カテゴリー別アーカイブ: 読者質問

読者質問欄

宇宙の兄弟たちと宇宙船
ベンジャミン・クレームが答える

Q  他の惑星の住民は、どのようなやり方で人類を援助しているのですか。

(シェア・インターナショナル誌2009年8月号)

A 最初に理解すべきことは、UFO、つまり未確認飛行物体は、政府機関によっては確認されていないかもしれないが、実在しており、使命を担っているということです。彼らの援助なしにはこの惑星はすでに、住むことのできない状態になっていたでしょう。太陽系のすべての惑星に住民がおり、この惑星地球の覚者方はさまざまな他の惑星の覚者方と接触しています。太陽系は一つの単位として活動しています。惑星は孤立しているのではなく一瞬一瞬接触しており、共に進化しています。この惑星がそうであるように、一つの惑星の進化が遅れると、他の惑星の関心を呼びます。
 UFOに乗っているのは、主に火星と金星の人々ですが、他の星の人々も、この惑星の汚染を除去し、少なくとも減少させるために膨大な仕事を行っています。汚染は人類にとって最大の脅威です。汚染による死者の数は、他のいかなる原因によるものよりも多いのです。汚染は私たちの免疫システムを崩壊させ、免疫があれば防ぐことのできたあらゆる種類の病気に罹るようになります。
 宇宙の兄弟たちはこの惑星を居住可能にすることに関心を持っています。各地の空を通過して、私たちが大気中に注ぎ込む大量の核廃棄物や一般的な有毒汚物を除去し、中和します。カルマによって、地球を完全に浄化することは許されていませんが、カルマの範囲内でそうします。そうでなければ、この地球上での生活は実に苦痛なものとなるでしょう。亡くなる人々の数が、今亡くなっている人々よりもはるかに多くなるでしょう。アルツハイマー病に苦しむ人々の数がさらに増え、死亡する人が日ごとに多くなるでしょう。ですから私たちは宇宙の兄弟たちに多くの借りがあるのです。

(ベンジャミン・クレーム『光の勢力は集合する』)

Q もし宇宙の兄弟がエーテル界に住んでいるのであれば、私たちに見えるようにどうやって物質界に顕現するのですか。

(シェア・インターナショナル誌2010年3月号)

A それは一時的なものです。宇宙人が地球に来て、見られたいと思うときは、私たちの視界に入るようにエーテル体の振動を下げなければなりません。同じことが宇宙船にも当てはまります。これらの乗り物はエーテル物質でできており、エーテル視力を持たなければ目に見えません。しかし、宇宙船は世界中の非常に多くの人々によって見られています。その時には搭乗員が乗り物の振動率を下げています。

Q (1)高次のエーテル物質をまとった生命体は、従来の器具を通して音によって検知できますか。(2)エネルギーの音を聞く能力は「エーテル聴覚」と見なされますか。(3)動物界や植物界も他の惑星、例えば火星では高次のエーテル物質で存在するのですか。

(シェア・インターナショナル誌2004年3月号)

A (1)はい。(2)いいえ。(3)はい。

Q 宇宙人はここで何をしているのですか。

A 私たちは宇宙の兄弟たちに借りがありますが、おそらく決して返済することはできないでしょう。彼らは人間がどのようなものであるかを知るために実験を行う必要はありません。彼らは私たちの中で生活しています。誰に接触でき、誰に接触できないかを知っています。
 「ロズウェル事件」では火星のパイロットが自らを犠牲にしました。意図的にこの惑星に墜落し、乗り物と自分たち自身を破壊しました。その事件は現在、世界中で有名になっています。
 乗り物自体は宇宙の兄弟たちの体と同様にエーテル物質でできていますが、私たちの視界に入るまで乗り物と自分の体の振動率を下げることができます。それは一時的なもので、ロズウェル事件について読んだことがある人ならおそらくご存じのように、遺体は急速に崩壊したので、捜査員たちはそれが人間の遺体であると信じることができませんでした。彼らは人間ではありましたが、火星人であり、崩壊の速度は彼らが本質的にエーテル物質であるという事実によるものでした。乗り物も同様でした。
 彼らは振動率を低下させるので目に見えるようになりますが、目に見える前からそこに存在していた可能性があります。望み次第で、消えたように見せることもできます。単に振動率を上げているだけで、おそらくまだそこにいるでしょう。どこかに行ってしまったように見えるかもしれませんが、まだそこにいて、単に原子構造の振動率を上げて、再びエーテル物質になっただけである可能性が非常に高いです。

Q 穀物サークル(ミステリーサークル)とは何ですか。

A すべての穀物サークルは渦であり、磁場の点です。この新しい科学、この新しい「光のテクノロジー」に関連して宇宙の兄弟たちが行っていることは、磁場に相当するものを物理的平面上に再創造することです。それぞれの惑星の周りには磁場があり、磁場の力線が重なり合って渦が形成されます。それらはいわばチャクラであり、私たち自身のエーテル系と同じです。背骨には七つのチャクラがありますが、それらはエーテル背骨にあります。
 こうした穀物サークルは渦またはチャクラであり、物質界に彼らが作成している地球の磁場のレプリカ(複製)です。それらは穀物畑だけに存在するわけではありません。山にもありますし、海にもあります。渦がエーテル界にある場合、彼らは渦を物質界にも複製します。穀物畑の中にあるという事実により、私たちはそれを見ることができます。だからこそ彼らはそうするのです。穀物を最も素晴らしいやり方で曲げ、それが鳥のでたらめな飛行や、異常な風や竜巻などの自然現象によってではなく、知的存在によって作られたことを示しています。実際の形は恣意的なものです。多くの人は、それらがアトランティスの古代言語であると考えています。そうではありません。全く行き当たりばったりというわけではありませんが、何の意味もありません。それらは美しく、それだけで十分です。それらは明らかに知的存在によって作られています。

(ベンジャミン・クレームのラジオインタビュー、Kzum-fmの番組「説明不可能な現象を探求する」、ネブラスカ州リンカーン、1993年6月19日)

 60年以上もの間、世界中の政府は“UFO”あるいは“空飛ぶ円盤”の現実を国民から隠してきた。さらに、これらの訪れた宇宙船の乗組員を“異星人”として、何が何でも、侮辱しようとしてきた。国民をコントロールするために、そして“パニック”を避けるために、世界中の政府は何千何万もの知的でオープンマインドな市民の体験を否認してきた。かくして、彼らは大きな神話を創り出した──「“空飛ぶ円盤”は存在しないが、しかし彼らは危険であり地球の人間を強奪する」のだと! 同様に、国民に、穀物畑のミステリーサークルが宇宙からの遺産であるという考えをあざけるようにと教えてきた。しかるにすべての政府が、われわれの太陽系の姉妹惑星からの勇敢で無害な訪問者の存在と、彼らの創造性とより高位のテクノロジー(技術)について論争の余地のない証拠を持っている。物質のより精妙な界についてのわれわれの全くの無知が、世界の主要国政府が非常に長い間このごまかしを維持することを許してきたのである。

(ベンジャミン・クレームの師、「暴露の時」より)

Q あなたはさまざまなプロジェクトでUFOと共に働くさまざまな人々がいると言われました。アメリカに、スティーブン・グリア博士による「ディスクロージャー・プロジェクト」という興味深いプロジェクトがあります。これについてコメントいただけますか。

A グリア博士は有益な仕事をしています。私が知る限り、彼は宇宙の兄弟たちと共に働いてはいませんが、UFOが存在することを証明する膨大な証拠があるという事実に我慢ができないでいます。UFOがどこから何のために来たのかについての証明ではなく、UFOはリアル(現実)であり、実際に存在するという証拠です。何年もの間、何十万もの人々がUFOを目撃してきましたが、世界の政府のほとんどはUFOの存在に関する十分なデータを持っているにもかかわらず、それを公表することを拒否しています。
 アメリカ、ロシア、イギリス、ヨーロッパ、その他のさまざまな国々では、パイロットや警察官、兵士、一般大衆からデータや証拠を何年にもわたって収集し続けていますが、最高レベルによる大規模な隠蔽が行われています。これは膨大な量の証拠となっていますが、決して公表されず、決して知られることなく隠蔽されています。証拠の信用を失わせるためにメディアによって報道されることさえあります。このようにして政府は、宇宙の兄弟たちやUFO現象について国民が知っていること、あるいはむしろ知らないことをコントロールしています。このようにして隠したままにしておくことができます。グリア博士はこれに我慢ができず、彼自身もUFO体験をしていたため、それを知らせたかったのです。彼は、元軍人、元イギリス空軍、または元アメリカ空軍の人員など、他の人々が名乗り出て証拠を提出できる手段を用意しました。そのような地位と経験を持つ人々がこのように公の場で証拠を示すとき、それが一般的により良い理解につながり、最終的には世界各国の政府による公表につながることを期待しています。
 もちろん、政府が自らの知識についてそのような声明を発表するならば、それは政治的自殺に等しいでしょう。宇宙の兄弟たちが持つ技術(それは私たちのものよりもはるかに進んでいます)を私たちが知ることになれば、彼らのアイディアや知恵は私たちの政府のものよりもはるかに価値があると見なされることになると考えています。今の政府は互いに戦争を起こし、競争を通じて互いの経済を破壊し、世界中の何億もの人々の生活を悲惨なものにしているだけです。私たちは必然的に、宇宙の兄弟たちに来てもらい、やり方を教えてもらいたい、あなた方のような政治家は必要ありません、と言うでしょう。彼らは自分たちの権力を失うことを恐れるので、すべてを闇のままにしています。

(シェア・インターナショナル誌2004年7・8号)

 宇宙の兄弟たちの主な活動の一つは汚染を中和することです。私たちは汚染で地球を破壊しています。主に全世界の原子力発電所から放出される放射能による汚染です。すべての地下核爆発もまた、放射能で完全に汚染された粉塵を大気中に撒き散らします。その汚染強度が半減するのに何十万年もかかります。カルマの制限内で宇宙の兄弟たちは可能な限り放射能や汚染を掃除してくれています。彼らはまた海洋に潜って海洋に投棄された廃棄物を中和します。そうしなければ、それは海洋生物を殺し、この地球をさらに毒するでしょう。この惑星は今や危険なほど汚染されています。
 汚染が人類のすべての病よりも大きな殺戮者であり、その多くは核放射能によるものです。マイトレーヤと覚者方は、世界中のすべての核分裂による発電所を直ちに閉鎖することを助言されます。それらは明日にでも、安全な核融合プロセスによる発電で置き換えることができるのです。それは来るべき光のテクノロジーの前の臨時的な処置として使えます。
 私たちの生態系が維持されている主な要因の一つは、宇宙の兄弟たちの働きです。私たちは彼らに莫大な借りをつくっています。

(ベンジャミン・クレーム『大いなる接近』)

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

質疑応答──米国テキサス州ダラスにおけるベンジャミン・クレーム講演会より(日付不明)

Q 今日の米国における主要な霊的問題は何ですか。

A 米国だけでなく、世界中の主要な霊的問題は、マイトレーヤが「悪の根源」と呼んでいるものです。お金のことだと思うかもしれません。関連はありますが、お金ではありません。それは自己満足です。マイトレーヤは、自己満足は大きな罪であると述べています。あなたがたや私の住んでいるような裕福な国が、何百万もの人々が餓死し、何百万もの人々が劣悪な環境で暮らし、病気などに侵されているのを見て次のように言えるのは、その自己満足のせいです。「そのことについて私たちにできることはあまりない。彼らはいまだローンの利息を支払わなければならない」
 自己満足は次のような態度を生み出します。「そこで何が起こっていても重要なことではない。黒人やアジア人やヒスパニックは私たちのようではない。彼らにはこれ以上良い人生を送る資格はない。市場の力がすべてを解決してくれるだろう」
 これは、市場原理が経済の基本的な基盤であるという、私たち自身の貪欲さ、利己主義の最も異常な合理化です。そうではありません。私たち全員が同じ時点から始めればそうなるでしょうが、そうではありません。巨大な国もあれば小規模な国もあり、莫大な資源を持っている国もあれば、ほとんど資源を持っていない国もあるときに、どのようにして市場原理が合理的であり、ある意味現実的であり、公正であることができるのでしょうか。市場原理はどのようにして本当の意味で公正に作用することができるのでしょうか。それは全く不当であり、自己満足だけがそれを許すのです。
 今日人類を悩ませているのは、大きな霊的問題です。それは政治と経済の分野に焦点を当てており、政治と経済の分野でのみ解決できます。私たちは2,000年もの間、宗教こそがすべてであると宗教団体から教えられてきました。神を知りたければ、宗教に参加し、宗教的な人間にならなければならない。キリスト、仏陀、クリシュナ、ムハンマド、あるいは誰かを信じなければならない。ただ信じるだけで何とか救われると信じなければならない、と。それはナンセンスです。救われない限りは、救われません。信じるだけでは救われ得ません。

Q 自己満足と腐敗の間には関連性がありますか。

A この国の主な問題は自己満足です──自己満足とは汚職であり、汚職そのものです。この国を上層部から下層部まで悩ませている経済腐敗と、その結果としての犯罪と麻薬がこの国を崩壊させています。これらに対して何ができるでしょうか。あなたは立ち上がって、私が話しているように話すことができます。現実について話すのです。選挙の時期になると、あなたの代表者が特定の質問に答えます。そうした代表者が、特に発展途上国の搾取されている大衆に対する懸念を示し、現状に満足してはいないと堂々と述べるのであれば、あなたはその人に投票すると言うことができるでしょう。

Q 宗教は自己満足を制限する役割を果たすことができますか。

A 現在[2008年以前]、地球上で最も宗教的なこの国では、約3,300万人が公的な貧困レベル以下で暮らしています[2021年の公式の貧困率は11.6%であり、3,790万人が貧困に陥っている──census.govより]。彼らは路上で生活しています。そうした人々はロンドンにもいます。これらG7の豊かな国々には、家を持たずに暮らす人々がいます。避けられない株式市場の崩壊の後、どの政府も新たな現実に直面しなければならないでしょう。その現実とは、人類のニーズ(必要とするもの)になるでしょう。誰もが食べる必要があります。それはあらゆる生き物の基本的なニーズです。食べ物がなければ生きていくことはできません。何百万もの人々が食糧不足で命を落としており、食糧は先進国の倉庫で腐りつつあります。それは腐敗です。あなたの代表者に発展途上国について何をするつもりなのか尋ねてください。税金を下げるつもりはないのか、増税を支持しているのか、それとも減税を支持しているのか、私はもっと金持ちになるのか、それともそうではないのか。もし私がもっと豊かになるのなら、あなたが何をするにしても、私はあなたに投票します。それは自己満足です。貪欲です。最も極端な形での利己主義であり、社会を腐敗させています。それが、この国が世界で最も犯罪率が高い理由、この国が世界で最大の麻薬問題を抱えている理由です。この国の人口の信じられないほどの割合が薬物[処方薬の服用または違法薬物の使用]に関わっています。

Q この状況はもっと長く続く可能性があると思いますか。

A 崩壊せずにこの状態をどれくらい維持できるでしょうか。分かりません。あなた方次第です。しかし、それについて何かをしなければなりません。あなた自身の生活状態を変えなければなりませんし、もちろん私たち全員がそうしなければなりません。私はただあなたと話しているだけではありません。先進国は成長して現実を受け入れる必要があります。来るべき経済崩壊により、そうせざるを得なくなるでしょう。そのとき、すべての根底にあるのは私たちの相互依存性であることに気づくでしょう。最も大きな国や最も裕福な国でさえ、単独でやっていくことはできません。世界は一つであり、今起こっているこの経済変革は、私たちが一つであり、それぞれがお互いを必要としているということを証明するでしょう。そうすれば政府の優先順位も変わるでしょう。

Q 政府は何を優先すべきですか。

A 最優先事項は、すべての人々に十分な食糧を提供することです。 第二に、すべての人々に適切な住宅や避難所を提供すること。第三に、世界人権宣言が明らかにしているように、すべての人々に適切な医療と教育を提供することです。これらはそれほど革新的とは思えません。十分な食糧、十分な住居、十分な医療と教育など、これほど単純なことはありません。それほど多くを要求しているわけではありません。しかし、これらすべてが普遍的な権利となっている国は世界中にありません。ただの一つの国も、世界で最も裕福な国でさえも、ありません。それを受け入れるとき、人類の生活は変容するでしょう。

質疑応答

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

Q キリストの再臨に関して仏陀が果たすべき役割は何ですか。

A 仏陀は、一般にはあまり知られていませんが、非常に強力な果たすべき役割を持っています。彼は終始マイトレーヤと共に、ある意味でマイトレーヤの背後で働きます。彼はもはや肉体を持っていませんが、肉体を放棄し、私たちの惑星の最高の霊センター、つまりシャンバラ、ゴビ砂漠のエネルギー・センターにおられます。そこには世界の主(サナット・クマラ)と彼を囲むクマラ方、そして仏陀(ゴータマ仏陀ではなく、ゴータマを通して働かれた方。ゴータマ王子はもはやこの太陽系にはおらず、シリウスにおられます)のような非常に進化された方々がおられます。
 仏陀はキリストの背後に立ち、東洋に関する彼の思考に影響を与えています。“仏陀の衣”と呼ばれるものに関する古い東洋の教えがあります。それは現在安全に隠されていますが、キリスト、つまり“来るべき方”によって取り上げられるでしょう。これらの“衣”は仏陀の情緒――直観性質の総計と彼の知識と思考の総計、つまり仏陀のアストラル体とメンタル体です。これらがキリスト御自身の情緒的、メンタル的装備を増大します。
 仏陀は知恵のエネルギーを体現し、マイトレーヤは愛のエネルギーを体現しておられます。東洋との関係において、マイトレーヤはこのようにして仏陀の経験を獲得し、仏陀の情緒――メンタル装備の使用を通して東洋人のマインドに、おそらく可能な他のどの方法よりもさらに深く入ることができます。
 仏陀は今、宇宙的レベルからの知恵の様相を体現しており、彼はこのエネルギーをマイトレーヤを通して世界に伝導します。

(シェア・インターナショナル誌1993年6月号)

Q 私の経験では、キリスト原理はそれを認識し、受け入れ、体現するすべての人々に利用可能なものです。私たち各々に何が可能かをコメントしていただけますか。

A 私たち各々に可能であり必然であり、運命づけられていることは、その原理を体現し、私たちの人生においてそれを実演することです。それがその意味です。それが難しいところです。「私はキリスト原理を信じる。それが私や皆の中にあることを信じる」と言うのは簡単ですが、その証拠はどこにありますか。その表現はどこにありますか。もしそうであるなら、戦争は起こらないでしょう。豊かさの中で飢え死にする人々はいないでしょう。飢える子供はいなくなるでしょう。今日世界で貧困の中にいる、絶対的貧困と呼ばれる状態の8,000万の人々は存在しないでしょう。もし人類の中でキリスト原理が実演されていれば、このいずれも存在しないでしょう。なぜなら、「キリストは私の中にいる。ロンドンや他の場所で彼に会う必要はない。キリストは私の中にいる」と人々が言うのはグラマーだからです。よろしい。キリストはあなたの中にいます。あなたはそれをどうやって示していますか。それを実演してください。キリスト原理とは、自由、正義、分かち合い、正しい関係という、その原理の性質に従って生きることを意味します。このような現実に直面しなければなりません。それがキリスト原理の性質です。

Q パラマハンサ・ヨガナンダの教えはマイトレーヤの使命と一致しますか。

A (これは私が他のグループの仕事や教えにコメントしないというルールの例外です)
 パラマハンサ・ヨガナンダはセルフ・リアリゼーション・フェローシップ(真我実現協会)の創設者です。良い名前です。マイトレーヤが話されているのも真我実現についてです。あなたも私たち全員も真我であり、問題はそれを認識すること、真我であるということです。それに気づき、実現し、実際に真我にリアリティを与え、実演することが私たちの運命です。これは一つの過程です。一夜にして起こるものではありません。それは過程であり、誰もがそれを認識することができます。すべての子供は真我を認識しています。それから堕落します。マインドをあらゆる条件づける概念で一杯にし、真我としての自己を見失います。そしてキリスト教徒や、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒、仏教徒、共産主義者、民主主義者、資本主義者などになります。真我であることをやめ、マインドを閉ざし、条件づけられたイデオロギーや概念に従って生きるのです。しかし人はマインドではありません。マインドは道具であり、器にすぎません。
 この新しい時代のために与えられた祈りを読みましょう。今始まっているこの新しい周期にマイトレーヤによって与えられたものであり、私たちが本当に誰であるかに注目を集めるものです。日々何度も唱えることで、意識の中に徐々に真我としての自己認識がもたらされます。

わたしは宇宙の創造主である。
わたしは宇宙の父にして母である。
すべてがわたしから来る。
すべてがわたしに戻る。
心と生気と肉体はわたしの宮殿である。
真我はその中にわたしの至高の存在と生成を実現する。

 これがマイトレーヤによって与えられた新しい時代のための新しい祈りです。これは一種の是認(アファーメーション)であり、自分自身の中に瞬間ごとの認識を植え付けます。知的なものではなく、私たちの本質である偉大な不死の神聖な存在としての自己の認識です。キリストはそれを達成し、真我を実現し、そのリアリティに非常に近づいたので、その全体的で神聖な原理、キリスト原理を彼自身の存在の中に体現したことの故にキリストなのです。

(テキサス州ダラスでの講演より)

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

Q 現在の政治について説明していただけますか。(2016年7月)

A 多くの国でファシズム(全体主義)が台頭しています。それは古いやり方の崩壊と新しいものの成功の始まりに関係しています。間もなく状況は良い方に変わるでしょう。嵐はほとんど過ぎ去っています。私の師によれば、私たちにはまだ認識できないとしても、それは強度を失いつつあります。

Q 覚者方は現在の紛争のレベルに驚いておられますか。

A 私の師は、闘いは予想されていたが、今日のような恐るべき野蛮さを伴うとは予想されていなかったと言われます。それは長くは続かないだろうが、平和を得るためにはそのコースを辿らなければならない、と師は付け加えました。「混乱はそのコースを辿らなければならないが、『新しい摂理』が到来するまで、それほど長くはないだろう」

Q 他の要素も関係しているのでしょうか。

A 一つの切迫した問題は人口過剰です。世界は、現在の世界人口を養うほど大きくはありません。人口は急激に増加しています。空間の占有を巡る闘いがあります。
 紛争はほとんど常に、ある宇宙的状態から別の状態への変化の結果です。あまりに多くの人々が古いやり方に縛られています。混乱は古い秩序から新しいものへの動きの結果です。私の師は言われます。「別の行動や存在の仕方への必要を認識するには、多くの人々はあまりに心配しすぎているか、あまりに無自覚である」と。また、人々は現在の困難の強度が減少していることも認識していません。

Q シャンバラのエネルギーは強まっているのですか──特に過去1、2年の間に。それが緊張と紛争の多い理由ですか。

A はい、そうです。それは強まっています。しかしまた、金持ちの人々が独立して非常に貪欲になっています。彼らはあらゆるものに関して有利になれないのを恐れています。富を失うのを恐れています。
 クレームとの最近[2016年当時]の編集会議の過程で、現在の世界危機についての覚者の見解を求めた。以下に、覚者のコメントを掲載する。

覚者によるコメント

ベンジャミン・クレーム筆記
2016年7月25日

 現在の状況は間もなくより良い方向に向きを変えるだろう。嵐はほとんど過ぎ去った。われわれがまだそれを認知していなくても、嵐はその勢いを失っている。
 大混乱はほとんどいつも、ひとつの宇宙(コズミック)の状態(周期)から他の状態への変化の結果である。多くの人々はいまだ古いあり方の中に捕えられている。多くの人々は行動やあり方を変える必要を認知するには、あまりにも不安であり、あるいは全く気づいていない。
 また、人類が新しいエネルギーにどう反応するかの問題である。ほとんどの反応は貪欲か恐れに基づいている。富める者たちは(党派などに左右されず)独立し、非常に貪欲になった。彼らは利用し得るすべてを有利に獲得できないだろうということを恐れており、また彼らの富を失うことを恐れている。人は、世界がひとつであることを、ひとつの人類であることを認識しなければならない。貪欲と競争に基づいて資源・富を管理する金持ちは、危険を覚悟で、この真理を否定する。

(シェア・インターナショナル誌2016年9月号)

Q イエスの生涯はとてつもなく多くのことを含み、驚くべき犠牲、愛と霊的意志の例示でもあります。(1)私たちは、この世界はやがて、復活祭と復活の重要性を世界規模で認識するようになるのでしょうか。(2)覚者方は将来、「ビオスコープ(映写機)」を通して、イエスのような偉大な方々の生涯で起こった実際の出来事を見ることを可能にしてくださるでしょうか。

A (1)はい。(2)はい。

Q (1)ゲッセマネの庭での出来事と、その後の十字架の磔についての聖書の記述は正確なものですか。(2)ヨハネによる福音書が福音書の中で最も正確ですか。

A (1)概ね正確です。(2)それらは互いに競合するものではありません。それぞれの弟子が自分の経験、理解、進化の度合いから書いたものです。

Q イエスがマイトレーヤによって生き返らされた後に、弟子たちがイエスを認知できなかったということがどうしてあり得たのですか。

A 彼らはイエスを確かに認知しましたが、信じるのが困難だったのです。

Q 「最後の晩餐」において、イエスは実際に、彼の人生の記念として、聖別されたパンとワインを彼の肉と血であると見なすべきだと言ったのですか。この場面は何かの象徴と見なすべきですか。そうだとすれば、それは何ですか。

A 彼の言葉は文字通り全質変化(聖餐のパンとワインとをキリストの肉と血とに変化させること)を意味するのではなく、比喩的なものです。しかし、聖餐が摂られるときはいつでも、それはイエス覚者によって磁化され、司祭が十分に進化していれば、マイトレーヤご自身によって磁化されます。

(シェア・インターナショナル誌2014年6月号)

Q イエスの母マリアは、当時においては非常に特別な存在だったに違いありません。(1)彼女は息子がメシアであることを意識していましたか。(2)彼女と夫ヨセフは、息子をそれに沿って扱い、奉献された未来を念頭に置いて育てましたか。(3)彼らの性質や性格について何か述べることはできますか。彼らは常に理想化されたやり方で描写されていますが、それは正確ですか。

A (1)告げられた時には、意識しました。(2)はい。(3)与えられた描写はかなり正確です。彼らはエッセネ共同体のメンバーであり、真剣な宗教生活を送っていました。

(シェア・インターナショナル誌2000年6月号)

Q イエスが今キリストではないのなら、キリストはどこにいて、将来何をなさるのですか。

A イエスは、今はキリストではありません。彼は洗礼(バプテスマ)から磔刑までの3年間、キリストとして行動しました。それ以来、覚者となっています。彼は転生を離れ、非常に速やかに戻ってこられ、約7年後にティアナのアポロニウスとして現れました。アポロニウスとしてインド北部に行きました。その生涯で覚者となり、アシュラムを開き、インド北部で葬られ、そこから伝説と多くの書物が生まれました。イエスは十字架で死んだのではなく、蘇生してインドに行きそこで埋葬されたというような伝説です。その人物はイエスであった人ですが、次の転生でアポロニウスとなりそこで埋葬されたのです。
 イエスはそれからも何度か転生しています。彼は自分の名前を保持しました。6世紀と7世紀にはアメリカに行き、この国全土のインディアンたちに教えを説き、それからポリネシアに行き、ポリネシア人と多くのインドの部族に教えを説きました。

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

彗星──宇宙の織物を織る

 2023年2月1日、5万年ぶりに「グリーン彗星」が地球に接近した。5万年ぶりにそれは再び地球の近くを通過した。アメリカの宇宙機関NASAは2023年1月初旬に、天文学者が2022年3月にツヴィッキー掃天観測施設の光学望遠鏡によって初めてグリーン彗星を見たと報じた。
 読者は以下のベンジャミン・クレームによる彗星に関する質問への回答に興味を寄せるかもしれない。

コホーテク彗星

「この彗星がわれわれの太陽系を横切ったとき、強力な統合のエネルギーの力が放出されました。統合のエネルギーの力はこの惑星にも、他のすべての惑星にも同様に、非常に大きな影響を及ぼします。この彗星が統合のエネルギーを流し込んだおかげで、太陽系全体が非常に大きく前進するでしょう。今、起こっているイニシエーションのプロセスの一部です」

(『世界教師「マイトレーヤ」と覚者方の降臨』1982年)

 彗星は異なった振動のエネルギーと物質を銀河のある部分から他の部分へ運び、それによって銀河系システム全体に複雑なネットワークをつくります。それが現れるところに、未来の開発の種を播き、かくして「そのお方について何も語るべからざる御方」の、銀河系に魂を吹き込まれる想像し難いあの霊存在の、大目的を遂行しています。

(シェア・インターナショナル誌1986年1/2月号)

Q:ハレー彗星が「エーテルの織物を織っている」のだとすれば、(1)スペース・シャトルは、そのエーテルの織物の保護のため、彗星の近くを飛びことになっていた探査機を発射するのを妨げられたのですか。(2)エーテルの網の目の意味は何ですか。

A:(1)いいえ、彗星とスペース・シャトル事故の間に関連はありません。それは純粋に技術的な理由でした。(2)彗星はエーテルの織物ではなく「宇宙のカルマの織物」を織っています。異なった振動のエネルギーを銀河のある部分から他の部分へ運び、それによって様々な太陽系の未来の開発の『カルマの種子』を播いています。

(シェア・インターナショナル誌1986年3月号)

Q:彗星は太陽系間で「振動」を交換すると言われますが、惑星間で魂のグループも交換しますか。もしそうならば、ハレー彗星やコホーテク彗星もそのような機能を果たしたのですか。

A:いいえ。惑星間での魂のグループの交換は、ずっと「地方的な」レベルで起こります。彗星の活動は銀河レベルです。

(シェア・インターナショナル誌1986年9月号)

Q:それぞれの彗星は、魂を吹きこんでいるロゴスを持つのですか。

A:いいえ。太陽系と惑星だけがロゴスを持ちます。

(シェア・インターナショナル誌1994年7/8月号)

Q:英国では、多くの人々が今日、ミステリー・サークルになじみがあり、それがUFOによって作られたと信じている人々もいます。でっち上げであると言う人もいます。何が本当なのでしょうか。

A:ミステリー・サークルは最も精巧な構成を持ち、美しいデザインと無限の多様性をもつ形状であり、何らかの超技術を持つ超知性のみが作ることのできるものです。それらは正確な割合で、私たちが宇宙の兄弟たちと呼ぶ人々によってつくられています。彼らの仕事は地球の破壊を助けることであり、カルマの法則に従って、私たちが大気に流し込んでいる、人々を殺している有害な核放射線を大量に吸収し除去することです。

Q: 彼らは他の惑星から来るのですか。

A:金星や火星や木星に行っても誰も見えませんが、そこには生命がいます。私たちは小さな台車[マーズ・パスファインダー]を火星に送って写真を撮りました。そこでは誰も見えませんが、地球よりも多くの人々が住んでいます。彼らはエーテル物質をまとい、濃密な物質界よりも精妙な世界にいます。こうしたエーテル物質界が次の物質世界の段階であり、現代科学によって調査され最終的に実証されるでしょう。そしてエーテル界はリアリティとなり、より多くの人々がエーテル視力を持って生まれるでしょう。
 宇宙船は思考によってつくられます。単に考えることによってです。いつの日か、彼らを介して、しかし主にマイトレーヤと世界に公に住まれる覚者方の刺激によって、私たちもまた文明の利器を創造する機械をつくるようになるでしょう。

Q:あなたが「小さな台車」と呼ばれたものとそれを観察しているエーテル生命、知的生命、火星の住民のことを思うと笑えてきます。それは彼らにとってジョークの種に違いありません。

A:もちろん、それはジョークです。それは彼らを微笑ませるでしょう。なぜならそれは無知だからです。私たちはそこで生命の痕跡を探し、何億年も前の生命の微細な萌芽を探しています。地球にやってきて穀物サークルをつくる人々は、地球のフォースの流れの磁場のエネルギーを物質界に複製しており、それらは交差して渦を形成しています。これらの渦のそれぞれはエネルギーの貯蔵庫です。そして宇宙の兄弟たちはその渦のレプリカを作り、私たちはその磁場から直接エネルギーを利用できます。彼らはそれを穀物の中につくります。なぜなら穀物は季節的だからです。宇宙の兄弟たちはそこにいますが、同時にいないとも言えます。しかし彼らは「私たちはここにいます」と言いながら上空にいるわけではありません。彼らは一種の脱線的な挨拶を送っており、見る目のある人には見えるでしょう。

Q:私たちは、あなたの言われる台車を火星に送っているのですから、彼らが私たちの認知できる人間のような形で手を振っているような疑いのないものを示せばすっきりするのではないでしょうか。

A:あなたは「すっきりする」と言われましたが、彼らはそう考えません。それはすっきりするかどうかという話ではありません。それは法に関わることであり、彼らが行うことは法の枠内にあります。彼らは私たちの頭を叩いて「私たちはここにいる。私たちは隣人で、あなたは私たちのことが知りたいでしょう」などとは言いません。人間には自由意志というものがあり、覚者方も宇宙の兄弟たちも決して私たちの自由意志を侵しません。彼らは非常に多くの穀物サークルをつくり、私たちに少しでも良識があれば、地球以外の生命体によってそれらが作られていることを認めなければなりません。

(「ビヨンド・リーズン・ラジオ・ショー」での質疑応答を抜粋修正──米国、ナッシュビル、1997年7月)

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

Q マイトレーヤと覚者方(全部で63名)は、しばしば非常に高度なユーモアのセンスを披露されますか。

A はい、そのとおりです。私の師である覚者はしばしば私を笑い転げさせます。彼はすごいユーモアのセンスをお持ちで、とてつもない人です。覚者方を見るとき、人々は欠点のない人を見るでしょう。彼らは人間ですが、欠点を持たず、感傷を持たず、完全な無条件の愛に満ちているところまで進化されています。それは彼らの存在の本性です。

Q ジュワル・クール覚者は、癌は人類に内在すると言われました。癌から守られるために人類の発展において何が起こらなければならないのでしょうか。

A 人類の偏極が高次のレベルに移ることが必要です。「偏極」という言葉が意味するのは、意識の支配的な焦点と、その人が活動し生活にアプローチするレベルのことです。

Q 肉体について言えば、輸血についてのあなたの見解はどういうものですか。

A 例えば、健康に関する限り、多くのクリスチャン・サイエンスの信者は輸血を受け入れないでしょう。これは肉体の機能についての誤解によるものだと思います。ある意味で、それは肉体が人間であることを受け入れています。私にとって、肉体はその人ではありません。肉体は単に、特定の生涯の間に真の人間である霊的存在──魂──が住まうものに過ぎず、死とともに撤退し、新しい肉体を更新して形成し、再び転生するためのものです。ですから肉体は生命のすべてではなく、あらゆる犠牲を払ってでも保持されるべきものではありません。他方で、それは薬や外科処置によって作用を及ぼし得るメカニズムであり、現代の外科や医学の効率性がなければ、世界はもっとひどい場所になっていたと思います。(ラジオKZUM-FMの番組「説明不能な現象を探究する」でのスコット・コバーン氏によるインタビュー、米国ネブラスカ州リンカーン、1993年6月19日)

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

Q .私たちは自分で覚者方に接触することはできますか。

A いいえ、覚者に接触することはできません。何らかの理由があれば覚者があなたに接触します。まず最初に、メンタル偏極というものを達成しなければなりません。あなたの意識の偏極は高位のメンタル界になければなりません。なぜなら彼らは魂のレベルで働くからです。しかし、もしあなたが世界への奉仕に適合し、十分に客観的になり、オープンで利他的な方法で働く用意があれば、彼らはあなたに接触するかもしれません。
 接触を受けた人々は時の初めから存在します。すべての偉大な芸術家、思想家、詩人、作家、音楽家、偉大な政治家、科学の発見者たち、彼らは皆、覚者方の弟子です。彼らは覚者方の監督の下で働き、私が行っているように、内的に、主観的に魂のレベルで与えられたものに反応しています。このようにして、彼らは覚者方の仕事をこの世で実行してきました。このようにして、私たちの文明と文化は長年発展してきました。

Q では、覚者や教師方が出てこられるとき、彼らが与えるメッセージは和合ということですか。

A それは和合でしょう。マイトレーヤは、絶対的に最初の、必要不可欠なステップは、人類が自らを一つと見なすことであると言われます。私たちは一つの神の下での人類の兄弟姉妹です。

Q あなたは商業主義について言及しました。私たちの真の敵は「マディソン・アベニュー」の商業主義なのですか。

A マイトレーヤは、私たちの真の敵は貪欲であると言われます。市場のフォースは人間の貪欲の表現です。実際にそれは一つの主要な罪──分離という罪──の表現です。その一つの罪から他のすべての罪が派生します。私たちは「別々」ではありません。それは神話です。私たちが分離しているというのは完全な幻想です。なぜなら魂の界では私たちは本質的に魂であり、この肉体のパーソナリティーに転生した魂だからです。魂の界では分離した魂というものはありません。それは存在しません。それぞれの魂は一つの偉大なオーバーソウル(超魂)の個別化した部分です。それが内的なリアリティです。私たちが分離しているという見かけは幻想であり、いつの日か私たち各人が目覚めなければなりません。私たちが転生しているのはそのためです。それが転生のプロセスが意味することです。
 覚者方はそれを認識しています。彼らはグループ意識しか持ちません。パーソナリティーを持たず、分離した人格意識を全く持ちません。彼らはこの惑星の中心である神の愛の顕現です。和合の感覚を持っているので、その愛が顕現されるのです。

Q マイトレーヤは、出てくるよう招待されれば用意ができているでしょう、とあなたは言われました。それはおそらく、テッド・ターナー氏がこのことに注目するための呼びかけになるのではないかと思います。もしCNNがそれを取り上げれば、私たちは用意ができるに違いありません。

A 二つのことが起こりました。CNNはすでに彼にインタビューを行いました。四つの30分インタビューの一部として、約30分のインタビューです。他の三つのインタビューは原理主義的な神学者たちが相手であり、その目的はマイトレーヤとその神学者たちの見解や論理とを比較することだったと思います。しかし私の理解するところでは、マイトレーヤとの体験があまりにすさまじかったので、そのインタビューを一度も放送していません。
 CNNからロンドンに来てインタビューに参加した技術者の一人が、マイトレーヤの信奉者のようにそこに残りました。彼は非常に感銘を受けたのです。やがて彼は他の人々を集め、直接マイトレーヤと2時間から3時間のインタビューを行いました。私はそれを見ていません。それから彼らはこの国の主要ネットワークを巡り、その主要ネットワークのうちの一つが半年間の放映権を握りました。半年が経っても、彼らは放映しませんでした。契約を更新し、保管したまま放送しないことを欲しました。ですからインタビューは存在します。

(ベンジャミン・クレームのラジオ・インタビュー、1991年6月22日、ミシガン州デトロイト、「Phenomenews in the Air」より)

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

Q:いわゆる自然災害や地震などについて教えてください。なぜこれほどたくさんあるのですか。

(ベンジャミン・クレームのラジオ・インタビュー、Phenomenews on the Air、米国ミシガン州デトロイト、1993 年 6 月 23 日)

A:この不均衡な世界は、私たちの破壊的な思考形態、世界に不均衡をもたらす私たち自身の破壊的な態度の結果です。例えば、地震が次々と起こっています。私たちが地下核実験を行う限り、地震は起こり続けるでしょう。それは避けられません。ですから、それは私たち自身の手の中にあります。
 それがすべての地震の原因であるという意味ではありません。地震の原因は様々です。現在の地震の大部分は、いわゆる制御された地下核爆発の直接の結果です。世界のどこかで地震を起こさずにそれを行うことはできません。
 私たちの間違った考えや行動のもう一つの影響は、天候への影響です。人々はつながりを認識していませんが、自然界のすべては相互に関連しています。人類の破壊的な思考形態は、世界の気象パターンを管理するエレメンタルの諸力にいわば敵対し、衝撃を与え、均衡を崩します。そのため、異常でバランスの取れていない気象パターンが至るところに見られます。私たちが均衡に達するやいなや、平和と正義、したがって世界に調和を生み出すやいなや、エレメンタル自体も均衡に達し、気象パターンはかつてのリズムに戻るでしょう。

Q:それはミシシッピ州やミズーリ州で起きている洪水についても同じですか。

A:ミシシッピの洪水、地震、豪雨、季節外れの天候、台風その他のすべてが、非常に頻繁に起こっています。ある程度ならいつもあることですが、これほどの頻度と季節外れであることはありません。このすべては人類の破壊的な想念形態の直接的結果です。私たちは原因と結果の偉大な法則を認識しなければなりません。あらゆる想念、あらゆる行為は原因を始動させ、その原因の結果が私たちの生活を良くも悪くもします。私たちは自分自身に対してそれを行っているのです。

Q:では、私たちの意識は本当に世界を変えているのですか。

A:マイトレーヤが言われるのは、内的な環境が調和していれば、外的な環境も調和するということです。世界に不均衡があるのは、私たちが内的にアンバランスで均衡を欠いているからです。そのために私たちはこの惑星を破壊しています。私たちは環境を破壊しています──しかしこれは世界で第一の優先事項になるでしょう。平和が復興し世界の何百万人もの飢餓の事実に取り組むやいなや、私たちは環境問題に取り組み、健全さを回復しなければなりません。さもなければ、地球は存在しなくなるでしょう。

Q:では、あらゆる物事はつながっているのですか。

A:私たちが気づくようになることは、私たちが神と呼ぶもの、自然と呼ぶもの、人類と呼ぶものはすべて一つであり同じであるということです。それらはすべて内的につながっており、自分自身の一部分や環境の一部分を害することは全体を害することです。神と人類には親密な関係があるという信とつながりの感覚を持たなければなりません。神と人との内的つながり、平和の必要、正義の必要、間近な問題に取り組む必要、これらが常に全人類に影響します。

Q:それはまた、意識を引き上げることでもあります。教会の中に最も霊的な場所を見いだすことはないと思います。

A:マイトレーヤは言われます、「あなたがわたしを見いだす唯一の場所は、あなたのハートの中である。あなたが無執着であれば、わたしは常にそこにいる」。常にあなたと共にそこにいる、と彼は言われます。「ハートの中にわたしを探しなさい」。彼はまた、「飢えや争いがある暗い場所にわたしを探しなさい。人々が苦しむすべての暗い場所でわたしを見つけることができる」と言われます。[彼がここにおられるのは]人類の苦しみを終わらせるのを手助けするためです。なぜなら彼は愛の主だからです。すべての苦しむ魂に彼は仕えます。彼は世界に幸福を回復するのを手助けするために来られたからです。マイトレーヤとは幸福、「幸せな人」を意味します。世界に幸せをもたらす方です。

Q:昨夜、夢の中であなたにインタビューをしていたようです。あなたとマイトレーヤがそこにいたようです。マイトレーヤが本当にいたかどうかは分かりませんが、夢の中でインタビューをしたのはこれが初めてです。

A:これが彼の現れ方です。彼は通常、夢の中で人々が認識できる想念形態で現れます。彼が現れる次の方法は一種のビジョンとしてです。実際には固体ではありませんが、夢を見ているわけでもありません。そして三番目の方法は、様々な形での、実際の、しっかりした物理的な出現です。個人にもグループにも現れます。彼はこの奇跡的な方法で、世界中の原理主義者グループに直接現れます。

Q:偏見、怒り、憎しみについてどうすればいいでしょうか。

A:これは人間のドラマであり、同一化した結果としてイリュージョン(幻想)の界層から生じています。私たちは自分の間違った側面と同一化しています。偉大な聖なる存在としての不滅の魂の側面と同一化している人々もいます。しかし大半の人々は肉体と同一化しています。私たちの感情、マインドと同一化しています。しかしこれらは器であり、それを通して魂が物質界にそれ自身を表現するためのものです。私たちはこれらの器の延長にある怒り、恐怖、憎しみ、嫉妬などと同一化しますが、これらはいずれも私たちではありません。私たちが神の真の様相である魂と同一化し、その背後にある真我と同一化すれば、怒り、憎しみ、恐怖といったすべてのアストラル界のイリュージョンもまた消滅するでしょう。

Q:天国と地獄についてはどうですか。

A:イエスは言われました、「天の王国はあなた方の中にある」と。

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

1989年11月27日、「インパクト」での質疑応答

Q この国(米国)は大きな薬物の問題を抱えています。犯罪も問題であり、多くの暴力があります。非常に暴力的な社会です。これらすべては何から来るのでしょうか。これは一体何なのでしょうか。(1989年11月27日、「インパクト」でのインタビューより)

A マイトレーヤは、アメリカにいくつかの大きな問題があると言われます。三つの大きな問題は、腐敗、混乱、薬物です。これらは大きな問題ですが、大統領や政府はいずれにも取り組んでいません。取り組むべき多くのことがあります。
 社会的混乱と腐敗は、アメリカのトップから下まであらゆる分野(政治、経済、社会、宗教)に浸透しています。すべてが民営化され、根元まで腐りきっています。腐敗した国は多くありますが、この国は特に腐敗しています。それは混乱した伝統につながり、トップの犯罪的な行動を可能にし、助長しています。「より巧みな詐欺師」が利益を得て、地位と富を維持しています。既得権益があり、それが混乱を助長しています。紛争の双方に武器を提供し、混沌とした状況を生み出しています。
 既に述べたように、もう一つの深刻な問題は薬物問題です──社会に広がる薬物使用です。これは大きな脅威です。私の師によると、覚者方がご覧になると、このドラッグ(麻薬)の脅威は、もちろん全世界的なものですが、今や最高潮に達しつつあります。いったん最高潮に達すれば、あとは下降するしかありません。つまり問題は減少する希望があるということです。それは最高地点に達するでしょうが、まだそれは来ていません。
 覚者方によって紹介される光のテクノロジーが、薬物の脅威に対処するのに利用できるでしょう。覚者方が理解するところでは、光は波動であり、色と音です。この新しい技術を用いることで巨大な物体を世界の一つの場所から別の場所に動かすことができます。医学的な見地からは、病気の器官を再構築するために利用できます。遺伝子工学と組み合わせれば、医学は超越したレベルへともたらされ、肉体は急速に再生するので外科手術は過去のものになるでしょう。人々は長生きするようになり、健康な体で再活性化するでしょう。

【編註:「色と音と振動を利用するこのテクノロジーが21世紀の科学である」──マイトレーヤの教え、『いのちの法則』】

 これらの解決策とテクノロジーは、人類がある基本的な原則──私たちが一つであるという主な原則──を受け入れるやいなや利用可能になるでしょう。私たちは人類の兄弟姉妹です。肌の色が違っても、背景や政治制度が違っても、私たちは一つの人類の兄弟姉妹であり、神々のような存在です。それが受け入れなければならない最初の原則です。
 論理的にそれに続いて、世界の資源が世界中で平等に配分されなければならないことを受け入れる必要があります。今日(1989年)、世界人口の3分の1を占める先進国が世界資源、エネルギー、科学、テクノロジー、教育などの4分の3を乱用し浪費しており、途上国は残りのものでやっていかねばなりません。昨年、440億ドル以上が途上国から先進国に移動しました。先進国から渡った金額の2倍以上です。それは暴利であり先進国と途上国の格差はますます広がっています。今日何百万もの人々が飢え、文字通り餓死しています。それが、何にも増して、キリストを世界にもたらしたのです。彼は言われます。「この罪悪はわたしを悲しませる。この分離という辱めは、世界から追放されねばならない」と。

【編註:2022年の今日、過去6年以上の間に世界最悪の気候危険地点10カ所で極度の飢餓が2倍以上に増えた。世界最悪の気候危険地点である10カ所、つまりアフガニスタン、ブルキナファソ、ジブチ、グアテマラ、ハイチ、ケニア、マダガスカル、ニジェール、ソマリア、ジンバブエで、気候変動は飢餓を深めている。これらの国々──極端な気候現象により国連への要請が最も多い国々──は、過去20年間に極端な気象によって繰り返し打ちのめされてきた。今日、これらの国々の4,800万人がひどい飢餓に苦しみ(2016年には2,100万人だった)、そのうち1,800万人が餓死の一歩手前にある。(オックスファムの報告書『温暖化する世界における飢餓』、2022年9月5日)】

Q 私は不思議に思います。あなたはマイトレーヤの仕事の優先順位について話されますが、社会には多くの犯罪やドラッグ(麻薬)があります。なぜでしょうか。

A 犯罪とドラッグの問題は人々が、自分が誰であるかをよく知らず、それを表現できないことの結果です。誰もが魂であり、物質界に転生した神の聖なる反映です。しかし、教育の貧しさや条件付け、自分に不利に働く社会状況のために、日常においてその神性を反映することができず、自分自身と闘い、自分自身の延長にあるものとして、自分がその一部である社会と争います。社会が分断されればされるほど、豊かな社会と貧しい社会が分断されるほど、豊かな国家と貧しい国家が分断され、国家の中でも貧富の差があればあるほど、より多くの分離が起こります。それが必然的に、より断片化した社会、より多くの犯罪、より多くの薬物使用につながります。
 人々は人生から逃避し、人生の緊張を和らげるためにドラックを使用します。それには無益感、自分は偉大な何かだがそれを表現できないという感覚が伴います。人々は不満を募らせ、敵対的になり、「何の役に立つのか。死んだ方がましだ」と考えます。ドラッグを使用する人々の多くにとって、それはゆっくりとした自殺です。彼らは自分が死ぬだろうことを知っており、それを望んでいます。自尊心をすべて失ってしまったからです。社会から疎外されたと感じ、絶望した人々は犯罪やドラッグのような反社会的行為に走ります。
 最初にすべきことは自己尊重を養うことです。それなしには、進歩はありません。自己尊重は次第に自己認識へとつながり、自己認識から真我実現(魂の実現)に至ります。それが全人類の目標です。それを実践しなければなりません。実際にそれをしなければなりません。実践することです。心(マインド)の正直さ、生気(スピリット)の誠実さ、無執着を実践すれば、自己を知るようになるでしょう。神を知るようになるでしょう。それほど単純なことなのです。

読者質問欄

 世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

Q:否定的な感情と過去の抑圧された感情をどうすれば取り除くことができますか。

A:私たちが誰であるかを再認識することによってです。私たちが真我の器(肉体、アストラル体、メンタル体)ではなく真我と同一認すればするほど、否定的な傾向を取り除くようになります。否定的な傾向は間違った同一認の結果です。私たちは感覚と同一認しています。大半は否定的な感情です。傷ついたり、ぞっとしたり、冷酷に感じたり、怒ったりし、それをリアル(現実)と考えます。それがリアルであることを当然と見なしています。しかし、それはリアルではありません。単に通り過ぎる感覚にすぎません。昨日それを感じることはなく、明日にも感じることはないものがどうしてリアルなのでしょうか。継続しないものはリアルではありません。一時的なものです。
 そうした感覚と同一認し、それを続かせるなら、それを自分の一部に組み込むことになります。この部屋にいる誰もが自己憐憫の傾向を持っているでしょう。自己憐憫は非常に否定的な経験であり、すべてを自分に関連づけます。それが否定的な状況をつくり出し、それと同一認するならば、それを単に強化するだけです。しかしそれと同一認しなければ、すぐに「それは自分ではない!」と言うでしょう。それを感じるけれども、「それは自分ではない」のです。それを体験しているのは誰か?  誰が経験しているのかを見つけなさい。それが重要なことです。あなたは経験していますが、経験しているのは誰なのでしょうか。あなたが決定的に重要な存在です。経験の背後にある真我としてのあなたが決定的に重要であり、あなたはそれと接触しているのです。「ああ、私は自分に失望している。なぜこのような否定的な感情を持つのだろう? なぜ誰も自分を好きになってくれないのだろう? なぜ成功できないのだろう?」。誰もが自分に失望しています。こうしたものはすべて、怒りの感情です。
 しかし、あなたは神であり、永遠なる偉大な神的存在であり、あらゆる知恵、あらゆる力、あらゆる神の愛を潜在的に持っています。それはあなたの中に潜在しており、顕示されなければなりません。その顕示を阻んでいるのは否定的な感覚、不十分だという思い、自己憐憫、貪欲、利己主義などです。
 最大の異端は分離という感覚です。それが最大の異端です。分離の感覚を取り除けば、あらゆるこのような傾向が取り除かれるでしょう。それは分離感の結果であり、誰かがあなたを貶めようとしているという感覚です。
 もちろん、私たちはそれが苦痛なのでこのような感情を抑圧します。それらが表面に出てきて「これが私なのか?」と言うのを許しません。もちろん、それはあなたではありません。それから距離を取れば、養分が枯渇して消滅します。否定的感情に集中すればするほど、それに養分を与えることになります。エネルギーを注ぐことになります。何でも注目を注げば育ちます。距離を取れば、養分を与えません。「それは私ではない、それは私ではない」と言えば、感情とあなたとの間に距離が生まれ、次第にそれは弱まり消滅します。なぜなら、それ以上養分を与えないからです。それが、抑圧なしに対処する方法です。抑圧も自己耽溺も効果がありません。
 大半の人々は感情を抑圧するか、それに耽溺します。心理学者は、「すべての感情を解放しなさい。怒りを表しなさい。ドアを蹴っ飛ばしなさい」と教えています。それは滑稽なことです。愚かなことです。本当に愚かなことです。大切なのは感情を否定することではなく、ただ見つめることです。それを取り除こうとせず、抑圧しようとせず、「これは間違っている。これは醜いことだ」などと言わずに、ただ見ることです。何も言ってはいけません。非難せず、耽溺もせずにただ見つめるならば、エネルギーを与えません。否定や抑圧なしに正しく見つめるとき、それは消滅し、あなたを捉える力を弱めます。そうすればするほど、否定的なものとあなたとのつながりは弱まります。そして自由になります。そのときに得られる自由を考えてごらんなさい。

Q:どうやって自分自身を見いだせばよいのでしょうか。個人的な使命をどうやって知ればいいのでしょうか。伝導瞑想をすればできますか。

A:確かに伝導瞑想はあなたが魂と接触するのを助けます。どんな瞑想であれ、それが瞑想の目的です。瞑想によって科学的な度合いは違いますが、瞑想は人が自分自身の魂と接触するための手段です。自分自身を見いだす最初の方法は瞑想を通じてです。
 瞑想はすべての人のためのものであり、進化の道を辿るにつれて次第に、魂はその人を導き、物質界の男女を何らかの瞑想へと導きます。最初はとても微弱なものかもしれませんが、次第にそれはその人の生活の強力な一部となり、これが魂との連結をもたらします。そして魂はその反映である物質界の男女を掴むことができ、その意志と目的へと方向づけます。魂の目的は奉仕することであり、魂と接触するや否や、人は奉仕したいと欲するようになります。それは自動的なものです。魂の目的は奉仕することだからです。奉仕したいと思うのは、パーソナリティーではなく魂です。ですから、奉仕への欲求なしに魂と接触することはあり得ません。奉仕するかどうかはあなた次第ですが、それがあなたの魂の目的であれば、もちろん、奉仕しないよりはした方が良いでしょう。

Q:あなたはマイトレーヤとの交信が、特に他人と一緒にいるときは、どれほど劇的なものかについて述べられました。彼がいかに現れたり消えたりするかについて、そして、すぐ傍にいるときには途方もない感覚体験をすることについて述べられました。

A:それはマイトレーヤに関することです。私の講演会でマイトレーヤにオーバーシャドウされるときのことです。彼の光が部屋を満たして私を取り巻き、すべての人ではありませんが、多くの人々がこの光を見ます。彼らにとってはこれが、私がキリストの存在について語ることが真実であることの確証となります。