような時代は、このように急激な変化と人類への約束をはらんだ時代はめったになかった。再び「大車輪」は回転し、人間は人生の外的な顕現の背後にある新しい意味と目標を発見し、すべての智恵と霊感の源との接触を新たにしようとしている。
長い周到な準備の後に、いにしえの覚者の一団である霊ハイアラキーが人間の世界に戻り、知識と真理の種を植え付けようとしている。そしてそれが人間を、神が微笑みかけておられるあの高みにまで連れていくだろう。
非常に近い将来、人間は覚者たちを彼らの友として、進化の長い旅路の盟友として知るようになるだろう。覚者たちは、彼らが仕える大計画についての人間の認識を拡大させるための案内者であり、教師であり、そして人間の未来の保証であり、人間が同じような達成を成し遂げることができるという保証である。
現在、覚者たちは、圧制と貪欲、搾取と貧困に猛攻撃をかけるために、彼らの勢力(フォース)を集めている。すぐ続いて起こらねばならない変化を人間のすべてが受け入れる用意があるわけではないのを、彼らは知っている。しかしまた、はるかに多くの人間が新しい次元の人生を望んでおり、変化を起こさせるための行動と犠牲を行う用意のあることも知っている。彼らは偉大なる者たちの助言に速やかに応えるだろう。この方々を見、彼らの召集に応える用意をしなさい。行動し、彼らの仕事を助ける用意をしなさい。また、彼らから世界に流れる新しい光、新しいいのち、新しい知識のために用意しなさい。
このようにしてすべては変わるだろう。このようにして古いものは一掃され、新しい時代が始まるだろう。このようにして大師たちは人間の生活を活気づけ、新しい人間の出現のための条件を創造するだろう。新しい人間は、人類は一つであるという真理への忠誠を示すだろう。人類は愛のエネルギー(フォース)そのものによって結合されており、寛容と無害によって、すべての王国に対する人間の正しい関係によって結合されている存在である。新しい人間は、正しい行動を直観的に理解する能力を持ち、「神の意志」を正しく解釈する能力を持ち、それによって知られるだろう。このようにして、すべての人間の心(ハート)の中に潜在し、人間自身の行動によって顕現されるのを待つ神が、徐々に明らかになるだろう。
この進展の鍵は、覚者たちと人間との間に育ちつつある活動を通した関係の中に横たわる。その中から何ものにも侵されることのない深い絆が生まれ、それが覚者たちの授ける智恵と愛と知識の贈物のための回路をつくる。覚者たちの神性が人間の裡なる聖なるものを喚起し、人間は自分がもともと神であったことを発見するだろう。
このすべては、一日にして起こるわけではないだろう。しかし、ゆっくりと確実に、人間に内在する聖なるものが、覚者たちから輝き出る聖なる愛と智恵の火に反応するだろう。その火の周りに集い、その炎の中に彼らの未来の反映を見つけるだろう。そのようになるだろう。なぜなら、そのように「いのちの主」ご自身によって布告されたのであるから。もうすぐ覚者たちは本来の姿のまま見られ、そして知られるだろう──人類種族の案内人として、教師として、人類の兄として、世界の運命がその手に託されている覚者として。彼らをあなた方の直中に迎え入れなさい。そして彼らと共に奉仕する用意を整えなさい。奉仕の奉納を気前よくなし、彼らの共働者となりなさい。彼らは道を知っており、あなた方を「自由の門」に案内してくれることを知りなさい。
シェア・インターナショナル誌には、手紙の保留分が多数あり、ベンジャミン・クレームの師によって、覚者方あるいは『代弁者』との本物の出会いであると確認されたが、いまだ『編集長への手紙』に掲載されていない。ここで掲載された他の手紙は新しいものである。覚者が関わっていたかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、その体験が希望、鼓舞、慰めを提供することで『それ自体が語る』ということがあり得る。
自由なる彷徨
編集長殿2018年6月4日に列車でベルリンに向かう途中、尋常でない出会いがありました。その日は何となく何かが起こりそうな予感がしていました。何カ月も以前の11月に、私がマイトレーヤからの導きを求めて祈ったのは、外国で暮らすことになじめず、度々孤立していると感じる場所でいかに最善の奉仕をするかについて、うまくいかない感じがしていたからです。私は列車に乗って、二人掛けの席が向かい合う四人掛けの席が空いているのを見つけました。近づいてみると、窓側の二つの席には古びたカーディガンが置いてあり、それが座席の間に並んだビニール袋に被せられていました。これは不思議なことで、ドイツの列車内では誰も物を置きっ放しにはしないのが一般的だからです。袋はそれ自体が重なっていて、三重か四重に1枚ずつ内側に入れられた状態で、個人の持ち物が入っていると思いました。私は通路側の席の一つに腰を下ろして、誰がそれを取りに来るのか興味を持っていました。列車が出発し、私が携帯電話を見ると、娘の親友のウルスラの写真を母親がフェイスブックに載せているのが見えました。停車駅で窓の外を眺めていた時、大きな建物が見えて、側面の壁に大きな文字で「シュリューター」という名が書かれた機械の会社でしたが、もしかしてオーナーは私の知人で、同名のもう一人の機械工と関係があるのだろうかと思っていました。終点まで10分くらい前に、一人の年配の女性で優しい顔の人が、背後の通路からやって来て私の席の隣に立ちました。彼女を見ると、英国人の女優のジュディ・デンチ(彼女の歯はひどい状態で半分無くなっていたことを別にしてですが)を思い出しました。彼女は頭から足までセーターを重ね着していて、ピンクの長い丈のセーターを上に着て、粋なピンクのニットのベレー帽を頭に被っていました。温かい日だったので、彼女の格好には驚いていました。けれども最も驚かされたのは彼女の裸足でした。彼女が靴を履く習慣がないことは明らかで、彼女の足は擦れて汚れていました。彼女が自分の物を移動させたので、私は窓側に座れるようになり、彼女が私の隣に座りました。私たちが話していた時、彼女は私のドイツ語が母国語ではないと気づいて、何語を話すのか尋ねてくれて、やすやすと英語に切り替えてくれました。彼女の説明では、地方のドイツの列車に乗って、地域の実際の町や村を見る旅を5年間続けているそうです。彼女によると「世界や旅の何たるかを本当に見ることはできないのよ、家のことや面倒を見ないといけないことに責任があるうちわね」ということでした。私はこれが私自身のチャレンジに向けて直接言われたと感じました。私は家や物質的所有についての自分自身の愛着や先入観について考え、それがより一層意識的な奉仕者となり、もっと自由に移動して、より広範な聴衆と希望のメッセージを分かち合う時間を取ろうとする献身を、邪魔しているものだと思いました。彼女は元々荷物を持っていましたが、盗まれたか壊されたかして、そのことが彼女のライフスタイルに関して、一般大衆や列車での旅仲間たちからの態度を受け入れるというより、体験することを促したのです。けれども彼女はそのような体験に動じていないように見えました。彼女は自分を『ホームレス』と名乗ったりするような素振りもなく、むしろ彼女の態度からは、彼女のライフスタイルが意識して選択されたものであり、人々がどう思うかについて無執着だということがわかりました。気がかりだったので彼女に靴無しの足について尋ねた時、彼女は何年も前に靴を履いていた時、靴擦れができてしまったそうです。頭から足首までウール生地で覆えば、冬に裸足だとしても、温かいままでいられることを発見したと彼女は言っていました。列車から降りる準備をしていた時、私は彼女の名前を尋ねようと思いました。彼女の返事にびっくりしたのは、私の頭の中の考えから出てきたようだったからで、彼女は名前を「ウルスラ・シュリューター」と言ったのです。その出会いには非常に鼓舞され、結局私たちは皆人生において選択をするものであること、そしてより良い奉仕へ自分自身を解放する状態を、自分でつくらなければならないという気づきがありました。ベンジャミン・クレーム氏の、弟子として人は世界に属するというアドバイスが思い出されました。
エリッサ・グラーフ
ドイツ、シュタイアーベルク
民主主義の権利を守れ
新しい写真展が8月12日に、アムステルダムのシェア・オランダのシェア・インターナショナル・インフォメーションセンターで開かれました。一般の人々やグループメンバーたちも参加した、成功した一日でした。訪問者の中にスリナム出身の男性がいて、彼のエネルギーや言葉が大変印象に残ったので、それらを本号に含めなくてはと考えましたが、その手紙は原稿作成の終盤になって、やっと届いたところでした。彼は何人もの共働者たちと長い間話をしていました。以下は彼の示した最も重要なポイントや、世界中のグループメンバーにとって、特にアメリカのメンバーにとって価値があると考えたコメントのいくつかを、短く要約したものです。手紙全文は10月号に掲載される予定です。彼はマイトレーヤについてすべて知っていると言いました。彼は特にアメリカに関心を示していて、市場フォースと商業至上主義の否定的な影響について話をしました。彼はロンドンの金融界についても知っていて、巨額のボーナスや給与を通じて、従業員らがいかにシステムの中に結び付けられていて、批判などすれば仕事を失うことになるのを怖れているかを説明しました。それはすべてお金についてであり、決して人々についてではないのです。私たちの訪問者は、戦争がとりわけ兵器産業の利益になると言いました。さらに彼はトランプ大統領について注意するように言って、大衆やメディアが繰り返されるツイートに気を取られている間に、トランプは史上最低最悪の法案にサインすることにどれだけ忙しくしていることか、これによって必然的に労働者はその権利を失うことになると言いました。
シェア・オランダ共働者一同
貴重なものを見る目
編集長殿
私は5月(2018年)に目の手術を受けました。あまり期待をしておらず、マイトレーヤの『手』を通して助けをお願いしていました。片目の手術を終えて、夫と私がエレベーターを待っていた時、一人の男性がやって来て私たちの隣に立ちました。彼の外見が目立っていて、昔ながらの映画スターのように見えました。黒っぽいカーリーヘアでパーティー向きの格好をしていました。彼はまばゆいばかりの笑顔で、美しく白い歯をしていて、まるで光を放っているように見えました。夫が彼に「あなたはこの病院で有名なのですか?」と尋ねました。彼は笑い出して、自分を指差しながら「ここで有名なように見えますか?」と言いました。それから彼は私の手を取って、心配そうな顔で「大丈夫ですか?」と尋ねてくれました。私は手術やその特別な男性のこと全部にすっかり圧倒されていたので、後になってやっと、それが尋常でない出会いだと思いが至ったのです。私のもう一方の目はそれ以来手術を続けてきましたが、視力が再び回復したのをとても感謝しています。
ナンシー・デ・グラーフ
オランダ、アムステルダム
Q:いのちについて説明していただけますか。(2009年、ドイツ、ミュンヘンでの講演)
A:惑星とは何でしょうか。偉大な天球が太陽系の中で他の惑星と関係し、太陽がその核となります。しかし、なぜその上に生命があるのでしょうか。私たちはなぜ転生しているのでしょうか。私たちはなぜ他の場所ではなくこの惑星にいるのでしょうか。そもそもなぜ存在するのでしょうか。この惑星が生命で満ちているのには理由があるはずです。すべての生命形態、人間、動物、植物、鉱物、それらはすべて全体の一部です。それぞれが別のものから生まれます。私たちは自分が進化の頂点にいると考えていますが、人間王国からはさらに霊的王国、魂の王国が生まれます。そしてほとんどの人類は人間の真の構造を知りません。ダーウィンの進化論を信じる人々は、私たちは知的な動物であり、動物から進化したと思っています。私たちはマインドを発達させて、月に行くロケットを造るなどのテクノロジーを生み出すだけの知力を持ったと考えています。この理論はある程度までは受け入れられますが、本質を逃しています。つまり、私たちは別の王国の一部だということです。人間王国から霊的王国が生まれることによって、この惑星の王国(そして進化のプロセス)は完了します。
生命は計画に従って進みます。太陽系は感覚を持つ生きた体であり、偉大な宇宙的存在の表現体です。その存在を男とか女とか認識できるものにたとえることはできませんが、偉大なる全体の計画は、地球という惑星が徐々に完成され、他のすべての惑星もそれに向かっています。私たちは計画に従ってここにいます。この惑星だけの計画ではなく、私たち自身よりも大きな計画です。私たちは計画に従って地球という惑星の進化の一部となり、それは地球に魂を吹き込んだ偉大なる宇宙的存在のマインドの中の計画です。
もし計画があるとすれば、その解説者がいなければなりません。それらの解説者たちは人類のメンバーの中から計画に従って進化し、計画の光の中で、自分自身の本質、つまり転生した魂になった人々です。地球のすべての男女、子供は魂であり、生きて成長し進化する魂です。それはさらに高位の(もし「高位の」と言ってよければ)魂の階層における反映ですが、さらにすべてを含む存在、つまり神の閃光──神的な閃光です。その神的な閃光は進化のずっと先にあり、ですからその波動も物質界にいる私たちからはずっと先にあります。私たちは転生した魂であり、私たちの真実の自己を、神性を、肉体、感情体、メンタル体を持つ人間のパーソナリティーを通して反映しています。ほとんどの人々は、自分がこれらの三つの表現体の一つだけのパーソナリティーだと考えていますが、実際には全体で、私たちは皆神の閃光の一つなのであり、私たち自身の惑星のレベルで神性はあらゆる側面で完全なのです。
地球よりもずっと進化した惑星も存在します。私たちの太陽系よりもずっと進化しているので、地球が最も低い中での最低に見えるような太陽系も存在します。私たちの太陽系が他の可能な太陽系の中で最も進化していると考えるべきではありません。しかし何百万年、文字通り何百万年もの人間進化を通して、何人かの個人は、魂としての彼ら自身の生命の特質を物質界で反映させ始めた地点まで上りました。魂は神性の反映です。魂はそれ自身のレベルで神的ですが、人間を通して物質界でそれ自身を反映させるためには、何度も何度も転生する必要があります。私たちは魂として反映された神の閃光であり、神は真の男女です。
Q:何人くらいの政府首脳がマイトレーヤについて知っていますか。
A:それを言うのは難しいです。彼を個人的に知っている人は誰もいません。聞いたことがある人はいますが、たぶん信じていないでしょう。ですから答えは、おそらくほとんど誰もいないということです。しかしながら、多くの国々で覚者方の弟子たちが外交分野で働いています。すべての政府にはそのような外交的中心、他国との問題を解決するためのスタッフを持つ部署があります。外交官たちはそのグループの一部です。様々な国を代表する外交的中心のメンバーの何人かは、覚者方の弟子たちです。外交分野で働くのは覚者の弟子たちだけではなく、宇宙の兄弟たちも、様々な国の外交分野の中の人々と接触しています。
Q:宗教は大切ですか。
A:人々は、宗教的な人々は特に、神(あるいは何と呼ぼうが)は、宗教と宗教の道を通してのみ知られると考えています。しかし、それは真実ではありません。覚者方にとって、神に導く道はたくさんあります。私たちは皆転生した魂であり、私たちすべてが潜在的には神々です。その神性は、科学、経済、宗教、芸術、政治など、あらゆる人生形態の中で顕すことができます。レオナルド・ダ・ヴィンチ、モーツァルト、デューラー、ベートーベンのような人々や、アインシュタインのような科学者は皆弟子たちです。意識的であれそうでない場合であれ、皆覚者方の一人の弟子たちです。モーツァルトが4歳でピアノを弾くことができ、6歳で作曲できたのはなぜでしょうか。彼が以前の人生で音楽家でなかったとしたらそんなことができたとは思えません。以前の人生で、それが魂の本性となるまで作曲や音楽に携わっていなかったとしたら、彼はモーツァルトではなかったでしょう。生命、人類の生命は、魂から来ます。才能、天分、芸術性、音楽を作る才能、偉大な文学を創作する才能──このすべては魂から来ます。
Q:あなたの講演会の最初と最後に起こる祝福のエネルギーが十分に強力に届くのは、3,000人くらいでしょうか。
A:制限はありません!
シェア・インターナショナル誌は、新しい時代の思考の二つの主な方向――政治的と霊的――を統合する。